【シャニマスSS】凛世「プロデューサーさま……このようなこと……いけません……」 (16)

P「いいんだよ凛世。ほら、凛世もやっといた方がいいだろ?」

凛世「ですが……婚前に、あなたさまと繋がるなど……」

P「コンゼン……? いいじゃないか、そんなこと」

凛世「……あなたさまが、そう仰るなら……。凛世は……心を決めました」


P「よし、連絡先交換っと」

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凛世「あぁ……これでプロデューサーさまと、四六時中……繋がれるのですね……」

P「その繋がるって言い方おかしくない? まあある意味で合ってるけど」

凛世「……早速、文を送っても……よろしいでしょうか」

P「ん、いいぞ」

凛世「それでは……少々、お待ちを……」

P(凛世って大和撫子だし機械に弱いと思ったけど、そんなことないんだな。樹里より使いこなせるんじゃないか?)

凛世「…………」ポチポチ

P「…………長くないか?」

凛世「申し訳ありません……時候の挨拶などを、考えておりました……」

P「メールでそこまで書かなくていいよ」

凛世「プロデューサーさま……いけません……これでは凛世が……」

P「いいんだよ凛世。みんなやってることだから」

凛世「ですが……凛世が、皆様に見られてしまいます……なんと……お恥ずかしい……」

P「そうは言っても、本当は凛世もみんなに見てもらいたいんだろ?」

凛世「……あなたさまは、意地悪なのですね……」


P「よし、ツイスタ登録完了っと」

凛世「これで……凛世の活動が……より、ファンの皆様に……届けられるのでしょうか……」

P「そうだよ。智代子がやってるの見たことあるだろ?」

凛世「はい……」

P「凛世はネットとかに弱くなさそうだし、こういった活動もしていけばファンも喜ぶと思ってな」

凛世「これは……どのように使えば……よろしいのでしょうか……?」

P「まずここに文を打って、あとはこのツイートってところを押すだけ。試しにツイスタ始めた旨の挨拶でも投稿してみよう」

凛世「かしこまりました……それでは、このような文で……」

『杜野 凛世 @rinrin_rinze
ツイスタなるものを始めてみました。以後よろしくお願いします
杜野凛世』

P「うん、凛世らしいな。ついでに智代子と夏葉、他のユニットでやってる子のアカウントはもうフォローしてあるから」

凛世「フォロー……ですか?」

P「簡単に言えば、投稿が見られるようになってるってことだよ」

凛世「なるほど……。プ、プロデューサーさま……! 機械の……通知と震えが、止まりません……!」

P「誰かが凛世の投稿を広めたんだろうな。一応通知は切っておこう。ビックリさせたな。ちなみに、無闇やたらにフォローしちゃダメだぞ。フォローする際は俺に一言寄越すように」

凛世「かしこまりました……。ところで、プロデューサーさまは、フォローしても……よろしいのでしょうか」

P「俺個人はやってないし仮にやってたとしてもダメだ」

凛世「プロデューサーさま……いけません……凛世にそのようなことは……」

P「少しだけ……少しだけだから……いいだろ、凛世」

凛世「お恥ずかしいです……プロデューサーさま……」

P「恥ずかしいって……こんな写真まであるのに?」

凛世「そ……そのお写真は……!」

P「さぁ、観念するんだ凛世……大人しくしてもらおうか」


凛世「凛世に……猫の耳など……」

P「……………………」

凛世「プロデューサーさま……?」

P「かわいい……」

凛世「本当ですか……?」

P「智代子この写真見せてもらった時から一度生で見たいと思ってたけど、ここまでの破壊力とは……」

凛世「そう言っていただけると……恥ずかしさを……我慢した甲斐が……ございます……」

P「これは目の保養に定期的に見たくなるなー」

凛世「そ、それは……」

P「なーんて、じょうd」

凛世「…………二人きりなら……」

P「ん?」

凛世「二人きりの時なら……凛世は……あなたさまのために、この猫の耳を……お掛けします……」

P「……マジで?」

凛世「プロデューサーさま……是非……おいれ下さい……」

P「いいのか?」

凛世「はい……凛世は……プロデューサーさまに……いれていただきたいのです……」

P「苦かったら我慢しなくていいからな」

凛世「はい……」

P「よし、それじゃあいれるぞ」


凛世「こちらが……珈琲……」

P「凛世はコーヒー飲むのは初めてか? いつもお茶飲んでるイメージがあるが」

凛世「はい……初めてでございます……」

P「あ、砂糖とミルクならあそこに」

凛世「それでは、いただきます……ずず……」

P「……ブラックだけど大丈夫か?」

凛世「………………お砂糖の牛乳を……持ってきます……」

P「やっぱ苦すぎたか」

凛世「プロデューサーさまは……いつも何も加えず、召し上がっているのですか……?」

P「うん。どっちかというと一息つくというより眠気覚ましに飲んでる感じかな」

凛世「それは……美味しいのでしょうか……」

P「実は今でも苦手なんだけどな。インスタントだし、美味さは正直分からない」

凛世「………………」

P「凛世? どうかしたか?」

凛世「いえ……何でも……ございません……」

凛世「プロデューサーさま……凛世は……悪くございません……」

P「悪い悪くないは関係ないんだよ」

凛世「ですが……」

P「凛世も前はいいって言ってたじゃないか。ほら、今はダレもいないんだからさ」

凛世「確かに、二人きりならば……良いとは……言いましたが……」

P「ほら、少しだけだから。すぐ終わるから、な?」

凛世「…………かしこまりました」


凛世「眼鏡を着けた、凛世は……いかがでしょうか……?」

P「かわいい」

凛世「ありがとう……ございます……」

P「これ放クラの衣装にも合いそうだな。大人しげな委員長って感じで」

凛世「委員長……でしょうか……。プロデューサーさまが、望むなら……凛世は、放課後クライマックスガールズの……委員長にでも……」

P「ははっ、確かに放クラの中だと凛世が一番委員長っぽいな」

凛世「ふふっ……」

P「でも、着物姿に眼鏡もなんと言うか……」

凛世「……?」

P(かわいいおばあちゃんってのは……流石に言えないな)

凛世「プロデューサーさま……凛世に是非……下さいませ……」

P「いいのか? そんなに大層なものじゃないが」

凛世「はい……あの時、プロデューサーさまが……下さった味を……もう一度、味わいたいのです……」

P「凛世もハマってしまったか。たっぷり味わってくれ」

凛世「ありがとう……ございます……。それでは……」


凛世「かっぷめん……お湯を入れて……三分……調味料は……温める……」

P「悪い、そろそろ出なくちゃいけないからもう行くな。すぐはづきさんも戻ってくると思うから一人だけど待っててくれ。あ、お湯気を付けてくれ!」

凛世「はい……プロデューサーさまも……お気を付けて……」

凛世「……………………」

凛世「三分とは……とても……長いのですね……」

――――――
凛世「それでは……いただきます……」

凛世「ずず……」

凛世「…………」

凛世(大変美味……なのですが……)

凛世(あの時の、味とは……程遠い……プロデューサーさまが、下さった味とは……)

P「まさか……凛世が俺にいれてくれるなんてな」

凛世「プロデューサーさまに……喜んでいただきたく……凛世も、勉強して……参りました……」

P「わざわざ悪いな。凛世がいれると、様になるな」

凛世「勿体なき……お言葉で、ございます……。それでは……」


凛世「珈琲を……お召し上がりください……」

P「随分と本格的ないれ方だな」

凛世「いえ……ペーパードリップという、お手軽にできる……いれ方でございます……」

P「いやいや、インスタントコーヒー飲んでたから十分手が込んでるよ。器具まで揃えてもらって、もしかして前に飲んだ時興味が湧いたのか?」

凛世「いえ……凛世は……プロデューサーさまに……美味しい珈琲を、味わっていただきたく……」

P「俺のため? ……そっか、あまり美味しくないって言っちゃったもんな」

凛世「はい……」

P「ここまでしてもらっちゃって悪いな。ありがたくいただくよ」ゴクッ

凛世「…………」ドキドキ

P「……美味いよ凛世! 今まで飲んだコーヒーで一番美味い!」

凛世「ありがとう……ございます……。嬉しい限り、です……」

P「何か特別なことでもやったのか?」

凛世「特には、何も……ただ……」

P「ただ?」

凛世「ふふっ……秘密、でございます……」

P「?? でもこれだけ美味いなら毎日でもいれて貰いたいな」

凛世「……! はいっ……はいっ……! 凛世が毎日……珈琲を、お作り致します!」

P「……あれ、なんかニュアンスが違うような。まあいいか」


おわり

ヤマなしオチなし思いつきSSを読んでいただきありがとうございました
ネタ切れでございます

特に意識してなかったのですが今日はシャニマス開始から半年ですね、おめでとうございます
追加された凛世SSRとてもよかったです、性能も強いし

よろしければ前回書いたSSもどうぞ
【シャニマスSS】灯織「二人の夜」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1534523741/)

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