【ガルパン 】みほ「お父さん…」 (26)

みほ(あの日、川に落ちた仲間を助けたら、負けてしまいました。)

みほ(その結果、黒森峰は10連覇を逃してしまいました。)

みほ(ものすごい怒られました。仲間にも、OGのみなさんにも、お母さんにも)

みほ(私は、どうしたらわかりません)

みほ「うう…」

常夫「みほ…」

みほ「お父さん…」


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常夫「みほ…」

みほ「…」

常夫「お父さんは、みほがやったことが間違えているとは思ってないぞ。」

みほ「ほんと?」

常夫「ああ、みほは命を救ったんだ、責められることじゃない。お父さんはそんなみほを誇りに思ってる。」

みほ「でも…」

常夫「みんな、10連覇に固執しすぎて、人命なんてどうでもよくなってしまったんだ。」

みほ「…」

常夫「だから、ちょっとお仕置きをするんだ。」

みほ「お仕置き?」

常夫「そう、これは仕方ないことなんだ、しょんなかなんだ。


みほ「しょんなか…」

※しょんなか 熊本弁で仕方ないという意味。

みほ「お母さん…お姉ちゃん…」

みほ「しょんなか…しょんなかなんだよ…」

~次の日~

菊代「た!大変です奥様!」

しほ「どうしたんですか?そんな大声だして」

菊代「見てくださいこれ」

ストロングゼロ(こんにちは)

しほ「こっ、これはストロングゼロ!!!!」

菊代「ストロングゼロなんて、私飲みませんよ。」

しほ「ええ…私も常夫さんも宝酒造のハイボールしか飲みません…!」

菊代としほ「まさか!!!!」

~まほの部屋~

まほ「なんてこった…変な紙切れがあって見てみたらとんでもない情報が書いてあった…」

まほ「それにしても…」

ストロングゼロ(よろしくぅ~)

まほ「何故私の部屋にストロングゼロが…」

ドア「バァン!!!!」

まほ「うわっ!!!!」

しほ「まほ!!!!」

まほ「お母様!?」

しほ「ストロングゼロの空き缶と残りの液を辿ってみたら…」

しほ「なんばしよっとか!!!!」

菊代「まほお嬢様…」

まほ「ちょ、ちょっと待ってください!違うんですよ!」

しほ「じゃあその手にあるやつは何ですか!」

まほ「いや、これは…」

しほ「言っときますけど、私も常夫さんもストロングゼロは飲みません!」

菊代「私は鬼ごろしを呑むんです…」

まほ「いや、知らないし…」

しほ「知らないしじゃないでしょう!あなたまだ高校生なのよ!」

まほ(くっ、このババァ共…一方的に責めてくる…流石西住流と言ったところか。)

まほ(こうなったらさっき入手した情報を…)

しほ「聞いてるのですか!」

まほ「…そういうお母様はどうなんですか?」

しほ「!?」

まほ「知ってるんですよ。お母様の秘密」

菊代「えっ!?」

しほ「な、何よ…」

まほ「お母様…」














まほ「神崎蘭子ちゃんのグッズを転売してるらしいじゃないですか!」


しほ「!!!!」

菊代「ええっ!?」

菊代「えっ、マ…本当ですか奥様?」

しほ「…」

しほ「違うのよ。」

まほ「何がですか?」

しほ「私はただ、蘭子ちゃんの可愛さを広めようと思っただけで…」

菊代「いやいやいやいや!」

まほ「おかしいでしょ転売は!」

しほ「いや…行動した分のお金は欲しいかなぁって…」

まほ「いやダメでしょ!!!!」

菊代「そういえば…この間の用事って…」

しほ「握手会に行ってました…」

まほ「ええ~」

しほ「わ、わかりました!!!!この件は不問とします!!!!」

しほ「私も二度としませんから!!!これでいいでしょ!?」

しほ「ハイ!終わり!!!!」

菊代(強引)

まほ(くっ、私のは完全に冤罪だってのに…)



~数日後~

エリカ「…」

黒森峰隊員「こ…これって…」

小梅「エリカさんが…そんな…」






小梅「小泉花陽推しのラブライバーだったなんて…」

エリカ「違うわよ!!!!」

隊員「いやいやいやいや!!!!」

隊員「見なさいよこのグッズの山!!!!」

隊員「ガチなやつ!!!!」

エリカ「知らないわよ!!!!」

エリカ「いきなり部屋がこうなってたのよ!」

隊員その2「はえ~逸見さんいつも厳しい感じなのに…」

隊員「以外…」

エリカ「違うっつってんでしょ!!!!」

エリカ「スクールアイドルとか興味ないわ!!!!

小梅「いや、この部屋見てそんなこと言われても…」

まほ「どうし…うお!」

エリカ「ゲ!!!!」

まほ「…」

エリカ「ち、違うんです隊長!いきなり部屋が…」

まほ「大丈夫だぞ、エリカ」

エリカ「えっ」

まほ「私は他人の趣味に対して気持ち悪いとか言わないし干渉もしない。押し付けなければ自由だ。」

エリカ「違うんですって!」

まほ「気にするなって!」

まほ「私のお母様なんか神崎蘭子ちゃんのファンなんだぞ!!!!」

まほ以外のみんな「ええっ!!!!?」

常夫「どうだ?みほ。」

みほ「お仕置きっていうから酷い目に遭わせると思ったけど、これはこれで気分がいいね。」

常夫「そうだな。みんなが慌てふためく姿、意外と面白いだろ?」

みほ「うん!」

常夫「よし、まだまだやるぞ!」

みほ(それから私とお父さんはお仕置きを続けました。)

みほ(戦車の中に小さい袋に入れた小麦粉と注射器を置いたり)

みほ(アオダイショウ(蛇の一種)を入れたり)

みほ(戦車砲のすぐ両脇にきんのたまを取り付けたり)

みほ(ロッカーの中に火をつけた発煙筒を入れたり)

みほ(全員のパンツァージャケットの乳首のあたりに黒森峰の
校章を縫いつけたり)

みほ(お姉ちゃんが戦車道をやめてアイドルのプロデューサーになりたがっているという噂を流したり)

みほ(更には…)

娘「ちょっとお母さん!!!!」

黒森峰OGのいちばん偉い人(以下OGババァ)「何?」

娘「私の部屋掃除したでしょ!」

息子「俺の部屋も!」

OGババァ「それがどうしたの?」

娘「私の刀剣乱舞のフィギュア(三日月宗近)がないのよ!!!!」

息子「俺のスコープドッグのプラモ(レッドショルダーカスタム)もないんだよ!!!!」

娘「どこにやったの!」

OGババァ「い、いや知らないわよ…」

息子「姉ちゃん!これ見ろ!!!!」

娘「あ!!!!」





娘「ヤフオクに私のフィギュアが…」

息子「俺のもだ…しかも」

娘と息子「お母さんのアカウントで出品してる…」

OGババァ「いやいや知らない!知らないわよ私!」

娘「そういえばお母さん、お父さんのカメラのコレクションを邪魔だって理由で全部処分したりヤフオクで売ってたよね?」

息子(父さん…死んだような顔してたな…)

OGババァ「違う!今回は本当に違う!!!!」

娘「信用ならないわよ!!!!」

OGババァ(ま、まずいわ、完全に無罪を主張してもダメなやつだわ、仕方ない…)

娘「…」

息子「…」

OGババァ「ご…」

OG「ごめんごめん。大目に見てよ~」

娘と息子「はあ!!?」

娘「モニカかあんたは!」

息子「宣戦布告だろこれ!」

モニカ
PS4のゲーム「BODER BREAK」に登場するキャラ
えっちな体つきと格好をしているが、それを台無しにするレベルで発言がウザい。
イライラしてる時に聞くと、火に油を注ぐ結果になることがある。
一部からは「モニカス」と呼ばれる。

常夫「やったな、みほ!」

みほ「うん!」

~更に数日後~

常夫「どうだったかい?みほ」

みほ「うん、最高だったよ。」

常夫「みほ…お父さんはいつでも、みほの味方だ。」

常夫「大洗に行っても、頑張るんだぞ…」

みほ「うん…ありがとう…お父さん…」


その後お父さんから、お母さんがアイドルのファンだということがバレて、イメージが完全崩壊したり、プラウダの隊長さんがありとあらゆるところで「まめつぶドチビ」と書かれた紙を見つけて胃潰瘍になったり、副隊長はロリコンショタコン扱いされたりしたそうです。

私は大洗で友達ができましたが、生徒会長から戦車道をやるように言われ、結局やる羽目になりました。今度会長の干し芋全部にからしを塗りまくったり、広報の片眼鏡をスカウターにしたり、副会長のいやらしい写真をばら撒こうと思います。

お父さん、私、頑張るからね!


西住みほ

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