荒木比奈「今日も来ちゃった…ッス」 (37)

荒木比奈「来ちゃった…ッス」

荒木比奈「また来ちゃった…ッス」

の続きです。


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P「ここのコマさ、○○先生意識したろ」

比奈「お、流石ッスね。結構自信のコマなんスよ~」

P「へぇ……上手くなったなぁ比奈」

比奈「そんな……えへへへ…」



比奈「(やっと聞けた…褒められた…上手くなったって…………)」



比奈「へへ…えへへへ……」



まゆ「ほんと、素敵なお話ですねぇ」

比奈「…………………」

まゆ「プロデューサーさん、ほら、見てください。ここの台詞素敵じゃないですかぁ?」

P「わかるわ」

まゆ「うふふふっ♪」

比奈「まぁ……いっかぁ…」




ガチャッ



夏樹「The warden threw a party in the county jail!!」


比奈「うわっ!!?」

P「The prison band was there and they began to wail!!」


比奈「反応早っ!?」


まゆ「The band was jumpin' and the joint began to swing♪」


比奈「まゆちゃんまで!?」


夏樹「You should've heard them knocked-out jailbirds sing…!!」


夏樹・P・まゆ「Let's rock♪ everybody, let's rock♪Everybody in the whole cell block♪」


比奈「ええ…何でこの人たち監獄ロックをそらで歌えるんスか…………ええい踊るな踊るな!」















こずえ「てなーさくすほーん………」ガラッ

比奈「ベランダからっ!?」

**************



P「…………」

比奈「…………」

夏樹「…………」

まゆ「…………」

こずえ「…………zzZ…」





P「…………」


比奈「…………」


夏樹「…………」


まゆ「…………」


こずえ「…………zzZ…」






P「えっ、お前ら何しに来たの?」

比奈「あー…」
夏樹「…あはは」
こずえ「…………Zzz…」

まゆ「まゆはプロデューサーさんに会いに来たんです♪」

P「よっ」

まゆ「はいっ♪」

P「よし、用事は終わったな」

まゆ「そ、そんな~…」

P「はい、次、夏樹」

夏樹「えっ……ほら、CD借りに…さ」

P「ほらよ、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン貸してやる、はい次、比奈」

比奈「えっ!?……あのー…そのー…あ…」

P「あ?」

比奈「遊びに………とか…えへへ…」

P「遊びにかー、俺今日のうちにやっときたい仕事あるんだけど」

比奈「そ、そっすよね…じゃあアタシ…」

P「ま、みんなで遊んでてくれよ、俺気にしないから」


比奈「え?」

夏樹「え?」

まゆ「え?」



比奈・夏樹・まゆ「え?」

比奈「(どうしよう…)」
夏樹「(いつもPを交えてたから、間が持ったけど…)」
まゆ「(いざこの三人でとなると…)」



比奈「あは……あはははー…何しましょっかね~…夏樹ちゃん」

夏樹「えっ…あー……三人で出来るやつがいいな…うん」

比奈「あ、じゃあゲームでも…!」

まゆ「それって私にも出来るゲームですか…?普段そういう遊びはしてなくて…」

比奈「あー…そッスよね…」

夏樹「じゃあ」ジャラーン

比奈「はい、ギターしまってください。んー……他に何か…女子三人で出来ることか…」

夏樹「なぁまゆ、いつもこういう時何してるんだ?」

まゆ「えっと…おしゃぺり…ですかね?……そう、例えば」



まゆ「恋の…お話とか」



比奈「!!?」
夏樹「!!?」

比奈「い、いやー!!さすが華の女子高生ッスねー!!いやはやー…」

夏樹「はは、ははは……さてと」スッ

比奈「ちょっと!何帰ろうとしてんスか!!」

夏樹「いや、ちょっとコンビニに…」

比奈「ウソ!絶対うそッス!!一人にしないで!」

夏樹「だから………ああもう、分かったよ!」

まゆ「あら?もしかしてお二人とも………ここでは話せないような事でもあるんですかぁ…?」ニコォ


比奈「ぃ!?」
夏樹「ぅ!?」

P「ん?」

まゆ「あらあら、うふふ…」

夏樹「ち、違うし、そんなんじゃねーし!!」

比奈「夏樹ちゃん夏樹ちゃん、テンパり過ぎて『お前アイツの事好きなんだろ~w』ってからかわれた時の男子小学生みたいになってますよ」

P「あのな、お前ら……アイドルとしての自覚を…」

まゆ「でもプロデューサーさん、アイドルの歌って恋愛に関する歌も多いじゃないですかぁ?歌に気持ちをこめるためには、もっと恋愛に触れてもいいと思いませんかぁ?」

夏樹「まぁ確かに恋愛禁止しておいて『あなたが大好き~』なんて歌ってるのって、結構変な感じだよな」

比奈「様式美って奴ですよ様式美」

夏樹「へぇー」ピロピロピロピロ

比奈「ギター置いて」

まゆ「だから、ね?いいでしょうプロデューサーさん、まゆからのお願い♪」

P「むぅ……まぁ良し、許す」

まゆ「ありがとうございます♪」

比奈「マジでやるんすか…」

まゆ「はい♪では…皆さんお付き合いされてる方とかいるんですかぁ?」

夏樹「いたらマズイだろ…」

まゆ「え、いないんですか…?私てっきり…」

夏樹「いないよ、こんなんでも一応アイドルだしな」

まゆ「ロックなのに…」

夏樹「いや、それ偏見だろ」

比奈「セックス、ドラッグ、ロックンロールじゃないんすか?」

夏樹「待て待て待て、3分の2マズイのあったぞ」

まゆ「こう…両脇にマッチョなお兄さん達をはべらせて…」

夏樹「誰イメージだよ。ていうかそれ言ったら比奈さんだって」

比奈「うぇっ、アタシっすか……」

夏樹「漫画描いてる人たちって横の繋がり強そうじゃん、オフ会とかさ」

比奈「あー…まぁ…無くはないですけど…」

まゆ「素敵な方とかいないんですかぁ?」

比奈「いなー……いッスね…ほぼ…」

夏樹「そうなんだ」

比奈「それに!結構色恋沙汰で崩壊するサークルも多いッスから、意識的に避けてましたし」

夏樹「あー……うん、なるほどな…」

比奈「じゃあまゆちゃんは…」
まゆ「私はプロ…」
比奈「あ、やっぱいいです」

まゆ「そんなぁ…」

比奈「えー……恋バナ…恋バナッスか…やっぱり好みのタイプとか…っすか」

夏樹「好み…好みかー…」

まゆ「私はプロ…」
比奈「夏樹ちゃんとかどんな人好きなんすか?」

夏樹「え?……んー……バッキングが上手い奴…かな」

比奈「うん、ギター置きましょうね、他」

夏樹「他…他かー………」チラッ


P「……………」カタカタカタ


夏樹「優しくて面白い奴……かな////」

比奈「あー…うん、そうっすか」

夏樹「逆に比奈さんはどんな奴なんだ?」

比奈「アタシっすか……アタシは…」チラッ


P「………んんー…」ブツブツブツ


比奈「……オタク趣味に理解があって、頼りがいのある人でス……かね…………はは……こういうのって照れるッスね…」

夏樹「なるほど、な…………まゆは……」

まゆ「…」ツーン

比奈「あ……あららー…?まゆちゃん?」

まゆ「……」プイッ

比奈「拗ねてる…」

夏樹「おいおい、どうすんだよ比奈さん」

比奈「どうしましょ………あっ!プロデューサー!」

P「ん?なんだー?」

比奈「プロデューサーってどんな女の子が好きっすか?」

まゆ「!!??」グリンッ

夏樹「オーメン!!?」
比奈「夷腕坊!!?」

P「んー…そうだなー…」

まゆ「ふー…ふー…」ジリジリ

夏樹「後…前向きながらバックしてくんなよ!怖ぇだろ!!!」

比奈「プロデューサーはやくはやく!!!」

P「んーー………………………………あっ」




P「巨乳」




まゆ「」

比奈「うっわ…」

夏樹「流石にそりゃ無いだろ、プロデューサー……」ムギュ

比奈「あっ!夏樹ちゃん今しれっと寄せたッスね!!??」

夏樹「よ…寄せてなんか…」

比奈「いいや、寄せてました!!」シャナリ

夏樹「おい!そういう比奈さんだって何脚崩してグラビアポーズみたいになってんだよ!!」

比奈「い、言いがかりっすよ!!……………ん?」



まゆ「フンッフンッフンッフンッフンッフンッフンッフンッフンッフンッ!!」ガッシガッシ



比奈「腕立てしてる!?」

夏樹「早すぎてブラストビート叩くドラムペダルみたいになってんじゃねーか!!」

比奈「プロデューサー!中身!もっと内面の話っすよ!ほら、優しいとか!包容力があるーとか!!」

P「中身……中身か………あっ」



P「床上手」


比奈「わざと言ってますね!!??」

まゆ「あの」

比奈「うわっ!体感トレーニングしながら話かけないで欲しいッスよ!?」

まゆ「床上手ってなんですかぁ?」

比奈「あ…」

夏樹「アタシも知らないんだけど」

比奈「えっ」

まゆ「教えてください。私それにならなきゃいけないんです!!」

夏樹「アタシもまぁ…気になるんだけど…」

比奈「えー…あー………プロデューサー!!」

P「さぁて仕事仕事」

比奈「鬼ぃぃぃぃぃっ!!!!!」

まゆ「比奈さん…!」グイグイグイ
夏樹「………」ススス…

比奈「あの…その……えっとぉ…………」


ボソボソボソ…


まゆ「え?」
夏樹「?」



ボソボソボソ…


まゆ「ぁ……/////////」
夏樹「あー……//////」

比奈「………/////////」

比奈「で…どうするんスか……練習しまス?」

まゆ「ふぇ!?……………あの………ぉぃぉぃ…////////」

夏樹「…………………/////」




P「~♪」

***************



P「あー!終わった~……!!」

比奈「お、お疲れ様ッス~」

まゆ「お疲れ様です♪」

P「あぁ…腹減ったなぁ…何か食うか?」

夏樹「お、それなら…」スッ

比奈「え、ちょっ!?」

まゆ「いつの間にエプロンを…!?」

夏樹「いつもプロデューサーには飯奢ってもらってるからな、日ごろのお礼さ♪」

P「相変わらず義理堅い奴だよ、お前は」

夏樹「へへっ、惚れてもいいんだぜ?」

P「それは食ってからかな~」

夏樹「へいへい、まぁ見てなって」

まゆ「………夏樹さん、手伝います」

夏樹「いいよ、みんなは座っててくれ」

まゆ「いえいえ、手伝いますよぉ…」ゴゴゴゴ

夏樹「年上の言う事は聞くもんだぜ…?」ドドドド

まゆ「でしたら…」

夏樹「あぁ…」



まゆ「勝負です!!」
夏樹「勝負だ!!」

まゆ「プロデューサーさん!買出しへ行ってきます!!待っていてくださいね!!」

夏樹「アタシも買ってくるぜ!!」



P「おー行ってらー。比奈は行かないのか?」

比奈「アタシは…あんまり自身が無いんで……それに…」



夏樹「まゆには悪いがバイクでいくぜ!!うおっ!?速ぇっ!!?なんだアイツ高速ババアかよ!!???」ブロロロロ…



比奈「あの戦いに混ざるのはちょっと…」

P「あんなマッドマックスみたいな買い物初めて見るもんな」

比奈「ははは……ハッ!?」

比奈「(これってもしかして…部屋に二人っきりって奴ッスか…!?)」

比奈「(はわ…はわわわ……どうしよう…どうしたらいいんスかね……こういう時は…)」



比奈「きょ…今日は天気いいッスねぇ…」

P「ん?おう、そうだな」

比奈「…………」

P「…………」

比奈「(アタシのアホーーー!!!!!)」

比奈「あ…あー…ちょっと熱いッスねー……ぬっ…脱いじゃおうかなー」ヌギッ

P「ん?そうか?まあいいけど」

比奈「(ふ…ふふふ…このパーカーの下はタンクトップっすからね…アピールあるのみッスよ…)」

比奈「あー、漫画でも読んで待ってますかね~…ど、どーれだったかな~」

P「比奈、パンツ見えてる」

比奈「ひゃうっ!?なっ、うっ、ありがとうございまス…」

P「おう、こちらこそ」

比奈「なっ!何すかそれ!!」

P「いやー、ユニクロパンツから卒業したんだなって」

比奈「~~~~!!!!//////////」

比奈「(ま、まさか見られるなんて…ん?いや見られてもいいのか?いやいや、そういうのはもっとそういう時にああいう感じで…)」

P「比奈」

比奈「何スか…え?」



ドンッ


比奈「ひゃっ!(壁ドン!??)」

P「動くな」

比奈「へぁ!?え、にゃっ…でも…っ!」

P「いいから…大人しくしてろ…」

比奈「(ううううう嘘嘘嘘!?いきなり!?いきなりッスか!!?こんな夢小説みたいな安直展開が現実で許されてもいいんすか!?それに、さっき2人が買出し行ったし最悪行為中に修羅場突入とか…いや、でも既成事実さえ作ってしまえば……うーん、でも多分まゆちゃんに滅多刺しにされてボストンバッグに詰められたりしそうでスし、後から夏樹ちゃんが寝取りにやって来てレイラ~♪じゃららら~んちゃーらーらーらーらー♪な展開になったりとか…)」




P「ふぅ…あぶな…」

比奈「……………はぇ…?////」

P「全く……気をつけろよな~本棚の上にフィギュア飾ってんのお前も知ってんだろ」

比奈「ふぃぎゅ…あ…?」

P「そうだよ、俺のタマ姉落としたら承知しねぇぞ?裸にひん剥いて外に放り出して…」

比奈「あ…あははは…」ヘナヘナヘナ…

P「…どしたの」

比奈「あの……トイレ…借りていいっすか?」

P「いいけど……流せよ?」

比奈「は……はひ…」ズルズルズル…


バタンッ


比奈「うおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいあああああああああ!!!!!!!」

P「静かにウンコしろよ……どんだけ腹痛いんだよ」

*************



夏樹「夏樹特製!ロックンロールカレーだぜ!!」

まゆ「まゆ特製の愛情ポトフですよ~」

P「おー、凄い凄い」

比奈「おー……女子力…女子力っすよ~!!!!」

P「いや~珍しくスカート穿いて来た夏樹の尻眺めながら待った甲斐があったぜ」

夏樹「なぁ、殴っていいか?」

比奈「夏樹ちゃん、はいコレ、ギターもって」

夏樹「シド・ヴィシャスのように打つべし打つべし!!」ブォンブォン!

P「あっぶね!?」

まゆ「……」シュン

P「まゆのポトフは綺麗だなー料理雑誌みたいだ」

まゆ「……うふふ、ありがとうございます♪」

比奈「みんなの分、よそうっすよ~アタシだけ何もして無いッスからね~」

夏樹「サンキュー、比奈さん」

まゆ「ありがとうございますね」

P「おふくろ、俺のお肉いっぱい入れて」

比奈「はいはい、産んだ覚えないッスよ」

P「酷い!認知してくれないの!?」

比奈「もう、誰ポジションなんすか…はい、プロデューサー」

P「わーい。おっ、何だかんだで入れてくれてんじゃーん」

比奈「はいはい…それじゃあみんなあるッスね?さん、はい」



「「「「いただきまーす」」」」

***************




P「~♪」

夏樹「悪いなプロデューサー、皿洗い任せちまって」

P「いいって事よ、美味いもん食わしてもらったしな」

まゆ「優しいプロデューサーさん、素敵ですよ…♪」

P「わっはっはー」

比奈「……へへへ…」

夏樹「???…どうした?比奈さん」

比奈「え!?あ!いや!!何でもないッス!何でもないッスよ!!」

まゆ「そんなにムキになるなんて怪しいですねぇ…そのスケッチブック見せていただいていいですかぁ?」

比奈「うぇ!?これ!?それは!ダメ!ノゥ!!」

夏樹「菜々みたいな事行ってないで…さっ!」シュバッ

比奈「あああっ!!!?」

まゆ「失礼しま~す……あら…?これ…」

夏樹「もしかしてコレ…アタシか?」

比奈「……………////////」

まゆ「これ…まゆに似てますし…こっちはプロデューサーさん?」

比奈「いや、その…ただの落書きッスよ…落書き……今度描く漫画のネタにならないかなって…//////」

夏樹「へぇ………………いいな、コレ」

まゆ「はい……なんだかとっても…温かい」

比奈「………そう……ですかね…あはは、何か照れるッスね…」

夏樹「……いいじゃん、完成させようぜ、ソレ」

比奈「え?」

まゆ「まゆ達が漫画になるなんて…うふふ、楽しみですね♪」

夏樹「そして映画化の暁には、アタシが主題歌やるぜ!」

まゆ「じゃあ、まゆ歌います♪」

比奈「…………………っふふ…あはははっ!コレを映画化って、この部屋にカメラ置いておけばいいじゃないッスかそれ~」

夏樹「低予算で作れるな♪」

まゆ「脚本も要りませんしね♪」



アハハハ、ワイワイ、キャイキャイ



P「終わり終わり~盛り上がってるじゃんか、何の話してたんだ?」

夏樹「え?それはー、ほら、な?」

まゆ「そうですねぇ…うふっ」

比奈「ソレはもちろん…」





夏樹「内緒さ」
まゆ「内緒♪」
比奈「内緒ッス」


アハハハ…



















こずえ「………ふゎ……おなかすいた…」ムクリ

おしまい。

比奈のパンツはどんなパンツか、皆さんのご想像にお任せします。

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