果南「邪神ちゃんの声って鞠莉に似てない?」(46)

今から数週間前の出来事…だいたい9月初頭ぐらい


果南「悪いね鞠莉、宿題手伝ってもらって」

鞠莉「もう!これっきりにしてよ!」

果南「わかってる、わかってるよー」

鞠莉「あら!もうこんなTIME!!」

果南「あーもう深夜0時になったんだ、夜遅くまで付き合ってもらってごめん」

鞠莉「果南ごめん!TV付けさせてね」

果南「いいよー」

『あの娘にドーッロップキックー♪決めるまではー帰れません♪』

果南「へー鞠莉ってアニメとか見るんだ」

鞠莉「ちょっとね」

果南「どんなアニメなの?」

鞠莉「うーん一言と言えばギャグAnimationね!」

果南「へー」

鞠莉「ゴスロリを着ている人間の女の子ゆりねに召喚された悪魔の邪神ちゃんと仲間たちが繰り広げるドタバタギャグアニメよ」

果南「ふーん」

邪神ちゃん『油断したなゆりねー!ドロップキーック!!!!』

果南「うわ!急に暴力ふり出したよ邪神ちゃん!」

鞠莉「邪神ちゃんは魔界に帰るためには召喚したゆりねを殺さないといけないのよ」

ゆりね『毎回懲りないわね邪神ちゃん…』

邪神ちゃん『ぎゃああああああああああ!!!!!!』

果南「うわああ!!ゆりねちゃんが邪神ちゃんをチェーンソーで切り刻んでる!?ギャグアニメなんだよねこれ?」

鞠莉「そうよ、ゆりねが邪神ちゃんを惨殺するシーンは定番ギャグみたいなものだから」

果南「暴力的すぎない?」

鞠莉「トムとジェリーで、ジェリーを食べようとして失敗してトムが酷い目に合ってるみたいなものよ」

果南「へー」

メデューサ『邪神ちゃん…今日はこれぐらいにした方が』

果南「この子は?」

鞠莉「邪神ちゃんの友達メデューサよ」

邪神ちゃん『うるさい!!メデューサは黙って私にお金を出せば良いんですの!!』

果南「友達?」

鞠莉「…」

邪神ちゃん『メデューサは大事なATMですの!』

果南「邪神ちゃんクズすぎない?」

鞠莉「ご、ごく稀に良い事する時もあるから…ごく稀に」

ぺこら『お腹が空きました…』

果南「ぺこらちゃんかわいそう…」

鞠莉(うふふっ果南もハマってきてるわ…)

邪神ちゃん『今日の晩ご飯はカレーですの!』

果南「…ねえ、鞠莉さっきから気づいた事があるんだけどさ」

鞠莉「なーに?」

果南「邪神ちゃんの声って鞠莉に似てない?」

鞠莉「え!?」

邪神ちゃん『死ねー!!ゆりねー!!』

鞠莉「わ、わ、私こんな汚い声出したりしないわー」

果南「声を荒げてる時は似てないよ」

果南「でも普通に喋ってる時は時々似てると思うんだよね」

鞠莉「き、気のせいですの…」

果南「ですの?」

鞠莉「し、しまった!?」

果南「鞠莉、私に何か隠してない?」

鞠莉「な、何も隠してないわ!私の言う事にウソ偽りがあったりとか全然しないからー!」

果南「ほんとー?」

『どうなる?どうなる?どうなる?結局Wake Up!!』

鞠莉「邪神ちゃんも終わった事だし今日は帰りましょう果南!!」

数日後


ダイヤ「今日の練習終わりですわ」

千歌「おつかれさまー!」

ルビィ「疲れたよぅ…」

ダイヤ「みなさんお疲れですし明日はオフにしましょう」

「わーい!!」

果南「鞠莉、明日ショッピングに行かない?買いたいものがあって」

鞠莉「ソーリー!果南!明日は用事があるの」

果南「何の用事?」

鞠莉「え?」

鞠莉「えーと…ちょっとした用事があって…秘密かなん♪」

果南「私にも言えない事なの?」

鞠莉「えーと…小原家の用事なの!」

果南「最近付き合い悪くない?」

鞠莉「ご、ごめんね。ちょっと忙しいみたいで」

果南「…」

次の日


『ザザース♪ザザース♪』

善子「ザザース!ザザース!」

花丸「善子ちゃん最近、邪神ちゃんのアニメにハマってるずらね」

善子「ヨハネ!同じ闇に連なるものとして見ないわけにはいかないわ」

ゆりね『今日もカレー?』

邪神ちゃん『カレーは何度食べても美味しいですの』

善子「ゆりねちゃんってばゴスロリで悪魔を召喚できるなんてまるで私みたいじゃない?」

花丸(善子ちゃんはどっちかっつうと…)

ぺこら『あー!我が家がー!?』

花丸(不幸なぺこらちゃんずら…輪っかを無くした天使って意味では堕天使だし)

ブー!ブー!

花丸「善子ちゃん電話鳴ってるずら」

善子「アニメ見てるんだからズラ丸出てよ」

花丸「録画したものなんだから止めたら良いんじゃない?」

善子「嫌よ!今、集中してるの!」

花丸「わかったずらよ…」

ブー!ブー!

花丸「どうやったら出れるずら?」

ブー!ブー!

花丸「わ、わかんないずら!!」

善子「あーもう!私が出るわよ!ズラ丸、テレビ止めといて」

花丸「了解ずら!」

善子「もしもし!って果南じゃないの!」

花丸「…どうやったら停止できるか分からないずら」

果南『あー善子?今、暇―?』

善子「暇じゃないわよ!忙しい!」

花丸「二人で録画してたアニメ見てたぐらいだから暇ずらよ」

果南『そうなんだ!ちょうど良かった、付き合ってくれない?』

善子「ズラ丸―!!」

花丸「別に良いじゃないずら」

善子「休みの日はダラダラ録画したアニメとか見て過ごしたいのー!」

果南『じゃあ今から善子の家行くから!』ガチャッ

善子「あーもう!!」

花丸「ところで善子ちゃん、どうやって停止するずら?」

善子「マリーが何しているかを」

花丸「探るずら!?」

果南「うん、最近こそこそ何かやってるでしょ」

善子「確かに練習終わったらすぐ帰るし」

花丸「休みの時も付き合い悪いみたいずら」

果南「でしょ。何こそこそやってるのか気になるじゃない」

花丸「プライベートな事はそっとしておくのが一番じゃない?」

果南「花丸、プライベートみたいな単語使うんだ」

花丸「失礼ずら!」

善子「気になる!」

果南「でしょ!」

花丸(これはマルだけ一人抜け出せない空気ずら…)

花丸「他のみんなはどうしたの?」

果南「ダイヤとルビィちゃんは二人で黒澤家の用事」

善子「やっぱヤクザの集会…」

花丸「やめるずら」

果南「千歌、曜、梨子ちゃんは遊びに行ってるってさ」

花丸「つまり暇なのはマルたちだけって事ずらか…」

善子「クックク…ちょうど暇を持て余していたとこよ。リトルデーモンマリーの陰謀を暴くという任務、この堕天使ヨハネが力を貸そうぞ!」

果南「サンキュ!」

花丸(善子ちゃん…休みの日はダラダラしたいって言ってたのに…)

花丸(まぁ善子ちゃんが楽しそうだし、仕方がない。付き合ってやるか)

ホテル小原


果南「まずはホテルで張り込みをし、鞠莉が出ていくとこを後ろからバレないように着いていく」

善子「了解!オペレーションマリー開始!」

花丸「張り込みにはのっぽぱんが必需ずら」むしゃむしゃ

果南「私もちょうだい」

善子「ヨハネも!」

花丸「こんな事もあろうかと人数分持ってきた良かったずら」

果南「ワカメも持ってきたら良かったなぁ」

花丸「張り込みにワカメは合わないずら」

善子「普通、ワカメ単品で食べたりする?」

鞠莉「今日も一日がんばりますの!」

果南「出てきた!」

「お嬢様、ヘリの用意できました」

鞠莉「Thankyou,FRIENDS!!」

果南・善子・花丸「え」

鞠莉「いってきまーす!」

「いってらっしゃいませ、お嬢様」

果南「…」シュッ

ヘリ「ブーン!!」

善子・花丸「…」

果南「これだから金持ちは…」

花丸「未来ずら…」

善子「良いな~。ヘリ使ってお出かけとかカッコいい!」

花丸「果南ちゃん、あきらめる?」

果南「あきらめない!」

善子「でもどうするのよ?」

果南「実は鞠莉がヘリに乗る前に発信機を投げて付けた」

花丸「いつの間に!?」

果南「シュッってやったとこ」

善子「っていうか、どうしてそんなもの持ってるのよ!?」

果南「鞠莉が私のストーカーをしていた時に私に黙って発信機をつけてたんだ。気づいて没収したものが今ここで役に立って良かったよ」

善子「二人ともおかしいわよ…」

花丸「まじ引くずらー」

果南「で、この機械で鞠莉が今どこにいるか分かるようになっている。点滅しているところが鞠莉のいるとこね」

善子「東の方に移動しているわね」

花丸「コナン君みたいずら」

果南「松浦カナン…探偵さ!」

善子・花丸「…」

果南「そこで黙んないでよ///」

某所


鞠莉「こんにちわー!」

「鞠莉ちゃん今日も早いね」

鞠莉「ヘリで来ましたから」

「収録はもう少し先だから待っといてくれる?」

鞠莉「はーい」

果林「こんにちわ」

鞠莉「ハロー!」

果林「いつも早いわね。静岡からなのに」

鞠莉「ヘリがあるもん」

果林「金持ちは違うわねー」

鞠莉「それにしても…」ジーッ

果林「?」

鞠莉「果林は相変わらずエロい身体してるわよねー、セクシーガールよ」

果林「あなただってスタイルバツグンの癖に」

鞠莉「そういえば果林って私の大好きな人に似ているわ」

果林「ふーん、どんなところが?」

鞠莉「おっぱいデカくて名前に果がついてるところ」

果林「エロ推しするわね…」

鞠莉「エロいわよ!ボンキュンボン!でスタイル抜群!」

果林「私以上に?」

鞠莉「うーん…これは迷うわね。どっちがよりエロスか確かめるために果林の身体触っても良い?」

果林「だーめ」

鞠莉「ケチー」

凛「これは凛にとって入りずらい空気にゃ…」

果林「あっ」

鞠莉「凛ちゃん先輩!」

果林「お疲れ様です!凛ちゃん先輩!」

凛「おつかれー!みんな早いね」

鞠莉「ヘリで来たんですよ」

果林「この子ほんと金持ちですよね」

凛「うらやましいにゃー」

「それじゃあそろそろ収録の方はじめまーす」

凛・鞠莉・果林「はーい」

鞠莉「メデューサー!!!お金貸してくれー!!!!」

果林「えー!!邪神ちゃんまたなのー?もう仕方ないなー」

凛「邪神ちゃんどこにいるのー?」


「はい、お疲れ様です」

凛・鞠莉・果林「お疲れ様でーす」

鞠莉「ほんと果林って凄いわ。メデューサと声全然違うもの」

果林「鞠莉の方こそ、凄く汚い声出してたわよ」

凛「凛は二人がうらやましいなぁ。ペルセポネ2世ちゃんは出番が少ないし」

鞠莉「二期があったら出番増えると思いますよ」

果林「二期あったら良いなぁ」

凛「ほんと邪神ちゃん二期やって欲しいにゃ」

鞠莉「もうすぐ邪神ちゃんも終わっちゃうから寂しいわ」

果林「そうよね」

鞠莉「それにしてもたまたま声優にスカウトされて、声優をやるアニメに他のスクールアイドルもいるなんてすっごくディステニィーだわ」

果林「しかもμ'sの先輩までいたなんて!」

鞠莉「これぞイッツミラクル!」

凛「μ'sは昔に解散しちゃって凛はもうスクールアイドルじゃなくなったけどね」

鞠莉「それでも同じスクールアイドルとして凛ちゃん先輩とμ'sは私たちの輝きなんです!」

果林「あなた達を目標にみんな頑張ってるんですよ」

凛「そう言われると何だか嬉しいな…」

鞠莉「色々と勉強になりました」ペコリ

果林「今までありがとうございます」ペコリ

凛「いやあ照れるにゃ///」

凛「帰りでラーメン屋でも行くにゃ!」

鞠莉・果林「イエーイ!凛ちゃん先輩太っ腹!!」

凛「どこのお店にしようかなー♪」

鞠莉「どこでもウェルカムですよー!」

果南「どういう事なの鞠莉!?」

鞠莉「か、果南!?」

鞠莉「どうしてここに?」

果南「発信機を付けてここまで来たんだよ」

鞠莉「いつの間に!?」

果林「何?何?鞠莉その子誰?鞠莉の知り合い?」ワクワク

凛「あわわ!修羅場だにゃ…」

善子「だから急に飛び出すのは止めようって言ったのに…」

花丸「凛ちゃんずらー」キラキラ

果南「どうしてこんな事してるの鞠莉?」

鞠莉「えーと…」

果南「いくらμ'sだからって引き抜かれてAqours辞めるなんて私絶対に許せない!」

鞠莉「は?」

果林「え?」

善子「へ?」

凛「にゃ?」

花丸「凛ちゃんずらー」キラキラ

善子「いや違うでしょ!声優やってたって言ってたじゃないの!っていうかμ's解散してるでしょ!」

果南「え?そうなの!?本当なの鞠莉?」

鞠莉「うん、本当なの…」

凛「凛、引き抜いたりなんてしないよー」

花丸「凛ちゃんずらー」キラキラ

果南「まさか声優やってたなんてね」

鞠莉「スクールアイドルのイベントでMCやってたら、そっちの業界の人がたまたまいてスカウトしてくれたの」

善子「良いなあアニメのアフレコできるなんて」

果南「善子ってそういうのやってみたいの?」

善子「結構興味あるかな」

果南「へーどれくらい?」

善子「将来なりたい職業のうち1位が堕天使で2位がyoutuber、3位が声優よ」

果南「ふ、ふーん(ちょっと善子の将来が心配になってきた)」

花丸「凛ちゃんサインください!」

凛「いいよ」

果南「でもクレジットには邪神ちゃん役は鈴木愛奈になってたじゃん!別の人でしょ」

鞠莉「芸名なのよ…」

善子「芸名の方が何か普通の名前ね…」

果林「私の芸名は久保田未夢よ」

凛「凛は飯田里穂にゃ!」


果南「何で声優やってた事黙ってたの?」

鞠莉「スクールアイドルも理事長もやってさらに声優までやったらキャパオーバーだって言われて反対されると思って…」

果南「本当だよ、色々やりすぎ」

鞠莉「ごめんなさい…」

凛「はい、できあがり!」

花丸「うわー!凛ちゃんのサインずらー!家宝にします!」

果南「…でもやりたい事だったんでしょ?」

鞠莉「…うん。色々自分の可能性を試す機会があるならチャレンジしてみたいの」

果南「そっかー…なら反対したりなんかしない。やりたい事をやるのがスクールアイドルだからね」

鞠莉「果南…」

果南「でも、無理しないでよ?後、黙ってたりしない事!」

鞠莉「うん!ありがとう果南!」

果林「良かったわね鞠莉!彼氏の許しが出て」

鞠莉「か、彼氏///そ、そ、そんなんじゃないわよ///」

果林「顔赤くしてー!私になかなか見せない顔しやがって、このー!」

鞠莉「もう、やめてよー!」

果林「あっ、少し聞いても良いかしら?」

果南「私?」

果林「あなたのお名前ってどう書くの?」

果南「果実の果に、南で果南だよ」

果林「なるほど、やっぱりそうか」

果南「?」

果林「…鞠莉の言ってた子があなたなのね」

果南「??」

果林「鞠莉の事、大事にしてあげてよ果南」

果南「う、うん…」

凛「何だか良く分からないけど無事解決したみたいだしみんなでラーメンいくにゃー!」

鞠莉「イエーイ!!凛ちゃん先輩太っ腹-!!」

果林「6人分も出すなんて素敵―!!」

凛(え…流石に6人分おごるのはきついんだけど…)

果南「ワカメたっぷりのラーメンが良いな」

花丸「流石、凛ちゃんずらー!」

善子(ズラ丸、あんた麺類苦手でしょ?)ヒソヒソ

花丸(我慢するずら…)ヒソヒソ

善子(推しを立てるなんて立派だわ…)ホロリ

数日後


果南「ねー鞠莉、宿題見せてー?」

鞠莉「またー?」

果南「ちょっと忙しくってさ」

鞠莉「もう仕方が無いわねー。今度だけよ」

果南「サンキュ!愛してるよ鞠莉♪」

鞠莉(愛してるよ鞠莉…?)

鞠莉(あいしてるよまり…AisTeruyo Mari)

鞠莉(A…T…M…ATM!?)

鞠莉「私がATMなんて酷い!!」バシーン!!

果南「何でー!?」


終わり

おまけ


果南「風邪ひいた…」

鞠莉「安眠できるように歌うわ」

『浦の星女学院哀歌』

作詞・花田十輝
歌・小原鞠莉


鞠莉「あなたは幸せそうだったけど~♪」

鞠莉「私は廃校の心配ばかり~♪」

鞠莉「ああ、浦の星、9人がいた青春~♪」

鞠莉「ああ、浦の星、アクア色の青い日々~♪」

果南(うるさい…)


終わり

最後まで読んでいただきありがとうございました。
収録はもっと早いだろっていうツッコミは置いといてね。
邪神ちゃんの二期がある事とサンシャインの劇場版に期待しております。

愛を感じる

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