メリーさん『私、メリーさん』マリキータマン「ほう」(13)

『もしもし、私メリーさん。今ゴミ捨て場にいるの』

マリキータマン「そうか」

『今からそっちに行くね』ガチャッ ツー ツー

マリキータマン「キャミキャミ……」

アリステラ「何の電話だったのだ?」

マリキータマン「ただの悪戯電話だったみたいだ」

ヘイルマン「カキカキィ~!俺たちオメガ六鎗客のアジトに悪戯電話とはいい度胸じゃねぇか」

プルルルル プルルルル プルルルル

ギヤマスター「おいおい、また悪戯電話か?」

ガチャッ
マリキータマン「もしもし?」

メリーさん『私、メリーさん。今田園調布駅にいるの。家に向かうね』プツ ツー ツー ツー

マリキータマン「……」ガチャッ

パイレートマン「ムマムマ、文句の一つでも言ってやらんとまたかけてくるぞ?」

マリキータマン「……何故かしら最寄り駅を言い当てられたんだが」

ギヤマスター「……俺たちに恨みを持ってる奴の仕業か?」

マリキータマン「メリーさんとか名乗っていたが……」

ルナイト「それってもしかしたら都市伝説のメリーさんじゃねぇか?」

アリステラ「都市伝説?詳しく聞かせろルナイト」

ルナイト「ガウガウ確か捨てられた人形が復讐のために徐々に近付いてきて最後には背後から……」

ヘイルマン「背後から?どうなるんだ?」

ルナイト「顛末は語られずに終わるんだ、俺も知らない」

マリキータマン「キャミィ……人形なんて捨てた覚えはないが」

ヘイルマン「ま、仮に襲われてもマリキータなら負けねぇだろ」

パイレートマン「ただの嫌がらせかもしれんしな」

アリステラ「下らん悪戯に付き合ってる暇は無いぞ。明日も早い、もう寝るぞ」

深夜

プルルルル プルルルル プルルルル

ガチャッ
マリキータマン「……皆寝てるんだ。少しは時間を考えろ」

メリーさん『私、メリーさん。今貴方の家の前にいるの。今から入るね』プツ ツー ツー ツー

マリキータマン「……ほう。本当に来るとはな」

ガラッ!
ギシッ ギシッ ギシッ ギシッ ギシッ ギシッ

プルルルル プルルルル プルルルル
ガチャッ

メリーさん『私、メリーさん。今貴方の後ろにいるの』

マリキータマン「そのようだな、気配で分かるぞ」

メリーさん『ふ、ふふふふふふふふふふふふふふ!!!死ねぃ!!!』バッ

マリキータマン「ミミックニードル!!」シャキッ

メリーさん『ぎゃああああああああああああああ!!!???』グサグサッ

メリーさん『…………グフッ!?』

マリキータマン「……気配は消えた……寝るか」

翌晩

プルルルル プルルルル プルルルル
ガチャッ

マリキータマン「もしもし」

メリーさん『私、メリーさん。今ゴミ捨て場にいるの。昨日は酷いことしてくれたわね、おかげで全身穴だらけで大変だったんだから』

マリキータマン「正当防衛だ」

メリーさん『今日も家に行くから。じゃあね』プツ ツー ツー ツー

マリキータマン「キャミキャミ……」

ヘイルマン「まぁた昨日人形からか?」

マリキータマン「ああ、夜中に騒がしくするのはご近所にも迷惑になるし止めてもらいたいんだがな」

ギヤマスター「電話代も勿体ないしな」

アリステラ「マリキータマンよ、今晩その傍迷惑な化け物にトドメを刺してやれ」

マリキータマン「ああ、分かった」

深夜

メリーさん(あのてんとう虫野郎め!絶対に殺してやるんだから!)

メリーさん(フフフ……!もうあの刺は食らわないわよ……!友達に鎧借りてきたんだから!さて、そろそろ……)プルルルル プルルルル

メリーさん「私、メリーさん。今貴方の家の前にいるの。今から入るね」

マリキータマン『警告はしておく。これ以上我々にちょっかいを出すようであればただでは済まんぞ』

メリーさん「フフフ……」ガチャッ

メリーさん「ふー……行くわよ!」

ガラッ! ダダダダダダダッ!!

メリーさん「これで終わりだあああ!!虫けら野郎ぉぉぉぉぉぉ!!!」バッ!

マリキータマン「ウイングラッピングシャットー!!!」バチィィィ

メリーさん「な!?羽で包まれた!?」ピタッ

マリキータマン「お前の動きは手に取るように……」ダッ!

メリーさん「えっ、ちょっ……」グイッ

マリキータマン「わかるわーっ!!」バァァァ

マリキータマン「ウイングラッピングブレーンクラッシャー!!!」グガアァァァァンッ!!!

メリーさん「ごほっ!?」

マリキータマン「……」スタッ

メリーさん「ち、ちくしょう……次こそは……」シュウウウウ

マリキータマン「……まだ来るつもりなのか。はぁ……」

次の日

メリーさん「この剣に全てを賭ける!!おりゃあっ!!」ブンッ!

マリキータマン「ウイングブックエンドーっ!!」ガシィッ

メリーさん「げぇーっ!?羽で挟まれたぁー!?」

次の次の日

メリーさん「接近戦は不利だわ!この銃で土手っ腹に風穴空けてやる!!」バンッ! バンッ!

マリキータマン「シェルタリングピューパ!!」ジャグン ジャクン ジャクン ジャグッ カキィィィンッ!!

メリーさん「何ぃ!?蛹で身を守っただとぉ!?」

次の次の次の日

プルルルル プルルルル プルルルル
ガチャッ

メリーさん『今日こそ殺す』

マリキータマン「キャミキャミ……そろそろアリステラの怒りが限界のようでな。こちらも今夜辺りで決着をつけようと思ってる」

メリーさん『死ね』プツ ツー ツー ツー

マリキータマン「……」

ガラッ!!!ドスッ ドスッ ドスッ ドスッ!

メリーさん『うおおおおお!!!ハリケーン・ミキサー!!!!』←ただの頭突き

マリキータマン「天道羽根抜刀ーっ!!!」サッ!

ザクッッ!

メリーさん『ぐ、ぐふぅ……今夜も駄目だったか……だけど私からは逃れられない……!いずれは……!!』

マリキータマン「いいや、勝負はついてる」

メリーさん『っ!?体が消滅していく!?』

マリキータマン「キャミキャミ、あらかじめマリキータウイングに塩をまぶしておいた」

メリーさん『ぐ、ぐふぅ……』

マリキータマン「私の勝ちだ」サッ

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END

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