ヤンキーデレ「女らしくなりたい」男「無理じゃね?」(16)

(以下 ヤンデレ)↓

ヤンデレ「フン!!」バシッ

男「いってーー!? なんだよ......」

ヤンデレ「人が相談してるのに否定から入るなー!!」

男「たくっ、お前が相談なんて珍しいこと言うから何かと思えば...女らしくなりたいだと?」

男「なら敢えて言わせてもらうが」

ヤンデレ「!!」

男「まずその普段着だ! なんだトラックの運ちゃんが着てるようなジャンバーは! しかも背中に虎の絵!!」

ヤンデレ「こ、これは親父が......誕生日に...」

男「そしてその短くしたスカート!! 見せたがりかはしたない!!」

ヤンデレ「こ、こっちの方が動きやすいんだよ!!」

男「そしてその金髪ロングヘアー!! 校則違反だぁ!!」

ヤンデレ「これは地毛だぁーー!!」

男「良いかヤンデレ?日本の女性らしさと言うのはだな、儚げ且つお淑やか、黒髪と相場は決まってるんだ!! そして服装はそんな露出はしなーい!!」

ヤンデレ「うぅ......」

男「ましてやすぐ手を挙げてるようじゃ、女らしさなんて夢のまた夢だ、OK?」

ヤンデレ「う、うるさい!! そんなに言うんだったらアンタが私にアドバイスしなさいよ!!」

男「ええー......」

ヤンデレ「露骨に嫌な顔すんな!!」

男「だってお前三日坊主じゃん? ダイエットするって言って三日しかもたなかったじゃん?」

ヤンデレ「こ、今回こそは本気だから!!」

男「.........まぁ仮にも幼馴染だし手伝ってやるよ......」

ヤンデレ「やった! それで? 最初はどうすればいいの?」

男「まずはお前がどういう女性になりたいかだな、理想像とかないのか?」

ヤンデレ「............」

男「って、何も考えてないんかい」

ヤンデレ「い、今考えてるわよ!!」

男「ノープランね、分かった」

ヤンデレ「だったら......あ、アンタの理想の女性ってどんな子よ!!」

男「俺?」

ヤンデレ「そうよ!」

男「さっき言ったとうりの女性だけど......」

ヤンデレ「.........じゃあ、それ目指すわ」

男「え」

ヤンデレ「なによ文句あるの?」

男「ないけどさ......」

ヤンデレ「じゃあ良いわよね、今に見てなさいよ!」

男「(まぁ、すぐに諦めるか......)」

と、思っていた時期が男にもありました


あの一件からヤンデレは変わった


髪を黒く染め

男「更生したなー」

ヤンデレ「変な言い方するな!」


服装も落ち着き


教師「ヤンデレさん、ついに更生してくれたんですね......」

ヤンデレ「だから何も悪さしてないでしょうが!!」

言動も随分と柔らかくなった


モブ女「ヤ、ヤンデレさん?」

ヤンデレ「ん? どうしたの?」

モブ女「あ、あの......日直の日誌を......」

ヤンデレ「あ、ごめんね! 忘れてた......わざわざ持ってきてくれてありがとう」ニコッ

モブ女「!? は、はいぃぃ!」

ヤンデレ「そんなに驚かなくても......」


男「(ヤンデレ今回は本気なんだな......もうこれは変身だぞ)」


ーーーーーー
ーーーー
ーー


ヤンデレ「ふ、どう? 少しは理想に近づいたんじゃない?」

男「ああ、正直見違えた。最初はすぐ終わるだろうって思ってたんだけど、予想の斜め上で驚いてる」

ヤンデレ「私だって本気を出せばこんなもんね」

男「しっかし本当前とは大違いだ、でも何で突然女らしくなりたいって言ってきたんだ?」

ヤンデレ「そ、それは......」ギクッ

男「まぁ言いたくないなら別に良いぞ?」

ヤンデレ「!! す、好きな人が出来たんだよ......///」

男「ほぉー、お前がなー」

ヤンデレ「真面目に聞きなさいよ......」

男「素に戻ってるぞ......」

ヤンデレ「っ、ごほん......それで好きな人ができたから女らしくなりたかったの」

男「成る程な......まぁ相談された癖に何もできなかったけど、今のヤンデレなら大丈夫だと思うぜ?」

ヤンデレ「そう......かな?」

男「うんうん、俺だったら彼女にしたいくらいだよ」

ヤンデレ「ほ、ほんと......?///」ズイッ

男「どうした? 急に近づいてきて......」

ヤンデレ「............///」ジー

男「......そんなに見られると恥ずかしいんだけど......」

ヤンデレ「!! ご、ごめん......」

男「(やっべ......俺の言ったとうりにコイツ女らしくなったから......可愛い......)」

ヤンデレ「......ねぇ、男?」

男「! なに?」

ヤンデレ「あ、あのさ.........私の好きな人が男だったら......どうする?」

男「............ぇ」

ヤンデレ「あ、あんたが......好きだから......好みの女の子に頑張ってなって見たんだけど......///」

男「か、可愛い......と思う......」

ヤンデレ「!! .........あ、ありがとう///」

男「............」

ヤンデレ「............///」ジー

男「え、えっと......」

ヤンデレ「返事......ちょうだい」

男「!! 」

ヤンデレ「こ、これからも頑張って......男の好みな女の子になるから......だめかな?///」

男「.........お、俺で良かったら......よろしくお願いします......」

ヤンデレ「!! へへ///」キュ

男「ヤンデレ?」

ヤンデレ「今日は手ぇ繋いで......帰りたいな......///」

男「お、おう///」キュ


そして初々しいカップルは夕日を背中に帰路へ着くのであった。

ヤンデレ「.........///」キュ

男「.........///」ポリポリ


終わり!!

短編って難しい......

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