律子「大停電の夜に」 (136)


夜/765プロ事務所

P「すっげぇ…もぅ嵐だな…」ザアァァァァァ…ビュォオオ…オォオ ガタガタガタ

律子「天候ばかりは…仕方ありませんよね…でも台風で今日の予定が…」

P「結局ロケとかは延期だもんな」

律子「えぇ…う〜ん…どうしましょうか…」

P「スケジュールまとめてるから…ちょっと待ってくれ」カタカタ

律子「はい、こっちも…ん?」やよい『律子さん!えっと、メールが来ました!』ピロリン

律子「…あぁ良かった、あずささんも家に無事ついたみたいです」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371891600


P「(765LOID使ってんのか)…新堂さんに任せちゃったもんな」

律子「助かりましたけど申し訳ないですねぇ…」

P「伊織達から言い出したんだろ?先に戻れって」

律子「仕事あるなら先にって…」

P「最近気を使われてきて…」

律子「あーそれ私もです…なんでしょうねこの、労われる感…」

P「嬉しいんだけどな?」

律子「嬉しいんですけどね?」


このSSは

小鳥「あなたのお耳の恋人!765LOID!!」

等の続きになります。

未読の方はこちらをお読みください。

よろしくお願いします。


P「…あーっと…律子?昨日の資料持ってった?」

律子「あ、すいませんコッチあります…ハイ」スッ

P「うん、サンキュ…こっちで…ん?」カタカタカタ…

律子「ようやく…終わりそうですね、グループ・個人別資料…」

P「小鳥さんと協力して…大体二週間か…多かったなぁ」カチカチ

律子「脇目も振らず頑張って来たからこそ…整理出来てなかったとは」

P「765プロらしいと言えば…らしいのかな?」カタタッ


律子「私に聞かないで下さいよ…」

P「現場の人に言われんだよ…何かあると『765プロさんらしいですね』って」

律子「何なんでしょうね?よくわからないんですけど、納得できるというか」

P「そうなんだよな…」

律子「らしくってわかりませんけど、一生懸命頑張っキャアアッ!!」ピカッ ドンッゴロゴロゴロゴロ…

バスンッ

律子「キャア!!嘘っ!?停電っ!?ヤダ…ぷっプロデューサー?…大丈夫ですか?」

ザァアアアアアア

律子「…プロデューサー?」


P「………………………………」■

律子「あ…パソ、コン…」

P「めのまえがまっくらになった…」

律子「はい、物理的に暗くなったんです…」

P「はぁああ〜…棚にロウソクあったよな?ちょっと取って来る…それで…」

律子「おぉ…切り替えが早い?…」

P「これから毎日家を焼こうぜ!!」◎ヮ◎;

律子「落ち着いて下さい!!」


P「…うわー暗い…」ウロウロ

律子「えっと…じゃあ私は…」ガタ

P「動くなって、危ないから…スマホの灯りで…っと」パッ

律子「…小さい灯りでも安心するもんですね…」

P「貧者の一灯か?」

律子「どちらかと言うと爪に火が点いてません?プロデューサー?」

P「軽口言えるだけ落ち着いてきたな…流石だよ」スタスタ


/給湯室

P「えーっと…この辺りに…」ガサゴソ

P「あったあった…よしガス台で火を…」カチチ…ボッ

P「…なんか安定する…台……おぉ…意外と」ドスッ

律子「プロデューサー、大変ですよ信号機も消えてます。」

P「うげ…マジか…やべぇな…」

律子「あっ…今…情報…この一帯が停電…えぇ?広過ぎ…」

P「うーん…まぁこのまま、とりあえず待機だなぁ…」

律子「そうですね…下手に動く方が…ん?!プククッ///」


P「え?急にどうしたんだよ、律子」

律子「なっ…何で大根の輪切りにロウソク刺してるんですかっ…ふふふっ///」

P「あぁいいだろ?安定するし」

律子「本当にプロデューサーって…発想が柔らかいと言うか突飛と言うか」

P「そうか?目の前にあったからいいかなーって…」

律子「(この人のこういう所未だにわかんないわ…)」


一年前・春/765プロ事務所

春香「…ねぇ…みんなは、新しいプロデューサーさんの事どう思う?」

一同「………………………………」

春香「そっそうだ!クッキー焼いてきたんだったぁ〜!」のヮの;

伊織「自分で言い出して、即話題代えるんじゃ無いわよ…」

春香「…だって…みんな何か急に空気が変わるんだもん…」 チラ

雪歩「…私は、男の人だから…お話もロクに…うぅ…」

真「まぁ…雪歩は仕方ないよ…ボクは、うーん…良くも悪くも無いって感じかな?」


やよい「私はすっごい優しい人だと思います!!」

春香「本当っ!?やよい!?よかったぁ〜…」

やよい「ちり紙交換で貰ったトイレットペーパーくれましたー!!」

春香「はーい、高槻家救済基金はこちらへお願いしま〜す」

あずさ「とりあえず、お財布の中身を…」

千早「少し、銀行に用事がありますので…」スッ

伊織「もしもし?新堂?私が今現在自由に出来るお金…全部現金化して」


響「まぁそういう事なら…普通って感じじゃないか?なんとなく…だけど」

亜美「亜美は好きー!亜美達のイタズラにもいい反応してくれるんだよコレが!」

真美「リアクションピカ�だよね!?一緒にゲームもしてくれるし!!」

伊織「私はそういう不真面目な所、嫌いね」

やよい「いっ伊織ちゃん…」

伊織「…ヘラヘラしてるとこ見てると腹立つのよ…」ムス

千早「そうね…少し無遠慮な所が、苦手だわ…」

春香「ちっ千早ちゃんも?」アセアセ


あずさ「千早ちゃん…プロデューサーさんは私達と仲良くしようと…」

千早「…仲良くよりも、音楽的知識を持った指導者であった方が…」

貴音「あの方は聡い方だと…私は思います…」チラ

真「確かに、頭の回転とかは速そうですよね?」

亜美「クイズとかすっごい知ってるよ!!超面白いのっ!!」

真美「アレ、よくわかるよね亜美…真美とかやよいっちは全然ダメダメなのに…」

やよい「難しいよね…私、頭キュ〜ってなっちゃう…」

雪歩「そういう事してるんだ…」


真「…美希!寝てないでちょっとは話に参加しなよっ!」ユサユサ

美希「んぅ?…何なの?真クン…」ポケー

真「んもぅ…美希は新しいプロデューサーの事どう思う?」

美希「プロデューサー?…あぁ、あのさえないヒト?あふぅ」

響「ブッフゥ!!おっおい!美希っ!!」

伊織「的確だと思うわよ?」

春香「ちょっ!伊織まで!!」


伊織「つまり、可に春香、やよい、あずさ、亜美真美と貴音もこっちで良いのね?」

貴音「えぇ…構いません」

伊織「で、不可が私、千早、雪歩、美希で…どっちつかず…保留が響と真ね」

真「うぅ…そう言われると…」

響「誤魔化してるみたいで、イイ気はしないぞ…」

春香「でっでも!まだ日も浅いし!これからだよっ!!」ドンッ

伊織「…いい?春香、アイツの�これから�と自分達の�これから�どっちが大事?」


春香「え?そっそういう話?」アタフタ

千早「そうね…水瀬さんの言う通りだと思うわ…私は早く歌で…」

貴音「急いては事を仕損じると申します…らぁめんもじっくりと出汁を摂る事から」

雪歩「わっ私は…慣れなくちゃいけないんでしょうけど…怖くて…うぅ…」

雪歩「こっこんなダメダメな私なんて!穴掘って埋まってますぅうう!!」ジャキン ガシャ

真「うわわっ!!雪歩っ落ち着いて!!」

響「床がちょっとえぐれたぞ…」


春香「伊織!!私達のこれからに、プロデューサーさんのこれからも一緒に」

伊織「それで、私達のこれからが台無しになったらどーうすんのよ?」 ガチャ

春香「台無しになっちゃうなんてわからないじゃない!!」

伊織「アイツのだらしない顔見て、未来なんて想像出来る?」

春香「かっ顔?顔とか関係無いよ!!論点すり替えちゃダメだよ!!」

伊織「顔は関係してくるでしょ〜アイツは営業も兼ねてんのよ?」

伊織「まぁ全然出来てないみたいだけど?…今の内にスパッ…とね?」ヒュッ


律子「ちょっと?アンタ達…何?喧嘩してんの?ん?」スタスタスタ…

春香「あっ律子さん…いや…その喧嘩って訳じゃ…」

伊織「あのダメそうなプロデューサーのクビをどーするかって…討論よ」

律子「はぁ?アンタ達ねぇ…そんな心配してる場合?」

律子「今月…オーディションに受かった子…一人も居ないのよ?」

一同「………………………………」

律子「…まったくもぅ…ほら!レッスン行く子は準備して!」パンッ!

一同「はぁい…」モゾモゾ…ゴソゴソ…

春香「………」


/ロッカールーム

律子「…(確かにあの人仕事はしてるけど…未来的なビジョンが不明瞭なのよね…)」ガチャ

P「…………………………………」

律子「!!!なっぷっモゴモガ」パシ

P「しぃー…静かに…」   パッ

律子「……プロデューサー殿…え?ここに居たんですか?」

律子「あっ!…ていう事は…その聞いてたんですか?いっ今の…」

P「あぁ俺がなんとなくイイ奴そうだが、ヘラヘラしててさえないって事だろ?」

律子「…あの…あれはあの子達の」


P「わかってるよ、というか俺が春香にお願いしたんだ」

律子「ハッはぁっ?」

P「俺の話題を出してみてくれって」

律子「なんでそんな事を…」

P「まぁ本音聞けたらいいなぁって…雪歩に至っては対面で話も出来て無いし…」

律子「あぁ…そうですよね…」

P「どう思ってるか…なら悪口大会がいいんだ」


律子「悪口大会って…」

P「遠慮なしに話して欲しくてな…こっちは凹む覚悟が要るけど…はぁ」

律子「そういう事だったんですか…」

P「まずはみんなの信頼を得ないと、俺の言葉なんて届きやしないさ」

律子「(この人は…先の事ちゃんと考えてるんだ…その為にこんな…ん?)」

律子「…ずっとロッカールームに居たんですか?」

P「最初、春香が事務所に居たからな、頼んで俺だけ隠れたんだ」


律子「…女子のロッカールームに?」

P「変な事はしてないヨ?本当ダヨ?」ガタガタ

律子「…あの子達に何かしたら首切りますよ?」

P「わかってるよ…」

律子「…物理的に」ボソッ

P「斬首!?」


現在/765プロ事務所

P「…復旧しないなぁ…」ザァァァァアァ…

律子「そうですねぇ…(ピカッ) ッ!!」……ドッゴロゴロゴロゴロ…

P「嵐に停電…ここに蝶ネクタイの少年が来たら殺人事件が起きるな」

律子「やめてくださいよ、犯人私じゃないですか」

P「ナチュラルに俺を殺したな?」

律子「私、死にたくありませんし」

P「俺だってそうだよっ!?」


律子「…電気が点かないと仕事もまともに出来ないんですね…」

P「便利に慣れ過ぎたな…」

律子「あっ!明日の衣装さんに変更伝え忘れてたっ!」

P「メール打っといたぁ〜」

律子「…あっありがとうございます…」

P「明日には確認してくれるだろう…あー…腹減って来た…」グゥゥ…

律子「そうですね…私も…夕食も食べれてないし…」


P「嵐が治まるのを待ってたら餓死しちまうっ!!俺は行くぞ!!」ガタッ

律子「死亡フラグを安易に建てないで下さいよ…って外行く気ですかっ!?」

P「いや、無理無理…ついでに冷蔵庫の中身も確認しておこうかなって」

律子「あぁ…発砲スチロールが何処かにありますし…移しておきます?」

P「そーしようか…アイスとか溶けたら嫌だしな」

律子「保冷剤…保冷剤っと…」


/給湯室

P「…んんっ?おぉ!何この高級アイス!!」

律子「あぁ〜多分小鳥さんの隠し財産じゃないですかね?」

P「…律子お前さえ良かったら、口裏を合わせてやっても…」

律子「自分が食べたいからって私を主犯格にしようとすんなっ!!」

P「はいはい、冗談ですよぉ…」ヒョイヒョイ

律子「何かすぐに食べれそうなものは無いですねぇ…」

P「じゃあ…何か作るか!」

律子「えぇ?こんな暗いんですよっ!?」


P「ロウソクとガス台の火で何とかなるっしょ→」

律子「闇鍋じゃ無いんですから…」

P「んじゃ、律子は灯り持って立っててくれ」

律子「え?そんな私が」

P「言い出したのは俺なんだから」

律子「はっはぁ…それじゃあ…」

P「ん〜…玉葱とおっ挽き肉…グリンピースの缶詰…」

律子「…グリンピース?」


P「ん?あぁ…昨日貴音がラーメン屋のサイドメニューの研究とかで」

P「小鳥さんと一緒にここで、焼売か何か作ってたんだった」

律子「…ここ、アイドル事務所ですよね?」

P「…蒸篭が積まれてるけど、アイドル事務所です…」

律子「まぁ、今は助かったと思いましょう…」

P「そうだな…棚は…んーパスタと?そうめん…去年の夏の奴か?」ガサ

律子「所帯じみてるわぁ…」


P「…サ○ウのごはんもあるな…」ヒョイ

律子「いやいや…プロデューサー…電子レンジとか」

P「?コレってお湯で温めて食べられるんだよ?」

律子「あ…」

P「災害時どうするんだよ…うっかりっちゃん?」

律子「そっそうでした…///」

P「まぁサ○ウのごはんも、なかなか食べる機会無いよな?」

律子「そういえば…そうですねぇ…非常用に用意だけしてありますが…」


P「…家にちゃんと非常袋あるんだ?」

律子「?はい、当然じゃありませんか?」

P「う?うん?当然ダヨネー?」ジャー…キュ

律子「…ちゃんと用意して下さいね?」

P「はーい…」カチチ…ボッ

律子「あの…それで、何作るんですか?」

P「ん?カレー粉あったから、キーマカレーでも作ろうかなって」

律子「挽き肉と玉葱…丁度良いですね!あ…でも包丁…」


P「玉葱だけだし…大丈夫、慎重に切るから…灯りこっちから頼む」ガタ ゴト

律子「本当ですよ?灯りここら辺ですか?」スッ

P「OK…手元、照らしてくれ…まっ!カレーに関しては任せろよ!」

律子「そういえば…なんかカレーマニア?なんでしたっけ?」

P「いや、別にマニアって訳じゃ無いけどさ」

P「得意な料理なんだよ、小学校の頃からな〜」ベリッ

律子「小学校の頃から…台所に立ってたんですか?」


P「ほら、俺の家母親が居なかったから、いつも店屋物か弁当でさ」ストン…ストン

律子「あっ…そっそうでしたね…」

P「それで小学校3年…4年生だったかな?学校でキャンプみたいなのに行くだろ?」

律子「あぁ〜ありましたね、私も行きましたよ」

P「…その時、初めてカレー作って…嬉しくなっちゃってさ」トントントン…

律子「ふふふ…わかりますよ、楽しいんですよね」

P「そう、それでそこからカレー作りにハマって…」ジャッジャク


P「でも、親父は一口も食べてくれなくてな…」

律子「え…そんな…」

P「…子供心にショックだったなぁ…アレは…えーとサラダ油っと」カッカッ タラー

律子「そりゃそうですよ!…なんで一口も…」

P「こないだ、知ったんだが…親父は辛い物が大の苦手なんだそうだ…」ジュー

律子「えぇぇ…知らなかったんですか?」

P「全然…母親は逆に激辛が大好物だったらしいから…俺は母親似だな」ジャージャジュ

律子「そうなんですか…」


P「あまりにもお互いの事知らな過ぎだなって…痛感したよ…」

律子「…でも、それはお父さんの方が、悪い気がします…」

P「え?親父が?」

律子「…当時、プロデューサー殿は子供だった訳ですし…」

律子「歩み寄るなら、親からじゃないと…子供は…どうしようもなかったと…」

P「うん…まぁ、今となっちゃお互い馬鹿だったとしか言えないけどな」パラパラ…

律子「そんなっ!」

P「ありがとな…律子」


律子「いえ…あカレーの良い匂い…」クンクン

P「本当は飴色になるまで玉葱は炒めたいけどなぁ…この暗さじゃ…」

律子「カレーの事になると熱いですよね…なんか前にもこんな話…」

P「ん?…あー…去年の夏の慰安旅行でじゃないか?」

律子「あぁ、そうでした!そうでした!」

P「律子があずささんに押し倒された」

律子「押し倒されてませんっ///!!!」


一年前・夏/電車内

P「…仕事が無い者って声かけたら…全員来てるし…」

律子「実際、暇なんだから仕方ないですよ」

P「律子もか?」

律子「わっ私は…その、ンン゛プロデューサー、一人じゃ大変だろうと」

あずさ「みんなで旅行なんて楽しいですねぇ」

P「まぁ…そうですねぇ」


一年前・夏/電車内

P「…仕事が無い者って声かけたら…全員来てるし…」

律子「実際、暇なんだから仕方ないですよ」

P「律子もか?」

律子「わっ私は…その、ンン゛プロデューサー、一人じゃ大変だろうと」

あずさ「みんなで旅行なんて楽しいですねぇ」

P「まぁ…そうですねぇ」


春香「ふんふーんふ〜ん♪私マーメイッ♪」ガサゴソ

春香「…はい!千早ちゃん!クッキー焼いて来たの!どうぞ?」

千早「あ…ありがとう…楽しそうね…春香」

春香「うん!だって海だよ!海!スパンコールの波間だよぉ?」

亜美「はるるーん!これと替えっこぉ!」バッ

真美「手持ちのチョコを2払いはるるんのクッキーを4召喚するぅ!!」バッ

律子「こぉらっ!行儀悪いわよ!?」


律子「亜美も真美も静かにしなさい!」

亜美「おぃおぃ…ルチャ言っちゃいけないよぉ→」

真美「そ〜うだぜ?りぃっちゃぁん!海だぜぇ?」

律子「まだココは電車の中!!」

P「こんな大所帯の旅行は初めてだからな…骨が折れそうだ」

あずさ「引率の先生みたいな気分ですねぇ〜」ニコニコ

真美「あずさお姉ちゃんについてったら、迷子になっちゃうんぢゃ〜ん?」

あずさ「そんなぁ〜ひどいわぁ…真美ちゃん」


夜/砂浜

ジュージュー…パチバチ…ジュー…

やよい「あーん…パクッ…んぅ〜おいしいれすぅ!!///」ζ*'ヮ')ζ

やよい「本当においしい…はうぅ…」ジーン…

真「おかわりいっぱいあるからね?」

貴音「あむ…むぐ…ぱくっ…」

雪歩「…ほぇ〜…」

貴音「…あむ……?」

雪歩「あっあのおいしいですねぇ!」ニコ

貴音「えぇ…野外での食事は格別の趣きがありますね…」


春香「プロデューサーさん、代わりましょうか?」

P「いや、いいよ。炭も足さなくちゃならないし」カチッガチッ

春香「そうですか…あ、それじゃあ…はい、あーん♪」スッ

P「え?お、おぅ…あー…///」

美希「あむっ」パク

春香「あっ美希!自分で焼いて食べればいいでしょぉ!これはプロデューサーさんの」

美希「ミキは食べるの専門なの〜」タッタッタ


P「あはは…」

千早「あの、プロデューサー…飲み物…どうぞ」

P「…ありがとな…それじゃビールを…」ガサッ…カシッ

P「(ゴクッ)ふーっ冷えててウマイッ!おっと、ピーマンが焦げる…」ヒョイ

亜美「お〜兄ちゃんってばイイ牧場!」

P「へ?…手際っ!?言い辛い言い間違い!!」

あずさ「でも、本当に上手ですねぇ…お料理とかされるんですか?」

P「いえ、そんなにちゃんとしたのは…カレー作れるくらいですかね?」


春香「へぇ〜プロデューサーさんの作ったカレー食べてみたいです!」

P「…マジでやると6時間くらいかかるよ?」

千早「ろっ6時間!?」

あずさ「かっカレーです…よね?」

P「えぇ…俺の最高傑作の牛すじカレー…えっと…」クルッ

P「玉葱を飴色に、牛すじを水から茹でて…煮込んで…大体6時間くらいですね」

春香「ひぇ〜…かっ軽々しく食べたいとか言っちゃってごめんなさい…」

真美「そんなにかけて作る必要あるの?カレーっしょ?」


P「おいおい…真美ちゃん馬鹿な事言っちゃいけねぇよ?」ヒョイ

真美「うわっ腹立つ…」

P「まず、飴色玉葱の糖度がな重要なんだ、深みとコク」ジュー…

P「牛すじは一度、本格的な煮込みを作ってな…」ガコガコ…

春香「えぇっ!!カレーの為にですかっ!?」

律子「なんて言うか…回り道?」

P「違うんだよ!その方がカレーにした時…うまいんだよ…」キラキラ

一同「(すごいイイ顔してるけど…カレーの話なんだよね…)」


P「いつかみんなにもご馳走する機会が…」

貴音「必ずや、その約束果たして下さいね…あなた様」キラキラ

P「…律子さん、寸胴鍋とか材料費って経費で」

律子「落ちませーん、落とさせませーん。」

P「ですよねー…あー…いっいつか…な?貴音…」

貴音「はい、楽しみにしております」ニコニコ

響「バーベキューこんだけ食べてるのに…」


亜美「セット!」

真美・美希「「OK!」なの!」ジジジジッ

ヒュルルゥウル…パーン パパーン

亜美・真美・美希「「「たまやー!!」」なのー!!」

P「あんまり近づいちゃダメだぞー」

亜美「はーい!」

真美「ねね?次コレ行こう!」

美希「左からミキが点けて行くの!二人は右からね!」

亜美真美「「まかせろー!!」」

律子「……ふぅ…ん?」ピリリリリピリリリリピリリリ


律子「もしもし?小鳥さん?」

小鳥『どうですか?みんな海、楽しんでます?』

律子「えぇ、お陰様で」

小鳥『さっき、社長から電話があって、例のプロジェクトOK出たみたいですよ!」

律子「え?プロジェクトが?」

小鳥『えぇ!765プロ第一弾ユニット『竜宮小町』始動です!!』

律子「…………………」グッ

ヒュウンヒュルルヒュゥウル…パーン パパーン パーン…


/旅館・プロデューサーの部屋

あずさ「はいっかんぱぁ〜い!」ガツン

P「って…何度目ですか…」

あずさ「何度でもいいんですよぉ、うふふ…///」

あずさ「はいっ♪律子さんもっ」クル

律子「ははっ私はぁ未成年ですから…」タジタジ

あずさ「あら、いけない…じゃあ私だけっ♪」

律子「あんまり飲み過ぎないで下さいよぉ」

あずさ「はぁい♪三浦 あずさっ歌いまぁ〜す♪」


P「あはは…しかし、まぁ成り行きとは言え、こうやって」 >ネコネコニャンニャン♪

P「みんなで親睦を深められたし…良かったのかもな」  >ネコネコニャンニャン♪

律子「そうですね…でも私、これからガンガン行きますよ!!」

律子「見てて下さいっ!!」ニカッ

P「おぉ?」

あずさ「律子しゃん///頑張ってぇえ〜☆」フリフリ

P「何か、気合入ってっ」

あずさ「プロデューサーしゃんも、ハイ頑張って〜あ〜ん♪」ヒョイ


P「あっあずささんっ!?」

あずさ「さっきのBBQでも、全然食べて無かったじゃありませんかぁ。」フリフリ

律子「あずささん、んもぉ…飲み過ぎですよ?」

あずさ「嫌だわ、律子ひゃん?まだまだ宵の口よぉ?///」ニコニコ

P「もぅ寝た方が…」

あずさ「えー…まだ、飲みましょうよぉ…ね?」ウルウル

P「(浴衣姿のせいで胸元がルーズ!谷間がっ!コレすごっ!!///)」ジーッ

律子「凝視し過ぎ!!///」スッパーンッ

P「あだっ!!」


あずさ「あらあら///…でもプロデューサーさんなら…なんちゃって、うふふ♪」

P「…俺、765プロで良かった…」グッ

律子「そのガッツポーズのまま絶命させてやろうか?」

P「怖いなぁ…割と最初からそうだったけど、辛辣過ぎないか?」

律子「なっ…///いいじゃないですか、こう…遠慮の要らないというか?」

あずさ「そう言えばそうですよねぇ…小鳥さんやプロデューサーさんには」

あずさ「稀に今みたいに、タメ口というか…」

P「恐怖のツッコミが入る訳ですが」


律子「逆水平チョップ行くぞ?」

P「ほらぁ!!」

律子「うぅ///ほらって言われましてもっ!」

あずさ「…いいなぁ…律子しゃん?私にもタメ口で話してみてくらさい!///」

律子「え?えぇ?」オロオロ

P「おぉ…あずささんに完全タメ口の律子、見てみたいかも!」

あずさ「ね?年下とは言いません、同級生みたいなぁ?感じで?うふふ…」

律子「あずささん、自分で何言ってるかわからなくなってるじゃないですかっ!!」


あずさ「あぁヤダヤダ〜///敬語じゃなくって!タメぐちぃ!///」ブンブン

P・律子「「(可愛い)」」

P「ほら、律子?タメ口まで…3・2・1…キュー!」

律子「えぇ?///えっと…あっあずさ?↑」

あずさ「はーい!なぁに?律子?」

律子「うぐぅ///…あっあの…えっと…飲み過ぎ注意!わかった!?///」

あずさ「はぁ〜い!!///」プシッ

律子「そう言いながらビールを開けない!!///」


P「フクククッ…///」

律子「プロデューサーもいい加減にして下さい!///」

P「だって…面白かったんだもの…あーすげー違和感…」

律子「うるさいです!!///」

P「また小鳥さんも加えて大人組で飲み行きたいですね」

あずさ「いいですねぇ〜楽しみにしてますぅ」

律子「今回、小鳥さんにはお留守番させちゃいましたからね…」

P「そうだな」


P「小鳥さんが喜びそうなお店って何処だろう?」

律子「うーん…そんなに気負わなくても、いつもの感じでもいいんじゃ?」

P「いやーそこはほら、慰安旅行とは言わないまでも…ワンランク上というか」ゴクゴク

律子「あーちょっと非日常感ってヤツですか?」

P「そうそう、高いっとかってよりは…小鳥さんが喜びそうな…」

あずさ「でしたら、前に小鳥さんとビアガーデンの話で盛り上がりましたね」プシッ

律子「そう言えば、そんな話しましたね…」

P「それじゃあ、夏の間に一度…足を運びますか」 >ゴクゴク…

あずさ「大賛成でぇーす!!///ばんじゃ〜い!!///」


律子「あぁ!あずささんまた新しいの開けてるっ!!」

あずさ「り・ちゅ・こ・しゃ〜ん///」ズリズリ

律子「?…なっなんです?何で近づいて…え?」

あずさ「んふふ…///律子しゃ〜ん///」ギュウ

律子「んモゴガごっ!!///くふふひいれふ!あずふぁふぁん!!///」ジタバタ

P「ズルい!!」

律子「あふぉかっ!!///わわっ」


律子「ちょっ!!(ドサッ)いたたっ…あずささん急に倒れたら危なっ…」

あずさ「……律子しゃん…可愛い///」

律子「…………は?」

あずさ「律子さん…んぅ…///」グイ

律子「どわわっ!?///何する気ですか!!ちょちょちょぉ!!///顔近っ」

あずさ「?…あぁ眼鏡が邪魔になっちゃいますね…///いけないいけない…」

律子「そういう事じゃありませんっ!!///ちょっと!!プロデューサーも何か…」

P「ごゆっくりぃ…」ガラガラ…ピシャ

律子「こらぁああああああっ!!助けろぉおおおっ!!///」


現在/765プロ事務所

P「あれが、押し倒されてなかったら何だって言うのっ!?」

律子「酔っ払いに絡まれた結果だよっ!!///」

P「あれですよね?満更でも…」ニヤニヤ

律子「薄暗くてもわかるそのニヤけた顔面を炙り焼きしますよ?」

P「怖過ぎるだろ…」

律子「もぅ…酔っ払ったあずささんは手に負えません…」

P「俺も、無理…理性と戦うので精一杯…」

律子「そう考えると、あずささんと小鳥さんってよく2人で飲んでますよね…」


P「あぁ…でも律子の方が竜宮の仕事上がりで飲んだりとかしてるだろ?」

律子「そう多くは…伊織や亜美を送らなくちゃいけませんし…」

P「そっか…あー『BARあずさ』とか在ったら通いまくるのに…」

律子「ウィスキーがお好きでしょ♪って感じですか?」

P「最高だな!」

律子「お店側のあずささんが、いつも酔っ払ってしまってダメでしょうね」

P「そこを下心満載で介抱…」

律子「ウィスキーの瓶でフルスイングだな…コレは…」


P「死んじゃう…あ、律子ケチャップどっかに無い?」

律子「ケチャップですか…えっと…あぁあったあった…ハイどうぞ」ヒョイ

P「サンキュー…コレを入れて…んーと?ピーナッツバター…っと」

律子「は?ぴっピーナッツバター?」

P「コクを足したくて…水とグリンピース入れてっと…少し煮込もうか」クツクツ…

律子「…やっぱり手際いい…私…負けてる…?」ボソッ

P「え?」

律子「なんでもありません…」


P「…律子の作った弁当も旨かったよ?」

律子「きっ聞こえてるんじゃないですか!!もぅ!!///」

P「弁当(嘘)企画も面白かったし、また何かみんなで出来るの考えるか…」

律子「ウチの子達はノリいいですからね…賛同してくれますよ」

P「どんなのがいいかな…チーム分けして対抗戦とか?」

律子「…あの…そう言うのを含めて、一つ提案があるんですが…」

P「お?何だ?暖めてる企画があるのか?」

律子「いえ…企画って訳では無いんですが…」


P「ん?どうしたんだ?律子?」

律子「実は今、少し悩んでるんです…竜宮小町を今後どうしていくか…」

P「…竜宮小町を?」

律子「それで…一度、ユニットを解体して…」

P「えぇっ!?解体っ?」

律子「…それも、案の一つかと…竜宮を解体して、みんなソロの状態にして」

律子「私と、プロデューサーの二人で六人ずつプロデュースする…」


律子「そういう新体制として…新しく始めるって言うのも…」

P「新体制ねぇ…だとしても、根本的に一つ見落とししてるぞ?律子。」

律子「え?…見落と…し?」

P「765プロのアイドルは、12人じゃ無い…13人だ」

律子「は?13人?…あっ!!私ですか!?」

P「そうだよ。アイドル兼プロデューサーなんだから」

律子「なっ///…いえそういう事じゃ無くって!」

P「カレー味見しよ…んむ!うまい!!」パクッ


律子「プロデューサー!!」

P「春香がラジオで言ってたろ?アイドルとして頑張って欲しいのは律子だって」

律子「うぐぐ…///」

P「どうするか…は、みんなと相談しながら決めるのもいいかもしれない」トッ

律子「みんなと…ですか」

P「そうだよ、トップアイドルを目指すんなら一人一人の思いが重要になると思う」

律子「それは…あの子達それぞれのトップアイドルとしての形という事ですか?」

P「あぁ…伊織達は竜宮小町をずっと大切にしたいって思ってるかもよ?」 パッパッ


律子「大切に…」

P「うん…終わらせ方についてだって…もっと話し合った方がいいぞ」

律子「そうですね…」

P「俺の方は心配しなくていいから」

律子「!!…あの…えっと…」

P「13人まとめてプロデュースだってしてやるぜ!!」

P「隙あらば小鳥さんもアイドルとしてプロデュースしてみせるっ!!」ニヤリ

律子「…もぅ…小鳥さんが聞いたら卒倒しますよ?」


P「よーし、カレー出来た!ごはんも…えっと茹で上がったな」ザバァ

律子「茹で上がったって言い方、斬新過ぎます…」

P「皿にご飯盛って…このくらいでいいか?」ヒョイ

律子「はい、お願いします」

P「あいよ〜っと」ダバァ

律子「…おいしそう」

P「トッピングは白ごまをパラリ!…半熟卵とか用意すればよかったな」パラッ

律子「これで、十分ですって!」


/765プロ事務所

P・律子「「いただきまーす」」

P「…んむ…中々の出来」モグモグ

律子「ん!…おいしい…」モグモグ

P「そりゃ良かった……雨、少し弱まってきたな」

律子「あ…本当だ…よかったぁ」

P「どうする?電気復旧する前に帰っちゃうか?車出すぞ?」

律子「…プロデューサーはどうする気ですか?」


P「俺は…まぁ電気戻るまでは…ホラ!パソコンどうなったか確認しないと」

律子「…なら、私も残ります」

P「え?」

律子「まだ、信号もダメですし…お付き合いしますよ」

P「…あー…ありがとう」

律子「?なんで、ありがとうなんですか…ふふふ…」ニコ

P「あれ?なんか、言いたくなっちゃったというか」

律子「…変なプロデューサー…」モグモグ

P「…あぁそう言えばさ…去年…」


一年前・夏/765プロ事務所

ザァアアアアア ガチガチャ…ガチャ バタン

律子「…最悪…レッスン場にすぐ戻らなくちゃならないのに…」ポタポタ

律子「鍵閉まってたけど…小鳥さん何処行ったのかしら?サぼっクシュン!!」

律子「着替えなきゃ…あーロッカールー…いいや…この裏で」ガサゴソ パチッ パサッ

律子「あー…髪も濡れちゃって…もぅ…」パチッ…プツプッ…シュル…

律子「風邪だけはひかないように…気を付けなくちゃ…」 ガチャ

P「あー最悪!いきなりすっげー雨が…ん?」…バタン

律子「………」 ザァアアアアア

P「………」 ザァアアアアア


律子「うわぁっ!ぷっプロデューサー殿っ!?あっあっち向いて下さい!!///」

P「すっすまんっ!!///」グルン

律子「ヤッ…あっ///もっどうし(ガンッ)痛っ!!///」

P「りっ律子さーん?」

律子「すみません!わたっろろロッカーにっ!ヘブッ!!」ドンガラガッシャーン

律子「痛っー…///」

P「(超慌ててるな…我慢我慢…)」

律子「んっ///ふっ…」モゾモゾ ガチャ バタンッ

P「(…一瞬だったけど、目に焼き付いてる…すげぇデケェ…///)」


数分後/765プロ事務所

律子「………///」ズーン

P「えぇっと…あの…うっ薄暗かったし?一瞬だし?全然見えなかったし?」

P「だから…そっそんな落ち込む事無いかなーって…」

律子「…ほっ本当ですか?///」ウルウル

P「ほっ本当!本当だから!!///」ドキドキ

律子「…あっあの…早めにその…忘れて下さい…///」

律子「後…あ〜えっと…誰にも内緒ですからね?///」

P「おっおぅ!」



現在/765プロ事務所

P「なんて事があっ 律子「忘れろぉおおおおおおおっ!!!!///」ドゴッ

P「タゴフォ!!」

律子「ハァッ…ハァッ…///…何でですか?何で今その話を思い出したんですか?」

P「うぅ…雨だったし…何か…」

律子「何か?」

P「カレー作ってる時からの、真面目な空気を茶化したかったんですぅ…」

律子「馬鹿かお前は!!///」

P「すいません…馬鹿だと思います…」


律子「何でアナタはもう…このっ変態プロデューサーがっ!!///」

P「いやぁ…憶えてるかなぁって」

律子「忘れられるか!あんな大失っ(ハッ!犬猫の時…)///」


P『後…髪解いてて…濡れてるから少し首筋に貼り付いてるのが…なんかもう…綺麗で』


P「?律子?」

律子「せいっ!!///」ガスッ

P「バヒョ!!…え?なんで追撃したの…?ひどくない?」ヨロヨロ…

律子「うるせぇ!!///」


/給湯室

P「…痛い…もうツッコミじゃないもんな…」ゴシゴシ

律子「ええ…ただの暴力ですね」カラン…

P「暴力って認めやがったな…訴えるぞ」ジャバー…カチカチャ

律子「先にセクハラで訴えますよ?」

P「俺のボロ負けだな…」バチャバチャ…

律子「セクハラって認めましたね?…葉書送りますんで」

P「出頭命令!?」キュ

律子「あの…でも、ごめんなさい…つい手加減、忘れがちで…」フキフキ


P「いいよ、ここまで遠慮無しだと清々しい」

律子「…確かにここまで、遠慮しないのも…涼くらいかしら?」

P「あぁ…涼君…あんまりイジメんなよ?」

律子「べっ別に苛めてませんよ!…あの子とはその…」

P「いつ頃だっけ?876プロのみんなと合同レッスンしたの…」

律子「えっと…事務所対抗運動会より前ですから…」

P「あーそうだったな」


一年前・晩夏/765プロ事務所

律子「戻りましたー」ガチャ

P「おかえりー律子…ん?」

涼「おっお邪魔します…」

絵理「失礼します…?」

愛「こぉーんにちはぁーーーー!!!!」∩(>ヮ<)q

春香「うわぁっ!!びっびっくりしたぁ…愛ちゃん、声大きいよ…?」

愛「ごっごめんなさい!!春香さん!お久しぶりです!!」ペコ


絵理「…どうして私、既に星井さんを膝枕して…る?」ポス

美希「丁度良い所に来てくれたの…あふぅ…」

真「涼!元気にしてた?」

涼「はい、真さんもお元気そうで」

春香「3人ともどう?お仕事楽しい?」

愛「お仕事はまだありません!!レッスンばっかりです!!」

涼「あっ愛ちゃん…あはは…」

絵理「正直過ぎ?」

真「そっそうなんだ…」


春香「私達765プロも竜宮小町のおかげで知られるようになって…」

真「そうだね、少しはお仕事も増えてきたけど…多忙って感じじゃ無いね」

P「仕事バンバン取って来てやるから任しといてー」

真「お願いしますっ!プロデューサー!」

美希「んーでも…こうしてお昼寝する時間も大事なの…んぅ…」モゾ

絵理「くっくすぐったい…///」

春香「あっ!座って!座って!今、お茶淹れるね!えっと…1、2、3…」

涼「すみません…春香さん…」

絵理「お構いなく?」

愛「ありがとうございまーーすっ!!」


春香「——はいっお待たせ、後コレ!マフィン焼いて来たの!食べて食べて!」

愛「春香さん!!ありがとうございます!!いただきまーーーす!!!」

涼「うわぁ…おいしそう…春香さん、こんなすごいの作れるんですか!?」

絵理「お店みたい?」

春香「いやぁ、そんなぁ…えへへ///」

真「ボク達も食べていいの?春香?」

春香「うん!もちろん!貴音さん用に少し多めに作って来たから大丈夫♪」

美希「んぅ〜…おいしそうな匂いなの…」

律子「ハイハイハイ!全員で和まないの!」


涼「あぁ…ごめん律子姉ちゃん…」

春香「どうしました?律子さん?あっプレーンとチョコと抹茶どれがいいですか?」

律子「ん、プレーン貰える?…じゃなくって!」

春香「?チョコですか?抹茶はもぅ…」

P「仕方無い…最後の抹茶は律子に譲ろう…くっ」

律子「マフィンの話じゃなくて!876プロの皆が来たのは理由があるんですっ!」

真「え?乙女チックにお茶会じゃ?」

美希「みんなでお昼寝するの?」

律子「ボケてんのかっ!!」


涼「実は、ボ私達…レッスンの事で相談があって」

真「レッスン?876プロでも、厳しいのをしてるんじゃないの?」

絵理「…私達は自主的なレッスンが多くて…」

春香「え?それじゃあ、トレーナーさんとかは?」

愛「最初の頃のレッスンの時は見てくれたんですけど…」ショボン

春香「そうだったんだ…えっと…それで?私達の所に来たっていう事は…」ナデナデ

P「レッスン内容の強化って所か?律子」

律子「…今回、876プロの3人と合同レッスンをしようと思いまして」

真「えぇっ!?もしかして今日いきなりっ!?」


美希「もしかして…律子が」

律子「うん?」

美希「律子 さんがミキ達のレッスンをカントクするの?」

律子「今日は、私とプロデューサーの2人でダンスレッスンを見るわよ」

真「ダンスか…それなら自信があるっ!うん!」

春香「うぅ…(どうか神様、愛ちゃん達の前で転ぶのだけは…)」

美希「…亜美に聞いたけど、律子 さんってレッスンの時は…」

真・春香「「?」」

美希「オニグンソーになるって言ってたの…」ガタガタ


/レッスンスタジオ

P「はーい、876プロのみんなはぁ!楽しくレッスンだよー!」

P「あっちは…あんまり見ちゃダメだよー?」

春香「ゼェゼェ!わたっ私っ!更衣室まで案内しますっ!!」

真「ずるいよ!春香っ!!一人だけっ逃げる気だろ!!」

春香「なななっ何の事かな〜?」のヮの;

美希「ミキ!ミキに任しといてなの!!」  ワーワーギャーギャーナノー

律子「あらあら…元気一杯ねぇ…うふふ…」

春香・真・美希「「「……うぅ…」」」クルリ

律子「…アンタ達…も・う・一・回!…最初からよ!!」<●><●>


P「じゃ…3人とも更衣室こっちだから」   >ヤダー! ウワァアア!! ナノォオオ!!!

絵理「…私達も?」ガタガタ

愛「もっ燃えてきましたっ!!」グッ

涼「あっ…えっと…私ちょっと、トイレに…」コソコソ


/レッスンスタジオ・トイレ

涼「(もぅ!律子姉ちゃんレッスンに集中しててこっちのフォローしてくれないし!!)」

涼「とりあえず…ココでさっさと着替えて…」ゴソゴソ

涼「!!…しっしまった…」


/レッスンスタジオ

律子「はーい!!美希!!体がついて来てない!」

美希「あふぅう…」ヨロヨロ

律子「ほら!真!指先まで神経込めて!!」

真「おっ押忍!!」グンッ

律子「春香っ!!フラフラしないのっ!!足元!」

春香「ふぇえぇん!!」フラフラ

律子「三人でもう一回!!さっさと立つ!!」

春香・真・美希「「「助けてぇええ…」」」


絵理「……地獄絵図?」ブルブル

愛「すっすごく厳しいんですね!!」ムフー

P「まぁいきなりコレをやれとは言わないからさ…」

P「とりあえず基本の動きと…その後春香達と一緒に踊ってみるって事で」ガチャ

涼「すっすみません…着替えに手間取って…」バタン

律子「涼!アンタ!遅いわっ…アレ?」

涼「あ…」

律子「ちょっと!!こっち来なさい!!」グイ ガチャ バタン

一同「?」


/レッスンスタジオ・廊下

律子「涼!アンタ、胸どーしたのよっ!?」

涼「うぅ…ズレないPAD忘れてきちゃって…///」

律子「もぅ…普通のPADは?それ入れて…」

涼「普通のだと…踊ってる間にズレちゃうよ…」

律子「あー…女装すんならしっかりやんなさいよ…」

涼「僕だって不本意だよ!!」

律子「…じゃあ…荒療治だけど…こうするしか…」シュル

涼「ひぃっ…ぎゃぉおおおおん!!」ギリギリギリギリ


/レッスンスタジオ

春香・愛「「ひとりでは出来ないこと♪」」

真・涼「「仲間となら出来ること♪」」

美希・絵理「「乗り越えられるのは Unity is strength♪」」

愛「空見上げ 手をつなごう♪」

涼「この空はつながってる♪」

絵理「世界中の手をとり♪」

一同「The world is all one !! The world is all one !! Unity mind.♪」


律子「…うん、いいんじゃない?」

愛「あっありがとうございまーーす!!!」ビリビリ

春香「うわぁっ!愛ちゃん…声が大きいよぉ」キーン

美希「みんなで踊ると楽しいのー!」

真「そうだね!また一緒にやろうよ!」

絵理「はい…ありがとうございます…」ペコリ

涼「ハァッ…ハァッ…」

P「?大丈夫?」

涼「あ、はい…平気ですッ! グッ…」


愛「涼さん、今日動きが変でしたけど…何処か体調悪いんですか?」

涼「いや、その…(PADを固定する為ガッチガチに、胸を締めてるなんて…言えない)」ギリギリ

絵理「…顔色悪い?」

涼「大丈うぅ…(ヤバい…踊ったせいで…息が…苦しっ)」フラッ 

P「うぉっと!?ちょっ!! (ん?)」ガシッ

真「涼っ!?」

律子「ヤバ…」

P「顔真っ青じゃないか!!とにかく何処か横になれる所に!!」ダッ

律子「奥の事務室にソファがあります!そこへ!!」ガチャ


/レッスンスタジオ・事務室

涼「うぅ…」

律子「あぁ!あのっ!私が介抱しますから!プロデューサーは戻って貰って!」

P「…この胸のさらしを緩めれば、大丈夫なんだろ?」

律子「!!」

P「事情は説明してもらうぞ?今はとりあえず息を整えるのが先決だ!」

P「俺は酸素缶取って来る!」ダッ

律子「はいっ!」シュル


/レッスンスタジオ・廊下

P「…なるほどね…イケメンになりたくて従姉妹の律子を頼ってきたけど」

P「765プロでは男性アイドルのノウハウは無いから、876プロを紹介し」

P「初ステージで女装姿で出ちゃって、でもでも結構いい感じだったから」

P「そのまま、女性アイドルとして頑張ります♪ ってアホかっ!!!」

律子「あー…」

P「876もだけど、女装姿見てやっぱりウチでデビューさせようとしたお前もアホか!!」

律子「すいません…アホだと思います…」

P「ハァー…ったくもぅ…他の子とか知ってるのか?」


律子「…知りません…」

P「…いつまでも突き通せる嘘じゃないだろ…」

律子「そう…ですよね…」ガチャ

涼「あっあの…プロデューサーさん…」

律子「涼っ!気が付いたのね…大丈夫?」

涼「うん…ちょっと酸欠気味になっただけだから…」

P「まだ座ってた方がいいんじゃないか?」

涼「平気です…あの、お願いします!僕が男だって事、黙っていてもらえませんか?」


律子「涼…」

涼「お願いします!」バッ

P「…このままよりも、現状を改めるというか…男性としてデビューして…」

涼「そうじゃないんですっ!…もっと…頑張りたいんです…」

涼「レッスンして…お仕事して、歌って!踊って!」

涼「愛ちゃんや絵理ちゃんと…三人で!頑張りたいんです!!」

涼「僕一人だけ、投げ出しちゃうのはっ嫌なんです!!」

律子「涼…アンタ…」


P「…ハァ…わかったよ…そんな熱意でぶつかられたら、折れるしかないじゃないか…」

涼「あっありがとうございます!!」バッ

律子「すみません、プロデューサー…ありがとうございます…」ペコリ

P「秋月家で揃って頭下げられても困る…もっもういいから!」

涼「あはは…」

P「でも、今日はもう終わりにしよう…着替えて見学な?」

涼「はい…わかりました」

P「じゃあ…着替え持って来るよ、それまで休んでて」


/レッスンスタジオ・廊下

P「それじゃあ、着替えたらスタジオ戻ってきてね」

涼「はい、ありがとうございます。」ガチャ バタン

P「とりあえず俺達も戻るか…」スタスタ…

律子「あの…プロデューサー…春香達には何て…」

P「�少し体調が悪かった�…そう言っておいた」

律子「そうですか…ありがとうございます…」

P「…律子…あのさ…」

律子「はい?」


P「…涼君は涼君のステージがあるんだ」

律子「え?」

P「誰かのステージを羨ましいと思ったって、自分の足でステージに立たなくちゃ意味ッ」

律子「あっあのっ急に何の話ですかっ!?」グッ

P「…涼君が�一人だけ投げ出すのは嫌だ�って言った時…お前辛そうな顔しただろ」クル

律子「ッ——」

P「……(なんて顔するんだよ…)」

P「いいか、律子、お前はまだ何一つ!投げ出してなんかいない!」

P「本気で望むのなら!!今からだって!輝くステージに立てるんだっ!!」


律子「なっ何言ってるんですか…変なプロデューサーですね…」

律子「わたっ私は…竜宮小町のプロデューサーなんです…から…」ギュ

P「…そうか……変な事言って悪かった…」

律子「…ぃぇ…」

P「…律子はやっぱり涼君が来るまで待っててくれ…俺は先に戻る…」スタスタ…

律子「………………………………」 トン ズルズル

律子「(そうよ…私は…プロデューサーなんだから…アイドルは…)」

律子「…あっアイドルはもう…出来ないんだから…」ジワッ


律子「…馬鹿…プロデューサーの馬鹿ァ…ゥウァ…」ポロポロ


現在/765プロ事務所

P「事務所対抗運動会…今年も参加出来るのか…なんか嬉しいな」パラ

律子「というか、去年の優勝事務所なんですから…」

P「あ、そうかステージも今年は765プロ全員なんだ」パラ

律子「えぇ、頼まれたのは全部で3曲…メドレーでいきますか?」

P「そうだな…1曲目2曲目でみんなで代わる代わる出て」

律子「3曲目で会場全体使いましょうか?」

P「うむ…そんな感じで…」パラ


P「!…シンデレラ・ガールズ・プロダクション…」

律子「?…あぁ最近良く聞くようになってきましたよね?」

P「うーん…やっぱりそうだよなぁ…」ジッ

律子「?どうしたんです?」

P「いや…この、渋谷 凛って子がさ…知ってる子なんだよね」

律子「は?知り合いなんですか?…あら、可愛い子…」

律子「んもー知り合いなら、どうしてスカウトしてこないんですか!?」

P「いやいやいや、律子ちゃん…この子と最後にあったの5年くらい前なんで」


律子「そんな昔の…でもよくわかりましたね」

P「女の子はググッと変わるからな…でもこの子は小さい頃からあんまり変わってないよ」

律子「どういう…お知り合いで?……場合によっては…」オォォォン

P「うぉおっ怖ぇよ!!ロウソクの向こうからそんな目で睨むな!!」

律子「いいから答えて下さい」

P「学費稼ぐために花屋でバイトしてて、そこの家の子だったの!」

律子「バイト先の…仲良かったんですか?」

P「あぁ勉強教えたりな…仏頂面だけどいつもくっ付いて来て…可愛かったなぁ」


律子「そんな頃から、ロリコンだったんですね」

P「おぅ待てコラ」

律子「はい?」

P「誰がロリコンだっ!!俺は可愛い子を愛でただけだ!!」 ●REC

律子「………………………………」ピピッ

P『誰がロリコンだっ!!俺は可愛い子を愛でただけだ!!』

P「ダメだ!!絶対裁判で負けるっ!!」

律子「…もう少しご自分の発言に責任ってヤツを持ってくださいね?」

P「本気のダメ出しが辛い!!」 


律子「…あ…雨、止んでる…」

P「お…というか…雲がどっか行ったな」

律子「本当ですね…月が出てきて……うわぁ…すごい綺麗…」

P「そういえば…スーパームーン…だっけ?」

律子「スーパームーン…あぁ!あの地球に月が一番近くなる?」

P「そうそう…ちょっと屋上行ってみるか」ガタッ

律子「良いですね」キィ


/765プロ事務所・屋上

ガチャ キィ  バタン

律子「…うわぁ…確かに…月が、いつもよりも大きく感じますね」

P「えーと?何々?…あっ違うや…スーパームーン明日だ…」スッスス

律子「えぇー…なんですかソレ…」

P「『うわぁ…確かに…月が、いつもよりも大きく感じっ」

律子「…///」バシバシバシバシ

P「痛い!りっちゃん痛いよっ!?」

律子「そう言う風にからかうからです!///」ベシベシ

P「ごめんごめんって!」


律子「もう…///」

P「でも、一日違いでも実際大きいんだし?多分…」

律子「はいはい…」

P「明日の千早のインストアライブは晴れるかな?」

律子「そうだといいですね…雨だと来てくれるファンの方達が大変ですし」

律子「それに、竜宮小町のライブDVD発売の合同イベントでもありますからね」

P「ライブDVD見たけどさ…オフショットで映り過ぎじゃないか?」

律子「ちょっ///やめて下さい…あれは亜美が…」


P「いやいや、ノリノリで歌ってたじゃないッスか、車で」

律子「いっいいじゃないですか!!というか撮ってるとは思わなかったんです!!///」

P「まぁ楽しそうで良かったけどさ」

律子「あーもぅ…」

P「あっ後、もうちょっと先の話だけどさ」

律子「はい?」

P「あの…国際音楽祭?この間、招待を打診されたヤツ」

律子「あぁあのリゾート地で行われる…それがどうかしたんですか?」


P「主催者側の要望なんだけど…765プロ全員って訳にはいかないみたいなんだ」

律子「あー…まぁそれはしょうがないですよ」

P「おう、でな?さっき言ってた新体制じゃないけど」

律子「はい?」

P「くくり無しで、765プロの中で4〜5人のユニットを組むとしたら…どうする?」

律子「えぇ?新たにユニットを組んじゃうんですか?」

P「まぁ音楽祭に送り込むメンバーを選出って言った方が正しいか」

律子「うーん…悩みますね…プロデューサーはどういう…?」


P「俺か?俺は…美希と真、雪歩と貴音の四人とかな」

律子「へぇ…どうしてまたその四人なんです?」

P「夏のリゾート地だろ?それなら一日の流れをこう…イメージして」

P「朝の爽やかな空気に真がフルパワー!で元気に」

P「真夏の太陽の下で、キラキラ笑顔の美希が楽しげに」

P「夕暮れでオレンジに染まったステージに雪歩が切なげに」

P「でもって、夜の月明かりの下に幽玄に降り立つ…貴音…う〜ん最高の夏だなぁ!」


律子「…なんだか四股かけてる最低野郎みたいですね」

P「ひど過ぎるだろ…その例え…」

律子「(只でさえ…鈍感だってのに…)」

P「一人一人の良い所をだね?愛だよ、愛…うん」

律子「愛…ですか…」ジトー

P「妄想位自由にさせてくれよ…律子は?」

律子「私なら…うーん…」


律子「確か、テーマパークとかもある複合型リゾートなんですよね?」

P「あぁ、野外ステージとか…プールもあったな、確か」

律子「なら、子ども連れも相当数いると見て…伊織とやよい、響と亜美と真美ですね」

P「へぇ…ロリクインテット?」

律子「うっ…たっ確かにそうなりますけど…ちゃんと理由はありますよ!」

P「どんな?」

律子「まず、伊織に要…リーダーをお願いしたいですね」

P「その五人だと…まぁまずそうなるわな」


律子「それを補佐する感覚でやよいに…副リーダーというか」

P「突っ走りがちな伊織をやよいがいい感じで調和させるか…流石やよいおり…」

律子「沖縄の近くだから、なんと言うか…その場の空気感は響に一番合うんじゃないかと」

P「…凱旋ライブみたいになるかも…面白そうだ」

律子「それで、その3人に…亜美真美を監視をして欲しい…」

P「…亜美と真美の二人が…楽しいリゾート地で騒がない…わけがないな」

律子「本当そこですね…でも亜美も真美もステージを盛り上げさせるなら重要です」

P「確かに…アイツ等のMCとか、コールとか笑っちゃうくらい楽しいもんな」


律子「そういう所が…うまくハマればいいステージになりそうな気がしますね…ふふ…」

P「いいな、じゃあ例えば…春香をメインに据えるとしたら?」

律子「うーん…千早と組ませるとグッと良くなりますし、千早で」

P「そこは賛成だな…なら…千早とあずささんのデュオも聞きたいな」

律子「なるほど…春香…千早…あずささんの3人ですか…」

律子「もう一人入れるとすると…貴音とか…真かな?」

P「…春香自身の意見なら、ここに…律子、お前が入るのが一番いいんだけどな?」

律子「え?えぇっ!?私ですかっ!?」


P「ラジオで言ってただろ?千早も賛成してたし」

律子「だだだっダメですよ!///私を頭数に入れないで下さい!!」

P「えー?律子ならあずささんの扱いも慣れたもんだろーし」

P「春香と千早も上手い事引っ張ってくれそうだしー」

P「いいバランスだと思うんだけどなー」

律子「うぅ…///」

P「ふふふ…まぁ正式に決まるまで時間あるし、考えておこう」


律子「私はメンバーから外してくださいね?」

P「…どーしよっかなー?」

律子「プロデューサー!!///」

P「HAHAHAHAHA!!」

律子「むかつく…」イライラ

P「だって俺が一番見たいんだよ、律子のステージ」

律子「んなっ…///(真顔でそんな事言われても…)」プイ


P「いじけんなよ…しかし…すごいな…街が真っ暗だ…」

律子「本当ですね……誰も居ない街みたい…」

P「…もしそうだったらどうする?」

律子「は?…え?どっどうするって…」

P「今、この世界には…もう俺と律子だけだったら…どうする?」

律子「そっそんな…馬鹿げた事ある訳///…(あれ?なんで?顔が赤く)」ドキドキ

P「もしもの話だって」


律子「知りませんよ!じゃっじゃあプロデューサーはどうするんです?」

P「そうだなー…律子に一曲歌って貰おうかな?」

律子「はっはぁ!?///」

P「真夜中…大停電の街のビルの屋上…月の下で…秋月 律子のソロライブ」

P「…どうだ?最高だろ?観客が俺だけってのがまた贅の極み!」

律子「…うっ歌えって事ですか?///」

P「歌って欲しいなーって」


律子「急にそんな事…言われても…」

P「よーし、スマホ音源で悪いがメロディも流そう!」

律子「ちょちょちょっ!!///」

P「曲は何にするー?」ニコニコ

律子「ニコニコしながら、こっち見るな!!///」

P「じゃあリクエストで〜ちょっと待ってろ…えーっと…」ススッ ポン♪

律子「リクエスト?何する気ですか?ちょっ」

律子『Cast a spell on me! Cast a special spell on me!』

トゥルトトトトン トゥルトトトトン ターンッ♪チャッチャラララッチャチャラ〜ララ〜チャ〜チャ〜チャララララ〜♪

律子「もぅ!!プロデューサーの馬鹿!!///」


律子「鏡の中 ため息がひとつ♪」

律子「「教科書がボーイフレンド?」みんな言うけど♪」

律子「机の中 書きかけのラブレター♪」

律子「まだ見ぬあなたに 想いを馳せる♪」

律子「つまらない子だと 思うかしら?」

律子「本当はこの胸の ドキドキ探したいのに♪」

律子「恋を夢見るお姫様は♪」

律子「いつか素敵な 王子様に巡り会える♪」

律子「早くそんな日がきますように♪」

律子「そっと瞳を閉じるから♪」

律子「魔法をかけて!♪」


P「いぇ〜い!!RI☆TSU★KO!!」(野太い声)

律子「ハァッ…もう…///」

P「わはははっ(馬鹿とか言いつつ歌うりっちゃんマジ可愛い!」

律子「へ?///…」

P「あ、後半声出てた?」

律子「…あっ…うぅ…///」モジモジ

P「ははは///」

律子「いっ言った本人が赤くならないで下さいよぉ!!///」


P「りっちゃんはカワイイデスヨ!!」

律子「うっうるさいっ!!」クル

P「…(怒らせた?…)」

律子「(どっどうしよう…にやけが治まんない…///)」ニマニマ

P「(湯気が出ている…これはマズイ…なんとかしなくてはっ!)」

P「…そうだ…」ボソ


律子「(私って単純なのかしら?…可愛いって言われて…こんなにドキドキして)」

律子「(月が近い…こんな月夜は初めてで…心が浮ついてしまう気がする…)」

律子「(この気持ちが…本当に…愛なのか…)」

律子「(魔法にかかったみたいにこの世界全てが…輝いて見えてしまう)」

P「律子」トントン

律子「はっはい!?」クル フッ

律子「キャッ!!なっなんで灯り消しちゃうんですか!?プロデューサー!?ちょっ」




Happy.birthday to you♪Happy.birthday to you♪〜

P「律子!誕生日おめでとう!!やったぜ、一番乗りだ!」

律子「…ふふふ…もぅ…ありがとうございます…プロデューサー」ニコ



P「これ、スマホのアプリなんだけど、実際に息吹きかけてロウソクの火を消せるんだ」

律子「…え?」

P「ハイ、ふーふーして?りっちゃん?」

律子「なっなんですか…その要求は…///」

P「誕生日の人が吹き消さないとねぇ?」ニコニコ

律子「もぉ…スゥ…フゥー!」

P「いぇ〜い!!」パッ フッ

律子「変なテンション…?!…わあっ」パッ…パパパッ…パァアアアッ


P「…ぉお…すげぇ…」

律子「街の電気が一気に…すごい…綺麗…」

P「すごかったな…いつも見てる景色でもこうも違うもんか」

律子「そうですね…(まるで…)」


P・律子「「…魔法みたっ…」」


P「………」

律子「………ふふッ」


P「…クッ…あっはっはっはっはっは!!」

律子「ふふっ…くはっあはははっ!ヤダっ何か笑っちゃっふふふ…」プルプル

P「はぁー…考え方まで似てきたか」

律子「うわぁ…ヤダ…頑張ろ…」

P「この野郎…」

律子「冗談ですよ…よぉしっ!!電気も復旧したし!事務所に戻りましょう!!」

P「あー…パソコンどーなってかなぁ…?」

律子「その時はその時で・す!臨機応変に!さっ行きますよ!!プロデューサー!!」ニカッ

P「…おうっ!!」


おわり


/765プロ事務所・階段

ガチャ キィ  バタン

P「はぁー…でも律子の歌、聞いて安心したよ」カンカンカン…

律子「やっやめて下さいよ///…安心?」カンカンカン…

P「これなら明日…あっもう今日か…まぁ!大丈夫だな!!」

律子「…?…あの何の話ですか?」

P「今日のイベントで律子のサプライズバースデー・ライブ!やるから!ヨロシク!!」ビッ

律子「…は?」

P「律子のコンディションも良いし…千早と竜宮の皆も協力してくれるし…」

P「衣装さんにも変更伝えた…ファンにも告知済みだから…うん!準備OKだな!!」


律子「…ふっ…ふざけんなっ!!こんのぉッッ——馬鹿野郎ぉおおおっ!!!!///」ドガスッ

P「ブヘッラヴァ!!」ゴンガンドンガラガッシャーン!!


ほんとにおわり


律子さん誕生日おめでとうございます!!

貴女の少し照れて困った笑顔が大好きですっ!!

アイドルからプロデューサーになった時

葛藤や未練は当然あったんだろうなと妄想して

このようなSSになりました。

読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

あずささんの誕生日を楽しみにつつ、モバマス勢との関係も今後考えて

またこちらで書かせていただきたいと思います。

よろしくお願いします。

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