アニ「どうしようか」 (31)

アニ「期待はしてない」の続きです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1376107616

アニ「もう少しで終わりだ」

アニ「私は後のことはまだ迷っていて」

アニ「もう暖かくなる季節なのに今日は寒いな」

アニ「このままずっとならいいのにな」

アニ「暖かくなったらもう・・・」

アニ「今日は休日なので食堂であいつを待ってる」

エレン「よう。おはよう。ってお前しかいないな」

アニ「こんな休日の朝早くから起きてるやつはいないよ」

アニ「それよりなにか飲む?」

エレン「あぁ・・・っていいのか勝手に使って?」

アニ「もうすぐこの場所とはさよならするからね」

アニ「もういいでしょ?」

エレン「そっか後少しで解散式だしな」

エレン「そういえば知ってるか?」

アニ「知ってる」

エレン「知ってるならいいんだ・・・」

アニ「悪かったよ・・・ほら続き」

エレン「・・・それで解散式の前日に食堂で打ち上げをするらしいぞ」

アニ「知ってた」

エレン「・・・今日冷たくないか?」

アニ「はいはいごめんね。はいっお茶できたから」

エレン「んっありがとな」フー・・・フー・・・

アニ ジー・・・

エレン「どうした?

アニ「えっ?あぁさっきの続きは?」

エレン「うん。その打ち上げでみんなで飲んで食って」

エレン「それでを踊ったりするらしいぞ」ズズー・・・

アニ「踊るの?」

エレン「まぁ適当に踊るだけだろうけどさ楽団がきて演奏するっていうから」

エレン「そこそこちゃんとした格好するってさ」

アニ「へー・・・そうなの」

アニ「あっお茶私にも飲ませて」

エレン「お前のは?」

アニ「ない」フー・・・

エレン「そうなんだ」

エレン「今日は天気が悪くなりそうだな?」

アニ「そうだね」

エレン「せっかくの休日で自主練ができると思ったのにな」

アニ「その感覚は変じゃない?」

エレン「そうかな?」

アニ「そうだよ」

エレン「けど体は動かしたいな。そうだ散歩するか?」

アニ「うん」

アニ「じゃみんながくる前にいこうか」

アニ「コップをかたしてくるね」

エレン「あぁ悪いな」

テクテク

エレン「あぁやっぱり寒いな」

アニ「寒いね」

アニ「・・・ねぇ手」

エレン「うん」ギュ・・・

アニ(あたたかいな)

エレン「もうすぐここでの生活も終わりかぁ」

エレン「だいたい訓練の思い出しかないけどな」

アニ「終わりとなるとさみしいね」

エレン「そうだな」

エレン「・・・なぁアニ?」

アニ「なに?」

エレン「この後アニはどうするんだ?」

アニ「この後って・・・後は部屋に帰って寝ようかなぁって思ってるけど」

エレン「違うって解散式の後どうするって意味だよ」

アニ「・・・うん」

アニ「・・・あっそうだ練習してみようか」

エレン「・・・練習ってなんの?」

アニ「踊りのだよ」

エレン(はぐらかされた)

アニ(バレバレだよね)

エレン「やったことないぞ」

アニ「だからだよ?」

アニ「そのまま手をとったままで・・・」

エレン(なんてぎこちないんだろうな)

エレン(ずっと寂しい笑顔のままだな・・・)

エレン「あっ」(アニと足がもつれた)

ドサッ

エレン「あぁ悪い足がもつれちまった」

アニ「別にエレンが悪い訳じゃないよ」

エレン(上にアニが乗っかってるから)

エレン(傍からみたら抱き合ってるようにみえるな)

アニ「ねぇエレン私は・・・」

エレン「ちょっと待って起き上がろうぜ」

アニ「そのままで・・・」

アニ「ねぇ聞いてエレン私は弱いからさ」

アニ「私は昔から自分で悩んで塞ぎこんでしまって」

アニ「それで一人になりたいって」

アニ「なにも期待しないで生きれば楽だから」

アニ「目の前のやることだけをやればいい」

アニ「深く考えないようにしていたよ」

アニ「あなたに会う前は」

アニ「そんなの死んだみたいなのにね」

アニ「今思うとそう思う。けどそうしないと」

アニ「私は壊れてしまいそうで・・・」

アニ「そんなの自分本位で」

アニ「それなら人の幸せを願いたいと思っていた」

アニ「それは自己満足だけど」

アニ「自分の気持ちを慰めるだけだと解っていたんだ」

アニ「あなたは嫌かもしれないけど」

アニ「私は私の幸せなんてどうでも良くって」

アニ「あなたさえよければあなたさえ幸せなら」

アニ「私はどうでもいいんだ」

アニ「でもいつまでもいっしょにいたいって思うんだ」

アニ「けどそうしてしまうと私もエレンも幸せになれないから・・・」

アニ「・・・私の勝手なわがままだけど」

アニ「もし私がいなくなってもなにも思わないで」

エレン「はぁ!?なんでそんなこというんだよ」

アニ「理由は・・・言えないんだ・・・」

アニ「こんな私なんか信じられないでしょ?」

エレン「違う・・・」

エレン「違うんだ。絶対そんなことない」

アニ「嫌だ・・・もうなにも言わないで」

アニ「お願いだ」

エレン「なぁ聞いてくれって」

エレン「これまでさ、なにしてきたからって」

エレン「信じない理由にはならないから」

エレン「だってずっと一緒にいたからわかるよ。」

アニ「・・・理由になってないよ」

エレン「いやそれが理由なんだって」

エレン「だってさ」

エレン「食堂で初めて話し合ったときとか」

アニ「うん?」

エレンいっしょに訓練したとき

アニ「・・・うん」

エレン「疲れたら昼寝してさ」

アニ「うん」

エレン「星をみて」

アニ「うん」

エレン「目の前にいて」

アニ「うん」

エレン「ずっと話を聞いて・・・それから」

アニ「うん・・・」

エレン「なによりあのときのアニの顔と目が・・・」

エレン「だから誰よりも信じられる」

エレン「それが理由じゃだめか?」

エレン「けど俺にはそれ以上の理由がないんだ」

アニ「・・・バカだね。バカだよ本当に死にたいくらいに」

エレン「悪かったな」

アニ「違うって。私のこと」

アニ「もっと早くに死ぬべきだったよ体が[ピーーー]ないなら心でもいいから」

アニ「本当にもう・・・私は死ぬよりももっと難しいことを選んで・・・」

アニ「・・・ねぇ聞いて。」

アニ「どんなに強い言葉もいらないから」

アニ「いまのエレンの言葉があればいいんだ」

アニ「・・・ごめんなさい」

アニ「私はきっと戻ってくるから」

アニ「ごめんなさい」

アニ「思わないなんて思わないで」

エレン「そんなこと思わないよ」

エレン「けど約束だ」

アニ「うん」

エレン「じゃ起きようぜ」

アニ「いやだ・・・」

アニ「もう少しだけこのままで」

・・・

解散式前夜祭の日

アニ「あっ遅いもう始まってるよ」

エレン「悪い悪いこんな服着慣れないからな」

アニ「ふふっ。まぁ似合ってるよ」

エレン「あぁありがとな。じゃあいこうぜ」

アニ(私にもなにかいってくれないかなぁ)

エレン「アレっあんまりみんな踊ってないな」

アニ「ちょっと恥ずかしいからね」

エレン「そうか?じゃ踊るか」

アニ「わかったよ」

エレン ジー・・・

アニ「なに?」

エレン「うん綺麗だな」

アニ「なにいってるの?」顔マッカ

アニ「ほらっ手をとってよ」

エレン「あぁ悪い」

ジッ・・・

アニ(まじめな顔してる)

エレン(すました顔してるな)

アニ「ふふっ」エレン「ははっ」

エレン「笑うなよ」

アニ「あんただって」

・・・♪♪♪

アニ「あぁもうはじまっちゃったじゃないか」

エレン「あぁ踊ろうぜ」

アニ「うん」

アニ「へぇこの前よりうまいじゃない」

エレン「そうか?」

アニ「うんちゃんとできてるよ」

エレン「なんだろうな。なんかコツをつかんだみたいに」

エレン「何度もやったような気がする」

エレン「・・・あぁ!ははっそうか」

アニ「なに一人で笑ってるの?」

エレン「あれだよ!対人格闘の感覚に近いんだ。これ」

アニ「・・・ははっ。くだらない」

エレン「あぁくだらないな」

エレン「でもお前の次にすることがわかるな」

アニ「うん・・・私もあんたのしたいことがわかるよ」

エレン「訓練の賜物だな」

アニ「ずっと一緒に訓練してたからね・・・」

エレン「そうだな・・・」

アニ「・・・はぁまったく最後なのに訓練のことを考えてるなんて」

エレン「もうだめだな一般人にはなれないな」

アニ「まったくね」

・・・

エレン「この曲でもう最後らしいぞ」

アニ「そうみたいだね」

アニ「そう・・・最後なんだ」

・・・♪♪♪

エレン「・・・そういえば最初にちゃんと話したのはここだったよな」

アニ「そういえばそうかな」

エレン「会ってすぐのお前はさちょっと変わってたな」

アニ「わっ忘れてよあの頃のことは」

エレン「なんでだよ?あのときから・・・」

エレン「ずっとお前が好きだよ」

アニ「えっ・・・」

アニ「さっ最後だからって嘘いわないで」

アニ「だってあのとき話したことは私が私の弱さを」

アニ「必死にしゃべっていただけじゃない」

エレン「・・・お前はさいつも自分のことを弱いっていうけど」

エレン「俺はそんなこと思ったことないぞ?」

エレン「初めてちゃんと話したときからなによりも」

エレン「俺なんかよりも強かったって」

アニ「対人格闘はね」

エレン「違うって。俺がいいたいのはさ・・・」

エレン「あのときまっすぐ見てくるお前の目が」

エレン「たくさん悩んでいたことや苦しんでいたことが」

エレン「きっと・・・強くなろうとした強さだと思う」

エレン「誰よりも綺麗だと思った」

エレン「あのときからずっと俺はアニと話たいと思っていたから」

エレン「アニはまわりに人がいるとしゃべらないだろ」

エレン「だからいつもタイミングを狙ってた」

エレン「二人で話せる瞬間をさ」

アニ「そう・・・」

エレン(アニ泣きそうだな)

エレン(あっ泣く)

アニ「エレン泣いてるよ?」

エレン「えっ?(あぁそうか・・・)」

エレン「泣いてないって」

アニ「ふふっそういうことにしとくよ」

アニ(この曲が終るまでもってよ)

エレン(泣きたくないな)

アニ(もうすぐこの曲が終る)

エレン(終るな・・・)

♪♪・・・

♪・・・

・・・

エレン「うん・・・」

アニ「結局泣きっぱなしだったね」ポロポロ

エレン「お前もそうだろ」ポロポロ

アニ「ははっそうだね・・・」

アニ「ねぇそうだ。また会えたらこの曲で」

アニ「踊ろうか?」

エレン「あぁそうだな約束だ。」

アニ「うん。約束。絶対破らないから」

またこの曲で









アニ「あなたの名前は?」

エレン「エレン・イェーガーです。」

エレン「あなたの名前は?」

アニ「アニ・レオンハートです。」

アニ、エレン「あなたに会えて嬉しかったです」

・・・♪♪♪・・・

これで終わりです。
ありがとうございました。

すてき。ホントすてき。

読んでもらってありがどうございます。
初めて書いたので変だったと思いますが
最後まで書けてよかったです。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom