男「安価でアライちゃんのお世話をする」 (181)

フェネック「やあやあこんにちはー」

俺の家を訪ねてきた美少女へ、俺はどうも、と俺は挨拶を返す

この人は俺の恩人
フレンズのフェネックだ

フェネック「今日は頼み事があって来たんだけど、いいかなー?」

どうしたんですか?

フェネック「今日から3週間、セルリアン討伐遠征のために家を空けなくちゃいけなくなって。それで、この子を預かって貰いにきたんだ」スッ

アライちゃん「なのりゃー!」シッポフリフリ

これは…?
フェネックは、ハムスター程の大きさの生き物が入ったケージを渡してきた

フェネック「アライグマのフレンズ。その赤ちゃんだよ」

どうしたんですかこの子?

フェネック「…私の友達が、セルリアンに食べられちゃって…。助け出すのが遅くなって…こうなっちゃった」

アライちゃん「のりゃ?」クビカシゲ

…赤ちゃんにまで戻ってしまったわけですね

フェネック「向こうに連れていってお世話することはできないし…。預かってお世話しててくれないかな?」

わかりました、きっちりお世話しますよ

フェネック「よろしく~」

フェネックは去っていった

【1日目】

アライちゃん「う~?」クビカシゲ

ケージの中のアライちゃんは、不思議そうにこちらを見ている

アライちゃん「のりゃ~」ヨチヨチ

ケージの中を、おぼつかない足取りでヨチヨチしている

そういえば、フェネックさんには粉ミルクをあげるように言われてたっけ

アライちゃん「のりゃ~!のりゃ~!ぴぃ~!」キュルルルル

アライちゃんはぴぃぴぃ鳴いている
お腹が減っているようだ

さて、どうするか…

男の行動…以下3 コンマ最大

俺はぬるま湯で粉ミルクを作り、哺乳瓶に入れた

それをケージの中のアライちゃんへ向けた

アライちゃん「のりゃ~!のりゃ~!」ジタバタ

アライちゃんはケージの中で動き回っている

…フェネックさんからは、『落ち着いたら、ケージから出してあげて』と言われていたな

俺はアライちゃんを掴み、 ケージから出して床に置いた

アライちゃん「のりゃ~!のりゃ~!」ピィピィ

アライちゃんは俺に甘えてくる

俺は、哺乳瓶のミルクを…



…アライちゃんの目の前で、床にぶちまけた

アライちゃん「!」

アライちゃんは、少し驚いた

アライちゃん「…のりゃ~!≧∀≦」ヨチヨチ

アライちゃんは、床のミルクへ向かって嬉しそうに這い寄った

その動きはすごく遅い
まだ手足の筋肉が未発達のようだ

アライちゃん「ぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ」ペチャペチャ

そしてアライちゃんは、床の上のミルクを熱心に舐め取り始めた

どうやらまだ幼くて、物心ついていないようだ
多少ばっちくても気にしないのだろうか

むしろ、気にするのはこの後床のミルクを掃除する俺の方か

アライちゃん「けぷぅ!のりゃ~♪」ゴロン

アライちゃんは床のミルクを舐め終わった

アライちゃん「…」ジーッ

アライちゃんは俺をじっと見ている

アライちゃん「なのりゃ~」シッポフリフリ



さて、アライちゃんへのミルクやりは終わった
床からは、ミルクの匂いがする


これからどうするかな…

To Be Continued

アライちゃん「くぅ~…くぅ~…」

アライちゃんはすやすやと眠った
俺はテレビをつけた

丁度いいタイミングで、"人類とフレンズ"という番組がやっている

俺はその番組を見て、如何にしてフレンズがやってきたのかを、再確認することにした



フレンズは、動物がサンドスターによって美少女の姿になった存在だ

生殖能力はない
また、同じ動物種で別個体のフレンズは存在しないそうだ

かつてジャパリパークという島があり、そこにはフレンズ達が暮らしていた

だがセルリアンとの激しい戦いの末、セルリアンの大部分を無力化することに成功した

だがその代償として、ジャパリパークは汚染され誰も住めなくなった

食糧生産設備も破壊されてしまったそうだ

そしてフレンズ達は、島から日本列島へ渡ってきた

フレンズ達は、人々に温かく受け入れられた

そうして人間社会へ少しずつ馴染んでいった

中には、コミュニケーションが苦手な「ミナミコアリクイ」や、良くも悪くも明後日の方向へ全力疾走する「アライグマ」など、人の暮らしに慣れるのに手間取るフレンズもいた

だが最終的には、温かい人々の助けや、本人の努力もあり、それら2匹含め全員がなんとか人の暮らしに溶け込めたようだ

だが、義務教育すら受けていないフレンズ達に、人間社会は複雑すぎた

一部の考えるのが苦手なフレンズ達や、のんびり者のフレンズには、資本主義競争社会の労働システムは合わなかった

そんなフレンズ達は、セルリアンの残党狩りに協力し、危険に身をさらしながら日々平和のために戦っている

それがセルリアン討伐遠征部隊だ

アライちゃん「しゅぴぃ~…しゅぴぃ~…」zzz

フェネック曰く、このアライちゃんは、討伐遠征部隊のメンバーの一人「アライグマのフレンズ」が、セルリアンと戦って補食された成れの果てだという

フレンズはセルリアンに補食されると、吸収から身を守るために、虹色のボール状に変身するという

虹色ボールは、内側にいくほど重要な部分が詰まっている

少し食われた程度なら、靴下や手袋など一部の衣装を吸収されるだけで済む

しかし長時間食われ続けると、だんだんと子供の姿になっていき、手のひらサイズの赤ちゃんになる

そして最終的には、元の動物に戻ってしまう

アライちゃん「ん~…むにゃむにゃ…へねくー…」スピースピー

このアライグマのフレンズは、まさに動物になる寸前に救出された

だから手のひらサイズの赤ちゃん、アライちゃんの姿になったそうだ

アライちゃん「う~…」ムクリ

寝ていたアライちゃんが目を開けた

アライちゃん「くんくん」クンカクンカ

アライちゃんは、床のにおいを嗅いでいる

俺がミルクをぶちまけた後、掃除するのを忘れていたせいで、まだにおいが残っているのだろう

アライちゃん「のりゃ~」ヨチヨチ

アライちゃんは、おぼつかない足取りで、ゆっくりとヨチヨチ進みながら部屋の中を這い回っている

さて、アライちゃんをどうするかな…
遊んでやるか、なんか教えるか…?

男の行動 以下3 コンマ最大

アライちゃんは右も左も分からない赤ちゃんフレンズだ

甘やかしてばかりでは、ろくな大人になれないだろう

きちんと教育をして、しつけをする必要がある

アライちゃん「なのりゃ~」ヨチヨチ

俺はフレンズという生き物をよく知らない

サンドスターは、ジャパリパーク崩壊後に噴出されたことは一度も観測されていない

だから自然生まれの野良フレンズというものは、存在しないと考えられている

こんな小さな赤ちゃんフレンズなど、世にも奇妙な存在といえるだろう

だからこそ
良いことと悪いことの分別はきっちりつくよう教育すべきだ

さて、アライちゃんの様子を見ているが…

アライちゃん「くんくん のりゃ?」クンクン

アライちゃん「なのりゃ~」ヨチヨチ

アライちゃんは、床の上に置いてある、袋井りの石鹸に這い寄った

アライちゃん「だあだあ」ガシッムギュウゥ

アライちゃんは、石鹸に抱きついた

アライちゃん「はむはむ、あむあむ、ぺろぺろ」ハムハム

アライちゃんは、まだ乳歯も生えていない口で、石鹸の袋を甘噛みしたり舐めている

アライちゃん「はぐはぐ」

…このままでは、石鹸を袋から出して舐めてしまうのでは?
これは危ない…!

男の行動 以下3 コンマ最大

こら、それは食べ物じゃないぞ

俺はアライちゃんを掴み、石鹸から引き離した

アライちゃん「だう~!のあ~!のあぁ~!o(>0<;)(;>0<)o」ジタバタ

アライちゃんは手の中で暴れ、石鹸に近付こうとしている

俺は石鹸をテーブルの上に置いた後、アライちゃんをそっと床へ下ろした

アライちゃん「のああ~!のあああー!」ヨチヨチペタペタ

アライちゃんは、テーブルの脚をぺたぺた触っている

未発達な筋力では、テーブルの上の石鹸には届かないだろう

アライちゃん「のりゃ~!のりゃ~!」ヨチヨチ

ん?
アライちゃんがこちらへ這い寄ってきた

アライちゃん「のりゃあ!のりゃ~ぁあ!」ガシッ

アライちゃんは、俺の手に抱きついた

アライちゃん「のあ~」ギュゥ スリスリ

俺の手に頬擦りしている

アライちゃん「のあ!」キョロ

そして上を向き、俺の顔を見てきた

アライちゃん「だあ!だああ!」グイグイ

何をしろと?…よくわからん
なんか要求しているのだろうか

男の行動 以下3 コンマ最大

俺はアライちゃんと遊んでやることにした

フレンズが動物か人間か分からないが、優しい性格に育てるには愛情が必要不可欠だ

何故なら動物は、他者に愛されることで、自分もまた他者を愛し、慈しむ気持ちを持つからだ

誰にも愛されず育った動物は、誰を愛することもなく、己のみを優先するように育つだろう

アライちゃん「のりゃ~」スリスリ

何の玩具で遊んでやるか…

使う玩具 以下3 コンマ最大

縄跳びの紐を体にくくりつけて全身全霊の力でぶん回す

俺は飛び縄を持ってきた

アライちゃん「のあ?」キョトン

アライちゃんに飛び縄を見せた

アライちゃん「だあだあ」ペタペタ

アライちゃんは、興味深そうに飛び縄を触っている

アライちゃん「なのりゃ~」グルグル

アライちゃんは、飛び縄をぴんと張ったり、くわえたり、首にかけたりして遊んでいる

アライちゃん「なーのりゃー!」シッポフリフリ

楽しそうだ
アライちゃんにとっては、何でも遊び道具になるのだろうか?

アライちゃんは飛び縄を自分の体に巻き付けて遊んでいるようだ

アライちゃん「のりゃ!のりゃ!」グイグイ

…なんて小さく、幼く、弱々しい命だ
もし、俺が少し力を込めて、こいつを…

振り回したりすれば…

アライちゃん「のりゃ?」クビカシゲ


男の行動 以下3コンマ最大
1 >>34決行
2 考え直す(別の行動)

…はっ…
俺は今、何をしようとしていたのか

アライちゃん「うぅ~」ビヨンビヨン

アライちゃんは、相変わらず飛び縄をいじって遊んでいる

アライちゃん「のりゃ!」キョロ

アライちゃんは上を向き、俺の顔を見てきた

どうしたんだろう?

アライちゃん「なのりゃ~!なのりゃ~!」グイィ

ハムスターサイズのアライちゃんは、飛び縄を掴み、俺に向かって掲げてきた

遊んでほしいのだろうか…?
よく分からない


男の行動 以下3 コンマ最大

そういえば、フレンズは風呂に入るのだろうか…などと考えていると

アライちゃん「なのりゃ…!うぅ…」ムズムズ

アライちゃんは、突然むずむずし始めた
どうしたんだろうか

アライちゃん「へねく!へねく!」キョロキョロ

一体どうした…?

アライちゃん「のりゃ!」ポイッ

そして掴んでいた飛び縄を放した

アライちゃん「う…ぅう~…!≧д≦;」チョコン

アライちゃんは、突然四つん這いで尻尾を上に上げ、その場でぷるぷると震えた

アライちゃん「へねくーー!うぅー!。(≧д≦。;)」プルプル


男の行動 以下3 コンマ最大

アライちゃん「うぅーー!ぅううー!」プルプル

アライちゃんは、辛そうな表情で顔をしかめている

俺はアライちゃんが、トイレを我慢しているのだと思った

そこで、フェネックさんから貰った猫用砂トイレを準備し、そこへアライちゃんを乗せた

アライちゃん「へねく!へね…」キョロキョロ

アライちゃん「のりゃ…」フゥー

アライちゃんの表情が綻び、ほっとしたような穏やかな顔を見せた

アライちゃん「うぅーっ!」

アライちゃんは、砂トイレへ排泄した

砂トイレは、排泄物から素早く水分を奪っていく

アライちゃん「ふぁあ…」ゼェハァ

フレンズは、四足歩行のうちは排泄してもお尻を拭かなくても汚れない体になっているらしい

お尻を確かめたが、確かに排泄物のカスは残っていない

アライちゃん「のりゃ~」ジーッ

アライちゃんは、こちらを見つめている


男の行動 以下3 コンマ最大
①お風呂に連れていく
②他の行動(行動の内容も)

俺はアライちゃんをお風呂に連れていった

そしてアライちゃんの服を丁寧に脱がした

アライちゃん「?のりゃ~」

アライちゃんは裸になった

その時



風呂場のドアの向こうから、何か床が軋むような小さな音が聞こえた

アライちゃん「だあだあ」

音の正体を確かめるべきだろうか…
気にしないでいいだろうか


男の行動 以下3 コンマ最大

嫌な予感がした

俺はアライちゃんを抱き抱え、風呂場のドアを開けた

脱衣場には誰もいないようだ

アライちゃん「のりゃ!のりゃ!」シッポフリフリ

…いや、違う
何か脱衣場に落ちている

…これは、金色の、髪の毛のようだ


周囲を見回したが、誰の気配もない


男の行動 以下3 コンマ最大

フネックが確かめに来たのかな?
名前を呼んでみる

誰かいるのか?
俺は脱衣場の中で、姿無き誰かに向かって呼び掛けた

だが、何の返事もない

窓の外を見ると、地面に何者かの足跡が残っていた

アライちゃん「のりゃ!のりゃ!きゅるるるぅ」シッポフリフリ

アライちゃんは退屈そうだ


男の行動 以下3 コンマ最大

間違えました
>>61でしたね


俺はフェネックの名を呼んだ
だが返事はなかった

フェネックさんか、そうでないかは分からない

だが、曲者は見つからない
とりあえず、アライちゃんを洗おう

俺はじょうろに犬用のシャンプーを溶かして入れた

アライちゃん「のりゃー」シッポフリフリ

それを上からかけてアライちゃんを洗…おうと、したが…

アライちゃん「のりゃ?」クビカシゲ

アライちゃん、目をつぶってくれ

アライちゃん「のりゃ~?」シッポフリフリ

アライちゃんは目をつぶらない
このままでは、シャンプーが目に入ってしまう

フェネックさんはどうやってアライちゃんを洗っていたのだろうか…


男の行動 以下3 コンマ最大

俺はフェネックさんから預かった飼育用品を漁った

すると、出てきた
おそらくフェネックさんお手製と思われる、小さなシャンプーハットと耳栓だ

きっとフェネックさんは、赤ちゃんに戻ってしまった大好きな親友のために、これを一生懸命作ったのだろう

俺はアライちゃんにシャンプーハットをかぶせ、耳栓をつけた

アライちゃん「うぅー?へねく?」キョトン

アライちゃんは、こっちを見ている

俺はじょうろでアライちゃんの頭にシャンプーを溶かしたお湯を注いだ

アライちゃん「!」パチャパチャ

アライちゃん「のりゃ!のりゃ~!へねく~!≧∀≦」パチャパチャ

アライちゃんは気持ち良さそうにしている
俺はアライちゃんの髪をばしゃばしゃと濯ぎ、シャワーで洗い流した

アライちゃん「ぷるぷる…」プルプル

アライちゃんは体を震わせているが、筋力が足りないせいか、水は飛ばない

続いて俺は柔らかいスポンジでアライちゃんの体を優しく拭いて洗った

アライちゃん「な~のりゃ~♪」

洗面器にお湯を汲んで、浸からせてやるべきだろうか…


男の行動 以下3 コンマ最大

俺は洗面器にお湯を張った

そしてアライちゃんを掴み、お湯へ浸した

アライちゃん「うゆ…」チャポン

アライちゃん「…」

アライちゃん「…のりゃ~!≧∀≦」パチャパチャ

アライちゃん「のりゃ!のりゃ~♪な~のりゃ~♪」パチャパチャ

アライちゃんは、洗面器の中で手足や尻尾を動かしている。

アライちゃん「のりゃ!のりゃ!」パチャパチャ

アライちゃんはお湯を手に汲み、洗面器の壁へかけている

アライちゃん「ふおおぉお~!」グルグル

アライちゃんはごろごろと転がっている

アライちゃん「ふは~…(≡∀≡)」ノビー

アライちゃんは大人しくなり、洗面器の中で伸びをした
気持ち良さそうだ


アライちゃん「のりゃ!のりゃ!」ヨジヨジツルツル

アライちゃんは、やがて洗面器から出たがろうとした
だが、手が滑って自力では洗面器から出られないようだ


男の行動 以下3 コンマ最大

アライちゃん「うゆぅ、のりゃ、のりゃ」ツルツルヨジヨジツルツルヨジ

アライちゃんはなかなか出られない

アライちゃん「うぅ~!」キョロ

洗面器の中のアライちゃんは、俺の顔を見つめてきた

アライちゃんの顔は真っ赤だ

アライちゃん「のりゃ~!のりゃあ~!」スッ

アライちゃんはこちらへ向かって両手を伸ばしている

その顔は、今にも泣きそうだ


男の行動 以下3 コンマ最大

俺はアライちゃんに手を伸ばした

アライちゃん「きゅるるぅ~!」ガシィ ギューッ

アライちゃんは俺の手にしがみついている

そっと洗面器から出した

アライちゃん「!」

アライちゃん「…のりゃ~♪な~のりゃ~♪ぺろぺろ…」ペロペロ

アライちゃんは、俺の手をぺろぺろと舐めてきた

アライちゃん「うぅ?へねっく?うー?」クビカシゲ

アライちゃんは、俺の顔を見ている

アライちゃん「うぅ?へねく?」スッ

アライちゃんは、俺を指差している

アライちゃん「へねく?うゆぅ?」ジーッ

俺の手に抱きついたまま、アライちゃんは執拗に俺に向かってへねくと連呼している

何が言いたいだろうか…

ToBeContinued

俺がフェネックさんと出会ったのは、ある夕方のことだった

俺は犬を連れて散歩をしていた

そこへ突然、空中から飛行型セルリアンが襲いかかり、俺の犬に襲いかかった

犬から引き剥がそうと攻撃したが、鋭い触手で俺も怪我を負った

そして、ずるずるとセルリアンに取り込まれそうになった

そこへ、偶然通りかかったフェネックさんが、助けに入ってくれた

間一髪セルリアンは倒され、俺と犬は助かった

俺は感謝の気持ちとして、フェネックさんに新品の高級オートバイを贈った

フェネックさんは「お礼としてオートバイっていうセンスはどうなの?」とやや困惑していたが、乗っているうちに気に入ったようだ

そして、フェネックと俺は、連絡を取り合う仲になった

たまに、一緒に買い物に行ったり

一緒に映画を観に行ったり

一緒にアルパカカフェでパフェを食べたり

一緒にペパプライブを観に行ったりした

しかし、アライグマのフレンズと俺は一度も会ったことはなかった

そのアライちゃんを、他のフレンズでなく、俺に預けてくれた

それは信頼されているという証だろう

命を救ってくれた彼女の役に立てることは、この上なく嬉しいと思う

俺はアライちゃんをお風呂からあがらせ、体を拭いてあげた

アライちゃん「ぷるぷる…」プルプル

そして、哺乳瓶でぬるい粉ミルクを飲ませた

アライちゃん「んくっ、んくっ」ゴクゴク

しかし、このアライちゃんは乳児のようだが、ふと疑問に思った

フレンズには生殖能力がない

つまり、母乳を分泌できない

なぜ母乳を出せない生き物に、乳児という成長段階があるのだろうか

もしも、粉ミルクという工業製品がなかったら

乳児フレンズ達はどうやって栄養を摂取しろというのか

「母乳を出せない生き物の乳児」という、あまりに矛盾した状態

それがこのアライちゃんだ

アライちゃん「うー?」キョロ

俺が世話しなくては、アライちゃんは生きていけないのである

アライちゃん「うゆぅ…」ウトウト

やがて、夜になった
アライちゃんを寝かせよう


ケージに入れるべきだろうか?

それとも、俺の寝室に小さな布団をしき、閉じ込めず寝かせるべきか?



男の行動 以下4 コンマ最大

俺は、フェネックさんが用意した広々としたケージではなく

倉庫の奥から、もっと小さいケージを持ってきた

そしてケージへ砂トイレを入れ、続いてアライちゃんを、そっと小さなケージへ入れた

アライちゃん「うゆ…」ポテッ

アライちゃん「う~?」ヨチヨチ

あまり動き回れるような広さはない

アライちゃん「のりゃ!のりゃ!」グイグイ

アライちゃんは、ケージの金網を掴みながら鳴いているようだ

アライちゃん「うゆぅ…」ウトウト

しかし、やがてアライちゃんは大人しくなった

アライちゃん「…」ウトウト

どうやら、このまま眠るようだ



男の行動 以下4 コンマ最大
1: 寝かせてあげる
2: その他

俺は押し入れを開け、アライちゃんの入ったケージを入れた
そして押し入れを閉めた

これでアライちゃんは、暗い部屋でぐっすりと眠ることができるだろう


やがて、俺もベッドで眠った

【2日目 朝】

押し入れ「うゆうぅ~!きゅるるぅ!」ガチャガチャ

押し入れの音で目が覚めた
休日の朝7時、いい目覚めだ


テレビで朝のニュースでも観るか
おっと、その前に

俺は押し入れを開けた

アライちゃん「のりゃ!のりゃあ~!」ガチャガチャ

アライちゃんはケージから出たがっているようだ


男の行動 以下4 コンマ最大

お醤油を上からかけてあげる

俺は、醤油の入ったボトルを持ってきた

アライちゃん「うゆうぅ~?」クビカシゲ

そして、俺は…



男の行動 以下4 コンマ最大
1: >>115決行
2: 考え直す(別の行動内容)

俺は、こちらをじっと見つめているアライちゃんの頭へ

醤油をかけた

アライちゃん「ぴぃ!?」バチャバチャ

なんの前触れもなく、突然かけたのである

醤油はアライちゃんの目に入った

アライちゃん「うびゅ…ぴぃぃいいい!ぴゅいぃいいいい!」ゴシゴシゴシゴシ

アライちゃんは、一生懸命目を擦っている

ケージの中は、醤油でびしょびしょだ

アライちゃん「ぴぃいいいいい!ぴぃいいいいい!びえええんっ!のぁああああーーんっ!のぉおおおぁああーーーんっ!」ビエエエエンゴシゴシゴシゴシ

アライちゃんは大声で泣き、しきりに目を擦っている



男の行動 以下4 コンマ最大

汚れて可哀想だからケージのままお風呂に入れて水に沈めてあげる

アライちゃん「ぴぃいいいいぃいぃ!びゃぁああああああんっ!」ゴシゴシゴシゴシ

俺は普段、朝のニュースを観るのを日課にしているが、それは後回しだ

俺はアライちゃんが入ったケージを風呂場に運んだ

湯船には、ぬるくなったお湯が並々とある

この小ささのケージならば、完全に沈むだろう


俺は…


男の行動 以下4 コンマ最大
1: >>125決行
2:他の行動

俺は湯船のお湯を沸かし、100℃の熱湯にした

そして湯船の上へ、アライちゃんの入ったケージを移動させた

アライちゃん「うぅ…?」グスッグスッ

アライちゃんは、ボコボコと煮えたぎる湯船をじっと見ている

俺はケージからぱっと手を放した

アライちゃん「ぴぃい!?」ヒュー

俺はアライちゃんの入ったケージを、湯船へ落とした

ばしゃんと音がした

ケージはゆっくりと湯船へ沈んでいく

アライちゃん「ぴっ…ぴぎいいいいいいいいいいいいいいい!」バチャバチャバチャバチャ

アライちゃんは必死に暴れ、熱湯の表面でばちゃばちゃと泳いでいる

アライちゃん「ぴぎゃあああああああああああああ!!!びいぎゃああああああああああ!!!」バチャバチャバチャバチャ

ケージはどんどん沈んでいく

アライちゃんは大粒の涙を流して泣き、絶叫しながら死に物狂いでばちゃばちゃと泳いでいる

今すぐにアライちゃんを引き上げないと、すぐに死んでしまうだろう



男の行動 以下4 コンマ最大

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