櫻子「口内炎になった」 (14)

pixivに挙げたものをリメイクしたものです

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夕食時間


櫻子「やっぱ自分で作ったカレーはうまい!」モグモグ


花子「これレトルトだし」


撫子「櫻子、もっとよく噛んで食べな」


櫻子「うるさいなー!うまいんだからいいの!」


花子「理由になってないし。」


……ガリッ


櫻子「んっ…!」


櫻子「んぁぁぁぁぁーーー! 舌噛んだぁぁぁぁ。」ジタバタ

撫子「あーあ、だから言わんこっちゃない。」ヤレヤレ


花子「舌噛んだぐらいで騒ぐなし」


櫻子「うぅ・・・」グスッ


撫子「はぁ・・・診てあげるから舌出して」


櫻子「んー」ベロッ


撫子「ありゃぁー・・・切れて血出てるね、痛そ。」


花子「赤くなってる・・・」


撫子「カレー食べれる?」


櫻子「ムリ…」ボソッ


櫻子「モウネル」スッ


撫子「ちょっと櫻子!お風呂は!」


花子「調子狂うし・・・」


・・・


撫子「ふぅ・・・ようやく入ってくれたよ」


花子「今まであんなにうるさかった櫻子が・・・・・・口内炎、おそるべし」ゴクッ

~~翌朝・登校時間~~


櫻子(はぁ…まだ喋ると痛い、食べるのはもってのほかだし)


ピンポーン


楓「はーい」ガチャ


楓「櫻子お姉ちゃん、おはようなの。」ニコッ


櫻子「オハヨ…ヒマワリオキテル?」ドヨーン


楓「お姉ちゃんはまだ寝てるの…櫻子お姉ちゃん、どうしたの、元気ないよ?」


櫻子「ハハ…チョットネ」ボソ

~~向日葵の部屋


楓「お姉ちゃんが、楓が言っても、なかなか起きてくれないの……だから、櫻子お姉ちゃんにいつものように起こして欲しいの」


櫻子「ウ、ウン。」(向日葵の奴、私がこんなに苦労してるのにのらりくらりと寝あがって。)


向日葵「」スースー


櫻子「オッパイニチヲスワレテオキレナインダロ、オッパイマジン!」ボソボソ


向日葵「うぅん…」


櫻子(あれ、起きないぞ!?声が小さいからかな…それとも、本当におっぱいに血を吸われたのか!?)


楓(ああ、そのままだとお姉ちゃんたち学校に遅れちゃうの。)アセアセ


櫻子(よし、こうなったら!ひっさつおうぎだ!!)モミッ

向日葵「ひゃうん!」ガバッ

向日葵「」プルプル


向日葵「なにするんですの!」ドゴッ


櫻子「うっ」ガリッ


ドサッ


向日葵「なんなんですの!勝手に人の胸さわって。」プンスカ


櫻子「……何すんだよぅ。」ジワッ


向日葵「!!」ビクッ


楓「櫻子お姉ちゃんが泣いちゃったの!」


向日葵「ええ!?」(どうしましょう!まさか泣き出すだなんて!?手加減したはずですのに!)アセアセ


向日葵「ご、ごめんなさい…やりすぎましたわ」


櫻子「イ、イイヨ…ベツニ」ボソッ

~~七森中~~


向日葵(どうしたんでしょう、黙りっぱなしで、元気もないようですし…もしかして、私のアッパーカット、そんなに痛かったかしら)


櫻子(舌が痛くて話もできないや。)ハァ-


ガラッ


あかり「櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、おはよぉ」ニコッ


ちなつ「おはよー!」


向日葵「おはようございます」


櫻子「オハヨ…」ボソッ


あかり「櫻子ちゃん、どうしたの?元気ないよ」


ちなつ「何かあった?」


櫻子「イヤ、ベツニ...」


向日葵「朝からずっとこんな感じですのよ・・・」


あかり「なんか悩みがあったら、なんでもあかりに言ってね!」


ちなつ「無理はしないようにね」


櫻子「ウ、ウン」ボソッ

~~授業中


先生「えー・・・左辺から、右辺に移項すると・・・」


櫻子(んぅーーん・・・みんなに、口内炎のこと言った方がいいかな・・・だけど、向日葵が・・・)
ポワワ~ン


~~妄想中~~


向日葵『ふふぅ~ん、口内炎のせいだったんですのねぇ・・・それくらいで元気がなくなるような櫻子はおこちゃまですわね、可愛いですこと!!オホホホホホホホ!!』


~~妄想終わり


先生「じゃあ問1を解いてみましょう」


櫻子「うーん、うーん」


向日葵(あの櫻子が、授業中に寝ずに、しかも問題を考えてる!?今日は大雨が降るかもしれませんわ!!。)カリカリ

~~給食


あかり「わぁい磯辺揚げ、あかり磯辺揚げだぁいすき!」


ちなつ「何それ?ハヅキルーペの真似?」


あかり「は、ハヅキルーペ!?」ガ-ン


櫻子(こういう時に限ってなんで磯辺揚げなんだよ!)


向日葵(この緑の物体は・・・ピーマン!なんてこと!!)ガガ-ン


向日葵「ちょ、ちょっと、櫻子!」トントン


櫻子「ナンダヨ、ヒマワリ」


向日葵「ピーマン食べてくださる?」


櫻子「ショクヨクナイ…」


向日葵「食欲ないって・・・・・・あ!あなた磯辺揚げも残してるし・・・今日ずっと声も小さいですし・・・何かありましたの?」


櫻子(はっ!・・・これでは口内炎だとバレてしまう!)


櫻子「な、なに言ってんだよ向日葵ぃ!櫻子様はいつだって元気だぞぉ!磯辺揚げもピーマンも楽勝楽勝!」バクバケ


…ガリッ


櫻子「んっ…!」


櫻子「んぅー」ジワッ


向日葵「ど、どうしましたの!?」アタフタ


ちなあか「櫻子ちゃん大丈夫!?」

放課後~生徒会室~


櫻子「……」


綾乃「大室さんどうしたの?一言も喋らないし、元気なさそうに見えるわ」


千歳「せやで、いつもだったら綾乃ちゃんのプリン食べてる頃やないの」


櫻子「ダイジョウブッス、キニシナイデクダサイ」


綾乃「そう?大丈夫ならいいけど・・・」


千歳「無理はせんようにな」


櫻子「ハイ...」


綾乃「心配だわ・・・あと千歳、それだと私が毎日プリン取られてるみたいよ!そうだけど・・・」


千歳「あはは・・・」

向日葵(本当にどうしたんでしょう?・・・私のアッパーカットが原因だとしたら、流石に機嫌直ってるでしょうし)


向日葵「ちょっと、櫻子!」トントン


櫻子「んぅ?」


向日葵「ちょっと今日あなたおかしいですわよ!口数少ないですし、給食も全然食べませんし、いきなり泣き出すし!」


櫻子「んもぅーーー!うるさいなおっぱい妖怪!!私は元気なの!ピンピンなの!向日葵のくせに私の心配するんじゃねーよ!このおっぱい…」ガミガミ


…ゴリッッッ!!

櫻子「んっっっ!!!」

櫻子「うう・・・」ウルウル

向日葵「はぁっ・・・わかりましたわ、あなたが元気がない理由、口内炎ね」


櫻子「……ナンデワカルンダヨウ」グスッ


向日葵「喋れなくて、ご飯が食べられないのなら、他に考えられませんし、何回も痛そうなしぐさしていますし、さすがにわかりますわ」


櫻子「…バカダヨネ、コレシキノコトデ」ジワッ


向日葵「・・・バカじゃありませんわ・・・実は、私も口内炎なったことありますの・・・だから、あなたの気持ち、痛いほどわかりますわ。」


櫻子「そ、そうなの?」ウルッ


向日葵「そうですわ」


櫻子「良かった…私、お子ちゃまじゃないんだね」ニコッ


向日葵(な、ななななんなんですの!?この天使のような笑顔は??
あなたは本当に櫻子ですの!?)ドキッ


向日葵「じ、実はあーんなこともこーんなこともあろうかと薬を持ってきましたの。塗って差し上げますわ。」ニヤニヤ


櫻子「痛くなあい?」ウルウル

向日葵「」ズキュ-ン 


向日葵「だだだだだ大丈夫ですわよ!ほらほら、こっちに来なさい。」ニヤニヤ


綾乃・千歳「」ポカ-ン

~~翌朝~~


櫻子「よぉ~し!薬のおかげで全回復~!早速向日葵の家へGO!」


ピンポーン


櫻子「向日葵~!迎えに来てやったぞ~!」


ガチャ


向日葵「さーちゃん、おっきしまちたか。学校に行きましょうねぇ~」


櫻子「うわぁぁぁぁぁ!!向日葵が狂ったぁぁぁぁ!!」


おわり

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