【艦これ】春風「耳掃除いたしましょう」 (18)

・9作目です。

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注:今回は一週間くらいかけて、ゆっくり更新していきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534850787

?「――れ――か――ま。しれ――ん――さま。」

提督(あれ? 俺は……)

?「司令官様」

提督(ドリルが……二つ?)

提督「シャゴ……ホッド……」

―――指令室

春風「……司令官様?」

提督「……あ、ああ。春風か」ネムネム

提督(俺は……指令室で寝ていたのか?)

春風「……お疲れですか?」

提督「そんなことはないさ」

提督(にしても珍しいな。いつもは毛布を掛けてくれるのに、今日は起こしてくるなんて)

提督「は~」ノビー

提督「さて、残った仕事を片付けるか」

春風「お言葉ですが司令官様、わたくし……もう我慢なりません……」

提督「へ? な、なにが?」

提督(ま、まさか、秘書官の業務が!?)

春風「司令官様がわたくしたちのために、そんなにお疲れになるのが……ですわ」

提督「な、なんだ……そんなことか」

春風「そんなことではございません」ップイ

春風「大切な司令官様が毎日、身を削りながら執務に向かう姿を見て……わたくしの胸は、締め付けられるようです……!」

提督「んな大げさな」

春風「言っていることは大げさかもしれません……。でも、わたくしの気持ちは本物です」

提督(正直、心配してくれるのは凄く嬉しい。でも、そんなことを言われてどうすればいいのかなんて、わからない)

春風「司令官様。わたくしのお願いを一つだけよろしいでしょうか?」

提督「お願い? なんだ?」

春風「本日の業務はおしまいにしましょう」

提督「あ、ああ。それで春風の気が済むならそうするか」

春風「それともう一つ。……本日、司令官様のお部屋に伺ってもよろしいでしょうか?」

提督「え? 俺の部屋?」

―――提督のお部屋

提督(結局押し切られてしまった)

提督(しかもなぜか俺は、春風に膝枕をされている)

提督「なぁ、なんで膝枕なんだ?」

浴衣春風「リラックスするには、誰かの膝枕が一番ですから」ナデナデ

提督(にしても、浴衣の春風……綺麗だ。桃色の下地に、白い花柄の付いた浴衣は、春風らしさを感じさせる。それに、女の子のいい匂いが……月並みな表現だが、花の香りといったところか)

提督「リラックス?」

春風「ええ、司令官様がお疲れですから、春風が癒して差し上げようと」

提督「癒してって……」


――
―――

春風「司令官様、こちらにいらしてください」

春風「ほら、ここ……」

春風「硬い……こんなになって……」

提督「いつの間に……」

春風「動かないでください」

春風「わたくしが、して差し上げます」

提督「処理は自分でするように訓練されているんだが……」

春風「いいんですよ。楽にしてくださいませ」

春風「……意外と小さいのですね」

提督「性能は充分だ」

―――
――

提督(なんてことになったりして……うへへ)

春風「そんなに蕩けた表情をなさって……うふふ。でも、本番はこれからですわ」

提督「ほ、ほほほほほほ本番って……?」

春風「司令官様、動かないでくださいね?」

ッサリ

提督「」ビクン

提督「え、な、なに!?」ゾクゾク

春風「ですから、動かないでください」ナデナデ

春風「耳掃除です。誰かにしていただくと、とってもリラックスできるんですよ?」

提督(あ、癒すってそういう? わかってたけどね?)

提督(でも、春風の耳かきか……うへへ)

今回本当にゆっくりだね
耳くそ溜めて楽しみに待ってる

ありがとうございます!
投下再会します!

提督「や、やるなら最初からそう言ってくれよ」

春風「うふふ。驚きました?」ナデナデ

提督「ああ、少しな」

春風「もしお嫌でなければ、このまま続けさせていただきたいのですが……」

提督「嫌なわけあるか。春風になら、いくらでもしてもらいたいよ」

春風「あら、嬉しいですわ。わたくしも司令官様になら、いくらでもして差し上げます」

提督「それは嬉しいなぁ」

春風「では、続きをしていきますね。力を抜いて、春風に……すべてを委ねてくださいませ」

提督(春風の言うとおりに力を抜くと、まるで彼女の太ももに、顔が沈んでいくような感覚に襲われる。その一方で、反発するぴちぴちの肌を浴衣越しに感じる……)

春風「司令官様、それでは始めさせていただきます」

提督「あ、ああ、よろしく頼む」

サリッサリサリサリサリ
スーッスーッスーッスーッスーッ

提督(カリカリ言わないところを見ると、あまり耳垢は溜まってないのか? まあ普段から耳掃除はしてるからな。それにしても……)ゾクゾク

提督(快楽のためだけに春風を使うとは……なんだかいけないことをしている気分だ)

春風「綺麗なお耳……お忙しいのに、お耳掃除も欠かさないなんて、素敵です」

提督「いや、そんなに褒められることでもないだろ」

提督(悪い気分じゃないけど)

春風「司令官様が素敵なのは変わりません」カリカリ

スリッスリッスリッスリッスリッスリ
スーッスーッスーッスーッスーッ

提督(耳の中を棒がなぞる感覚……通ったところに、甘い残り香を残していくかのような……。誰かに肩を揉んでもらうとき、こんな感覚がするな……。じゃあある意味これは耳のマッサージってわけだ)ゾクゾク

春風「これ程までに綺麗ですと、耳掃除とは言わないのかもしれませんね」カリカリ

提督「ああ、これじゃあマッサージだ」ゾクゾク

サリッサリッサリッサリッサリ
スリスリスリスリスリ

春風「マッサージ……仰る通りですね。では、春風のお耳マッサージ……お楽しみくださいませ」カリカリ

サリッサリサリサリ
スーッスーッスーッスーッスーッスー

提督(耳かきが穴の中を滑っていく……その度に、くすぐったい感覚が耳の中を走って……。くすぐったいが合わさって、快感になる……)

サリッサリッサリッサリ

春風「お耳の入り口を……くるくると回すように……」

サリサリサリサリサリ
クルックルックルックルックル

提督「あ、ああぁ」トローン

春風「司令官様。本当は、一人でお耳掃除をするのはよろしくないのですよ」カリカリ

提督「そ、そうなのか」トローン

サリサリサリサリサリ

春風「誰かにして頂かないと、耳垢を奥に押し込んでしまう危険性がありますから」カリカリ

提督「た、確かにそうかもな」トローン

カリカリカリカリカリカリ
サリサリサリサリサリ

提督「」トローン

春風「」カリカリ

春風「……なんて、嘘です」

提督「へ?」

春風「こう言っておけば、司令官様がわたくしに、お耳掃除を任せて頂けるかしらと」

提督「やりたいのか?」

春風「ええ、毎日でも」

提督(春風、そんなことのために嘘を吐くなんて、結構可愛いところあるんだな。まあもともとめちゃくちゃ可愛いけど)

提督「じゃあ、任せた」

春風「え、よろしいのですか?」

提督「俺も、春風になら毎日でもしてもらいたいところだ」

春風「……司令官様、嬉しい……!!」

提督(そんなに嬉しそうにされると、こっちまで嬉しくなりそうだ)

春風「……コホン。では司令官様、反対を向いてくださいますか?」

提督「おう」ゴロン

提督「ってあれ?」

提督(普通にゴロンとしたが、よく考えたらそれって春風の方を向くってことじゃん!? べ、別に何かが見えるとかそういうわけじゃないけど、春風のお腹が目と鼻の先ににににににににに)

春風「こちらも特に汚れていませんね。では、マッサージを始めましょう」

サリサリサリサリサリ
カリカリカリカリカリ

提督(あばばばばばばば……春風の香りに包まれて、春風のにおいを感じて、耳かきの快感が走って……)

春風「司令官様、これはわたくしからのお仕置き……ですわ」ササヤキ

提督「お、お仕置き……!?」ゾクゾク

提督(は、春風が屈むと、香りが近くなって……)ゾクゾク

春風「わたくしは、司令官様のことを、毎日心配しております。それをわかって頂くための」ササヤキ

提督「」ゾクゾク

春風「司令官様、今日はこのままお休みください。明日も明後日も、春風がそばにいますから」

おわり

調子に乗ってスレ立てした結果力尽きました。

気が向いたら後日談でも書くかもしれないので許してください!!

それはそうと神風編を誰か……。

おむおつ

おつおつ
寝る前に見る主の耳かきSS最高なんじゃあ~

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