モバP「狙いはマグロだな」 肇「渓流釣りです」 (21)

モバP(以降P表…調子に乗ってました)「と言うわけで休日家にいてもムチャクソ暑いからやってきました渓流釣り!」

芳乃「おー」

P「この季節でも川辺は流石に涼しいな。木陰が良い感じに日差しを遮ってくれるし」

芳乃「家の中はそれはそれはー、焦熱地獄のようでしてー」

P「本当になぁ…どうなってんだよ地球。気を使ってそろそろ冬でいいだろ地球」

肇「何て壮大な無茶振りを」

P「あ、今回のゲストは346屈指の釣り師はじにゃんです」

芳乃「はじにゃん殿ですー」

肇「肇ですっ」

P「今日はよろしくな肇。何分俺も芳乃も釣りは素人だからさ」

肇「お任せください。私が全部教えてあげますから」フンスッ

P「ハハッ、頼もしすぎる」

肇「では早速準備を始めましょう。最初は上流から行って段々とポイントを変えていきましょうか」

P「釣りはサッパリなんで肇先生にお任せします」

肇「ふふっ。お任せください。これでも釣りには多少の自信がありますから」

芳乃「そいやっ」ムンズッ

芳乃「そなたーそなたー、捕れましたー」

P「こら芳乃。せめて道具を使いなさい」

芳乃「はいー」ポチャッ

イワナ「助かった」

肇「…」

肇「た、多少の自信がありますから…」ジワッ

P「な、泣くな肇!芳乃だからっ!芳乃だから仕方ない!」

芳乃「むー」

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P「肇先生ー、まずは何をすれば宜しいのでしょうか?」

肇「そうですね…道具や餌の準備、ポイント決めなど色々ありますけど」

肇「取り合えずはお2人とも服装をどうにかしましょうか」

P「え?」

芳乃「ほー?」

肇「芳乃ちゃんはいつも通りの着物姿ですし、プロデューサーさんは何ですかその恰好」

P「暑いからアロハとビーチサンダルにしたんだけど駄目か?」

肇「ハワイアンですか」

P「ウクレレもあるよ?」ボロンッ

肇「ハワイアンですか」

芳乃「高〇ブーのようですー」

肇「サンダルは危険です。川辺は滑りやすくなっている箇所が多いですし岩で足を切ってしまったりするので長靴をお勧めします」

P「なるほど…アロハは?」

肇「流れが緩やかな場所なら問題はありませんが…上流に行くので出来ればジャケットを着てください」

P「なるほど。別にアロハが似合ってないって理由じゃなくて良かった」

肇「似合ってはいませんけど」

P「え」

芳乃「胡散臭く見えましてー」

P「酷くない?」

肇「あとは水面に日光が反射して目を傷めやすいのでサングラスなどもお勧めします。服装としてはそのくらいでしょうか」

P「なるほどなるほど…」ゴソゴソ

P「これで完璧だな。どうだ?どこから見ても通りすがりの釣り好き紳士だろ」

芳乃「釣りに来たと装って邪な取引にやってきた裏家業の方のように見えましてー」

P「酷くない!?」

肇「ぷっ……お、お似合いですよ……?」

P「今俺を笑ったな!?」

芳乃「ではわたくしも着替えるのでしてー」ヌギヌギ

肇「ちょっ!き、着替えるならせめて車で!」

芳乃「下に着ておるのでご安心をー」スポンッ

肇「それなら何故着物を…」

P「どうせ俺なんて……笑え、笑えよ……」

P「海釣りと違って竿もこんな簡単なものでいいんだな。リールとかついてないし」

肇「場合によっては針と重りだけでも釣れますよ。その分技術が必要になりますが」

P「なるほど…奥が深いな」

肇「ふふ、大丈夫ですよ。ちゃんと私が教えて差し上げますから」

芳乃「ほー?」バチャッ

芳乃「そなたーそなたー、また捕れましたー」

P「だから素手で捕るのやめい。熊か」

芳乃「きゃっちあんどりりーす、でーしてー」ポチャッ

イワナ「びっくりした」

P「芳乃に糸つけて川遊びさせるだけでめっちゃ魚捕れそうだな」

肇「むぅー」プクーッ

P「す、拗ねるな肇!だって芳乃だから!芳乃なんだから!」

芳乃「どういう意味ですかー」プクー



肇「取り合えず、まずはこの上流から攻めていくとしましょう」

P「おーっ凄ぇ水の透明度」

肇「思ったより水の流れが激しいですね。それほど深くは無いとは思いますが気を付けてくださいね?」

P「だってさ」

芳乃「そこまでちんまくありませんのでー」プンスカ

肇「川は一見しただけではわかりませんが流れが強かったり突然深い場所があったりと危険も多いんです。くれぐれもふざけたりしないように」

P「ウィ」

芳乃「合点承知でしてー」

肇「さぁ、それでは沢山釣ってみんなのお土産にしましょう!」

P「よーし、狙いはマグロだな」

肇「渓流釣りです」

芳乃「マグロはいないのでしてー?」

肇「いたら生態系の危機ですよ」

肇「そう言えばお2人はエサは持ってきたんですか?」

P「ああ、ちゃんと用意してきたよ」

芳乃「わたくしもですー」

肇「あ、そうなんですね。現地調達にしようかと思っていましたが」

P「ハハッ、俺は時々抜かりが無い事に定評がある男だよ」

肇「その時々以外は抜かり有りと言う事なんでしょうか…」

肇「私も今回は練り餌さを持参して来たんです。ほら」

P「俺もしっかり持って来たよ。ほら」

肇「よっちゃんイカじゃないですか」

P「え、駄目?」

肇「ザリガニ釣りじゃないんですから」

芳乃「わたくしはこれでしてー」

肇「お煎餅の欠片て」

芳乃「歌舞伎揚げでしてー」

肇「水の中に入れたらボロボロになっちゃう」

肇「…あの、もしかしてこれしか持って来なかったんですか?」

P「他にもあるよ、ほらスルメとスイカの皮と…」

肇「ザリガニ狙いじゃないですか!」

芳乃「ほー」ボリボリ

肇「普通にオヤツにしちゃってるし!」

P「穏やかな渓流に肇のツッコミが響き渡るなぁ」

肇「分かっているならボケないでください!」

P「まいったな…あとはあたりめしか持ってきてないぞ」

肇「持参したエサのほとんどがイカってどういう事ですか」

肇「もぉ…私の練り餌さを分けてあげます」

芳乃「かたじけありませんー」

P「よっちゃんイカどうする?」スッ

肇「知りまふぇん」モグモグ

P「これで餌はOK。戦の準備は整った…」

肇「魚は岩陰などにいる事が多いので狙うとしたらあの辺りがいいと思いますよ」

P「よっしゃ!大物釣るぞー!目標はカジキだ!もしくは…カジキだっ!」

肇「川にいたら大問題です」

肇「って、そんなに振りかぶったりしたら…!」

芳乃「ほー?」プスッ

芳乃「はてー、何かが襟にー?」

P「そぉい!」ブォンッ

芳乃「ほーーーーーーーーーーーっ」ピューーーンッ

肇「よ、芳乃ちゃーーん!!」



芳乃「へくちっ」

P「すまん芳乃」

芳乃「お気になさらずー。沢山釣れましたのでー」

P「ハハッ、思わぬところに最強のルアーがあったわ」

肇「ちゃんと後ろを確認しないと駄目じゃないですか!」ガオーッ

P「スンマセン」

肇「あらあらもう…こんなにビショビショになっちゃって。これはもう着替えないと駄目ですね」

芳乃「下着までびっしょりですー。ほらー」クイッ

P「あ、ほんとだ」

肇「見ちゃダメです!」ガシッ

P「眼球が圧迫される!」

肇「ほら芳乃ちゃん。荷物の中に着替えがありますから。プロデューサーさんはヒーターの準備をしてください」

芳乃「はいー」トテトテ

P「準備したいけど目隠しされてると何も出来ねぇ」

肇「ビショビショでスケスケの芳乃ちゃんが着替えるまでこのままですっ」

芳乃「着替えましてー」ペカーッ

肇「プロデューサーさん。芳乃ちゃんの濡れた服を乾かしてあげてください」

P「がってん」

芳乃「肇殿ー、わたくしも釣ってみた」

肇「はい是非!」

芳乃「食いつきすごいのでしてー」

肇「まずは針にこうして餌をつけまして…」

芳乃「ほーほー」

肇「そうしたら…そうですね。あの木陰あたりを狙ってみましょうか」

芳乃「なるほどなるほどー」

肇「って、だからそんなに振りかぶったら…!」

P「さてと、これでしばらくすりゃ乾くだろ」プスッ

P「うん?何か襟に刺さったような…」

芳乃「そぉいっ」ブォンッ

P「ウェーーーーーーーーーーーーィ!!」ピューーーンッ

肇「Pさぁーーんっ!!」



P「へぷちっ」

芳乃「すみませんー」

P「良いって事よ。お互い様だ…へぷしゅ!」ズビッ

肇「プロデューサーさんまでビショビショになっちゃいましたね…」

P「俺、着替え持ってきて無いんだけど…」

芳乃「わたくしの着物が乾きそうですー」

P「乾いたとしてそれを俺にどうしろと」

P「結局アロハに逆戻りでごぜーますよ」

芳乃「よく似合っておりませんー」

P「ありがと。……うん?」

肇「濡れた服、ここに乾かしておきますね」

P「おー、ありがとなー」

P「よし、肇が戻ってくる前に2人でしみたま釣り上げて驚かせてやろうぜ」

芳乃「合点承知でしてー」

P「えっと…確か木陰や岩陰が狙い目だったな。…あそこかな?」

芳乃「カジキを狙いましてー」

P「ちょっと距離があるな…届くか?」

芳乃「大きく振りかぶりましてぇー」

肇「よいしょ…うん、これで少ししたら乾きますね」プスプスッ

肇「…え?襟とズボンに何か引っ掛かったような…」

P「そぉぉいっ!」ブォンッ

芳乃「そいやっ」ブォンッ

肇「みゃーーーーーーーーーーーー!」ピューーーンッ

P「肇ぇーーっ!!」



肇「ぷちゅんっ」

P「凄ぇ。まだ1匹も釣ってないのに何この惨状」

P「えっと…ごめん肇」

芳乃「すみませんー」

肇「いいです、お2人とも悪気があってやった訳ではありませんし」

P「ズボンずり下ろしちゃってゴメン」

肇「悪気があった訳じゃないからいいですって言ってます!」プンスカ

芳乃「次はまたわたくしが川にどぼーん、するのでしてー?」

P「ローテーション決めてる訳じゃないし趣旨が違う」

肇「こほん…いいですか?くれぐれも闇雲に振りかぶらないように。釣りは力任せにやって釣れるものではありませんからね」

P「わかりました先生」

芳乃「肇先生ー」

肇「よろしい。では気を取り直して……えいっ」ポチャッ

P「おお流石。それじゃ俺も」ピュンッ

芳乃「ほーっ」ズキュゥゥンッ

P「あれ、全然思ったところに行かねぇ」

肇「仕方ないですよ。最初は狙ったところに針を飛ばすのは難しいですから」

芳乃「釣れましてー」パシャッ

P「しかも全然魚がかかる気配がしねぇし」

肇「そう簡単には釣れませんよ。どれだけ熟練の方でも釣れない時はとことん釣れないものですから」

芳乃「入れ食いでしてー」バシャバシャバシャ

P「…何かこうしてジーッと待ってるだけってのもムズムズするな」

肇「ふふ、静かに魚を待ちながら川のせせらぎや鳥の囀りに耳を傾けて心静かに過ごす…それもまた釣りの醍醐味ですよ?」

芳乃「くーらーぼっくす?いっぱいになってしまいましてー」

P「芳乃ー、もうちょい空気読もうなー」

芳乃「ほー?」

肇「つ、釣れる時はこのように沢山釣れるのも醍醐味ですから…」

P「無理しないでいいぞ肇。芳乃だから。だって芳乃だから」

芳乃「そなたーそなたー沢山釣れましてー。釣れましてー」

P「うん凄い凄い。でも流石に釣りすぎだから半分川に戻してあげようか」

イワナ「しぬかとおもった」ポチャンッ

肇「ま、待っていてください。すぐに私もそれぐらい…!」

P「張り合う相手が悪すぎる!」


肇「ポイントを変えて中流にやってきました。流れが緩やかなので上流より釣れ易いかと思います」

P「どれどれ。では早速」ヒュンッ

芳乃「わたくしもー」シュンッ

肇「…今度こそ」グッ

P「……お?何かかかった。何かかかった!」

芳乃「わたくしもー」

肇「…っ!かかりました!」

P「…って、何だこれ。長靴?んなベタな」

芳乃「お魚釣れましてー」

肇「私もです。イワナですね」

P「…よし、また何かかかった!」

芳乃「わたくしもまたー」

肇「私のほうにも来ました!」

P「……何じゃこりゃ。ドラム缶?誰だよこんな所に遺棄したの」

芳乃「またまたお魚ですー」

肇「ここは良いポイントみたいですね。魚の食いつきが良いです」ホクホク

P「よっしゃまた来たァ今度こそォ!」

芳乃「きましたきましたー」

肇「面白いくらいに連れますね、ここ」

P「っしゃオラァ!…って何でアタッシュケースが釣れるんだよ!

芳乃「ほーっ、大物が釣れましてー」

肇「わっ!サクラマスですよこれ!何でこの時期に!?」

P「チクショウ今度こそォ!!」

芳乃「どんどん行きましょー」

肇「ど、どうしよう…サクラマスがボックスに入らない」オロオロ

P「手応え有りッ!よぉしこれなら………って魚じゃねぇし!?」

ビーバー「なんなのさ」


肇「休憩ですか?」

P「自分の釣りセンスが死滅している事に絶望してるだけだからお構いなく」

肇「つ、冷たい麦茶ありますよ?今用意しますね」

P「お構いなく」

肇「でも、まさかPさんから釣りに誘って貰えるなんて思っていませんでした。ありがとうございます。凄く嬉しいです」

P「一度やってみたかったんよ。…そしたらこの有様だけどね」

肇「何でもこなせるPさんにも苦手なものがあったんですね…何だか安心します」

P「正直なんやかんやで結構釣れるもんだと高を括ってた感は認めるチクショウ」

肇「まぁまぁ、きっとこれから沢山釣れますよ。はい、麦茶どうぞ」

P「はぁ、麦茶どうも」ズズッ

P「うん、ミネラルが染み渡る」

肇「それにしても予想通りと言いますか、芳乃ちゃんは凄いですね…クーラーボックスもうパンパンですけどどうしましょう」

P「昼飯に何匹か消費するとしよう。一応道具は持ってきてるし」

肇「あの巨大なサクラマスは…」

P「頑張って食べよう」

芳乃「そなたーそなたー、釣らないのでしてー?」

P「もうちょい休んでるから好きに遊んでなさい」

芳乃「ではではー、そなたの分まで釣りますねー」トテトテ

P「肇もオッサンに気を使わなくていいから芳乃と一緒に思う存分釣ってていいぞ?」

肇「私も、ちょっと休憩です」

P「そっか。麦茶飲む?」

肇「はい。いただきます」

芳乃「そなたーそなたー」

P「うん?芳乃も飲むか?」

芳乃「わたくしもいちゃつきに来ましたー」

肇「い、いちゃついてないです!」

P「ハハッ、娘連れの父親にしか見えないだろ」

肇「流石に目のハイライトが朽ちかけた父親はちょっと」

芳乃「ご免被りますー」

P「え、ひどくない?」

P「そろそろお昼ご飯にしようか。腹減ってきたわ」

芳乃「そなたはまだ1匹も釣っておりませんがー」

P「よぉぉしやっぱり釣れるまでやるぞォ!」

芳乃「飢えて死んでしまいますー」

肇「芳乃ちゃんステイ」

芳乃「ほー」

P「…そうだね、どうせ釣れねーですからオッサンはランチの準備するでごぜーますよ…」グスッ

肇「き、きっと午後から釣れますよ!釣れます!ええ、きっと!多分!」

P「魚さばいてくる…」トコトコ

芳乃「しょんぼりしてしまいましたー」

肇「芳乃ちゃん、プロデューサーさんからかいすぎです」

芳乃「てへっ」

肇「可愛いアピールしても駄目です」




P「ほい、取り合えずこんなもん出来ました」

芳乃「おおーっ」

肇「わぁ…」

P「イワナは無難にし塩焼きにした。サクラマスはデカかったから切り身にしてホイル焼きとムニエルにしてみた」

肇「キャンプ用品のような荷物を積んできたと思っていましたが…ライターも使わずに焚火起こしましたし」

P「埼玉では子供の頃に山に置き去りにされてサバイバル技術を身に着けさせる訓練がだね」

肇「ファブルですか」

芳乃「そなたーそなたー、もう食べられましてー?食べられましてー?」

P「さっき虐められたから芳乃のご飯は俺が持ってきたスルメです」

芳乃「鬼畜の所業でしてー!」

肇「はいはい、じゃれていると折角のお魚が焦げちゃいますよ」

芳乃「いただきましてー」アムッ

肇「いただきます。はふ、はふ…」

P「いただきま熱ぅぃ!」

肇「ほふほふ…っ、うん、塩加減が絶妙ですね。釣り立ての魚を食べられるのはやっぱり釣りの醍醐味ですね」

芳乃「尻尾はカリカリ、お腹はふっくら、頭はパリパリでしてー」ハムハム

P「当たり前だけど鮮度抜群だよな。うん、こういうロケーションならではの美味しさっていいよな」モグモグ

肇「機会があれば海釣りもやってみませんか?もっともっと色々なものが釣れますよ」

P「渓流釣りでこの有様なのに海とな」

芳乃「そなたー、ホイル焼きくださいー」

P「ほれ、熱いから気をつけてな」

芳乃「あちあち」

P「言わんこっちゃない」

肇「ムニエルも美味しいです。バターが凄く効いてて…黒コショウと塩だけの味付けなのに」

P「本場フレンチのムニエルって1箱丸々バター使うらしいぞ」

肇「わっ、太っちゃいそうですね」

芳乃「ホイル焼きもたまりませんー。このしめじがまたー」

P「持ち帰れないくらい釣れてるから沢山食べてなー。ほら肇もっと食べなさい。ほれもっともっと」

肇「わっ、わっ。そ、そんなにお皿にっ」

芳乃「ムニエルにたるたるそーすが欲しかったですねー」

P「それはまた今度な」

肇「あ、その時は是非私も良いですか?」

P「一向に構わんッ」

肇「ふふっ、楽しみにさせていただきますね?」

芳乃「むーっ」パシャパシャ

肇「ひゃんっ!」

P「ちょっ!川の水かけるな芳乃冷たい!」

クマ「なーなームニエル貰うてええ?」

芳乃「またびしょびしょになってしまいましたねー」

肇「もぉ…着替え無くなっちゃったじゃないですか」プンプン

芳乃「水着を持ってきていて幸いでしたー」

P「水遊びする気満々だったのな」

肇「こ、これは釣りの合間にちょっと遊ぼうと思って…」

P「その水着ってこの前幸子達と沖縄のロケで着てたやつか」

肇「あの、そんなにじっくり見ないで…」

芳乃「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅらーら」

P「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」

肇「いとしーさー♥」chu

P「かわいい」

芳乃「かわいいですー」

肇「って何やらせるんですかっ!」

芳乃「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅらーら」

P「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」

肇「も、もうやりませんからねっ?」

芳乃「ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅっちゅらーら」

P「ちゅっちゅっちゅっちゅっ」

肇「しーまーせーんー!」

芳乃「いとしーさー♥」chu

肇「取られた!?」

P「ハッハッ、肇のツッコミは相変わらずキレッキレだなぁ」

肇「無駄にキャラが濃い人達のせいじゃないですかっ!」

芳乃「そなたは特に濃ゆいですしねー」

P「おいおいプロデューサーだぞ?裏方だぞ?無味無臭だろこんな平凡なオッサン」

肇「巷ではソースを二度付けしたような濃さとか言われてますよ」

P「待って何それ初耳」


P「さてご飯も食べたし…釣り再開するか?」

肇「そう思っていたのですが…ほら、こんな格好ですし万一針が刺さったら危ないですから」

P「それもそうか。うーん…まだ服は乾かないし…いっそこのまま水遊びするか?」

肇「私はそれでも構いませんが、良いんですか?」

P「俺も別に構わんよ」

肇「いえ、それだと結局Pさんは今日1日1匹も釣れずに終わる事になってしまいますけど…ってああっごめんなさいごめんなさい泣かないでください!」

P「な、泣いてなんかねーし」グスッ

芳乃「アイドルを釣り上げるのは得意なのですがねー」

P「物の言い方というものがだね」

P「…いいよ。俺は今日は運転手兼荷物運び係として来たんだ。うん。最初からそのつもりで来たんだ」

芳乃「現実から目を背けてしまいましたー」

肇「ま、また機会を作って釣りにきましょう?いつでも何度でも教えてあげますから」

P「肇…ほんと、お前は良い子だなぁ」ナデナデ

肇「…えへっ」

芳乃「そなたーそなたー、わたくしはー?ねーねーわたくしはー?」

P「はいはい良い子良い子」クシャクシャ

芳乃「雑でしてー」

肇「ほら芳乃ちゃん。川で遊びましょう?プロデューサーさんもご一緒に」

P「ちょい待って。浮き輪とビーチボールとスイカとシュノーケルの準備するから」

肇「プロデューサーさんだって水遊びする気満々だったんじゃないですか!」

芳乃「そなたーそなたー、ビーチバレーしましょー」

P「川でやってもビーチバレーっていうのかな」

肇「それに3人じゃ試合出来ないんじゃあ」

クマ「入ろうか?」

P「まだいたんかい」



P「忘れ物はないかー?」

肇「大丈夫です」

P「ゴミとか残してないなー?」

芳乃「ばっちりでしてー」

P「よし、それじゃあそろそろ帰るぞ。うわ車の中魚臭ぇ」

肇「本当にたくさん釣れましたね。事務所のみんなも喜んでくれるでしょうか」

P「みく以外は喜ぶと思うよ」

芳乃「8割わたくしが釣りましたー」

P「0割ですチクショウ」

肇「う、運転するんですから泣かないでくださいっ!また今度来ましょう?ねっ?」

P「グスッ……そうだな、今度はテントとか持ってきてキャンプしようか」

肇「あっ、いいですね」

芳乃「ゆるキャンですー」

P「ハハッ川島さんとミツボシと佐藤呼ばないとだ」

肇「今度は海釣りにも行きたいですね」

P「コンクリとか釣り上げそうで怖いなぁ…」

芳乃「そなたは有機物が釣れないのでしてー」

ブロロロロロ…








凛「終わりだよ」

未央「誰に話かけてんのしぶりん。早くしまむー追っかけないと危ないよっ!」

凛「未央ってば大袈裟だよ。ちょっとクマ追いかけて行っただけなのに」

未央「だから危ないんだよ!クマが!」


ガンバリマスッ!

ようやく涼しくなってきましたね…あ、紳士です。てな訳で芳乃&肇とのんびり釣りしたいんじゃSSでした。旬?気にしないでください。
釣りはやっぱり川釣りですよね。海釣りはお金がかかります。釣り堀は…うん、接待受けてるような気分になるので…うん。
次回は多分チッヒかこずえか三村どれかのお話になると思いますがあまり気にしないでください。埼玉の必須科目なんです。

オツカーレ

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