【ミリマス】P「夏コミが終わってしまった」 (33)


ーー事務所ーー


P「夏コミが終わってしまった」


P「友人達から次々と戦利品の写真が送られてきて辛い」


P「はあ~俺も行きたかったなあ」


静香「プロデューサーああいうイベント好きなんですか?」


P「うん。学生時代は毎年行ってた」


静香「そうですか」


ミリマスSSです。プロデューサーと静香がちょっとだけイチャイチャします。
静香の親愛は激高です。よろしくお願いします。

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P「なんだ。静香詳しいのか?」


静香「いえ、クラスの男子が騒いでるのを聞いたくらいで」


P「そうかそうか」


P「俺も昔は何人かでお目当てのサークルさんをチェックしてさ。誰がどこ行くとか回る順番とか決めてさ」


静香「はい」


P「徹夜だけはしないって誓いもあったりしてさ。でもホテルとかに泊まるお金なんて無いから近くに住む友人に頭下げてさ」


静香「はい」


P「懐かしいな。良い思い出だよ」


静香「よかったですね」


P「でも社会人になってから全然行けなくなった」


静香「はい」


P「まず休みが取れない」


静香「最後に休んだのはいつですか?」


P「聞かない方がいいぞ」


静香「待遇改善を求めた方がいいのでは?」


P「通らないだろうなあ」


静香「この会社ブラックですよね」


P「どこも似たようなもんさ」


P「でもまあ仕事も好きだからな。担当アイドルのために黙々と働くのも楽しいし」


静香「休みくらいちゃんと取って欲しいです」


P「ゼロってわけじゃないさ」


P「それに仕事してれば静香にも会えるしな」


静香「ば、バカな事言わないでください///」テレテレ


P「はっはっは」


Pの携帯「電話です」


P「お?」


静香「電話ですね」


P「友人からだな。もしもし」


P「うん。うん」


P「うん。そうそう」


P「うん。…うん?」


P「えっ?」


静香「?」


P「ええええええええっ!?マジで!?」


静香「ビクッ」


P「マジで!?マジか!ありがとう!」


P「ああ!この礼は必ず!サンキュー!」ピッ


静香「急に大声出さないでください」


P「すまんすまん」


静香「何かあったんですか?」


P「俺が欲しかった本とか友人おすすめの本を色々買っておいてくれたらしい」


静香「それはよかったですね」


P「はあ~マジで嬉しい。昨日送ってくれたみたいだから今日中には届くって。家に帰ったら確認して……」


ピンポーン


宅急便「お届けモノです」


P「おや」


静香「何か届きましたね」


P「誰宛てだ?……俺?」


静香「プロデューサーですね」


P「……まさか」ガサゴソ 


いかにもアレな袋「開けるんじゃねえぞ…」


P「悪い予感しかしない」


P「頼む…違ってくれ…」チラッ


薄い本「お・ま・た・せ」


P「あ″あ″あ″あ″あ″あ″」


静香「どうかしたんですか?」


P「いや、なんでもない」


静香「???」


P(よりによってこっちに送ってくるとは…。間違えたんだろうけどこれはまずい)


P「ところで静香」


静香「はい」


P「そろそろレッスンの時間だな」


静香「はい?」


静香「なんですか突然」


P「ほら、遅れたらまずいから」


静香「午後からじゃないですか」


P「そうだったな」


静香「どうしたんですか」


P「どうもしないぞ」


静香「なにかそわそわしてますよね」


P「そんなことないさ」


静香「中身はなんだったんですか」


P「秘密です」


静香「すごく怪しいんですが」


P「怪しくない怪しくない」


静香「……」


静香「…………」ジーッ


静香「……」


静香「その袋」


P「ビクッ」


静香「もしかしてさっき言ってた戦利品ですか?」


P「ま、まあそんなとこかな」


静香「ちょっと見てみたいですね」


P「ダメです」


静香「なんでダメなんですか」


P「なんでもです」


静香「へぇ…」



静香「わかりました」


P「わかってくれたか」


静香「私には見せられないような内容なんですね」


P「ちょっと刺激が強すぎるかな」


静香「なんでそんなものが事務所に送られてくるんですか」


P「どうやら間違えたらしい」


静香「気を付けるように言っておいた方がいいですよ」


P「了解した」


静香「まあいいです」


静香「見なかったことにしてあげますから早くしまってください」


P「恩に着る」


P「よし、とりあえずロッカーに」


突然のバナナの皮「危なーい!」


P「なにぃっ!?」ツルッ ドテーン ドサドサ


静香「だ、大丈夫ですか?もうっ!しっかりしてくだ…」


静香の薄い本(R18)「こんにちは」


静香「!?!!?!?///」


P「あっ」


静香「……」


キャアアアアアアア!!


静香「なんで私のいやらしい本なんてあるんですか!!///」


P「し、静香の本は結構多いんだ」


静香「なんで私のいやらしい本がプロデューサーに送られてくるんですか!!///」


P「それはそのですね」


静香「私の事そういう目で見ていたんですね?///」


P「えっいやっ」


静香「普段から私とそういう事する想像してるんですね?///」


P「いや、あの」


静香「人を呼びます」


P「話を聞いてくださいお願いします」


P「説明させてもらうとだな」


静香(プロデューサーもやっぱり男なのね)


P「友人が静香の大ファンなんだよ」


静香(必死に言い訳してるわね)


P「この本を欲しがってたのはそいつなんだ」


静香(これは私とプロデューサーもいつかこの本みたいになるわね)


P「だからこの本を頼んだのもそいつで」


静香「はいはい。そういうことにしておいてあげますね///」


P「全然聞いてくれねぇ!」


静香「それじゃあプロデューサーはほんとに私のいやらしい本は頼んでないんですか?」


P「頼んでないです」


静香「本当ですか?」


P「本当です」


静香「天に誓って?」


P「天に誓って」


静香「興味は無い?」


P「全く無いです」


静香「はあ!?」


P(ひええ…)


静香「興味ないとか酷くないですか」


P「俺にどうしろと」


静香「傷つきました」


P「話せばわかる」


静香「読みたくないんですか」


P「えっ」


静香「プロデューサーは私のいやらしい本なんて読みたくないって言うんですか」


P「そ、そんなことないぞ」


静香「じゃあ家に帰ったら読むんですね?」


P「えっ」


静香「隅から隅まで舐めまわすように読むんですね?」


P「いや読まないよ」


静香「はあ!?」


P(ひええ…)


静香「そこは読む流れなんじゃないんですか」


P「担当アイドルが無茶苦茶言ってくるんだが」


P「わかった。わかったよ」


静香「何がですか」


P「白状する。確かに静香の薄い本も頼んだよ」


静香「!!」パァァァァ


P「これで喜ばれるとはなあ」


静香「喜んでないです」


静香「今度こそ本当ですか?」


P「本当です」


静香「どんなのがあるか見せてもらっていいですか?」


P「未成年だしダメなんだが…みんなには内緒だぞ?」


P(なるべく刺激の少ないのを見せるか…)


P「はいこれ」


静香「これは?」


P「恋人になった静香が初めて部屋に遊びに来る本」


静香「恋人!プロデューサーの部屋!」


P「俺もまだサンプルしか読んでないけど、このサークルさん本当に好きなんだよ」


P「男の憧れというか」


静香「はい」


P「まあ上手く言えないんだけど」


静香「はい」


P「ちょっとだけ読んでみるか?」


静香「はい///」ドキドキ 




~~~


本の中の静香『そ、それではお邪魔します///』


本の中の静香『…意外と片付いてるんですね。私が片付けてあげようと思ってたのに』


本の中の静香『…………』


本の中の静香『…………』


本の中の静香『……あの……その……』


本の中の静香『やっと、2人っきりになれましたね///』



静香「あ″あ″あ″あ″あ″!!」バンバン


P「まだ始まったばかりだぞ」


本の中の静香『……』


本の中の静香『……』


本の中の静香『プロデューサー。あの……』


本の中の静香『隣、来てください』


本の中の静香『…………』


本の中の静香『……もうっ。言わないとわからないんですか?』


本の中の静香『…………』


本の中の静香『……キス、して欲しいです』



静香「あ″あ″あ″あ″あ″!!」バンバン


P「落ち着け落ち着け」


本の中の静香『んっ…。あっ…』


本の中の静香『好き…。好きです』


本の中の静香『私、初めてですから……。だから……』



本の中の静香『優しく、してくださいね?』



静香「あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″!!」


P「あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″!!」


Pしず「あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″あ″!!」バンバンバンバン


P「はい終了」


静香「これからというところで!」


P「続きは大人になってからな」シマイコミ


静香「あああああ」ガッカリ



静香「質問なんですけど」


P「なんだい」


静香「プロデューサーは私とキスしたりいやらしい事したいと思ってるんですか?」


P「な、なんて事を聞くんだ」


静香「というかプロデューサーは私と恋人同士になりたいと思ってるんですか?」


静香「こういう本読んでるって事はそういう事なんですよね?」


P「むむむむ」


P「ああもう。仕方ない。静香、よく聞けよ」


静香「はい」


P「1度しか言わないからな」


静香「はい」


P「もしも俺達が、プロデューサーとアイドルという関係じゃなかったとしたら」


静香「はい」


P「もしも学校での同級生とか、先輩後輩の間柄だったとするなら」


静香「はい」


P「……………まあ、思ってる」


静香「!!!!」


静香「そ、そうですか///」


P「ああくそっ!何を言わせるんだ!」


静香「///」


静香「…………私も」


P「えっ?」


静香「私も、思ってます///」


P「!!」


P「そ、そうか///」テレテレ


静香「///」テレテレ


小鳥(出るに出られないピヨ)


P「こほん。気を取り直して」


静香「他にもあるんですか?」


P「もちろんあるぞ」


P「ほい。中は見ちゃダメだぞ」ヒョイッ


静香「『俺と静香と体育倉庫』」


P「静香と2人っきりで体育倉庫に閉じこめられてしまう話だな」


静香「展開が読めますね」


P「まあ想像通りだろうな」


静香「ブルマ好きなんですか?」


P「好きですねえ」


静香「そうですか」


静香「着て欲しいんですか?」


P「俺達が恋人同士だったら頼んでるなあ」


静香「考えておきます///」


静香「あと1つくらいお願いします」


P「そうだなあ」


P「それじゃあこれなんかどうだ。初めて買うとこなんだけど表紙が良くてさ」


静香「『いつまでもあなたのそばに』」


静香「綺麗な表紙ですね」


P「詳しくは知らないんだが純愛モノらしい」


静香「純愛!」


P「いわゆるHシーンもあるにはあるんだが本当に必要最小限だって」


静香「なるほど」


静香「ちょっとだけ読んでみてもいいですか?」


P「いいぞ」


~~~





もうすぐ、最愛の人が居なくなる



私を1人、置き去りにして───




『治らないん…ですか…?』



『……』



『冗談……ですよね?』



『すまない…』




やっと、やっと結ばれたのに



この人しかいないって、ずっと想ってきたのに───




『イヤ……。イヤです……』



『静香…』



『プロデューサーが死んじゃうなんて…イヤです……っ!!』


お願いします。私の全てを差し出してもいい。



この人だけは、連れていかないで──




『愛してるよ、静香』



『私もです。プロデューサー』




でも。どんなに祈っても、願っても



私の叫びも、気持ちも。神様には届かなくて───




『あと、どれくらいなんですか』


『半年ほど。正確にはわからないけど…』





これは、そんな私達の



最後の半年の物語────





静香「……プロデューサー」ギュッ


P「……よしよし」ナデナデ


P「俺は居なくならないよ」


静香「約束ですよ?」


P「……」ナデナデ


P「この本は、今はやめておくか」


静香「はい…」グスッ




P「よし。切り替えてもう1本行こう」


静香「はい」


P「そんじゃこれ。ほい」


静香「『家庭教師静香~お姉ちゃんが教えてあげる~』」


静香「なんですかこれ」


P「おねショタです」


静香「おねショタ」


静香「さっきのと随分違いますが」


P「まあそうだな」


静香「プロデューサーこういうのも好きなんですか?」


P「男は色んなシチュエーションに憧れるのさ」


静香「そうですか」


静香「……」ペラッ


P「あっ、こら」


本の中の静香『お姉ちゃんが気持ち良くしてあげるからね///』


静香「うわっ///」


P「はいはい、没収没収」


静香「ああっ」


P「とりあえずこんなところだな」


静香「まだ他にもありますけど」


P「表紙だけでアウトだからな」


静香「そうですか」


静香「さっきの悲しい本は後で貸してください」


P「ん。了解」


静香「それにしても残念でしたねプロデューサー」


P「何がだ?」


静香「私達が付き合ってたなら、あの本とか今の本みたいな事できたかもしれませんよ?」


P「本は読むし想像もするけど、現実の担当アイドルに手を出すつもりは無いさ」


静香「プロデューサーらしいですね」


P「まあな」


P「さて、満足したみたいだししまっていいか?」


静香「はい。……いえ、待ってください」


P「どうした」


静香「他の人の本もありますよね」


P「ギクッ」


静香「さっき『静香の薄い本も』って言ってましたよね」


P「そ、そうだっけ」


静香「確かに聞きました」


P「気のせいじゃないかな」


静香「いったい後は誰の」


P「それは秘密です」


紗代子「おはようございます」


エレナ「おはよー!シズカ!プロデューサー!」


琴葉「おはようございます」


恵美「おはよー」


P「みんなおはよう。1度に大勢来たな」


静香「そうですね」


P「それじゃあ静香、しまってくるから」


静香「仕方ないですね」


琴葉「その袋は?」


P「なんでもないなんでもない」


P「あれっ?詰め込み過ぎて上手く入らない。よっ!はっ!」


いかにもアレな袋「押し込むんじゃねえぞ…」


P「本が曲がらないように……ほっ」クイクイ


P「おっ、入った入った。それじゃあロッカーに」


袋「あばよ」ビリビリッ ドサドサドサー


P「あっ」


さよエレことめぐしず「!!?!?!?!?///」


P「ちゃうねん」



~~終わり~~



以上となります。今年の夏はハイクオリティなミリの本が大量だったとか。とらのあな行かなきゃ・・・。

依頼出してきます。ありがとうございました。

身近なアイドルの薄い本とか凄く罪悪感あって良さそう、かなり使うと思うわ
乙です

>>1
最上静香(14)Vo/Fa
http://i.imgur.com/xwths3z.jpg
http://i.imgur.com/Z1Ctgkh.png

>>21
音無小鳥(2X)Ex
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg
http://i.imgur.com/3BkZKTj.jpg

>>29
田中琴葉(18)Vo/Pr
http://i.imgur.com/xUswnEt.jpg
http://i.imgur.com/e5Gvrw9.jpg

高山紗代子(17)Vo/Pr
http://i.imgur.com/QRwQ9p9.jpg
http://i.imgur.com/wBZGoop.jpg

島原エレナ(17)Da/An
http://i.imgur.com/mssn7wt.jpg
http://i.imgur.com/VuZJh9X.jpg

所恵美(16)Vi/Fa
http://i.imgur.com/66p29Ha.jpg
http://i.imgur.com/u5BIMFc.jpg

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