野崎「NG行動、か……」 (31)

野崎「『この腕輪に書かれている行動をしようとするとタヌキになってしまう』……」

野崎「『また、NG行動を誰かにバラすのもNG』」

野崎「『一週間7人のうち、誰か一人でも生き残ればクリアとなる』」

野崎「『全滅の場合は永遠にタヌキになる』」

野崎「……」

野崎「大丈夫だ、たったの一週間……NG行動をしなければいいんだ」

野崎「さてと、俺のNG行動は……」

野崎「……!!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534556980

前野「はーいこんにちはー!! 前野でっす!!★」

前野「夢野先生達7人のNG行動がなんなのかをこのSSを読んでる君達も考えてみよう!!」

前野「ところでこれ、面白い組み合わせだと思わない? 僕のアイデアだよ!!」

前野「……へ? 旬が過ぎてる? 2年遅い?」

前野「何言ってんの!! 今舞台やってるんだからタイムリーでしょ!!」

野崎「……」

野崎「参った……これじゃあ漫画が描けないじゃないか……」

野崎「締め切りも近い……これじゃ間に合わない!! 剣さんに怒られてしまう!!」

野崎「……」

野崎「考えてもしょうがない。 取り敢えず学校に行こう」

学校

野崎(佐倉達のNG行動はなんだろうか)

御子柴「よう野崎」

野崎「御子柴」

御子柴「……なんか変な事に巻き込まれちまったな」

野崎「全くだ、しかしタヌキになるなんてごめんだな」

御子柴「おう、気をつけようぜ」

御子柴「……ところで今日はアシスタント行けるけど、すぐ行った方がいいか?」

野崎「!!! いや、その件だが……今日は来なくていい」

御子柴「? いいのか?」

野崎「ああ」

御子柴「……そっか」

女子「御子柴くーん!!」

御子柴「!!!」

女子「おはよう御子柴くーん!!」

女子「おはよー!!」

御子柴「お、おう」ダッ

女子「あ、行っちゃった……」

野崎「……」

野崎(いつもなら得意の台詞で女子と話すみこりんだが……何かあったのか?)

野崎(やはりこれも……NG行動と関係があるのか?)

御子柴「……ふう、巻いたか」

御子柴「あのまま話をしてたらNG行動に引っかかっちまう」

鹿島「おはよー御子柴」

御子柴「鹿島」

御子柴(そうだ、こいつとなら普通に話せるから大丈夫だな)

鹿島「なんでこんな事やんなきゃいけないんだろうねー」

御子柴「全くだ……」

女子「鹿島くーん!!」

鹿島「!!」

御子柴(やべ!! 女子いっぱいじゃねえか!!)

鹿島「ちょっと逃げよう御子柴!! 私、我慢できないかもしれないから!!」

御子柴「? お、おう!!」

御子柴(なんだ……? 鹿島のNG行動も……俺と似たようなやつなのか?)

放課後

鹿島「なんとか放課後までなったけど……」

鹿島「こんな生活を一週間もやるなんて厳しいね……」

御子柴「俺もまともに話せねえよ」

堀「鹿島いるか?」

鹿島「!! 堀先輩!!!」

堀「部活行くぞ」

鹿島「はい!!」

堀(やけに素直だな)

鹿島「じゃあね御子柴!」

御子柴「おう」

堀「おし、じゃあ始め」

鹿島「……」

堀「どうした鹿島?」

鹿島「部長……やっぱり帰ります」

堀「は!!?」

鹿島「そ、そうだ!! どっかで二人買い物しませんか!? 先輩用のスカートとか……」

堀「いらねぇよ!!」

体育館

瀬尾「NG行動なんて関係ねえ!! めんどくせえ!!」ブン

若松「ぐはっ!!」

部員「若松ーーーーーーーー!!!」

ボワン!!

タヌキ(瀬尾)「」

瀬尾のNG行動・ボールをぶつける

野崎「何!? もう瀬尾が脱落したのか!?」

若松「はい、それもうっかりじゃなくて分かってて……」

野崎「あいつはこういうゲームは向いてないな……」

野崎「ところで……佐倉を見なかったか? 今日は一回も見てないんだが」

若松「いや、見てないですけど……」

野崎「ということは……今日は学校に来てないのか?」

野崎(NG行動と関係しているのか……)

野崎「若松……明日も生き延びよう」

若松「……はい」

野崎「……ん?」

若松「どうしました?」

野崎「今後ろに誰かいたような……」

















佐倉「……」

若松の家

若松「……」

若松(俺のNG行動……ちょっと厳しすぎないか?)

若松(……そうだ!! こういう時は音楽を聴いて眠気を覚ますんだ!!)

若松「それじゃあ早速……」プチッ

ローレライ『~♪』

若松「」バタッ

ボワン!!

タヌキ(若松)「」

若松のNG行動・寝る














佐倉の家

佐倉「……」

佐倉「野崎くん……」

次の日

野崎「若松もタヌキになっただと!?」

御子柴「あとは5人かよ……」

堀「いいかお前ら、間違えてもやったり言うんじゃねえぞ」

鹿島「はい!! ……あれ、千代ちゃんは?」

御子柴「……まだ見てねえな」

堀「……おい、あそこにいるのって」

佐倉「……」

野崎「佐倉!!」

佐倉「……!!」ダッ

鹿島「あ、あれ!? 逃げたよ!!?」

野崎「もしや佐倉は……誰かと話すのがNG行動じゃないのか?」

鹿島「そっか……誰かとうっかり話しちゃうかもしれないから……」

御子柴「道理で電話に出られねえわけだな」

その日の帰り

野崎「今日は何事もなくすんだな」

御子柴「そうだな」

堀「それじゃあお前ら、明日も無事でな」

鹿島「はーい」












鹿島「先輩!! あそこのアイス美味しそうですよ!!」

堀「お、確かに美味そうだな。 買ってくか」

バッ!!

鹿島「うわっ!!」

堀「鹿島!?」

鹿島「人にぶつかっ……あっ!!」

鹿島「カバン!! 私のカバンがない!!」

堀「!!! ひったくりか!!?」

ひったくり「……」

ガシッ

ひったくり「!!!」

堀「何勝手に……」

堀「うちの鹿島のを盗ってんだぁ!!」

ドカァン!!









ボワン!!

堀(タヌキ)「」

鹿島「あ!!!」

堀のNG行動:暴力を振るう

鹿島(そっか、昨日全然バイオレンスがなかったのは暴力を振るうのがダメだったから……)

ひったくり「……」

鹿島「私のカバン……返してくれますか?」

ひったくり「!!」

鹿島「……?」

ひったくり「イケメン///」

鹿島(この人……よく見たら女の人だ)

鹿島「僕のカバンは奪えても……僕の心は奪えなかったみたいだね」

ひったくり「王子///」

鹿島「……あ!! しまった!!」

ボワン!!

鹿島(タヌキ)「」

鹿島のNG行動:王子風に振る舞う

野崎「何!? 鹿島と堀先輩も脱落しただと!!?」

野崎「まずいな……残るは俺とみこりんと佐倉の3人か」

野崎「なんとしてでも生き残らないと……」

野崎「その為には……一刻も早く漫画を描かないと!!」

次の日

御子柴「三日目でもう半分いねぇのかよ……」

御子柴「あいつらの為にも……生き残らねえと」

佐倉「みこりん!」

御子柴「!! 佐倉!!?」

御子柴「お前……人と話したらダメじゃあ……」

佐倉「う、ううん。 違うよ」

御子柴「じゃあお前のNG行動は……」

佐倉「そ、それは言えないよ!!」

御子柴「そ、そっか。 わりい」

野崎「……佐倉?」

佐倉「!!!」

御子柴「お、野崎……」

佐倉「……」ダッ!!!

野崎「さ、佐倉!!?」

御子柴「ど、どこに行くんだよ!!?」

野崎「……何故佐倉は走っていったんだ? やっぱり誰かと話すのが……」

御子柴「いや、だったら俺と話してる時点でタヌキになるはずだぜ」

野崎「……」

御子柴「……」

御子柴(もしかして……)

放課後

野崎「無事、タヌキにならずにすんだな」

御子柴「おう。 それより今日もアシスタント行かなくて大丈夫なのか?」

野崎「ああ、心配しないでくれ」

御子柴「……そっか」

御子柴の家

御子柴「俺のNGワード……」

御子柴「女子と話さなければ訳ないな」

御子柴「……さーて。 寝る前にギャルゲーでもやるか」












『ねぇ……キス……してもいい?』

御子柴「……」

御子柴「///」カァ

ボワン!!

御子柴(タヌキ)「」

御子柴のNG行動:赤面する。

野崎「……」

野崎「参った……後は二人……」

野崎「佐倉……無事でいてくれ」

野崎「俺も……なんとか乗り切ってみせる」











佐倉「……」

佐倉「野崎くん……」

佐倉「ひどいよ前野さん……こんなNG行動なんて……」

佐倉「こんなの私……我慢できないよ」

佐倉「でも……でも……」

佐倉「……」









野崎「くそ……ダメだ、間に合わない」

野崎「今までどれだけみんなに助けられたかを痛感した……」

野崎「……」

野崎「弱音を吐いてる場合じゃない、頑張ろう」

プルルルル

野崎「……!! 佐倉から電話……?」

ピッ

佐倉『野崎くん!!!!』

野崎「佐倉? どうした?」

佐倉『ごめんね……私……どうしても我慢できなくて……』

野崎「?? 何かあったのか?」

佐倉『……ごめん!!』

ボワン!!

野崎「!!!? 佐倉!? どうした佐倉!!?」











佐倉(タヌキ)「」

佐倉のNG行動:野崎と会話する

野崎「……」

野崎「なんてことだ……佐倉もタヌキになってしまうなんて……」

野崎「……」

野崎「今の俺は……みんなの思いも背負ってる……」

野崎「みんなが一生タヌキとして過ごさないようにする為にも……俺は……」

野崎「この原稿を終わらせて見せる!!」

野崎のNG行動:今月の原稿が間に合わないandアシスタントに頼る

タヌキ「野崎!!」

野崎「!!! なんだ、俺は疲れてるのか?」

野崎「目の前にタヌキの幻覚が……」

タヌキ「幻覚じゃねえ!! 本物だ!!」

野崎「この声……御子柴か?」

タヌキ「御子柴先輩だけじゃないです!!」

タヌキ「私達もいるよ!!」

タヌキ「すっげー!! この体動きやすい!!」

タヌキ「おいおい、暴れんなよ」

野崎「みんな……」

タヌキ「野崎くん……私達……」

タヌキ「野崎くんならできるって……信じてるからね!!」

野崎「佐倉……」

野崎「……」

野崎「みんな……見ていてくれ!!」

野崎「佐倉のベタも!!」

野崎「御子柴の花も!!」

野崎「堀先輩の背景も!!」

野崎「若松のトーンも!!」

野崎「全部俺が!! 一人でやってみせる!!」

野崎「うおおおおおおおおおおおおお!!!」















ボワン!!

野崎(タヌキ)「」

前野「あーごめん!! 忘れてた!!」

前野「確かダンガンロンパだと無条件で誰かが生贄になってたよね!!」

前野「それをやるのを忘れてました!! というわけで夢野先生をタヌキにしました!!!」

一同「前野おおおおおおおおおおおお!!!」















御子柴「……はっ!!!」

御子柴「……」

御子柴「……ダンガンロンパやってる途中で寝落ちしたら変な夢見ちまった……」

終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom