【ミリマス】可奈「あったかプロデューサーさんの抱き枕」 (47)


ザーザー

矢吹可奈(以下、可奈) 「ど、どうしましょ~プロデューサーさーん……」

ミリP(以下、P) 「ど、土砂降りじゃないか……天気予報どうなってるんだ」

P 「止みそうにないな……傘ささないと」

可奈 「あっ、そうだ!私、折り畳み傘持ってきてるんですよ!」ガサゴソ

P 「おっ、そうなのか?」

可奈 「はい!えへへ~役に立つときが来ましたよ~♪」


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可奈 「雨なんてへっちゃらさ~♪って、はれっ?」キョトン

可奈 「……な、ない!?」ガーン

P 「……入れたんじゃなかったのか?」

可奈 「うぅ~、確認した後に置いてきちゃったのかもしれません」ショボン

P 「……あぁ、よくあるよな」

可奈 「もう!可奈のおっちょこちょこちょいぃ!」ワーン

P 「まぁ、そういう日もあるさ……」ガサゴソ


P 「ほら、俺の折り畳み傘で帰ろう。な?」

可奈 「うう……ごめんなさい、プロデューサーさん」

P 「良いよ、これくらいはお安い御用だ」

P 「それじゃ、ちょっと寄ってくれ……」

可奈 (あ、相合傘……)

可奈 「…………」ドキドキ


P 「可奈?」

可奈 「ひゃい!?」ビクッ

P 「足並み揃えてくれよ、そうじゃないと濡れちゃうかもしれないからな」

可奈 「は、はい!頑張ります!」

P 「よし、それじゃ行くぞ……」トコトコ

ビチャビチャビチャビチャ

可奈 「あ、雨凄いですね……」

P 「予想以上だな……傘がなかったら酷い事になってたぞ」


可奈 「濡れなくて良かったで……」チラッ

可奈 「ぷ、プロデューサーさん!?」

P 「ん、どうかしたのか?」ビシャビシャ

可奈 「ぬ、濡れちゃってるじゃないですか!?傘の中にちゃんと入ってくださいよ!」

P 「折りたたみ傘は小さいからな、仕方ないだろ?」

P 「可奈が濡れないなら、俺はそれで良いんだよ」

可奈 「で、でも……スーツが濡れちゃって」アワアワ

P 「……まぁ、なんとかなるさ」

可奈 「そ、そういう訳にはいきません!」


可奈 (で、でもどうしよう……)アワアワ

可奈 「……そうだ!」ピタッ

P 「可奈?あんまりくっつかれると……」

可奈 「だ、抱きついてれば、プロデューサーさんも傘の中に入れますよね?」カァア

P 「だからって……」

可奈 「…………」ピトッ

P 「……分かったよ、早いとこ車まで戻るとしようか」

P 「しっかりしがみついてるんだぞ、可奈!」ダキッ

可奈 「……ひゃ、ひゃい!」カァアア

――――― 

可奈 「…………」ポケー

北沢志保(以下、志保) 「可奈、可奈ってば」

可奈 (あの後、背中に手当ててもらいながら帰ったんだよね……)

可奈 「温かかったなぁ……えへへ」ニヤニヤ

志保 「……可奈!」

可奈 「ひゃ、ひゃい!?って、志保ちゃん?」

志保 「どうしたのよ、今日ずっと上の空じゃない」

可奈 「そ、それは……その」

可奈 「……あぅ」カァアアア


志保 「……可奈?」

可奈 「な、なんでもないよ?」ブンブン

志保 「体調悪いなら言いなさいよ?」

志保 「無茶して怪我したら、元も子もないから」

可奈 「あ、ありがと志保ちゃん……」


可奈 「……そうだ、志保ちゃん!お願いがあるんだけど」

志保 「何?」

可奈 「えっとね……」ゴニョゴニョ

志保 「……意味が分からないんだけど」

可奈 「お願い!大事な事なの!」

志保 「……まぁ、そこまで言うなら良いけど」

志保 「これでいい?」ダキッ

可奈 「……こ、これやっぱり照れるね」カァア

志保 「……やられるならまだしも、する側に回るとは思わなかったわ」ボソ

可奈 「え、何か言った?」

志保 「……何も言ってないわよ」ギュッ


志保 「それより、どう?」

可奈 「うーん……」

可奈 (志保ちゃん、温かいんだけど……)

可奈 (……なんか違う)モヤモヤ

志保 「可奈?」

可奈 「ううん、ありがと志保ちゃん」

可奈 「うーん……」


志保 「可奈、本当にどうしたの?」

可奈 「……志保ちゃん、一つだけ聞いても良い?」

志保 「……宿題は自分でやりなさいよ?」

可奈 「ち、違うよ!宿題はちゃーんと終わらせたもん!」

志保 「へぇ……やるじゃない」

志保 「でも、それなら何を聞きたいの?」

可奈 「あ、あのね?男の人にぎゅってされたこと、ある?」

志保 「!?」ビクッ

可奈 「あるの?」キョトン


志保 「……ど、どうしてそんな事を」

可奈 「この前ね~?」カクカクシカジカ

志保 「…………」

可奈 「ね、志保ちゃんはあるの?」

志保 「……な、ないわ」プイッ

可奈 「えーっ!?でも、今反応したでしょ!」

志保 「な、ないったらないわよ!」カァアア

志保 「ほ、ほら!もう事務所着いたわよ!」

可奈 「えー、おーしーえーてーよー!」


ガチャリ

音無小鳥(以下、小鳥) 「む、むぅう……どうにかできないかしら」ムムム

志保 「おはようございます、小鳥さん」

可奈 「……おはようございます」プクー

小鳥 「あら、二人ともおはよう!今日も仲良く……」

小鳥 「……可奈ちゃん、どうかしたの?」

志保 「いえ、なんでもないで――」

可奈 「聞いて下さいよぅ音無さん!志保ちゃん、聞いても答えてくれなくて!」

志保 「こ、こら可奈!」


小鳥 「?聞くって、何を?」

可奈 「私、志保ちゃんに男の人にぎゅってされた事あるかって聞いたんですけど!」

小鳥 「……ああ、なるほどねぇ」ニヤニヤ

志保 「……なんですか」キッ

小鳥 「いえ、なんでもないわよ?」ニヤニヤ

可奈 「音無さん……?」


小鳥 「んーとね、この前志保ちゃんドラマに出たでしょ?」

小鳥 「その時、演技指導してもらった時に抱きしめてもらったのよ」

可奈 「そ、そうなんですか……志保ちゃん、オトナだね」

志保 「もう、大した事じゃないわよ……」ホッ

小鳥 「ま、その相手ってプロデューサーさんなんだけど」

可奈 「!?」カァアア

志保 「ちょっ、何で言っちゃうんですか!?」

小鳥 「だって本当の事じゃない」シレッ


可奈 「し、志保ちゃんプロデューサーさんにぎゅってされたの!?」ブンブン

志保 「……そ、そんなに大した事じゃ」アセアセ

小鳥 「ベッドの中でぎゅーってされたのに?」ニヤニヤ

可奈 「ふぇっ!?」カァアア

志保 「………………」

可奈 「志保ちゃん?」

志保 「……私、レッスン行ってきますので」スタスタ

可奈 「えっ、ちょっ――」

可奈 「……行っちゃった」ポカーン

小鳥 「ふふ……照れちゃって」


可奈 「もうちょっと話聞きたかったのにな~」

小鳥 「……それで可奈ちゃん、なんでそんな話になったの?」

可奈 「ふぇっ?そ、それは……その」

小鳥 (何故かしら、スッゴク既視感があるわ)

可奈 「そ、その!この前プロデューサーに」

小鳥 「…………」ガックリ

可奈 「……音無さん?」


小鳥 「ああ、良いわよ。続けて?」グッタリ

可奈 「はい、その……」

カクカクシカジカ

可奈 「って事なんですけ、ど?」

小鳥 「知ってたわ……知ってたわよ」グスン

可奈 「あの、ごめんなさい……?」

小鳥 「……いえ、可奈ちゃんが謝る事じゃないわ」


小鳥 「それにしても、温かかったかぁ……」

可奈 「……えへへ♪」ニコニコ

小鳥 「……随分楽しそうね?」

可奈 「え、そ、そう見えましたか!?」

小鳥 「見えたわよ?夢見る女の子って感じで」

可奈 「そ、そう……ですか~?」ニヤニヤ


小鳥 「そんなに気になるなら、プロデューサーさんに直接お願いしてみたら良いんじゃないの?」

可奈 「……ふぇっ?」ポカン

可奈 「……む、むむむ無理ですよ!」ブンブン

小鳥 「でも、気になるんでしょ?」

可奈 「そ、それは……その、気になりますけど」カァアア


可奈 「でも、プロデューサーさんに」

小鳥 「『変な子だって思われたくない』って?」

可奈 「…………」シュン

小鳥 「大丈夫よ、だってプロデューサーさんだもの」

可奈 「え、えっと……?」

小鳥 「良いから!ほーら、行ってらっしゃいって!」グイグイ

可奈 「へっ、ちょっと音無さん!?」

――――― 

可奈 「け、結局、来ちゃった……!」

可奈 「プロデューサーさんは……」キョロキョロ

P 「んー……」スヤスヤ

可奈 「い、いた……」ドキドキ

P 「むにゃむにゃ……」

可奈 (今なら、潜り込んでも怒られない……よね?)

可奈 「……よ、よーし」ガサゴソ

可奈 「…………」チラッ

P 「すー……」スヤスヤ

可奈 「えっへへ……♪」


可奈 「も、もうちょっと近くに寄っても良いよね」ソローリ

P 「すぅ……」

可奈 「…………♪」ニコニコ

可奈 「じぃーっ……」ジーッ

P 「…………」ムニャムニャ

可奈 「……やっぱり、プロデューサーさんってよく見るとカッコイイよね?」ジーッ

可奈 「そうだ、携帯は……あった」パシャリ

可奈 「……えっへへ、壁紙にしちゃお~♪」


可奈 「……つんつん♪」ツン

P 「……んむ」

可奈 「……はれっ!?お、起きちゃいました!?」ビクッ

P 「んー……」ポヤポヤ

可奈 「あ、あのその……」ワタワタ

P 「………ん」ダキッ

可奈 「わわっ!?ぷろでゅーひゃーひゃん!?」カァアアア

可奈 (ぎゅって!プロデューサーさんにぎゅってされて!)アワアワ


P 「………ぐぅ」

可奈 「また、寝ちゃった……」ポカーン

可奈 「…………」チラッ

P 「…………」ダキッ

可奈 「……えっへへ♪」ニヤニヤ

可奈 「プッロデューサーさんのうっでのなか~♪可奈の特等席かな~♪」ニコニコ


可奈 「……だ、抱き返しても良い、よね?」カァアア

可奈 「よ、よーっし……そーれっ!」ダキッ

P 「…………」ギュッ

可奈 (つ、強くなった……)ギュゥウウ

可奈 「……温かいなぁ」ホワホワ

P 「……ん、なんか動いてるような」パチクリ

可奈 「頬っぺたすりすり~♪えへへ……」ニヤニヤ


P 「……何やってるんだ、可奈?」

可奈 「ぷ、プロデューサーさん!?お、起きちゃったんですか!?」

P 「うん、そろそろ起きないといけなそうだし……!?」ギョッ

P 「俺、なんで可奈に抱きついてるんだ!?悪い、すぐ離れるから!」スッ

可奈 「あっ……」シュン

P 「す、すまん……寝ぼけてたみたいだ」

可奈 「い、いえ……別に、良いんですけど」シュン


P 「……ところで、なんで可奈はベッドの中に?」

可奈 「……お、音無さんが」

P 「分かった、もう良い皆まで言わなくていい」ガックリ

可奈 「あ、あのっ!ごめんなさい!」

P 「謝る必要なんてないぞ、俺は気持ちよく眠れたからな」

可奈 「よ、良かった~……」ホッ


可奈 「……あの~、お願いがあるんですけど」

P 「どうした?」

可奈 「ぎゅ、ぎゅってして貰っても良いですか……?」

P 「可奈がして欲しいなら構わないよ」

P 「……ほら、おいで」スッ

可奈 「し、しつれいしま~す……」ソローリ

P 「……これで良いか?」ギュッ

可奈 「は、はひっ!」カァアア


P 「……そんなに力入れなくてもよくないか?」

可奈 「き、緊張しちゃって……」カチコチ

P 「そりゃ、こんな事慣れてる訳ないもんなぁ……」ハハ

P 「……よし」ナデナデ

可奈 「ぷ、プロデューサーさん!?」

P 「こうしてれば、緊張も少しはほぐれるかなぁって」ナデナデ

可奈 (……なんか、お父さんみたい)

可奈 「えっへへ……♪」スリスリ


可奈 「そういえばプロデューサーさん、寝なくても大丈夫なんですか?」

P 「んー、目も覚めちゃったしなぁ」

P 「事務所に戻って、音無さんの手伝いでもする事にするよ」

可奈 「そうですか……」シュン

P 「……可奈は眠たくないのか?」

可奈 「えっへへ……さっきまでは、緊張してたんですけど」

可奈 「頭撫でられてたら段々眠たくなってきました……」ウトウト


P 「そうか……そういう事なら、このまま寝ちゃっても良いぞ?」

P 「可奈はこの後レッスン入ってないしな」

可奈 「それはそう、ですけど……」

可奈 「……あ、あのっ!私が寝るまで、このままでいてもらえませんか!?」

P 「構わないよ、別に急いでる訳じゃないしな」ナデナデ

可奈 「えっへへ……ありがとうございます♪」ニコニコ

P 「よーしよし……」

可奈 「…………すぅ」スヤスヤ

P 「……寝たか、ちょっとは休めると良いんだけど」


P 「さて、俺は仕事に――」グイッ

P 「?」チラリ

可奈 「…………」グイグイ

P 「シャツの裾つままれてたら行けないんだけどなぁ……」ハハハ

P 「無理に離すのもなんか悪い気がしてきた」ナデナデ

可奈 「…………♪」スリスリ


P 「ずっとこうしてられそ――」

ガチャリ

志保 「…………えっ」

P 「えっ?」

志保 「…………」

P 「……志保、これには訳が」

志保 「っ、どういう訳ですか!」

P 「しーっ、可奈が起きちゃうだろ!?」

志保 「…………」ムー


P 「ほら、話は場所を移してからな?」

志保 「……分かりました」

志保 「たーっぷりと理由、聞かせてもらいますから」ギロリ

P 「ははは……お手柔らかにな」

P (すみません音無さん、仕事は手伝えなさそうです)

可奈 「むにゃ……えへへ♪」ニコニコ

――――― 

志保 「良いですか?これからはこういう事は慎むように」クドクド

P 「はい……はい」コクコク

志保 「……本当に分かってるんですか」ハァ

P 「なぁ、志保」

志保 「なんですか、プロデューサーさん」

P 「……ひょっとして、嫉妬してるんじゃ」

志保 「!」ペチペチ

P 「ってて!やめて、痛いから!」

志保 「馬鹿な事言うからです!」ペチペチ

P 「ゴメン、ゴメンって!」


ガチャリ

可奈 「あっ、プロデューサーさんと志保ちゃん!」

志保 「……可奈、よく眠れた?」

可奈 「うん!プロデューサーさん、やっぱりあったかかったんだ~♪」

志保 「…………」ゲシッ

P 「こら、蹴るんじゃない」


可奈 「……あのっ、プロデューサーさん!」

P 「ん、どうした?」

可奈 「機会があったら、また一緒に寝てもらっても良いですか!?」

P 「ああ、勿論」

志保 「!?」ギロッ

可奈 「約束ですよ~♪」

P 「おう!」


志保 「…………」ムスー

P 「……し、志保さん?」

志保 「……正座」ボソリ

P 「えっ?」

志保 「せ・い・ざ!してください!」ビシッ

――――― 

可奈 「志保ちゃんの事、怒らせちゃったかな……」シュン

小鳥 「いーや、アレは」

小鳥 「『……罰として、今度また一緒に寝てください』」

小鳥 「とか言ってる奴よ、きっと」ウンウン

可奈 「そ、そうなんですか……?」

小鳥 「絶対そうよ、間違いないわ」キッパリ


小鳥 「……で、プロデューサーさんどうだった?」

可奈 「……と、とっても優しかったです」カァ

小鳥 「……そう」ニッコリ

可奈 「えへへ……またやってくれないかな~♪」ニコニコ

小鳥 「……私の事もいつか受け止めてくれないかしら」グスン

おしまい

ということで可奈ちゃん誕生日ssでした、おめでとう可奈

今日の主役は可奈ちゃんなのでこの後あったであろう志保のリベンジ抱き枕は未収録であります、悪しからず

シャツの裾むとこかわいかった
乙です

>>1
矢吹可奈(14) Vo/Pr
http://i.imgur.com/JH6p2Tf.png
http://i.imgur.com/9pkqxDk.jpg

>>7
北沢志保(14) Vi/Fa
http://i.imgur.com/gVLQiiV.png
http://i.imgur.com/HVDGRXD.jpg

>>13
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/hFRWAa5.jpg
http://i.imgur.com/ElSKgHB.jpg

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