【モバマス】響子「どんなプレゼントよりも」 (26)

シンデレラガールズの二次創作SS、書き溜めありで短編
以下の要素があります
・ピンクチェックスクール
・軽度のキャラ崩壊

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1534248620

 ――――事務所

響子(今日は8月10日)

響子(帽子の日、焼き鳥の日、健康ハートの日、エクアドルの独立記念日…)

響子(…そう!そしてなんと!)

響子(私、五十嵐響子の誕生日!)バーン

響子(ナルシストみたいで恥ずかしいですが、私、今日が誕生日なんです!)

響子(あと、凛ちゃんも誕生日!)

響子(二人も誕生日を迎えるアイドルがいるんです!しかも同じ15歳!)

響子(これは間違いなく、ビッグイベントですよね!)

響子(……)キョロキョロ

響子(…そう考えると、事務所の雰囲気もなんだか違って見えますね)

響子(ふっふっふ…私と凛ちゃんをお祝いするムードが、隠しきれていませんよ?)

響子(あぁ…一体みんなどんなサプライズをしてくれるんだろう、楽しみだなぁ)ソワソワ

卯月「……」ソワソワ

美穂「……」ソワソワ

響子(卯月ちゃんも美穂ちゃんも、今日はなんだかソワソワしてますね)

響子(これはもう、何かあるに違いありません!)

卯月「…あ、あのー…」

響子(来ました!さあ、どうぞ!)

響子「はいっ!なんでしょうか、卯月ちゃん?」

美穂「…その…」






卯月・美穂「「ごめんなさい!誕生日プレゼント、買うのさっぱり忘れてた!!」」





響子(…………え?)

卯月「ごめんなさい!」ペコリ

美穂「ごめんね、響子ちゃん!」ペコリ

響子「……いや、え?」

卯月・美穂「……」フカブカ-

響子(すごい、お辞儀きれい)

響子(じゃなくて!ええ!?ほんとですか?そ、空耳?)

響子(そんなことありますか?二人とも?)

響子(普通なら二人で、サプライズパーティーの計画でも立てて…はっ!)

響子(そうか!これはサプライズですねっ)

響子(そう考えれば納得です!今頃二人も、驚く私を見て、笑いを隠せていないはずですよね)

響子「あ…えっと、そんなに落ち込まないで!ほら、顔をあげてください、ね?」

美穂「でも…」ズーン

卯月「はい…」ズーン

響子(あれ?)

響子「あっ…じ、実はサプライズでしたー!みたいな…」

卯月「……」ズズーン

美穂「……」ズズーン

響子(……あれ?)


響子(え、ほんとに?)

卯月「ごめんね?この時期って誕生日の人が多くて、ついうっかりしてて…」

卯月「拓海さん、真奈美さん、凛ちゃん」

卯月「あと高坂海美ちゃん、舞田類さんと、赤崎千夏さん」

響子(えぇ?その濃厚なラインナップで私忘れます…?)

卯月「あと、未央ちゃんと美穂ちゃんの分も」

響子(2人とも12月生まれですけど)

美穂「私は最近、ミリシタ走るのに忙しくて…」

響子(理由がしょうもない!)

響子「ふ、二人とも、最近忙しかったですもんね…」

響子(おおお、落ち着くのよ五十嵐響子…)

響子(そう、つい忘れるくらい、誰にでもあります!)

響子「…いや、忙しかったんですもんね!なら、しょうがありませんよ」

響子「気持ちだけでも、私は嬉しいです!」

美穂「響子ちゃん、そんな…」

卯月「無理しなくていいんですよ…?」

響子(させてる張本人が言うことではないですけど)

響子「いや、ほんとですから…ね?」

響子「そうだ、今からケーキでも買いにいきませんか?みんなで食べましょう!」

美穂「あ、ごめん。今度撮影あるから、甘い物控えてて…」

響子「そ、そうなんですか…」

響子(じゃあミリシタやってないで運動してくださいよ!)


響子「…凜ちゃんには、何をあげたんですか?」

卯月「LOUIS VUITTONのお財布を…」

響子(え、まさかの本命?)

美穂「私はCOACHのお財布…」

響子(凜ちゃんにはあげてる!しかも被ってる!)

卯月「…あっ!」

響子「どうしたんですか?」

響子(実はあるんですね?そうですよね?)

卯月「たしか、こないだ拓海さんにあげたものの残りが…」

響子「あっ、はぃ…」

響子(今、はっきり残りって言いましたよ)

卯月「…あった!」

卯月「はい!響子ちゃん、お誕生日おめでとう!」

響子「……これなに?」

卯月「グローブです、バイクに乗るときの」

響子「……」

響子(…ギリギリいらない…)ズーン

卯月「間違えて10個セットで買っちゃって、家にあと8組あるんです」

響子(すみません、悪いですけど…バカなんですか?)

響子「…ありがとうございます…」


美穂「あっ、じゃあ私は…」

響子(COACHのお財布…)

響子(…いや、そこまでじゃなくてもいいですから)

響子(なんか、いい感じのやつで、お願いします!)

美穂「こないだ買い物したときの…」

響子「はい!」

響子(余りですね?COACHの!)

美穂「777円のレシート…」

響子(…なんかいい感じのやつ)

美穂「どう、かな?」

響子(絶対NGですけど?)

響子「…それは美穂ちゃんに持っててほしいです」

美穂「そ、そう?」テレッ

響子(照れるところじゃないですけど)

美穂「あっ…じゃあ、これとか?」

響子(疑問系で来ないでください)

美穂「はい!e-amusement pass」

響子「あっ、大丈夫です」

響子(そこはせめてバナバスポートカードですよね…?)


響子「この際、iTunesカードでもいいですから…」

美穂「こないだ溶かしちゃって…」

響子(ですよねー!)

響子(…いやいや落ち着くのよキョーコ=イガラシ!プレゼントに執心してはダメっ)

響子(そう、大事なのは二人の気持ちです!)

響子(プレゼントは忘れたとしても、二人は私の誕生日を覚えていてくれたんですから)

響子「でも…でもほんとに、覚えててくれただけでも嬉しいですから!」

卯月「……」フイッ

響子(え?今、目を逸らしました?)

卯月「…凜ちゃん…」

響子「凜ちゃんがどうしたんですか?」

卯月「凜ちゃんに、言われて思い出しました…今日…」

響子(…卯月ちゃんはもう、ダメですね…)

美穂「私はギリ覚えてたよ、響子ちゃん!」

響子(ギリって言われた!)

卯月「ごめんなさい…」

美穂「ごめんね…」


卯月・美穂「……」ズーン

響子「……あー、もうっ!」



響子(…そう、実は)

響子「今日は、すっごく楽しみにしてたんですよ?」

響子(最近、個々のお仕事も増えてきて、忙しくて)

響子(それで今日、すごく久しぶりにこの3人で集まれて)

響子「罰として、今日一日は私に付き合ってください!」

響子(私は、それが嬉しくって…)

響子「それで、いいですか?」

卯月「え?あ、すみません。この後凛ちゃんのお誕生日会があるので」

美穂「あ、同じく」

響子(どっ…どこまでも凛ちゃんかよ!!)

響子「じ、じゃあ!私もそれ行きます!!」

美穂「ごめんね、もう予約しちゃったから」

卯月「当日の人数変更ができなくて」

響子(ぅぅあわああぁーーーーっ!!?)

響子(もうっ!!……っっっ!!)



響子「ちっくしょーーーーーー!!!!」

響子(ピンクチェックスクール、解散っ!!!)

 ◆◆◆


 ――――女子寮

響子「ぐすっ…うぅ…」グスン

響子(もう、あの二人のことなんて知りませんっ)

響子「…ひっく…うぇ…」グスッ

響子(…どうせ卯月ちゃんも、グローブあげた時点で『おっけー私もう許された』とか思ってましたし)

響子(美穂ちゃんだって『とりま笑わせてごまかしとこ』みたいな魂胆だったんでしょうし)

響子(…どうせ今頃は凛ちゃんとインスタグラムでセルフィー決めて、オシャレなレストランでキャッキャウフフしてるんです)

響子(どうせ『響子ちゃん、ちくしょーとか言うんだね』『コウメ太夫みたいだったね』とか噂してるんですから!)

響子(…ケーキ美味しい)モグモグ

響子(…アイドルが自室で一人寂しくケーキ食べてますよ?)

響子(文春砲ものですよ)

響子(ヤケになってホールケーキ買っちゃいましたし…)

響子(これどうしよう…明日事務所に持っていきましょうか)

響子(私が作ったって嘘つこう)

響子(…バイクのグローブかぁ)

響子(…16歳になったら、免許取ろうかな)

響子(炎陣 with 五十嵐響子)

響子(…チンピラグループのエサ要員ですね)

響子(『ちょっとあの男ひっかけてきて』とか言われるんです、きっと)


響子「…さみしい」グスン

響子「…テレビでも見ましょう」

響子「…リモコンどこでしたっけ…あ、あった」

ポチ

響子(え?)

卯月『凛ちゃん、お誕生日おめでとう!』

凛『ありがとう、みんな』

響子(…えぇ?)

未央『しぶりんおめでとー!』

美穂『おめでとう、凛ちゃん!』

響子(あ、え、生?)

加蓮『おめでと、凛』

藍子『おめでとうございます、凛ちゃん』

響子(うわっ)

奈緒『凛、おめでとう!』

茜『凛ちゃん、おめでとうございますっ!』

響子(完全にフルメンバーだ…)

響子(…私だけ欠席って)

響子(偶数だしバランスいいんでしょうかね)

響子(病みそう…)ズーン


響子(…マリカしたい)

ポチ ウィーン

響子(…あ、マリパ入れっぱなしでした)

響子(…マリパでいいや)

ポチ

マァァリオパァァwwwwァァアリィィィwwwwwwwイイィィィィィイヤッヒィィィィイwwwwwwwww

響子(……)ポチ

響子(…パーティーモード)ポチ

響子(…ワルイージにしよう)ポチ

響子(CPU『よわい』)カシャッ

響子(ハンデ『あり』)カシャッ ポチ

響子(…フフ、ボッコボコにします)ポチ

響子(……)ポチ

響子(…わーい、7だ)

響子(クッパマス…)

響子「しんど…うわぁ、いきなり0コイン…」


ワイワイガヤガヤ

響子(…外が騒がしいですね)

響子(…あと3ターンですか)ポチ

響子(このまま順調にいけば1位です)

響子(…あ、ケーキ食べなきゃ)

響子(またクッパマスですか…)ポチ

響子(あ、やば…あー、終わった)

ピンポーン

響子「?はーい、今出まーす」

響子(誰だろう?)タッタッタ

響子「どなたですかー」

ガチャ

パンッ パァンッ

卯月・美穂「「響子ちゃん!お誕生日おめでとう!」」

響子「……」

響子「え?」ポカーン


凛「おじゃまします」ヒョコッ

響子「え?え?」

卯月「みんないますよ!」

藍子「こんばんは~」

未央「おじゃましまーっす!」

奈緒「ちなみに生放送だぞー」

響子(これはヤバい)

美穂「ごめんね?突然来ちゃって」

加蓮「今なにしてたの?」

響子(私が今何してたか、ですか?)

響子(一人でマリパしてホールケーキ食べてますよ)

茜「おや、ケーキのような匂いがしますね!」

響子(……)カチ

フッ

卯月「きゃあっ!!」

凛「停電!?」

響子(やむを得まい)


卯月「一人でマリパしてホールケーキ食べてるとは思いませんでした」

未央「…大丈夫?」

響子「いい感じに編集しといてください…」

加蓮「ボコボコにしてたね」

奈緒「スター16枚ってやりすぎだろ、TASかよ」

響子「触れないでください、泣きそうです」

美穂「みんなで後でやろう?ね?」

響子「絶対ですよ?絶対ですからね?」

藍子「じゃあ、そろそろ始めませんか?」

茜「準備バッチリですよ!」

卯月「わかりました!」

卯月「えー、おほん!…それでは、PCS×TP×PP合同バースデーパーティー、五十嵐響子の部、開催します!」

「「「おめでとーー!!!」」」

カンパーイ!

響子(…全く、今日はさんざんでしたね……けど…)

響子「…えへへっ、ありがとうございます!」



響子「…なんてことにならないですかねー」ポケー


響子(CPU『よわい』、弱っ)

響子(いつの間にかケーキも半分なくなってますし)

響子「…ハッピバースデー…」

響子(はぁ…なんか私、バカみたい。一人でなにやってんだろ)

響子「…ハッピバースデートゥーミー、ハッピバースデートゥーミー…」

響子(…卯月ちゃんも美穂ちゃんも、もう私のことなんてどうでもいいのかなぁ)

響子(…そんなこと…っ)グスッ

響子(……っっ)

響子(……もう、寝ましょうか)

響子(べつに、期待とかしてませんから)

響子「…ふんふーん、あなたーにたにたにー、ちっちゃなはあとー」

響子(さ、ケーキ片付けましょう)スッ



ピンポーン

響子「!?」


響子「は、はーい…?」

ガチャ

モバP(以下P)「どーもこんばんは、仕事の時間です」

響子「えっ…プ、プロデューサーさん!?」

P「あれ?さっき連絡したんだけど」

響子「あっ…す、すみません、見てなかったです」

P「もしかして、忙しかったか?」

響子「いえ、大丈夫です」

P「そうか、じゃ、行こう」

響子「わかりました」

 ◆◆◆

響子「どこに行くんですか?」

P「んー…ナイショ」

響子「…実は私、今日誕生日なんです」

P「知ってる、ほれ、もう着くぞ」

響子「…はい」


響子(…ここは、山?なんだか高いところですね)

響子「…何もないですね」

P「まあ、そんな移動してないからな」

響子「それで、私は何をしたらいいですか?」

P「ちょっと待ってて」

響子「わかりました」

P「……」

響子「……」

響子(……夜景、きれいですね)

響子(……あっ、星も結構見える…)

P「……よし、オッケー、戻るぞ」

響子「…え?」

P「どうした?」

響子「いいんですか?何もしてませんけど…」

P「いいからいいから、さあ乗った乗った」

響子「あっ…え、ちょっと」

 ◆◆◆

響子(戻ってきちゃいました)

P「お疲れさん」

響子「何だったんですか?」

P「まあまあ、早く部屋に戻りなさいな」

響子(えぇ…?なんで…?)





P「みんな、待ってるから」




響子「…え?」

P「はい、オープンザドアー」




卯月・美穂「「…………響子ちゃん!」」




響子(……)

響子(あー…)


 ◆◆◆

響子「どうしても3人でお祝いしたかった…ですか?」

美穂「そうなの…ごめんね?嘘ついてて」

響子「ううん…いいんです」

卯月「ほんとに怒ってないですか?包丁で刺したりしませんか?」

響子「しません」

美穂「フライパンで痛めつけたり…」

響子「あれは炒めるもので、痛めつけるものじゃないです」

卯月・美穂「「…ほっ」」

響子(…そんなに怒ってるように見えます?)

響子(これでも私、今)



響子(とっても…嬉しいです)

 ◆◆◆

P「……そろそろいいか?じゃ、カメラ回すぞー」●REC

卯月「あ…はい!」

卯月「…えー、おほん!」

卯月「…んん゛っん゛…っん゛!ん゛っっ゛!ん゛んー」

響子(えぇ…?)

卯月「…それでは!」



「改めまして、響子ちゃん!お誕生日おめでとうございます!」

「響子ちゃんが今年一年、幸せに過ごせることを祈って!」

「かんぱーい!」



「「「かんぱーい!」」」



響子(…どんなプレゼントよりも、最高の仲間です、ね)

以上です、すっきりしました
響子ママけっこんしてくれ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom