【モバマス・R-18】P「茄子さんを孕ませたい」 (22)


「……はい?」
「あ、ごめん。聞いてた?」
「それはもう、ばっちりと」

 台所から出てきた茄子さんはお盆を手に持ったまま立ち尽くしてぱちくりと瞬きをしていた。
 風が激しい日だった。時折窓の外から獣の唸り声のような音が聞こえてくる。二人でオフの日を合わせてデートしようと思っていたのに、こう強風だと外へも出られない。まあ、茄子さんはラッキーだから怪我とか気にしなくてもいいとは思うが、プロデューサーとしてそこは徹底しておかなければならない。
 吹くなら緩やかな風でいてほしい。河原とか海原とか、神社の境内とか温泉街とか、茄子さんと行く先々で優しい風に包まれるのが、俺はすごく好きだった。

「手伝うよ。今日は洋風なんだね」
「はい。趣向を変えてみました」

 お盆を受け取って二人分の料理を狭いテーブルの上に並べる。白米・野菜のコンソメスープ・鮭のムニエルにはレタスとプチトマトが添えられていて、普段食べている男料理に比べたら何万倍も華やかだ。

「前から作れたの? レパートリー増やした?」
「はい。いつも和風でしたから舌が飽きちゃうかなって思って……」
「別にそんなことはないけど。でも俺のために勉強してくれたんだ。ありがとう茄子さん」
「は、はい……」

 茄子さんがこうしてご飯を作りに来てくれるようになったのは付き合い始めて間もない頃だった。事務所で差し入れを持ってきてくれることは何度かあったが、男女の関係になってからは家にまで作りに来てくれるようになったのだ。学生時代から白米・味噌汁・野菜炒めの三点セット以外作ったことがない俺にとって茄子さんの手料理は高級レストランの料理も同等だった。いや、確実にそれ以上だ。極めて庶民的な俺が高級レストランなんて行ったところで緊張して味がわからないだろう。家で食べる安心感。そして愛する人が作ってくれる料理。それらの意味で茄子さんの手料理は世界で一番なのだ。
 それにしても、和気藹々と話しているはずなのに何故か茄子さんはぎこちない。どことなくそわそわしているようにも見える。お腹が空いたのだろうか。確かに良い匂いだし、食欲がそそられる。作った本人も早く食べたいと思うかもしれない。

「じゃあ早速いただきます。……うん、美味しい」
「味付けは大丈夫でしたか?」
「完璧」
「良かった。じゃあ私もいただいちゃいますね」

 そっと手を合わせて、静かに瞼を下ろして、いただきますのポーズ。ほんの数秒(にも満たないかもしれない)の所作なのに、それだけで茄子さんの品位が感じられる。一連の動きがナチュラルで、作ったものではないという印象を受ける。昔から欠かさず繰り返してきたのだろう。きっと料理人や生き物への感謝という気持ちも忘れたことはないのだろう。

「ど……どうかしましたか?」
「いや。茄子さんってきれいだなあって」
「も、もう。今日のプロデューサー、だいぶ変ですよ」

 そうかなと思ったけれど、首を傾げるだけにとどめておいて、冷めないうちに料理をいただくことにする。スプーンでスープをすくって飲むとブイヨンと野菜の風味が口に広がる。キャベツ、にんじん、玉ねぎ。加えてウインナー。衒ったところがない、シンプルで昔ながらの味だ。体の芯がじんわり温かくなるのはスープの温度のせいだけではないだろう。

「はぁ~……」
「くすっ。そんなにおいしそうに食べてもらえると作ったかいがありますね」
「うん、ほんとうに美味しい……。毎日作ってほしい」

 茄子さんは息を呑んだようだった。

「プロデューサー……その、わかってて言ってます?」

 鮭の身を噛みながら俺はうなずいた。


「じゃ、じゃあ……私を孕ませたいとかいうのも、本心ですか……?」
「『子作りしたい』くらいマイルドな言い方の方が良かったね。ごめん」
「いやそれも十分アウトですよ」
「ともかく、本心だよ」

 柄にもなく、茄子さんは頬をポッと染めた。

「あの……どうして急に?」
「んー……どうしてって言われても……」

 箸を置いて考え込む。

「茄子さんが俺の家にいて」
「はい」
「台所に立っていて」
「はい」
「フリルがついたかわいらしいピンクのエプロンを着ていて」
「はい」
「俺のために料理を作ってくれていて」
「はい」
「そういう姿を見ていたら、つい思ってしまって」
「はい?」
「何はともあれ、そういうことなんだよ」
「わかりません……」
「俺にもよくわからないよ」

 何だか気まずい空気になってしまって、二人して黙々と箸を動かした。
 でもチラチラと視線が送られているのがわかる。何か言いたいことがあるのだろうか。

「茄子さん、どうかした?」
「えっ、いえ……その」
「変なこと言ったのは謝るよ。ごめん」
「いえいえ、そうじゃなくて……」

 言葉を切ってから茄子さんは目を泳がせていたが、やがて決心したように俺の目を見た。
 そしてこんなことを言い出した。


「プロデューサー、一回のセックスで受精する確率ってご存知ですか?」

 食事中に?

「三億分の一?」と答えると茄子さんは目を丸くした。
「あてずっぽうですか?」
「一度の射精で放出される精子の数がだいたい三億匹なんだって」

 何でそんなこと知っているんだという視線を向けられた。文句は過激派ロックシンガーにおっしゃっていただきたい。

「でもそれは精子一匹――単位は『匹』でいいのかな――あたりの受精できる確率ですから、質問の答えとは少し違う気がしますね~」
「茄子さんは知ってるの、答え?」

 そう訊くと、茄子さんは首を振った。横に。

「知らないんだ」
「知ってる方がおかしいですよ。でも私に限って言えば二分の一だと思うんですよ」
「それはまたどうして?」
「私はラッキーですから。受精するなら確実にするし、受精しないなら確実にしないと思うんです。だからフィフティー・フィフティー」
「なるほどね。でもそれなら100%の確率で受精しちゃうんじゃないの?」
「それがそうとも言えないんですよ。ほら、私のラッキーも万能じゃないって話、以前にしたじゃないですか」

 そういえば聞いたことがある。ランニングしていると横断歩道で毎回信号が青なので休めないとか何とか。つまり茄子さんのラッキーは本人の希望とはまた違う基準で発生しているのだ。

「ラッキーの基準を決めているのを『神様』だとすると、神様が『幸福』だと思う方を勝手に選んじゃうんですよ。ましてや私はアイドルをやらせてもらっていますから、このままアイドルを続けるか否かというところでもラッキーの選定が行われちゃうんですね」

 茄子さんが箸を置いた。いつの間にか皿と茶碗は空っぽになっていた。

「プロデューサー」

 急に神妙な空気を出して彼女が言う。

「賭けはお好きですか?」

 好きか嫌いかで言うと……どちらでもない。
 ただひとつだけ言えるのは、

「神様相手の賭けって分が悪すぎる気がする」

 すると茄子さんはくすりと笑んだ。悪戯っぽく。下界の男を翻弄する女神様のように。

「男の子は分の悪い賭けってお好きなんでしょう?」

 もう男の子といった歳ではないけれど――それは確かに、そうだ。


   ☆


「ん、う、はぁ……」

 食後一時間ほど休憩したのち、俺たちはベッドに移動してまぐわっていた。
 休憩と言っても、テレビを見ている間もずっとスキンシップをとっていたから、セックスに向けて気持ちを高めていたようなものだ。ひとりずつシャワーを浴びて、出てきたときにはお互い待ちきれなくなっていて、言葉もそこそこに肌を重ねたのだった。

「あっ、もう、おっぱいばっかり……」

 今俺は茄子さんを後ろから抱きかかえて豊かな胸を手のひらいっぱいに味わっている。
 88㎝という大きさにもかかわらず形が一切崩れていない美乳だ。下から持ち上げればずっしりとした重量感が手にのしかかってくる。揉みしだいて形を変えてもひとたび手を離せばぷるんっと弾んで元通りになる若々しい張り。まるで男の夢がそのまま現実になったかのような、何もかもが完成された女神おっぱい。

「ん、ふぅ、は、ぁんっ……♡ は、ひゅんっ♡」

 指先を乳輪に伸ばす。大きすぎず小さすぎず、形も色もきれいと、ここでも完璧さを見せてくれる茄子さんの乳首だが、そこは彼女のウィークポイントでもある。乳輪の周縁をなぞるように指を沿わせると背中がビクビクッと反応した。

「ん、んん~……っ♡」
「気持ちいい? 茄子さん」
「は、はい。気持ちいいで……ひゃぁっ!?♡」

 触れるか触れないかという距離を保ったまま乳輪から乳首に触れる。茄子さんが激しく身を捩って指が触れてしまいそうになるので慌てて引っ込める。

「も、もう……不意打ち、ずるいですよぉ……」
「ごめんごめん」

 肩越しに頭を乗り出させ、唇を合わせる。まるでゼリーみたいな弾力があって、食べてしまいたくなるような茄子さんの唇。軽く合わせているだけでも気持ちがいいけれど、舌を突き出して絡め合う。

「んちゅ……ちゅっ、ん、ふ、ぢゅるっ……ちゅ、ちゅぷっ、ん、ふぁ……」

 舌から茄子さんの唾液をもらって飲み干す。甘い蜜を吸ったような多幸感が脳に広がる。

「んふぁ……ん、ちゅぅっ、んっ、ちゅ、ちゅぷっ、ん、れろ……♡」

 唇と舌という繊細な感覚器を触れ合わせると何とも言えない気持ちがする。もちろんペニスの挿入も好きだけど、前戯のキスは快感とは少し違った感じでそれも良い。快感を抜きにして幸せな気持ちになれるというのは、何だか純粋に愛を交わし合っているような気がするのだ。
 とはいえ裸同士で密着していれば性感が高まってしまうのは仕方のないことで。


「んひゅっ!」

 キスをしながら再び乳首を責め始める。弾力ある乳肉をぐにぐにと揉みしだきながら指先で刺激する。先端を指の腹に押し当ててぐりぐりと触ったり、おっぱいの中に押し込んだり。ビンビンに固くなっているから触り心地がいいし、茄子さんの反応が良いのも楽しい。

「は、はぁ、んっ♡ あ、んっ、ちゅ、ちゅぷるるっ♡ ふぁ……んっ、んふぁ♡ んくっ♡」

 半開きになった口から漏れてくる吐息。悩まし気に眉を寄せる茄子さん。
 もっと感じさせたい気持ちが高まって、両方の乳首を指でつまむ。

「んんっ……!♡」

 わずかに背筋を反らせながら茄子さんが高い声を出す。
 そのままぎゅっぎゅっと、指の間で乳首をこする。

「ふあっ! そ、それっ、んっ、感じ、ひぁっ♡ すぎ、ちゃいます……っ♡♡」

 キスがやんだので茄子さんの前に回り、今度は胸に顔を寄せた。
 ふわっとした感触が顔を包む。張りがありながらシフォンケーキのように柔らかい、茄子さんのおっぱいでしか感じられない不思議な感触だ。同時に甘い匂いが優しく鼻腔を満たし、どこまでも幸せな気持ちになる。
 胸の奥から何かがじくじくと湧きあがってきて、それに身を任せる。

「あんっ♡♡」

 茄子さんのおっぱいにしゃぶりつく。
 舌先でチロチロと刺激したら、固くしこった乳首をチュパチュパと音を立てて吸っていく。ひとしきり右を吸ったら次は左を。

「ん、んっ♡ もう、甘えん坊なんですから……♡」

 茄子さんの手が頭に乗せられて、ゆっくり優しく撫でてくれる。
 体が熱くなる。頭がぼうっとして、おっぱいのことしか考えられなくなる。
 羽毛のベッドのような安心感に包まれながら茄子さんのおっぱいに没頭する。

「ちゅぷ、ちゅぱっ、んん、じゅるるるっ……ちゅぱぁっ」
「くすっ、大きい赤ちゃんですね……♡」
「ちゅぅぅぅっ、ちゅぷぷっ」
「あんっ♡ ふぁ……ふふっ、そんなに吸っても、まだ母乳は出ませんよー……♪」

 母乳。
 体に電流が走ったかのようだった。
 茄子さんのおっぱいから母乳を出させたい。
 茄子さんを孕ませたい。種付けしたい。生で入れて思いっきり中で射精したい。


「きゃっ……?」

 突き動かされるようにして茄子さんを押し倒す。
 フーッ、フーッという野犬のような荒い息が耳をつく。
 俺はガチガチに勃起した己の分身を茄子さんの秘所に押し当てる。

「あ、あっ……ほんとに、ナマで……♡」
「茄子さん、茄子さん……っ!」
「は、はいっ……来て……っ!」

 奥歯をグッと噛みしめながら俺は腰を前進させた。

「あっ、んぅぅぅっ…………!!!♡」

 鈴口が茄子さんの愛液に触れる。亀頭が竿が、膣壁に包まれる。
 直接そうなったのは初めてだ。今までは避妊に万全を期していたから。ピルを常備していたし、コンドームをしっかりつけていたし、俗に言う「安全日」であっても念には念を入れてそれは怠らなかった。

「あっぐぅっ……」

 奥歯を噛みしめていて正解だった。もしそれがなければ入れただけで射精していたかもしれない。初めて体験する生の感触はコンドーム越しとは比較にならないくらい刺激的だった。
 うねってペニスを締め付ける媚肉。滑りの良さや膣の温もりも直接伝わってくる。
 そして結合部に目をやれば、

(ほんとに、ゴムなしで繋がってる……)

 中ほどまで挿入されたペニスにはゴムの姿はない。自分の肉体が、そのまま茄子さんのマンコに突っ込まれ、繋がっている。それを認識したとたん背徳感や罪悪感が湧き上がってきて、ゾクゾクと体を震わせる。この光景だけで射精してしまえそうだ。

「ぷろ、でゅーさー……♡」

 茄子さんの顔に視線を向けると、ドキッと心臓が跳ねた。
 汗ばんだ額に前髪が引っ付いている。表情は崩れて、笑顔のようなものを浮かべながら、快感に心奪われたトロ顔になっている。
 こんなに艶やかな顔は見たことがなかった。心臓の鼓動が早くなっていく。


「はやく……♡ うごいて、くだしゃい……♡♡」
「っ……!!」

 俺は残りの半分を一気に突き込んだ。

「あぁぁぁぁんっっ!!♡♡」

 嬌声が部屋に響き渡る。茄子さんがぐいっと体を反らせ、頤を見せる。

「ぐっ……」

 同時にペニスへの負荷が強まった。膣が激しく収縮を繰り返し肉棒を締め付ける。生命を授かりたい子宮の本能。絶頂しながら精液を搾り取ろうとしているのだ。

「あッぐぁん……ッ♡♡ ひッぐぅぅ……っ!!!♡♡」
「茄子さん、締めすぎ……っ!!」
「うっ、うっ、あッ、はぁっ……!!♡♡」

 奥歯を噛みしめていたにもかかわらず、直接加わる膣圧にもう耐えられなかった。
 堰が壊れ、ぴゅるっと第一波が飛び出すと、

「くぁっ……!!」
「ひッ――ひぁぁあああああああっ!?!?♡♡♡」

 どぴゅどぴゅぅぅるるるるるるっっ!!!!

「んぁぁぁああああああああああッッ!!!!!♡♡♡」

 我慢していた分怒涛の勢いとなって大量の第二波が発射された。

「あァんぁあっっ♡♡ は、がぁっ……♡ へあ……あはぁ♡♡♡」
「はぁ……ぐっ……」

 鈴口を通る感覚でわかる。今俺はドロッドロの、ほとんど固形のような特濃ザーメンを吐き出している。
 こんなに濃いのは生まれて初めてだと確信できる。まるで生命を削り取って絞り出しているかのようだ。このまま死んでしまうのではないかなんて妄想が一瞬頭をよぎる。


「あぁ、はぁ……♡ は、ぁん……♡♡」
「イっちゃった?」

 浅い喘鳴を繰り返しながら茄子さんは小さくうなずいた。
 別に聞かなくても膣の感触で――というか顔を見るだけでも一発でわかるのだが。

「入れただけなのに……」
「は、はぁ、はぁ……♡ だ……だってぇ……プロデューサーのが……大きすぎて……♡♡」
「俺も入れただけで出しちゃったよ」
「ふ、ふふっ……♪ 赤ちゃん、できちゃいますね……♡」

 ゾクッとした感覚が背骨を走り、全身が粟立つ。
 挿入しただけなのにもう汗ぐっしょりになっている茄子さんの裸体。ようやく息も落ち着いてきて表情も余裕あるものに戻ってきたが――だが汗で彩られた顔はやはり艶やかで。
 命が絞られるような射精だなどとさっきまで思っていたのに――

「あ、あっ……♡♡ また固く……♡♡」
「茄子さん、動くよ――」
「え……っ? ――ひひゃぁっ!?♡」

 奥まで入れていた淫棒を更に奥に突き立てた。
 無論、もうこれ以上進めない。だがその場所に亀頭をぐりぐりと擦りつける。

「ひッ! ぎッ――――!!♡」

 また膣が収縮を始める。俺のヘソのあたりに何か当たっているかと思ったら茄子さんの秘所が潮を噴いていた。子宮口に亀頭を押しつけるたび声にならない声を上げながら絶頂しているのだ。

「や、ら、いっ! いぐッ、ひ、ぎぃっ!!♡ イぐっ、イぐぅぅぅっ!!!♡♡♡」

 身を捩らせて茄子さんが逃げようとするから手首を捕まえた。茄子さんの目が恐怖の色に染まる。俺は上半身を前方に倒して茄子さんに覆いかぶさるようにする。ちょうど組み敷いているようなかっこうになる。

「やらっ、らめ、らめっ……」

 だがそんな言葉は嗜虐心の炎を盛らせるだけだ。
 俺は茄子さんの脚の下に入れていた膝を抜き、後方に脚を伸ばした。茄子さんが「ひッ」と声を漏らす。彼女の体にかかる体重が増えたため、チンポが更に深く挿し込まれたのだ。

「ぐ、ぅ、あ……!!♡」

 そしてその体勢のまま、腰をぐるんと回してみると――


「あ゛ッ、が――っ!!♡ あ゛ぁぁぁぁぁっ!!!♡♡」

 可愛げの欠片もない濁音混じりの悲鳴が上がった。
 腰の動きを激しくする。前後へは極力動かさず、その場で亀頭を押しつけるだけの動き。

「ひッ、あ゛ぁぁああっ!!!♡♡ あッ、がぁっ!! あ゛ぁぁぁッ!!!!♡♡」

 それだけで茄子さんはイってしまって、もうこれで計何度絶頂したのかわからない。もうずっとイきっぱなしなのかもしれない。潮を噴きだし、とめどなく愛液を分泌し、みっちり締まった結合部からザーメンを漏れ出させている。
 これで――
 これで動いたりしたら、いったいどうなってしまうのだろう?

「……っ?」

 俺の腰が動きを止めたことに茄子さんが気づく。俺がスッと息を吸い込むと、表情に恐怖がにじみ出てくる。ほとんど思考能力が残っていないのだろう。体の感じていることがそのまま表情に出るのが小さな子供みたいでかわいらしい。

「あッ、あ゛ッ、あ゛ぁぁ……!!♡」

 ゆっくりと腰を引いていく。離れたくないと言わんばかりに膣壁が縋りついてきて、このまま無理やりに引き抜くと内側がめくれあがってしまうのではないか――そんな馬鹿げた妄想が頭に浮かぶ。
 そんな膣圧を加えられ、カリ首と裏筋が直接しごかれているものだから、俺の方ももちろんギリギリだ。ついさっきあんな射精をしたばかりなのに、気を抜くともう暴発してしまいそうだ。愛する人とのゴムを使わない孕ませ生セックス。それがこんなにも気持ちのいいものだとは。想像を遥かに凌駕していた。

「あっ、うぁぁ……♡♡」
「茄子さん、突くよ……っ」

 そう宣言するだけで茄子さんは全身をぶるっと震わせた。恐れの色も今はなく、喜悦に蕩けた顔はさらなる快楽を待ち望んでいる。
 その想いに応えるべく、俺は一息にペニスを突き込んだ。

「ひッ――――あ゛あ゛ぁぁぁあああッ!!!!♡♡」

 また潮を噴きだしてイってしまったようだったが、間を置かず男根を引き抜き――

「お゛っ、お゛ぉぉぉ……♡」


 ――ずちゅんッ!!!
 再び一気に奥に到達させる。一定のリズムをつけてそれを繰り返す。

「あ゛ぁぁあああっ!!♡♡ あ゛ッ、はぁッ♡♡ あ゛ぁぁぁぁあああッ!!!!♡♡♡」

 全身を隈なくわななかせながらよがる茄子さん。
 俺はもう一心不乱に腰を動かしていた。撒き散らされるイき潮。溢れ出してくる精液。それと混ざって掻き回され、白く濁った淫液もシーツを汚す。
 一突きのたびに茄子さんはイき声を上げ、俺の鼓膜を震わす。まるで催眠効果でもあるかのように、それを聴くだけで無尽蔵の力が湧いてくる。疲れることなく俺は茄子さんの子宮口を突きまくることができる。

 ずぢゅっ!! ぐぢゅっ!! ずちゅぐぢゅっ!! どぢゅんッ!!!

「お゛あ゛あぁッ!!♡ は、がッ♡ あ゛ぁぁッ!!!♡♡」

 茄子さんをイかせまくった後は、再び体重をかけて子宮を圧迫する。

「お゛っ、お゛ぉぉぉぉ……っ♡♡ だ、めぇ……♡♡ お゛っ♡ オク、らめぇ……♡♡」
「茄子さん、また出る……ッ」
「だしてっ、らしてっ♡♡ あかちゃんのもとっ♡ いっぱい♡ くらしゃいぃっ!!♡♡♡」
「……ッ」

 膣が痛いくらいに強く締め付けてくる。
 亀頭をぐりぐりと子宮口に押し当てる。子宮もまたチンポに吸い付いてくる。精液を欲しがっているのだ。理性ではなく本能で。
 それを理解すると同時に俺は溜まっていた欲望を解放した。

 どぴゅぅぅぅうううっっ!!!! どぴゅっ!! びゅるるるるっ!!!!

「お゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛ぁぁぁぁぁああああっっ!!!♡♡♡」

 びゅうっ! びゅくくっ!! びゅくぅっ!!

「あ゛っ、あ゛っ、あ゛ぁ……♡♡」
「ぐっ……ふぅ……っ」

 二度目の生中出しは一度目より更に気持ちよかった。ほぼ暴発だった一度目と違ってピストン運動の果ての射精だったからだろう。ずっとイきっぱなしの茄子さんの膣の具合が良かったのもある。


「ふひゃあっ!?♡」

 ずるんっと肉棒を抜くと敏感になっている茄子さんはそれだけで体を跳ねさせた。断続的にビクビクと震えているのはエクスタシーの余韻か。ふと気づいたように口の端から垂れていた涎をふき取り、茄子さんは一度深呼吸した。

「はぁー……はぁー……ふぁ……。……よかった、です……」

 胸が大きく盛り上がり、息が吐き出されるにつれて下がる。その動きだけで茄子さんの美麗な巨乳はぷるんっと弾む。
 だらしなく開かれた脚の間にはマンコがぱっくり口を開けている。呼吸のたびにヒクヒクと膣孔が動いて、大量に吐き出された精液が逆流してお尻の方に垂れている。

「はぁ……ほぁ……はふ……♡」

 そんな俺の視線を知ってか知らずか、茄子さんの吐息が熱く艶やかなものに変わっていく。心臓の拍動がはっきり響き、耳の奥にリフレインする。

「茄子さん……」
「あ、あっ……おちんちん、また大きく……♡」

 茄子さんの手を引いて身を起こさせる。対して俺はベッドに寝転がると、茄子さんは意図を了解してくれたようだった。

「ふふっ……♪ あんなに出したのに、いけないおちんちんですね……♡」

 腰を上げ、騎乗位の体勢でチンポを膣孔に当てる茄子さん。待ちきれない俺が腰を動かすと、ぬるぬるしたマンコに入らずクリトリスの上を滑ってしまった。

「ふあぁっ♡ も、もう……じっとしてなきゃダメですよ……♡」

 竿をぎゅっと握って再び膣に当てる。
 流れ出る精液と愛液が亀頭の先に落ち、肉槍を更に固くさせる。
 切っ先が入口に侵入すると、茄子さんはゆっくりと腰を下ろし始めた。


「あっ♡ あぅぅ……♡♡ ゴムないから、おちんちんの形、わかっちゃいます……♡♡」

 変わらず貪欲に吸い付いてくる媚肉。ペニスが入ったと見るや否や蠕動して刺激を送り込んでくる。シーツを掴んで射精欲を抑え込もうとするが、茄子さんがじっくりじっくり腰を下ろすものだから息をつく暇もない。

「あ、はぁぁ……♡ はあ、はぁん……♡」

 茄子さんのトロ顔を見る限り、どうやら意図的にやっているわけではなく、感じすぎてしまっているためにゆっくりにしか動けないらしい。
 このままだと暴発してしまうのは目に見えている。申し訳ないと思ったが、俺は残り半分ほど残った肉槍を一気に突き上げた。

「んあぁっ!?♡♡」

 子宮口への不意打ちで茄子さんがアヘるが、俺はベッドのスプリングを利用して突き上げを繰り返す。ギシッギシッとベッドの軋む音が行為の激しさを物語っていて興奮の火を煽る。
 不思議なもので動かずにいるよりも動いているときの方が射精を我慢できる。刺激はもちろん動いている方が強いのだが、突き上げるために臀部に力を込めているのが良いのだろう。おかげで茄子さんをよがらせることに専念できる。

「あッ、ら、らめっ♡ ふあっ♡ はぁっ!♡ あ゛っ、あんっ、あぁッ!!♡♡」

 にぢゅんっ! ぐぢゅっ! ぐぢゅっぢゅぱんっ!!

 二発分の精液と愛液が淫靡な音を奏でる。淫液は太ももの方まで汚していて、茄子さんが腰を上げるたび白濁した糸が俺たちの間に伸びる。
 快感で動けなくなるかと思っていた茄子さんはむしろ積極的に腰を動かしている。閾値を越えた快感で神経が焼き切れてしまったのか。トロ顔にはうっすらと笑みが浮かび、法悦の虜になっていることが手に取るようにわかる。

「うっ、う゛っ、あ゛ぁっ♡♡ はぁっ♡ すご、すごいぃっ♡♡ おちんぽ、しゅきぃっ♡♡」

 そうやって激しく上下運動するものだから茄子さんの巨峰がばるんばるんと弾む。重量感たっぷりに目の前で暴れる茄子っぱい。思わず手が伸びて鷲掴みにしてしまう。


「んっ!♡ はぁっ、はぁっ♡ おっぱい、さわってくらさいっ♡ もっと♡♡」
「茄子さん、エロすぎ……」
「あ゛っ、はぁぁっ♡♡ ちがっ♡ ちがいますっ♡♡ わらしはっ♡ そんなんじゃぁっ♡」

 絞り出される言葉はと裏腹に茄子さんは快楽に溺れていて、説得力は全くない。
 自分から腰を振って男根を貪り、膣内では亀頭に吸い付き竿を扱き上げ、腰の上下のたびに愛液を撒き散らし、口の端からはよだれを垂らして瞳は淫欲の色に染まっている。そんな姿のどこがエロくないというのか。

「茄子さん、嘘はだめだよ」

 乳首をくりっと弄ると茄子さんが可愛く喘ぐ。

「お仕置きしなきゃだね」
「へぁ……?♡」

 いったん乳房から手を離し、その手で彼女の太ももを支える。俺の上でM字開脚するような体勢になり、茄子さんは火照った顔をさらに赤くする。
 ベッドを軽く凹ませるくらいに、ぐっと腰を引き、逆に茄子さんの腰は持ち上げて距離を取らせる。太ももと俺の腰の間に淫液の糸が引き、ぷつんと切れる。

「はっ、はっ♡ はぁぁぁ……♡♡」

 次に何をされるかわかったようで、茄子さんが悩まし気な吐息を漏らす。
 俺はすっと息を呑み、そして――

 ――どちゅんっ!!!

「ひッ――――」

 今までで一番の勢いで、茄子さんのナカを突いた。


「あ、あッ、あ……あ゛ッ……♡♡」

 ぷしゃああああ……っと潮が漏れて俺の腹に降りかかる。イったのだろう。だが茄子さんが脱力して腰を下ろせば、

 ――ごちゅんっ!!!

「ひぎッ!?」

 そそり立っている男根が再び突き刺さる。そのタイミングを計って俺は腰を突き上げ、茄子さんの体を打ち上げる。

「がッ――! ひっ、あ゛ぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!♡♡♡」

 落ちてきたところにスプリングを利用した突き上げ。イってしまって身体に力が入らないから太ももを支える手だけで茄子さんは逃げられなくなる。この体位はいわば、絶頂に達しているのに逃れられないループ装置だ。

「ひぎィッ!!♡ お゛っ、あ゛ッ、お゛あ゛ぁぁぁっ!!!♡♡ らめ、らめぇぇッ!!♡♡ あぁッ♡ がッ♡ はあぁぁぁぁッ!!!♡♡♡」

 俺の方も止まれなくなって無心で腰を突き上げる。そのたびに茄子さんは上体を反らし、おっぱいを暴れさせ、潮を撒き散らしながら絶頂する。膣の収縮はすごいことになっていて、暴力的にペニスを絞り上げてくる。妊娠したい雌の本能か、この地獄から解放されたいという生存本能か。いずれにしろ俺の淫棒も限界が近づいていた。


 ごちゅんっ!! ぐぢゅんッ!! ばちゅんッ!!!

「あ゛ぁッ!!♡ も、もうっ♡ やめてぇッ!!♡♡ おかしくッ、おかしくなっちゃいますっ!!♡♡」
「じゃあ、三発目、出すよ……っ!」
「ひ、あッ、はぁぁッ!!♡♡ はげしっ、らめ、らめらめぇっ!!♡♡ イく、イく、イくイくイくぅぅぅッ!!!!♡♡♡」

 茄子さんの嬌声と締め付けで性欲が爆発する。
 亀頭が膨張し、鈴口からマグマが迸る。熱い塊が茄子さんの子宮に直射される。

 ぐびゅッ!!! どびゅぅぅぅううううううっっ!!!!

「ひぁぁぁぁあああああああああッッ!!!!♡♡♡」

 糸が切れた操り人形のように茄子さんの体が倒れる。それを胸で抱き留めながら、俺は第二波、第三波の射精を続ける。

「あ、あ、おっ、おぉっ……あ、ぁ……ぁ…………」

 一発目二発目の精液が押し出され、結合部から逆流してくる。今は俺が下にいるから、玉袋の表面を淫液が滑り落ちたりして何とも言えない感覚に襲われる。
 射精後特有の気怠い倦怠感に包まれかけて――すぐそばで茄子さんの喘鳴が聞こえるのに気付く。俺の肩あたりに頭をつけて、茄子さんは絶頂の余韻に浸っている。

「へぁ……?♡」

 茄子さんの肩に手をやって上半身を起こさせると、その顔が目に入ってきた。
 いつもは美しい艶のある黒髪が汗に濡れ、琥珀色の聡明な瞳は焦点を結ばず、口元に何やら笑みのようなものを浮かべながら、浅い呼吸を繰り返していた。
 肉棒に新鮮な血液が巡るのがわかる。倦怠感はいつの間にか消え去り、俺の思考はクリアになっていた。セックスがしたい。生で茄子さんに中出ししたい。担当プロデューサーの風上にも置けない邪な情欲が再び燃え上がり、俺の体を突き動かしていた。


「は、ぁ……♡」

 肩を支える力を緩め、茄子さんを胸板に寄り掛からせる。そして腕をめいっぱい伸ばし、彼女の尻肉を鷲掴みした。

「あ……、え……?♡」

 混濁した意識なりに疑問を感じ取ったようだが、考える暇を与えず、俺は肉棒を突き上げた。

「ひッ……!?」

 短く鋭い悲鳴。それに構わず、俺は欲望のままに突き上げまくる。

 ぢゅぐっぐぢゅんっ!!! ぢゅぐぢゅぐッばぢゅんっ!!!

「~~~~~~ッ!!!!!♡♡♡」

 もはや声が枯れたのか、口をパクパクさせるだけで声が出てこない。ひゅぅっ、というような風の音だけだ。

 ぐぢょんっばぢゅんッ!!! ぐちゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅぐぢゅんッッ!!!!!

「ひッ、ひゅッ――――あ゛ッ、…………がッ、ひっ♡♡ ふぅッ♡♡♡」
「あぁぁぁっ……出る、出る出るッ」
「あ゛ッ、が――――ひぎぃぃッッ!!??!?♡♡♡」

 どぴゅぅぅっ!!! どぷッ!! どぴゅぅッ!! どくどくッどぴゅぅぅッッ!!!!!

「がッ――――ひ、ぁ…………ぁッ……………………」

 四度目の生中出し。それなのに全く勢いは衰えない。
 それどころか、射精したのにまだ硬いままだ。射精するたびに性欲が強くなり、硬度が増している。
 だがそんな明らかに異常な現象も今の俺には関係なかった。ちょうど都合がいいとばかりに子宮口を弄り回し、気絶しそうになっていた茄子さんの意識を目覚めさせる。

「あ゛……あ゛……ぁ……」
「まだまだいくよ。孕ませるまで、何度だって中出しするからな――」
「は、ぁ…………ぁ…………」

 その宣言を受けて浮かべた茄子さんの顔は――


   ☆


 結局その日何度射精したか、俺は覚えていない。
 おぼろげに思い出せる光景。茄子さんの豊かなお尻をたぷんたぷん揺らしながらの苛烈なバック突き。へたってしまった彼女に追い打ちをかけるように寝バックに移行。確か各二回ずつ射精したと思う。
 種付けという目的から外れたこともやった。もうほぼ反応のない茄子さんにまたがってパイズリさせ、顔を白濁に染め上げた。フェラ――というか、あの乱暴さならイラマチオだろう――もしてもらった。何故か全く萎えないペニスを無理やり咥えさせ、茄子さんの大切な喉に何度も何度もザーメンをぶちまけた。むせ返る彼女の様子に興奮し、お腹や太ももにも精液を飛ばした。
 その後も思いつく限りの体位で茄子さんを犯し尽くした。足腰に力が入らないのを無視して立たせ、立ちバックもした。キスをして声を封じさせながらの対面座位もした。とにかく何度も何度も射精を繰り返して、ふっと我に返ると、茄子さんは全身を精液まみれにしながら気絶していた。
 俺のモノの形を完全に覚え込まされたマンコはその形にくぱっと開き、大量の精液をこぼしていた。慌てて息を確認したら、正常に寝息を立てていて、心底ほっとしたのを覚えている。
 どうかしていたのだ。まるで俺じゃない何者かに体が乗っ取られ、それに突き動かされるまま行動していたみたいに。
 だがそれは言い訳でしかない。いや、言い訳にもならない。やったのは紛れもなく俺だし、そんな理屈にもなっていない理屈で責任逃れをしようとするなんて恥知らずもいいところだ。

 茄子さんが目を覚ましたのは翌朝だった。
 寝ずに看病しているつもりだったのに、情けないことに俺は寝落ちしてしまっていて、ベッドに顔を伏せているところを茄子さんに撫でられていた。
 朝の優しい光を受ける茄子さんの顔は、何だかこの世の者じゃないみたいだった。

「……え、どうしたんですか?」

 安心して糸が切れたのか、逆に、その顔に不安を抱いたのか、俺は無意識に泣き出してしまっていた。茄子さんはそんな俺を抱きしめて、背中をさすって落ち着かせてくれた。


   ☆


 ――茄子さんがいなくなってしまう気がしたんだよ。

 俺のその言葉に、彼女は首を傾げた。
 俺だってよくわからない。突然、ふっと頭に浮かんだことだった。
 彼女が俺の手を離れ、どこか違う世界へ旅立ってしまう――そんな不安が胸をよぎったのだ。

 ――だから、繋ぎとめておきたかったんだよ。

 茄子さんを孕ませて、俺だけのものにしてやりたかった。
 どす黒い火が小さく燃えて、それは一抹の不安として吹き消されそうだったけれど、茄子さんが許してくれたから、次第に大きな炎となって燃え盛った。最後には俺の心を焼き尽くして、滅茶苦茶な衝動に任せて茄子さんすら炎に包んでしまった。
 だからこれは「俺じゃない何者か」のせいなんかじゃない。俺の心の暗部が引き起こしたものなのだ。そのせいで茄子さんに乱暴な真似を――

「大丈夫ですよ」

 目の前の女神が、にっこりと微笑む。

「だって私、幸せでしたから。プロデューサーと子作りするの♪」

 朦朧とした意識の中で浮かべた茄子さんの表情、それが脳裏に蘇ってくる。
 あのとき彼女は笑みを浮かべていた。俺の粗暴なレイプ宣言を受けて、どうしてか笑っていた。

「プロデューサーが優しい人だって、ちゃんとわかってますから。興奮しちゃってたときのことなんて気にしてませんよ」
「茄子さん……」
「だから、プロデューサー」







 開けた窓からふわっとした風が入ってきて、カーテンを揺らした。
 部屋の中の光の粒子が煌めき、茄子さんの前髪が揺れた。
 温かく優しい風の中で、茄子さんは囁いた。



「一緒に幸せになりましょう。私はずっと、あなたのそばにいます」



 俺たちはそっと口づけを交わした。
 親からも、大切な仲間からも、ファンからも、神様からも、世界中のすべてから隠れるようにして、静かなキスをした。


 俺たちの行く末はきっと、風だけが知っている。





   了


すごく良かった


えっちだ...

乙です!
過去作とかあれば知りたいです!!

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