田中琴葉「劇場内野球監視注意ロボKOTOHA!?」永吉昴「ああ!」 (42)

昴「知り合いのいるプロダクションにさ、ロボットとかプログラミングとかに詳しい人たちがいて、作ってもらったんだ」

琴葉「ちょっと待って、昴ちゃん。色々と待って」

昴「なんだよ、琴葉」

琴葉「そもそも何なの? その劇場内野球監視注意ロボって」

昴「あのさ、劇場で野球をすると琴葉が注意してくるじゃんか」

琴葉「うん。でも、そもそも劇場内は野球禁止だからね? 危ないから」

昴「わかってるって。琴葉もオレたちがケガしたりするといけないから、注意してくれてるんだよな」

琴葉「そうだよ。良かった、わかってくれてるんだ」

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昴「当然だって。でもさ、オレ……野球のことになるとつい……夢中になっちゃってさ……」

琴葉「昴ちゃん……」

昴「良くないってわかってはいるんだよ。でもオレ、野球が大好きだから……」

琴葉「うん。野球を大好きなその気持ちは、私も素敵だし大事だと思う」

昴「へへっ、サンキュー。そういう時、琴葉に注意されてハッとするんだけど、いつもいつもは琴葉にメーワクかけらんないだろ



琴葉「迷惑なんて思ったことないよ?」

昴「でもさ、琴葉だって自分のレッスンや仕事もあるだろ。だからオレ、琴葉にばっかり頼っちゃいけないって思ったんだ」

琴葉「じゃあ、私のために……」

昴「ああ! このKOTOHAにオレが劇場で野球をやんないように、見張っててもらうんだ!」

琴葉「そうだったの。でも……」

昴「?」

琴葉「このロボット、私に微妙に似てるような、そうじゃないような……」

昴「あ、作ってもらったのはよその事務所の娘だけど、デザインしたのは……」

ロコ「実にアーテスティックでクリエイティブでアグレッシヴなコトハになったのです!」

琴葉「……それでなのね」

昴「じゃあさっそく、起動スイッチを」

春日未来「あれ? これ、なんのスイッチなの?」ポチッ

KOTOHA「運動ズを起動しています」ウイーン

昴「あー! オレが最初にスイッチ入れたかったのに!」

未来「え? あ、ごめんね」

KOTOHA「おかあさん!」

昴「え?」

KOTOHA「おかあさん……わたしの……おかあさん!」

未来「……え? 私のこと?」

昴「なんだよ! どういうことだよ?」

ロコ「スバル、この説明書によるとKOTOHAは最初に起動スイッチを押して起動した人を、無条件で親と認めるって書いてありますよ」

琴葉「え? 親ってなに?」

昴「なんだよー! だからオレが最初にスイッチ押したかったのにー!」

KOTOHA「おかあさーーーんんん!!!」

未来「え? あ、よしよし、いい子ねー」

琴葉「未来ちゃん、どうして普通にお母さん役ができるの!?」

KOTOHA「えへへ。おかあさーん」

未来「なあに。もう、この子ったら甘えちゃって」

琴葉「ちょっと未来ちゃんったら。こんなところ、誰かに見られたら……」

高山紗代子「……ステージから戻ったら、琴葉さんが未来ちゃんに抱っこされてニコニコしていた」ガターン↓

琴葉「待ってそれ、私じゃないから! メガネかけて紗代子!、メガネ!!」

ロコ「とりあえずサヨコはロコが介抱していますから、スバルはKOTOHAをなんとかしてください。はい、説明書」

昴「わかった! えっと……出荷時の状態にするには……あった! なになに? 右の胸を5回触る……?」

琴葉「え?」

昴「よーし、じゃあいくぜ」

琴葉「ま、待って昴ちゃん。本当にそう書いてあるの?」

昴「ああ。ほら、ここ」

琴葉「……本当だ。出荷時の状態に戻したい場合は、まずKOTOHAの右の胸を5回タッチしてください……」

昴「な」

琴葉「ただし、間違えて左の胸をタッチするとKOTOHAは激しく抵抗します?」

昴「え?」

琴葉「何の意味があるんだろう、この機能……ともかく昴ちゃん、間違えないでね。右の胸よ」

昴「わかった! じゃあ……えいっ!!」

KOTOHA「きゃあっ! ど、どこ触ってるんですか!!」

昴「え?」

KOTOHA「つ、通報……いいえ、訴えますよ!!!」

昴「なんでだよ、オレちゃんと右の胸を触ったぜ?」

琴葉「あ……ただし、あなたから見て右の胸です、だって」

昴「最初に書いといてくれよぉ!」

KOTOHA「助けて! プロデューサーー!!」

琴葉「ちょっと、なんでそこでプロデューサーの名前が出てくるの!?////」

昴「いいからちょっと胸を触らせろって」

KOTOHA「いや! いや!! いや!!!」

昴「すぐ済むから暴れんなって。未来、ちょっと手を貸してくれよ」

未来「え?」

昴「暴れないように、おさえててくれよ」

未来「わ、わかった。す、すぐ終わるからごめんね」

紗代子「う、うーん……」

ロコ「気がつきましたか、サヨコ」

紗代子「私、いったい……」

KOTOHA「はなして! はなしてーー!!」

昴「いいからおとなしくしろって!」

未来「暴れないで!」

紗代子「……目が覚めたら、昴ちゃんと未来ちゃんが琴葉さんを襲っていた」ガターン↓

琴葉「だからそれ、私じゃないから!! メガネかけて紗代子、メガネ!!!」

七尾百合子「何の騒ぎですか? え? 昴さん、何をしてるんですか!?」

昴「いいところに百合子、KOTOHAの胸を触るの手伝ってくれよ」

百合子「よくわからないけど、こうやっておさえればいいの?」

昴「いくぞ! 確かオレから見て右の胸を5回触るんだったな」

琴葉「これ以上ややこしいことになる前に、昴ちゃん急いで」

昴「わかった! じゃあKOTOHAの胸を触るぞ、えい」

KOTOHA「……」

昴「あれ?」

琴葉「ええと……胸へのタッチは、強すぎず弱すぎない絶妙なタッチが要求されます……だって」

昴「む、難しいな。これでどうだ?」

KOTOHA「……」

百合子「今のは弱すぎなのかも」

昴「じゃあ……このぐらいで……どうだ!」

KOTOHA「アン」

未来「あ、反応があった! 今のはいいんじゃないかな」

昴「よーし、つかんできたぜ えい、えい、えい、えい!」

KOTOHA「アンアンアンアンアンアンアンアンアン」

琴葉「続いて左の胸を10回握るんだって」

昴「よしきた」

KOTOHA「アンアンアンアンアンアンアンアンアンアン」

百合子「なんだかちょっと、なろうっぽいですね」

昴「なろうってなんだ?」

琴葉「あれ? 大人しくなったわね」

KOTOHA「シャットダウンを開始します」

琴葉「あ、うまくいったみたい」

KOTOHA「シャットダウン中です。完全にシャットダウンされるまで、胸には触らないでください」

昴「え?」モミモミ

琴葉「す、昴ちゃん! どうしてまだ触ってるの!?」

昴「え、ちょっと感触が良くて……琴葉の胸、すっげーな!」

琴葉「私じゃないから! 似てないから!!」

ロコ「コトハに似せて作ったんですけど……」

琴葉「あ、いや、ちょっと似てる……かな?」

百合子「私もちょっと、触ってみてもいいですか?」

琴葉「駄目よ百合子ちゃん、シャットダウン中は触らないでって」

昴「そうだぞ百合子。触りたいなら、琴葉の胸にしろよ」

百合子「えー……はーい」シブシブ

琴葉「百合子ちゃん! ナチュラルに私の胸に触らないで!! しかもなんでちょっと不満げなの!?」

百合子「そういえば高速道路で走ってる車の窓から手を出すと、大きい胸を揉んでいるのと同じ感触って聞いた事ありませんか?」

琴葉「え? ないけど……」

百合子「今こうして琴葉さんの胸を揉んでいると、思い出します……その噂を聞いたからお父さんに車を出してもらって高速道路から手

を出して空気を掴んでいたあの時のことを……」

琴葉「なんだか逆な気がするけど、もう胸に触るのはやめて! 触るなら、自分の胸にして!!」

百合子「私……琴葉さんみたいに胸、ないですから……」

琴葉「え? あ……その……」

周防桃子「みんな、なにやってるの?」

百合子「いいところに、桃子ちゃん。今ね、高速道路で走ってる車の窓から手を出す体験をしてたの」

桃子「なにそれ。全然わかんないんだけど」

百合子「琴葉さんが高速道路なら、私はさしずめ一般道……」

桃子「ますますわかんないんだけど」

百合子「桃子ちゃんは、渋滞の道路かな?」

桃子「わかんないけど、失礼な事言われてるのはわかった」

豊川風花「あら、みんなでなにしてるの?」

百合子「きゃあああ! 航空機から手を出している人おおお!!!」

風花「え? 私、そんなことしないわよ? というかそんなことしたら航空事故になるから」

琴葉「百合子ちゃん、話がややこしくなるからちょっと静かにしてて。ね」

KOTOHA「運動ズを再起動しています……」ジャジャーン

昴「お、今度はちゃんと起動するかな」

KOTOHA「前回の起動終了時、正常にシャットダウンができませんでした」

昴「え?」

琴葉「ほら、昴ちゃんがシャットダウン中に胸を触ったから」

昴「あー、あれかあ!」

KOTOHA「このまま起動しますか? セーフモードで起動しますか?」

昴「セーフモード?」

琴葉「えーと……なになに、セーフモードは安全に起動できますが、機能や性能が制限されます……だって」

昴「えー、どうしようかな」

琴葉「とりあえず、最初はセーフモードがいいんじゃないかなあ。さっきみたいに突飛な行動をとられても困るし」

昴「オッケー! じゃあセーフモードで頼むよ」

KOTOHA「セーフモードで起動します……」ウィーン

昴「さて、どうなのかな」

KOTOHA「わたし は KOTOHA です」

琴葉「あ、起動した。なんだかさっきと違って、すごくロボットって感じの喋り方だね」

桃子「なんなの? これ」

KOTOHA「KOTOHA は 劇場 内 野球監視注意ロボット です」

桃子「劇場内野球監視注意ロボット?」

昴「オレが劇場で野球やろうとしたら、注意してくれるんだぜ」

風化「なるほど、そういうことなのね」

KOTOHA「でも KOTOHA は 野球 が わかりません」

昴「え?」

桃子「野球をやってると注意するためのロボットなのに、野球がわからないの? なにそれ」

琴葉「あ! もしかしてセーフモードで起動してるからなのかな?」

風化「性能や機能が制限されてる、ってそういうことなのかしら」

KOTOHA「KOTOHA は 劇場内野球監視注意 の ための ロボット です どうか KOTOHA に 野球 を おしえてください」

百合子「本来の目的……この世に生まれ出た目的を見失ったロボットが、それを求めて必死になる……なんだか物悲しい物語ですね」

琴葉「私がセーフモードで、って言った事が原因だと考えると、ちょっと責任も感じるな」

KOTOHA「ミッション! 『KOTOHAに野球を教えろ!』」ジャジャーン

琴葉「……前言撤回」

桃子「えっと、野球っていうのは、ボールを使うスポーツなんだよ」

島原エレナ「ハーイ! みんな、見て見てー。朝からリフティングずっと続いてるんダヨー」ポンポーン

KOTOHA「ボール を 使う スポーツ…… では これが 野球 ですか?」

琴葉「またややこしい時に……それにエレナちゃん! 劇場内ではサッカーも禁止です!!」

エレナ「ごめんコトハ……」シューン

桃子「今のはサッカー。野球はね、ボールを打ったりするの」

我那覇響「おーいみんな! 体力作りに卓球やらないかー!? 自分、沖縄では卓球部で部長もやってたんだぞ」ピンポンピンポーン

琴葉「だーかーらー!」

KOTOHA「ボール を 打つ…… では これが 野球 ですか?」

桃子「今のは卓球! もうやだ、桃子イライラしてきた」

百合子「野球は、ボールとバットを使うんですよ」

春香「ねえ、お菓子作り用のボールとバットここにない? あ、やっぱりあった!」

※参照画像

https://i.imgur.com/U5vGBcH.jpg
ボール

https://i.imgur.com/tRuH1Ah.jpg
バット

春香「みんなお邪魔したね。後でクッキー焼いてくるから。じゃあ」

百合子「……」

未来「……」

琴葉「……」

桃子「……」

風花「……」

昴「……」

KOTOHA「いまの が ボール と バット……」

桃子「ちーがーうー! 昴さん、なんとかしてよ」

昴「え? オレ?」

風花「そうよ。野球に1番詳しいのは昴ちゃんじゃない」

百合子「それにそもそも、昴さんの為のロボットなんでしょ?」

琴葉「お願い、昴ちゃん」

昴「そうだな。オレ、野球についてなら何時間でも語れるからな!」

桃子「じゃあお願いだよ」

昴「おっけー。じゃあKOTOHA、まずは……」

~15分後~


桃子「どうかな? あのロボット、ちょっとは野球のこと理解できたかな」

琴葉「でもまだ、15分しか経ってないし……どうかしらね」

KOTOHA「では バッターがファールフライを打ってキャッチャーがこれを捕球しようとしてこれを追いかけた時ネクストバッターズサー

クル内に居る次打者はサークル内で動かずじっとうずくまってファイルフライのボールはネクストバッターズサークルを目掛けて落ちて

きてキャッチャーはこれを追いかけてネクストバッターズサークルに居るバッターと衝突してボールを捕球できなかった時はバッターは

アウトなのですか?」

昴「そうなんだよ。キャッチャーの守備行為を阻害・妨害したら、その段階で守備妨害のアウトになるんだ。ネクストバッターズにいる

次打者は、この場合、キャッチャーから離れないといけないんだ」

KOTOHA「あと 走者一塁のとき打者が一塁手横へゴロを打って走者はこの打球に当たりそうだったので一塁へ戻ってしまい一塁手は打球

をつかんだ後まず先に一塁を踏みそれから一塁上の一塁走者にタッチしてその後で打者走者は一塁へ着いたので一塁手は改めて一塁に触

れている打者走者にタッグした時は誰がアウトになるのですか?」

昴「その場合はさ、一塁手が打球を手にして一塁に触れた時点で、打者走者はもうアウトになってんだよ。打者がアウトになったんだか

ら、一塁走者はフォースプレイの状態ではなくなるんだ。だから一塁に着いていれば、タッチされても一塁走者はアウトにはならないん

だ。つまり一塁に着いた打者走者に野手が触球しても、打者走者はすでにアウトになってるんだから、この行為には意味がないんだよ。

こういうプレイがあった時は、審判は野手が一塁を踏んだときに『アウト』と宣告するのさ。それで、この後に一塁走者がタッチされた

ときは『セーフ』とコールする。アウトになっていない二人の走者に相次いでタッちした場合とは違うから、アウトの宣告する必要はな

いのさ。ただ、両チームが混乱する恐れがあるから、プレイが一段落したときに審判は説明をした方がいいと思うぜ」

KOTOHA「なるほど 理解 しました」

昴「じゃあ今度は、オレから質問するぜ? 第3アウトの置き換えってなんだかわかるか?」

KOTOHA「守備側は1イニング中における3個目のアウトを成立させた後であってもアピールプレイを行うことが認められていて審判員が

このアピールを支持した場合に審判員はアウトを宣告すしてこのアウトは当該イニングにおける4番目に宣告されたアウトであるため俗に

『第4アウト』と呼ばれますが野球では1イニングに記録されるアウトの個数は3個までなので第4アウトが発生した場合は3個目のア

ウト成立までに起こったプレイの記録は取り消されて4個目のアウト成立までのプレイが記録上の第3アウトとなりこれが第3アウトの

置き換えと呼ばれるのでしたね」

昴「わかってきたな! そう!! ルールでは、第3アウトの発生より先に走者が本塁に触れていれば得点として認められるけど、その

走者が反則とかやっててアピールアウトを取ることができる場合は、守備側はそのアウトを4個目のアウトとして取得しアピールによっ

て第3アウトに置き換えることで、一度認められた攻撃側の得点を無効にすることができるのさ!!!」

桃子「……なんだか、もうついていけないレベルの話になってる」

琴葉「いいことなのかも知れないけど、ちょっと納得いかない気もするわね」

※訂正
>>21は以下に差し替えです。ごめんなさい。


~15分後~


桃子「どうかな? あのロボット、ちょっとは野球のこと理解できたかな」

琴葉「でもまだ、15分しか経ってないし……どうかしらね」

KOTOHA「では バッターがファールフライを打ってキャッチャーがこれを捕球しようとしてこれを追いかけた時ネクストバッターズサークル内に居る次打者はサークル内で動かずじっとうずくまってファイルフライのボールはネクストバッターズサークルを目掛けて落ちてきてキャッチャーはこれを追いかけてネクストバッターズサークルに居るバッターと衝突してボールを捕球できなかった時はバッターはアウトなのですか?」

昴「そうなんだよ。キャッチャーの守備行為を阻害・妨害したら、その段階で守備妨害のアウトになるんだ。ネクストバッターズにいる次打者は、この場合キャッチャーから離れないといけないんだ」

KOTOHA「あと 走者一塁のとき打者が一塁手横へゴロを打って走者はこの打球に当たりそうだったので一塁へ戻ってしまい一塁手は打球をつかんだ後まず先に一塁を踏みそれから一塁上の一塁走者にタッチしてその後で打者走者は一塁へ着いたので一塁手は改めて一塁に触れている打者走者にタッグした時は誰がアウトになるのですか?」

昴「その場合はさ、一塁手が打球を手にして一塁に触れた時点で、打者走者はもうアウトになってんだよ。打者がアウトになったんだから、一塁走者はフォースプレイの状態ではなくなるんだ。だから一塁に着いていれば、タッチされても一塁走者はアウトにはならないんだ。つまり一塁に着いた打者走者に野手が触球しても、打者走者はすでにアウトになってるんだから、この行為には意味がないんだよ。こういうプレイがあった時は、審判は野手が一塁を踏んだときに『アウト』と宣告するのさ。それで、この後に一塁走者がタッチされたときは『セーフ』とコールする。アウトになっていない二人の走者に相次いでタッちした場合とは違うから、アウトの宣告する必要はないのさ。ただ、両チームが混乱する恐れがあるから、プレイが一段落したときに審判は説明をした方がいいと思うぜ」

KOTOHA「なるほど 理解 しました」

昴「じゃあ今度は、オレから質問するぜ? 第3アウトの置き換えってなんだかわかるか?」

KOTOHA「守備側は1イニング中における3個目のアウトを成立させた後であってもアピールプレイを行うことが認められていて審判員がこのアピールを支持した場合に審判員はアウトを宣告すしてこのアウトは当該イニングにおける4番目に宣告されたアウトであるため俗に『第4アウト』と呼ばれますが野球では1イニングに記録されるアウトの個数は3個までなので第4アウトが発生した場合は3個目のアウト成立までに起こったプレイの記録は取り消されて4個目のアウト成立までのプレイが記録上の第3アウトとなりこれが第3アウトの置き換えと呼ばれるのでしたね」

昴「わかってきたな! そう!! ルールでは、第3アウトの発生より先に走者が本塁に触れていれば得点として認められるけど、その走者が反則とかやっててアピールアウトを取ることができる場合は、守備側はそのアウトを4個目のアウトとして取得しアピールによって第3アウトに置き換えることで、一度認められた攻撃側の得点を無効にすることができるのさ!!!」

桃子「……なんだか、もうついていけないレベルの話になってる」

琴葉「いいことなのかも知れないけど、ちょっと納得いかない気もするわね」

KOTOHA「なるほど KOTOHA は 野球 が だんだん わかってきました」

昴「ああ! けど、KOTOHAはまだまだ頭でしか野球のことを理解してないな。ようし、さっそくレッスン場で実際に野球をやってみよう

ぜ!!」

KOTOHA「行きましょう!!!」

琴葉「待って!!! それを注意するのがあなたの役割でしょ!? なんで一緒になって野球をやっちゃうの!?!?!?」

桃子「劇場内で野球をするのは、悪い事でしょ?」

KOTOHA「KOTOHA だって わるいこと ぐらい しますよ?」

琴葉「もーう!!! そういうのやめて!!!!!!」

KOTOHA「よるのこうしゃ ガラスまど たたいてまわったり」

桃子「本物の悪い事じゃない!」

琴葉「私、そんなことしないから!!!」

KOTOHA「シャーペン を エペ みたい に かまえて フェンシング じゃ なくて ペンシング とかやったり」

桃子「やるわけないじゃない! 琴葉さんが、そんなこと」

琴葉「……」

桃子「……琴葉さん?」

琴葉「////」

KOTOHA「アイドル と して デビュー した 後も ペンシングは ずっと 続けてるんです 勝負の 場に 自分を 置くことで 身が 引き締まる 感じが します」

琴葉「だからそういうの!!!!!! 本当にやめてーーー!!!!!!!!!」

KOTOHA「ミッション! 『琴葉の悪い事を調べろ!』」ジャジャーン

琴葉「やーーーめーーーてーーー!!!」

未来「みんな、ロボットの専門家を連れてきたよ」

桃子「ロボットの専門家? そんな人、劇場にいたかなあ」

真壁瑞希「呼ばれて飛び出てやって来ました。真壁瑞希です。瑞希ちゃん、と呼んでください。名前で呼ばれると……いい感じです」

琴葉「瑞希ちゃん、ロボットに詳しいの?」

瑞希「詳しいというか……以前、ロボットの役を演じました」

桃子「それって専門家じゃないんじゃないの……?」

瑞希「ですが、役を演じるにあたり……それなりにロボットについては勉強しました」

琴葉「わかる。そういうの、大事だよね」

桃子「うん。演技って、そういう努力が自然とあらわれてくるんだよね」

瑞希「いくぞ瑞希、ロボット工学三原則……第1条!」

琴葉「それらしいセリフきた!」

瑞希「ロボットは、いかなる場合でも令状なしに犯人を逮捕することができる」

桃子「……え?」

瑞希「ロボット工学三原則……第2条!」

未来「え、あ、はい」

瑞希「ロボットは、相手がバイオロンと認めた場合、自らの判断で犯人を処罰することができる」

琴葉「バイオロン?」

瑞希「第2条補足!」

昴「お、おう」

瑞希「場合によっては抹[ピーーー]ることも許される!!!」

琴葉「ちょっと待って! それロボット工学三原則じゃないよね? 別の何かだよね!?」

瑞希「大神さんから教わりましたが、間違っていましたか……?」

KOTOHA「KOTOHA は 今の言葉 を 検索します」

桃子「検索? そんなことできるの?」

昴「へえ。機械って、こういうとこ便利だよな」

KOTOHA「今 の 言葉 は 特撮ヒーロー 機動刑事ジバン に 登場する 対バイオロン法 です」

桃子「そっか。環は、特撮ヒーロー好きだもんね」

※訂正
>>28は以下に差し替えます。何度も申し訳ありません。


瑞希「場合によっては抹殺することも許される!!!」

琴葉「ちょっと待って! それロボット工学三原則じゃないよね? 別の何かだよね!?」

瑞希「大神さんから教わりましたが、間違っていましたか……?」

KOTOHA「KOTOHA は 今の言葉 を 検索します」

桃子「検索? そんなことできるの?」

昴「へえ。機械って、こういうとこ便利だよな」

KOTOHA「今 の 言葉 は 特撮ヒーロー 機動刑事ジバン に 登場する 対バイオロン法 です」

桃子「そっか。環は、特撮ヒーロー好きだもんね」

KOTOHA「ロボット は 相手がバイオロン と 認めた場合 自ら の 判断で 犯人 を 処罰すること が できる」

琴葉「それっていくら特撮番組でも、ちょっと過激な気もするわね」

KOTOHA「ロボット は 自ら の 判断で 犯人 を 処罰すること が できる」ウーンブウーン

桃子「え?」

KOTOHA「ロボット は 犯人 を 処罰すること が でき……る」ブウーンブウーンブウーン

琴葉「な、何か変じゃない!?」

KOTOHA「ロボット は 人 を…… 処罰する…… で……き……る……」ブウーンブウーンブウーンブウーンブウーンブウーン

ロコ「みなさん大変です! ロコは説明書を改めてリードしましたが、最後に陽電子頭脳が暴走するので温度が25℃以上の環境下での使用は想定しておりませんという文字をエウレカしました!」

琴葉「……桃子ちゃん」

桃子「……なに、琴葉さん」

琴葉「今……この部屋、何度あるかわかる?」

昴「あ、温度計がここにかかってるぜ。えーと……28℃だってさ」

琴葉「それって……」

桃子「……マズくない?」

昴「え? なにが?」

KOTOHA「ロボット は…… 人 を…… 処罰する…… で……き……」ブウーンブウーンブウーンブウーンブウーンブウーンブウーンブウーンブウーン

琴葉「KOTOHAは、温度が25℃以上あると暴走しちゃうかもなの!」

昴「えっ!?」

KOTOHA「ロボット は 人 を 処罰……する!」ピコーン

ドガーーーン!!! ドゴオオオーーーンンン!!!!!!

桃子「きゃあっ! あ、暴れ出したよ!!」

瑞希「怒ってる……人間たちの勝手なふるまいに、KOTOHAが怒っています!」

琴葉「これはただの熱暴走だよ! ど、どうしよう……」

KOTOHA「ロボット は 人 を 処罰する……ロボット は 人 を 処罰する……ロボット は 人 を 処罰する……」

昴「こ、KOTOHA……やめろよ……暴れるなよ……そんなこと……しないでくれよ……暴れるんじゃなくて……野球……一緒に野球やろうぜ……」

琴葉「昴ちゃん、危ない! 逃げて!!」

昴「野球やろうよ……2人で、無捕殺三重殺目指そうぜ……なあ……KOTOHA……!」

KOTOHA「ロボット は 人 を 処罰する……ロボット は…… ロボ……」

桃子「あ、あれ? KOTOHAの様子が……」

昴「野球、やろうぜ!」

KOTOHA「……」↓

昴「KOTOHA! 大丈夫かよ、KOTOHA!!」

KOTOHA「KOTOHA は 機能不全 と なりました」

昴「KOTOHA!! しっかりしろよ、KOTOHA!!!」

KOTOHA「昴 から聞いた 野球の 知識 KOTOHAは 忘れません」

昴「そんな……」

KOTOHA「昴 最後に 教えて下さい」

昴「なんだよ!」

KOTOHA「KOTOHA から流れている のは 血 ですか? それとも オイル です か?」

昴「血だよ! まっ赤な血だよ!! KOTOHA!!!」

KOTOHA「昴…… 今まで…… ありが…… と…… う」

昴「KOTOHAーーー!!!」

琴葉「昴ちゃんの説得でKOTOHAは止まったのかな?」

ロコ「答えはNOです。さっきロコが、クーラーのスイッチをOFFにしました。熱に弱くて暴走するなら、更に温度が上がれば機能不全にな

るはずというリードがヒットしました」

琴葉「そ、そうだったの。……でも」

瑞希「?」

琴葉「もしかしたら……」

桃子「……うん。本当に昴さんの説得で止まったのかも知れないし、ね」

瑞希「なるほど……はい、確かにそうかも知れません」

~3日後~

桃子「なんだかんだあったけど、直って良かったね」

琴葉「そうだね。確かに効果はあるみたいだし……ふふっ」

KOTOHA「劇場内 は 野球 禁止 です! サッカー も 禁止!!!」

昴「わ、わかったって! もうやめるから!!」

エレナ「リフティングもしないヨー!!!」


お わ り

以上でおわりです。おつきあいいただきまして、ありがとうございました。
機械の関係か、改行があちこちうまくいかなくて申し訳ありません。

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