神谷奈緒「Pと桃源郷」 (24)

言うほど奈緒のSSじゃ無いです。ほぼタイトル詐欺っス。

至らないところはご指摘して頂けると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533396469

(以下P表記)

加蓮「ねえ、プロデューサー」

P「ん? なに?」

凛「?」

奈緒「?」


加蓮「えい」ムギューーー


P「!!」

奈緒「!?」

凛「……」


奈緒「な、何やってんだ加蓮!?」


加蓮「え? 何って、プロデューサーを抱きしめてるんだけど?」


奈緒「だから何やってるんだって言ってるんだよ!!」

P「……柔らかい」パソコンカタカタ

加蓮「ふふふー♪ そうでしょ♪」

奈緒「Pさんも何言ってんだ!?」

加蓮「もう、どうしたの奈緒?」

奈緒「い、いや! だって!」

奈緒「お、おかしいよな? 凛!」

凛「そうかな? 別におかしくはないと思うけど。私達とプロデューサーの仲だし」

加蓮「仲だしー♪」ムギューーー

凛「ふふっ、私も混ざろうかな」ムギューー

P「……ダブルで超柔らかい」パソコンカタカタ

奈緒「なっ!?」

凛「♪」ムギューーー

加蓮「♪」ムギューーー

P「……奈緒は混ざらないの?」パソコンカタカタ

奈緒「あ、あたしはいいよ! その、恥ずかしいし……」

加蓮「奈緒もきなよー♪ スキンシップだよー」ムギューー

凛「スキンシップだね」ムギューー

P「スキンシップかー……」パソコンカタカタ

奈緒「……」

加蓮「なおー」

凛「なおー」


奈緒「うぅ、わ、わかったよ! や、やるよ!! やればいいんだろ!!///」ギューーー


加蓮「もー奈緒かわいー」

凛「素直じゃないね」

奈緒「う、うるさい!!」


P「トリプル柔らかい……」



P「桃源郷……」ボソッ



奈緒「やっぱ恥ずかしいぃぃ!!」


~別の日~


凛「ねえ、プロデューサー」

P「ん?」パソコンカタカタ

凛「今度のライブで新しい衣装着ることになったでしょ?」

P「そうだね」

凛「だから早めに採寸しちゃいたいと思ってさ」

凛「プロデューサーに測って欲しいんだけど」

P「えっ!? やったぁ!! いいのーー???」

凛「うん、お願いできる?」

P「……ハッ!」

P「……」アセアセダラダラ

凛「?」

P「……」

P「ゴホンッ……トレーナーさんとかに頼めば……」

凛「今、事務所には私とプロデューサーしかいないよ」

P「ああ、そっか……」

P「……」

P「……ならしょうがない、うん、しょうがない」

ガチャッ
奈緒「おはよーございまーす」


P「あっ」


Pが後ろから凛を抱きしめてる様に見える図


奈緒「!?!?」


凛「あっ、奈緒、おはよう」

奈緒「えっ!? お、おはよう……じゃなくて!」


奈緒「事務所で何やってんだ!!」


凛「何って、見ての通りだけど」


奈緒「見ての通り!? えっ、も、もしかして、そういう関係だったのか……?」


凛「そういう関係? 何言ってるの?」

凛「どう見ても採寸でしょ」

奈緒「えっ? あっ」

奈緒「よく見たらメジャー持ってるな……」

凛「もう、よく見なよ」

奈緒「ご、ごめん!! 動揺して気が付かなかった」

奈緒「い、いや! それにしてもなんでPさんが測ってるんだよ!! 思いっきり胸の辺り、さ、触ってたし!!」

P「そ、それは……」アセアセ

凛「今まで事務所に私達しかいなかったんだよ。だからプロデューサーに頼んだんだ」

凛「それに採寸なんだから多少触っちゃうのはしょうがないでしょ。ねぇ? プロデューサー」

P「ッ! そ、そうだよ、採寸だからしょうがないんだよ。うん、偶然」

奈緒「……」

P「……」アセダラダラ

奈緒「……まあ、事情はわかったけどさ、それならあたしか加蓮が来るのを待ってればよかっただろ。来るのわかってたんだからさ。Pさんも仕事で忙しいだろうし……」

凛「あ、そっか、その手があったね」

P「……」


凛「まあ、私とプロデューサーの仲だし、少しくらい許してよ」

P「……別に気にしてないよ。むしろ……」

奈緒「むしろ?」

P「あっ、いや、なんでもない。何も言ってない」

奈緒「……ふーん」



加蓮「私達とプロデューサーの仲だから大丈夫だよ! 奈緒っ!!」ニュッ



奈緒「うわっ!? 居たのか!?!?」ビクーン


加蓮「最初から居たよ!! どうして気付かないの奈緒!!」


奈緒「なんであたしだけ怒られるんだっ!?」


加蓮「なんとなくだよ!!」


奈緒「あまりにもひどいっ!!」


P凛「……」ソソクサソソクサ


奈緒「おい! 何そそくさと測定に戻ろうとしてるんだお前ら!!」

P「……」ショボーン

凛「……別によくない?」

奈緒「よくないわ! あたしも加蓮も来ただろ! ってうわぁ! 急に後ろから抱きつくな!! ビックリするだろ!」

加蓮「えー、いいじゃーん。奈緒は私が測ってあげるー♪」

奈緒「採寸で抱き着く必要全く無いだろ!!」

加蓮「もみぷにむにーーん♪」

奈緒「おわぁぁぁー!! 揉む必要は更にねーよ!!!」

加蓮「なかなかですなー」

凛「……!」スッ

奈緒「そしてなんでお前も来ようとしてるんだよりーーーーん!!」

凛加蓮「ふふふふふ」ワキワキ



奈緒「や、やめろおおおおーーー!!!」

――――

加蓮「いやーー、あたふたする奈緒可愛かったね」

凛「うん」

P「……」(首肯)


奈緒「覚えとけよお前らぁ……!」


加蓮「もちろん覚えておくよ!!」


奈緒「そこは忘れろよ!!」


~更に別の日~


ガチャッ
P「ただいま戻りました」

ちひろ「おかえりなさい、プロデューサーさん」

部長「ああ、P君、ご苦労さま」

P「あっ、部長、お疲れさまです」

ちひろ「ふふ、今ちょうどプロデューサーさんの話をしていたところなんですよ」

P「私の話、ですか?」

部長「よくやってくれていると思ってね。社外での評価も上々で、私も鼻が高いよ。我らが事務所の若きエースだ!」

P「ありがとうございます。今後も精進していきます」

部長「うん、頼んだよ。じゃあ、そろそろ私は失礼させてもらうよ」


部長「千川君、P君、最近かなり暑いから体に気を付けて働いてくれ」

Pちひ「はい!」

部長「ほんと、おじさんには堪える暑さだよ……」テクテクテクテク
ガチャバタンッ



P「ふぅ、事務所は涼しいですね」

ちひろ「ふふっ、おつかれさまでした。冷たい飲み物でも飲みますか?」

P「いえ、汗だくなので、まずはシャワーでも浴びてきます」

ちひろ「ああ、そのままだと気持ち悪いでしょうし、それがいいかもしれませんね。でも、きちんと水分補給はしてくださいね?」

P「はい、気をつけます」


~シャワー室~


P「はぁー、汗だくで気持ち悪ぅ……」ヌギヌギ

P「早くシャワーを所望すーー」スッポンポン



P「あっ」



奈緒「あっ!!!」スッポンポン



奈緒「な、なな、なんでここにいるんだよ!!」


P「え、えーと、その、シャワー浴びに……」ジィーー

奈緒「ま、まじまじと見るなぁ!!!////」

P「ご、ごめん」

加蓮「んー? 奈緒どうしたのー?」スッポンポン

凛「あっ、プロデューサーだ。シャワー浴びに来たの?」スッポンポン

P「……ああ、うん、外回りしてたら汗だくになっちゃって……」

凛「そうなんだ、お疲れ様」

加蓮「思う存分シャワー浴びていいよー」

P「あ、ありがとう」

奈緒「なんで二人共平然としてるんだ!? おかしいだろ!?」

凛「……まあ、ちょっと恥ずかしいけど……」


凛「私達とプロデューサーの仲だし……ね?」


加蓮「うん、私たちとプロデューサーの仲だしね」


奈緒「そのセリフ便利だな!?」


加蓮「奈緒はプロデューサーと一緒にシャワー浴びるの嫌なの?」

奈緒「えっ……嫌というか……その……」

凛「私達と一緒なのは大丈夫なのに?」

奈緒「い、いや、それは……」

加蓮「私達とプロデューサーの仲なのにー?」

奈緒「そ、そんな事言っても恥ずかしいものは恥ずかしいって!!!」

奈緒「というか、そういう問題か!?」

P「……」


P「……とりあえずシャワー浴びたいんだけど……」

加蓮「……」ジーーーー

奈緒「どこ見てるんだ?」

加蓮「……」ジーーーー

加蓮「……プロデューサーってさ……」ジーーーー

P「?」



加蓮「大きいよね」



奈緒「なっ!?」

凛「確かに」ジーーーー

奈緒「凛!?」

加蓮「あのさ……」



加蓮「触ってみても、いい?」



奈緒「!? い、いい訳ないだろ!? 何言ってるんだよ!!」


P「……あーーーーえっーと……いいよ……」


奈緒「!? なんでだよ!! 普通断るだろ!?」


加蓮「やった! ではお言葉に甘えてーー」

凛「私にも触らせてよ」

P「うん、いいよ」

P「……奈緒はどうする? 触る?」


奈緒「触るわけないだろ!!!! 流石におかしいって!!」


P「……」シューン

加蓮「えー、奈緒も触ろうよー、プニプニしてるよ」ツンツンプニプニ

P「……」

凛「こんな事じゃ固くならないってことだね」ツンツンプニプニ

P「……」ビクッ

奈緒「固く!?!? 固くなったらまずいだろ!!」

加蓮「私達とプロデューサーの仲なのにねー」

凛「ふふっ、奈緒は恥ずかしがり屋だね」


奈緒「そういう問題じゃ無いだろ!!!」


P「……」



P「……ふへへ」

奈緒「!?」


奈緒「はぁ……」

凛「どうしたの?」

奈緒「あ、いや、なんでも……」

加蓮「奈緒はさっきのシャワー室での事を気にしてるんでしょ」

奈緒「そ、それは……」

凛「あーー」

凛「奈緒ってほんとに恥ずかしがり屋だよね」

加蓮「ねー?」




加蓮「女同士なのに気にしすぎだよねー」



奈緒「……女同士だって恥ずかしいだろ……ああいうのはさ……」

凛「やっぱり、気にしすぎだね」

奈緒「そ、そうか? そうなのかなー?」

凛「というか、恥ずかしがりすぎ?」

加蓮「……よし!」


加蓮「今度みんなで海に行こう! 奈緒の恥ずかしがり屋克服特訓だよ! もちろんプロデューサーも連れて!」


奈緒「……」

凛「いいけど、なんで海?」

加蓮「まずは水着で慣らそう作戦だよ!」

凛「安直だね」

加蓮「いいでしょー別にー。それに、たまにはプロデューサーにも可愛い格好して貰わなきゃ♪」

凛「確かに、ずっとスーツばかり着てるからね。私服とか見てみたいな」

加蓮「プロデューサーはプロポーションが良いから、水着も映えるよーきっと」

加蓮「……なんであんなに胸大きいんだろうね」

凛「柔らかかったね」プニプニ

奈緒「……」

加蓮「どうしたの? 黙っちゃって」


奈緒「……水着は水着で恥ずかしい気がするな……」


加蓮「その恥ずかしさを克服するための特訓なんだから!!」


奈緒「そうは言ってもだな!」

凛「ふふっ、加蓮が海に行きたいだけでしょ?」

加蓮「あ、バレたー?」


~P自宅~


P「あー疲れた暑かったぁぁ」

P「また汗だくだよ……シャワー浴びよ……」

P「シャワーと言えば、凛と加蓮め、こっちの気も知らず、私の胸触りまくって……」



P「……ふへ」





P「もう! 凛も加蓮も奈緒もみんな可愛すぎ!!!!!」





P「奈緒の照れ顔可愛すぎだし!!!」


P「凛もクールだけど、すごく懐いてくれてるのがわかるし!!!」


P「加蓮に『あなたが育てたアイドルだよ』とか言われた時なんて死ぬかと思ったよ!!!」


P「美少女だらけ!! なんだこの職場は!! 天国か!!! 桃源郷だ!!」


P「幸せすぎてやばい! 心臓が持たない!!」


P「理性が試されてるよ!! シャワー室で三人まとめて押し倒しちゃうところだったよ!!! 迸る熱いパトスで思い出裏切っちゃう(?)!!!」


P「ところでちひろさんは何万で買えますかぁぁぁ!!?」


P「……」

P「……それにしても」

P「……私が女の子が好きって事は……バレてないよね? 大丈夫だよね……?」

P「あの娘達にバレたら、流石にここにはいられないよね……」

P「みんなとも会えなくなっちゃうだろうし……」

P「イヤだなぁ……」


P「……」


P「……はっ! 何一人でシンミリしてるんだ私は! こういう時こそ楽しいことを考えよう!!」


P「そう、例えば、奈緒が私とシャワー浴びるのをやけに恥ずかしがっていた理由とか!!」


P「実は私の事を異性的な意味で意識してるからとか!! うひゃー!! キマシタワー!! P奈緒(百合)キターーーー!!! 好きぃぃぃぃ!!!」


P「これは是非とも比奈に命を吹き込んで貰わなきゃ!!」


P「幸せに形があるとすれば、それは薄い本の形をしているだろう」


P「うおおおおお!! 生きる気力湧いてきたぁぁぁ!! 明日からも頑張るぞおおおおお!!!」


~奈緒自宅~


奈緒「Pさんってクールだよなぁ……」

奈緒「まさに仕事が出来る女って感じでカッコイイし……」

奈緒「……」



奈緒「あたしも触っておけばよかったかな……」



奈緒「……」


奈緒「ッ!! うわぁあああ!!!!//」


奈緒「何考えてんだあたしは~~!!///」



~おしまい~


以上です。

このプロデューサーは一人だとやけにテンションが上がる類の人です。人前だと仕事のできるクール美人で通っています。

ちなみに、荒木先生はPの本性を知っています。この忙しい時期に先生に迷惑かけるんじゃない。




読んで頂けたならば幸いです。

失礼しました。では。

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