【戦艦少女R】リシュリュー「これが風流というやつなのか?」 (23)

瑞鶴「うーん、これもいいなー」ペラッ

ティルピッツ「はい当たったー、ざーこざーこ」

瑞鶴「あ、この服と似たようなのそういえば持ってる……今度出してこのコーデ試してみよっと」

ティルピッツ「あああ?!何陣地取られてんの!さっきから味方が弱すぎなんだけど!?」

瑞鶴「確かにこういうの持ってなかったな、今度リシュに一緒に見に行ってもらおう」

ティルピッツ「おりゃああああ!!一気に全キルしたぞおお!今のうちに陣地広げろおお!!」

瑞鶴「……大丈夫?」

ティルピッツ「……ごめん、うるさかった?」

瑞鶴「うるさいも何も貴方の部屋だし良いんだけど。今回はどうなの?」

ティルピッツ「ご覧の有様だよ……さっきから味方が雑魚すぎてね……今回は勝てたけど」

瑞鶴「あちゃー、さっきから負けこんでたものね……今回も例の人いたの?」

ティルピッツ「ああ、oresama328ね。どうもやってる時間帯被ってるみたい。全然動き悪いし、相手のキルしか狙わないし、なんでか環境最弱の釣竿頑なに使ってるし……ブロック機能が無いんだよねぇ……」

瑞鶴「あはは……」

※戦艦少女RのSSです、提督は出ません

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ティルピッツ「敵同士の時は必ず5キル取ってるせいか、目の敵にされちゃったみたいでさぁ……そろそろやめようかな、疲れちゃった」

瑞鶴「じゃあお昼にでもする?」

ティルピッツ「そうだねー、今日は食堂のひろーいスペースで開放的に食べたいや」

瑞鶴「じゃあ行きましょうか」

ティルピッツ「雑誌はいいの?」

瑞鶴「もう中身覚えたもの。しかしこうやって雑誌は読むものだったのね、知ってる知らないで大違いね」

ティルピッツ「まぁファッション誌はそうかもねー、私がよく読んでるのはゲームとかアニメのだから少し違うけど」

瑞鶴「同じ所があるの?」

ティルピッツ「昔は一字一句逃さず隈なく読んでたけど今はね。雑誌は基本興味ある内容について書かれてる所をよく読むのが基本だから」

瑞鶴「そういうものなんだ。最初からしっかり読んでいくぞ!ってやるのはダメなのかな」

ティルピッツ「ダメって訳じゃないけど別に興味ない情報も仕入れる必要ないよね、サーッと立ち読みして後でよく読みたかったら買う、が雑誌との付き合い方だよ」

瑞鶴「なるほどね」

ティルピッツ「未だに週刊少年キャンプでワイルドピースの為だけに購読してるオッサンは、他の漫画一切読んでないしね」

瑞鶴「それは今回の件に当てはまるのかな?……というかそれその作品が終わったらどうなるの?売上に影響とか……」

ティルピッツ「どうもしないよ、また次の作品にも固定客が付いてお爺さんになっても買い続けるんだから」

瑞鶴「……それを聞くとああいうのが子供向け雑誌なのか疑わしくなるね……」

ティルピッツ「子供時代を経験するとね、週に一度位は子供に戻りたくなるもんだよ」

瑞鶴「あなたは戻ろうと思えば戻れるじゃないの」

ティルピッツ「あれは戻った間は記憶まで戻るし、実質にゃん姉の説教タイム防衛にしか使えないんだよね~」

瑞鶴「幼い頃か……私の幼い頃ってどんな感じなのかしら?」

ティルピッツ「うーん、今の性格がより可愛くなるとすると……」

ティルピッツ「長〇有希ちゃん?」

瑞鶴「それ完全に髪型だけだよね!?というかショートボブの子なんて沢山いるのによりによってなんでその子なの?!」

ティルピッツ「あー、いやだいやだ。この方も大正義長門〇希ちゃんを根暗扱いですよ」

瑞鶴「ち、が、う!!私だって過去のアニメ最近見てますー!長門さんは頑張り屋で可愛いくて好きですー!」

長門「す、好きだなんて……照れるじゃないか……」

ティルピッツ「おお、伏線回収早くていいね。ストレスフリー」

瑞鶴「ま゛ぁー!!」

長門「お前からの好意、その、悪くは無いが、もちろん、友人として、なんだよな?」

瑞鶴「いい淀み過ぎですぅ!その通りですけど!」

長門「そうか……」

ティルピッツ「残念だったねー、ずっちーの戦艦枠はわたしが頂いてるんだよん」

瑞鶴「あんたも拗れること言うなぁ!!」

長門「……過去には同盟を組んだこともあったが、ビッグ7が肩書きだけだと思うなよ……」

ティルピッツ(やっべ、これ逆鱗だった?)

ティルピッツ「ず、ずっちー?」

瑞鶴「人は変わるものだ。時間、事故、環境……人を変えるきっかけは無数にあり、私が助けに行かないのもそのうちの一つに過ぎない」

ティルピッツ「それわたしのセリフぅ!」

長門「ほら……逃げるのをやめたらどうだ?」

ティルピッツ「ひぃっ!?」

長門「……なーんてな、悪ノリタイムは終わりだ」

瑞鶴「えー」

ティルピッツ「ずっちーはわたしにどうなって欲しかったの?」

長門「好きはともかく可愛いなんて私が呼ばれるとは思えんからな。大方は同じ名前のやつが居るんだろ?」

瑞鶴「え、そこまで気付いてたんですか!?」

長門「あぁ、正確に言うと『子供時代を経験すると』から後ろにいた」

ティルピッツ「大方とかいう予想じゃなくて話の流れ完全に掴んでたパターン」

長門「むしろ、五航戦とドイツ最高戦力が古い戦艦1人索敵出来んとは……最近弛んでるんじゃないか?」

瑞鶴「うぐっ」ティルピッツ「ぴぷー♪」

長門「全く、2人はここの主力なんだぞ。最近はあまりに平和そのものだが自分たちが軍属であることを忘れるな」

ティルピッツ(軍属なんだっけ?)

瑞鶴(民間軍事会社?何この記憶、うっ頭が)

ティルピッツ「ちゅっ、反省してまーす」

長門「投げても受け取らんぞ、ところでお前達はこれから食堂に行くのか?」

瑞鶴「んえ?あ、はい。そうですよ」

長門「そうか、今日の番台が誰か。聞いてないのだな……」

ティルピッツ「え?ヤバイ系なの?」

瑞鶴「もしかしてレナウンさん以外の英のものが……」

長門「な、そこまでではない!!まぁ私は好みではないと一言伝えておく。それではな」

瑞鶴「どこに行くんですか?」

長門「廊下の突き当たりは提督室だろう、そろそろヒンデンブルクのガス抜きをお願いしに行かなくてはいけないからな」

ティルピッツ「あー……なんかごめんね」

長門「気にするな。待機組の戦艦まとめを任されたのだから、その職務を全うしているだけのこと。お前の姉も忙しいだろうしな」

ティルピッツ「お姉ちゃん助かってるってさ」

長門「その言葉の裏まで読めば十分だ。私自身、少しぐらい運動したいしな」

瑞鶴「ではまたぁ~」

長門「うむ、またな」スタスタ

瑞鶴「はぁー緊張したー…」

長門「ああ、そうそう」クルッ

長門「瑞鶴の幼い頃なら、ちびまる子ちゃんとかどうだ?」

瑞鶴「だからっ!!髪型ぁ!!!」

ティルピッツ「アレがビッグ7……凄いね……」

瑞鶴「その褒められ方多分本人は不本意だと思う!!」

arrive mess hall

瑞鶴「あー」

ティルピッツ「長門が言ってたの把握」

リシュリュー「人を見た瞬間に冷めた表情を取るんじゃない!」

瑞鶴「100歩譲ってこないだのプレザっていうのとか、なんとかのフィレとかあるじゃない……」

ティルピッツ「なんで、飲めない昼からエスカルゴとかムール貝とかフォアグラとかトリュフなの……」

瑞鶴「キャビアがあったら役満ね」

ティルピッツ「それ誤用だからね?」

リシュリュー「中々ここに立たせてもらえず、はじめてだったから、もっとみんなに本場のフランス料理を味わって欲しくてだな」

瑞鶴「なんでもそうだけど順序ってものがあるでしょ、これリシュがこないだ服選びの時に私に言ったんだよ」

ティルピッツ「チュートリアルなしで急にイベント戦のように見えるボス戦やるようなもんでしょ、これ」

瑞鶴「敗北したのはリシュだけどね」

ティルピッツ「これはワゴン様行き確定」

リシュリュー「ぐぅ、なんでみんな食べてくれないんだ!おとといの夜から仕込んでるんだぞ!」

ティルピッツ「哀れすぎる……」

瑞鶴「友達のよしみでその蝸牛ぐらいは食べてあげよう……」

リシュリュー「そうだ!お前達がこれは旨いと広めてくれれば!」

ティルピッツ「友達に嘘をつかせるだなんて」

瑞鶴「見損なったよ、リシュ」

リシュリュー「だぁあ!!嘘って決めつけるなぁ!!食べてもないくせに!!」

ティルピッツ「……まぁ確かにやる前からクソゲ扱いは私もされたらムカつくし……いっちょ食べますか」

瑞鶴「あ、お1人でどうぞ」

ティルピッツ「あれ?さっき友達のよしみでとか言ってた人はどこに?」

瑞鶴「翔鶴姉なら今一つ摘み食いして向こうに行ったじゃん」

ティルピッツ「姉に擦り付けてる……」

リシュリュー「しかもしれっと食べた扱いになってるじゃないか……」

ティルピッツ「有希ちゃんならこれ全部平らげるのになぁ」

瑞鶴「まだそのネタ引きずるのかーい」

ティルピッツ「死なば諸共、一蓮托生。一発大破、みんなでやれば怖くない」

瑞鶴「いやだー!ぜーったいお腹の中でヌメヌメ這いずり回るー!」

リシュリュー「流石に茹でて死んでるからそれはないぞ……」

ティルピッツ「やだ、わたしも食べる気失せてきた……」

瑞鶴「死んでるとかいうから余計とね」

リシュリュー「もういい」

ティルピッツ「ありゃ?」

リシュリュー「もういいもん!リシュたんが全部食べるもん!自腹切るもん!」

瑞鶴「やりすぎたー!?」

ティルピッツ「お腹空いてきたし、この際なんでもいいから口に入れちゃお!!えい!…もぐ」

瑞鶴「ちょ、こっちに投げな…んぐ」

ティルピッツ&瑞鶴「……」モグモグ

リシュリュー「……」

ティルピッツ&瑞鶴「……」ゴクン

リシュリュー「……ど、どうだ?」

ティルピッツ&瑞鶴「味はいいね」

リシュリュー「ほーら、ほらほらほら!言っただろう!絶対うまいって」

ティルピッツ「ずっちー、わたしのエプロンもとって」

瑞鶴「ほいほい、じゃあ折りたたんで結んで、と。いただきます。」

ティルピッツ「いただきー」

リシュリュー「待てやぁ!!エプロンは胸に付けるもんだろうが!!どこの誰が目隠しに使えと言った!」

瑞鶴「さっき長門さんに索敵能力が足りないって言われちゃったから訓練しないとね」

ティルピッツ「別に、視界に入る、味だけは旨い飯の見た目に耐えられなくて……とかじゃ全然ないからね」

リシュリュー「どう考えてもそれが原因っ!……というか食べるのはやいな」

瑞鶴「段々病みつきになってきたかも」

ティルピッツ「なんかぶっちゃけどれもジャンキーだよね」

瑞鶴「ポテチ感覚ってやつ?」

ティルピッツ「そうそれ」

リシュリュー「しくしく、トリュフのスープはコンソメから作ったのに……」

ティルピッツ「前の焼肉の時から思ってたけど、りしゅー生活能力高いよね」

瑞鶴「例え遭難してもリシュがいれば助かる気がする」

リシュリュー「……うーん、遭難した場合重要になるのは拠点の設置だからな。状況にもよるが私は工作が苦手だから難しいな。」

ティルピッツ「それ以前に、『食べられる芋虫だぞ!』、『カエルだ!貴重なタンパク源だ!』とかになりそうな……」

リシュリュー「なんだその!食事の見た目に対する偏見は!1度きりじゃないか!」

瑞鶴「ねぇリシュさん、おかわり」

リシュリュー「お、おう。相変わらず黙々食うなぁ、お前は」

瑞鶴「うーん、とりあえずスッキリした味のものを食べて勉強するのはどうかな?」

ティルピッツ「いやぁきっとこれは筋金入りだよ。どうやっても無理だよ」

リシュリュー「大体なんで私が一方的に譲歩する形になってるんだ……」

コンニチワー!!

瑞鶴「ん?この声は」

吹雪「瑞鶴さんもお昼まだだったんですね!」

白雪「というよりまだ食堂がやってて良かった……」

初雪「いやぁ!今日の連携は絶好調だったねぇ!」

深雪「今まで足引っ張ってたの私だったんだね……」

初雪「あぁやぁ、えーっと今日『も』だったねぇ!」

吹雪「深雪ちゃんに改造が来たから今まで以上に動きが良くなったよね!深雪、改造設計図来て良かったね!」

深雪「ありがとう、吹雪姉さん……」

ティルピッツ「これは大所帯だね」

瑞鶴「貴方達、今日も訓練してたのね。偉いなぁ」

吹雪「はい!訓練楽しくって。出撃時の戦果だけじゃなくて、被害も減らせますし!」

初雪「白雪姉ちゃんが守ってくれるしね!連携の訓練は楽しいんです!」

白雪「はぁ、魚雷訓練もちゃんとやって欲しいんだけどなぁ……あれ、今日の当番の方は……?」

瑞鶴「あら、みんなまだ知らない?リシュリューよ」

吹雪「私は知ってたよ!」

初雪「はじめましてリュシュリーさん!マラソンしましょうよ」

リシュリュー「吹雪さん久しぶりですね。今のあなたとまた出撃してみたいです。それから私はリシュリューです」

深雪「あ、あの。そのとなりの方も私はちょっと分からなくて……」

ティルピッツ「ん?ああ、ティッピーだよ」

深雪「ティッピーさんですか、そんな名前の戦艦少女も居たんですね。世の中広いです」

瑞鶴「微妙に違う嘘付かないの。こいつはティルピッツよ」

初雪「ええー!あの冷酷女王様のティルピッツ、さんなの!!」

ティルピッツ「れ、冷酷女王……」

吹雪「でも、前に一緒に出撃した姿と全然違う……」

白雪「私も吃驚しました」

ティルピッツ「古くからの付き合いある君らまで……」

瑞鶴「少しだけ改化したら?」

リシュリュー「ある意味イメージアップになるかもな」

ティルピッツ「ふむ……む」スゥ…

初雪「わっ、本当に変身した!」

深雪「改造前の姿に自由に戻れるんですか?」

ティルピッツ「ええ、そうよ。この姿でいる場合艦隊を組んでない状態では、常時スキルが発動してしまうから控えているのよ」

吹雪「おおーこの感じ、この感じ」

白雪「真面目な方だと思っていました……」

瑞鶴「逆効果パターンもあったみたいだね」

リシュリュー「おい、そろそろ戻してくれないか?料理が冷えてしまう」

ティルピッツ「あ、ごめん。すぅ……はぁ……」シュン

深雪「冷える?」

てぃるぴっつ「んあー、みんなはだいじょびだよー。ゆきじょだかられーきたいせーあるでしょー」

初雪「なるほど、っていうかなんか凄いグダってるよ……」

瑞鶴「敵を前にせずに改化するのはしんどいんだって」

てぃるぴっつ「あびゃー」

吹雪「なんだかリンゴ見てばななって言いそうな顔してる……」

瑞鶴「私は有り金全部株に突っ込んで紙くずになった人の顔って言ってるよ」

リシュリュー「心無しか名前もふにゃふにゃになってるな……」

てぃるぴっつ「う〇こうまい!」

リシュリュー「おいこれはトリュフだ!」

白雪「あ、あら?今日の料理よく見たら……」

初雪「げーっ何あれ……蝸牛?」

吹雪「彩りはいいけど……なんか……」

深雪「……美味しそう」ボソッ

リシュリュー「……食べて、くれるか?」ウルウル

深雪「わ…」

白雪「わかりました、まずは私が食べます」

吹雪「白雪?!だめだよ。ここは私に任せなさい」

白雪「お姉ちゃん……でも、レバニラ炒めすら食べられないのに」

吹雪「普段のは兎も角、こういう場面で犠牲になるのは長女である私でいいんだよ。頼っていいんだよ、白雪」

白雪「お姉ちゃん……」

初雪「ぶっちゃけ吹雪姉ちゃんが食べてもアウトのライン高すぎて分からなくない?」

リシュリュー「そもそも公然とアウトとか、犠牲とか言わないでくれ……しくしく」

瑞鶴「ああ、味ならこの五航戦の瑞鶴が保証するよ、味だけは」

吹雪「そう言えば瑞鶴さんが普通に食べてるね」

初雪「何はともあれ、チャレンジでしょ!」

白雪「瑞鶴さんなら一安心ですね」

深雪「最初から美味しそうだった」ボソッ

ティルピッツ「この掌の返しっぷりいいね、好きな感じ」

リシュリュー「ありがとう、ずっちー!」ダキッ

瑞鶴「自分をもっと大事にして、あと苦しい……」



瑞鶴「結局いつも食堂使ってる人達はみんな食べたね」

ティルピッツ「人が来なかったのは単純にみんな訓練が長引いただけっていう」

リシュリュー「むしろ真っ先にきたお前達は何をしてたんだ……」

瑞鶴「一応お休みだったはずなのに……」

ティルピッツ「私は自主練しないといけないほど弱くないからね」

リシュリュー「いや、現実問題索敵が……」

ティルピッツ「索敵は空母系や軽巡がやることでしょ?」

瑞鶴「うぐっ……今度の休みは自主練しよ」

吹雪「お、今度一緒にやりませんか?」

瑞鶴「あれ、いいの?」

吹雪「はい!丁度『地獄の24時間爆撃耐久』やろうと思ってたんですよ!良かった…」

瑞鶴「ごめん、それは無理」

吹雪「あっちゃぁ、瑞鶴さんもですか。これで日本空母は壊滅ですね……」

リシュリュー「言葉だけ聞くと大惨事だな」

深雪「むしろ、なんでその名前で協力してくる人増えると思ってるんだろう……」

ティルピッツ「予想は着くんだけど具体的に何するの……」

白雪「私たち、対空能力があまりありませんので、一面の航空攻撃を避ける訓練を積むことで、もう少し継戦能力を上げようと思ったんです」

ティルピッツ「解決策にスポ根を感じる」

深雪「ティルピッツさん、瑞鶴さん。実は白雪姉さん、最近、有名なバスケ漫画読破したんですよ」

ティルピッツ「うわぁ……」

瑞鶴「ひょっとしてそのせいなの?」

深雪「そうなんです、白雪の言うことだからって吹雪姉さんもその気になっちゃって……」

初雪「あたしはそういう訓練も好きだけどね!足腰鍛えてるしほら!」フンフンフン

リシュリュー「早いな!」

瑞鶴「初雪はマラソンやってるものね」

ティルピッツ「これはマラソン万能説浮上」

深雪「でも雷撃戦は私より下手ですけどね」

ティルピッツ「マラソン万能説がリジェクトされたね…」

リシュリュー「ふふ…奴は陸上万能説四天王の中でも最弱…」

瑞鶴「……!えっと、ら、雷撃戦に負けるとは!万能説の面汚し、よ?……」

ティルピッツ&リシュリュー&瑞鶴「いえーい」パン!

瑞鶴「ふぅ、今回は繋げられた」

ティルピッツ「もっと練習して自然にしていこう」

初雪「はははは!なんかこの3人のイメージ変わりました!面白い方々だったんですね!」

白雪「ちょっと初雪、瑞鶴さんに失礼でしょ」

瑞鶴「あはは!他の2人は無視なんだ」

白雪「あ、いや、その。すみません」

リシュリュー「ふふ、いいよ。吹雪は兎も角、白雪とは殆ど会ったこと無いしな。」

ティルピッツ「意外と白雪ちゃん毒吐くよね」

吹雪「なーんか、最近性格つんけんして来たんですよねー」

白雪「なっ!お姉ちゃんがちゃんと初雪見ないから!」

吹雪「まあこの優しさから来るものだから、私にとっては可愛いものですけど」

白雪「……」

ティルピッツ「うおお、これがロリ姉ちゃん」

リシュリュー「姉というのは歳に関係なく、姉ということだな」

瑞鶴(翔鶴姉の幼い頃ってこんな感じなのかな?)

吹雪「結構お2人、特にティルピッツさんとは付き合いのある私でも、今回の件でより深く知られたような気がします!」

ティルピッツ「親しみやすさにおいても圧倒的だからね、わたし達は」

深雪「あの、またお話ししませんか?」

リシュリュー「おう!お話ししよう。特に深雪は私の料理、いの一番に美味しいと言ってくれたからな。嬉しかったぞ」

深雪「は、はいぃ……」

初雪「なーに赤くなってんのさ、深雪ぃ」

深雪「え?!そ、そんなことないよ!」

白雪「深雪が私達以外に興味を持つなんて……」

ティルピッツ「ほう、やるね。りしゅー」

リシュリュー「茶化すな」

吹雪「うーん……結局料理も美味しかった訳ですし、何かお詫びしたいんですけど……」

リシュリュー「お詫びなんて!むしろみんなのお陰でフランス料理を広められたようなもんで」

ティルピッツ「あー、これ以上煽てたら調子ノリシューになるから言っておくけど、みんな『たまにはいいね』の一言が付いてたからね」

リシュリュー「お前という奴は……」

瑞鶴「結局キツめの料理だったのは代わりないしね。そうだ、スッキリした食事を教えて上げたらどう?」

ティルピッツ「いいね、それ。消費者の目戦に立つことでいいゲームもいい料理も作られるからね」

リシュリュー「おい、勝手に決めるな」

吹雪「それならいいのがありますよ!今週末の、みんなリシュリューさん達を招待していいよね?」

白雪「お姉ちゃんがいいならいいよ」

深雪「!絶対来て!!」

初雪「うおお、俄然楽しみになってきたね!」

リシュリュー「ま、待ってくれ。一体今週末何をするんだ?」

吹雪「この夏の風物詩」

白雪「日本の風流な涼み方」

深雪「流し、そうめんです!」初雪「そうめんマラソン!」

吹雪&白雪&初雪&深雪「……」

吹雪&白雪&初雪&深雪「流しそうめんです!」

瑞鶴「連携失敗しちゃった」

ティルピッツ「仕切り直したからセーフだよ」

リシュリュー「ほう、経験がしんだな」

吹雪&白雪&初雪&深雪「……」

in this weekend!

リシュリュー「ふぅぅ、やはり出撃後のシャワー後のビールはビンテージワインに匹敵するな」

ティルピッツ「チューリップ型のビールグラスなんて久しぶり」ゴクゴク

瑞鶴「うー、リシュってほんとになんでもオシャレなんだなぁ……バスローブも似合ってるし」

リシュリュー「大事なのはこだわりだぞ。それはそうといつになったら6-3掘りが終わるんだろうな、うちの港は」

ティルピッツ「本部からサザエと間違って送られない限り、一生出ないんじゃない?」

リシュリュー「まさか信濃にすら負ける程の運の無さとはなぁ、出来る奴だが残念なアミラルだ」

ティルピッツ「そうだよ、ずっちーが提督になればいいんだよ」

瑞鶴「ずっちーじゃないでしょ、アドミラル様でしょ」

リシュリュー「既に始まったぞ」

瑞鶴「これより我が軍はエンドレスエイトに入る」

ティルピッツ「全員ニート化ktkr」

リシュリュー「ダメだな、幸運艦は全員癖が強すぎる」

瑞鶴「まともそうなフッドさんにすると今度は被弾が増えたりするんだろうね」

ティルピッツ「あれ?それでもアドミラルより運いいんだよね?」

リシュリュー「それでも状況が悪化する未来しか見えないな……そろそろ着替えて行くか」

ティルピッツ「うぃ」

リシュリュー「それは私のセリフだ」

瑞鶴「にしてもこんな夜からだなんて、もしかして……」

in 駆逐艦舎

吹雪「あ、皆さん来ましたか!」

白雪「こんな夜からにすみません」

瑞鶴「吹雪型のみんな、こんばんわ」

ティルピッツ「ばんみばんみ~」

初雪「ティルピッツさん、ばんみ~」

深雪「あの、こんばんは……です」

リシュリュー「おお、いい夜だな!……なんでみんなジャージなんだ?」

吹雪「これから作るんですよ」

リシュリュー「何を?」

瑞鶴「予想的中か……」

ティルピッツ「ねぇ、その大きな竹の束は一体……?」

白雪「流しそうめん台を今から作るんです」

初雪「今やって寝てるうちに干しとけばいいからねー」

ティルピッツ「え、やばい」

リシュリュー「まさか台作りからとは……」

深雪「あ、皆さんには竹を支えてもらったりとかの方をお願いします」

瑞鶴「まぁ戦艦2人に空母1人なんて力仕事に使ってくださいって感じよね」

リシュリュー「うーん、私は工作が苦手なんだがなぁ」

ティルピッツ「なんかめんどくさいなぁ……」

白雪「すみません、でも私達だけだと少し時間がかかるので」

吹雪「具体的には徹夜になるんだよね」

瑞鶴「私達が居ると?」

吹雪「今から30分で全部終わります」

瑞鶴「うちら何者なの」

リシュリュー「そんなに竹って重いのか?」

ティルピッツ「ちょっと持ってみようかな……え、軽くない?」

初雪「大竹を片手!?」

吹雪「やはり野獣なんですね……」

ティルピッツ「非常に不本意だ」ブオン

初雪「え、寒寒!?これがこの前言ってたスキル?」

白雪「お姉ちゃん!謝って!」

吹雪「ご、ごめんなさい!!」

ティルピッツ「許さない、襲う」

吹雪「え、あ、ちょっとどこ触って……ひぅ!」

リシュリュー「このど阿呆!」

ティルピッツ「ぎゃふん」

瑞鶴「本当に野獣になってどうすんのよ……」

ティルピッツ「嫁入り前の乙女が野獣呼ばわりされたことは別にいいのか……」

瑞鶴「ほら吹雪、野獣なんて呼んじゃダメでしょ」

吹雪「はい。ごめんな…」

瑞鶴「ケモっ子って言いなさい、分かったね?」

ティルピッツ「ずっちーが一番何も分かってないよね」

リシュリュー「ふふ、さぁてとっとと竹の処理をしていこう。まずはどうするんだ?」

吹雪「おっと、そうでしたね」

白雪「まずはこの少し細めの竹があるんですけど、これをノコギリで切って行きます」

吹雪「長さは今初雪と深雪が測ってノコで目印付けてるから、御三方にはそれを切っていただきたいです」

ティルピッツ「だってさ、できそうりしゅー?」

リシュリュー「……すまない。ノコギリとかの使い方は本当にダメなんだ……申し訳ないが支える方をやっていいか?」

深雪「じゃあ1本は私が切りますよ」

初雪「深雪1人じゃ厳しいでしょ?2人用のノコあるからアレで切ろうよ、手伝うよ?」

深雪「あ、ありがと」

白雪「はい、それじゃあ作業開始!」

リシュリュー「ふむ、なるほど長さが違うのは切りやすくするためか」

初雪「それも、あるん、ですけど」ギコギコ

深雪「この、後、つく、るも、のの、せい、なん、です……」ヒィヒィ

リシュリュー「なんか本当にすまないな、少しだけ変わるか?」

初雪「あれ?いいんですか?」

リシュリュー「まぁ多分なんとかなるだろう」ヒュン

スパンッカラン…カランカラン…

初雪「あの、斬り方見てましたよね?」

深雪「凄く切り口が斜めってるよ……」

リシュリュー「……すまない、本当にすまない」

初雪「あたしらが切るからリシュリューさんはちゃんと支えててね」

リシュリュー「はい」

瑞鶴「♪~」ギコギコ

吹雪「瑞鶴さん、うまいうまい~」

瑞鶴「え、そうかなぁ?」

吹雪「はい、とっても上手ですよ」

瑞鶴「なんだか嬉しいやら、女の子としては微妙な気持ちやらで……切り口こんなだけどこれでいいの?」

吹雪「あぁ切り方の方じゃなくて鼻歌の方です!」

瑞鶴「あ、ああ!そ、そっちかぁ、あはは~♪」

吹雪「因みにノコギリの使い方は下手くその極みですね」

瑞鶴「……」

吹雪「少し貸してください……こうするんです」ギコギコ

瑞鶴「え、早い!」

吹雪「力任せにやるんじゃなくて柄の後の方を持って、ふんわりやってください。日本刀もそうなんですけど引く時に切れるので、少し力を入れるとしたらその時に……では続きをお願いします」

瑞鶴「え、ええやってみるね」

白雪「……」

ティルピッツ「みんな遅いね」

白雪「えーっと、どこで使い方を習ったんですか?」

ティルピッツ「説明書を読んだのよ」

白雪「説明書は用意してないんですが……まさかこんなに手早くやるだなんて」

ティルピッツ「(ん、白雪ちゃんはシロか……)まぁ箱庭系も大分やったからね、お手の物だよ」

白雪「な、ゲームなんかで身に付いたんですか!?」

ティルピッツ「む、それは失礼な物言いだね。すこし前まで地上に植物なんて無かったからね。リアル志向のダイブゲーでそういうのが流行ったんだよ」

白雪「はぁ、ゲームも奥が深いんですね……」

ティルピッツ「楽しむためのものだからね、ゲームは。当時はそれが楽しかったのさ、折角だしやってみな…」

白雪「謹んで遠慮します」

ティルピッツ「君たちなんで今日そんなに辛辣なの」

白雪「夜ですから駆逐艦の性です」

吹雪「皆さん、終わりましたね。それじゃあ長さを同じにした三本を端で1箇所止めて、こう!立ててください」

リシュリュー「よし」

初雪「よしじゃないです、ぐらついてます」

深雪「これもこれで難しいですから!」

リシュリュー「情けない……しくしく」

ティルピッツ「こっちは終わったよ」

リシュリュー「お前、器用だな……」

ティルピッツ「Co〇kpadがあれば一流シェフの名は伊達じゃないよ」フフン

瑞鶴「無いとどうなるの?」

ティルピッツ「材料を用意した次の瞬間、キッチンが爆発するね」

リシュリュー「ふふ、現代っ子極めすぎだな」

瑞鶴「それむしろなんか魔法使って料理してるレベルじゃ……」

ティルピッツ「爆裂魔法~☆」

白雪「ぶふぅ!」

吹雪「」

初雪「姉ちゃんが固まった……」

ティルピッツ「ありゃりゃ爆裂なのに凍結魔法とは……」

深雪「ふふふっこれは例の音が響きましたね」

白雪「」

吹雪「あっはっはっは!れ、例の…ふふっ、しゅ、終焉の、はは!」

リシュリュー「爆発の規模が広がってきたな」

瑞鶴「そろそろ抑えましょうか」

白雪「……ぐぅ!いつまで笑ってるの!このアニメオタク!!」

瑞鶴「ふぐぅ!」リシュリュー「げふぅ!」ティルピッツ「ぐはぁ!」

吹雪「あーっ!言ったな、この腹黒天使!!」

白雪「腹黒?!どの口が言うの!!」

初雪「ま、まぁ落ち着いてよ、2人と…」

吹雪&白雪「煩いよマラ依存」

初雪「ぶふっ、く、ふふ、いやあのさぁ!!」

深雪「ひ、酷い名前でハモった、ひふっ……」

瑞鶴「もうめちゃくちゃだね……」

リシュリュー「おい、そろそろ作業始めないか?」

ティルピッツ「2人は十分休めたよね?」

初雪「ぇっ!?あ、はい」

深雪「ひょっとして……」

白雪「お姉ちゃん、さっきので疲れましたよね。代わりましょうか?」

吹雪「ん?あー別にいいよ。瑞鶴さんもすぐ慣れたからね」

白雪「そう、分かったわ……それじゃあ続きの指示をしますね」

ティルピッツ「うちの器用貧乏が迷惑かけたね?」

リシュリュー「ぬぅ!……すまない……」

初雪「そ、そんな、いいですよ」

深雪「それに途中から、ほんの少しずつ出来るようになってきてました!」

吹雪「はいはい、時間も押してるから次の説明するよ。次はこの大きな竹を縦に2つに割ります」

白雪「これはナタで割ったり手と腰を使って割ったりするんですけど、私達は女の子ですし、これを使いましょう」

瑞鶴「それって……」

ティルピッツ「ノミだね」

吹雪「はい!これを竹の先端に縦に当てて、トンカチで」コン!パキッ!

リシュリュー「おおお~」

瑞鶴「簡単に割れた!」

吹雪「こんな感じでやって行きます、あーリシュリューさんは出来ないかもですね……」

リシュリュー「うぐっ……確かに、自信が無い」

吹雪「ふふっ、じゃあ私とやりましょー!」

初雪「それならうちらは瑞鶴さんとね」

白雪「では作業開始です!」


ティルピッツ「実はわたし日本人だった説」

白雪「まさかノーミスだなんて……」

リシュリュー「ふーっなんとかなったな。しかしなるほど節の所はハンマーで取るのか」

深雪「ヤスリがけもしておくとベストですよ」

吹雪「皆さんお疲れ様でした!今日はうちで泊まって行きませんか?駆逐艦舎には温泉もありますよ」

瑞鶴「うそ!空母舎にも無いのに……」

リシュリュー「戦艦舎にも無いが……というか共同大浴場や修復風呂と違うのか?」

瑞鶴「温泉は地下水が火山活動であっためられて出来た温水泉です。まぁ要は自然に出来たお湯です」

リシュリュー「あー!地熱発に使うのを風呂として使うのか、そういう発想もあるんだな」

吹雪「昔の日本では風呂としての利用がメインだったんですよ、それから有名な有馬温泉とかは火山関係無いです」

ティルピッツ「で、普通のお湯と何が違うの?」

瑞鶴「……」

吹雪「岩石成分とかそういうのが含まれてたりして、身体にいいんですよ!」

ティルピッツ「ならそういう成分を普段の風呂に溶かせば良くない?」

白雪「これを!風流!って言うんです!!」

ティルピッツ「風流ねぇ……」

初雪「まぁさっきまで作ってた流しそうめん台自体、風流を追求したものの一つなんですよ」

ティルピッツ「え!?じゃあ流さないそうめんもあるの?」

初雪「ありますね」

ティルピッツ「ごめん、やっぱりわたし日本人じゃ無かったみたいだ」

瑞鶴「当たり前でしょ」

ティルピッツ「くふっ、塩対応……」

吹雪「さて!皆さん準備はいいですか?」

瑞鶴&ティルピッツ&リシュリュー「いえーいえー!!」フゥゥゥウ!!
白雪「はい」初雪&深雪「おっけー(だよ)(です)」

吹雪「……えー、大人組の方がはっちゃけてますけど、とりあえず流しそうめん開幕です!」

ティルピッツ「ところで吹雪は食べないの?」

白雪「手頃な所で私が交代しますから大丈夫ですよ」

ティルピッツ「え、悪いよ」

吹雪「まぁまぁティルピッツさんは特に昨日お世話になりましたから、お気持ちだけで十分です!」

瑞鶴「まぁ食べる!を主旨にすると流し終わった後に食べた方がいいからね~」

吹雪「えへへー、そういう所もありますね~」

ティルピッツ「なるほど……じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」

白雪「やっぱりティルピッツさんって根は真面目ですよね」

ティルピッツ「主力の自覚は一応持ってるからね~、朝昼寝て夜起きて~の生活は身体に負担が……」

初雪「その割にはスタイルいいですよね……」

ティルピッツ「遺伝子に感謝だよね」

白雪「私は恨みますが」

ティルピッツ「厨二病は遺伝しないからね」

吹雪「その辺の事も一緒に流しますよー」

瑞鶴「素麺のように過去を水に流していく」

初雪「そうめんwith若気の至り」

白雪「黒い味がしそうですね」

深雪「ふふ、白雪姉さんが言うと別の意味に聞こえちゃう」

白雪「」

リシュリュー「な、内容はともかく、これはなんというか『夏っ!』ていう感じがあるな、おっと!」

白雪「お見事です」ズズー

深雪「白雪姉さん謝るからやけ食いしないで!後に流れない!」

ティルピッツ「流れないソーメン」

瑞鶴「なんか竹の節のあちこちに引っかかってそうだよね」

ティルピッツ「ささくれがいっぱい付いてるの、で食べると喉にグサグサっと」

リシュリュー「ダメだ、風流らしきものを一瞬感じたのに流されてしまった」

ティルピッツ「流しりしゅー」

瑞鶴「どっちかと言えば流されリシュじゃないの?」

リシュリュー「だから、流さないでくれ!」

瑞鶴「わ、分かったから、ストップストップ!どうどう……確かに夏のお祭り感を大分演出してるよね」

リシュリュー「そうだよな!なんというかこの辺りだけ涼しい感じがする」

吹雪「そりゃずっと水流してますからね」

リシュリュー「おっと主催者側から流れを壊してきましたよ」

ティルピッツ「なるほど、確かにその通りだ」

瑞鶴「そもそも考えついてなかったパターンだった」

深雪「こ、これはこれで!打ち水っていう日本ならではの涼感方法があるんです!」

瑞鶴「既にオウンゴールが決まってる状態からのクリアリング!」

初雪「切ない展開だ」

リシュリュー「ありがとう、深雪。まぁ私は満足し、ってええええ!?」

瑞鶴「ちょ、ちょっとどうかし…あはははは!」

白雪「……お姉ちゃんこれは何?」

吹雪「サッカーボールおにぎり」

白雪「なんでサッカーボールおにぎりを流したのかと聞いてるの」

吹雪「いやぁそうめんばっかりだと飽きるしね~ほらじゃんじゃん流すよ!」

ティルピッツ「おや、やっと取れたと思ったら野菜だった」

リシュリュー「流しそうめんってそうめんだけじゃないのか!?」

吹雪「最近はほうれん草とか豚しゃぶ肉とかも流しちゃいますね!」

瑞鶴「最近のは変わったんだね……」

リシュリュー「なんだ?風情とは一体なんなのだ?」

初雪「まあ正確に答えるならそんなもの考えるな、って所ですね」

ティルピッツ「そういうものなの?」

深雪「自然に『あ、いいな深いな』って感じたらそれで十分ですよ」

白雪「お姉ちゃん久しぶりで盛り上がっちゃったみたいですね、ちょっと食べるのに集中しましょうか」

ティルピッツ「お、やっとソーメンきた!」

瑞鶴「それ多分もやしだと思う」

ティルピッツ「切ない……あ、この感情が風情なのか……」

リシュリュー「ふむ、となると風情があって爽やかな食事は『深いい感じの切ない食事』ということか。なんだこないだの私の食事はまさにそれじゃないか」

吹雪四姉妹「それは違います」ズズー

リシュリュー「」

瑞鶴「筋金入りどころか金属で全身出来てるレベルね」

ティルピッツ「ね、言った通りでしょ」

瑞鶴「ところで、楽しい?」

ティルピッツ「ん……楽しい、かな?」

瑞鶴「そっか……今年の夏、宜しくね」

ティルピッツ「うん……よろしくって、ふふふ、あれ」

瑞鶴「なに?……ぶっあははははは!!」

吹雪「割るように残してたけどスイカも流しちゃえええ!!」

リシュリュー「風流ってなんなんだぁ!!」

おわれよ

とりあえず流しそうめんとかいいよなぁとか思いながら書き始めたんですけど、全然食べないしどんどん長くなったのでこの辺でカット
次はもう少しスッキリ終わらせます
ドールズフロントラインと蒼青のミラージュをよろしく

前のやつのHTML化依頼忘れてました、この場を借りてお詫び申し上げます

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