ありす「普通待ってくれるものですよね」 晴「その話続くのかよ…」 (50)

ありす(22)「時々ふと思い返してしまいまして」

晴(22)「重症だなオイ…Pが結婚してもう随分経つんだぞ?いい加減踏ん切りつけろよ」

ありす「それくらい自分でもわかっています。ただ、どうしても考えてしまうんですよ…」

晴「…まぁ、中々割り切れねぇのかもしれないけどよ」

ありす「日に数度」

晴「割と本当に重症だな。日に数度もそんなこと考えちまうのかよ」

ありす「いえ…日に数度、心がプロデューサーさんから離れます」

晴「重症どころじゃねぇよオーバーキルだこれ」

ありす「何ですかさっきから。人のことをまるで重病患者のように」プンスカ

晴「まるでじゃなくて重病患者だろ。あっコラ!オヤツ入れんなツマミ買いまくったろ!」

ありす「しょっぱいおつまみと甘いお菓子で無限ループするに決まってるじゃないですか」

晴「太るぞお前…っつーか重い。買い物カート持ってきてくれよ橘」

ありす「はぁーい」トテトテ

晴「はぁ…。ったく」

晴「今夜も荒れそうだな。ウコンもうちょい買っとくか」

ありす「晴さーん。持ってきましたよー」ガラガラ

晴「その山のようなお菓子は戻してこいっ!」

ありす「何ですか何ですか。今更良い奥さんになれるアピールですか!」

晴「違ぇよむしろお前の保護者感覚だよ!」

ありす「まぁ、晴さんが相手というのもアリと言えばアリかな?と考えなくも無いですが…」

晴「オレは考えるまでもなくナシだっつーの!そんな趣味ねぇよ!」







一応コレの続き(?)ですが特に読んでいなくても無問題ダヨー

ありす「待ってもらえなかった」 晴「またその話かよ…」
ありす「待ってもらえなかった」 晴「またその話かよ…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450032150/)

ありす「待ってくれてもよかったのに…」 晴「いつまで言ってんだよ」
ありす「待ってくれてもよかったのに…」 晴「いつまで言ってんだよ」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501428646/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1533051260

これ埼玉Pが元ネタらしいけどほんと?
本当なら思う?




蘭子「混沌電波第178幕!(ちゃおラジ第178回)」
蘭子「混沌電波第178幕!(ちゃおラジ第178回)」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1532984119/)


86 名前:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします[sage] 投稿日:2018/07/31(火) 16:41:05.28 ID:vQQJ7KJtO [2/2]
あーあ…またパクリあったの隠してたねー
第1回目より
20:1:2015/03/03(火) 20:41:57.26 :I0zfNQLXO

飛鳥「まあその話はひとまず置いておこう。それよりも気になることがあるんだけど」

蘭子「わ、我は公星を喰らうなどという酷いことはせぬぞ!(わ、私はハムスターを飲み込むなんていうかわいそうなことはしませんよ)」

公星(ハムスター)は埼玉県民が言い出したことなのにパクってるねー

ガチャッ


ありす「ただいま」

晴「オレん家だよ」

ありす「しょっちゅう来てますし私の家も同然じゃないですか」

晴「同然じゃねぇよ。荷物重てぇから早く靴脱いで中入れ」

ありす「エアコンつけておきますね」ピッピッ

晴「チューハイは冷蔵庫入れとくか…ツマミはこのままテーブル持っていきゃいいな。うっわ、あいつこんなにオヤツ買ってやがる」

ありす「テーブルの上片づけておきますよー?」

晴「おー、テキトーにその辺に放り投げといてくれー」

晴「晩飯どうすっかな…ま、残り物温めて卵でも焼きゃ十分だろ」

ありす「上着はハンガーでいいですかー?」

晴「おー、頼むわー」

ありす「この透明感の強い下着はどこに置きますかー?」

晴「その辺はほっとけ!」ダダダッ!

ありす「うわエロっ…。誰に見せるつもりなんですかこんなの」

晴「う、うるせぇ気の迷いだよ間違えたんだよ酔っぱらってたんだよ!」

ありす「晴さん晴さん、言い訳が迷子になってます」

ありす「それに何ですかこのブラ。スイカ入れかと思いましたよ」クッ!

晴「だぁーーっ!!大人しく座ってろ!ってか風呂の準備しといてくれよ!」

ありす「先にシャワー浴びて来いよってやつですね?」

晴「オレにそんな趣味はねぇよ!!」ガオーッ!

ありす「私にだってありませんよ!!」ガオーッ!

晴「ったく…。橘が風呂入ってる間に何か適当に晩飯用意しとくから汗流してこいよ」

ありす「本当に昔とは比べ物にならない女子力ですねぇ晴さん」ヌギヌギ

晴「脱ぐなら向こうで脱げぇ」

晴「あとお前、よく人の下着をどうこう言えるよなぁ」

ありす「お先にお風呂いただきました」ホクホク

晴「ん、そんじゃオレも入るかな」

ありす「そんな色気のない下着でいいんですか?」

晴「これから飯食って酒飲んで寝るだけだから問題ねぇだろ。そんじゃパパッと浴びてくるわ」

ありす「ちゃんと肩まで入って100数えないと駄目ですよ」

晴「お前はオレの何なんだよ…」

ありす「もちろん、フラれ仲間の親友ですが何か?」フッ

晴「すぐハイライト消すのやめろよ!泰葉みたいに戻らなくなっちまうぞ!?」

ありす「待ってもらえなかった待ってもらえなかった待ってもらえなかった待ってもらえなかった失敗した失敗した待ってもらえなかった待ってもらえなかった…」ブツブツ

晴「戻ってこい橘!橘ァ!」




晴「熱くないか?」ブォォォーッ

ありす「大丈夫です。…ふふ、感慨深いですね。子供の頃はドライヤーなんて使わなかった晴さんにこうして貰っているなんて」

晴「うるせ。そりゃオレだって22にもなりゃそれなりにやるっつーの」クシクシ

晴「…よし、こんなもんだろ」

ありす「ありがとうございます」

晴「髪長いから乾かすのも一苦労だな。面倒臭くねぇか?」

ありす「晴さんだって随分伸ばしてるじゃないですか。何ですか?この前ポニーテールが似合ってるって言われて調子乗りましたか?」

晴「の、乗ってねぇよ!別にPに言われたからどうこうって事でも…!」

ありす「私は一言もプロデューサーさんが、とは言っていませんよ?」

晴「…」

ありす「論破」フンスッ

晴「お前の晩飯生米にしてやる」

ありす「ちょっ!せめて炊いてください!」



ありす「はふほふ…、美味しいですねこの肉じゃが。味が凄く染みてます」ハムハム

晴「昨日の残り物だけどな。ほら芋と肉ばっか食うなよ」

ありす「きんぴらに白菜の浅漬けに塩辛豆腐…何ですか?私花嫁修業バッチリですアピールですか」ムシャムシャ

晴「1人暮らしこれだけしてりゃあ嫌でも覚えるだろ。これくらい」

ありす「私はカレーが精一杯ですよ」

晴「ドヤ顔で言う事かよ…。それに中学くらいから教えて貰ったりしてたしな」

晴「響子とかまゆとかブリッツェンとか。後は……」

ありす「プロデューサーさん、ですか?」ジロリ

晴「い、1回くらいはな?」

ありす「何をほざいてるんですか。週イチのペースであれこれ口実作って教わってたクセに。このムッツリ思春期」

晴「何で知っ…!ち、違ぇからな!?自炊すりゃその分食費が掛かんねぇからシューズとか買えるからってだけで…!」

ありす「ピンクのエプロン姿でまるで若妻気取りで並んで台所に立ってる中学生晴さんの画像がこちらになります」スッ

晴「だから何であるんだよ!その場にいたなら出て来いよ声掛けろよ怖ぇよ画像消せよ!」

ありす「羨まけしからん可愛いので永久保存します」

晴「消せ!」

ありす「その甲斐あってこの腕前ですもんね良かったですねご飯おかわりお願いします」モキュモキュ

晴「お前だって料理教わってただろ!?」

ありす「だってプロデューサーさんってば「イチゴは無しにしとこうか」ばっかりなんですもん!」

晴「何にでもイチゴ放り込むからだろうが」

ありす「美味しいから大丈夫ですよ!」

晴「美味いものと美味いもの足したら必ず美味いものになる訳じゃねぇよ!」

ありす「むぐぐぐ……あの頃の私にせめてこれぐらいの腕があればプロデューサーさんの胃袋を掴めたかもしれないのに…」

晴「いや無理だろ掴まれてたのオレたちの方じゃねぇか」

ありす「ぐぎぎぎ…」

晴「箸を噛むな行儀悪ぃ。ほら、食べ終わったらデザート出してやっから」

ありす「イチゴを所望します」

晴「お前冷蔵庫の中埋め尽くしてるだろ。この前ほたるから貰った滅茶苦茶甘いスイカあるんだよ。食うだろ?」

ありす「練乳マシマシでお願いします」

晴「太るぞ」

ありす「太らないんですよ。肉が付かないんですよ。誰かさんと違いまして」フッ

晴「ハイライト消えるスイッチ多すぎねえ?」


『フフーン!それではヘルヘイムの森に突入しますよ!』

『来週公開の映画「どうせ足元のハシビロコウなんですけど」の原作者、森久保先生にインタビューしてみたいと思います。…あれ、先生?』

『お見合いに失敗した常務の気持ちになるでごぜーますよ!』




ありす「…どのチャンネルにも良く知った顔が映りますねぇ」ピッ

晴「もう全員超売れっ子だもんなぁ。橘だってこの前なんたらっていう賞取ったじゃねぇか。映画の」

ありす「晴さんだってあちこち引っ張りだこじゃないですか。見ましたよ、プロ相手にガチで勝ちに行ってたあの番組」

晴「流石に負けたけどな。…てか寄りかかりすぎだオレはソファじゃねぇっての」

ありす「頭の高さに丁度クッションのようなものがあるので、つい」

晴「人の胸を何だと思ってんだよ!」

ありす「もげろ、寄こせと思っています」

晴「別に橘だってスタイル悪いわけじゃねぇだろ…」

ありす「自分でもそう思ってはいますが周りがモンスターだらけで自信が持てる訳無いでしょう」

晴「凄ぇ言われようだな」

ありす「昔はみんなあんな小っちゃくて可愛かったのに、全員それはもう育ちましたよねぇ」

晴「仁奈やこずえですらアレだもんな…ウチの事務所何か変な促進剤みたいなの散布してんじゃねぇの?」

ありす「あはは、私にだけ効きませんでしたね。今度志希さんにお願いしてみましょうかね」

晴「志希も今滅茶苦茶忙しいんだから本当にやんなよ?」

ありす「勿論冗談ですよ。軽く人類の歴史を変えましたもんね、あの人も」

晴「ハゲの特効薬作り出したもんなぁ」

ありす「晶葉さんはとうとう実物のガ〇ダム作っちゃいましたしね」

晴「今更だけど346プロって色々ヤバくねえか?」

ありす「教科書に名前残りそうな人が何人かいますもんね」

晴「ってかいい加減どけ。スイカ持ってくっから」

ありす「スイカならここにあるじゃないですか。2つ」フニッ

晴「パワーアーム!」ゴスッ

ありす「あたっ」

ありす「本当に甘いですね、このスイカ」シャクシャク

晴「だろ?今度ほたるに改めてお礼言っとかないとな」

ありす「ほたるさんも最近ようやく笑顔が戻りましたもんね。一時期はキックホッパーみたいになってましたし」

晴「おい本人に絶対言うなよ?泰葉とほたると智絵里と凛は今でも洒落にならないんだからな」

ありす「流石に言いませんよ言えませんよ。命が惜しいです」

晴「しっかし結婚して5年以上経つのに爪痕残りすぎだろ…当時はマジで部署潰れるんじゃねぇかって思ったけどよ」

ありす「年少組は号泣して中高生組は号泣して大人組は号泣して大変でしたもんね」

晴「その中でもトップクラスの大号泣してたのお前だからな?」

ありす「だから1か月で落ち着きましたってば!」

晴「掛かりすぎだろ…当時15歳でどんだけ募らせてたんだよ」

ありす「晴さんは人目の無いところでばっかりボロボロ泣いてましたもんねぇ」

晴「………泣いてねぇよ」

ありす「もうあれから何年も経ってるんですからいい加減強がらないで素直になりましょうよ。あ、そろそろ飲みましょう飲みましょう」

晴「飲むのかよ?スイカまで食ってもう腹いっぱいだろ、たまには大人しく寝ようぜ」

ありす「ストロングゼロ、オープン」プシュッ

晴「あっ!いつの間に持ってきてんだよ!」

ありす「さぁさぁ、乙女2人お酒でも嗜みながら恋バナに花を咲かせようじゃありませんか」

ありす「男の趣味は同じなんですから話題は尽きないでしょうし」

晴「その言い方やめろ生々しい」

晴「ったく……グラスとつまみ持ってくるわ」

ありす「はーい」

晴「あたりめは炙るか?…いいや面倒だし。お、ウィンナーあった。これ焼くか」ゴソゴソ

ありす「本当に女子力高いですね…部屋も奇麗ですし整理整頓もされてますし」

ありす「…うん?棚の後ろに何か………何ですかこれ。アルバム?」ペラッ

ありす「………………………うわぁ」

晴「おーい、卵の賞味期限近いから使うけどオムレツでいいかー?」

ありす「は、はいっ!お任せします!」シュバッ


ありす「それでは私たちの変わらぬ友情に」

春「橘の変わらねぇ執念に」

はるあり「「かんぱーい」」カチンッ

ありす「……ぷはぁっ!アルコールが五臓六腑に染み渡りますねえ!」

晴「完全に年季の入った呑兵衛の飲み方じゃねえか」

ありす「いいじゃないですか。明日はお休みなんですから」

晴「オレも一応休みだけどよ。千枝と梨沙は休み合わなくて残念だったよな」

ありす「酒癖悪いですけどね、あのお2人も」

晴「よりにもよってお前が酒癖を語るのか」

ありす「晴さんは相変わらずチビチビ飲みますねぇ」

晴「強くねぇんだからいいんだよ」クピッ

ありす「宅飲みなんですからハメ外しても良いじゃないですか」

晴「オレが酔ったら誰がバーサク・タチバナを止めるんだよ」

ありす「何ですかその呼称!」

晴「この前の飲み会で」

ありす「また梨沙さんですかおのれ」

晴「いんや、みりあが」

ありす「あの爆乳レッサーパンダめが」

晴「口調口調」

ありす「誰がバーサクですか誰が。こんな清純派人気若手女優を捕まえて」プンスコ

晴「お前のへべれけ姿が未だに週刊誌に乗らないのが不思議でたまらねぇよ」

ありす「晴さーん、あたりめ取ってくださーい」

晴「手ぇ伸ばせば届くだろ…ほらっ」

ありす「あむっ」

晴「行儀悪ぃぞ」

ありす「見られたくない人は今いませんので」

晴「写メ取ってPに送ってやる」カシャッ

ありす「ちょっ、ヤメロォ!」

ありす「あー、いいですねぇコレ。ただ焼いただけのウィンナーなのに」パクパク

晴「酒飲むと体が塩分欲しがるからこういうしょっぱいのが美味く感じるんだよ。締めのラーメンもそういう理屈らしいぜ」

ありす「ウィキPディアですか?」ハムハム

晴「…あ、ほらオムレツも食えよ。チーズ入ってるぞ。カマンベール」

ありす「誤魔化すの下手ですか思春期22歳児」

ありす「あ、凄くおいしい」モキュモキュ

晴「オレの分も残しといてくれよ」

ありす「……あれ、もうお酒無くなっちゃいました」

晴「お前ペース早ぇよ。うわ、マジでもう空じゃねぇか」

ありす「チューハイなんてジュースですよジュース」

晴「どこぞの6代目シンデレラガールみたいな事言いやがって。…ちょっと待ってろ。この前千枝に貰ったやつ持ってくるから」

ありす「先週梨沙さんが持ってきたシャンパンもお願いします」

晴「マジで程々にしとけよ?」スタスタ

ありす「……あむっ」

ありす「むぐむぐ………味付けがそっくりですね」

晴「ほれ。ちょっとその辺片付けろ。置けねぇだろ」

ありす「晴さんは良いお嫁さんになりますねぇ」

晴「なれなかったけどな」

ありす「え?」

晴「空になった瓶と皿片付けるぞ?ほれそっちのもよこせ。違うウィンナーは残ってるだろ」

ありす「はぁい」

晴「水でさっと流して……洗い物は後でまとめてやりゃあいいか。まゆから貰った牛タンも出しちまうかな」

ありす「……」ゴソゴソ ペラッ

ありす「……………………………えらいこっちゃあ」

晴「おーい、牛タン焼いたら食うだろ?ネギどうする?」

ありす「お、お任せします!」シュバッ

晴「あいよ。んじゃネギタンだな。ちょっと待ってろ」トントントントンッ

ありす「お、お構いなくです結城さんっ」

晴「何だよどうしたよ」

ありす「うまぁああい!!」

晴「やっぱ本場は違うな!このコリコリ感がクセになるよなぁ」

ありす「んぐんぐ…そして何よりお酒が進みます!冷酒っ!ネギたっぷりのタン塩!冷酒!無限ループじゃないですかっ!」カッ

晴「タンの塩味とたっぷりネギのほろ苦さと辛みが酒を促進しやがる!」カッ

ありす「あはははは!あっという間に出来上がっちゃいましたねぇ晴さん。顔真っ赤ですよ?」

晴「うるせっ。すぐ顔に出ちまうから嫌なんだよ……ああチクショウ止まんねぇなコレ」パクパク グビッ

ありす「タンの上に晴さん特性オムレツをこうして、んしょ、乗せて………ああっ!もうっ!」

晴「じゃあオレはあたりめ用の七味マヨにつけて…ヤバいコレもヤバい!まゆありがとう!へっぽこへちょまゆとか言ってゴメン!」

ありす「あははははっ!晴さん酷いですねぇ!」

晴「バッカヤロウ!本当に酷いのは誰だ?」

ありす「えー?誰ですかぁ?サバオリくん?」ケタケタ

晴「一番悪いのはPに決まってるだろうが!アイツのせいで一体何人泣いたと思ってんだ!!」

ありす「っ!?そ、そうです!悪いのは全部プロデューサーさんです!」

晴「何人堕とせば気が済むんだスケコマシー!」

ありす「何人シンデレラガールにしたら気が済むんですか女たらしー!」

晴「嬉しそうに結婚報告しやがって祝うしかねぇだろ人外社畜ー!」

ありす「ブーケをキャッチしてしまった私が一体どんな気持ちだったか考えてくださいムッツリスケベー!」

晴「よーしっ!シャンパン開けるぞ橘ァ!」

ありす「いいですねジャンジャン行きましょう!今夜は寝かせませんよー!?」

晴「受けて立つぜほら注げ注げ橘ァ!」

ありす「あはははは何ですかね頭がハイになってきました」

晴「暑ぃなクソッ!面倒臭ぇ脱いじまえ!」ポイッ

ありす「いいですね。じゃあ私も」ヌギヌギ

晴「こんだけ育ったんだから手ぇくらい出せよヘタレー!」

ありす「大きさじゃないんですよ据え膳という言葉くらい知っているでしょうエセ紳士ー!」

晴「あ゛~…やっべ変なテンションだわ超暑ぃ…橘ぁ水くんね?」

ありす「はいどうぞ」スッ

晴「サンキュ。……がぺぺっ!」ブフォッ

ありす「わわっ、きちゃないです」

晴「ゲホッ!ゴホッ!おまっ、これ水じゃねぇだろ!」

ありす「水ですよ。色は」

晴「火が付きそうな水だなぁオイ!喉焼けるかと思ったわ!」

ありす「じゃあウーロン茶ならいいですか?まったくもう」トクトクトク

晴「おいコラそれウィスキーだろ」

ありす「色はウーロン茶じゃないですか」

晴「色で飲み物判別すんな!お前ほど酒強くねぇんだよオレ!ショックで酔い飛んだわ!」

ありす「えー?もっとはっちゃけましょうよ。晴さん酔っぱらわないと素直になってくれないじゃないですか」クピッ

晴「お前が日頃から欲望に忠実すぎるんだよ」

ありす「自分の気持ちに正直にならなければ本当に欲しいものは手に入らないですから」

晴「凄ぇ説得力だな」

ありす「いいんです。私はまだ諦めませんから。待って貰えなかったのならこっちが待てばいいんです」

晴「ちょっとだけ尊敬するわ。橘のそういうとこ」

ありす「4年くらいあっという間じゃないですか待ってくれても良かったじゃないですかぁあああ!!」エーンッ

晴「待つんじゃなかったのかよ!」

ありす「4年後をひたすら楽しみに1日1日カレンダーに×印をつけて夢見ていた私の純情はどうなるんですかぁ!!」ビエーン

晴「クリスマスが待ちきれない子供か。手のひら返し早すぎるわ」

ありす「グスッ…えぐ、ヒック……お子さんも出来て幸せそのものといったご様子で…」

ありす「どうしてあなたの横にいるのが私じゃないんですかぁ!!」

晴「Pが結婚した時お前まだ15歳だろ。そりゃ無理だよ」

ありす「桃華さんがもう少し頑張ってくれていれば…!」ギリッ

晴「おい桃華と裏で何企んでたんだよお前」

ありす「婚姻適齢12歳以下法案に決まっているじゃないですか!」

晴「お前の執念に国家を巻き込むな!」

ありす「グスッ……一夫多妻制度はもうちょっとだったんですが…」

晴「国を変えるな!」

晴「いつの間にか脱いでるしよ…何かオレ最近橘の悪影響受けてる気がする」ゴソゴソ

ありす「晴さん全然飲みには付き合ってくれますけどご自分は全然飲まないんですもん」

晴「だーかーらー飲めねぇっつってんだろうが」

ありす「ヤケ酒はするクセに」

晴「んぐっ」

ありす「いつもはしれっと自分は無関係だーみたいな顔してるクセにお酒入るとグチグチメソメソと未練がましく愚痴りだす晴さんも嫌いではありませんけど」

晴「悪ぃオレはちょっと橘の事嫌いになりそうだわ」

ありす「せめて一夫多妻制になってさえいれば…何とか第7夫人くらいには滑り込める自身があるのですが」

晴「Pにそんな甲斐性ねぇだろ。今でもアイツが結婚なんて出来た事が不思議でならねぇよ」

晴「ぶっちゃけ、何となくだけどアイツはずっと独身でいるつもりなんだろうって思ってたから…だから、ホントにビックリしたわ。結婚するって聞いたときは」

ありす「この世の終わりかと思いましたよね」

晴「いやそこまでは…」

ありす「この世には神も仏もいないのかと。現実を受け入れられず、この世界が間違っていると全てを憎み、恨んだものです」

晴「悪ぃ、そこまでは」

ありす「まぁ思い切り泣いてみんなと傷を舐め合ってしばらくして何とか落ち着きましたが」

晴「1か月掛かったもんな」

ありす「結婚してしまってもそれがゴールでは無いという事も気づきましたし」

晴「略奪します、とか言って強引に迫って嫁さんにシバき倒されたもんな」

ありす「籍なんて所詮は紙切れ一枚の書類上のものですし」

晴「仮にも清純派として売れている人気女優の口から凄まじい暴論が出たな」

ありす「……でも、その紙切れ一枚で社会的に認められる関係こそが欲しかったんですけどね……」

晴(あ、コレやべぇの来るパターンだ)ススッ

ありす「待てますかって聞いたんですから待ってくれるのがプロデューサーのルールではないんですかぁ!!」ウエーーン

晴「ちゃんとハッキリ言わねぇ橘が悪いだろ近所迷惑だからもうちょい声押さえろ!」

ありす「状況的にあの人なら絶対察してたでしょう分かっててトボけてましたよね責任取ってくださいよぉおお!!」ビエーンッ

晴「抜け道ガバガバの攻め方したお前が悪いっつーの。てか12歳にガチのプロポーズされて承諾するオッサンってどうなんだよ」

ありす「私は一向に構いませんッ!!」

晴「お前と幸せになる前にPが社会的に消されるだけだろ」

ありす「うぐぅぅぅうううぅぅぅぅぅぅ10年前に戻ってやりなおしたい…」グスッ

晴「やり直しても難易度インフェルノだろ…せめて今の年齢で当時のPとだったら問題ねぇんだろうけど」

ありす「……あ、もしもし晶葉さんですか?タイムマシンって…」

晴「行動力が凄ぇ!」

ンナギ狩…もとい諸事情で今夜は一旦ここまで。間に合わなくてゴメンよ橘さん晴が何でもしまむらオヤスミー

ありす「うぐっ…ぐす、えぐ……」

晴「本当にお前酒入るとすぐ泣くよな…あ、もう日付変わりそうだけどケーキ食うか?」

ありす「ヒック……頂きます」

晴「聞いといて何だけどしこたま酒飲んでケーキ入るのかよ凄ぇな」

晴「よし、んじゃ持ってくるわ。顔酷い事になってんぞ?洗って来いよ」

ありす「グス……ピチピチの美少女が待っててと言ってるんですから普通待ってくれるものですよね…」

晴「当時は少女っつーか幼女だったろ。本気にして待ってる方がヤバいっての」

ありす「恋愛に年齢なんて関係ありませんよ!」

晴「当事者同士がそう思ってりゃあな。ほらケーキだぞケーキ。橘の大好きなイチゴたっぷりだぞ」

ありす「うわぁ……え、もしかしてコレ晴さんの手作りですか?」

晴「流石にそんなスキルねぇよ。デパ地下で買ってきたわ」

晴「んでもってローソク刺して、っと……22本は多いよなぁ」プスプスッ

ありす「12本でも構いませんよ?」

晴「やめろよケーキの上だけでもあの頃に戻りたいってか?悲しすぎるだろ」

ありす「それにしても珍しいですね。晴さんがケーキなんて。しかも1ホール丸々なんて」

晴「いや、誕生日だからに決まってるだろ」

ありす「誕生日?」

晴「ああ」

ありす「晴さんが?」

晴「オレはもう祝ってもらっただろ。てかお前もパーティーにいただろ」

ありす「プロデューサーさんが?」

晴「アイツの誕生日は未だに知らねえよ」

ありす「…」

ありす「…あれ、私誕生日でしたっけ」

晴「普通忘れるか?自分の誕生日って」

ありす「仕事してお酒飲んで寝て起きて仕事してお酒飲んで寝るだけの生活なので月日の感覚がどうにも」

晴「仕事に追われる事で現実逃避する22歳独身女みたいな事言うなよ」

ありす「仕事に追われる事で現実逃避している22歳独身女ですよ」

晴「何等分する?8分の1くらいにしとくか」

ありす「面倒ですからこのまま直接でいいんじゃないですか?」ズモッ ハムッ

晴「太るぞお前」

ありす「私は一向に構いませんッ!主に胸周りを希望します」モグモグ

晴「この食生活でよくそんなスラッとしたスタイル維持してるよな…心が聞いたらまた絡まれるぞ?」

ありす「晴さんだって特に何か気を付けてる訳でも無いのにそのムチムチボディじゃないですか」

晴「ムチムチとか言うな!ちゃんと引き締まってるだろホラ!」

ありす「出るとこバインバインで締まるところキュッとして…何なんですかけしからん。ドスケベボディめ」

晴「なぁこのケーキってアルコール入ってるっけか?ってもう半分近く食ってるじゃねぇか!」

ありす「ヒンナヒンナ」アムアム

晴「オレの分も残しとけよ!ってかこんな時間にそんなに食いやがって…」

ありす「いいんですよー明日はお休みなんですから」

ありす「誕生日だというのに家でゴロゴロするくらいしか予定のない22歳独身女ですよー」

晴「みんなのスケジュールが合えばいつもみたいに事務所でパーティーって話になったんだけどな…まぁみんな売れっ子だし都合つけるのも難しいよな」

晴「だからこの前千枝と梨沙とで前倒しで祝ったつもりなんだけど、やっぱ全然気づいてなかったのな」

ありす「……ああ、だから何の心当たりもないのにプレゼントくれたんですね。何で私貢がれてるんだろう?って思ってました」

晴「何で飲んだくれの同僚に唐突に貢ぎ物渡すんだよ」

ありす「…手切れ金代わりですかね」

晴「酒癖の悪さに自覚があるなら自重しろよ!あとみんな見捨てたりしねぇから涙ぐむなよ!」

ありす「グスッ……ありがとうございます…流石に私も今後お酒だけがマイフレンドな人生というのは遠慮したいので…」

晴「今更放っておいたりしねぇっての。10年も付き合ってんだ、お前の悪いところもどうしようもないところもアホなところも全部分かってるよ」

ありす「晴さん…」

晴「なんだよ」

ありす「結婚しましょうか」

晴「しねぇし出来ねえよ」

ありす「……もしもし志希さん?性別が一瞬で反転するクスリってまだ残ってますよね?」

晴「待て待て待て待て待て!」


晴「お、日付変わった。誕生日おめでとう橘」パチパチパチ

ありす「ありがとうございます。これで私も22歳ですか……………」

ありす「あれ?」

晴「どうした?日付変わったんだからもうお前22だろ?…………」

晴「あれ?」

ありす「…まぁ別にいいですよね。何故か深く考えると頭痛がしますし」

晴「そうだな。触れちゃいけないモノもあるだろ」

晴「今年はPからどんなプレゼント貰えるんだろうな。橘の事だから「籍をください」とか言ってそうだけど」ハハッ

ありす「ああ、断られました」

晴「実際に既に実行してる橘マジハンパねぇ」

ありす「苗字くらいくれてもいいじゃないですかぁ!」バンバンッ

晴「こらこらテーブル叩くなケーキが零れる瓶が落ちる」

ありす「何かリクエストあるか?って聞かれたから欲しいものを答えただけじゃないですかぁ!」

晴「物には限度があるし可能なものと不可能なものってあるだろ」

ありす「私が欲しいのはっ!今も昔もっ!あなたの心なんですよぅ!!」ウエーーン

晴「そればっかりは自分の手で勝ち取らねぇと無理だよなぁ」

ありす「グスッ……ですからムーディーな場所でディナーを、と妥協しておきました…」クスン

晴「あー、じゃあPお得意の例のホテルだな」

ありす「でしょうね……この前の晴さんのお誕生日も連れて行って貰ったんですよね?」

晴「え?」

ありす「プロデューサーさんとお食事に行ったって聞きましたよ?行かなかったんですかホテルに。晴さんがホテルに」

晴「何だその謎の含みは」

晴「オレはほら、高級ホテルディナーは高校生の時にねだったから今年は………ま、まぁオレの事はいいじゃねぇか別に」

ありす「……もしもしまゆさん?あ、凛さんもご一緒ですか丁度良かった。今お時間大丈夫ですか?」

晴「蒼い狂獣と紅い凶人を呼ぼうとすんなぁ!!」

ありす「晴さん今年はプロデューサーさんにどんなお祝いしてもらったんですか?」ニコッ

晴「き、今日はお前の誕生日だろ?オレの事はどうでもいいじゃあ…」

ありす「は・る・さ・ん?」

晴「へ、へるぷみー!!」

-----

ありす「と、言う訳で次のお休みは晴さんと同じお祝いでお願いします」

モバP(以降P表記ではないのか)「お、おおう……。突然訪ねてきたかと思ったら」

ありす「すみませんお休みのところを」

P「まぁ構わんよ。嫁さんと子供たちは買い物に行ってるし」

ありす「すみません結婚してください」

P「構うよ」

ありす「ちぃっ」

晴「悪ぃ、止めたんだけどさ」

P「気にするな。当日に祝ってあげられなかったんだし橘さんの要望には出来る限り応えるよ」

ありす「ありすです。応えて頂けると言うのならあなたに名前を呼んでほしいありすです」

P「すまないがその願いは俺の力を超えている」

ありす「ぎるてぃ」ギリッ

晴「神龍かよ」

P「それにしても…ありすに自慢でもしたのか晴。めっちゃはしゃいでたもんなぁ」

晴「ち、違ぇよ!橘に脅されて…ってはしゃいでもねぇし!」

P「豪華客船でのナイトクルーズに目をキラキラさせてる無邪気な22歳の画像がこちらになります」スッ

晴「ちょ」

ありす「私にもその画像頂けますか?」

晴「ヤメロォ!」

P「動画もあるでごぜーますよ」ピッ

ありす「頂きましょう」

晴「打ち合せでもしたのかお前らぁ!!」

P「折角来たんだしお茶でも飲んで…って、アイドルを家に招き入れるのもアレかな」

ありす「何を今更…。お構いなく。突然押しかけてきてしまっている訳ですし」

晴「って言いながら何で靴を脱ごうとしてんだ。ほら帰るぞ橘」グイッ

ありす「ああっ!何もしませんから!何もしませんからっ!」

晴「何もする気が無ぇ奴はそんな事言わねぇよ。んじゃこのダメ人間連れて帰るわ。悪かったなP」

P「相変わらず仲がいいね君達」

ありす「うぐぅぅぅうぅぅぅ」

P「橘さんもまた事務所でな」

ありす「ありすですっ!」

晴「ほら橘、いつまでしがみ付いてんだよ帰るぞ!」グイグイッ

ありす「んぎぎぎぎぎぎ」

P「ハハッ、すごいちからだ」

晴「Pも笑ってないで手ぇ貸してくれよ………うん?」

P「ん?」

晴「P、その首の痕どうしたんだ?」

P「えっ……あっ」

ありす「あ、本当です虫刺されみたいな痕がいっぱ…………あっ」

晴「あっ」

P「…」

ありす「…」

晴「…」

P「……」

ありす「……」

晴「……」

ありす「……お邪魔しました」

晴「お邪魔しました」

P「アッハイ、お構いも出来ず…」

ありす「…」テクテク

晴「…」テクテク

ありす「……」

晴「……」

ありす「………」

晴「………」

ありす「………な」








晴「何なんだよチクショオオオオ!!!!」

ありす「っ!?!?」ビクンッ

晴「あーあー仲が宜しい事でお盛んな事で!遠くないうちに3人目の子供が出来そうだなぁオイ!」

ありす「は、晴さん落ち着いて…声、声大きいですっ」アセアセ

晴「そりゃ休みの日に何してようが自由だよなぁ!突然押しかけたのもそりゃこっちが悪ぃよ、なぁ橘ァ!」

ありす「晴さん落ち着いてっ、落ち着いて」

晴「橘ァ返事ィ!!」

ありす「は、はひっ!」

晴「見せつけやがってチクショウ!おい酒買って帰るぞ橘ァ!!」

ありす「えっ?あ、あの私明日は朝イチで撮影があるんですが…」

晴「アァンッ!?」ギロッ

ありす「どこまでもお付き合い致しますっ!」

晴「今夜は寝かさねぇからな覚悟しろよ橘ァ!!」

ありす「ど、どえらいこっちゃ…」

晴「普通待ってろっつったら待ってるもんだろうがバッキャロー!!」ウエーーン

ありす「この思春期モンスターを私1人でどうしろと!?」







アッキー「終わりだ」

優「ねぇアッキー。一夫多妻制議案がまた来たけどどうする?」

お久しぶりです、紳士です。晴と橘さんの誕生日を一緒くたにしてしまえSSでした。この2人となると何故かコレしか思いつかなくて…来年は違う形にしてみたいものです。
冷静ぶってるつもりで喜怒哀楽が表に出やすい橘さんと明朗活発に見えて実は内に色々溜め込んでしまうタイプの晴。個人的にこの2人はこんな感じに解釈しております。流石にちょっぴり可哀そうにも思えてきたので待ってもらえたifストーリーとかいつか……ハハッ無理。
8月になってもまだまだ暑い日が続きますが皆さんお気を付けください。また変なSSが現れたら熊谷の暑さのせいですきっと。


オツカーレ

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