美希「普通の抱き枕よりも抱き春香の方が熟睡できるの」 (30)

美希「それと、春香の膝枕も最高なの」

春香「えっと…急にどうしたの?」

美希「ミキね、最近気づいたの。春香に膝枕をして貰ったり、春香を抱き枕みたいにぎゅっとして一緒に寝ると、なんだか眠りの質がとっても良くなるの」

春香「えっと…あ、ありがとう……?」

美希「うん、だからミキと一緒に暮らしてほしいの」

春香「ん…? ちょ、ちょっと待って! 何だかいきなり話がとんだけどどういう事!?」

美希「えっとね、春香と一緒に寝ると眠りの質が良くなるでしょ? 眠りの質が良くなると元気が出てキラキラできるでしょ? だからいつでも春香と寝るために一緒に暮らそうと思ったの」

春香「な、なるほど……。うん、理屈は分かったけどそれでも分からないことが多すぎるかな」

美希「どこが分からないの?」

春香「えっと…それじゃあまず、私の膝枕が最高って言ってたけどなんで私なの? 膝枕ならあずささんとかの方が良さそうだけど…」

美希「なるほど…さすが春香、いい質問なの!」

春香「この問題に関しては、いい質問の定義が分からないけどね」

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美希「確かにあずさの膝枕もかなりいいの。春香がいなかったらあずさと一緒に暮らそうって言ってたの」

春香「結局誰かと一緒に暮らすんだね」

美希「でもね、あずさと春香では決定的に違う事があるの!」

春香「決定的に違うところ…」(大人っぽさとか、個性とかって言うんだろうなぁ…)


美希「あずさと春香の違い…それはずばり、イタズラした時の反応の面白さなの!」

春香「イタズラした時の反応の面白さって…」

美希「ミキね、膝枕をしてもらうと、たまにイタズラがしたくなるの!」

春香「迷惑だなぁ」

美希「ミキの十八番のイタズラは膝枕してもらっている時に、わざとおまたの方に寝返りをうって匂いを嗅ぐっていうやつなんだけどね?」

春香「え、えぇぇっ!? あれ、意識的にやってたことなの!? というかイタズラじゃなくてセクハラだよ、それ!」

美希「そうだよ?」

春香「…どうしよう、事務所の仲間にセクハラされていたことが判明したんだけど」

美希「まぁまぁ、セクハラの件はどうでもいいの」

春香「いや、どうでもよくないよ!」

美希「どうでもいいの!」グイグイッ

春香「押し切られた!?」

美希「とにかく話を進めるの! えっと、おまたに顔を突っ込んで匂いを嗅ぐイタズラの話だったよね。まず、このイタズラをあずさにやった時は…」


あずさ『あらあら~』ナデナデ


美希「って感じで全然あたふたしなかったの。でもね、春香にやった時は…」


春香『ちょ、み、美希…そこ、ぐりぐりしちゃダメだよ……お、起きて…///』アタフタ(小声)

美希『あふぅ…』グリグリスンスン

春香『う、うぅ、美希ぃ…///』


美希「って感じで、恥ずかしいから本当はミキを起こしてやめさせたいんだけど、やっぱり起こすのも悪いかなって思って、結局恥ずかしさに耐える春香の反応がサイコーなの!」

春香「ちょ、あ、あの時起きてたのっ!?」

美希「うん。春香、とっても可愛かったの!」

春香「うぅぅ…は、恥ずかしい……///」

美希「あ、春香赤くなってる! 可愛いの! 可愛いの!」

春香「なっ!」カァァ///

春香「み、美希! 年上をあんまりからかっちゃダメだよ!!!!」


美希「…まぁまぁ、落ち着くの春香」

春香「なんで私が窘められてるんだろう…」


春香「はぁ…それにしても、まさか美希が、中年男性が子供の姿になったから女子風呂に入って好き放題する漫画みたいな事をしているなんて…」

春香「というか、そういう反応が見たいなら私じゃなくて雪歩とかじゃダメなの?」

美希「確かにイタズラした時の反応は雪歩もなかなかいい線行っているの」

美希「でも、やっぱり春香の膝枕には敵わないの」

春香「…そうなの?」

美希「そうなの。雪歩はね、春香よりも太ももが細いの!」

春香「……そうだよね、春香さんは足が太いよね、そうだよね」ズーン

美希「いやいや、そういうわけじゃないの! 春香の足は決して太くないの! ただ、雪歩がちょっと細すぎるの」

春香「あー、確かに雪歩は細いよね」

美希「後、春香の太ももは太さが丁度いいだけじゃなくて弾力もちょうどいいの。アイドルをやっているから柔らかさの中にしっかりと筋肉もついていて、ナイスな低反発枕になってるの!」

春香「なるほど…要は、私の太ももが美希が寝るのにちょうどいい高さと柔らかさって事なんだね?」

美希「そうなの! でもね、実は春香枕にはもう一つ大きな魅力があるの」

春香「春香枕って…」

美希「春香枕の魅力…それは匂いなの!」

春香「に、匂い?」

美希「春香の匂いはほんのり甘くて、なんだか眠くなってくる匂いなの」

春香「そうかなぁ…」スンスン

春香「うーん、自分じゃわかんないなぁ…」

美希「この前春香をぎゅーってしながら寝た時はとっても気持ちよく眠れたの」

春香「あの時か…あの時は美希が私の胸に顔を押し付けてくるから恥ずかしかったよ…」

美希「春香のおっぱいは柔らかくていい匂いだから挟まれたくなるの」

春香「うーん、美希って実はおじさんだったりする?」

美希「ミキはアイドルだよ?」

春香「…まぁ、美希のやってる行動は完全におじさんのそれだけどね」

美希「とにかく、これでミキが春香と一緒に暮らしたい理由がわかったでしょ? 春香、ミキと一緒に暮らすの!」

春香「いや、そんなこと急に言われても無理だと思うけど…」

美希「春香はミキと暮らしたくないの…?」

春香「いや、暮らしたくないってわけじゃないよ? 美希と一緒に暮らすのは楽しそうだし」

美希「それならどうして……あっ、分かったの! 春香はミキと一緒に寝てると我慢できなくなっちゃうことが怖いんだね?」

春香「え、どういうこと?」

美希「もぉー、言わせないでほしいの…///」

春香「え、えっ!? どうして顔を赤らめたの!?」

美希「でもミキ、春香と睡眠の為ならどんな事をされても頑張るの! だから、春香は欲望のままにミキをおそっていいんだよ?」

春香「お、おそうっ!? ち、違う違う! 私は美希にそういうことしようだなんて考えてないから!」

がちゃ

小鳥「ただいま戻りました~」


美希「そうなの? それなら…それならどうして春香はミキと一緒に寝てくれないの?」

小鳥「ぴよっ!?」(えっ、えっ!? 事務所のドアを開けたらみきはる!?)

春香「いや、さっき美希は私が美希をお、おそうって言ってたけど…今までの話を聞く限り、恥ずかしいことされるのは私だよね?」

小鳥(どういうことなのっ!? みきはるなの!? はるみきなの!? 春香ちゃんは恥ずかしいことされちゃうの!?)

美希「むぅ…分かったの。春香が恥ずかしいなら一緒に寝る時は抱き着いて寝るだけで我慢するの」

春香「胸に顔を埋めるのもなしだよ?」

美希「…が、我慢するの」

春香「むぅ…ホントかなぁ…」ジロリ

美希「うぅ、ひどいの春香…あれ、小鳥帰ってたの?」

小鳥「ぴよぉっ!?」(き、気付かれちゃったわ…せっかくのみきはるワールドに私という不純物が…)

美希「小鳥、聞いてほしいの!」

小鳥「ど、どうしたの美希ちゃん?」


美希「春香がね…春香がひどいの! 春香ったらミキをぐっすり寝かせてくれないの!」

小鳥「ぴよぉっ!! はるみきなのねっ!? 春香ちゃんが攻めなのね!!」

春香「ちょ、ちょっと美希! その言い方は誤解を招くよ! 小鳥さん、今のは違いますから!」

小鳥「はるみきじゃないの!? ということはみきはるなのね!?」バンッバンッ

春香「だから、それも違いますって!」

小鳥「どっちなのっ!! はるみきかみきはる、どっちなの!?」グイッ

春香「お、落ち着いてください、小鳥さん…」

美希「小鳥ったら興奮しすぎなの…」

美希「小鳥を落ち着かせるためには……春香!」

春香「ん?」

美希「えいっ、なの!」チュッ

春香「んんっ!?」

小鳥「ぴよぉっっ!!!」ブパッ

春香「ちょ、ちょちょちょ、み、美希!?」カァァ///

美希「ふぅ、これで小鳥は静かになったの」

小鳥「…」ドクドク

春香「ど、どどどどどうして、キ、キスをっ!?」

美希「小鳥を静かにさせるためにはこれが一番手っ取り早いの」


春香「で、でででででも、わ、わた春香さんファーストキス!」

美希「あぁ、それなら大丈夫なの」

春香「何が大丈夫なの!?」

美希「だってミキもファーストキスだから!」


小鳥「…」ドクドク

春香「い、いやそれ関係ない…というか小鳥さんっ!? 出血量が凄いんですけど大丈夫ですかっ!?」

小鳥「…」ドクドク

美希「小鳥なら大丈夫なの」

春香「い、いやいやまずいって! 小鳥さん、小鳥さん!?」

美希「大丈夫なの。キスは峰打ちみたいなものだから死にはしないって思うな」

春香「み、峰打ちって…?」

美希「キスくらいならそこまでのダメージは受けてないはずなの。もしもミキと春香がキス以上の事を小鳥の前でしたらちょっと危ないかもしれないけどね」


春香「キ、キス以上って…///」

美希「…ミキね、春香とならキス以上の事をしてもいいって思ってるよ?」

春香「えぇっ!? み、美希!? そ、そんなの私たちにはまだ早いよ!」カァァ///


美希(春香は本当に揶揄いがいがあるの)プププ


小鳥「ぴふあっ!?!?」ハナヂブッパ

春香「って、小鳥さんの鼻血の勢いが強まった!? 小鳥さん、小鳥さん!!」

小鳥「あ…あり……」

春香「どうしたんですか!? 大丈夫ですか小鳥さん!」

小鳥「…良質なみきはるを、ありがとう……」ガクッ



春香「………すごい血の量だけどなんだかもう大丈夫なような気がしてきたよ」

美希「幸せそうな寝顔なの」

春香「…鼻にティッシュ詰めて、寝かせておこうか」

美希「そうだね」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


小鳥をソファに寝かせた後…


小鳥「…」ハナティッシュコトリ

春香「ふぅ、なんとか落ち着いたね…」ヤレヤレ

美希「全く、小鳥のせいで大変だったの」

春香「いや、どっちかというと大変にしたのは美希だと思うけど…」

美希「ミキが? どうして?」ポカーン

春香「だって、美希が私にキ、キスをしなければ…/// って、なんだか言ってて恥ずかしくなってきたからもういいや…」

美希「そうなの? あっ、ところで春香はいつからミキと暮らせる? ミキはいつでもいいんだけど…」

春香「え? だから、それは無r…」

美希「あっ、そういえば同棲するんだから春香の両親に挨拶しに行かないとだよね! ミキ、とっても緊張するの!!」

春香「あ、あれあれ!? なんだかもう一緒に住むみたいな流れになってるんだけど!?」


美希「春香を抱いて寝れるのが楽しみなの~!!」

小鳥「ぐぼらぁっ!!?!?!?!?」ハナヂブシャー

春香「って、小鳥さんがまた血をっ!?」


美希「ミキと春香の同棲記念の綺麗な噴水なの…///」

春香「顔を赤らめてる場合じゃないよ美希! 小鳥さん、小鳥さーん!!」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


~数か月後~


響「ふぅー、今日のレッスンも疲れたぞー」グター

真「今日はいつにもましてハードだったね」グター

美希「今日もいい汗かいたの!」

春香「はい、三人ともスポドリだよ」

真「サンキュー、春香」ゴクゴク

響「ありがとな、春香」ゴクゴク

美希「ありがとなの」ゴクゴク

真「それにしても最近、春香と美希は調子いいよね。美希的に言うとキラキラしてるって感じ!」

響「あ、それ自分も思ってた! なんだか二人ともダンスのキレとかいいし、それに…」ジロジロ

春香「な、なにかな響ちゃん?」

響「やっぱり、最近の春香と美希はお肌がつやつやしてるぞ!」

春香「そ、そうかなぁ~?」アセアセ


美希「ふふふっ…ミキが今すっごくキラキラしているのには理由があるの!」

響「理由? なんか特別な事でもやってるのか?」

美希「ミキがすっごくキラキラしてる理由…それは睡眠の質が上がって元気が有り余ってるからなの!」

真「睡眠の質? 睡眠時間が多くなったってこと?」

美希「睡眠時間は別に増えてないの。ただ最近は今までよりもぐっすり寝れるようになったの!」

響「へー、どうやってぐっすり寝れるようになったんだ?」

美希「えっとね、まずとってもいい抱き枕を手に入れたの!」

真「抱き枕かー、確かにそれいいかも! ボクもなにか買ってみようかな」

美希「後は、寝る前の軽い運動なの」

響「軽い運動? どんな運動をしてるんだ?」


美希「うーん…響にはまだ早いって思うな」

響「自分には早いって…うがーっ! 自分は美希より年上だぞ!」

真「美希、ボクは響より年上だし教えてくれるよね?」

美希「うーん、真クンにも教えてあげないの!」

真「どうしてさっ! って、そういえば最近春香と美希は一緒に暮らし始めたんだよね? 春香、美希が寝る前にどんな運動してるか教えてよ!」

春香「え、えっと…あ、あはは、さすがに恥ずかしいかな…///」マッカッカ


響「うぎゃーっ! 二人だけずるいぞーっ!」

美希「ふふっ、ミキと春香の秘密なの♪」


終わり

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