【モバマス】莉嘉「たまには魔法が解ける日も」 (18)

――昼は砂漠の東京も、夜は煌めく海になる

――昔にそんな歌があった

――だが、今の莉嘉にはそんな夜ですら……孤独の海であった

莉嘉(みんな……私の誕生日なんてどうでもいいんだ)

(こんなんなら、パパとママにお祝いしてもらえばよかった……)

(キライ……大嫌い!)

(みんなも、P君も……)



(みんなに当たってばかりで、何もできずにいる私自信も……)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1532960701

埼玉のチビギャルこと城ヶ崎莉嘉の誕生日SSです

こちら、独自の設定があります

短いですがよろしくお願いいたします。

――城ヶ崎家

チュンチュン

莉嘉「ふあぁ……おはよう。パパもお姉ちゃんも行っちゃったの?」

母「もう、莉嘉ったら。もう10時よ。二人とも、まだいたら遅刻確定なんだから」

莉嘉「あふぅ……昨日は遅くまでレッスンがあったから」

母「嘘おっしゃい。夜遅くまでラインかメールをやってたんでしょ」

莉嘉「えへへ……バレちゃった」

母「で、本当にいいの?莉嘉の誕生会をやらなくて」

莉嘉「ん?うん、多分事務所のみんながお祝いしてくれるからね」

母「なら、準備していきなさいよ」

莉嘉「はーい」

莉嘉(まぁ、実際は何も言われてないけどね)

(でもかな子ちゃんとか愛梨ちゃん辺りが、何かに理由つけてケーキをいつも作ってくれるもんね)

♪ボーカンヨサーラーバーゲキメツーノー

「ん?メール……クラスの友達からだ!」

「えへっ、莉嘉ちゃんは人気物ですなぁ」

(でも……)



(お姉ちゃんからも、Pくんや他のみんなからはまだ来ないんだ……)

――事務所

莉嘉「おはようございまーす!」

モバP(以下P)「しーっ!」

莉嘉「えっ!ど、どうしたの?」

ちひろ「ごめんなさいね。みんなちょっと……」

P「おっ、いよいよだぞ」

奈緒「『たかお』来い……」

比奈「『まや』が来て欲しいっス」



『命名、護衛艦「まや」』

奈緒「あちゃー……」

比奈「よっしゃ!奈緒ちゃん、アイスゴチになるっス」

P「あーっ、くす玉が割れてない!」

菜々「えっ……大丈夫なんでしょうか」



莉嘉「むーっ」

奈緒「はぁぁぁ……最近ついてないなぁ」

比奈「ドンマイっスよ。それより『まや』ってことは対空番長でカーニバルっスか?」

由里子「シンクロ率400パーセントだじぇ!」

P「あ、ゆりゆり、いたの?」

由里子「ひど!……こうなったら夏はPさん×武内Pモノで攻めていくじぇ!」

P「それはガチで止めろ!」

奈緒「しかし、進水式のシーンを見てると、アユマリンで撃沈された『むつ』を思い出すなぁ」

菜々「たしか真田さんの息子さんが乗っていた艦でしたね」

ワイワイ



莉嘉(……わからない話をしてる)

(ねぇ……莉嘉の……私の誕生日なんだよ)

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莉嘉(こうなったら、実力行使あるのみだよ!)

「Pくーん、今日は何の日か知ってるよね?」ダキッ

P「おう、莉嘉。いきなり抱き付くと、まゆに俺が刺されるから止めてくれ」

莉嘉「ふーんだ。答えるまで離さないもんだー!」

P「んー、明日はありすの誕生日だけど今日はこれといってあったか?」

奈緒「おぉ、そうか。今日は莉嘉の誕生日か」

比奈「13歳だったっスか?」チラリ

由里子「おめでとうだじぇ。ねぇ、菜々さん」チラリ

菜々「な、菜々は17歳ですから、比奈ちゃんや由里子ちゃんより年下ですよ!」

莉嘉「あはははー、奈緒ちゃんせいかーい!じゃあ、Pくん。プレゼントちょーだい」ヨコセヨコセ



P「あ、すまん。まだ買いに行ってない」

莉嘉「え……」

奈緒「おいおい、Pさん。担当アイドルの誕生日プレゼントを忘れるなんて最低だぜ」

比奈「最低っスね」

由里子「最低だじぇ。なら、私から薄い本を……」

菜々「それはダメです!奈緒ちゃんや杏ちゃんにも見せて!いつも言ってるじゃないですか!」

P「すまんな。あとで食事でも行こうか」

莉嘉「ううん、いいよ。Pくんも忙しそうだし。それじゃあ、レッスンいってくるねー」タタタタ

ちひろ「いってらっしゃい」





莉嘉(……)

(馬鹿……)

(Pくんの……)

「馬鹿ーっ!」ナミダメ

バタン

P「……」

「うぅ……」

菜々「だ、大丈夫ですか!?」

P「い……胃薬を……」キリキリ

ちひろ「スタドリなら胃痛胸やけ消化不良もあっという間に直りますよ」コト

奈緒「……気持ちはわかるぜ」

比奈「罪悪感でいっぱいっス」

菜々「でも美嘉ちゃんの帰ってくるまで、サプライズの準備を進めないといけませんし」

P「んー、美嘉のやつ、莉嘉のレッスン終了までに間に合うかなぁ」

奈緒「いざとなれば芳乃か智絵里に送ってもらえばいいんじゃないか?」



P「あ……」ワスレテタ

比奈「この計画、もしかしてあかんっスか?」

…………
……

莉嘉(レッスンが終わったけど誰からも連絡がこない……)

(きらりちゃんもみりあちゃんも今日はいなかったし……)





(気がついたら私は夜の街を歩いていた)

莉嘉(みんな、人の誕生日だからどうでもいいのかな)

(……でも私もあまり覚えてないし)

(お姉ちゃんのはスラスラ言えるけどね)





(でもやっぱり、みんなからお祝いして欲しかったな)

(シンデレラみたいに豪華じゃなくていいから)

(せめて不思議の国のアリスぐらい……)

(でも、今の私は……莉嘉は)

(マッチ売りの少女だよ……)

莉嘉(お腹すいたな……)

(ウチに帰っても多分何もないだろうし)

(あ、ハンバーガー屋さんだ)

(でも、そういえば変装してないからマズイかな)

(こないだ、お姉ちゃんとPくんといたら、穂乃香ちゃんにバレちゃったから……)



(……やっぱり帰ろうっと)



「ほー」

「見つけましてー」

莉嘉「えっ……」

「芳乃ちゃんに、智絵里ちゃん?」

智絵里「探したよ。さ、いこっか」

莉嘉「行くって……?」

芳乃「そなたがー、本日、唯一のシンデレラになれる場所でしてー」

莉嘉「シンデレラ……」

(その言葉の意味、すぐにはわからなかったけど)

「うんっ!」



「あーっ、莉嘉!探したからね!」

「み、美嘉さん。もう少し……」

「あ、ゴメンネ、千枝ちゃん」



莉嘉(えっ、この声は?)

莉嘉「お姉ちゃん!?」

千枝「わわわっ、莉嘉ちゃんも目立っちゃいますよ」

莉嘉「ご、ごめん……でもなんでお姉ちゃんが?」

美嘉「まったく……今日はアンタの誕生日でしょうが。みんなもお祝いしたくてうずうずしてるから早く行くわよ」

莉嘉「えっ……みんなって……Pくんとかも?」

美嘉「当たり前よ。あのアイドルバカのプロデューサーだよ。忘れるわけがないじゃん★」

芳乃「でしてー」

智絵里「そだね」

千枝「はいっ!」



莉嘉「そっか……」グスッ

「そうなんだ」グスッ

「えへへ……」

美嘉「じゃあ」スッ

莉嘉(お姉ちゃんが手を出す)

(私はその手をぐっと握って)

「うんっ!しゅっぱーつ!!」






(o・▽・o)&(●・▽・●)おたんじょうびおめでとー

おまけ

――7月31日0000

♪マレーヲマナミヘーハセークダール

ありす「……」

「ふふっ。日付が変わってわざわざメールを」

「プロデューサーさん。ありがとうございます」



(o・▽・o)&(●・▽・●)ありすちゃん、お誕生日おめでとー

はい、30日は城ヶ崎莉嘉13歳カッコカリと、31日は橘ありす12歳の誕生日です

皆さん、二人に祝福の鐘をお願いします

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