男(授業だるい…サボろ)(12)

男(やっぱ部室は居心地いいな…)

男(大学の端にあるから静かだし)

男(ソファあるし、テレビあるし、プレツーあるし、漫画もあるし)

男(およそ拳法部らしいものは無いけど)

男「平和でいいな…」

ガチャ

女「おっじゃまー、あれ?男じゃん何してんの?」

男「……」

女「あ、サボりか。当たりでしょ?」

男「…まぁ、あのサボりというかあれだよね、時間の有効な使いみちを模索して」

女「サボりでしょ?」

男「学生時代に自らの意思で判断し行動に移す。そして新たに価値のある時間を想像する。これは社会に出てからも必ず役にたつ能力であって…」

女「サボりでしょ?」

男「…まぁ、一般的な定義で言うならば」

女「出席は?代返とか?」

男「いや俺友達いないから」キッパリ

女「あ…え…ごめんなんか」

男「いいよ、辛くない。」

男「まぁあと民事訴訟法は出席取らないから」

女「あぁ��法学は出席無いの多いらしいね��。文学部なんかほぼ出席とレポートなのにな��」

男「俺には無理だわ」

女「私も馬鹿だから法は無理だね」

男「確かに」

女「そこ肯定されるとムカつく」

男「で、何しに来たん?わざわざ俺のリフレッシュタイム邪魔してまで」

女「可愛い女の子が来てくれたんだからリフレッシュできたでしょ。」

男「は?」

女「あ?」

男「…いや、女であ?は無いし少なくとも可愛くはねぇ…」

男「で、ホント何しに来たん?」

女「ん��主将に頼まれてさ、新歓合宿用の備品の確認」

男「あー、そっか今週か。何が必要なん?」

女「貸出用の道着とか色々。ちょっと量あるから手伝ってよ、暇でしょ?」

男「いや俺これからジャイキリ読むから」

女「あ?」

男「何を手伝えば?」

女「とりあえず数確認したいからそこの衣装ボックス出して」

男「イエスサー」

男「あれ?てかお前一人なん?」

女「ん?後輩男も来るよ。3限終わってかららしいけど」

男「それもう来る頃にはいうてワンチャン終わってるだろ」

女「大学生っぽい言葉似合わな笑」

男「うるせぇ、まぁじゃあとっとと終わらせようぜ」

女「そうだね」

男「それであいつに先輩にすべてをやらせたという罪悪感を与えよう」

女「ん?まぁそうね」

��一時間後��

男「こっち終わったぞ��」

女「ホント?私もあと雑巾の数確認して終わり」

男「案外すんなり終わったな」

女「まぁ新歓合宿で使う備品って少ないしね。貸し道着とミットくらいかな実際。」

女「備品少ないけどホント助かったよありがと」

男「いいってことよ」

女「いやほんとに助かったよ。さ、ジャイキリ読んでいいよ」

男「いや、別にそこまで読みたいわけじゃないから」

男「ていうかそろそろ後輩男来るんじゃね?」

ガチャ

後輩男「っかれっすー!女先輩お待たせ致しましたぁ↑↑↑」

後輩男「ってあれ?もう終わった系ですか?」

男「お前が来る前に終わらせといたよ」

後輩男「あちゃー、そうだったか…っていうか男先輩じゃないすか!民事訴訟法にいないと思ったら!」

男「出席ねえし」

女「え、なんで学年違いで同じ授業…」

男「それ以上は覚悟がないやつが深く聞くな」

後輩男「去年単位落としたんすよね?」

男「単位落ちた教授○ね」

女「………」

女「私の単位じゃないしいいけどさ」

男「今俺はリベンジに燃えている」

後輩男「じゃあ授業出ましょうよ…」

女「男はホントしっかりしてよね」

男「善処します」

女「あ、こんな時間かもう。私帰らせてもらうね」

男「あれ、もう帰んの?」

女「うん、今日もう授業無いし」

男「バイト?」

女「そう。5時から」

後輩男「あ、そうなんすか。じゃあ僕ももう帰りますね!」

男「あれ、お前も?」

後輩男「はい!自分この後学部の友達とサッカー観に行くので!」

男「へぇ…学部に友達が…羨ましい…」

女・後輩男「じゃあお疲れさまでーす」ガチャ

男「…………」

男(急に寂しくなったな…)

男「……はぁ」

男「とりあえずジャイキリ読も」

男(寂しい……けどまあ)

男「平和でいいな…」

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