佐倉「私と結月が仲良くなったきっかけ?」野崎「ああ」 (16)

野崎「やっぱりあれだけ縦横無尽なあいつと佐倉だと……どうも自然に仲良くなれたのが想像できなくてな」

佐倉「う、う~ん……ただ席が近くだったってだけなんだけどね」

野崎「案外それだけで仲良くなれるものなのか?」

佐倉「……あ!! でも本格的に話すようになったのは入学して少し後かな」

野崎「……詳しく聞かせてもらえるか?」サッ

佐倉(もしかして野崎くん……ネタにするのかな?)

佐倉(だったらこれは……期待に応えないとね!!)

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佐倉「まだ私が入学したばっかりの話なんだけどね……」














瀬尾『そしたらそのおっさんがさ~』ペラペラ

佐倉(野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん野崎くん///)

瀬尾『……おーい千代ー』

佐倉『!! な、何!?』

瀬尾『話聞いてる?』

佐倉『ご、ごめん瀬尾さん!! 私、ボーっとしてた……』

瀬尾『あのさ、前にも言ったけどその瀬尾さんって言うのやめない?』

瀬尾『なんか他人行儀みたい』

佐倉『そ、そうだね……』

佐倉(瀬尾さん……今まで私の友達の中にいなかったタイプなんだよなぁ)

佐倉(苦手……ってわけじゃないんだけど、どう接していいかよく分かんないや)

放課後

瀬尾『千代ー、今日一緒に帰ろうぜ』

佐倉『えっ!!?』

瀬尾『だってあんた、いつも帰る時一人じゃん』

佐倉『!!! 知ってたの!?』

瀬尾『いつも一目散に帰っちゃうじゃん』

瀬尾『今日は私が一緒に帰ってやるよ!!』

佐倉『え、ええと……』

佐倉(野崎くんをストーキングする為に一人で帰ってるなんて言えない……)

佐倉『……ごめん!! 今日も一人で帰る!!』ダッ

瀬尾『あ、千代!!』



















佐倉「そ、その時はね!! あまり馴染めなくて一人で帰るのが多かったんだ!!」

野崎「成る程……」

佐倉(バカ正直に野崎くんをストーキングしてたとは言えないよね……)

佐倉「で、その後なんだけどね……」














佐倉『……』

佐倉(ごめんね瀬尾さん……今の私は……頭の中に野崎くんしかいないの)

佐倉『……!!』

佐倉(どうしよう!! 野崎くん見失っちゃった!!)

佐倉(どこに行っちゃったんだろう……)キョロキョロ

男『ねえお嬢ちゃん』

佐倉『!!!』

男『今ひとりー?』

佐倉『……? は、はい……』

男『よかったら俺達と遊ばない?』

佐倉『え、ええと……』

ガシッ

佐倉『!!!』

男『どうせ暇でしょ? 行こうよ』

佐倉(ど、どうしよう……断りたいけど……)オロオロ

瀬尾『あ、千代』

佐倉『!!』

男『友達?』

佐倉『は、はい』

男『ねーそこのお嬢ちゃんも俺達と遊ぼーよ!!』

佐倉『あ……え……』

佐倉(どうしよう……私の所為で瀬尾さんまで巻き込んじゃった……)

瀬尾『やだ』

男『え』

佐倉『!!?』

瀬尾『だっておっさん達と遊んでも楽しくなさそーだから』

男『お、おっさん!!?』

男『俺達まだ20歳だけど!!?』

瀬尾『……!! 分かったぜ』

男『?』

瀬尾『あんたらロリコンで千代拉致ろうとしてんだろ!!』

男『は!!?』

瀬尾『行こう千代、拉致られるって』グイッ

佐倉『わっ!!?』

男『あの野郎……』

男『……ほっとこーぜ』

瀬尾『いやーあのおっさん達の驚いた顔!! 面白かったなー!!』

佐倉『……』

瀬尾『? どうしたの千代』

佐倉『……ありがとう』

瀬尾『いいって別に。 私っていい女だろ?』

佐倉『……どうして?』

瀬尾『?』

佐倉『どうして瀬尾さんは……私を助けてくれたの?』

佐倉『私は……瀬尾さんを突き放しちゃったんだよ?』

佐倉『一緒に帰ろうって言ってくれたのに……私はそれを断ったんだよ?』

佐倉『どうして……そんな最低な私を助けてくれたの?』

瀬尾『友達だから』

佐倉『!!!』

佐倉『私、あんな事言ったのに……友達でいてくれるの?』

瀬尾『うん』

瀬尾『それに千代が友達だったら毎日面白そうだし』

佐倉『……』

佐倉『……う』

瀬尾『ん?』

佐倉『う……えう……あう……』ポロポロ

瀬尾『え。 ちょ、なんで泣いてるの』

佐倉『ごめんね……ごめんね……私……私……』

佐倉『一緒に帰らないで……ごめんね……』

瀬尾『ちょ、ここで泣かれたら周りの人達に私が千代を泣かしたみたいになるから』

佐倉『!! ご、ごめん……』

瀬尾『ほら、帰ろうぜ』

佐倉『……うん』

瀬尾『あと何回も言うけど瀬尾さんダメだって』

佐倉『じゃあ……結月ちゃん?』

瀬尾『結月でいいよ』

佐倉『……分かった!!』

佐倉『一緒に帰ろう結月!!』

瀬尾『おー』

佐倉『じゃああっちに……』

瀬尾『え、私こっちなんだけど』

佐倉『もうお別れ!!?』














野崎「成る程……それをきっかけに……」

佐倉「うん!!」

野崎「しかし……あの瀬尾が友達の為に助けるとは想像できないな」

佐倉「もー野崎くんったらー……」

野崎(しかしこれは尾瀬の過去エピソードに使えるな)

瀬尾「あ、野崎と千代」

佐倉「結月!」

野崎「噂をすれば」

瀬尾「噂?」

佐倉「あのね、結月が私を助けてくれた話をしてたの!!」

瀬尾「千代を助けた……?」

佐倉「ほら、男の人に連れてかれそうだった時……」

瀬尾「……」

瀬尾「あったっけそんなの」

野崎「」

瀬尾「あー思い出した!! あれか!!」

瀬尾「いやーあれさ、おっさん面白い顔だからからかってやろーっと思って!! そしたら偶々近くに千代いたんだよなー!!」

野崎「佐倉はおまけか!!? 佐倉が困ってるから助けたんじゃないのか!!?」

瀬尾「あれ、そうだったっけ。 まぁどっちでもいいじゃん」

野崎「よくないだろ!!」

佐倉「……」

野崎「佐倉!! お前も何か瀬尾にガツンと言わないと……」

佐倉(今日も野崎くんかっこいいなぁ///)ボーッ

野崎「!! 見ろ!! 佐倉もショックで呆然としてるじゃないか!!」

瀬尾「いや、顔赤いから熱出してるんじゃね?」

終わり

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