奈緒「うーん……」奏「どうかしたの?」 (9)

奈緒「うーん……」

ガチャ

奏「ただいま戻りました」

奈緒「おーす奏ー。おつかれ」

奏「唸ってたみたいだけど、どうしたの?」

奈緒「いやぁ……加蓮のことでちょっとなあ」

奏「加蓮が?」

奈緒「ああ。加蓮ってポテト好きだろ?」

奏「ええ。私も何度かあの子と食べに行ったことあるから知ってるわよ」

奈緒「この前加蓮とポテト食いに行った時にアイツ大量にポテト頼みやがってな?あたしはちゃんとやめとけって言ったのに」

奏「まあ……」

奈緒「そしたら加蓮ってば『なーおー、私のぶんもあ・げ・る』とか言い出してな。だから言ったのに……」ブツブツ

奏「加蓮の真似、似てたわよ。ちょっと恥じらいがあったところも可愛らしくて高得点かしら」

奈緒「ってそこはどうでもいいんだよ!」





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奈緒「あたしが残った分は食べてやったんだけど、やっぱりこういうのはあんまりよくないだろ?毎回あたしが側にいるわけじゃないしどうすっかなあって……」

奈緒「あっ、わるい。愚痴みたいになっちまったな」

奏「そうねぇ……どうもしなくていいんじゃないかしら」

奈緒「え?」

奏「だって、私は加蓮が食べきれないほどの量のポテト頼むところなんて見たことないもの」

奈緒「本当か?あたしは毎回のように頼みすぎて『なーおー!』って言ってくるぞ?」

奏「それはね……加蓮なりの甘えなのよ」

奈緒「甘え?あの加蓮が?」

奏「ええ。あの子の不器用な甘え。奈緒以外にそんなことしないわよ」

奈緒「そうなのかな……」

奏「そして奈緒。あなた自身も甘えられるのが嫌じゃない。そうでしょ?」

奈緒「なっ……」

奏「加蓮とポテト食べに行く時、注文はどうしてる?」

奈緒「それは……ハンバーガー1つと飲み物……とか」

奏「いくらなんでもハンバーガー1つは少ないわよね?」

奈緒「それは……まあ……」

奏「加蓮がポテト食べきれなくて押し付けられることを想定してるんでしょ?そのために自分の分は少なめにしておく。ね?」

奈緒「だっ~!そうだよ!あたしは加蓮に甘えられるのは嫌じゃない!でも、それが加蓮のためになるのかなって……」

奏「ほんと……優しい子。このままでいいと思うわよ。加蓮は寂しがり屋なの。出来るだけ甘えさせてあげて」

奈緒「奏がそう言うのならそうなの……か?」

奏「ええ。加蓮を叱咤するのは私や凛がするから」

奈緒「ほんっと、奏には敵わん。いっつもこっちの考えてることお見通しでさ。加蓮みたいだ」

奏「ふふっ。加蓮とユニット組んだり一緒にお仕事してるうちに移っちゃったかしら?」

奈緒「そこまで加蓮のことわかってるんだったら奏が甘えさせてあげればいいんじゃないか?」

奏「それは違うわよ。私は加蓮いわく『いい感じの距離の見届け人』。親友になるのは奈緒……あなたよ」

奈緒「いい感じの距離の見届け人?」

奏「そうね……私の考えだけど、聞いてくれる?」

奈緒「ああ」

奏「加蓮にとって今を一緒に生きるのが奈緒。それから凛や他のアイドル仲間たちなのよ。そして、未来を作ってくれる人がプロデューサーさん」

奈緒「じゃあ奏もアイドル仲間でいいんじゃないか?」

奏「いいえ、違うわ。私は……そうね、過去を背負う人。かしら」

奈緒「……なんだそれ?」

奏「まあいいわ。これからもあの子と仲良くしてやってちょうだい」

奈緒「そりゃあ勿論だけどよ……」

奏「さっ、噂の本人のお帰りよ」

加蓮「なーお!ポテト食べに行こっ!」ダキッ

奈緒「うおっ!いきなり抱きついてくんなよ!」

加蓮「ダメ?」

奈緒「まあ……いいけどよ」

加蓮「やった!奈緒大好き!」

奈緒「そんな簡単に大好きとかいうなよ……」

奏「あら、お熱いわね」

加蓮「奏は?」

奏「私はこれから雑誌の取材があるから」

加蓮「そっか。じゃあ奈緒とデートだね」

奈緒「デートじゃねえし!2人で飯食いに行くだけだし!」

加蓮「ハイハイ。いくよー」スタスタ

奈緒「あーもう!」タタタタッ

奏「ほんと、いい関係ね」

おわり!

以上です
お疲れ様でした

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