【殺戮の天使】レイ「ご休憩フロア?」 (24)

~エレベーター内~

ウイーン

レイ「次のフロアに着いたみたいだね」

ザック「ケッ、サクッと突破して上行こうぜ」

レイ「そうだね、あなたに殺してもらうために」

ザック「はいはい、とっとと行くぞ」

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ザック「ってオイ、何だこの部屋は・・・」

レイ(壁も床もピンク色・・・部屋の中央にはベット・・・)

レイ(隅には小さな冷蔵庫、奥にはガラス張りの小部屋・・・)

レイ(この部屋は一体・・・)

ザック「おい、壁に何か書いてあるぞ」

レイ「あ、本当だ」

ザック「お前読め」

レイ「うん、あなたは読めないからね」

ザック「ケッ」

レイ「えっと・・・生贄にも休息は必要、ここはそのための部屋」

レイ「ベッドで一晩寝ないと上に上がれません・・・か」

ザック「ああ?何でそんなことしなきゃいけねーんだよ」

レイ「ちなみに殺傷行為以外は何をしても不問にする・・・だって」

ザック「ああ!?そんなの生殺しじゃねーか!」

レイ「でも監視カメラはあるんだし、従わないと何かトラップが発動するかも」

ザック「チッ・・・しゃーねーな」

レイ「とりあえず部屋を調べよう、何かあるかもしれない」

ザック「ああ」

~探索中~

レイ「・・・・・」

レイ(特に怪しい所はない、ベッドも2人用の普通の奴・・・)

レイ「冷蔵庫の中は・・・飲み物だけ」

レイ「お酒と・・・栄養ドリンクだろうか、これは」

レイ「ザック、そっちは・・・」

ザック「ヒャーハハハハハ!!!こんなガラスぶっ壊してやるぜ!!!」ブォン

レイ「待って」

ザック「ンだよ、こんなのあってもなくても同じだろ?」

レイ「鎌が刃こぼれする、もったいない」

ザック「わーったよ、中はどうなってる?」

レイ「えっと・・・シャワールーム・・・かな?」

ザック「ああ?何でそんなもんがあるんだよ」

レイ「でも丁度よかった」

ザック「?」

レイ「起きてから走りに走り回ったから汗臭くて・・・」

ザック「そんなのどーでもいいだろーが」

レイ「よくない、女の子として・・・それに」

ザック「それに?」

レイ「殺される時くらい綺麗でいたいから」

ザック「・・・・・」

レイ「じゃあ行ってくる」

ザック「逃げんじゃねーぞ」

レイ「どこにも逃げられる場所ないよ」

ザック「・・・そうだな」

レイ「あ、それと・・・覗かないでよ」

ザック「ガラス張りだろうが!」

レイ「そっか」

ザック「そもそも俺は殺し以外に興味ねーっつーの」

レイ「そうだね、じゃあ行ってくる」ガチャ

ザック「中に罠会っても知らねーぞー!」


レイ「~♪」ヌギヌギ

ザック「人の気も知らねーで・・・しかし細いなあいつ・・・飯食ってんのか?」

シャアアアアアアア

レイ「~♪」


ザック「アホらし、何か飲むか」ガチャ

ザック「何がどんな飲み物なのかさっぱりわかんねーな・・・まぁいいか適当で」ゴクゴク

ザック「あんまうまくねーな・・・うっ!」ビクン

シャアアアアアアア

レイ「~♪」


ザック「アホらし、何か飲むか」ガチャ

ザック「何がどんな飲み物なのかさっぱりわかんねーな・・・まぁいいか適当で」ゴクゴク

ザック「あんまうまくねーな・・・うっ!」ビクン

ザック「な、なんだ・・・体が熱い・・・」

ザック「それに・・・」チラ


レイ「~♪」


ザック「あいつの裸を見てると・・・余計に興奮してきやがる・・・殺したいわけでもねーのに・・・」

ザック「うっ・・・」ガク



ザック「うおおおおおおおお!!!」バッ

バァン!

レイ「!?」

ザック「・・・・・」フーフー

レイ「ざ、ザック・・・?」

ザック「うがああああああああ!!!!!」バッ!

ドン!

レイ「きゃっ!」

ザック「・・・・・」

レイ「・・・・・」

レイ(何この状況・・・)

レイ(全裸の私が、ザックに押し倒されてる・・・)

ザック「グルル・・・」

レイ(ザックのあの顔・・・そっか)

レイ(私・・・やっとザックに殺されるんだ・・・)

ザック「う、うう・・・」

レイ「ざ、ザック・・・?」



ザック「うおおおおおおおお!!!」ダッ

ドンガラガッシャーン!

レイ「ガラスに・・・頭から突っ込んだ・・・」

ザック「ハァ・・・ハァ・・・」ドクドク

レイ「だ、大丈夫・・・?」

ザック「おう、やっと目が覚めたぜ!」

レイ「そう・・・」

ザック「あの飲み物を飲んでから気分がおかしくなっちまってよ」

レイ「どうやら精神を興奮させる薬みたいだね」

ザック「ったく、ここを作った奴は何考えてんだか・・・」

レイ「ケガ大丈夫?」

ザック「こんなん寝てりゃ治る、寝るぞ!」

レイ「うん、ダブルベッドだけどね」

ザック「うるせぇ」

レイ「おやすみ・・・」

レイ「スー・・・スー・・・」

ザック「可愛い寝顔しやがって・・・ブッ殺したくなっちまうじゃねぇか」

レイ「う~ん・・・ザックぅ・・・」

ザック「どんな夢見てやがるんだ・・・」

レイ「そんな風に私を殺してくれるんだぁ・・・」

ザック「・・・・・」

~数時間後~

レイ「ふああ・・・よく寝た」

ザック「そうかよ」

ウイーン

ザック「お」

レイ「エレベーターが起動したみたい、これで上のフロアに行けるね」

ザック「ったく、とっとと出てえもんだぜ」

レイ「うん、そして私を殺してね」

ザック「へいへい」

レイ「じゃあ行こう」

ザック「ああ」




ザック「・・・・・」

ザック(どんな風に殺すか・・・か)

ザック(それを決める前に、死ぬんじゃねぇぞ、レイチェル)


レイ「どうしたの?」

ザック「何でもねーよ」

~おわり~

以上です

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