【ガルパン】50音住殿【さ~と】 (24)

・キャラ崩壊

・【ガルパン】50音住殿【あ~こ】の続き的な

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【さ】

『学食』

おばちゃん「海鮮丼お待ちー」

沙織「みぽりんそれ好きだよね」

みほ「うん。あの、唐突なんだけど」

沙織「どしたの」

みほ「お刺身ってさ、普通の白いご飯に合うと思うかな?」

麻子・華「!?」ピクッ

沙織「みぽりん、今すぐにその口を閉じろ」

みほ「え」

沙織「熊本で馬の刺身食ってたみぽりんにはわからないかもしれないけど、大洗育ちの我々にそのお題は仁義なきバトルの銅鑼の音以外の何物でもないの」

みほ「地味に私の地元ディスらなかった?」

麻子「私は無理だな。刺身と米は寿司という究極のマリアージュが既に存在している。
米で刺身を食う行為はコンボから『酢』という重要な要素が欠落していて、私に言わせれば怠慢だ」

華「その程度のことで刺身とごはんの黄金バッテリーが覆ることはありません。
わたくしに言わせればそんなことで否定するのは頭でっかちの妄言です」

麻子「あ?」

華「おやりになんのか?」

沙織「まあまあ……」

優花里「閉店間際のお刺身って安いですよね」

みほ「犬は相変わらずマイペースですね」

優花里「お寿司食べたいです」

みほ「【す】のときにでも行こっか」

沙織「メタいこと言うのやめて」

【刺身住殿】

【し】

優花里「西住殿って、ライオンっぽいですよね」

みほ「そうかな」

沙織「そうかな」

華「そうでしょうか」

麻子「過半数で否決」

優花里「えぇ~……。あの戦車道のときの溢れる闘士は百獣の王の風格じゃないですかぁ」

沙織「確かに戦車乗ってるときのみぽりんはカッコいいけど、普段はハムスターにも並ぶ可愛らしさじゃん」

みほ「そうかな」

華「そうです」

麻子「どん底での格闘はチョロチョロ避けててネズミっぽかった」

みほ「言い方ってあるよね? あとハムスターはネズミじゃないよ」

華「未来からやってきたロボット曰く、ネズミの仲間だからダメだそうですよ」

みほ「知らんがな」

優花里「ネコをかぶるならぬライオンをかぶるネズミ……」

沙織「喰われるよねそれ」

麻子「ライオンが残るな」

華「よかったですねみほさん。ライオンに決定ですよ」

みほ「嬉しくも悲しくもないです。この感情を人は虚無と呼ぶんだろうなぁ」

【獅子住殿】

【す】

優花里「そういうわけで回転寿司にやってきました!」

沙織「わーい伏線回収」

みほ「わぁ、回転寿司って私初めて」

華「わたくしもです」

沙織「……聞くけど、普段はどんなとこに行くんですかお二人様」

みほ「回らないとこ」

華「右に同じく」

沙織「チッ、ブルジョワが」

麻子「落ち着け沙織」

沙織「うん、みぽりんは百歩譲っていいよ。あんま食べないし。華とかおなかいっぱいまで食べたらすごいことになるよね」

華「ええ、まあ。だいたい小腹が満ちるくらいで新三郎がガチ泣きしますね」

優花里「……気苦労が察せます」

華「以前限界まで挑戦してみたのですが、新三郎がラビリンスで負けた後のユッキーみたいになってしまって」

麻子「おい、大丈夫なのか。彼の精神状態とか」

華「さて、このお店はわたくしの飢えを満たしてくれますかね」

麻子「バトル漫画に出てくる戦闘狂みたいなこと言うな」

みほ(あ、コーン軍艦おいしい……)

【寿司住殿】

【せ】

優花里「五十鈴殿はバルバリシア、西住殿はルビカンテ、冷泉殿はカイナッツォ……」

華「急にどうしたんですか?」

優花里「家の物置を漁っていたら出てきたので、ちょっとやってみてるんです」

みほ「てか、私裸マントなの?」

優花里「興奮しますね」

みほ「おい」

沙織「そんなことよりゆかりん、その流れだと私は何になるの? ん? 言ってみ?」

優花里「……婚活ゾンビ」

沙織「ゆかりんが私のことどう思ってるのかよくわかった」

麻子「そういう秋山さんは何になるんだ」

優花里「私はゴルベーザです」

沙織「自意識高いな」

優花里「じゃあこうしましょう。西住殿はセシルで、私はローザ」

沙織「これまたすげえミスキャスティングぶちこんできたね」

優花里「で、五十鈴殿は変わらずバルバリシア、冷泉殿はルビカンテ、武部殿はカイナッツォ。これで五方良しですね!」
 
沙織「あんまりよくないかなー。ゾンビからハゲの亀になっただけだし」

華「でしたら、沙織さんはどちらがよろしいのですか? 腐った最弱と影の薄いハゲと」

沙織「……………………………ハゲ」

麻子「サンダガで一撃」

みほ「往生際が悪い」

華「正直ゾンビよりも弱かったですよね」

沙織「そろそろ泣くかキレるかどっちかするよ?」

優花里「まあまあ、スカルミリョーネは逸見殿にしますから」

沙織「なんの慰めにもなってねえ」


エリカ「ぶえっくしょい!」

まほ「うおっ!(ビクッ 真後ろでくしゃみするな! びっくりするだろう」

エリカ「す、すみません……」ズズー

【セシル住殿】

【そ】

みほ「ふんふ~ん♪」

麻子「対象、買い出し帰り! 目的地到達まであと10分ほど!」

華『10分!? それでは沙織さんがうっかりでっけえケツで踏みつぶして綿が出ちゃったボコのぬいぐるみを縫いなおすのはとても無理です!』

沙織『でっけえケツとか言わないでよ! と、とにかくなんとか足止めして15分も足止めすればなんとかなるからお願い』ブツッ

麻子「15分だとさ。やれると思うか?」

優花里「やるしかありませんよ……バレたらボコのテーマに合わせて死なない程度の暴力の嵐が吹き荒れますし」

麻子「絶対にあり得ないと言い切れないのがヤだな……」

みほ「あれ? どうしたんですか麻子さん優花里さん」

優花里「ヒッ! い、いや……ちゃんと買い物できたか心配で……」

みほ「あはは、そこまでドジじゃないよ。ほら、お鍋の材料買ってきたよ」

麻子「…………」

麻子「残念ながら西住さん、ひとつミスを犯している」

みほ「へ?」

麻子「私たちがリクエストしたのは、ちくわじゃなくて『ちくわぶ』だったんだよ!」バァーーーーン!!

優花里「そ、その通りです!」

みほ「えー……もう買っちゃったしちくわでいいよぉ」

麻子「わかってない、わかってないよ西住さん! ちくわぶがパンダだったらちくわはレッサーパンダ程度の戦闘力しかないんだ」

みほ「レッサーパンダもかわいいと思うけど」

優花里「ちくわぶは鍋になくてはならない最優先食材のひとつ。冷蔵庫から切らすことなど考えられないですよ西住殿。さあ、スーパーに戻りま……」

みほ「あ、そういえば冷蔵庫にちくわぶあるんだった」

優花里「なんでそんなもんが冷蔵庫にあるんですかぁ!」

みほ「さっきと言ってることが違くない!? もう帰るよ!」スタスタスタ

麻子優花里「ひいいいいいっ!」


誠心誠意謝ったら許してくれました。

【阻止住殿】

【た】

マカロンケーキ大福納豆レーションうどん「ズモモモモモ」

麻子「……」

優花里「……」

華「……」

沙織「……みぽりん、私はうどんで対決するっていったの。食文化の醜悪なパロディを描いた前衛芸術を持ってこいなんて一言もいってないの」

みほ「そんなにダメかな……。みんなの好物をとりあえず入れてみたの。美味しいものに美味しいものを足したらもっと美味しくなると思って」

沙織「みぽりんってたまーにバカの電卓はじくよね。私いったよね? これライブ放送だからおふざけはやめてって」

みほ「本気だよ?」

沙織「わあ、モノホンのサイコ女だ」

麻子「汁が底なし沼のような色をしているのは私の気のせいじゃないよな」

華「残念ながらわたくしにも煮込んだドブ汁にしか見えません。アンコウ料理の方じゃなくドブ川の汁」

優花里「なんで食材の集合体から理科室の臭いがするんでしょうか。ナベの中でフライパンの中でどういう化学反応が起こったんでしょうか。不思議でなりません」

沙織「やだもー」

みほ「……え、えっと……召しあがれ?」

沙織「……生放送の手前、食べ残しはできないわよね」チュルル

華「そ、それでは……いただきます」ズルル

麻子「……」パクッ

優花里「神様仏様特殊なカーボン様」ムシャッ


この日収録された『あんこうチームのお料理道 第一回:うどん対決』だが、

「現役女子高生がガチでもだえ苦しんでてめっちゃシコれる」

と性癖が特殊な人に大ヒット。

あんこう踊りと並ぶキラーコンテンツに進化し、悪い意味で大洗女子学園の知名度が向上したという。

【足し住殿】

【ち】

ピッピッピッピッ……

優花里「にじずみどのぉおおおおおおお!! 死なないでぐだざいいいいい!!」

沙織「なんで……なんでみぽりんが死ななきゃいけないのよ!」

華「免許もないのにフグを捌いて刺身で食ったからでは?」

麻子「遺族の前で、特にあのおっかない家元の前ではそれいうなよ?」

優花里「せんせぇえ! なんとかしてください! 砲弾ならいくらでも払いますから」

医者「できればお金がいいんだけど、どちらにせよもう無理ですよ……」

華「そんな……!」

医者「だって致死量の5000倍食ってんですから。即死じゃないのが不思議なくらいで」

沙織「わーお」

みほ「ゆ……ゆか……り、さん……」

優花里「西住殿! 意識が!」

麻子「『江戸時代はわざと毒を食べてピリピリするのを楽しんでたんだよ!』が最後の言葉にならなくてよかった」

先生「うわ意識取り戻した。怖っ。次の学会論文これにしよ」

みほ「ごめんね、私もうダメみたい。わかるんだ……自分のことだから……」

沙織「みぽりん、生きようよ。こんな死に様家元さんに伝えられないよ! 誰も!」

みほ「あっ、無理。ババアの顔思い出したからストレスが」ガクッ

ピーーーーーーーーー

優花里「西住殿ぉおおおおおお!!!」


優花里「という夢を見たんです」

みほ「バカにしてんのか」

【致死住殿】

【つ】

ザザーーン……

みほ「……暇だね」

優花里「……そうですね」

沙織「そういうこと言うのやめなよ。失礼だから」

麻子「いやほんと申し訳ないんだけど、思いつかなかったすいません。だそうだ」

華「レズ語を喋ってはいけませんよ」

ザザーン……

【津市住殿】

【て】

みほ「見えますか、新聞紙でコップを作りました」

麻子「見えまーす」

みほ「では、これに水を灌いだらどうなるでしょう!」

優花里「武部殿の部屋が水浸しになりまーす」

みほ「そうですね! では実際にやってみましょう!」トクトクトク

ビチャビチャビチャ

みほ「あっ、やっべ」

華「あーあ」

沙織「ああああああああああ!!」

みほ「ふええ、ごめんなさい!」ビチャビチャビチャ

沙織「いいからそのクソマジックを止めて! 止めろ!」

麻子「諦めたらどうだ西住さん。一発芸に手品とかあまりにも適性がなさすぎる」

みほ「そうかな」

沙織「私の部屋をビッシャビシャにしといて、なんで疑問を持てるの? 教えて?」

華「どうしても手品がしたいなら腰をチェーンソーで両断するマジックなどはいかがでしょう。みほさんほどの方なら30秒程度は生きられるでしょうし」

みほ「褒めてくれるのはうれしいけど人間はやめたくないかなー」

優花里「どうでもいいですけど、チェーンソーは意外と華奢なので服の繊維を巻き込んだ瞬間お陀仏になってしまいますよ」

沙織「へえー……、そう考えるとジェイソンってあんまり怖くないんだね」

華「お言葉ですが、ジェイソンはチェーンソーを使ったことがないんですよ沙織さん」

沙織「え、そうなの? 詳しく教えて!」

みほ「あ、あの……私の手品の案を……」

沙織「それはどうでもいい」

みほ「そんなぁ」


当日、案の定失敗祭りの手品ショーだったが「あたふたする隊長がかわいかった」とそこそこ盛り上がったという。

【手品住殿】

【と】

みほ「」

優花里「西住殿ー、お昼ご飯よろしければ一緒に……」

みほ「」

優花里「に、西住殿? ちょっと、西住殿?」

沙織「あー、実は一時限目からその有様なんだよね、みぽりん」

優花里「えぇ……こんなティーガーⅠとティーガーⅡの区別もつかなそうな顔をずっとですか」

華「その例えだとわたくしも今のみほさんと同類になってしまうのですが」

優花里「おやおや、戦車道履修者としてそれはいただけませんね。ならば私が力説してさしあげます! 三時間ちょっとでわかる戦車講座です!」

華「もうちょっと手加減していただけるととても嬉しいです」

優花里「問答無用」ズルズル

華「あああぁぁぁ……」ズルズル

麻子「マニアの心を下手に刺激しちゃダメだよなぁ」

沙織「まあ、あっちは放置でいいでしょ。それよりもみぽりんだよ」

みほ「」

沙織「もしもーし、なにがあったの? ペットが死んだ? めっちゃ太った? 恋人が中々奥さんと別れてくれない?」

みほ「ちが……う……」

麻子「お、意思疎通は可能みたいだぞ」

沙織「未開の原住民と会話してるみたい」

みほ「ボコ……」

麻子「ボコ?」

みほ「先物……取引……」

沙織「は?」

みほ「…………」

麻子「……もしかして、ヒットすると信じて大量に仕入れたボコ人形がヒットのヒの字もなく、おまけに西住さんを誑かしたどっかのコンサルとかそんな感じの人とも連絡が一切取れず、儲かるどころかすさまじい大損を抱えたことに今更になって気が付いた。ってところか?」

みほ「ゲハァ!!!」

沙織「ギャー! 血ぃ吐いた!」

みほ「」ビクンビクン

麻子「哀れな……」


ジュウウウウウ……

アキ「ねえミカ、焼肉食べられるのはうれしいけど本当にお金あるの?」

ミッコ「この前みたいに皿洗いさせるつもりじゃないだろなー」

ミカ「フフ、大洗からの風がお金を運んできてくれたんだよ。でもあんまり綺麗なお金じゃないからなるべく早く使い切らなきゃいけないんだ」パクパク

アキ「……なんとなく察した。それじゃあ遠慮なくもらうね」

ミッコ「いっただきまーす」

【投資住殿】

ご覧いただきありがとうございました。
残り30文字もあると考えると気が遠くなってきた。
次があったらザンキゼロをクリアした後で。

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