瀬尾「鹿島ー、今日歌の練習くる?」鹿島「来ない!!」 (11)

鹿島「ていうかもう行かない!!」

瀬尾「え、なんで」

21日に発売する原作10巻のネタバレあり

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鹿島「ふっふっふっ……実は堀ちゃん先輩に音痴な事がバレてしまったのだ!!」

瀬尾「そんな自慢気に言う事じゃなくね?」

鹿島「バレたからもう上手くなる必要はないかなーって」

瀬尾「そっか。 いやあやっと開放されるぜ」

鹿島「嫌だったんだね……」

堀「見つけたぞ鹿島」

鹿島「!!」

堀「ほら、早く来い」

瀬尾「お前今日も部活サボったの?」

鹿島「う、ううん。 今日は休みのはず……」

堀「部活じゃねえよ。 カラオケだ」

鹿島「カ、カラオケ!!?」

堀「安心しろよ、ほかの奴は誘ってねぇ」

鹿島「い、いや!! そういう問題じゃなくて……」

堀「瀬尾も来るか?」

瀬尾「死にたくないから行かねえ」

鹿島「そこまで言う!!?」

堀「ほら、行くぞ」

鹿島「ちょ……自分で歩けますから!!」ズルズル

鹿島「助けて先生!!」

瀬尾「じゃーなー」

鹿島「ええっ!?」

瀬尾「私もこの後若と遊ぶし」

鹿島「そんな……」

堀「ほら、歩けるんなら立て。 流石にカラオケボックスまで引き連れねえ」

鹿島「は、はい……」

鹿島(本当にカラオケに来てしまった……)

堀「♪~」

鹿島(しかも先輩、普通に歌上手い……)

堀「ほら、次お前の番だぞ」

鹿島「……!! そ、そうだ!! デュエットしません!!?」

堀「どうせ俺だけ歌わせてお前は踊るんだろ?」

鹿島「ギクッ!!」

堀「ほら、早く歌え……」

鹿島「……」

鹿島「せ、先輩は……意地悪したいんですか?」

堀「は?」

鹿島「だ、だって!! 私が音痴なの知ってますよね!!? 私が歌うの恥ずかしがってるの知ってますよね!!?」

鹿島「それなのに歌わせてるって事は……」

堀「……なんも分かってねぇな」

鹿島「……?」

堀「克服させる為に決まってるだろ」

鹿島「!!」

堀「いいか、俺の中のお前は全てにおいてパーフェクトなんだ」

堀「だったら歌も上手くならなきゃいけないんだ」

堀「それに人ってのは『恥ずかしい』って殻を破って本領が発揮できるんだ。 苦手な物がなくなれば自然と今よりも演技が上手くなる」

堀「俺はお前に期待してるんだよ、鹿島」

鹿島「先輩……」

鹿島「……」

鹿島(私、何考えてたんだろう)

鹿島(先輩は……私の為にカラオケに連れてってくれたのに)

鹿島(それなのに……私は勘違いしちゃって……)

鹿島「……分かりました」

堀「!」

鹿島「私、歌います!!」

堀「よく言った!!」

鹿島「……」スウウ……

鹿島「ーーーーーーーーーー!!!///」

















堀「おし、次これ歌え!!」ウキウキ

鹿島「すいません先輩、私もう……///」

堀「何言ってんだ!! 殻を破れ殻を!!」

鹿島「うう……///」












堀「いやー楽しかったな」

鹿島(先輩しか楽しんでないような……)

鹿島(……はっ!! 待てよ、先輩がわざわざ二人きりにさせたって事は……私の歌を独占したいって事!!?)

鹿島(という事はそれだけ先輩に好かれてるって事なのかも!!)

鹿島(……なんかそう考えるとモチベーション上がってきた!!)

鹿島「……堀先輩!! 明日も学校終わったらカラオケ行きましょう!!」

堀「いや、明日部活あるだろ」

鹿島「今の私には演技より歌が上手くなる事が大切なんです!! 一緒にカラオケ行ってサボりましょう!!」

堀「あ!! てめぇカラオケを口実にサボるつもりだったな!!」ドゴォン!!

鹿島「しまった!! バレた!!」バタッ

別の日

堀「……」

鹿島『♪~///』

堀「……いやークセになっちまうな。 全然飽きねえ」

若松「あ、堀先輩!! おはようございます!!」

堀「おう若松、おはよう」

若松「……あ、イヤホン!! 何聴いてるんですか!?」

堀「聴くか?」

若松「はい!!」

堀(歌声だけだし鹿島ってバレねぇだろ)

若松「……」

若松「……!!」

若松(この歌声!!!)

若松「瀬尾先輩だあああああああ!!!」ダッ

堀「は?」

終わり

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