肇「藍子ちゃんとお出かけ」 (14)

デレマスssです、短いですがご勘弁ください。

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肇「猫の集会…ですか?」

藍子「うん。昨日新しい集会場を見つけてね、よかったらお散歩がてら一緒に見に行かない?」

藍子ちゃんはそう切り出した。先日、家の近所を散歩している際に発見したという。

私は来週の土曜日はオフだと伝え、藍子ちゃんも午後がお休みらしいので約束を取り付けた。

肇「お友だちと外出…」

寮に帰ってつい、そう言葉が漏れた。

岡山にいたころ、外出といえばおじいちゃんと釣りに行くか、用事があるときに街まで出るくらいで、友人と気軽にそのあたりを散歩するというのはあまり記憶にない。

藍子ちゃんは東京出身だったか、勝手な偏見かもしれないが、きっと学校帰りに寄り路をしたり、ショッピングをしたりしていたのだろう。ふんわりした雰囲気を持っている彼女も、都会の過ごし方というものを知っているのだと思う。

私も上京してきてそれなりに経つが、まだまだ大きなビルを見上げてしまったり、ふとした瞬間にテレビの中継がしていたりするとつい野次馬をしてしまう。

藍子ちゃんとの外出は本当に楽しみだ。もちろん藍子ちゃんと同じ時間を過ごすというのは格別の時間だろう。でももう一つ、都会の女の子の遊び方というものを知ってみるいい機会だろう。

肇「服は何を着ていけばいいのでしょう…」

…美紗希ちゃんに相談しよう。

あっという間に約束の日になった。直近のお仕事はワクワク感が出ていたようでプロデューサーさんにも褒められた。私もなかなか単純な人間らしい。

藍子「肇ちゃん、お待たせ。」
肇「いえ、時間前ですよ。今日はエスコート、よろしくお願いします。」

藍子「任せて。今日のお洋服、すっごくかわいいね。」

肇「本当ですか。ありがとうございます。選ぶときにすごく悩んでしまって…」

藍子「そうなんだ、肇ちゃんって帽子がすごく似合うよね。」

ありがとうございます、美紗希ちゃん、今度お礼に魚を釣って差し上げますね。

まずは軽く昼食を、ということで藍子ちゃんがよく来るというカフェに来た。

肇「この…パニーニ、というのは何でしょうか…?」

藍子「うーん、サンドイッチの仲間みたいな感じかな、頼んでみる?」

肇「そうですね、何事も挑戦です。」

初めて頼んだパニーニというものはたしかにサンドイッチの仲間…というかハムとサラダのサンドイッチだった。イタリアとイギリスの違いなのだろうか。まだまだ勉強が必要らしい。

藍子「肇ちゃんって、けっこう食べるんだね。知らなかった。」

肇「うっ、すみません。お恥ずかしいです…」

藍子「ああ、ごめんね。悪い意味で言ったんじゃないんだ。普段からそのくらいたべるの?」

肇「そうですね、焼き物をしていると窯にこもりっぱなしなことが多くて、食べ溜めをする習慣ができてしまったようです。」

藍子「そうなんだ。ちょっと意外、仲良しのつもりだけれどまだまだ知らないことはたくさんあるんだね。」

肇「そうですね、私も藍子ちゃんのことをもっと知りたいです。」

藍子「もっともっと仲良くなれる余地がたくさんあるってことだよね。これからもっと遊んで知っていこうね。」

肇「そうですね。藍子ちゃんのそういうところ、好きですよ。」

藍子ちゃんはいつも前向きです。わたしは時々ネガティブになってしまうので見習うべき点ですね。

藍子「じゃあそろそろ集会所、行こっか。」

肇「はい。…猫、久しぶりです。」

藍子「肇ちゃんは猫好きなの?」

肇「そうですね、窯が暖かいからか、冬はよく来ていたのでよく触っていました。」

藍子「そうなんだ。私はこういう集会場に顔を出すだけだったから冬はあんまり見ないんだよね。…あ、ついたよ。」

肇「…わあ、ほんとうにいっぱいいますね!」

藍子「ふふっ、肇ちゃんがそんなにテンション上がってるところ、久しぶりに見たかも。」

肇「…お恥ずかしいです。」サワサワ

二人「」サワサワ

どうしましょう。2人で猫と戯れつづけていますが会話が途切れてしまいました。

藍子「肇ちゃん撫でるのうまいね。」

肇「土をこねているので指使いには自信がありますよ。」

藍子「気持ちよさそう…」

肇「撫でましょうか?」

藍子「えっ!?」

…私は今なんと言ってしまったのでしょうか?

そしてなぜ藍子ちゃんはこちらに頭を向けているのでしょう?

藍子「肇ちゃん…?」

上目づかいは…反則だと思うんです。

肇「///」ナデナデ

藍子「///」

藍子「あ、ありがとうございます…。」

肇「お、お粗末様でした…」

藍子ちゃんの髪の毛はとても柔らかかったです。

ここらへんも性格でしょうか。

私は頑固者ですがパーマなので関係ないでしょうか。

これからもたくさんの色を、たくさんの夢と見つけていきたいです。そして…シンデレラガールの色にいつかなりたい、そう思います。

これからも、仲間とプロデューサーさんとともに、

ヤマなしオチなしですがこれで終わりです。

肇大好きです。

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