安価とコンマで冒険の旅 (266)

コンマ判定と安価で、人間と魔族が対立するよくあるRPGな世界観で冒険の旅に出ましょう
設定とか全然深く考えていないので、更新頻度はゆっくり目と思われますがご容赦を……
展開に無理がある場合や鬱展開(NTRとか)は安価下になるかもです
Rな部分は書ければいいなぁ



とりあえずまずは主人公設定

名前:(RPGキャラみたいな感じで)
性別:(主人公は男固定です)
職業:(戦士、魔法使いなど)
年齢:(あんまり高すぎたり低すぎたりは不味いかも)

その他特徴などあれば

↓1

名前:ユラ
性別:男
職業:駆け出し騎士
年齢:18歳

主人公は騎士に成り立ての見習いのようです
彼の家の財政事情などはどうなっているでしょう?
↓1コンマ二桁判定

財力:40 一般よりは若干下のようですが、貧し過ぎるわけでもなさそう


(僕の家は、裕福なわけではない)

(貧しいかと言われれば、そうとも言えない)

(それでもやはり、両親や自分の今後のことを思えばお金は大切だ)

(周りからは頼りないと言われ続けてきたけど、なんとか頑張って騎士になれた)

(まだ見習いだけど、ここからだ……!)

ユラの戦闘力判定
コンマ↓1二桁÷2

戦闘力39 見習いですが、既に一般騎士(40)に遜色ないレベルです



(これでも、それなりに戦えるつもりだ)

(相手が、僕がなんか頼りなさげな感じで油断したってのもあるのかもしれない)

(それでも先輩騎士に勝ったことだってある)

(そのおかげか、これでも結構先輩達には可愛がられている)

(訓練を重ねて、もっと立派な騎士になろう)

(そう思っていた、ある日のこと)


ユラ「なんで僕、王様に呼び出されたんだろうね……?」

ユラ「国王陛下! 騎士・ユラ、ただいま参りました!」

国王「おお、ユラ。よくぞ参ったな。まあそうかしこまらずともよい」

国王「突然の呼び出し、すまなかったな。今日はお主に頼みたいことがあっての」

ユラ「見習い騎士である私に、ですか?」

国王「うむ、実はだな……」


王様の頼みとはなんでしょう?

1:魔族討伐遠征任務

2:迷宮に眠る宝の捜索

3:まさかの魔王討伐


↓1

国王「我が国の傍に、広大な迷宮があることは知っておろう?」

ユラ「存じております。樹木が入り組み複雑な構造をしている広大な迷宮……」

ユラ「独自の進化を遂げた動植物の危険性は高いが、その迷宮では質のいい素材も採れるため危険を冒す人間も多い」

ユラ「そのため、許可を得た者しか立ち入ることを許されなくなった迷宮、ですよね?」

国王「その通りじゃ。お主には、ここに眠るとされる宝を捜索してもらいたい」

ユラ「ええっ!? ぼ……私が、ですか!? いや、そもそも宝とは一体……」

国王「それは残念ながらわからぬ。だが騎士団の調査によれば、あれはただの自然の迷宮ではない」

国王「遺跡のような一部も発見されており、我々が思っている以上に地下深くまで続いておるようじゃ」

国王「魔族までもが迷宮に出入りしておるようでの。そやつらの狙いがどうにも迷宮に眠るという宝とのことらしい」

ユラ「魔族が欲しがる、宝……」

国王「我ら人間と魔族の敵対状況も知っておろう。もしかするとその宝が魔族に渡れば人類の危機になるやもしれぬ」

国王「幸いとも言うべきかはわからぬが、迷宮の動物は人間も魔族も等しく敵と見なしてくるようでの」

国王「……ある意味、平等な迷宮じゃよ」

ユラ「……」

国王「ユラ、お主は若くして既に我が騎士団に劣らぬ力を得ていると聞く」

国王「既に騎士団の者も何名か送りはしたが、場所が場所だ。優秀な者は何人いてもよかろう」

国王「どうじゃ、引き受けてくれるかの?」

↓1

1:ユラ「わかりました! お任せ下さい!」

2:ユラ「一人で……ではないですよね?」

ユラ「わかりました! お任せ下さい!」



気がつけば、僕はそう口にしていた。
普通の人間は立ち入り禁止。
危険で溢れかえり、どれだけ深いのか、そもそも何を探せばいいのかさえわからない。

人間と敵対する魔族。
彼らさえもが迷宮に挑み、そして人間と同じように迷宮の動物に阻まれる。
とてもではないが、見習い騎士が背負う任務じゃない。

それでも。
僕の中には確かな『喜び』の感情があった。
国王陛下直々の任務という喜びも勿論あるが、それだけじゃない。
未知の迷宮。そこに何があるのか……それが気になって仕方がない。
怖くもあるが、楽しくある。
どうやら僕は、自分が思っている以上に好奇心旺盛だったようだ。


ユラはスキル『冒険者』を獲得しました!

『冒険者』……未知の物に対する探究心。目的達成のための行動を取りやすくなります

国王「おお、なんと勇ましく頼もしい!」

国王「以前の騎士など、震えて渋々といった様子だったというのに」

国王「むぅ、人は見かけに……ごほん、とにかく期待しておるぞ!」

国王「魔族との戦いもあり、あまり多くは用意できないのだが……」

国王「それでも、支度金には少し色をつけておこう」

ユラ「あ、ありがとうございます!」

国王「しかしお主がいくら若くして優秀とはいえ、あの迷宮は危険じゃ」

国王「お主の信頼できる存在か、騎士団の仲間か……或いは酒場にいる傭兵や冒険者か」

国王「何人かは仲間を連れて行った方が賢明じゃろう」

ユラ「はっ!」

国王「それではユラよ、いざ迷宮に旅立つのじゃ!」

――


ユラ「さて……未だに実感が湧かないけれど」

ユラ「僕は唐突に、迷宮の宝探索に向かうことになった」

ユラ「とはいえ国王陛下の言う通り、僕はまだ見習い騎士で迷宮に一人挑むには明らかに力不足だ」

ユラ「仲間を連れていけとは言われたけど果たして僕に、それも迷宮探索なんて任務についてきてくれる人はいるのか……?」



ユラは迷宮に眠る宝を捜索する任務に就きました。
流石に一人旅は危ないでしょう。

仲間になってくれそうな人
↓1(ユラと同じような感じで、キャラ作成お願いします)

あ、今度は女の子でも大丈夫です

は、はやい……!?
申し訳ありません、次回から判定を↓1~3のコンマ高数値のキャラを採用させていただきます……

ユラの頭に真っ先に浮かんだのは、過去に助けた女の子の姿だったようです
思えば、奴隷などという存在はあの時初めて目にしたかもしれません
後先考えずに助けた結果なのか、彼女はユラに随分と懐いて慕ってくれているようです
危険は伴いますが、彼女なら確実に迷宮の冒険にもついてきてくれるでしょう

ルーチェ→ユラの呼び方

1:ご主人様

2:ユラ様

3:兄様

4:兄上

↓1~3でコンマが一番高いもの


ルーチェ「あ、お帰りなさいませ兄様!」

ユラ「ただいま、ルーチェ」


彼女はルーチェ。数年前、こんな僕でも助けることが出来た子だ。
身寄りもいなくボロボロだった彼女を、家で引き取った。
僕をすごく慕って懐いてくれていたため、他所に預けるという考えは出てこなかった。
少なからず、家が一般家庭より財力面が下な原因かもしれないけど、後悔はしていない。
それに彼女は勉学面では僕よりも優れている。
いつか僕や両親に恩返しするのだと、必死に勉強して魔導師になったくらいだ。

ルーチェ戦闘力+特殊判定
↓1コンマ二桁÷2
↓2コンマ二桁

ルーチェ
戦闘力 11 身体能力は一般人に毛が生えたレベルです。ちょっとは鍛えないと迷宮で死にそうです……
魔導才能93 とんでもないレベルです。魔導師の攻撃魔法以外に僧侶の魔法も使えます。加えて魔翌力感知が極めて発達しています


ユラ「驚かないで聞いて欲しいんだけど……僕、迷宮の探索任務につくことになったんだよね」

ルーチェ「め、迷宮ってあの迷宮ですか!? た、確かに兄様はとてもお強いですけれど……」

ユラ「うん、僕一人じゃ無理なのはわかってる。だから仲間が必要なんだけれど……」

ルーチェ「……わかりました。不束者ですがこのルーチェ、お供させていただきます!」

ユラ「うぇ!? 本当にいいの!? いや確かに誘おうかとは思った僕も悪いけど、危険なところだよ!?」

ルーチェ「確かに私は、兄様のように強くはありません」

ルーチェ「ですがあの時兄様が助けて下さらなければ、私は今この場にいることはできませんでした」

ルーチェ「危険は覚悟の上です。兄様が危険な任務に就かれるなら、少しでも、兄様をお助けしたいのです」

ユラ「ルーチェ……ありがとう」

ルーチェ「それに私も、迷宮に興味がないと言ったら嘘になるのです。以前勝手に入ろうとしたら怒られましたし……」

ユラ「何してるのさ!?」

ルーチェ「ごめんなさい! 本でいくら読んでも、やっぱり実物見ないと満足できないんですよー!」

ユラ(僕もさっき好奇心強いことに気がついた手前、何も言えない……)


ルーチェが仲間になりました!

ユラ「とはいえルーチェは直接戦闘は苦手だ」

ルーチェ「うぐぅ……成長しない私の身体が恨めしいです……」

ユラ「いやルーチェはかなり成長したよね……(どこがとは言わないけど)」

ルーチェ「そ、そうでしょうか?」

ユラ「僕一人で、ルーチェを守り切れるかは怪しい。まだ仲間は必要だろう」


ルーチェが仲間になりましたが、まだ不安は残ります
まだ仲間を探した方がいいでしょう


仲間になってくれそうな人
↓1~3でコンマが一番高いもの

――


ユラ「ねえルーチェ、仲間になってくれそうな人ってどう探せばいいかな?」

ルーチェ「う~ん……兄様がこれだっ! と思った方に声をかけて回るのはどうでしょう?」

ユラ「えー……大丈夫それ?」

ルーチェ「大丈夫ですよ。兄様ならどんな人でもついてきてくれますよ!」

ユラ「自分で言うのも情けないけど、こんな頼りない男と一緒に迷宮探索するような人がいるかなぁ……」

ルーチェ「ここに一人います!」

ユラ「ありがとうルーチェ。ただ現実に迷宮探索は危険で――」

エリス「あら? 貴方今、迷宮といいましたか?」

ユラ「え、は、はい!?」

エリス「ああ、失礼致しました。私はエリス。――家の者です」

ユラ(上流階級のお嬢様!? そんな人がどうして僕なんかに声を!?)

エリス「もしかして、あの迷宮に向かわれるというのですか? 一般人は立ち入り禁止の筈ですが」

ユラ「あー……見えないかもしれませんけど、僕はこれでも一応騎士でして。任務で迷宮の方に向かうことになりまして」

エリス「まあ!」

ユラ「自分の力は弁えているつもりです。だから仲間を探しているんですけど」

エリス「ならばその問題は解決しましたね」

ルーチェ「え?」

エリス「私も、同行いたしましょう」

エリス戦闘力
↓1コンマ二桁÷2

どうして同行してくれるの?
↓2~4安価

すみません、安価範囲内のどれを採用するかの指定が抜けていました……
今回は複合で行かせていただきます


エリス
戦闘力:34 家名に恥じないための努力は本物のようです

ユラ「い、いいんですか? 見ず知らずの相手にそんな簡単に?」

エリス「ええ。困っている人は助ける。それが我が家の家訓ですので」

ルーチェ(とても澄んだ綺麗な目。この人は、腐敗した貴族とは違いそう……)

エリス「それに立ち入り禁止の迷宮……己を鍛える場としても相応しく、何があるのか気になるというのもあります」

エリス「貴方こそよろしいのですか? 見ず知らずの小娘を仲間に加えてしまって?」

ユラ「い、いえ! よろしくお願いします!」

エリス「ふふ、こちらこそ。ところで貴方達のお名前を伺っても?」

ユラ「失礼しました!? ユラと申します!」

ルーチェ「ルーチェですっ!?」

エリス「そんなに固くならなくても。宜しくお願いしますね。ユラさん、ルーチェさん」

エリス(まさかこんなところで、迷宮に入れる機会を得られるなんて……)

エリス(わかっている。今も生きているなんて期待は持っていない。それでも……)

エリス(せめて何か、残っていれば……)


エリスが仲間になりました!

中途半端ですが、今日はここまでです
至らぬところだらけで申し訳ないです……
あんまり人数多くても捌ききれない可能性高いので、仲間はもう一人か二人くらいかな?
戦闘とかもちゃんとシステム考えないとなぁ……

とりあえず先に次の仲間候補のコンマだけ飛ばしておきます
それでは

仲間になってくれそうな人
↓1~3でコンマが一番高いもの

名前:ジル
性別:男
職業:冒険家
年齢:30
戦闘力はボチボチだが罠の解除や鍵開けが得意。稼いだ金は酒に消える陽気なおっさん。

乙です。期待してる
キャラは>>38

ああああ……本当に何度もすみません。
自分はこれが初スレなので、色々とおぼついてないのはどうかご容赦願います。
そして以後は安価での前のキャラの指定は無しとさせていただきます……
今回は私の不手際ですので、コンマ値が一番高い>>48と次点の>>47両方を採用させていただきます。
そして人数的にこれ以上は厳しそうなので、仲間募集も一度締め切りということで。
本当にすみません……

もう似たようなスレがあったんですね。申し訳ないです……
ちょっとだけ、再開します。

――――

ユラ「エリスさんの協力はありがたいね」

ルーチェ「はい!」

エリス「私の職業はガード。我が家名にかけて、皆様をお守りいたしましょう」

ユラ「これで三人。分隊とまでは言わなくても、もう少しいた方がいいかな?」

エリス「……あまり多すぎると、守り切れる自信がなくなりそうですが」

ユラ「うーん、どうしたものか。国王陛下からは酒場も候補に挙げられていたけど……」←18歳

ルーチェ「私達だと……」←16歳

エリス「普通ならつまみ出されますのは確定ですね……」←18歳

ルーチェ「で、でも以前読んだ冒険譚では、16歳の勇敢な若者が仲間を求めて酒場に向かったとありましたし!」

ユラ「とりあえず、行くだけ行ってみようか」

~酒場~


ユラ「普通に入れてびっくりだよ」

エリス「騎士団勲章って便利ですね」

ルーチェ「うわぁ……お昼でもこんなに混んでいるところなんですね」

ユラ「傭兵や冒険者の人が多そうだね。誰か都合よく、迷宮探索を手伝ってくれそうな人……は……」



???「ムゥゥゥゥン!」ムキィ!


ユラ(なんであの人は酒場の真ん中でポーズをとっているんだ!?)


???「なに? 私の力を求めている者の匂いがするだと? 本当なのか我が上腕二頭筋よ!?」ムキキィ!


エリス(え? 自分の筋肉に話しかけているの!? いけない、人は見た目で判断してはいけないけれど……)


???「ほう、僧帽筋も感じるのか。これは間違いない、なっ!」ビシィ!


ルーチェ(この人は……)


???「探し出せ、我が大胸筋よっ!」ピクピクピクピク!


三人(普通の人じゃない……!)


三人目の仲間になってくれるかもしれない人を発見しました。
しかし彼はちょっとばかり普通の人とは違うようです。
どのように声をかけましょうか?

1:普通に声をかける

2:負けじと大胸筋を見せてみる

3:その他自由安価

↓1~2でコンマが高いもの

ユラ「あ、あの~……」

???「むっ!?」ピクン

ユラ「ちょっとだけお話――」

???「そうかっ! 君が私の力を欲する少年だなっ!?」ムキッ

ユラ「いや、その――」

???「隠さずともいい! 私の筋肉が、君に反応を示しているからな! さあ、何が望みだっ!?」グッ!

ユラ「め、迷宮の探索をお手伝いしていただけたらな~と――」

???「なんとっ! あの迷宮に挑む資格を持つというのかっ!?」ミチィ!

ユラ「あの、申し訳ないんですけどそろそろポージングを控えて頂けると……」

???「む、これは失礼。しかしこの私に真っ先に声をかけるとは、見る目があるぞ少年」

???「我が名はグレン! 遥か高みを目指す武闘家なり!」

グレン「迷宮は危険だが、逆に言えば鍛錬の場! 我が肉体をより高みへ導ける!」

グレン「その話、喜んで引き受けよう!」ムキィ!

グレン戦闘力判定
↓1コンマ二桁÷2

戦闘力:32 見た目通り鍛えています。鍛えていますがユラとエリスよりは低いみたいです。あれ?

グレン「失礼だが、君の名を聞いてもいいだろうか?」

ユラ「あ!? すみません、僕はユラという見習い騎士――」

グレン「まずは握手だ!」

ユラ「はいぃっ!?」

グレン「むっ……!? この感じ、相当な鍛錬を続けてきたな! 私にはわかるぞ!」

ユラ「え、ええ。一応騎士になるため――」

グレン「君の筋肉がっ! 鍛えられて喜んでいる声が聞こえるっ! 我々も負けていられないな、三角筋よっ!」ムッキッ!


エリス「心なしか、気温が上がったような……」

ルーチェ「兄様が汗ダラダラです……」


グレン「む? そこの少女二人もユラの仲間か?」

ユラ「は、はい」

エリス「エ、エリスと申します……」

グレン「むぅ、少女ながらに鍛錬を怠っていない身体っ! 世界は広い! そして……」

ルーチェ「ひっ!? 私はルーチェと――」

グレン「いかんぞっ! 君の筋肉はもっと鍛えてくださいと泣いている!」

ルーチェ「わ、私は――」

グレン「安心したまえ! 私もまだまだ修行の身! 共に強くなろうぞ!」ガシィ!

ルーチェ「ふえぇぇぇぇぇ!? 兄様助けてください~!?」

ユラ「……でも確かに、ルーチェはちょっと鍛えた方がいいかも」

ルーチェ「兄様!?」

――――


~酒場外~

グレン「何故か追い出されてしまった」

エリス「あれだけ騒がしくすれば、当然の結果です」

ユラ「まあ、グレンさんが快諾してくれたのは嬉しいんだけどね」

グレン「こちらこそ、新たな鍛錬の機会を与えてくれたことに感謝しかないぞ!」

ルーチェ「……」ビクビク

グレン「ルーチェ!」

ルーチェ「はいっ!?」

グレン「安心するがいい。何もいきなり私のような身体になれと言うのではない」

グレン「これから共に迷宮に挑むのだ。鍛錬の時間はいくらでもある。焦らず鍛えればいいんだぞ?」

ルーチェ「は、はい! 頑張ります!」

ユラ(グレンさんは筋肉に語りかけたりしてなければ、頼りになるお兄さんな感じだ)

ユラ(ルーチェにも、無茶は、しないよね……?)


??「ちょいと、そこの暑苦しいのと坊ちゃん嬢ちゃん方」

ユラ「え?」

??「悪いね、さっきのあんた達の話をつい聞いちまってね」

??「……どうだね、おじさんもその話に混ぜてはくれないかね?」


三人目の仲間が加わった直後、謎の男性が声をかけてきました。
仲間にはなってくれるようですが、どうしましょう?


1:喜んで受け入れる

2:少し警戒する

3:その他自由安価

↓1~2でコンマが高いもの

ユラ「いいんですか!?」

??「お、思ったより好感触?」

ユラ「いやだって、迷宮に挑むなんて危険なことですし……」

??「若いねぇ。確かに危険だが、未知の場所には男のロマンがあるのさ」

??「おじさんの名前はジル」

ジル「これでも冒険者の端くれさ。まあ荒事は苦手だが、罠や鍵の扱いにはちょっとは自信がある」

ユラ「それは心強いです! ありがとうございます、ジルさん!」

ジル「おうおう、ほんとにトントン拍子で話が決まったな」

ジル「そういう真っ直ぐさは嫌いじゃないが、一つだけ忠告しておこう」

ジル「――危険ってのは、いつどこに潜んでいるかわからない。時には疑って慎重になることも大事だぜ?」

ユラ「き、肝に銘じます……」

ジル「はははは、なーんてカッコつけてみせたがおじさんも別に大したもんじゃないからな」

ジル「危ない時は逃げる! 命あってのなんとやら。生きて帰ってこそ美味い酒が飲めるのさ」


ジル戦闘力+特殊判定
↓1コンマ二桁÷2
↓2コンマ二桁

戦闘力:10 ザ・一般人です。身体が弱い筈のルーチェより脆いです……! 要鍛錬!
冒険知識:50 それなりの場数を踏んでいます。ジルの知識はユラ達の助けになるでしょう



ユラ「僕、まだお酒飲めないんですけどね」

ジル「かーっ! もったいないねぇ。酒はこの世で最高の存在だってのに」

ルーチェ「そ、そんなにすごいんですか?」

ジル「そりゃあもう。おじさんの血液は酒でできているといっても過言じゃないね」

ジル「ま、お前さん達ももう何年かの辛抱さ。楽しみに待っておくといいぞ~?」

エリス「……過剰な飲酒は身体の毒ですが」

ジル「おじさんの身体は特別性だから大丈夫。いや~しかし迷宮か……こりゃ今までとは比較にならんくらい儲かるかもなぁ」

ユラ「え? どういう意味ですか?」

ジル「おや、知らない口かい? 迷宮は危険な上に今じゃ限られた存在しか立ち入りを許されていない」

ジル「超重要そうなもんとかはきちんと王国に報告する義務はあるが、それ以外の採取したもんは、取った奴のもんなんだ」

ジル「そしてそれは、地上のブツよりも高値で取引される。つまり、儲かってさらに酒が飲めるってわけさ!」

ジル「いやー、ほんと人生どこにツキが転がってるかわからないね。ありがとよユラ」

ユラ「あ、あれ? 僕の名前?」

ジル「はっはー、さっき言ったろ。あんたらの話を聞いてたって。名前もちゃーんと聞いてるさ」

ユラ「あ」

ジル「というわけでお嬢ちゃん二人、ルーチェとエリスもよろしくな!」

ルーチェ「はい、よろしくお願いします!」

エリス「こちらこそ、よろしくお願いします」

ジル「それから――」

ガシッ

ジル「え?」

グレン「……」ピクピク

ジル「えーと……グレン君、であってるよね?」

グレン「ああ……」

ジル「なーんでおじさんを掴んでるのかなー……?」

グレン「決まっているだろうがっ!」ピクピク!



グレン「貴様の筋肉が! 嘆いている声が聞こえないのかっ!?」



ジル「普通の人間には筋肉の声きこえないからね!?」

グレン「ああ、嘆かわしい。あまりの嘆かわしさに私の全身の筋肉が怒りに打ち震えているよ」ピククククク!

ジル「気持ち悪っ!? というかなんでお前さんの筋肉が怒る!?」

グレン「同胞の嘆きを聞けば、当然のこと! 酒の飲み過ぎでたるんだその肉、恥ずかしいとは思わんのか!?」

ジル「いやいやいや、ルーチェの時とおじさんの時と対応違い過ぎるぞ!?」

グレン「たわけが! ただ細身の少女とたるんだ中年とでは全然深刻度が違うにきまっているであろうっ!」

グレン「貴様は、この私が直々に鍛えなおしてくれる!」

ルーチェ(……つまり私の身体は、たるんだおじさんに近い貧弱さなのでしょうか?)

ルーチェ(いけません。少なくとも、兄様にご迷惑をかけるわけには……!)

ユラ「ルーチェ?」


※特殊イベント『強制鍛錬』がどこかで発生するようになりました

短いですが本日はここまで。
いい加減迷宮くらいは入らないと……

それにしても前衛組は全員想定よりも高めの強さなのに対して後衛組の脆さ。
戦闘システムや成長とかちゃんと考えないと即死しかねなくてハラハラします。
ご参加ありがとうございました。

ほんの少しだけ更新します。
今回はほぼ安価無しの戦闘チュートリアルのみです。

――


ユラ「結局あの後、グレンさんがルーチェとジルさんを連れて行っちゃったけど……」

エリス「まあ、あの人も変わり者ではありますが、悪い人ではなさそうですし、きっと大丈夫ですよ」

ユラ「僕は一度迷宮に挑む仲間が集まったことを報告に行こうと思うんだけど、エリスさんはどうする?」

エリス「そうですね……迷宮に挑むのは明日からなのですよね?」

ユラ「そのつもりです。もうお昼も過ぎちゃってるし、最低限の道具とかも揃えないといけないですし」

エリス「では私は本日は失礼させて頂きます。家に戻り、相応しい装備を揃えねば」

ユラ「相応しい装備?」

エリス「まさかドレスで迷宮に挑むわけがないでしょう? 明日はガードとしての私の力と姿、お見せしましょう!」

ユラ「おお、頼もしい……」

エリス「ふふ、貴方ももっと自信を持ちなさい。おそらく私達の中で一番強いのは貴方なんですよ?」

ユラ「ええっ!? そんなことないですよ!」

エリス「私も頼りにしていますよ。それではまた」

――その頃――

イベント『強制鍛錬~その1~』




グレン「早速だが、鍛錬を始める!」

ジル「もう!?」

ルーチェ「頑張ります!」

ジル「乗り気なのかい!?」

ルーチェ「兄様にご迷惑をおかけしたくないですから!」

グレン「うむ、そこの男と違って見事な熱意だ! だがルーチェ、まずは服装から入ろう」

ルーチェ「え?」

グレン「いくら鍛錬が必要とはいえ、君や垂れ親父が私の普段の鍛錬の真似をしたら卒倒確実だろう」

ジル「垂れ親父っておじさんのことかなぁ!?」

グレン「だからまずは軽い走り込みからだ。基礎体力も見れるし、敵と出会った際の逃走の訓練にもなるだろう」

グレン「そして走るにはやはり軽装が一番だからな。まずはその重そうな魔導師のローブを脱ぎたまえ」

ルーチェ「わ、わかりました!」ヌギヌギ


たゆん


グレン「……」

ジル「むほっ!?」

ルーチェ「? どうかされましたか?」

グレン「いや、なんでもない。私もあわせて走るから、無理のない範囲で頑張るんだぞ」

ルーチェ「わかりました!」

――のちにジルはこう語る


いやぁ、びっくりしたね。
色気の欠片もない魔導師のローブの下からたわわな果実が出てきたんだよ?
おじさんじゃなくても、誰もが驚くって。
なんでもない風を装っていたが、あのグレンも確実に反応してたしね!

身体は細いのにそこだけ主張が凄いんだよ。
ちっこくて顔も幼げ、なのにそこだけ大人顔負けなんだよ。
そう、揺れるんだよ! 走ると!

グレンが並んで走るって言ったのもあれを横から見るためだね。間違いないよ。
まあおじさんもね、普段はあまり頑張らないけどつい頑張って一緒に走っちゃった。
ニンジンを吊るされた馬の気持ちがよく分かったよ。

でね、それだけじゃないのよ。
頑張ってたけど、やっぱり慣れない運動だったからだろうね。
もう汗かいてへとへとになって肩で息しちゃって。
それがこう、ね? なんだかそそられちゃうわけよ。
しかもね、汗で張り付いた服が余計に身体のラインを強調しちゃうばかりか……
下着がね、透けて見えちゃうんだよね?
知りたい? 知りたいよね? 色は薄いピンク――



ユラ「……それが様子を見に来た僕に対する弁明ですか? ジルさん?」

ルーチェ「……///」

グレン「真面目に走っているかと期待した私が愚かだったか」ピクピク

ジル「おじさん悪くないって! 男の性だよ、わかるよね!?」

ユラ「エリスさんが先に帰っててよかったですね。ああそれとも、明日彼女に伝えます?」

グレン「うむ、彼女は真面目そうだったからな。ガードお得意の盾殴りで貴様の煩悩を退散させてくれるやもしれん」

ジル「待って待って、おじさんが悪かったって! 彼女にはどうか内密に……」

ユラ「ああ、あと僕は一応見習いとはいえ騎士なんで、不審者を連行する権限はあるわけでして」

ジル「目がマジだよこの子!? 本当に悪かったって! 次の鍛錬は真面目にするから許して!」

ルーチェ「あの兄様方、私も自分の格好を考えず走ったのが悪いですし……」

グレン「……仕方がない。彼女に免じて今回は許そう。次は煩悩を退散させて真面目に鍛錬に励むように」

――


ジル「……許されたかと思えば、まさかすぐさま次の鍛錬とはね」

ルーチェ「私も頑張りますから!」

ジル「ありがとね。そしてさっきは本当にごめんよー……。今度はおじさんも真面目に頑張るよ」

グレン「とりあえず今日はこの実戦鍛錬で切り上げよう!」

二人「「実戦!?」」

グレン「ユラと私で上手く丁度いい魔族を誘導してきた!」

ユラ「正直不安で一杯なんだけど……迷宮の敵は、この魔族よりも手強い」

グレン「無論、我々が君たちを守るが、万が一ということがある! 戦いを、その身で覚えるんだ!」

スライム「……」

ジル「本当にスライムを誘導してきたのかい!?」

ルーチェ「わぁ、可愛――」

スライム「シャゲエェェェェェェッ!」

ジル「くないんだよねーこいつら。魔族らしく、可愛い見た目で油断させて人間襲うあくどい奴よー?」

ルーチェ「……心が先に傷を負った気がしますけど、兄様のために頑張ります!」

グレン「危なくなったら私達が止める! 心配せずに挑め!」

※戦闘チュートリアル※

キャラクターの戦闘力は、いわば戦闘における総合的な強さになります。
戦闘力の半分の値がHPとなり、これが0になると敗北です。


↑敵有利

1:痛恨の一撃・3ダメージ受ける
2:直撃・2ダメージ受ける
3:直撃・2ダメージ受ける
4:掠傷・1ダメージ受ける
5:掠傷・1ダメージ受ける
―――――――――――――基準ライン
6:掠傷・1ダメージ与える
7:掠傷・1ダメージ与える
8:直撃・2ダメージ与える
9:直撃・2ダメージ与える
0:会心の一撃・3ダメージ与える

↓味方有利

これが、基本の通常攻撃表になります。基本は↓1のコンマ一桁で判定を行います。
さらに『敵との戦闘力差が10以上』の時、ラインがずれます

【ルーチェ 戦闘力:11】体力6/6
【スライム 戦闘力:1】体力1/1

この場合、味方の戦闘力が相手を10上回っているため

1:直撃・2ダメージ受ける
2:直撃・2ダメージ受ける
3:掠傷・1ダメージ受ける
4:掠傷・1ダメージ受ける
―――――――――――――
5:掠傷・1ダメージ与える
6:掠傷・1ダメージ与える
7:掠傷・1ダメージ与える
8:直撃・2ダメージ与える
9:直撃・2ダメージ与える
0:会心の一撃・3ダメージ与える

このような感じになります。
つまり戦闘力が高い程HPが増え、敵からの攻撃被弾率が下がり、こちらの攻撃命中率も上がるということです。
複数対複数の場合、今後増えるかもしれないスキル選択などはまたその時に解説致します。
なおこの表や判定方法は後ほど調整が入る可能性があります。ご了承ください。

【チュートリアル戦闘】

ルーチェ:HP6/6 戦闘力11
保有パッシブスキル
『攻防一体の陣』
魔導の才が可能とする魔導師の火力と僧侶の加護の併用。戦闘時、味方が与えるダメージ+1/受けるダメージ-1
『魔力感知』
周囲の魔力の流れをつかめます。魔力を持つ存在の奇襲・罠を回避します

VS

スライム:HP1/1 戦闘力1
保有パッシブスキル
無し

1:直撃・2-1ダメージ受ける
2:直撃・2-1ダメージ受ける
3:掠傷・1-1ダメージ受ける
4:掠傷・1-1ダメージ受ける
―――――――――――――
5:掠傷・1+1ダメージ与える
6:掠傷・1+1ダメージ与える
7:掠傷・1+1ダメージ与える
8:直撃・2+1ダメージ与える
9:直撃・2+1ダメージ与える
0:会心の一撃・3+1ダメージ与える


↓1コンマ一桁判定

直撃被弾!

ルーチェ:HP5/6


スライム「シャゲェ!」

ルーチェ「きゃっ!?」

ユラ「ルーチェ!?」

グレン「まだだ、まだ動くなユラ」

ユラ「は、はい……」

ルーチェ「まだです……!」

↓1コンマ一桁判定

攻撃HIT!

スライム:HP0/1

撃破!


ルーチェ「この距離なら、魔法を使うより殴った方が早いです!」ガコォッ!

スライム「シャゲッ!?」

グレン「よし、見事だルーチェ!」

ルーチェ「やった……やりましたよ兄様!」

ユラ「よかったぁ……」

グレン「さあ、垂れ親父も続け!」

ジル「おじさんに任せな!」

【チュートリアル戦闘2】

ジル:HP5/5 戦闘力10
保有パッシブスキル
『熟練の冒険者』
冒険経験は他のメンバーの比ではありません。迷宮探索時、様々な判定に+補正がかかります
『トレジャーハンター』
シーフじゃない、冒険者だ。鍵のかかった宝箱や罠の解除が可能となります

VS

スライム:HP1/1 戦闘力1
保有パッシブスキル
無し


1:痛恨の一撃・3ダメージ受ける
2:直撃・2ダメージ受ける
3:直撃・2ダメージ受ける
4:掠傷・1ダメージ受ける
5:掠傷・1ダメージ受ける
―――――――――――――基準ライン
6:掠傷・1ダメージ与える
7:掠傷・1ダメージ与える
8:直撃・2ダメージ与える
9:直撃・2ダメージ与える
0:会心の一撃・3ダメージ与える

↓1コンマ一桁判定

会心の一撃!

スライム:HP0/1

撃破!


ジル「今でこそこんな身体だが、昔はもっとスマートだったのよ?」

ジル「――こんな具合に、ね!」スパァッ!

スライム「ゲゲェ……」

グレン「ほう……」

ルーチェ「す、すごいです!」

ユラ「たるんだお腹からは想像もつかない、なんて機敏な動きだ!?」

ジル「どうよ、おじさんだって本気だせばこんなもんよ?」

グレン「うむ、今の一撃は確かに見事だった」

ユラ「ルーチェもよく頑張ったね。痛くなかったかい?」

ルーチェ「これくらい大丈夫です!」

グレン「悪かったな。急な鍛錬につきあわせてしまって」

ルーチェ「いえ、おかげで少しは強くなれた気がします!」

ジル「まーねー。おじさんも確かにちょーっとたるんでるの自覚したよ。やっぱ怠けすぎもよくないね」

ユラ「明日はいよいよ迷宮探索。そろそろ休んで方がいいですね」

グレン「そうだな。それではみんな、また明日会おう!」


『強制鍛錬~その1~』クリア!

ルーチェ戦闘力上昇
↓1コンマ一桁+1
ジル戦闘力上昇
↓2コンマ一桁+1

ルーチェ
戦闘力:11→19
ジル
戦闘力:10→16


ほんとに短いですがここまでで。
戦闘バランスやテンポに関しては模索状態です。
一応戦闘のメインは本来のユラですし、高コンマをとったルーチェの後衛からの補佐が加わるため、
おそらく序盤で死ぬことはないとは思います。
更新時間不安定な中ご参加ありがとうございました。
それでは

乙!
さりげにルーチェのパッシブスキル強力やね
1-1はノーダメージ膠着だし、無理矢理相手に突っ込んだとかで火力補正なしで相手に1ダメージとかにすればサクサク行けるかも

とりあえず要鍛錬と言われたのはよくわかった
運がよかったけどジルこれ下手すりゃスライムに殺されてるもん

乙ー
雑魚でも下手すりゃ一瞬で落とされる迷宮とかそれなんて世界樹?
俺はこういった難易度好きだけど、コンマ任せのスレだと難しいかも。同格相手でも勝率5割になるし
戦闘力上がる=HP上がる=進むにつれてどんどん殴り合いの死闘になって時間かかるだろうし、
戦闘力差5でコンマ表変動とか、或いは敵味方HP一律にするとかすれば戦闘もさくさく行くかな?

皆様、ご指摘アドバイスありがとうございます。
とりあえずまずは>>104>>105をとりいれてみようと思います
友好度はこの後に出していくつもりです。
ユラとエリスの見た目は……そもそも私が最初から要項に外見もいれておくべきでしたね。申し訳ありません
キャラクター案を出していただいた方とは別の方になってしまうかもしれませんが、先に二人の見た目を募集した方がいいですかね?
とりあえずユラ外見特徴など
↓1~2コンマ高い方
エリス外見特徴など
↓3~4コンマ高い方

ユラ→明るい茶髪ショート

エリス→金髪ロング碧眼で普乳

ですね。
この設定を生かせるかどうかが微妙なところなのが申し訳ないですが、
今日も少しだけ進めます。

――翌日――

ユラ父「まさか、お前が迷宮探索に向かうことになるとはなぁ」

ユラ母「一部の騎士がその任務に就いていることは耳にしたことがあるけど……」

ユラ「大丈夫だよ。無茶はしない」

ユラ母「しかもルーチェまで連れて行くなんて心配だわ。あなたも無茶をしちゃ駄目よ?」

ルーチェ「お母様、ありがとうございます。私も兄様の足を引っ張らないように頑張りますね」

ユラ父「お前もいつの間にか立派になったなぁ、ユラ。父さんは嬉しいぞ」

ユラ父「残念ながら家も裕福とはいえん。息子の大事な旅立ちだというのに、渡せるのはせいぜいこれぐらいだ」


『不思議な鞄』を手に入れました!
※魔力により、中にいれたものが時間経過で劣化することがなくなります
※大きさや重さも結構無視して物を入れられます


ユラ「いや十分だよ。ありがとう父さん」

ユラ母「気をつけるのよ?」

ユラ「わかってるって。それじゃあそろそろ……行ってきます!」

ルーチェ「行ってきます!」

――迷宮前――

ジル「お、お二人さん早いね」

ユラ「そういうジルさんこそ。……結構荷物増えましたね?」

ジル「まあね。迷宮はなにがあるかわからない以上、普段の仕事道具も色々と持ってきたんだ」

ルーチェ「これはなんですか?」

ジル「こいつぁ鍵開けの道具さ。簡単な鍵ならこれ一つでパパッと開けられる。迷宮のお宝はおじさんに任せな」


グレン「む、皆早いな!」ムッキ!

ユラ「グレンさんが服を着ている……」

ジル「いやそれがフツーよ? 酒場で上半身晒してポーズとってんのが変なのよ」

グレン「これは我ら武闘家の由緒正しき服。動きやすく、武闘家の持ち味を殺さないよう設計されているのだ!」ミチミチ!

ルーチェ(もうはち切れそうなのは、言っちゃ駄目だよね……)


エリス「……私が最後とは。遅れて申し訳ありません」

ユラ「エリスさん。いえ大丈夫ですよ。まだ予定時刻じゃありませんし」

ジル「おおー、似合ってるねェ。ユラとは違う感じだが、立派な女騎士様だよ」

ルーチェ「カッコいいです!」

グレン「成程、君が鍛えられていたのはその大盾を扱うためか。頼もしい限りだな!」



ジル「これでみんな揃ったな。いやぁ、いよいよ迷宮かと思うとおじさんなんだかどきどきしてきたよ」

エリス「しかし焦りは禁物ですよ。忘れ物がないかも、もう一度確認しないと」

ルーチェ「そういえば兄様、国王陛下から頂いた餞別は?」

ユラ「ああそうだった。えっとね……」

王様からの餞別
↓1コンマ二桁

餞別90: 正直他の迷宮に送られた騎士から嫉妬されても仕方がないレベルの贔屓でした

ユラ「それがね、見てよこれ」

ジル「おおぉぉぉぉぉ!? なんだこの金貨の量!? ちょっとみんな今から酒場行かない!?」

エリス「駄目です! とはいえ……これは私でも驚きです」

グレン「国王陛下も、それだけユラに期待しているということか。流石だぞ!」

ユラ「いや、僕なんかがそんな……とはいえこの金額は下手すりゃ先輩に怒られかねないよ」

ジル「よっし、なら探索前の景気づけに一杯……」

エリス「駄目ですって!」

ルーチェ「これだけのお金、ちゃんと考えて使えば当分の間は食糧や道具の確保に困らなさそうです」

グレン「それと宿代の心配もいらない。皆、家が離れているからな。迷宮から戻った後の拠点をどうしようかと思っていたが……」

グレン「これなら、迷宮そばの宿屋の一角を纏めて借りても大丈夫そうだ」

ジル「みんな真面目だねぇ~。お、薬草や帰還の羽まで入ってるよ。いたれりつくせりだねこりゃ」

ルーチェ「帰還の羽?」

ジル「結構お高いマジックアイテムさ。使えばどこからだって王都の拠点に戻ってこられる便利にして冒険者の必須アイテム!」

ジル「迷宮の危険性を考えると、こいつは尚更必要といえるだろう」

ジル「あとおじさんの感だけどね、迷宮ではこいつを『複数持っておいた方がいい』と思うよ。もう複数入ってるけどね」

ユラ「なんだか逆に期待され過ぎているみたいでプレッシャーが……」

※想定外の大金を手に入れてしまいました※

※宿屋の半永続的利用が可能となりました
※帰還の羽を9枚手に入れました
※薬草を9枚手に入れました
※実家に仕送ってもまだ余ります

見張騎士「ん、来たかユラ」

ユラ「先輩、おはようございます!」

見張騎士「うむ、おはよう。後ろの連中が、お前の探索の補助を行う者達か?」

ユラ「いや、補助というかむしろ僕が補助する側といいますか……」

見張騎士「やれやれ、どうしてお前はそう普段は頼りないのか。力は我らにも劣っていないのだ。誇り高く胸を張れ!」

ユラ「はいっ!」

グレン「ヌゥン!」

見張騎士「お前は張らなくていい! ……というかユラ、本当にこの編隊で大丈夫なのか?」

ユラ「え?」

見張騎士「いやだってお前……ちっこい女の子に、今の変態に、なんかたるんだおっさんに……ん?」

エリス「? 私に何か?」

見張騎士「お嬢さん、その盾に描かれた紋章は……」

エリス「……さあ? 見た目が気に入りましたので、骨董品店で買ったのでよくわかりませんね」

見張騎士「そ、そうか。まあ俺の勘違いだろう。……で、ユラ。本当にいいのか?」

ユラ「ええ、僕は全然大丈夫だと思うんですけど……」

見張騎士「ふっ……ああ、それでいいんだよ。我々に声をかけてくれないとは思わなかったが……」

ユラ「うっ!?」

見張騎士「我らはそこいらの戦士よりも強い。それは事実だ。だが、強い騎士5人で挑むのが最善というわけではない」

見張騎士「迷宮は何が起きるかわからん。同じような者を集めては、危機への対処がどうしても限られる」

見張騎士「だがお前は、見た所かなり幅広く集めている。それにお前の力が加われば、少なくとも浅い階層はお前の敵ではないはずだ」

見張騎士「武運を祈るぞ。ではそろそろ行け、王の命を果たすために!」

ユラ「はっ!」

――迷宮第一階層『緑風の樹海』――


ユラ「うわぁ……」

迷宮と呼ばれるからには、もっと陰鬱としたものを想像していた。
だけど今、僕たちの目の前に広がるのは、生い茂る草に木々。

ルーチェ「気持ちいいです……」

爽やかな風が吹き抜け、揺られた花が甘い香りを寄越す。

エリス「とても危険な場所には、見えないですね」

思わず来た場所を間違えてしまったのではないか。
そう錯覚してしまう程の、美しい場所だった。

グレン「油断は禁物だぞ。我が筋肉が、敵の気配を感知しているっ!」

ジル「とはいえ進まなきゃ何も始まらないし、お宝も手に入らないよー?」

ユラ「よし、行くぞ!」

こうして僕らはついに、迷宮への第一歩を踏み出した。

※迷宮探索チュートリアル※

迷宮探索も基本は↓1コンマ一桁で判定します。


コンマ表

1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

※エリスの固有スキル『警戒探索』反映済みです

敵と遭遇した際は基本は戦闘。なのですが……

ユラの戦闘力39。第一階層の基本敵の戦闘力は高くとも15。
39-15=24、差5以上を適用した場合、戦闘コンマ判定は4段階こちら側有利になり
1:敵から1ダメージ。それ以外:敵にダメージとなり、ここにルーチェのスキルが加わると、1ダメージも無くなります。
次行動予定のエリスの戦闘力も高く、ほぼこれと同じ状況になります。
3番手のグレンまで行動が回るまえにまず敵のHPは0になり、耐えていたとしてグレンの攻撃で確実に倒されます。

というわけで第一階層の通常戦闘は基本オート勝利となります……
まあみんなが鍛えていたおかげだと思っていただければ……

それでは判定
↓1コンマ一桁

ユラ「いい風ですね……」

グレン「うむ、思わず走り出したくなるいい気候だ!」

ルーチェ「でも確か、迷宮は地下に続いているんですよね?」

エリス「ええ。地下に潜れば、この景色ともお別れかと思うと少し残念ですね」

ジル「地下、か。そうなるとどこかに『穴』か『階段』がありそうだねぇ」



1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

イベント『あれは何?』発生


ユラ「ん?」

グレン「おおっ!?」


迷宮を探索していると、前方に自生している果実を見つけた。
見た目は苺のようだけど、微妙に違うと言うか、でかい。
とはいえみずみずしさと甘い香りは距離が離れていてもよくわかる。
さてこの果実?どうしたものか……

果実をどうしましょう?
安価で行動をお願いします

↓1~3コンマ最大値採用

ジルの『熟練の冒険者』発動!

ジル「待ちな」

エリス「ジルさん?」

ジル「この感じは……確かに美味そうな匂いだが、もうちょっとだけ辛抱してくれないかね?」

グレン「むっ?」

ユラ「わ、わかりました」




エリス「……本当に食欲をそそる甘い香りですね」

グレン「うむ。我が筋肉もあれを欲しているぞ……」

ルーチェ「あ、匂いにつられてちょうちょさんも来ましたよ?」

ユラ「大きな蝶だな。あれも迷宮由来のものなのかな」

ジル「さーて、これでわかるかな?」


蝶「~♪」

苺?「……シャッ!」

蝶「!?」


エリス「えっ!?」

グレン「なんと!? 擬態した怪物だったのか!?」

ジル「やっぱりねぇ。あいつだけ不自然に大きいし、匂いがキツイ時点で怪しんで正解だった! ルーチェ!」

ルーチェ「は、はい! 炎よ、我らが敵を討て!」ボォッ!

苺?「シャボッ!?」プスプス

エリス「……あのまま、近づいていたら」

グレン「あの怪物から、奇襲を受けているところだったな……」

ジル「ふふふ、少しはおじさんのこと、見直してくれたかな?」

――

ジル「うん、もうあいつの同種はいないね。こっち来て大丈夫よ」

ユラ「あれが、迷宮独自に進化した怪物……」

グレン「魔族さえ貪るとは聞いていたが、どうやら噂に偽りはないようだな」

エリス「危なかったです。しかしなんて卑怯な、美味しそうな苺に化けるなど!」

ジル「まあまあ落ち着きなって。ハプニングがあった後にはいいことがあるもんさ」

ジル「いくらいい匂いだろうが、あいつだけの匂いじゃ獲物だって警戒する」

ジル「つまりは、あいつの匂いに近い、本来の安全なものも当然あるわけで……ほうら見つかった!」

ルーチェ「わあ、美味しそうな苺です! さっきより小さいけど、市販のものよりは間違いなく大きいですよ!」

グレン「……私も鍛錬が足りないな。ヨダレがとまらないっ!」

エリス「安心して下さいグレンさん。私は情けないことに最初からヨダレが止まっていません……」

ジル「全部採ると後々の楽しみがなくなっちまう。ちょっとだけ頂いて、あとで美味しく頂くとしようか」

ユラ「そうですね。まだ熟していない実も、いつかまた収穫できるでしょう」

ジル「そろそろ地図書いた方がよさげだね。この素晴らしいおやつスポットには目印つけておかないと」


※迷宮苺を5個手に入れました!

もっと早く書けるようになりたい……
ちなみにこの敵から奇襲を受けていても、ユラ達の強さなら普通に返り討ちにできていました。
というわけで今日はここまでです。
本日もご参加ありがとうございます。

最後に先に、5人の料理スキル判定だけとっておきます。
それでは

コンマ二桁
↓1ユラ
↓2ルーチェ
↓3エリス
↓4グレン
↓5ジル

こんばんは。
男性陣の方が料理上手いまさかの結果に。
今夜もというか、今後も多分ちょっとずつ進んでいきます。

――


ジル「新品の羊皮紙に、色々書き込んで地図を作っていく……これぞ冒険の醍醐味だねぇ」

ユラ「流石ジルさん、手慣れてますね」

ジル「そりゃあおじさんは君らと違って本職だよ? ここくらいは頑張らないとね」

エリス「しかしこうも入り組んでいると、地図があっても迷ってしまいそうですね」

ルーチェ「さっきみたいに、美味しそうな匂いがすると……」

グレン「うむ、道を外れてしまう可能性があるな。今度こそ惑わされんぞっ!」

ジル「おじさん的には、夕食用にもうちょい食材とか手に入るといいんだがねー」

ユラ「……一応目的は地下ですからね?」



1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

ジル「結構進んできたね。そろそろ何かしら見つかるかな?」

エリス「……それにしても、思ったよりは危険な生き物と遭遇しませんね。警戒は続けているのですけど」

グレン「我らの強さに恐れをなしているなら気が楽だが、油断は大敵だ」

ルーチェ「もしまた擬態するような生き物がいたら……」

ユラ「ジルさんに頼りっぱなしも悪いからね。僕らも見極められるよう頑張ろう」


↓1コンマ一桁
1:敵と遭遇
2~3:小イベント
4~6:イベント
7~9:???
0:???

イベント『愛くるしい小動物』発生

ガサッ


リス「―――!」


ユラ「!?」

ルーチェ「わぁ、可愛い!」

エリス「ええ! この子は普通のリスでしょうか?」

グレン「確かに可愛い。だがしかし、さっきのこともある……!」

ジル「こいつは……わっかんないねー」

突如、危険性を感じない可愛らしい小動物と遭遇しました。
無視するのも、夕飯の食材にしようと考えるのも自由です。
さてどうしよう?

↓1~2コンマ最大値採用

リス「……」

ユラ「……」

エリス「……っ、もう騙されませんよ!」

ルーチェ「可愛い、可愛いんですけど……」

グレン「何故だろうか、私の全身の筋肉が警鐘を鳴らしているぞっ!?」ピクンピクン!

ジル「おじさんもなーんか嫌な予感するんだよねー。みんな、とりあえずこのまま退がろう」


リス「……?」


ルーチェ「うぅぅ……ごめんなさいリスさん……」


リス「…………」フイッ


ユラ「あ、すごく寂しそうに去っていきましたよ」

グレン「ぬぅぅ、何やら罪悪感が……」

エリス「さっきの苺、わけてあげればよかったかしら……」




??「お、なんだこの可愛いリスは!?」

??2「ご飯あげてみましょうよ先輩! ほれほれ」

リス「……」ニヤリ

??「あっ!? こいつ王から頂いた貴重な一枚しかない帰還の羽をっ!?」

??2「やばいっすよ先輩! あれないと俺ら帰れませんよ!?」

??3「総員、奴を逃がすなぁ!?」



ジル「……わーお。どうやら思った以上にヤバい奴だったらしい」

ユラ「今の声、他部隊の先輩騎士の……? 先輩達も近くにいたのか……」

ルーチェ「もう何も信じられなくなりそうです……」

グレン「迷宮はやはり噂にたがわぬ恐ろしさよ……だが、今回は勝ったぞっ!」


※危機回避成功! 探索進行度が進みます

――――


ジル「さて、可愛い面した畜生をなんとかかわしたはいいものの」

エリス「……」

ルーチェ「……」

ジル「女の子達にはアレはやっぱ堪える辛さらしいね。だが朗報もあるぞ?」

エリス「え?」

ジル「ほれ、あそこ」

グレン「あれは……階段、か?」

ユラ「倒れた樹が確かに等間隔に下に……階段に見えないこともないです」

ジル「ちょいと拍子抜けだが、おそらくここから次の階に行ける」

ジル「『体力に余裕はあるからすぐさま次の階を探索することもできる』だろう」

ジル「『まだこの階を動き回って、何かないか探す』のもありだ」

ジル「『今日は階段近くでキャンプを張って、明日の朝からじっくり次の階を探索する』のもいいかもね」

ジル「さあユラ、どうする? 判断はリーダーのお前さんに任せるよ?」

ルーチェ「兄様、どうしますか? 『少なくともこの階段には魔力の罠はない』ですけど」

ユラ「う~ん……」

1:次の階へ

2:この階の探索続行

3:今日はここでキャンプ

4:その他自由安価

↓1~3 多数決で

ユラ「……ここは慎重に行きましょう。今日の探索はここまでということで」

グレン「む、私はまだ動けるぞ?」

ユラ「確かに戦闘はしていませんが、慣れない迷宮を結構歩いて、みんな疲れているはずだ」

ユラ「それに植物も動物も油断ならないことがわかった今、休息は尚更必要だと思います。

ユラ「リスに帰還の羽を奪われることも考慮すると、羽は温存したい。比較的安全そうなこの場所でキャンプを開きましょう」

ジル「オーケィ、リーダー。それじゃキャンプの用意をしようじゃないか!」


――――


ルーチェ「……」

エリス「ルーチェさん、どうかされたのですか?」

ルーチェ「い、いえ! 外で一夜を明かすのも随分久しぶりだな、と」

エリス「え……?」

グレン「みんなっ! そこでちょうどいいっ! 食材が手に入ったぞっ!」ムキキキィ!」

小鹿「」

ジル「お、美味そうな鹿じゃないか。やるねぇ」

ユラ「グレンさん、素手で狩ったというか絞め殺したんですか……」

グレン「獣肉を新鮮に手に入れるのは、これが一番だからなっ!」

ジル「よし、天幕も張ったし火も起こした。あとはこの鹿を誰が料理するかだが……」

今日の料理当番は誰?

↓1~2コンマ最大値

ユラ「あ、それじゃあ僕がやりますよ」

ジル「お、悪いねぇ。ところでユラ、料理の腕は?」

ユラ「うーん……ほどほどにはできるつもりですけど」

グレン「私と同じ具合かな?」

ルーチェ「ふふ、皆さん安心して待っていてくださいね?」


ユラ「皮は剥いで後で使えるようにして、骨はこっち……」テキパキ

ユラ「肉質は……うん、流石は迷宮産なのかな。いい肉だ」スパスパ

ユラ「この鹿肉なら強火で焼いて素材の味を生かして……」ゴォォォ

ユラ「あ、せっかくだからさっきの苺をソースに使おう」コトコト…


グレン「なんと!? ユラが複数人いるように見えるぞ!?」

ジル「こいつは驚いたねぇ、おじさんも結構自信あったんだけどなぁ……」




ユラ「よし出来た! 鹿肉のステーキ・ベリーソース風味です!」




エリス「……!?」

ユラ「あ、大丈夫ですよエリスさん。鹿肉はほぼ赤身ですから、見た目よりもずっとあっさり食べられるんです」

ルーチェ「兄様の料理は本当にもう、絶品ですから大丈夫ですよ!」

ジル「うんまいねーこれ! 素材もいいんだろうけど、ユラが上手いんだわこれ。おじさん完敗よー」

グレン「く、口と筋肉が次々に鹿肉を求めてしまう……! これが、美味い料理というものなのか……!」

ユラ「お口にあったようで何よりです」

ジル「いやお前さん、これ普通に店開けるよ? 騎士の仕事落ち着いたら考えてごらんってほんとに」

ユラ「あはは、そんなにお世辞言わなくても大丈夫ですよ」

ルーチェ「~♪ やっぱりいつ食べても兄様の料理は美味しいです♪ 私もいつか――」

エリス「……」ポロポロ

ルーチェ「エリスさん!?」

ユラ「すみません! やっぱり不味かったですか!?」

エリス「いえ、美味しいのです。美味しすぎるのです……」ポロポロ

エリス(どうして、私が過去に作ったものとはこれほどまでに違うのですか……!)


※夕食は大満足の出来でした!
※全員の疲労が回復しました!

今日はここまで。
最後に、キャンプ後の説明と判定だけ。

夜、キャンプ(或いは宿屋)では仲間との個別の交流ができます。
ここで大まかな行動などを安価で頂き、後にユラに対する友好度の上昇などを行います。

交流安価は二回とります。
一度目はユラ+誰か(複数人も可)
二度目はユラ以外の仲間同士の交流となります。
とりあえず今は、最初の交流安価だけとりますね。
本日もご参加ありがとうございました。

↓2~3コンマ最大値採用。誰と交流するか? 具体的な会話内容などもあればそれもお書き頂けると助かります

あ、最大値じゃなくても混ぜれそうなら混ぜますね

こんばんは。
鹿肉はハマる人はハマって、苦手な人は苦手かもしれませんが、果実系のソースとの相性はいいのです。
今夜も少しだけ更新してまいります。

――



ユラ「ふぅ。我ながらよくできたかな。皆の舌にもあって何よりだ」

エリス「あの、ユラさん? ちょっと宜しいでしょうか?」

ユラ「エリスさん? どうしたんですか?」

エリス「その……少しだけで、いいのです。私に料理を教えて頂けないでしょうか?」

ユラ「えっ!? いやでも、僕なんかじゃエリスさんのような人に教える程――」

エリス「逃がしませんよ。ジルさんも仰っていましたが、ユラさんの腕前は下手な店より上です。これは、認めてください」

ユラ「は、はい!?」

エリス「そしてその腕を見込んでこそのお願いです。どうかお願いします!」

ユラ「わ、わかりました。本当に僕でよければ。それじゃあ、まずはエリスさん一人でどのくらい作れるか見せてもらっていいですか?」

エリス「え?」



~~



\形容し難い何か/


ユラ「あー……」

エリス「恥ずかしくて死にそうです……///」

ユラ「うーん、これは……」

エリス「これでも、家名に恥じないよう色々と努力はしているつもりなのです。ただ料理は何度やってもご覧の有様で……」

ユラ「僕も、大したことを言える人間じゃありません。ただそれでもあえて言うなら、きっとエリスさんは背負い込み過ぎなんだと思います」

エリス「ど、どういう意味ですか?」

ユラ「家名のため……そう思いずっと努力してきたエリスさんは凄いですし、尊敬します」

エリス「……」

ユラ「でも、料理って多分そこまで力んで挑むものでもないと思うんですよ。ただ自分が食べたいから、誰かに食べさせたいから作る」

ユラ「誰だって最初は上手くないですし、まずは本当に簡単なものから作りましょう。肩の力を抜いて、かる~くね」

エリス「家名を忘れて、簡単なものを軽く……ですか?」

ユラ「あと味覚や味の好みは人それぞれですし、万人に受け入れられる料理なんて存在しません。自分の味を見つけることも大事かな?」

エリス「え? でもユラさんの料理はみんな美味しいって評価でしたよ?」

ユラ「自分の料理の癖はわかってますからね。そこから比較的人を選ばない味付けや調理法に移行しただけですよ」

エリス「なるほど、己を知りそこから変えていくのが次のステップというわけですね」

ユラ「僕がさっき作ったものも、特に工夫はしていないんです。素材をそのまま使って、食べてる途中でも味を変えられるようソースを添えただけ」

ユラ「大丈夫、エリスさんならすぐに上手くなれますよ」

エリス「ありがとうございます、ユラさん。家名を忘れて……すぐには難しいかもしれませんけど、やってみますね」

ユラ「エリスさんの次の料理、楽しみにしてますね」


※エリスの友好度が7上昇しました!

友好度:50→57

※キャンプ交流その2

ユラ以外の仲間同士

↓1~3コンマ最大値。混ぜれそうなものは混ぜます。誰とどんな内容で交流するか?

――


エリス「卵を茹でる、いや野菜をちぎるくらいからなら……あら?」



エリス「皆さん、まだ起きていらしたのですか?」

ジル「んお、エリスかい。どうだい、折角だからおじさんの冒険譚聞いとく?」

エリス「冒険譚?」

ルーチェ「えへへ、私が無理を言ってお願いしたんです。ジルさんがこれまでどんな冒険をしてきたのか気になって」

グレン「色々と、ためになる話も多かった。……それ故に、今の弛んだ身体が許せんがなっ!」

ジル「だーかーらー、おじさんもちょっとは反省したってばさ。ここまできたらユラも呼んで全員に聞かせちゃう?」

エリス「い、いえ! ユラさんはもう休まれたようでしたのでっ!」

エリス(私が作ってしまったアレの処理をして頂いているとは、言えません……)

ジル「あら残念。でも確かに結構いい時間だしね。次の小話で今日は最後にしよう」


ジル「あれは何度目の冒険だったか。こことは別の迷宮に挑んだ時のことだ」

ジル「そこにはかなり値打ちもんのお宝があるって噂でね。同業者も何人か一緒にいた」

ジル「罠も結構あってね。それにやられちまった奴も結構多かった」

ジル「さらには仲間内ですら、宝を独り占めしようとする奴まで出始める始末でね。おじさんも狙われて慌てて逃げたもんだよ」

グレン「……その体型になる前は戦えたのだろう? 何故逃げたりなど?」

ジル「お宝は大抵換金されてお金になる以上代えはきくけど、命はそうはいかないしね」

エリス「それは確かにそうですけど……」

ジル「でもやっぱり冒険者の性かね、お宝は残ってなくても、どこにどんな感じであったのか見てみたくてね。ほとぼり冷めてからもう一度行ったんだ」

グレン「それで?」

ジル「……簡単に迷宮は踏破できたよ」

ルーチェ「え?」

ジル「多くの冒険者が、味方同士を罠に掛けあった形跡があったよ。二人以上で協力すれば難なくかわせる罠に捕まって死んでる奴もいた」

ジル「そして最深部。お宝はまだ残っていたよ。宝の台座の前で、二人の冒険者が相討ちで死んだ骸があったけどね」

エリス「……」

ジル「漁夫の利の形でおじさんは宝を持って帰ろうとして……止めたよ。酒を飲める気分でもなかったし、何よりよく見りゃお宝はさほど価値がなかった」

グラン「どういうことだ!?」

ジル「多分、魔族の罠だったんじゃないかねぇ。欲深い人間がお互いを傷つけあう様を好む奴もいるっていうし」

ルーチェ「……悲しいお話です」

ジル「まったくさ。ま、この一件もあってね。おじさんもちょっと疑り深くなっちまった」

ジル「この仲間もいつか、欲から俺を裏切るんじゃないか……そんな嫌なことを考えるようになっちゃってねぇ」

ジル「――だから、そんな気持ちを抱かずに一緒に冒険してみたいと思わせてくれたお前さん達には、期待してるのよ?」

ルーチェ「な、なんだか照れちゃいますね……」

エリス「ええ、でも、そう言われるのは悪い気はしません」

グレン「我が肉体にかけて、そのような真似はしないと誓おう。……逆に垂れ親父、途中で逃げ出すなよ?」

ジル「ははははは! こいつは手厳しい! まあ安心しなって。折角の楽しそうな旅を自分から捨てる程、落ちぶれちゃいないよ」

ジル「今後の探索も、おじさんにどーんと任せなって!」


※ジルへの仲間の友好度が9上昇しました!

――探索二日目――



ユラ「出発準備よし……さて、今日はどうしよう?」



1:次の階へ

2:この階の探索続行

↓1

ユラ「それじゃあ、今日は……」

ジル「いよいよ地下2階ってわけかい」

グレン「どのような敵が現れるか……」

エリス「どんな敵であろうと、私の盾で守ってみせます」

ルーチェ「兄様、変わらず階段に罠は見られません」

ユラ「よし、行こう!」





――地下2階――




ユラ「……って、あれ?」

エリス「景色が、昨日とあまり変わっていない?」

ジル「ふぅーむ、こいつはまた不思議だねぇ。潜った筈なのに明るいのもどういった理由なのやら」

ユラ「とりあえず、先に進んでみましょう」



1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

ユラ「……本当に不思議な迷宮ですね」

エリス「この樹々は、どういった原理で地下に生えているのでしょうか」

グレン「幻……というわけでもなさそうだな」

ルーチェ「はい、魔力は感じませんから、確かに実在しています」

ジル「ん、先行してるっていう騎士団も幻を疑ったのかね? 何か所か樹を切り倒したみたいよ?」

グレン「そうだ、全ての樹を粉砕して先に進めば近道にな……無理なのか、我が筋肉よ!?」

ユラ「どんな屈強な戦士でも無理ですって! でもこの切り倒された木材はもったいないですし、持ち帰っておきましょう」


※丈夫な木材を8個手に入れた!

1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

え、ここで0ゾロ出ちゃうの!?

超特殊イベント『森のキノコにご用心』



ユラ「ん?」


キノコ「……」


グレン「これはまた、見るからに怪しいキノコが鎮座している……っ!」

エリス「いえ、待ってください。一本だけ飛び出ているだけで、後ろに群生していますよ?」

ジル「ドギツイピンク色ってなんつー色だ。こんなキノコ見たことがないぞ……」


キノコ「……」

ネズミ「チュチュー!」ガツガツ

キノコ「」



ユラ「あ、野良ネズミがキノコを一瞬で平らげた!?」


ネズミ「ぢゅぅ~……」


グレン「なんて満足そうな表情だっ!?」

エリス「まさか、あのキツイ見た目で美味しいというのですか!? 私の料理よりもっ!」

ジル「いやあの色はヤバいと思うんだよねー。てかエリスお前さんまさか……」

ユラ「でもあのネズミの表情を見る限り、美味しいのかもしれない……!」

ネズミの群れ「「チュッチュー!」」

キノコの残骸「」


グレン「ぬおっ!? あのネズミにつられてか仲間までキノコに群がっただと!?」

ジル「うっ……まさかほんとに美味しいキノコだってのかい!? キノコはニンニクとオリーブオイルで炒めるだけで酒のいいつまみになるんだよねぇ……」

エリス「しかし、ああでも迷っている間にどんどんキノコが減っていきます!」

ルーチェ「っ! 兄様、ここは私が! 私なら大抵の酷いものは食べても大丈夫ですからっ!」

ユラ「ルーチェ!?」

ルーチェ「ネズミさん――私に食べられたくなければ、そのキノコを少しわけて貰えませんか?」

ネズミ「ヂュ!? チュ、チュ~……」


ルーチェ「なんとか、おすそ分けしてもらえましたよ!」

ジル「ルーチェ、一瞬お前さんの眼が怖かったんだが……」

ルーチェ「いざ、実食です!」


??:ゾロ目により自動成功

??:特殊判定↓1コンマ二桁

発情:ゾロ目により自動成功

感知:コンマ50以下のため感知



ルーチェ「ん、おいしっ――!?」ペッ!

ユラ「ルーチェ!?」

ルーチェ「も、申し訳ありません兄様……はしたないところを……」

ジル「あれ? やっぱり不味いキノコだったのかい?」

ルーチェ「そうみたい、ですね……」

エリス「ネズミと人間の味覚は違う、ということでしょうか」

グレン「ふむ、ならばあの場所はそっとしておこう。我らには不要でも、ネズミには貴重な場所であろう」

ユラ「採っちゃったキノコは勿体ないし、不味くても薬か何かになるかもしれない。持って帰ろう」

ルーチェ「あっ……」


※桃色キノコを9本手に入れました!


ルーチェ(身体が、熱いです……すぐに、吐き出したのに……)

ルーチェ(もう少し早く気付けていれば……いえ、兄様達がこれを食べずに済んだだけでも……)

ルーチェ(うう……頭がぐるぐるして、うまく考えられない……)

申し訳ありませんが今日はここまでとなります。
まさかこんなに早く00が出るとは思ってなかったです……
二度目の判定時50以上で感知失敗、全員が食べてより大変なことになる予定でした

問題なのは、友好度を上げる前にRなイベントに入ってしまった点。(ルーチェは基本値50に家族補正+30で現状80です)
ちょっと色々考えながら書くことにします。
本日もご参加ありがとうございました。

ここをこうした方がいいよ、こんなイベントとかやってみたら等のご指摘やアドバイスなどがありましたら、よろしくお願いいたします。
それでは。

こんばんは。
皆様色々とありがとうございます。
とりあえず今日は、軽いR部分だけ投下させていただきます。
なにぶんこういったものも初めてですので、ご指摘頂けると幸いです。
また最後だけ、今後の展開の安価もありますので、よろしければご参加お願い致します。

――


ルーチェ「はぁ……はぁ……」

ユラ「ルーチェ、大丈夫?」

ルーチェ「へ、平気です……」

エリス「とてもそうは見えませんよ。慣れない探索で、いつもより疲労も溜まりやすいのかもしれません」

グレン「根性は大切だ。しかし、無理をして倒れることは一番避けるべきことだぞ」

ジル「そうだねぇ、おじさんもちょっと疲れてきたし、今日は早いけどもうキャンプにしちゃおうかい」

ルーチェ「ま、待ってください……!」

ユラ「みんなの言う通りだ。ルーチェ、ここは休もう」

ルーチェ「うぅ……」




……

「ふぅ……ふぅ……!」


夜の天幕の中で、熱っぽい声がひたすらに繰り返される。
額には珠のような汗を浮かばせ、口では布団を噛みしめるは白髪の少女。

昼間に奇妙な色合いのキノコを食べてから、明らかに身体がおかしい。
熱く、治まらない疼き。
少しは楽になるかと道中見つけた泉で沐浴したが、気休めにもならなかった。
この熱の出処は内側から。根本的原因を取り除かない限り、どうしようもない。

「にい、さま……」

定まらない思考の中、敬愛する少年の顔を思い出す。
こうなってしまってから、幾度振り払おうとも振り払えなくなっている。

(いけない、このままじゃ、でも……!)

じわりと涙まで浮かんでくる。
この熱の原因、そして欲するものが何なのか。それはもはや本能で理解できていた。
理解できているからこそ、必死に耐えてきたのだ。


少女、ルーチェにとって彼は大切な存在だ。
あの日、自分を闇から救ってくれた恩人であり、敬愛できる人物。
優しく接され、思わず口をついて出てしまった兄様という呼び方も今では定着している。
彼に、新しい家族になってくれたあの家に、報いたい。
その一心で必死に勉強を重ね、魔導を学んできた。


この感情を向けてしまうことは、きっと今の大切な関係性を壊してしまう。


彼は優しいから、受け入れてくれるのだろうか。
それとも、叱ってくれるのだろうか。
或いは、侮蔑の眼で見られてしまうのだろうか。

いずれにせよ、もう兄妹のような関係には戻れない気がする。

(思い出すのよ、ルーチェ。私は奴隷だったの! 兄様には、相応しくない……!)

己を律するため、あえてルーチェは過去の記憶を掘り返す。
忘れ去りたい過去だ。思い返せば身震いしてしまう。

(……っ!)

しかしそれも無駄な努力で終わる。
過去を思い出せば、当然あの時の兄の姿も甦るのだから。

抑え込みこれまで考えないようにしていた感情が、疼きのせいで抑えきれなくなっている。
女としての本能が、理性を超えて彼を欲している。

(兄様……!)

狂おしい程の熱は、ゆっくりと理性を溶かしていく。
本人は耐えれているつもりでも、いつの間にか足は布団を蹴飛ばし、外へと向けられていた――

――



「……すぅ……」
「にい、さま……」


ユラの天幕にひっそりと入り込んだルーチェは、彼の頭にかざしていた手をそっと離す。
今使ったのは、強力な睡眠魔法だ。
対象の至近距離に接近しある程度の時間行使する必要があるため実戦には向かないが、その効力は強い。
持って生まれていたらしい魔導の才をこんなことに使うなど、怒られても文句は言えないだろう。

「ごめん、なさい……」

もはや身体を止めることができない。
気がつけば眠るユラのすぐそばに座り、彼の顔を見つめていた。

「あぁ……」

明るい色の彼の髪の毛を少しだけ撫で、顔の向きを変える。
頼りないとされるユラではあるが、ルーチェはその優しく穏やかな顔が大好きであった。
見る人に安心感を与えてくれる。頼りないのではなく、物事に慎重なだけだ。
いつもそう思い眺めてきた顔が今、自分の目の前にある。


そして。


聞こえるか聞こえないかもわからない程小さい。
けれど確かな水音が一度だけあがった。


「っ?!」

唇同士が触れる軽い感触。
音に続いたそれに、ようやくルーチェは自分が何をしでかしたのかを悟る。

「い、いけません……! こんな……」

慌てて顔を離すが、指は自分の唇をなぞっていた。
まるで、今の感触をもう一度思い出すように。

「こんな……」

朱に染まった顔は、緩んでしまっていた。
軽く触れただけだというのに、身体の疼きが少しだけ治まった気がする。
対して胸の鼓動はより高まるばかり。

「いえ……今のはたまたまです。私は、兄様のお顔を見れていられれば……」

なんて薄っぺらい言い訳だろうか。
僅かに残っていた頭の冷静な部分はそう言うが、それもすぐに溶かされる。

「んっ……」

再び触れる唇と唇。
今度は先程よりも触れている時間が、少しだけ長かった。

「少しだけ、少しだけですから……」

次から次へと、言い訳は止まらない。
身体も止まらない。
二度、三度、四度……幾度となく、拙いキスをする。

「んちゅ……んっ、ふぅ……ぅん……!」

そしていつの間にか、触れるだけでは治まらなくなっていた。
より深い口付け。
相手の唾液すら啜ってしまうはしたない行為。

「にいさま、にいさま……!」

瓦解した理性。歯止めの効かなくなった今、行為はよりエスカレートしていく。

「んっ……!」

白い簡素なネグリジェを脱ぎ捨てれば、その勢いにつられて飛び出た乳房が大きく揺れた。
いつの頃か急に成長し始めた胸は何かと邪魔であり、ルーチェとしては疎ましく感じていた。
だが昨日、頼れる冒険者であるジルはこれに反応を示していた。
妙な力説までされ、恥ずかしく感じたのは記憶に新しい。
気にしたこともなかったが、どうやら今の自分のこれは異性を惑わすだけの力はあるらしい。

「兄様は、どうなんでしょうか……?」

それは、敬愛するこの兄にも適用されるのだろうか?

「いえ、こんなはしたない私では……」

寂しげに瞼を伏せ、首を振って思考を追い払おうとするルーチェ。
しかしそれくらいでは、火のついてしまった欲望は抑えきれない。


「兄さまぁ……私もう、もう……っ!」


そっと、ユラの腕を掴む。
細めながらも、しっかりと筋肉のついた逞しい腕だ。
明らかに鍛えていると一目でわかるグレンとは違うが、触ればわかる。
この腕は彼の腕にだって負けていない。
その腕を、己の胸の谷間で包むように抱きしめた。

「私は……、っ、ごめん、なさい……にいさま……っ!」


たったそれだけで、全身が震える。
敬愛する兄が、自分の身体に無理矢理触れさせているとはいえ、確かに触れているのだ。
誘導して、育った果実に掌を押し付けさせる。
乱雑に、圧し潰すように、荒々しく。


「んぁっ! に、さま……これ、きもちいいのぉ……!」


動きに合わせ、口からは蕩けるような声が漏れだす。
乳房が形を変える度に、熱く甘い吐息もとめどなく溢れていく。
この快楽を知ってしまえば、止まることなどできない。

「く、ふぁ……あ……」

ふと胸に沈んでいた指先が目にとまる。
その顔に似合わず、意外とごつごつとした、傷の多い男らしい指先。
ルーチェは知っている。
日々の弛まぬ訓練の証。早朝から欠かさず続けている努力の証。

「にいさまぁ……」

この指が、手が、身体が。
自分を助けてくれたのだ。自分を守ってくれているのだ。
どうしようもないほどにそれが嬉しく、愛おしい。


「はふ……!」


気がつけば、その指を口に含んでいた。
いい味などはしない。僅かな塩気に土の味といったところか。
それでも、止まれなかった。

「ん、んっ! ちゅぷ、っちゅ……んぅっ……」

吸い上げ、丹念にゆっくりと舌を這わせる。
なぜこのような行為にはしっているのか、本人すら理解できていない。
それでも、これを確かな快楽として感じてしまっていた。
人差し指の次は中指。それが終われば次の指へ。

「はむっ、ん、んんっ……!」

今、鏡を見せればきっと驚くことだろう。
蕩けきった真っ赤な顔で、涙も涎も零しながら、眠る少年の指を咥えているのだから。
まるでもはや役に立たなくなっている理性が、最後の一線を超えないために……
指をソレと見立てるような奉仕とも言える行為。
もはや全ての指が、掌が、自分の胸が、全てが唾液に塗れている。
言い逃れなどしようもない、手遅れの状況。
とても引き返せない。
引き返せないからこそ、溶けきった頭は先を求めてしまう。

「熱い、もう、にい、さま……!」


下着は無意識のうちに脱ぎ捨てられていた。
それが確かな水音を伴って地面に触れたことはもう既に忘却の彼方だ。
うわ言のように彼を呼びながら、唾液で汚しきったその腕を今度は下へと誘導する。
目的地は既に濡れそぼり蜜を垂らす秘部。




「あ――っ、あああああっ!?」




そして一番敏感な突起に指先を触れさせた瞬間。
これまでのものとは比較にならない快感がルーチェの全身を駆け巡る。
それにうち震えながらも、尚も止まれないのは何故なのか。
突起に触れた指は僅かに下がり、蜜の滴る場へと僅かにその先を埋める。




「ん―――ふぅっ!?」




つぷりと、本当に指先が中に入っただけだ。
それだけでまたしても大きな快楽がもたらされる。
一体この指を、奥の方まで入れたらどうなるのか。
そして指を、さっきのように乱暴に動かしたらどうなるのか。

刺激で未だ動けなくなっているルーチェは、しかしその先を夢想する。













だから気がつかない。
指が、初めて自分が動かす前に動いたことに。

――


(ルー、チェ……?!)


何やら強烈な睡魔に襲われていた気がするが、身体は確かに異常事態を感じ取っていた。
――如何なる状況でも、焦らず迅速な対応を心がけよ――
騎士の教えの一つだ。
寝込みを襲われる危険を考え、騎士はそういった時の訓練も行う。

少し反応が遅れたのは、まだ自分が騎士として未熟だからであろうとユラは結論付ける。
しかしそこから意識を覚醒させれば、もはや騎士の教えは守れそうもなかった。

これは夢なのだろうか。だとすればなんという夢なのだろうか。
自分が守り、妹のように可愛がってきたルーチェが。
あの大人しく控えめで、儚さすら感じさせた彼女が。

「にい……さまぁ……ふあぁ……!」

一糸纏わない姿で、自分のすぐ隣にいる。
蕩けた表情も、揺れる胸も、何もかもに思わず目を奪われてしまう。

そして何より、指先に感じる熱。
無意識のうちに動かせば、ルーチェからは甘い声が漏れた。

これまでに聞いたことの無い、彼女の声。

天幕の中に広がる嗅いだことの無い匂い。


(ルーチェ……)


まだ覚醒しきれていない頭で、ユラは一つの決断を下す。
それは……


1:このまま、眠ったフリを続ける

2:起き上がり、ルーチェを押し倒す

3:その他自由安価


↓2~5 多数決で

今日はここまでとなります。
うーん、書いてみたいとは思っていてもいざ書くと難しい……
アドバイスや安価など、色々とよろしくお願いいたします。
それでは

お久しぶりです。ちょっと処理に手間取る案件が入っていました。
ご指摘に関しましては、申し訳のしようがありません……
テンポの悪さ、R部分とそれ以外の部分での迷走は課題と言えるでしょう。
ただ素人の私がちょっと勉強しただけですぐに立て直すのも、結局は同じ繰り返しになってしまう可能性が高いです。
スレを畳んで勉強しなおせというのは貴重なご指摘ではありますが、この中途半端な場所で投げてしまうのもどうか?
すごく個人的な我儘になってしまいますが、最低限の区切りをつけられそうな場面に辿りつくまでは畳みたくないなというのが本音です。
こんな奴ですが、それでもつきあって頂けるという心の広い方はご参加頂けると幸いです。

間が空いてしまいましたが、少しだけ再開いたします。
安価やコンマ判定は少しだけあると思います。

「にいさま、にいさま……」


うわごとのように繰り返すルーチェ。
彼女が果たしてまともな思考を維持できているのかは怪しい。
おそらくは、女としての本能に従っている。
つまりは、欲する男の象徴を目指している。

動きも注意も、全てがそこに集まる。



「っ、ごめん!」
「へきゅっ!?」


その隙をついて、ユラは彼女へ手刀を叩き込んだ。
騎士として、剣がなくともこれぐらいの芸当はできる。
急を要したために割と本気の手刀は、ルーチェの意識を刈り取るには十分な威力だったようだ。


「」
「……ごめん」


昏倒した少女に対しての再びの謝罪。
それがどういった意味での謝罪なのかは、ユラ自身も判断できていない。

「……」

以後は無言のまま、無心でルーチェの身体を拭いてやる。
直視などはできない。だが布越しにはどうしても柔らかな感触を感じずにはいられない。

「っ……」

指先には、先程まで埋まっていた蜜壺の熱も残っている。
それでなくとも、天幕内に残るこの匂いは意識せざるをえない。

少し前までは、彼女の肌に触れることなどなんとも思わなかった筈だ。
歩幅の違いから、後ろから懸命に走って抱きつかれることもあった。
その時は、何も感じなかった筈なのに。

今こうして、汗や唾液で汚れた身体を拭いてやるだけで。
己の中からも、黒い欲望が渦巻いてしまいそうになる。

(駄目だ……!)

それを、強固な精神でもって抑え込む。
身体を拭いてやり、脱ぎ捨てられていた彼女の寝着を着せてやり……

(これは……いや、仕方がない……)

下着は水分を含んでいたが、どうしようもないためにそれも履かせ直してやる。

(後は……)

――



「……よし」

仲間達が寝静まっているのを確認し、ユラはルーチェを背負う。
軽く持ち上がる彼女の身体。
だというのに背中に確かな柔らかさを主張してくる二つの果実。
先程の行為といい、もう彼女も子供ではないのだと認識させられる。

(僕は、僕だけは、ルーチェを裏切るわけにはいかない)

ユラもそういった欲望や知識が全くないわけではない。
先輩騎士の他愛のない話でも、男女の話題が上がらないこともない。

(ルーチェはあのキノコを食べてから様子がおかしかった)

(つまりさっきの行為は、キノコのせいであって彼女の本心ではない)

自惚れでなければ、自分はルーチェから好かれているのだろう。
ただそれは、過去の境遇から救い出してくれた恩人として。
そして面倒を見てくれた兄への好意の筈だ。
決して男へと向ける好意ではない。

それをはき違え、欲望のままに彼女を貪ればどうなってしまうのだろうか。
信じていた兄に裏切られた彼女は、取り戻した筈の笑顔を失ってしまうかもしれない。
信頼していたからこそ、より深い絶望の底に沈んでしまうかもしれない。
だからユラはどれだけ誘惑されようとも、手を出すことはしないと誓う。

(布団をかけなおして……これでさっきのことを夢と思ってくれればいいけど)

ルーチェの天幕に彼女を連れ戻し、本来のあるべき姿で寝かせなおしてやる。
先程までの行為のせいか、あるいは気絶させたおかげなのか。
具合は悪くなさそうに見えるし、呼吸も規則正しいものになっている。

「……」

寝かせる際、少しだけルーチェの髪を手に取る。
珍しい、白い髪。
指を入れれば、こんな状況下でも絹糸のような感触で流れていく。
綺麗だ、と。率直に思える。
そのまま手を伸ばし――

「おやすみ、ルーチェ。どうかいい夢を」

頭を優しく一撫でだけして、ユラは天幕を去っていく。



――








「……」

自分の天幕に戻ってから、ユラは寝つけずにいた。
ルーチェの姿は誰にも見られていない筈だし、気絶させて元の状態に戻した。
仮にあとで何かを聞かれたとしても、知らぬ存ぜぬで通せる。

「……」

ただ一人、ユラだけはルーチェのあの痴態を見ているのだ。
妹分として可愛がってきた彼女の、乱れる様を。
いくら抑え込もうとしても、やはり男としての本能は抑えきれないのか。
さっき、寝たふりを続けていれば?
或いは勢いに任せて押し倒していれば?
果たしてどうなったのだろうか。

「いや、これでいい……」

だが、彼女との関係性を壊さないためにはこれが一番だったのだろうという実感もある。
欲望に負けるなど、騎士として恥ずべき行為。
自分は男としても騎士としても、最善の行動をとった筈だ。

「……鍛錬が足りないな」

そうは思っても、どうしても拭いきれないのは見習い騎士故か。
ユラは溜息をつくとおもむろに起き上がり、立てかけていた剣を手に取る。

「こういう時は無心で剣を振るに限る。ちょっと早いけど、いつもの早朝の鍛錬の延長だ」

言い聞かせるように、ユラは外へと出る。
燻るこの感情を振り払うために、騎士として成長するために、剣を振るう。








「むっ!? 私よりも早い早朝鍛錬とは、やるなユラ!」
「あ、グレンさん。おはようございます」

しばらく剣を振っていれば、同じく早朝の鍛錬のために起きたらしいグレンと合流する。
彼の反応を見る限り、ルーチェのことは気がつかれていないようだ。
少し安堵すると共に、鍛錬をする仲間が増えたことでユラの意識はさらに鍛錬の方へと引き込まれていく。

陽が完全に昇る時刻には、元の自分に戻れているだろう。
全てはキノコのせいなのだ。忘れてしまおう。
そしてまた、彼女の兄として立派に立ち振る舞わなければ。

「はっ!」

迷いを断ち切るように、ユラは剣を振り下ろした。

―――




「……私は……あれは、夢だったのでしょうか?」

意識を取り戻したルーチェはただ困惑した。
妙なキノコを食べてから身体が疼き、抑えきれなくなって敬愛する兄の天幕に侵入したはずだ。
それだけじゃ飽き足らず、彼を啜り舐めまわしたりもしたはずだ。
だが今起きてみれば、自分の天幕で寝ている。
下着は濡れてしまっていたが、もしあれが夢だったのならば、淫夢でこうなってしまったというのか。

「な、なんてはしたない……!」

気がつけば体調も元に戻っている。
だが夢の内容はその大部分を覚えており、思い返すだけで顔から火がでてしまいそうだ。

(兄様に、あんな真似を……)

真っ赤になった顔は、しかしすぐに熱がひいていく。

(夢で……よかったんです。もし本当にあんな真似をして、兄様に嫌われでもしたら……)

それを想像しただけで、全身が震えた。
ルーチェにとってなによりも恐ろしいのは、今の大切な場所が無くなってしまうことだ。
ユラに嫌われ、見捨てられる。それは耐えがたい苦痛だ。

(兄様……でも、この想いも……)

同時に自覚してしまった、己の想い。

(いえ、兄様と一緒にいられる。一緒に冒険ができる。これ以上、何を私は望むというのです?)

(夢でよかった。これは、抱いてはいけない想い。秘めなければいけない感情)

(私の、大切な人。あの人のために今の私ができることは、はしたない真似をすることじゃない)

(もっといろいろと勉強して、兄様を支える。それしかない。そう、それしかないんです……)

言い聞かせるようにして、心へ蓋をする。
冷静に、現実のことへ集中しなければ。迷宮内での油断は死に繋がる。
この夢は自分しか知らない。自分さえ忘れれば、全てがまた元通りなのだ。

(これを処理すれば、また昨日までの私と兄様です)

夢の証拠たる湿った下着を、水魔法と火魔法で急いで洗って乾かす。
実感が湧かないが、自分は魔法の才には恵まれているらしい。
ならばなおのこと、この力で兄を助けねばならない。

「ルーチェ、起きてるかい?」
「!」

そんな時、天幕の外から声がかかる。
一瞬だけ跳ねた心臓を落ち着かせ、冷静にいつも通りをこころがけ、返事をする。

「はい、起きていますよ。昨日はごめんなさい……でも、もう大丈夫です!」

それは何に対しての謝罪であり、何が大丈夫なのか?


「おはようございます、兄様!」


天幕から顔を覗かせた少女は、いつも通りの笑みを浮かべるのであった。






※ルーチェの友好度が10上昇しました!

友好度80→90

※ユラの戦闘力が1上昇しました!

戦闘力39→40

――探索三日目(地下2階)――


ユラ「まだこの階の階段はみつかっていない」

ユラ「もう少し探索すれば見つかりそうだけど……」







1:敵と遭遇
2~3:何事もなく探索
4~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

イベント『石像の謎』発生


グレン「ルーチェ、もう大丈夫なのか?」

ルーチェ「はい、ご迷惑をおかけしました」

ジル「ははは、いいっていいって。おじさんも昨日はちょっと疲れててはやく休みたかったしね」

エリス「また辛くなった時は、ちゃんと言ってくださいね?」

ルーチェ「はい!」

ユラ(よかった。どうやらルーチェはあの出来事を忘れているようだ)

ジル「どうしたユラ?」

ユラ「えっ!?」

ジル「いや、えらく考え込んだ表情してたからね?」

ユラ「あっ、えっと……ちょっと、この迷宮について考えていたんですよ」

ユラ「明らかに木々の生い茂る自然な感じがしますけど、ちょくちょくこうやって遺跡の残骸のようなものも見えます」

ジル「確かに不思議だよねぇ。特に目の前に見える、妙な石像なんて……」

ユラ「ええ、怪しいですよね……」



探索中、妙な石像を発見しました。
素通りするのも、さぐってみるのも、破壊してみるのも自由です。
さてどうしよう?

↓1~2コンマ最大値採用

ジル「ま、怪しいものは調べてみるに限るよね」

グレン「周囲に敵の気配は感じない。念入りに調べても大丈夫そうだな」

エリス「いつでも皆さんを守れるよう、身構えておきます」

ジル「それじゃおじさん達でこいつを調べてみるとしようか」

ユラ「とは言っても、ぽつんと立って怪しいだけで他に特には……」


……


ジル「罠の類はないねぇ。触ったり叩いたりした感じ、中にお宝が入っているって感じでもなさそうだ」

グレン「ところどころ崩れているのを見る限り、古いモノのようだが価値はあるのだろうか?」

エリス「浅層は既に騎士団や他の探索者が踏破している筈です。値打ちがあれば、持っていかれているのでは?」

ジル「だよねぇ。『浅層では目につきやすい宝とかは持ち去られている』ってのは当たり前の話だ」

ユラ「となるとこれは、本当にただの怪しい石像ですか?」


ルーチェ「待ってください、兄様。この石像の眼……微かにですけど魔力を感じます」


ジル「んおっ? この眼ってか、埋め込まれてる石が?」

エリス「ふむ……見た所、宝石の類には見えませんね」

ジル「おじさんの目からしても、こいつに価値は感じられないけど……」

グレン「だが、魔力を持っているというのは気になるな。一応、取っておくか?」

ユラ「うーん、どうしようか?」


石像の眼、取る?取らない?

↓1

ユラ「……とりあえず、気になるし取っちゃいましょうか」

ジル「了解っと。とはいえ、結構しっかり嵌っているね。どうやってとったもんか――」

グレン「ふんぬっ!」ズポッ!

ジル「……罠ないとは言ったけど、力づくでとるかね?」

グレン「むしろ力以外でどう取るというのだ?」

エリス「改めて見ますと、ルビーに近いような? でも光沢などが違いますし、不思議な石ですね」

ルーチェ「昔は、もっと多くの魔力を含んでいたんでしょうか?」

ジル「値打ちもんだといいねぇ。おじさんは鑑定眼をさらに鍛えられることになるし、美味い酒も飲めるしね」

ユラ「ジルさん、拾ったもの全部を売るわけじゃないですからね?」

エリス「そもそも今のユラさんの所持金事情からして、迷宮のものを拾い集めて売る作業の必要もないのですが……」


※不思議な石(紅)を手に入れました!

――


ジル「お? また階段だねぇ」

グレン「下り……さらに地下深くというわけか」

ルーチェ「前回の階段とほぼ同じ造りですね」

エリス「今のところ目ぼしい敵には遭遇していませんが、下の階もそうだとは限りません」

ジル「まだ時間に余裕はあるね。さてどうするユラ?」



1:次の階へ

2:この階の探索続行

3:その他自由安価

↓1~2 コンマ最大値採用

ユラ「……行きましょう。なんとなくですけど、まだ行けそうな気がします」

グレン「うむ、頼もしいな。ではいざ!」





――地下3階――




ユラ「っ……!」

ユラ(階段を降り終えた瞬間、空気が少し変わったのを感じた)

ユラ(上手く言い表せないけど、少し危険度が増したと言えばいいのだろうか?)

ジル「……まだ大丈夫そうだ。けど、油断は禁物だねぇ」

エリス「警戒を、強めます」

ルーチェ「私も頑張ります!」


1~2:敵と遭遇
3~6:小イベント
7~9:イベント
0:???


↓1コンマ一桁

敵と遭遇!



ユラ「っ!」

エリス「この音、来ます!」


ドドドドドド!


大鹿「ヒイィィィィィン!!!」


ジル「うおっとお!?」

ルーチェ「お、大きい!?」

ユラ「……なんだかこの鹿、グレンさんを凄く見てませんか?」

グレン「ぬぅ、先日狩った小鹿の親だというのか!?」

エリス「そうでなくとも、敵意は明らかです!」


ユラ:HP20/20 戦闘力:40
+
ルーチェスキル/攻防一体の陣効果で攻撃防御に補正1

VS

駆け回る大鹿:HP8/8 戦闘力:15


※戦闘力差25以上のため、自動勝利

――


大鹿「ヒヒン……」ドサッ…

ユラ「……ふう」

エリス「見た目ほど、強くはありませんでしたね」

グレン「うむ、このぐらいならまだまだいけるぞ!」


ジル「いやー、若人はすごいねぇ。おじさんはやりあったら結構危ない相手だったと思うよ」

ルーチェ「同じくです……」

ジル「あれでも下手な魔族よりは手強いはずさ。お前さんの兄貴といいあの二人といい、よく鍛えてるねぇ」

グレン「少しづつでいい。鍛錬を重ねれば、いつか私にも追いつけるだろう」

ルーチェ「頑張りますね!」

ジル「そこまでの身体にはなりたくないけどねぇ。ま、なにはともあれありがとさん」

ルーチェ「掠り傷でも、治せる時に治しておきますね」

エリス「ありがとうございます、ルーチェさん」

ユラ「変わった気配の原因が、この程度ならいいんだけど……」


※駆け回る大鹿を瞬殺しました
鮮度のいい肉を2つ手に入れました!
鹿の毛皮を2つ手に入れました!

今日はここまでとなります。
本日もご参加ありがとうございました。
ゆったり進行でこんなですが、もし質問などがあればどうぞ。
それでは。

こんばんは。今日も少しだけ更新していきます

――探索三日目(地下3階)―― 1/5




ユラ「この階も、前の階と構造は似ているみたいですね」

ジル「地下なのになんでこんなに明るいのか、不思議なもんだねぇ」


1~2:敵と遭遇
3~6:小イベント
7~9:イベント
0:???

↓1コンマ一桁

イベント『落ちている革鞄』発生





ジル「ん、あれは……」

エリス「鞄、ですね」

ルーチェ「まだ新しく見えます。騎士団の方の落し物でしょうか?」

グレン「しかし、道のど真ん中に落として気がつかないものだろうか?」

ユラ「うーん……」

探索中、真新しい鞄を発見しました。
素通りするのも、持ち去るのも、落とし主を探すのも自由です。
さてどうしよう?

↓1~2コンマ最大値採用

ユラ「普通に考えれば、誰かの落し物ですよね。持ち主を探して返しましょう」

エリス「それが一番ですね。いざという時の道具がなければ、持ち主も困ってしまいます」

グレン「よし、我が筋肉よ! この持ち主の気配を感じ取れ!」ピクピク!

ジル「いや、無理だって。まあ落とし主もそう遠くへは行ってないでしょ」

ルーチェ「どうしてわかるんです?」

ジル「帰還の羽が一枚だけ飛び出てる。おじさん達は体力も羽も余裕があるから、続けて地下に潜れるけど……」

ユラ「帰還の羽が一枚のみ、そしてそれを荷物ごと落としたのは3階……なるほど、僕なら必死に探します」

ジル「そういうこった。幸いここらの敵はユラ達の敵じゃない。ちょっと声を出して探し回っても大丈夫な筈よ」



……



ユラ「どなたか、革鞄を落とされてませんかー?」

エリス「結構歩きましたけど、なかなか見つからないものですね……」


ガサッ


??「も、もしかして……」


しばらく捜索していると、革鞄の落とし主らしい騎士と遭遇しました。
迷宮内で出会う、初めての他の探索者です。
仲良くしておいて損はないでしょう。どのような人物なのでしょう?



久々にキャラ募集です。
以前のキャラシートを参考に、落とし主の騎士の情報を書いていただけるとありがたいです。

↓1~2コンマ最大値採用

シャロン「その……私の荷物、じゃないかなぁと……」

ユラ「よかった! ようやく見つかった!」

シャロン「わざわざ、ありがとうございます。大変だったでしょう?」

ジル「いやいや、こうみえてこの坊ちゃんらかなりやり手だから大丈夫。お嬢ちゃんも騎士っぽいが……」

シャロン「あー、その……すみません。実は私、これでも男なんです」

ジル「なんだって!?」

シャロン「シャロンと申します。家のしきたりで、女として育てられてきたのですが……」

シャロン特殊判定
↓1コンマ二桁

境遇満足度:88 女の子万歳

ジル「それはまた随分と難儀なしきたりで……」

シャロン「いえ、それは全然問題ないというか、むしろ望むところといいますか」

シャロン「女の子の服って、可愛いじゃないですか? ひらひらしてたり、煌びやかで!」

シャロン「対して男の子の服の雑さといいますか、無骨さといいますか、華がないといいますか……」

シャロン「一般的な服にしろ、騎士の正装にしろ、女の子の服の方が断然いいですよね?」

シャロン「お裁縫も楽しいですし、お料理を作るのだって楽しいです。お花を生けるのもいいですよね」

エリス「料理……くっ!」

ジル「どうどう。ま、まあお前さんが気に入ってるなら別にかまわないけどさ……なんでおじさんに男だってばらしたの?」

シャロン「いや、よく男の人に言い寄られて困ってますし。貴方の目も、その類でしたし……」

ジル「あらやだおじさん柄にもなくちょっと泣きそう」

シャロン「あ、ごめんなさい!? 折角私の荷物を拾ってくださった方になんて失礼を……」

ユラ「どうして、あんなところに荷物を落としたんです?」

シャロン「今日は本格的な探索ではなく、この階にあるらしい素材を採りに来ただけだったんです」

シャロン「そこを運悪く、駆け回る大鹿に襲われまして……」

シャロン「私も一応、魔法騎士ではあるのですが……箱入り娘として育てられ過ぎた影響でしょうか、実戦は苦手で」

シャロン「お箸より重いモノが持てないといいますか」

ルーチェ「……私も魔導書くらいは持てますし、それはどうなんでしょう?」

エリス「女だから、重い物は持てない。そんな考えでは、守るべきものも守れませんよ?」

シャロン「うっ……精進致します」

グレン「はっはっは! 見た目や所作は女性でも、実際は男なのであろう? ならば強き肉体を目指すのだ!」

グレン「このユラを見てみろ。細身だが、私よりも鍛えているぞ! 女性らしさを残しつつ強くなることも、十分可能な筈だ」

ユラ「グレンさん、持ち上げ過ぎですって。まあとにかく、落とし主が見つかって何よりです」

シャロン「こちらこそ、改めてありがとうございます。大したお礼もできませんが、これをどうぞ!」


※フリフリの服を手に入れた!


ユラ「……え?」

シャロン「私が作った服です。可愛いでしょう? ユラさんも是非ご自宅で着てみてくださいね」

シャロン「それでは私は、一度失礼させていただきます。また迷宮でお会いすることがあれば、よろしくお願いしますね!」


※シャロンは帰還の羽を使った!


ユラ「……なぜ、僕がこの服を渡されたんでしょうか?」

グレン「ん、リーダーだからではないのか?」

エリス「いえ、彼女……彼はユラさんに着ることを勧めていましたから、それは違うかと」

ルーチェ「兄様、深く考えてはいけません! お礼の品の一つとして受け取るだけでいいと思います!」

ジル「うーむ、あんな可愛い子でも男とはねぇ……やっぱり迷宮は不思議が多いってか?」


※魔法騎士シャロンと知り合いました!
 以後、迷宮内で彼女(彼)と遭遇した場合、道具や情報を提供してもらえる可能性があります

――



ジル「しかし落とし主を探していたら結構時間が経っちゃったみたいだねぇ」

グレン「上へ戻る階段も遠く、また下る階段も見つかっていない」

エリス「難しいところですね。夜はあまり動くのは得策とはいえませんが……」

ルーチェ「兄様、どうしましょうか?」

ユラ「そうだね……」


1:この階の階段を探す

2:今日はここでキャンプ

3:来た道を戻って上の階段まで

↓1~2 多数決で

ユラ「ここは安全に、キャンプをしましょう」

エリス「位置的にはおそらく、この階の半ばといったところだと思いますが、大丈夫でしょうか?」

ジル「んー、大丈夫そうだね。さっきのシャロンちゃんか他の騎士かはわかんないけど、ここにキャンプ跡がある」

グレン「比較的開けている場所でもある。無理をせず着実に行くなら確かにこの場は向いているな」

ルーチェ「それでは、さっそく準備しましょう!」

ユラ「しかし迷宮に潜ってもう明日で四日目か。順調に進んでいるとはいえ『次の階段を見つけたら一度帰還するのも手』だね」


今日の料理当番は誰?

↓1~2コンマ最大値

ルーチェ「先日は、私のせいで皆さんにご迷惑をおかけしたのです」

ルーチェ「ですので、皆さんは休んでいてください。今日は、私が頑張ります!」

エリス「ル、ルーチェさん、あまり無理はしないでくださいね?」

ルーチェ「ありがとうございます。ですが、大丈夫です!」





エリス「そのー、ユラさん?」

ユラ「はい?」

エリス「ルーチェさんの料理の腕前は……?」




ボゴゥ!




エリス「な、何か料理らしからぬ凄い音が!?」

ユラ「なんでちょっとだけ嬉しそうなんですかエリスさん!? あの音は火炎魔法ですね」

エリス「え?」

ユラ「あの子、魔法の扱いにはかなり長けているんです。だから料理にも時々魔法を使ってて……」


ルーチェ「できました! ステーキですと兄様と被ってしまいますので、私は鹿肉のシチューです!」


グレン「む!? ただ煮たり焼いたりするだけでは硬い鹿肉が柔らかいとはっ!?」

ジル「さっきの音からして、魔法で煮込む時間を短縮したってところかね? うん、悪くないよ」

ルーチェ「正解です。でも、流石に材料をそろえきれなくて……」

ジル「あー、やっぱり? 味は悪くないけど、おじさん的にはもうちょっと野菜が欲しいんだよね」

ジル「んーと、お? あそこのやつなんか食えそうだし、今度入れてみるのはどうだい?」

ルーチェ「なるほど……。迷宮内の食べれそうなものは次々に記録していった方がいいですね。あのキノコは駄目でしたけど」

ジル「そだねー、あとはあれだ。今度はあらかじめ調味料も多めにもって潜ろう。酒も忘れずにね」

ルーチェ「飲むため、じゃなくて、お料理の味付けのためにですよね?」

ジル「そういうこと。酒は飲んでよし使ってよしの最高の一品だからね!」

グレン「ううむ、これは私も少しは料理を学んだ方がいいのかもしれぬな……」



エリス「……」

ユラ「が、頑張りましょうよエリスさん。ね?」

エリス「はい……」


※夕食は満足の出来でした!
※全員の疲労が回復しました!

本日はここまでとなります。
うーん、人がいないかと思えばいる時もあるみたいですし、キャラ安価の時は↓1~3で統一した方がいいんでしょうかね?
最後に交流安価だけとっておきます。
本日もご参加ありがとうございました。
それでは。

キャンプ交流その1
誰と交流するか? 具体的な会話内容などもあればそれもお書き頂けると助かります
内容が混ぜれそうな場合は、混ぜるかもしれません

↓1~3コンマ最大値採用。

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