THE 3名様 ~ラブライブ 天使のいる場所~ (85)

「性格診断」

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凛「あ~お腹空いたにゃ~」

希「凛ちゃんラーメン?」

凛「うん。希ちゃんは焼肉定食でしょ?」

希「正解!さっすが凛ちゃん。わかってる~」

凛「穂乃果ちゃんはカレーかオムライスかハンバーグでしょ?」

希「お子様ランチを頼めば全部食べれるやん。良かったね」

穂乃果「…」

希「穂乃果ちゃん?聞いてる?さっきから真剣にスマホ見てるけど…」

凛「友達と一緒にいるんだからスマホ見るのやめようよ~」

穂乃果「あっ…あぁ…ごめんなさい」

希「穂乃果ちゃんは何頼む?」

穂乃果「えっと…スパ…パスタでも食べようかな」

凛「スパゲティにするの?お店に来るまではハンバーグ食べたいって言ってたのに」

穂乃果「ん~…カルボナーラにしよう」

希「カルボナーラね」

穂乃果「うん。カルボナーラのパスタ」

凛「店員さん呼んじゃうよ?」

穂乃果「うん。お願いします」

ピンポーン

店員「はいっ」

希「えっと…焼肉定食と…ラーメンセット…」

凛「あっ、味噌のバタートッピングでお願いします」

希「あと…」

穂乃果「カルボナーラス…パスタをお願いします」

店員「かしこまりました」

希「今日は味噌バターなんや?」

凛「うん。美味しいよ?」

希「うん。知ってる。ところで穂乃果ちゃん?」

穂乃果「ん?何かな?」

希「さっき何を見てたん?」

穂乃果「ん?何が?」

希「真剣にスマホずっと見てたやん。何を見てたのかな~って」

穂乃果「あぁ…なんか性格診断みたいのを見つけてさ」

凛「性格診断?」

穂乃果「うん。いくつか質問に答えると性格を診断してくれるんだよ。あなたはこう言う性格ですって」

凛「穂乃果ちゃんの性格なんて診断しなくても誰でも分かるよ?」

穂乃果「え?そう?」

凛「うん」

希「それって無料のやつやろ?そんなにアテにならんと違う?」

凛「だよね?」

穂乃果「いや、これが結構当たってるんだよね」

希「え?そうなん?」

穂乃果「うん」

凛「穂乃果ちゃんの性格はなんて出たの?」

穂乃果「私は上品でお淑やかな性格なんだって」

凛「なんだ~思いっきりはずれてるじゃん」

希「やっぱりアテにならんね」

穂乃果「はずれてるかな?当たってない?」

凛「穂乃果ちゃんの事を下品だって思った事はないけど上品だと思った事は一回もないよ?」

穂乃果「でも…そうかなぁ」

希「なあ…もしかしてやけど」

穂乃果「どうしたの?」

希「今日スパゲティを頼んだ理由って…性格診断で上品って言われたから?」

凛「え~そうなの?」

穂乃果「えっ?いや…あの…別に…」

希「めっちゃ図星やんか。自分から診断の方に寄せに行ってるやん」

穂乃果「偶然だよ…」

凛「強がらないでお子様ランチ頼めば良かったのに」

穂乃果「普段から頼んでないよ!別に普通だから!普段からスパゲティ食べるから!」

希「それは…そうやろうなぁ。スパゲティ=上品って考えもどうかと思うしな」

穂乃果「え?違うの?」

希「うん」

「フォロー」

穂乃果「うぅ…グスッ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

花陽「あの…」

穂乃果「海未ちゃんもにこちゃんも酷いよ。二人掛かりでさぁ」

花陽「えっと…」

穂乃果「そりゃあ、穂乃果が悪いよ?でも、どっちか二人で良いじゃん?怒るのはどっちかで。って言うかにこちゃんだって普段たいがいじゃん…なのに…」

ことり「うん。そうだね。でも、海未ちゃんも穂乃果ちゃんの事が大事だからつい厳しくしちゃうんだよ」

穂乃果「うぅ…でもぉ…海未ちゃんもにこちゃんも穂乃果の事馬鹿だと思ってるんだよぉぉ…グスッ…」

ことり「にこちゃんも海未ちゃんもそんな事思ってないよ。大丈夫」

穂乃果「本当?」

ことり「うん。ね?」

花陽「うん」

穂乃果「グスッ…良かった…穂乃果…バカじゃない…」

ことり「うん。穂乃果ちゃんはおバカじゃないよ」

穂乃果「グスッ…具体的に言うと?」

ことり「え?」

穂乃果「だって…あれだけにこちゃんにバカバカ言われたから…グスッ…」

ことり「あの…穂乃果ちゃんは…えっと…」

穂乃果「ないの?」

ことり「そんな事ないよ。ね?」

花陽「え?私?」

穂乃果「花陽ちゃん…」

花陽「穂乃果ちゃんは…」

穂乃果「穂乃果は?」

花陽「あの…元気いっぱいで…」

穂乃果「それ…関係ある?」

花陽「えっと…」


穂乃果「グスッ…うぅ…」

花陽「あの…穂乃果ちゃんは本当…行動力もあるし…」

穂乃果「海未ちゃんに考えなしって言われた…」

ことり「あっ…」

穂乃果「え?」

ことり「え?」

穂乃果「やっぱり、穂乃果って…バカなの?」

ことり「あっ…違うの。花陽ちゃん…」

花陽「あの…えっと…」



穂乃果「そんなに難しい?穂乃果がバカじゃないって言う事を証明するのってそんなに難しい?」

ことり「…」

花陽「…」

穂乃果「…」

ことり「あの…違うの。言葉…言葉にするのって難しくって」

穂乃果「言葉にするのが難しい?」

ことり「うん。なんて言うか…とにかく言葉にするのが難しいの」

花陽「ことりちゃん…それは…」

穂乃果「言葉にするのが難しい…そっか!言葉にするのが難しいのかぁ。確かに言われてみればそうかもしれない」

花陽「え?」

ことり「そうでしょ?」

穂乃果「うん。そっかぁ。良かったぁ。なんか安心したらお腹すいてきちゃったぁ。何食べようかなぁ」

花陽「切り替わりが早いなぁ」

「反抗期」

希「穂乃果ちゃんってもう17歳?」

穂乃果「うん。そうだけど?」

希「へ~そうなんや。あの穂乃果ちゃんがなぁ」

穂乃果「うん。その穂乃果ちゃんが17歳だけど…何?もしかしてプレゼントくれるの?」

希「もう過ぎたやろ?」

穂乃果「大丈夫。誕生日、バレンタイン、ホワイトデーにハロウィン、クリスマスプレゼントもお年玉まで穂乃果は年中受け付けてるからさ!」

希「ふ~ん。まあ、それはどうでもええんやけど」

穂乃果「どうでもいいの?」

希「穂乃果ちゃんって…反抗期とかなさそうやんなぁ」

穂乃果「あ~…確かに言われてみれば未だ訪れずって感じかなぁ」

希「凛ちゃんもないやろ?」

凛「ん?何が?」

穂乃果「話聞いてなかったの?」

凛「ラーメンに夢中で」

穂乃果「反抗期だよ。凛ちゃんも反抗期とかないでしょ?」

凛「ん~ないかなぁ」

穂乃果「真姫ちゃんとかはありそうじゃない?」

希「いや、真姫ちゃんはむしろ真逆のイメージなんやけど」

穂乃果「そう言う希ちゃんは?」

希「ウチはほら?一人暮らしやから。また別と言うか」

穂乃果「あ~…そっか」

希「あれとかないの?お父さんの服と一緒に洗濯しないでとか」

穂乃果「別にないけど…。むしろ洗うんだし別に良くないって思うけどね」

希「ふ~ん。お父さんと買い物とか行ける?」

穂乃果「全然行けるよ。むしろお母さんと買い物行くよりお父さんと言った方が美味しい物食べさせてくれるからね」

凛「凛もお父さんとラーメン食べに行ったりするよ」

希「なるほどなぁ。お風呂は?」

穂乃果「いや、それは流石に無理だよ。多分お父さんの方も困ると思うよ~。ね?」

凛「え?」

穂乃果「え?」

凛「うん。凛も一人で入るよ!」

穂乃果「だよね?」

凛「うん。流石に六年生でやめたにゃ」

穂乃果「え?」

凛「え?」

穂乃果「ま、まあ…凛ちゃんはまあ…ね?」

希「え?」

穂乃果「え?」

希「……まあ、そうやろうね」

穂乃果「え?今の間はなんなの?穂乃果がおかしいの?」

希「いや…そんな事ないんやない?」

穂乃果「え?何それ?希ちゃんは絶対にダメだと思うよ?小六でも」

希「うん。分かってるって」

凛「なんで凛は良いの?」




「胸」

穂乃果「いや~疲れたぁ。ここ最近で一番疲れたぁ」

にこ「全くよね」

海未「二人ともよく頑張りましたね。まあ、普段からコツコツとやっていれば苦労しなくて済むのですがね」

穂乃果「そ、そうだね。海未ちゃんのお陰だよ。凛ちゃんは大丈夫かな?」

にこ「真姫と花陽の二人掛かりで教えてるんだから大丈夫でしょ」

穂乃果「そっか」

にこ「それにしても海未はどうして三年生の教科まで出来るのよ?まだ習ってないでしょ?」

海未「にこの苦手な箇所を予習しといたのです。希と絵里だって三年生でしょ?自分の事に集中して欲しかったので」

穂乃果「なるほど」

にこ「それで出来るんだから凄いわよね」

穂乃果「でも、絵里ちゃんはともかく希ちゃんは勉強とかしてる素ぶり見せないんだよね」

にこ「確かに見た事ないわね」

海未「ですから普段からコツコツとやっているのでしょう?」

穂乃果「え~普段から穂乃果達と遊んでるからなぁ」

にこ「地頭が良いのよ。希は」

穂乃果「あ~なるほど」

にこ「羨ましいわよね。あんだけおっぱいが大きくて頭がいいって。せめてアホであって欲しかったわ。希にも絵里にも。なんで天は二物を与えたのよ」

穂乃果「甘いよ。にこちゃん」

にこ「何がよ?」

穂乃果「天は二物を与たえてなんかないよ」

にこ「なんでよ?頭が良くておっぱいがでかいのよ?」

穂乃果「おっぱいは二つなんだからその時点で二物は与えられてるんだよ。おっぱいが二つとも大きくてさらに頭も良いんだからね!」

にこ「なるほど!天は三物を与えたって事ね?」

穂乃果「そう言う事だね~あははは~」

にこ「ふっふふ…何バカな事言ってんのよ」

穂乃果「でも面白くなかった?」

にこ「面白くないわよ…あははは」

穂乃果「とか言って笑ってんじゃん」

にこ「まあね。くっ…あははは」

穂乃果「あははは」

海未「二人ともっ!?」

穂乃果「え?は、はい?」

にこ「な、何?」

海未「先程から黙って聞いていれば」

穂乃果「あっ…ごめん。ふざけ過ぎだった?」

にこ「ちょっとふざけただけじゃない」

海未「公衆の面前で…その…おっ…などといやらしい言葉を…」

穂乃果「え?」

海未「で、ですから。この様な場所でおっ…などと言う言葉を…」

穂乃果「いや…別に全然いやらしいとかそう言うんじゃ…ねえ?」

にこ「そうよ。そんなつもりで言ってるんじゃないわよ。って言うかそう受け取るあんたの方がいやらしいわよ」

海未「なっ!?それは…」

穂乃果「だいたい何がどうそんなにいやらしいの?」

海未「ですから…おっ…などと」

にこ「え?何よ?聞こえないわよ?」

海未「その…おっ…」カァァァ

にこ「何よ?恥ずかしがる事ないじゃない」

海未「くっ…」

にこ「全く。海未はムッツリなんだから…たかだかおっぱいなんて単語で顔真っ赤にしちゃって。小学生でも居ないわよ?」

穂乃果「まあ、そこが可愛いだけどね。海未ちゃんは」

海未「…分かりました」

にこ「え?何が?」

海未「いやらしいと言うのは撤回します」

にこ「え?」

海未「公共の場で騒ぐのはやめてください。バカみたいですか」

にこ「あっ…はい…すいませんでした」

穂乃果「やっぱり海未ちゃんには敵わなかったね」








「トーク力」

絵里「ねえ、ちょっと聞いてくれる?」

希「ん?どうしたん?」

絵里「すっごい面白い話があるんだけど」

希「うん…大丈夫?その入り方で平気?」

絵里「ん?何が?」

希「いや…えりちがええならいいんやけど」

絵里「あの~…何だっけ。あっ、そう。亜里沙と歩いてたんだけどね」

希「うん」

絵里「絢瀬さんどうぞって言われたから私と亜里沙二人して返事しちゃって」

希「…うん?」

絵里「で、面談中も絢瀬さんは進路どうするのって先生が聞いてくるから思わず大学に進学しますって答えちゃったのよ」

希「えっと…面談?」

絵里「亜里沙の三者面談があったのよ。私が亜里沙の親代りだから…」

希「うん。そう言うのは最初に言って?」

絵里「言わなかったっけ?」

希「言ってないよ。だって最初歩いてたとか言ってなかった?」

絵里「あぁ…廊下をね?」

希「それはいらん情報やろ」

絵里「そうかしら?」

希「すっごい分かりにくかったわ。予算会議で進行を流暢にこなしていたえりちはどこに行ったんや」

絵里「それは予め準備してあったから…」

希「なんなん?今回見切り発車なん?無駄にハードルを上げておいて…」

真姫「くっ…ふふっ…それで…絵里は…亜里沙ちゃんの面談で自分の進路について話しちゃった訳?」

希「へ?真姫ちゃん?」

絵里「え、ええ。そうなのよ。そしたら、先生に二人とも絢瀬さんですものねって言われちゃってね」

真姫「くっ…ふふっ…ごめん…ふふっ…ツボに…」

希「えっ…嘘やろ?今の話で?あの真姫ちゃんが?」

真姫「ふふっ…だって…その場面を想像したら…ふふっ…」

希「いやいや…」

絵里「真姫…お姉さんも絢瀬さんですものねって言われちゃった」

真姫「ふっ…や、やめて…ふふっ…」

絵里「ほら?」

希「いや…ほらって言われても。これは特異な例やから。あんまり自信つけたらあかんよ」

真姫「ふふっ…もう…絵里を見ただけで…おかしい…ふふっ…あははは」

絵里「それは傷つくわ」

真姫「あははは」

希「……あのな真姫ちゃん」

真姫「ふっ、ふふっ、な、何?」

希「こないだ白い犬を見たんよ。いや~めっちゃ面白かったわ。尻尾も白くて尾も白い…なんちゃってな」

真姫「……で?」

希「…笑い止まった?」

真姫「おかげさまで」

絵里「ちょ…ふふっ…尾も白いって…親父ギャグじゃない…ふふっ…くだらな過ぎて…」

希「ええ?嘘やろ?」

「クジ」

穂乃果「うぅ…グスッ…」

希「なあ…穂乃果ちゃん。だから言ったやろ?」

穂乃果「うぅ…グスッ…だって…ハワイ行きたがった」

希「そんな簡単に当たる訳ないやん」

凛「穂乃果ちゃん泣かないで。テッシュならいっぱいあるからこれで拭いて」

穂乃果「ありがと…。穂乃果が貰ったテッシュだげど…グスッ」

希「穂乃果ちゃんは少しお小遣いの使い方を考えた方がええと思うよ」

穂乃果「グスッ…わがっでる…っよ」

希「分かってたらこんな事にならんやろ?もう、鼻水出てるよ。せっかく可愛いのに台無しや。鼻かんで」

穂乃果「グスッ…ふんっ…うぅ…。あれ絶対に一等賞入ってないよ。あれだけの人がやってるのに出ないんだもん」

希「穂乃果ちゃん。論点はそこやないやろ?穂乃果ちゃんが論ずるべきはお小遣いの使い方についてや」

穂乃果「だって…」

希「お小遣い張とか付けたら?」

穂乃果「昔…海未ちゃんに言われてつけたけど…グスッ…ダメだった」

希「あぁ…そうなん」

穂乃果「そう。いっつも…お小遣いを使っても何も残らない…グスッ…何も形に残らない…うぅ…」

希「変なものばかりにお小遣い使うからなぁ。穂乃果ちゃんは」

凛「希ちゃんが管理してあげれば?」

希「え?何を?」

凛「穂乃果ちゃんのお小遣いだよ」

希「いや…どうしてウチが?」

凛「穂乃果ちゃんの保護者だし」

希「いや…ちゃうよ。友達やって」

凛「友達兼保護者でしょ?」

希「どうして友達の保護者をやらなきゃあかんのや。おかしいやろ」

穂乃果「うぅ…希ちゃぁぁん」

希「いや、知らんて」

穂乃果「うぅ…」

希「いや…もう…とんだ貧乏クジや…」

「恋愛漫画」

男の子「あいつら遅いな」

女の子「そうだね」

男の子「ったく」

女の子「あの…さ」

男の子「ん?」

女の子「こないだ…クラスの子に私とあんた…付き合ってるのかって…聞かれた」

男の子「へ、へぇ」

女の子「うん」

男の子「な、何勘違いしてんだろうな」

女の子「だ、だよね?私達…付き合って…ないよね?」

男の子「あ、当たり前だろ」

女の子「だ、だよね。あっ!なんか…みんなカラオケに行ってるみたい」

男の子「え?」

女の子「ここはあんたの奢りね。早く皆んなの所に行かなきゃ」

男の子「お、おいっ!」

女の子「…バカ」ぼそっ

男の子「なんだよ…あいつ…はあ…」



穂乃果「…」

希「…」

にこ「…」

穂乃果「追いかけるの遅いよ」

希「友達以上恋人未満…一番楽しい時やろうなぁ」

にこ「でも絶対近々付き合うわよね。あの二人」

穂乃果「甘酸っぱいなぁ」

希「そうやなぁ」

にこ「甘酸っぱいわねぇ」

希「アカン…もう、穂乃果ちゃんのせいやからね」

穂乃果「そんな事言われたってさ」

希「穂乃果ちゃんがあんな面白い少女漫画持ってくるから敏感になってしまったわ」

穂乃果「そんなの穂乃果だって一緒だよ。最近コンビニに行くだけで何かあるんじゃないかってドキドキしてるんだから」

にこ「仮に何かあっても絶対ダメよ。アイドルなんだから」

穂乃果「そんな事言ってにこちゃんだってどハマりしてたじゃん」

にこ「くっ…だって仕方ないじゃない。面白いんだもの。あんたが部室に持って来なければ良かったのよ」

希「そうや。穂乃果ちゃんのせいで海未ちゃん以外皆んな恋愛漫画脳や。一日中そんな事ばっかり考えてしまうわ」

にこ「やばいのは真姫と絵里よ。もっとどハマりしてるからね」

穂乃果「真姫ちゃん最初全然興味ないって言ってたのにね」

にこ「どうすんのよ。彼氏なんかつくっちゃったら」

穂乃果「羨ましい」

にこ「だからダメだって言ってんじゃない」

穂乃果「ダメってどう言う事さ。穂乃果が誰を好きになろうがにこちゃんには関係ないでしょ」

にこ「関係あるわよ」

穂乃果「どうして?」

にこ「μ'sを続けられなくなるじゃない」

穂乃果「それだけ?」

にこ「え?」

穂乃果「それだけなの?」

にこ「あんたが居ないのは…嫌なのよ」

穂乃果「にこちゃん…」ドキドキ

にこ「穂乃果…」ドキドキ

穂乃果「…ってもぉぉぉ。なんでにこちゃん相手にドキドキしなきゃいけないのさぁ」

にこ「それはこっちの台詞よ」

希「もう末期やなぁ」

店員「カスタードプリンのお客様」

穂乃果「あっ…」

ほののぞにこ「はいっ!」

穂乃果(あっ、あれ?あの店員さん…あんなにかっこよかったっけ?)

希(あかん…いつもはなんとも思わんのに…)

にこ(どこにでもいる普通の男のなのに)

希「もう…あの漫画禁止にしような」

にこ「そうね。その方がいいわ」

穂乃果「でも最新巻明日発売だよ?」

希「…明日で最後にしような」

にこ「そうね。明日で最後ね」

「LINE」

絵里「最近はLINEとか便利よね~」

希「いきなりどうしたん?」

絵里「だってそう思わない?メールに比べて随分と楽になったと言うか…便利になったわよね。その分何か大切な物がなくなっていく気がするけど」

希「うん。だからいきなりどうしたん?」

絵里「私気づいたのよ」

希「何が?」

絵里「そう言えば私から真姫に連絡する事はあっても真姫から私に連絡が来た事ってないなって」

真姫「え?」

希「そう言えばウチもや。定期的に真姫ちゃんにLINEはするけど真姫ちゃんの方から来た事って一回もないなぁ」

真姫「そ、そうだっけ?」

希「そうやん。ないやん」

絵里「でしょ?ないでしょ?って言うか定期的にLINE送ってるの?」

希「うん。だって真姫ちゃんの反応可愛いんやもん」

絵里「へぇ。そうなの。ねえ?どうてし真姫から連絡をしてくれないの?」

真姫「別に…用事がないから」

希「用事がなくてもウチは真姫ちゃんにLINEしてるやん」

真姫「希は私をからかいたいだけでしょ!!」

希「まあ…うん。そうやけど」

絵里「たまには真姫ちゃんの方から連絡欲しいなぁ~。たわいもない事でもいいのよ?」

真姫「別に必要ないでしょ」

絵里「必要あるわよ。寂しいじゃない。ねえ?」

希「そうやん。マッキーから連絡欲しいなぁ」

真姫「そんな事言われたら余計出来ないわよ」

絵里「あら?どうして?」

真姫「どうしてって…」

絵里「花陽や凛には自分から連絡する事もあるんでしょ?」

真姫「それは…たまにだけど」

絵里「それなのに私達には連絡してくれないの?」

真姫「うっ」

希「寂しいなぁ」

絵里「ねえ?寂しいわよね?おやすみの一言でもいいのよ?」

希「おはようでもええんよ?」

真姫「…」ガタッ

絵里「え?真姫?どこ行くの?」

希「ちょっとからかい過ぎたかな?」

絵里「そうね。やり過ぎたかも。追いかけなきゃ」

ピロリン

絵里「ん?私?」

希「いや、ウチのも」

真姫『ドリンクバーに行ってるだけだから』

絵里「ふふっ。まぁ今日はこれで良しとしましょうか」

希「そうやね。やっぱり真姫ちゃんって可愛いなぁ。コップ忘れてるし」

「恋愛漫画」

海未「で、あそこのシーン。主人公の心情をどう読み取るかによってその後の解釈も変わって来るんですよね」

穂乃果「…うん」

凛「…そだね」

海未「今まで漫画と言うものはあまり読んだことがありませんでしたが素晴らしいものですね。穂乃果に感謝ですね」

穂乃果「…うん」

凛「…そだね」

海未「ん?どうしたのです?」

穂乃果「いや…もう穂乃果の中ではブームが去ったと言うか…」

凛「今誰もその話してないよ?」

海未「なぜです?ついこの間まで皆んなハマっていたではないですか」

穂乃果「いや…うん。一ヶ月前ね」

海未「そうです。先月の話ですよ。まだ話も続いているのでしょう?」

穂乃果「まあね。まだ読んでるよ?けど…熱が…」

凛「それに海未ちゃんは皆んなと着眼点が違うんだよ」

穂乃果「そう。それね!」

海未「どういう事ですか?」

穂乃果「他の皆んなは恋愛漫画を読んでキュンキュンしたいの」

海未「キュンキュン?」

穂乃果「そう。海未ちゃんはなんか…表現方法がどうとか…そういう所でしょ?気になるの」

海未「」

海未「分かりますか?」

穂乃果「さっきから言ってるからね。ずっと」

海未「そうですか」

穂乃果「逆にさ、あの漫画読んでてキュンキュンとかしないの?」

海未「キュンキュンですか?あまり…」

穂乃果「って言うなん巻まで読んだの?」

海未「二巻ですが」

凛「二巻までしか読んでないの?」

穂乃果「それってまだ恋に落ちる前の段階じゃん。え?それでこんだけ語っちゃうの?」

海未「二巻まででも充分面白いですよ?」

穂乃果「いや…面白いけどさ」

凛「これからもっと面白いんだよ?あのキスシーンとか凄く良かったよね」

穂乃果「凛ちゃん…それネタバレだよ」

凛「あっ!?ごめっ」

海未「キス…シーン…」

凛「海未ちゃんごめん。そう言うつもりじゃなかったの」

海未「き、キスシーンなんてあるんですか?」

穂乃果「そりゃあ…恋愛漫画なんだから」

海未「だって登場人物は全員高校生じゃないですか」

穂乃果「そうだけど」

海未「そんな…高校生なのにキスなんて」

穂乃果「だから恋愛漫画だって言ってるじゃん」

海未「もっとプラトニックな話だと思ってました」

穂乃果「充分プラトニックだよ。ね?」

凛「プラトニックってどう言う意味?」

穂乃果「…うん。とにかく海未ちゃん大袈裟なんだよ。そんな事言ってるとその後の展開なんてとてもじゃないけど読めないよ?」

海未「えぇ…その後どんな展開が…」

穂乃果「そ、それは…あの…」

凛「それはネタバレにならないの?」

穂乃果「と、とにかく。海未ちゃん大袈裟だって。それにさ海未ちゃん小説とか読むじゃん。小説なってそんな表現いっぱい出てくるでしょ?それはどうしてるのさ?」

海未「……」カァァァ

穂乃果「ちょっと赤くならないでよ。穂乃果がなんか変なこと言ってるみたいじゃん」

海未「だって…」

凛「穂乃果ちゃんは普段から結構変な事言ってるよ?」

「作戦会議」

穂乃果「杏仁豆腐と豆腐ってぱっと見似てない?」

希「まぁ…そうやな」

穂乃果「どう?絵里ちゃんの杏仁豆腐と普通の豆腐を入れ替えてビックリさせるってのは」

凛「いいね!面白そうにゃ」

希「いや…色々穴だけやろ」

穂乃果「え?そう?」

希「それってえりちが杏仁豆腐を食べる前提やろ?」

穂乃果「ま、まあ…」

希「今まで一回でも見た事あった?えりちが杏仁豆腐持ってきて食べてる所」

穂乃果「ない…かも」

凛「あってもチョコレートばかりだもんね。絵里ちゃんって。鼻血出ちゃうよね」

穂乃果「じゃあさ、絵里ちゃんに杏仁豆腐をあげるって言って…」

希「急にそんな事したら怪しむやろ」

穂乃果「そうかな?」

希「そうやって」

希「えりちを舐めすぎや」

穂乃果「ん~…でもせっかく思いついたのになぁ」

凛「じゃあ差し入れで貰ったって事にするのは?」

希「そうすると9人分用意しなきゃあかんやん。他の人に当たったらどうするん?例えば海未ちゃんとか」

凛「怒られるかもしれないにゃ」

希「そうやろ?」

穂乃果「じゃあ、他の人はもう食べた事にして」

希「他の人の協力も必要になるやん。海未ちゃんの協力も」

凛「ん~…でも、これくらいのイタズラなら許してくれないかな?海未ちゃん」

穂乃果「いや…どうだろ」

希「まあ、ドッキリはネタバレした時点で海未ちゃんにはバレるんやけど成功する前にバレるのがダメな訳で」

穂乃果「うん」

希「だからな、やっぱりえりち自身に杏仁豆腐を用意させるのが一番ええと思うんよ」

穂乃果「いや…だからそう都合よく杏仁豆腐持ってこないじゃん。希ちゃんが言ったんでしょ?」

希「いい?一週間くらい掛けてえりちが杏仁豆腐が食べたくなる様に仕向けるんや」

凛「どうやって?」

希「そんなんえりちの前で杏仁豆腐の話をしてればええんよ。そしたら食べたくなって買ってくるやろ。で、ネタバレした後にちゃんと杏仁豆腐を食べさせてあげればアフターフォローも完璧で海未ちゃんにも怒られないやろ。な?」

穂乃果「まあ…それもだいぶ都合のいい話の様な…」

希「大丈夫やって。えりちとは長い付き合いやし」

穂乃果「希ちゃんが一番絵里ちゃんを舐めてるんじゃないの?」

希「ちゃうよ。信頼してるからこそやって」

「髪型」

ことり「ねえ、これ見て~」

花陽「え?この写真…真姫ちゃん?」

ことり「うん。にこちゃんと二人で真姫ちゃんのヘアアレンジをしたんだ」

花陽「そうなんだ。真姫ちゃん嬉しそうだね」

にこ「そう見えるだけじゃないの?やってる間ずっとブツブツ文句言ってたもの」

花陽「真姫ちゃんのそういう時は内心嬉しいんだよ。多分…」

にこ「どうだか」

花陽「この真姫ちゃん…髪の毛が真っ直ぐになってるね」

ことり「うん。ヘアアイロンで伸ばしたんだ」

花陽「そうなんだ。ストレートヘアの真姫ちゃんも可愛いねぇ」

ことり「でしょ?すっごく可愛いの。お姫様みたいでしょ?」

花陽「だねぇ。よく似合ってるよね」

ことり「この後色々試したんだけどどれも凄い似合うんだ」

花陽「え?他にも写真あるの?」

にこ「ないわよ」

花陽「え?ないの?」

にこ「正確に言うと殆どないのよ」

花陽「殆ど?」

ことり「真姫ちゃんの髪の毛をいじるのに夢中になっちゃったね。写真を撮らなきゃって気づいた時には」

花陽「時には?」

にこ「癖が戻っちゃったのよ」

花陽「え?そんな短時間で?」

にこ「雨が降ってたから。湿気じゃない?」

花陽「癖が強いんだねぇ」

「作り話」

ことり「じゃあ次…私の番かな?」

穂乃果「うん。ことりちゃん!期待してるよ!」

凛「凄いの頼むにゃ~」

ことり「これは人から聞いた話で…私の話ではないんだけどね」

穂乃果「うん」

ことり「仮にAさんとするね」

穂乃果「Aさん!」

凛「じゃあ、友達はBさんかにゃ~」

ことり「うん。じゃあAさんと友達のBさん。何人かで集まってBさんの家で怖い話をする事になったの。今の私達みたいにね」

穂乃果「おおっ!親近感わくねぇ」

凛「ね!」

ことり「一人最低でも一つは話そうって皆んなで言ってて順番に話していくんだけど。実はAさんは怖い話なんて一つも用意してなくて…もちろん心霊体験もした事ないし。でも一人一つは話すルールだからその場で即興で作り話をする事にしたの」

穂乃果「うん」

ことり「Aさんの番になって作り話を披露し始めたの。ある日この付近を歩いてたら声を掛けられて。○○ってアパート知ってるかって。知らないって答えようとしたらその女の人の顔が焼き爛れてたんだ。後から聞いた話だけど…昔この付近のアパートで女の人の焼身自殺があったんだって」

穂乃果「え?それって…」

凛「その女の人…」

ことり「もちろんAさんの作り話」

穂乃果「そ、そう言えばそうだった…」

凛「安心したにゃ」

ことり「皆んなも怖がってるしこれは成功だ!即興でも上手くいくものだなって思ってたらBさんが…それって…○○のアパートの話だよね?って」

穂乃果「…」

凛「…」

ことり「いや…作り話なんだけどなぁ。気づいて話を合わせようとしてくれてるのかなぁって」

穂乃果「…」

ことり「10年前に○○の交差点を曲がった所にあるアパートの話でしょ?…うん。それそれ。なんだ、Bも知ってたんだ。皆んなも怖がってるしAさんも話を合わせる事にしたの」

穂乃果「つ、作り話なんだよね?」

ことり「…ふふっ。で、一通り皆んな話終わって解散になったんだ。Bさん家から帰る途中…Bさんが言ってた事が気になって。でも、まさかって。だって自分で作った作り話だもん。そんな訳ないなって。そんな事を考えて歩いてたら女の人が前から歩いて来たの」

穂乃果「…」ゴクッ

凛「…」ゴクッ

ことり「すいません…女の人に声を掛けられて。どこどこに行きたいんですけどって。あっ、なんだBのアパートじゃないか。ここを真っ直ぐ行けば着きますよ。ありがとうございます。いえ、それじゃあ。あっ、待ってください。







さっきの話って私の話ですよね?」

穂乃果「うぁぁぁぁぁぁ」

凛「にゃぁぁぁぁぁぁぁ」

ことり「ふ、二人とも。店内だよ」

穂乃果「だ、だって…マジな奴じゃん。マジで怖い話じゃん」

凛「怖かったにゃ。ことりちゃんの話がこんなに怖いとは思わなかったにゃ。正直舐めてたにゃ」

穂乃果「ちなみに…作り話なんだよね?今の話」

ことり「あっ…ははは…」

穂乃果「え?」

凛「え?」

「早起き」

凛「ふぁ~眠いにゃ~」

穂乃果「眠いの?昨日夜更かししたとか?」

凛「その逆にゃ。早起きしちゃって」

穂乃果「ふ~ん」

絵里「早起きするのは感心ね。偉いわよ、凛」

凛「そうかな?」

絵里「そうよ。それに早起きは三文の徳って言うでしょ?その内いい事あるわ」

凛「そっか。じゃあ続けようかな」

穂乃果「それは甘いよ。穂乃果が食べてるパフェより甘いね」

絵里「え?」

穂乃果「穂乃果も昔言われたよ。早起きは三文の徳だから早起きした方がいいって」

絵里「した方がいいわよ。遅刻もしなくてすむわよ?」

穂乃果「余りにも言われるから小学生の頃の自由研究で実際に検証したんだよ。本当に早起きは三文の徳なのかを」

絵里「え?どう言う事?」

穂乃果「遅く起きた日に比べて早起きした日は三文分得してるのか調べたんだよ」

絵里「夏休みの宿題で?」

穂乃果「うん。三文がどれくらいの価値なのかもちゃんと調べてさ。90円前後らしいね。三文って」

絵里「変な所で熱心ね」

凛「小学生にとって90円って結構大金だから本当だったら毎日早起きしちゃうよね」

穂乃果「でもね。現実は厳しいよ。全然得しないもん」

凛「え~そうなんだ」

穂乃果「うん」

絵里「あの…穂乃果?その自由研究は学校でなんて言われた?」

穂乃果「褒められたよ?発想が凄いって。グッドアイデア賞貰ったよ」

凛「穂乃果ちゃん凄い」

絵里「まあ、確かに。なかなか思いつかないし。思いついても実行しようとも思わないものね。でもね、穂乃果」

穂乃果「何?」

絵里「早起きしても得はないかもしれないけど寝坊したら損はするでしょ?」

穂乃果「損?」

絵里「そうよ。寝坊して海未に怒られるんだから。損じゃない」

穂乃果「確かに…」

凛「凛は明日もちゃんと早起きしよう」

「幼馴染」

穂乃果「あ~また今日も海未ちゃんに怒られたぁ」

真姫「誰がどう見ても穂乃果が悪いからかばい様がないんだけどね」

凛「でも海未ちゃんって穂乃果ちゃんに厳しいよね」

穂乃果「そうなんだよ。子供の頃はあんなに怒りっぽくなかったのになぁ」

真姫「穂乃果が苦労掛けるからでしょ」

穂乃果「まあそうなんだけど~」

真姫「…ねえ」

穂乃果「ん、何?」

真姫「穂乃果は海未やことりと小さな頃からずっと一緒だったのよね?」

穂乃果「そうだけど?」

真姫「凛も花陽とずっと一緒よね」

凛「うん。幼稚園の頃から一緒だけど。どうかした?」

真姫「別に…ただの興味本位だけど。幼馴染がいるってどんな感じなのかなって」

穂乃果「ん~どんな感じ…あまり考えた事ないなぁ。居るのが当たり前だからなぁ。海未ちゃんもことりちゃんも…」

凛「凛も一緒かなぁ」

真姫「そんなものなの?」

穂乃果「そんなもんだよ。だってずっと一緒なんだもん。当たり前過ぎてさぁ」

真姫「ふ~ん。そうなんだ。私はその当たり前が…分からないのよね」

穂乃果「ん?そうなの?」

真姫「幼馴染なんて居ないし…長い付き合いの友達も居ないから。だから、私には当たり前って言うのが分からないの。今の私には毎日が新鮮過ぎて…」

穂乃果「真姫ちゃん…」

凛「そうなんだ。でもどうしたの?急に…」

真姫「さあ?どうしたんだろ。でも誰だってあるでしょ?訳もなくセンチメンタルな気分になる時って」

穂乃果「ん~…」

凛「ある…かな?」

真姫「まっ、そういう事よ」

穂乃果「まあ、よく分からないけどマイペースに行こうよ。先は長いんだし」


「バームクーヘン」

にこ「あのさぁ、聞いてよ」

絵里「あっ!希の食べてるパフェ美味しそうね。私のと一口交換しない?」

希「え~どうしようかなぁ。えりちが二口分くれたら分けてあげてもええかなぁ」

にこ「あのさぁ…」

絵里「どうして二口なのよ?」

希「そんなんえりちが言い出しっぺだからに決まってるやん。別にウチは交換せんでもええんよ?」

絵里「え?ちょっ…交換はしましょうよ」

希「じゃあ、えりちは二口頂戴ね?」

絵里「全く。足元見るわね。分かったわ。私のを二口分あげるから一口頂戴?ちゃんとクリームが付いてる所よ?」

希「よっしゃ!交渉成立や。じゃあ、あ~んして?」

絵里「あ~ん。ん~美味しい」

にこ「あのさぁ、こないだ…」

希「ウチにも早く頂戴!もちろんあ~んしてな」

絵里「仕方ないわね…あ~んして」

希「あ~…いや…少な過ぎるやろ!一口少な過ぎるやろ」

絵里「ごめんなさい。私の一口ってこれくらいなのよ。大丈夫!二口分で希の一口と同じ量にはするから」

希「うわ~屁理屈やぁ」

絵里「お互い様でしょ?」

希「ほんま、えりちはずっこいわぁ」

絵里「ふふっ。賢いって言ってくれない?」

にこ「あのさぁ!!!!」

絵里「な、何よ?急に大きな声出して…」

希「どうしたん?何があったん?」

にこ「さっきからずっと話し掛けてるのにあんた達が無視するからでしょ!」

希「あっ…そうなん?ごめん。気が付かなかったわ。にこっち小さいから…」

にこ「それ関係ないでしょ!」

絵里「それで?」

にこ「え?」

絵里「大声出してまで何を言いたかったのよ?にこも一口欲しいの?」

にこ「違うわよ。貰えるなら貰うけど」

絵里「ダメよ。交換よ」

希「当たり前やんな。それで?」

にこ「ああ…えっと。こないだ穂乃果と部室でバームクーヘンを食べてたのよ」

絵里「バームクーヘン?」

希「ふ~ん。ウチ等の分は?」

にこ「ないけど…二つしかなかったのよ」

希「やっぱりパフェあげるのは無しやな」

絵里「そうね」

にこ「はあ?っとまた話がそれる所だったわ」

希「逸れるのはにこっちにも問題があるんやない?」

にこ「…まあいいけど。それでいいわよ。あのね、私が言いたいのは穂乃果のバームクーヘンの食べ方。あの子外側から一枚ずつ剥いて食べるのよ?」

絵里「へ?」

にこ「なんでそんな食べ方をするのか聞いたら一枚ずつ食べると量が増えた気がする~って言うのよ。アホかっ!そんな訳あるか!」

絵里「もしかして…それで終わり?その為に大きな声を出した訳?」

にこ「そうだけど?」

絵里「はあ…そう」

にこ「何よ?」

絵里「想像よりもくだらなくて」

にこ「はあ?」

希「取り敢えずにこっちが食べてるフルーツポンチを一口ずつ貰うからな」

にこ「なんでよ!」

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