【きららファンタジア】秋月「死にたい……」【ブレンド・S】 (22)



――エトワリアの商店街にて。

 
秋月「死にたい……」

ひでり「……えっと。どうしたんですか秋月さん、商店街のすみっこでうずくまっちゃって。いつになくローテンションですね」

秋月「……神崎か。いや、なんつーかさ、何で俺ここにいるのかって思ってな。自己嫌悪に陥ってた」

ひでり「は、はあ。なんでここにいるのかって言われても、きららさんに召還されたからじゃないんですか?」

秋月「そういうことじゃなくてな。こう……なんというか、」

ひでり「はあ」



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秋月「この世界、エトワリアは剣と魔法の異世界だろ? 俺たちはきららにコールってやり方で召還されて、クリエメイトとして行動している」

ひでり「はい」

秋月「それから、この商店街には色々な店があるよな。トレードショップ、鍛冶屋、家具屋etc……」

ひでり「そーっすね」

秋月「その、クリエメイトと商店街の店主について。神崎、何か気づくことはあるか?」

ひでり「は? うーん……、顔がいいこと、とか?」

秋月「おしい。だが不正解だ」

ひでり(おしいのか……)



秋月「正解は……ほぼ全員女性、ということだ」

ひでり「ああ、そういえばそうでしたね」

秋月「――ということは、この世界のメインキャラクターは大多数が女性を占めているということだ。即ち、この世界は完成された百合園だということでもある」

ひでり「はあ……は?」

秋月「男がシャットアウトされているからこそ、そこで過ごしている女の子は気兼ねなく百合百合できるんだ。そこに男がつけいる隙はない。そもそもつけいっていい筈がない。俺らがしていいことなんて、せいぜい遠くから女女のイチャイチャを眺めることくらいだけだ」

ひでり「ふーん」

秋月「それなのにっ! ……俺はクリエメイトとして召還されてしまった。俺がいなけりゃ完璧な百合農園だったのに。俺が来たことでエトワリアは失墜してしまったんだ」

ひでり「し、失墜?」

秋月「はぁ~~~~~~~~~~、なんで俺ここにいるんだろうなぁ~~~~~~~~」

ひでり「……拗らせてるなぁ」



秋月「……というか神崎。さっきから色々言ってるけど、お前も同罪だからな」

ひでり「え゛っ!? なんで!?」

秋月「女装してるからセーフ、とか思ってないだろうな。ギルティだギルティ。お前も男だろ」

ひでり「そんな! でもボク、見た目は完全に美少女ですよ!? 外見だけだと完全に百合じゃないですか!」

秋月「百合じゃねえよ……(怒)」

ひでり「地雷踏んだ!?」



照「話はぜーんぶ聞かせてもらいましたー!」

秋月「うおっ!? なんだいきなり」

ひでり「照さんじゃないですか。唐突にどうしたんすか」

照「ふふふー、実はあつきーくんのその悩み、解決できちゃうかもしれないのだー!」

秋月(あつきー……?)

ひでり(渾名……?)



秋月「……それ、本当ですか? そんな簡単に解決する問題じゃないんですけど……」

照「百聞は一見に如かずだよあつきーくん! まあ、まずは私についてきなって!」

秋月「え、ええ~?」

ひでり「強引な人だなあ……」

照「何やってるのひでひでちゃん! 君も来るんだよ!」

ひでり「え、僕も!? ……っていうか、ひでひでちゃん?」






――アルケミスト修練場にて。


照「という訳で、この中に性転換できる薬を開発したアルケミストちゃんはいますかー?」

アルケミストのみなさん「……………………???」

秋月・ひでり「…………………………………………!?!??!?!?!????!?!!!!!!????」

秋月「いやいやいやいや、ちょっと待ってください百武先輩。性転換ってどういうことですか」

照「え? だって、あつきーくんは男がクリエメイトとしてエトワリアにいるのが許せないんだよね?」

秋月「……まあ、そうですけど」

照「だったら、これはもう女の子になるしかないよ!!! あつきーくんが女の子になっちゃえばエトワリアは完璧な百合農園に返り咲けるし、君自身も百合を体験できる! まさに一石二鳥だよ!」

秋月「いや、別に俺は百合を体験したいわけじゃ……。……おい神崎、お前も何か言ってやれ」

ひでり「女体化……いいかも……!」

秋月「えっ」



ひでり「男のときでさえこんなにカワイイボクが女の子になっちゃったら、いよいよスーパーカンペキプリティーアイドルじゃないですか!!」

照「ひでひでちゃんも乗り気だし、これはもう決まりだね! というわけで改めて、この中に性転換できる薬を開発したクリエメイトちゃんはいませんかー?」

歌夜「いるわけないでしょ」

照「えっ!? いないの!?」



歌夜「えっ!? じゃないですよ。アルケミストをなんだと思ってるんですか。我々は怪しい薬を開発するクラスじゃないんです」

照「えー? でも、媚薬を開発しようとしているアルケミストちゃんこないだ見かけたよ?」

歌夜「……”基本的に”怪しい薬を開発するクラスじゃないだけです。アルケミストの力をどう使おうが、その辺は個人の自由ですし」

照「だったら……」

歌夜「でも、それだってあくまで需要があるからやってるんですよ。少なくとも私は性転換の薬とかいう劇薬の需要なんて聞いたことないです」

照「需要ならここにあるよ?」

ひでり(うんうんと頷く)

秋月(ぶんぶんと首を振る)

歌夜「……本当にあるようには見えませんが、そういうことが言いたいんじゃないです。性転換の薬なんてけったいなもの、ここにはないってことですよ」

ひでり「え~、そんな~!」

秋月(ほっと胸をなでおろす)



照「そっか、ないのか~……。……じゃあ、私が作るよ!」

秋月・ひでり「えっ」

歌夜「……正気っすか? 先輩、魔法使いでしょ?」

照「私、今からアルケミストになります!」

みんな「えっ!??!??!?!??!?」

歌夜「(こめかみを抑えて)はぁ~~……」

照「待っててねあつきーくん、ひでひでちゃん! 立派なアルケミストになって、性転換の薬を作ってきてあげるからね!」

秋月「いやあの、ちょっと」

ひでり「照先輩……あれがとうございます! いい先輩を持てて、ボクは幸せ者っす!! (泣)」

歌夜「え? そこ泣くところなの?」



照「おーい、そこのアルケミストちゃーん! ちょっと錬金術のいろはについて教えてほしいんだけどいいかな?」

綾「えっ私!?」

ゆん「ええと、うちに来られても教えれることそんなにないってゆうか……」

ひでり「あっ、照先輩行っちゃった」

歌夜「全く、あの人は……」

秋月(頭を抱える)

ひでり「……秋月さん? どうしたんすかうずくまっちゃって」

秋月「どうしよう……」

歌夜「……秋月くん、だっけ。(秋月の肩に手を当てて)大丈夫、気持ちはよくわかる。……強く生きてね」

ひでり(うわ、こんな疲れた表情してる歌夜さん初めて見た)






――数日後。スティーレ二号店にて。


苺香「今日はお客さんの入りがよくないですね」

麻冬「なんでも、広場でイベントがあるみたいよ」

苺香「なるほど、そういうことでしたか」

夏帆「――っ、たいへん! たいへんだよ麻冬さん、苺香ちゃん!!」

苺香「あ、夏帆さん。お疲れ様です」

麻冬「どうしたの、そんなに慌てて」

夏帆「それが、たいへんなんだよ! 広場のイベント見に行ってたんだけど、秋月くんが!」

苺香・麻冬「……??」



――広場にて。


照「さあさあ、全国のあつきーくんとひでひでちゃんファンのみんな! 今日は集まってくれてありがとー!!」

みんな「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

照「今日はいよいよ、照さん作・あややちゃんとゆんゆんちゃん監修の、性転換の薬を飲んだあつきーくんとひでひでちゃんをお披露目したいと思います!」

みんな「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

苺香「えっ性転換ですか!?」

麻冬「うっっっっっっわ……」



照「衣装はライネルちゃんに作って貰いました!!」

麻冬「しかも、やたらと用意周到ね……。以前のアイドルユニットのときのコネクションを活かしているのかしら」

夏帆「感心している場合じゃないよ! 女体化した秋月くんの姿が披露されるんだよ!? ……そんなの、」

苺香「そんなの?」

夏帆「……そんなの、超気になるじゃん! 早く見たい!」おめめぴかぴか

麻冬「はぁ~~~~……」

苺香「…………?」

照「では、登場していただきましょー! どうぞー!!」

ひでり「いえーい!! ファンのみんな、見てるー!? 女の子になったひでりきゅんで――――っす!」

麻冬「うわ」



苺香「あっ、ひでりちゃんです! 勢いよく飛び跳ねて登場してきました!」

夏帆「あれ? でも、秋月くん出てこないよ? どうしちゃったのかな?」

ひでり「……ちょっと、秋月さん? みんな待ってますよー?」

秋月「死にたい……」

照「あつきーくん、カムヒアー!!」

秋月「死にたい……」

ひでり「もう、しょうがないですねー……。……よっこらしょ、っと」

秋月「え、ちょ、」

苺香「あっ! ひでりちゃんに引きずられて秋月さんが出てきました!」

夏帆「どれどれ~~~~? …………っ!!」

麻冬「!!!!!」

みんな「……………………」

秋月「……?」



みんな「……か、かわいい~~~!!!」

秋月「えっ」

夏帆「かわいい! なんか、想像してたよりずっとかわいいよ!」

麻冬「顔がいいわね……。三番目くらいに仲間になるクール系魔法少女のコスとか似合いそうだわ」

苺香「よくわかりませんが、とてもかわいらしいと思います!!」

みんな「かわいいーーー!!! 秋月ちゃん、かわいいよーーーー!!!!!」

みんな「A・KI・TU・KI !!  A・KI・TU・KI !!  A・KI・TU・KI !!」

ひでり「おーおー、大人気じゃないですか。よかったですね秋月さん」

秋月「死にたい……」







照「こうして、エトワリアは完璧な百合園に返り咲くことができたとさ。めでたしめでたし」
歌夜「なにこれ」


終われ

秋月くんをきららヒロインと会話させたくて書いたらなんかよくわからん話になってしまいました。全方位にごめんなさい。
美雨さん実装前に書いたので出てきませんでした! それについてもごめんなさい!!

秋月くんとひでりちゃん実装早くして

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