池袋晶葉「逆転の蹴」 (29)


モバマスSSです。
 

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池袋晶葉「う~~む・・・」

ロボ「・・・」ヌーーイーーンヌーーイーーン

晶葉「やはり上手くいかんな」

原田美世「やっほー晶葉ちゃん!それ新しいロボット?」

晶葉「ああ、美世か。その通り、新しく作ったものだ」

ロボ「・・・」ヌーーイーーンヌーーイーーン

晶葉「このあいだ体を動かす力学について学んでな、その知識を利用して作ってみたのだが・・・」

ロボ「・・・」ヌーーイーーンヌーーイーーン

美世「ずいぶんゆっくり動くんだね。太極拳の再現でもしてるの?」

晶葉「いや、そんなつもりはないんだがな」

美世「じゃあもっとギア上げていこうよ」

晶葉「残念ながらこの子のギアはこれで最大だ」

晶葉「新しく試してみた方法では思った以上にスピードが得られなくてな・・・」

美世「へぇ~、そうなんだ」

 



美世「そう言えば前から気になってたんだけど」

美世「ロボットってどうやって動いてるの?」

晶葉「それは動力源の話かな?それとも駆動システムかな?」

美世「両方」

晶葉「ふむ、動力源に関しては電気であることが多い」

晶葉「この子のようにスタンドアローンで動くものは大容量バッテリーを搭載している」

晶葉「車で言えばガソリンタンクにあたる部分かな?」

美世「そうだね。車にもバッテリーは積んでるけど」

美世「あれはあくまで始動のセルを回したりライトを点灯させるためのサブだからね」

美世「あ、でもハイブリッドカーや電気自動車は例外だね」

 



晶葉「駆動システムは二足歩行ロボットやサイズが小さい物の場合は電気モーターを使うのが主流だな」

美世「さすがにガソリンエンジンじゃないよね、あはは」

晶葉「まあな。だがフィクションに登場するような巨大なロボットならば、発電用のジェネレーターとしてエンジンを積むのはありかもしれない」

晶葉「さておき、電気モーターは始動から最大速度に達するまでのレスポンスが速いのが特徴だ」

美世「足回りが硬い車みたいにキビキビ動くってことかな?」

晶葉「然り。そして小型化が容易なのも利点の一つだ」

美世「あ、そっか・・・エンジンはガソリンが燃焼するスペースとピストンのストロークを確保しなきゃいけないから」

美世「コイルと回転軸ですむ電気モーターに比べると一定以上の小型化は難しいよね」

晶葉「まあ電気モーターのパワーはコイルの大きさに比例するので小さく出来れば良いというものでもないがな」

美世「用途に応じた使い分けだね」

 



晶葉「で、ロボットの駆動部分・・・要するに人間で言う関節にあたる部分だな」

晶葉「そこにモーターを仕込んで腕や足の曲げ伸ばしを行うわけだ」

美世「と言うか、関節のスペースだとモーターくらいしか仕込めないか」

晶葉「そうだな・・・それに、仮にガソリンエンジンの小型化が可能で関節に仕込んだとしても」

晶葉「ロボットの体中いたるところで爆発が起こっていると考えると少々怖いだろう?」

美世「あぁ~・・・それは危ないね。放熱も追いつかないだろうし」

美世「オーバーヒートするのはライブだけで充分、なんてね!」

晶葉「ははっ、そうだな」

晶葉「そうそう、もう一つの電気モーターの利点を挙げると、精密な動作が可能だという点だ」

晶葉「厳密に言えばサーボモーターと呼ばれるモノなんだが、これは電気モーターに回転速度や角度を検出する装置を組み合わせたものだ」

晶葉「この検出器をコンピューターによって電子制御することで、ミリ単位の動作をさせることもできる」

美世「モーターって思ってたより凄いんだね!」

 



美世「そういえば、最新の電気自動車だと加速性能や経済性なんかはガソリンエンジンより凄いって聞いたよ」

晶葉「そうなのか?」

晶葉「完全電気駆動の車の普及がそれほど進んでいないことから鑑みるに、車両に関してはガソリンエンジンのほうが総合的な性能は良いと思っていたのだが?」

美世「あ~電気自動車の普及が進んでないのはね、たぶんバッテリーが原因かな」

晶葉「なるほど、バッテリー容量が少ないのか・・・」

美世「うん、一回の充電で走れる距離が短いから、毎日長距離走る人は不安だろうね」

美世「それに出先で充電しようにも、スタンドが凄い少ないから不便だし、充電に何十分もかかるしで・・・」

晶葉「インフラの問題もあったか・・・現段階では運送業などにはとても使えそうもないな」

晶葉「逆に言えばバッテリーとインフラさえ解決すれば普及は時間の問題とも言えるか」

美世「そうだね、最近実用化してきた自動運転技術も電気自動車のほうが制御しやすいらしいから、いずれは取って代わられるだろうね~」


美世「ところでさ、この子はどうやって動いてるの?」

ロボ「・・・」ヌーーイーーン

美世「駆動音がモーターっぽくないんだけど・・・」

晶葉「ほほう、気付いたか。さすがだな!」

 



晶葉「この子には油圧シリンダーを使ってみたのだ」

美世「油圧かぁ・・・道理で遅いわけだ」

晶葉「ポンプの圧力を上げればもう少し高速で動かすことも可能だが、その分ポンプが大型化して重量も増すからな・・・」

晶葉「ロボットのサイズの問題から、スピードはこれが限界だな」

美世「どうして油圧を採用したの?」

晶葉「より人体に近い構造にしようと思ってな」

美世「ああ、筋肉の収縮を油圧シリンダーで再現してるんだね」

晶葉「うむ・・・ただ、油圧を採用したというよりは、伸縮する機構で実用的なパワーを持つものが油圧くらいしかなかった、というのが実状だな」

晶葉「いやまあこのサイズなら空気圧シリンダーでも十分作動するが、コンプレッサーがスペースを食うからなぁ」

美世「スタンドアローンだと厳しいか~」

 



美世「このスピードとレスポンスじゃ不意に飛んできたものを受け止めるとか、転んだときに足を踏ん張るとか」

美世「そういう咄嗟の瞬発力が足りないよね」

晶葉「一応、油圧でも瞬発力を出せないことはないが」

美世「伸縮部分をロックして圧力かける方法かな?」

晶葉「そう、それからロックを解除して圧力を一気に解放する」

美世「要はデコピンと同じ原理だよね。でも圧力をかけてから解放までにタイムラグがあるから肝心の咄嗟の時には間に合わないっていうね」

晶葉「だからといって常に圧力をかけ続けるのはなぁ」

美世「やっぱり怖いよね~」

晶葉「あぁ・・・万が一ロックが破損したら突然、超高速のパンチが飛んでくるわけだからな・・・」

美世「ふむぅ・・・やっぱりモーターが一番ってことかな?」

晶葉「いや、そうとも限らないぞ」

晶葉「スピード、精密さ、レスポンスの早さはモーターに分があるが、馬力とフレーム強度は油圧に軍配が上がるな」

晶葉「重労働を行うためのロボットならば、油圧を採用するほうがいいかもしれないな」

晶葉「建設機械の多くが油圧式なのも、やはり馬力と強度を優先してのことだろう」

 



晶葉「今回のロボットは人体を模した構造を優先したかったから、出来れば高効率かつ柔軟性の高い人工筋肉が理想だったのだが・・・」

美世「人工筋肉・・・?なんだかすっごい最先端テクノロジーって感じの響きだね!」

晶葉「そうだな。実際、人工筋肉は未だ研究段階のものが多く、実用化されているのは極一部・・・」

美世「あ、一応実用化してるんだ?」

晶葉「だが効率があまりよくないものばかりだな」

晶葉「ちなみに人工筋肉というとバイオテクノロジーによって生産された生体筋肉を模したものだと思われがちだが・・・」

美世「うん、人工筋肉って聞いた時の第一印象は如何にもバイオ!って感じたよ」

晶葉「広義には材料に因らず柔軟性の高い伸縮機構、アクチュエータ全般を指す」

晶葉「私も研究しているが、やはり一般化はまだまだ難しいな」

 



ガチャッ!

南条光「あっ、博士!ここにいたのか」

晶葉「光か、おはよう」

美世「おはよー!光ちゃん!」

光「ああ!おはよう!」

光「博士、ちょっと相談があるんだ。この動画を見てくれないか?」

晶葉「これは・・・バッタか?」

美世「バッタがジャンプするところだね」

光「さっき公園で撮影してきたんだ」

晶葉「なぜバッタを?」

光「アタシはいま必殺技の研究をしてるんだけどさ」

晶葉「ほほう、それは面白そうだな!」

美世「どんな技なのかな?」

光「最近の特撮によくあるCGを駆使した派手な技はもちろん好きだけど・・・」

光「やっぱりヒーローなら、己の身ひとつで正々堂々と敵を打ち破る技が良いなって思って」

光「ある蹴り技を修得しようと考えたんだ」

晶葉「バッタ・・・蹴り・・・なるほど、アレか!」

美世「あっ!それなら私も知ってるよ!」

 





光「その軌跡は流星の如し!」シュバッ!

晶葉「必殺技の原点にして王道!」ビシッ!

美世「日本を代表するヒーローの代名詞!」ババン!

光「それは・・・」グググッ!



光・晶葉・美世『ライダーキック!!!』ドカーン!



 



光「フッ、決まった・・・!」

光「で、ああいう蹴り技を使うには強いジャンプ力が必要だろ?」

光「そこで仮面ライダーの改造の元になったバッタの動きを参考にしてみようと思ったんだけど・・・」

晶葉「ふむ、バッタは助走なしのジャンプで自らの体長の何倍もの距離を進むからな、参考にしたくなるのは理解できる」

光「でもアタシじゃよく見てもジャンプ力の源がわからなかったんだ」

光「それで博士ならなにかわかるんじゃないかと思って」

晶葉「残念ながら、バッタのジャンプ力の源は外から見てわかる類いのものではないんだ」

美世「そうなの?関節の構造がジャンプに特化してるとかじゃないんだ?」

晶葉「うむ、それも全く無関係というわけではないが、結局のところジャンプのフォームは曲げた足を伸ばすという人間と同じ原理だ」

晶葉「なのになぜあれほどのジャンプ力を生み出せるのかと言えば、『レジリン』という物質を使用しているからだ」

光「れじりん?」

 



晶葉「レジリンは高弾性たんぱく質の名称で、これは人間の体には存在しない」

美世「高弾性・・・つまりゴムとかバネみたいな性質があるってこと?」

晶葉「その通り、変形した状態から元に戻ろうとする力が強いということだ」

晶葉「要するに、バッタの足は弓を引いたりバネを押し縮めるのと同じ要領で『溜め』を作り」

晶葉「それを解放することであの驚異的な瞬発力を発揮しているのだ」

晶葉「もしレジリンかそれと同様の性質をもつ物を人工的に合成、制御できれば」

晶葉「人工筋肉業界や材料工学業界に革命が起こるかもしれないな」

美世「へぇ~そんなにすごいものなんだ!」

晶葉「エネルギーを運動に変換する効率が極めて良いからな。具体的には筋肉の倍近くの性能だ」

光「でも・・・人間の体にはないんだよな・・・」

晶葉「ああ・・・バッタ並のジャンプ力を得るには、それこそ改造人間やサイボーグにならないと無理だな」

 



美世「なんとか生身のままでライダーキックを実現する方法は・・・」

美世「そうだ!ライダーなんだからバイクで加速をつければいいんじゃないかな?」

光「えっ?それは己の身ひとつとは言えなくなるんじゃ・・・」

美世「光ちゃん・・・これはある自動車メーカーのコンセプトなんだけど・・・」


美世「人馬一体」


美世「って言葉があるんだ」

美世「文字通り、人と馬が一体であるかのように滑らかに連携している様って意味でさ」

美世「その自動車メーカーは、人と車が一体になれる製品作りを心掛けてるんだ」

光「う、うん・・・」

美世「なにが言いたいのかっていうとね」

美世「光ちゃんがバイクを自由自在に乗りこなせるようになれば・・・」

美世「それはもう自分の手足も同然と言っても過言じゃないよ!」

光「・・・」

美世「・・・」



光「そうだな!!」

美世(あっ・・・この子案外チョロい・・・)

 



晶葉「ふむ、ではバイクで助走してから飛び蹴りに移行するわけだな」

美世「いやそれはダメだよ!バイクがコケて傷だらけになっちゃう!」

美世「そんな可哀想なことできないよ!」

晶葉「ではいっそバイクで突撃するか」

光「すでにキックですらなくなってるぞ!?」

晶葉「そんなことはないさ」

晶葉「光よ、バイクはしばしば馬に例えられるな」

晶葉「そして馬に『手』と呼ばれる部位は存在しない」

晶葉「あるのは前足と後ろ足だ」

晶葉「すなわちバイクの前輪は前足に該当する」

晶葉「ならば、前輪をぶつける攻撃はなんと呼ぶべきだ?」

光「・・・」

晶葉「・・・」



光「紛れもなくキックだな!!」

晶葉(これも通じるのか・・・ちょっとチョロすぎないか?)

 



晶葉「ではライダーキックを実現するためのバイクを考えるとしようか」

美世「じゃあさ、こういう機能も欲しくない?」

晶葉「ほう、それは面白そうだ!」

晶葉「となるとあそこをああして・・・」

美世「ついでにここもこんな感じで・・・」

光(あ~物作り談義はじまっちゃったか・・・これは長くなりそうだ)


光(今のうちに状況を確認しておくか)

・・・・・・

晶葉「よし!決定だ!」

美世「まずは万が一の転倒に備えてオートバランサー機能!」

晶葉「さらに呼べばいつでも飛んでくる!自律運転モード!」

美世「怪人センサー搭載でどんな獲物も逃さない!地の果てまで追いかけろ!」

晶葉「悪は見つけ次第殲滅だ!自動攻撃システム!」

美世「極めつけは!乗る人がいなくても安心!」

晶葉「ロボットモードに変形して迎撃だ!」

光「・・・なあ・・・」



光「それもうアタシいらないんじゃないか?」

晶葉・美世『・・・ハッ!!?』



光「それにさ、ライダーって本来はバイクや馬に乗る人のことだろ?」

光「やっぱりアタシが蹴らなきゃライダーキックにならないんじゃ・・・」

晶葉「すまない。話がわかる相手がいるとつい暴走してしまうな」

美世「うんうん、つい悪ノリしちゃうよね~」

 



美世「じゃあどうしよっか?」

晶葉「そうだな・・・よくよく考えれば己の身ひとつとは言っても、完全な生身に拘る必要はないな」

晶葉「仮面ライダーはあまり詳しくないのだが、多くのライダーは改造を受けていたり超人だったりするのだろう?」

晶葉「出自がただの人間の場合もあるかもしれないが、番組の特性を考えればパワードスーツや変身システムのような外的なもので戦闘能力を得ていると予測できる」

晶葉「生来持っている人間の力のみで戦う者はほぼいないのではないか?」

光「そうだなあ・・・響鬼は修行の結果得た力だけど、さすがに世界観が違いすぎるし・・・」

晶葉「だからバイクは却下するにしても、道具の補助を受けるのは大した問題ではないだろう」

光「うん!言われてみれば全然問題じゃないな!」

晶葉「ふむ、現実的な手段としては・・・脚力を補助・増幅する簡易パワードスーツの開発だな」

光「出来るのか!?」

晶葉「フッ、私を誰だと思っている?」

晶葉「ちょうど試作中の人工筋肉のテストをしたいと思っていたところだ」

晶葉「油圧とのハイブリッドならば、それなりのパワーも確保できるかもしれない」

晶葉「早速取り掛かろう」

光「やった!!」

美世「私も手伝うよ!」

 



・・・・・・


美世「ここはこうした方がいいんじゃないかな?」

晶葉「なるほど、その手もあるか。光はどう思う?」

光「アタシはそっちの方が好みだな」


・・・・・・


晶葉「美世、ここを押さえておいてくれ」

美世「了解!」

晶葉「光、そこのスパナを」

光「わかった!」


トンテンカンテン!ジジー!バチバチ!


・・・・・・


晶葉「むぅ・・・衝撃吸収機構のストロークが足りないか?」

光「アタシは少しくらい負担があっても平気だぞ?」

美世「いやいや、そこは妥協できないでしょ!」


・・・・・・


美世「よし!完成が見えてきたね!」

光「じゃあアタシは実験できる場所を確保してくる!」

晶葉「わかった!仕上げは任せておけ!」


・・・・・・


晶葉「出来たぞ!ライダーキック補助スーツだ!!」

美世「やったね!」

光「さすが博士だな!」

晶葉「いや、まだだ。喜ぶのは実験が成功してからにしよう」

 



~トレーニングルーム~


美世「衝撃吸収マットよし!ターゲット用の板よし!」

光「準備は整ったな!」

晶葉「それにしてもずいぶん大きな板を用意したんだな。部屋を半分に仕切るほどとは・・・」

光「ああ!どうせなら派手な方がいいと思ってさ!」

晶葉「ふむ、せっかくの機会だ。それもいいな」

晶葉「光よ、私の計算ではジャンプ力、キック力ともに倍以上になっているはずだ」

晶葉「くれぐれも気を付けてくれ」

美世「着地まで油断しちゃだめだよ!」

光「わかった!それじゃあ行くぞ!!」



光「うぉぉぉぉぉ!!」ダッダッダッダッ!

光「とうっ!!」ダンッ!

晶葉(ジャンプは成功!)

美世(凄い!高い!)



光「ライダーーーーキィィィック!!!!」



バキィッ!!!



光「・・・!」スタッ!


美世(板が・・・!!)

晶葉(割れた!!)

光(着地も決まった!!)

 



光「よし!大成功だな!博士!!」ハイタッチ!

美世「やったね!晶葉ちゃん!!」ハイタッチ!

晶葉「ああ!予想以上の威力だ!!」ハイタッチ!

ありす「すごい発明です!」ハイタッチ!

文香「さすが晶葉さんですね」ハイタッチ!

晶葉「はっはっはっ!そうだろうとも!」ハイタッチ!


晶葉「・・・・・・」





晶葉「!?」



 



晶葉「ありす!文香!いつの間に!?」

ありす「私たちだけではありませんよ」


ドドドドドド!!

茜「すごいです!!感動しました!!!」トラーイ!!!

凛「すごいねこれ」ハイタッチ!

未央「みおちゃんビックリだよ!」ハイタッチ!

卯月「本当にすごいですね!」ハイタッチ!

フレデリカ「イエイ!実験大成功!」ハイタッチ!

奈緒「なあ、あとでアタシも試していいか?」ハイタッチ!


晶葉「・・・?・・・??」ハイタッチ!

晶葉(光が蹴り破った板の向こうから続々と・・・)

 



杏「次は杏が楽できるスーツよろしくね~」ハイタッチ!

真奈美「いやはや、君に不可能はないのかい?」ハイタッチ!

蘭子「まさに流星の如き蹴りであった!」ハイタッチ!

拓海「機械はよくわかんねーけどよ、こりゃハンパねぇシロモノだな!」ハイタッチ!

早苗「でもあんまり危ないの作っちゃダメよ~」ハイタッチ!

比奈「いやぁ~リアルライダーキックを拝める日が来るとは思わなかったっス!」ハイタッチ!

薫「晶葉お姉ちゃんすごーー!!」ハイタッチ!

みりあ「ピョーーン!って飛んでたよ!ピョーーンって!!」ハイタッチ!

のあ「さすがね・・・」ハイタッチ!

珠美「見事に成し遂げましたな!」ハイタッチ!

小梅「すごいね・・・」ハイタッチ!

輝子「ヒャッハァァー!すげぇ蹴りだったぜ!!」ハイタッチ!

幸子「カワイイボクが認める人ですからね!当然の結果です!」ハイタッチ!

亜季「お見事であります!晶葉殿!」ハイタッチ!

穂乃香「素晴らしいジャンプでした」ピニャー!

忍「あんなに高いの見たことないよ!」ハイタッチ!

柚「カッコよくキマッたね!」ハイタッチ!

あずき「ライダーキック大作戦成功だね!」ハイタッチ!

愛海「パイターッチ!」ガバッ!

周子「こーら!今日の主役にそれはあかんよー」ガシッ! ハイタッチ!

かな子「成功おめでとう!お祝い期待しててね!」ハイタッチ!

 



晶葉「ひ、光!これはどういうことだ!?」

光「どうしたもこうしたもないよ」

光「本当にわからないのか?まあその方が好都合だけど」


光「それじゃあみんな!行くぞ!!」

光「せーの!!!」





『晶葉ちゃん!お誕生日おめでとう!!!』





晶葉「・・・あぁーーーっ!?」

晶葉「研究に没頭しすぎて忘れていた!!」

晶葉「そうか、今日は私の誕生日だったか・・・」

光「はっはっはっ!博士らしいな!」

晶葉「なんということだ・・・みんな、わざわざありがとう!」

晶葉「ん?ということは、美世もグルか?」

美世「まあね!光ちゃんと一緒に時間調整兼誘導係ってとこかな!」

晶葉「これは参ったな。見事に騙されたよ」

 



光「なあ・・・博士」

晶葉「何だ?」

光「今日の発明、どうだった?」

晶葉「ふむ、実にやりがいのある課題だった」

晶葉「それに、仲間とともにひとつの目標に向かって突き進むのは・・・」

晶葉「やはり何度経験してもいいものだ。とても楽しかったよ」

光「そっか・・・」

光「これはさ、アタシの勝手な思い込みなのかも知れないけど・・・」

光「博士は、誰かのために無理難題を実現しようとしてるときが」

光「一番、輝いてて楽しそうに見えるんだ」

光「アタシのワガママを叶えてもらっておいてなんだけどさ・・・」

光「その時間と、このサプライズパーティーがアタシからのプレゼントってことでどうかな?」

晶葉「フフッ、私のことをよくわかっているじゃないか!」

晶葉「もちろん、ありがたく受け取っておくよ」

光「それじゃあ博士!これからもよろしくな!!」



晶葉「ああ!この天才・池袋晶葉に任せておけ!!!」



晶葉「よし!パーティーを始めようか!」

光「おう!!」



おわり

 


以上。
池袋晶葉は誕生日可愛い、挑戦者可愛い、博士可愛い、天才可愛い、とにかく可愛い。
それだけ伝われば十分だ。

 



過去作宣伝


池袋晶葉「逆襲の谷」

池袋晶葉「逆説の楽」

鷺沢文香「逆光の園」

池袋晶葉「逆調の星」

池袋晶葉「逆睹の衣」

池袋晶葉「逆賭の衣」

池袋晶葉「逆感の僕」

池袋晶葉「逆月の兎」

池袋晶葉「逆胴の道」

池袋晶葉「逆悪の華」

池袋晶葉「逆比の山」

池袋晶葉「逆導の幸」


誕生パーティー参加者は自分の過去作に登場させたアイドルとなっております(時子様を除く)。
公式で晶葉と絡みがあるアイドルを出す知識と実力がないことをまことに申し訳なく思っております、はい。

 

蘭 子「混 沌 電 波 第 171幕!(ち ゃ お ラ ジ 171回)」
蘭子「混沌電波第171幕!(ちゃおラジ171回)」 - SSまとめ速報
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柚「狩らせてもらうよ。キサマのぴにゃンバーズ!」
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