【かぐや様は告らせたい】白銀「アニメ化記念!」かぐや「短篇集!」 (35)

①かぐや「そうです! アニメ化です! アニメ化!」早坂「はぁ……」


かぐや「……」

早坂「どうしたんですか? 深刻そうな顔をして」

かぐや「どうやら会長はアニメのキャラと結婚したいみたいなの……」

早坂「……なるほど」

かぐや「ま、まさか会長がそんな性癖を持ってるなんて」

早坂「そういえば会長は『桃缶』という漫画が読める『ミドジャン!アプリ』を携帯にダウンロードしていましたね」

かぐや「そうなの! しかも最新話が1話40円で読めるみたいで……」

早坂「入れてて良かったミドジャンアプリ! というやつですね」

かぐや「……」

早坂「……」

かぐや「まぁ、今週号のヤンジャンのネタは置いておいて、話を戻しましょう」

早坂「そうですね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528565684

かぐや「それでどうやって会長を現実に戻したらいいのかしら……」

早坂「うーん」

かぐや「……やはり、アニメではなく現実の魅力を教えるしか……」

早坂「アニメ……。そうです! アニメですよ! かぐや様!」

かぐや「え? どういう…………ま、まさか」

早坂「はい」


かぐや「四宮家の力を使って、私達の話をアニメにさせるという事ね」

早坂「そうです。四宮家の力でアニメを死滅………………え?」



かぐや「ふふっ。これで会長はアニメの私に恋焦がれて……」


☆妄想中~~~~~~~~~~~

白銀『くそーーっ。このキャラ可愛すぎるだろう! って、このキャラ四宮にそっくりだし同姓同名じゃねーか!』

白銀『うおおおお! 四宮! 俺と結婚してくれー!』

かぐや『わーい』

~~~~~~~~~~~~~~~


かぐや「という事になるでしょう!!」

早坂(……本当にそんな事になったら気持ち悪いと思いますが)

かぐや「そうです! アニメの最後は結婚までさせましょう! 原作崩壊? 大丈夫です。原作がすぐに追いつきます!」

早坂「わかりました。では、そのように手配を」

早坂(アニメで結婚までやってモデルが私達でしたー。と、会長にバレたらドン引きされる気が……)


かぐや「~♪」

早坂(まぁ、かぐや様が嬉しそうですし。バレないように頑張りますか……)


早坂「あっ、かぐや様」

かぐや「どうかしました?」


早坂「アニメ化おめでとうございます」ニコッ



 本日の勝敗
 かぐやの勝利
 勝因・本当にアニメ化した

①終わり

②かぐや「彼氏ができました(大嘘)」


早坂「……え?」

かぐや「前回、私がラブレターを貰った時に会長はかなり同様していました」

早坂「会長がかぐや様の為に必死になってくれたせいで、かぐや様は嬉しくて嬉しくて、ベッドの上でオットセイみたいにのたうち回っていた日の事ですね」

かぐや「そんな事していません! それはあなたの勘違いです!」

早坂「そうですね。私の勘違いだったら嬉しいなー」


かぐや「話を戻します!!! そこで今回彼氏ができたと言えば!」



かぐや「会長は私を取り返す為に、告白するに決まっています!」ドーン


早坂「……」

早坂(うーん、あの会長なら普通に諦めるのでは……。そもそもなぜかぐや様はこんな考えを……)

早坂「……」

早坂(ま、まさか!)

早坂(先日、お姫様が悪い奴と政略結婚させられそうになった所を、白馬に乗った王子様が助けに来てくれるという漫画を読んだせいで!?)

かぐや「ふふっ。明日が楽しみね」

早坂(乙女みたいに目をキラキラ輝かせて……)

かぐや「あら? 暗い顔をしてどうかしたの?」

早坂「実は黙っていたのですが、会長さんに彼女が出来ました」

かぐや「へ? 何を言っているの? 私と会長はまだ付き合っていませんよ」

早坂「なぜかぐや様が彼女なんですか? もちろん、別の女性の方とですよ」



かぐや「……え?」



早坂「というのは嘘です」

かぐや「……へ?」

早坂「どう思いました?」

かぐや「確かにあなたは冗談が好きですが、さすがに今回のは行き過ぎです! 正直見損ないました」

早坂「かぐや様は同じことを会長さんにしようとしていたのですよ?」

かぐや「……ぁ」

早坂「かぐや様が『恋人ができました』と会長に言ったとして」

早坂「もし、会長さんがかぐや様を諦めたらどうするんですか?」

早坂「もし、会長さんに嘘がバレたら……その後、どうなると思います? 私は見損なわれると思いますよ」

かぐや「……」

かぐや「そうね。私が間違っていました」

早坂「わかってくれましたか」ホッ




かぐや「じゃあ、許嫁ならどうかしら? そうだわ。早坂が男装して許嫁になってくれれば!」

かぐや「四宮家なら許嫁くらい不思議ではないし。そこで会長と私が漫画のような運命的な駆け落ちを----」

早坂(うわぁ)

 かぐやに恋愛系の漫画は絶対に読ませないと誓った早坂であった。


 本日の勝敗
 早坂の敗北
 (漫画の管理が増えた)



②終わり

③伊井野「」イライライライラ 藤原「……」石上「……」

伊井野「いらいらいらいら」

かぐや「伊井野さんイライラしてどうしたんですか?」

伊井野「いえ、イライラしていません。いらいら」

かぐや「いえ、どう見てもイライラしています。まったく困ったことがあったら相談してください。あなたは私の可愛い後輩なんだから」

伊井野「じゃあ、言わせてもらいますけど」

かぐや「はい?」


伊井野「四宮副会長はなんで会長の膝の上に座っているんですか!?」

かぐや「え? ここに座れば会長は私しか見えなくなるでしょう?」

伊井野「あああああああああああああああああああああああーーーー!!イライラするーーーー!!」

白銀「い、伊井野? 一体どうしたんだ?」

かぐや「大丈夫よ、伊井野さん。アニメではきっと登場すると思いますよ」

伊井野「そんな心配してません!!! というか登場しなくても別にいいです!」

かぐや「え? そうなんですか?」

伊井野「はい。どうせ2期とかやるだろうし、その時に登場すればいいです」


かぐや「それは残念です。私はとても楽しみにしているのに」

伊井野「はぁ? そうなんですか?」

かぐや「会長のカッコいいボイスを録画できるのが楽しみで楽しみで」

伊井野「きいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

白銀「ちょっと待て! それは聞き捨てならんな!」

かぐや「か、会長?」

伊井野「そうです。会長も言ってやってください」

白銀「俺は四宮の可愛らしくコロコロ変わる表情も楽しみにしている」

かぐや「か、会長//」

伊井野「聞いてねええええんだよおおおおおお!」


石上「伊井野。ちょっと待った」

伊井野「い、石上?」ハァハァ

石上「これ以上キャラ崩壊すると苦情が来そうだから、一言言わせてもらうけど」

伊井野「言わなくていい。石上は黙って」

石上「あっ……はい」

伊井野「って、ちょっと見てない間になんで手を握ってるんですか!」

かぐや「知らないんですか? 会長の手はとっても優しい感じがするんです」

白銀「俺は四宮の手を握っているだけで安心する」

かぐや「会長……//」

白銀「四宮……//」

伊井野「二人だけの世界に入らないでーーーーー!!!」


ガララッ


藤原「話は聞かせてもらいました!」

伊井野「藤原先輩!?」

藤原「ミコちゃん! ここは私に任せて!」

伊井野「天使!」

藤原「会長! 私知ってるんですよ!」

白銀「え? 俺が四宮を好きすぎて困っている事か?」

かぐや「なっ//」

藤原「違います! 会長が浮気している事です!」

伊井野「……クズめ」

かぐや「ふっ、何を言うかと思えば、会長が浮気? 会長は常に私とべったり。そんな事ありません」

藤原「昨日の17:30。会長が何をしていたか? 知ってますか?」

白銀「!!」

かぐや「何を言っているの? 昨日は私の家の夕食に生徒会のメンバーを招待したじゃない。もちろん会長も一緒でしたし、いつ浮気を?」

石上「ま、まさか!」

藤原「さすが石上くん! 気づいたようですね!」

石上「藤原先輩が鼻血出して止まらなかった時の事ですよね!」

藤原「違うーーー! 鼻血は出したけど、違うの!」

かぐや「鼻血……ま、まさか!」

藤原「そうです! 会長はハーサカ君と二人っきりで会っていたんです!」

白銀「なっ!」

伊井野「そういえば、会長はトイレで席を立った事があったような」

かぐや「ふぅ。何を言うかと思えば。会長はハーサカと知り合い。少し話をした程度でしょう」

藤原「そうです。少し話をしていましたよ。『俺と今度買い物に行こうぜ』って」

かぐや「……え?」


白銀「ち、違うんだ! これは!」

藤原「まったく……犯人はみんな同じことを言いますよね」

伊井野「先輩。鼻血が……。私のハンカチ使ってください」

藤原「ミコちゃん。ありがとう。でも、これで事件解決だね♪」

伊井野「さすが藤原先輩です。頼りになります!」

石上「いや、解決してないから! この女のせいで面倒な事になっただけだから!」

かぐや「どういう事ですか?」ゴゴゴゴゴゴ

白銀「いや、これは……その……」

かぐや「会長? 勘違いしないでください。私は寛容です。束縛したりしません。……ですが、言いましたよね? 私と恋人になった時に、他の女と……他の人と、生徒会のメンバーだろうが二人っきりになるのは禁止と」

石上(そ、それは寛容じゃないような……。というか相手が男だろうが二人っきり禁止とか……)ガタガタ

伊井野(こ、怖い)ブルブル


白銀「いや、それはだな……」

藤原「ふぅ。かぐやさんいけません。男は浮気する生き物……むぐぐ」

伊井野「石上!? なんで藤原先輩を押さえつけてるの!? というか先輩に触らないで!」

石上「これ以上面倒な事にしたらダメだろ!」

藤原「むぐぐ」

かぐや「会長? 『それは』なんですか?」ニコニコ

白銀「ほら、今度の土曜日って俺達が付き合って3ヶ月だろ」

かぐや「……あっ、ま、まさか」

白銀「それでサプライズプレゼントを贈りたくてな……。そこで四宮の好みに詳しいハーサカに手伝ってもらおうと思ったんだが。いや悪かった。やっぱりこういうのは一人で選ばないとダメだよな」

かぐや「はぁ……。もちろんダメです」

白銀「……そうだな。すまん」

かぐや「本当に悪いと思っていますか?」

白銀「ああ、思ってる。本当にすまん」

かぐや「じゃあ、今度の土曜日に一緒にお買い物に行きましょう」

白銀「え?」

かぐや「記念日の品なんですよ。二人で選んだお揃いの物がいいに決まってるじゃないですか」

白銀「四宮……」




藤原「ぐすぐす。いい話ですすねー」

伊井野「さすが藤原先輩です!」


石上「ふぅ……」


石上「………………」


石上「……………………」


石上「この女、なんも解決してねーーーーー!!!!!!!!」


 本日の勝敗
 石上の敗北


③ 終わり

④かぐや「かぐや脳内裁判」


☆かぐや脳内裁判~~~~~~~~~~~~~~~~~~

かぐや(氷)「あなた大変な事をしてしまったわね」

かぐや「いや、それは……その……」

かぐや(氷)「今回は裁判も何もないわ! 私はあなたを四宮かぐやと認めません。裁判長。このかぐやに極刑を」

かぐや「ちょ、ちょっと待って、そもそも私達で争いをするのは間違っているわ」

かぐや(幼)「静粛に静粛に」カンカン

かぐや「裁判長!」


かぐや(幼)「弁護人は何かありますか?」

かぐや(アホ)「うーん、えーと」

かぐや「もうあなたしかいないの! お願い助けて!」

かぐや(アホ)「うーん、あっ、そうだ!」ピコーン

かぐや「何か思いついたの!?」

かぐや(アホ)「どんまい」

かぐや「いやーーーーー!!!」





かぐや「というかなんで会長のパンツを取ったくらいで死刑になるのよ!」

かぐや(氷)「いや、ダメでしょう」

かぐや(アホ)「だよねー」

かぐや「じゃあ、言わせてもらいますが!」


かぐや(氷)「?」

かぐや「あなた、私が会長のパンツを楽しんだ後、出てきたわよね!」

かぐや(氷)「はぁ……何を言うかと思えば……」

かぐや「本当はあなたも楽しんでたんでしょう! ええ、そうに決まってます」

かぐや(氷)「なっ! 私にはそんな性癖はありません!」

かぐや(アホ)「そうそう。パンツより歯ブラシを持ってきなさいとか言ってたよねー」

かぐや(氷)「あ、あああああなた聞いてたの!?」

かぐや「え? は、歯ブラシ……。へ、変態」ガタガタ

かぐや(氷)「じゃなくて!! そんな事言ってません!!」

かぐや(アホ)「えーそうかなー」

かぐや(氷)「はぁ……。じゃあ、言わせてもらいますが、あなたも白銀御行のパンツを手に入れた時に喜んでたじゃない。同じ穴の狢ね」

かぐや(アホ)「え? だって私は会長のすべてが欲しいから」

かぐや「なっ//」

かぐや(氷)「そうね。四宮家の人間たるもの、人を使い従えるのが家憲。そう、白銀御行のすべてを手に入れればいいのよ」

かぐや(アホ)「そして、私の全部をささげたい」

かぐや「なああああああああああああああああああああああああ//」

かぐや(氷)「あなた何を言っているのかわかっているの!?」


\カンカン/


かぐや(幼)「静粛に静粛に」

かぐや(幼)「みんな難しく考えすぎ。難しい話は別審議です」

かぐや「で、でも……」

かぐや(幼)「この裁判は、このパンツをどうするかでしょう?」

かぐや「ど、どうしましょう」

かぐや(幼)「パンツを被ってパンツマンでいいんじゃないかな?」

かぐや「結論がおかしい!」


かぐや(氷)「そうです! 私達が一度穿いた白銀御行のパンツを頭に被るなんて衛星的におかしい!」

かぐや「そうじゃなくて!」

かぐや(アホ)「じゃあ、一回洗えばいいんじゃないかな?」

かぐや(氷)「そんなパンツに価値があるわけないでしょう!」

かぐや(アホ)「えー、会長のパンツという事実があれば、洗った後でも価値があると思うんだけどなー」

かぐや(氷)「だからあなたは----」

かぐや(アホ)「えー」


ギャーギャーワーワー


かぐや「あーーーーもうっ! 私どうすればーーーー!!!」



 本日の勝敗
 白銀の敗北
 敗因・パンツが一枚無くなった


④ 終わり

⑤かぐや「会長を照れさせたい」



かぐや(会長はたぶん私の事を好きだと思う)

かぐや(ですが最近思う事があります)


かぐや(その『好き』は恋愛感情の『好き』なのかしら?)

かぐや(もしかして、私に向けている『好き』は『親愛としての好き』なんじゃ……)

かぐや(そう、会長が藤原さんに向けている信頼と同じような)




かぐや(……)

かぐや(男性が恋をするのは、多少遊んでて隙があってノリが良い女子。私と逆のタイプ)

かぐや(頼りになる女子や、真面目な女子は恋愛対象にならないと聞いた事が……)


かぐや(……)

かぐや(もし私が仮にもし本当にもし告白したとして----)

■妄想中~~~~~~~~~~~~~~


白銀「いや……勘違いしないでくれ」

かぐや「え?」

白銀「四宮の事は好きだが、それは友達としての好きで……」

白銀「四宮は真面目で頼りになる副会長だと思うが、恋愛対象としては見た事がないんだ」


■妄想終了~~~~~~~~~~~~~


かぐや「あーーーーーーー!!!!!」

早坂「」ビクッ

かぐや「確かめる必要があります!」

早坂「はい?」

かぐや「会長のお気持ちを!」

早坂「え?」

  *  *  *



 ボディタッチ!!
昔から恋愛にボディタッチは必要不可欠。
その中でも手の触れ合いはボディタッチにおける登竜門なのだ!


白銀「……ふむ」

かぐや(会長と生徒会室で二人っきり……)

かぐや(さあ、手を触れて会長の反応を楽しむとしましょう)

かぐや(きっと私を好きな会長は慌てふためくことでしょう)バーン


白銀「……」

かぐや「……」

かぐや(ま、まぁ、今まで手ぐらい何度か触れ合ってますし、今更な気もするけれど……)


白銀「……」

かぐや「……」

かぐや「…………」

かぐや「………………」



かぐや(手って、どうやって触れるの!?)

かぐや(簡単にボディタッチって言うけれど、何かイベントがないと難易度が高すぎる!)

かぐや(……)

かぐや(そうだわ! 前みたいに手のマッサージを!)


かぐや「会長。また手のマッサージをしてあげましょうか?」

白銀「へ!? あっ、いや、今日は疲れてないし。その……遠慮しておく」

かぐや「そうですか……」シュン


かぐや(お、おかしい。普通好きな女子に頼みごとをされたら、男子は断れないはず……)

かぐや(ま、まさか会長!?)

かぐや(私の事なんか別に好きとかではなく……)

白銀「……」

かぐや「……」

白銀(四宮の様子がおかしい)

白銀(こちらをチラチラ見てくる……)

白銀(……)


白銀(ま、まさか!?)




白銀(告白か!?)




白銀(そうかそうか。四宮もついに俺に告白する気になったか)

白銀(それにしても長かったな俺達の戦い……)

白銀(……)

白銀(しかし、どうして急に告白する気になったんだ?)

白銀(……)

白銀(なるほど、俺の事が好きすぎて我慢できなくなったんだな)

白銀(ふっ、罪な男だな俺も)バーン

かぐや「……」

白銀「……」ニヤニヤ

かぐや(会長がニヤニヤしている)

かぐや(……)


かぐや(ま、まさか!)



かぐや(私が手を触りたいのに気づいて、手を触れる事が出来なくてショックを受けている私を見て楽しんでいるの!?)

かぐや(くっ、なんてお人。そんな鬼畜な所まであるなんて……)

かぐや「……」

かぐや(ま、まぁ、悪い気はしませんが//)


かぐや(いや、これは会長の新たな面が見れて嬉しいだけで、そういう性癖とかじゃないから!)

白銀「……」チラチラ

かぐや(会長がチラチラ見てくる。うぅ……なぜなのかしら? これが凄く気持ちいい//)

白銀「……」

かぐや「……//」ハァハァ

白銀(四宮が赤くなってハァハァ言っている。ふふふふ、そうかそうか。告白をしたいが恥ずかしくてできないのか)

白銀「……」

白銀「…………」

白銀「………………」



白銀(って、バカか俺はーーー!!!)

白銀「四宮!」

かぐや「え? か、会長?」

かぐや(会長が凄く真剣な表情で!? え? ま、まさか、手を触れなかった私を言葉攻めするつもりじゃ!)


白銀「すまん、すこし失礼するぞ」

かぐや「え?」

かぐや(って、会長が私のおでこを触って!!?!?!?)

白銀「やはり、凄い熱だ! すぐに救急車を! いや、こういう場合はハーサカに連絡してくれとハーサカから言われているんだった」

かぐや「え? え?」

白銀(ちくしょう! 四宮が熱を出していた時に俺は何を考えていたんだ! いや今は後悔より、ハーサカに連絡を!)



白銀「ハーサカか? ああ、四宮が熱を出して……。え? ああ、そうだ。俺が頭を触って熱を確認して。え? そうなのか? わかった! いますぐそうする」

かぐや(だ、だめ。早坂が来たら会長が私を好きか確認できない。なんとかして手を触らないと)

 後悔! 焦燥!
過ちを起こした白銀は後悔し焦っていた。
かぐやは体が弱いという事実を知っているのに、かぐやが顔を赤くしているのに喜んでいた自分を殺してやりたい。
と思うほどに白銀は後悔、そして焦っていた。

白銀(いや、今は後悔している時じゃない! 今やるべきことはハーサカから指示されたことだ!)

白銀はかぐやを助ける! その事だけを考える事にした。
そうそれ以外は何も考えない。

そう決めたのであった。



白銀「四宮、こっちに来い! ひざまくらしてやるから!」

かぐや「ふぇっ//」


そう、今の白銀はハーサカの言うままの奴隷になっていた。
それがかぐやを助ける最適の方法だと思っていたのである!

  *  *  *



かぐや(かかかかかかかかかかかかかいちょうが、ひざまくらををををををををををををををををを)

白銀「大丈夫か? 落ち着いたか?」

かぐや「離して! もう大丈夫ですから!」

白銀「まだ熱が下がってないからダメだ。ハーサカからきつく言われているからな」

かぐや(はやさかあああああああああああああああああああああああ)


ナデナデ

かぐや「きゃっ」

白銀「す、すまん。焦って頭をなでるのを忘れていた。なぜかは知らんが、こうすると熱が上がりにくくなるらしいな」

かぐや(いやあああああああああああ! 逆効果です会長ーーーーー!)

白銀「大丈夫か? もう少ししたらハーサカが来てくれるはずだから……」

かぐや(か、かいちょう? え? あれ? なんで会長が涙目に?)

白銀「すまなかった。四宮の体調にすぐ気付くべきだったのにな……」

かぐや(……会長)

かぐや(ごめんなさい。会長。私、今の状況ちょっと嬉しかったんですよ)

かぐや(……でも、会長が傷つくのは私嬉しくありません)



\ルーティーン/

かぐや「会長。もう大丈夫です。落ち着いてきました」

白銀「え? あっ、確かに熱が下がってきたな」

かぐや「ええ、ありがとうございます」

かぐや(本当はもうちょっと会長の膝枕を堪能……。でも会長が悲しむ姿は……)

かぐや(それに目的は達成できました。ここまで悲しんでくれるんです。きっと会長は私の事を恋愛として好きですよね)


白銀「なぁ、四宮、ちょっといいか?」

かぐや「はい?」

白銀「その、四宮が真面目なのはわかるんだが、体がきつい時はもっと俺達を頼ってくれていいんだぞ?」

白銀「いや、今まで四宮が頼りになるからって頼りにしていた俺も悪いんだが」

かぐや「……」

☆回想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

かぐや『男性が恋をするのは、多少遊んでて隙があってノリが良い女子。私と逆のタイプ』

かぐや『頼りになる女子や、真面目な女子は恋愛対象にならないと聞いた事が……』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


かぐや(真面目で頼りになる……。まさか会長にとって私は……恋愛対象ではなかった?)

白銀「四宮、どうかしたのか? 顔が真っ青だぞ?」

かぐや「真面目なんて……ただの融通がきかないだけ……」ボソッ


白銀「そんな事はない!」

かぐや「え?」

白銀「お前はクソ真面目だ。やると言ったら絶対にやる。自分に嘘をつかない。お前が誓うと言えば絶対だ」

白銀「今だってそうだ。俺は立派に生徒会長を務められている」

かぐや「そ、それは会長が凄いだけで私がいなくても会長なら立派に」

白銀「違う。頼りになるお前がそばにいて真面目にサポートしてくれていたからだ」


白銀「だから……そういう事を言わないでくれ」

かぐや「……会長」

白銀「そして----」


白銀「これからもずっと俺を助けてくれ。俺にはクソ真面目なお前が必要なんだ」

かぐや「なっ//」


ガララッ

早坂「こんにちは。迎えに来ました」

白銀「ハーサカ」

かぐや「……」

早坂「確かに真っ赤です。かぐや様? 大丈夫ですか?」

かぐや「大丈夫です。でも、今日は帰りましょう。会長。ちょっと急な用事ができたので失礼します。お疲れさまでした」

白銀「ああ、おつかれ……」



  *  *  *



早坂「なるほど。なるほどなるほど。それでルーティーンでも顔が真っ赤っ赤だったのですね。なるほど」

かぐや「……」

白銀『これからもずっと俺を助けてくれ。俺にはクソ真面目なお前が必要なんだ』キリッ

かぐや(にゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー//)


かぐや(あーーー! もうっ! これなんてプロポーズなの!?)

早坂「かぐや様? 顔がだらしないですよ」

かぐや「う、うるさいわね」

早坂「よかったですね。プロポーズされて」

かぐや「なっ//」カァー

早坂「よかったですね。膝枕されて。どうですか? 気持ちよかったですか?」

かぐや「うるさいわよ!」


早坂「おかしいですね。声は怒ってるのに顔はニヤけてますよ? 病気ですかね? 恋の病とかいう」

かぐや「あーーーーっ! もうっーーーー!!」




「すみません。調子にのりました。怒らないでくださいよ」


「むーっ! むーっ!」



 本日の勝敗
 かぐやの勝利



       終わり

これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました。
あと、

かぐや様アニメ化おめでとーーーー!

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