凛「ちひろさんが脇腹をツンツンしてくる?」 (59)

卯月「そうなんです!もう大変だったんですから!」

凛「へえ、意外とお茶目なところあるんだね。構って欲しかったのかな?」

未央「なんかあんまりイタズラとかするイメージないけど、なんかかわいいじゃん!愛されてるねぇしまむー!」

卯月「イタズラなんてレベルじゃないんですよ!この前ひとりで事務所でいた時のことなんですが…… 」

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回想

卯月「みっつぼしばっとはじけてふふふふーふんふんふー♪」

ちひろ「……」ススス

卯月「きみとーゆめとーふんふーふんふーいーくよーいまーすぐー♪」

ちひろ「……」ソローリ

卯月「みっつぼしふんふーふーふふふー……♪」

ちひろ「……!」ズビシッ

卯月「……ふひゃあぁぁあぁっ!?……えっ?な、何っ?あ、ち、ちひろさん?い、いつの間に….?」

ちひろ「……」ニコニコ

卯月「……え、えーっと、ど、どうしたんですか?さ、さっきのはちひろさんが……?」

ちひろ「……♪」ニコニコツンツン

卯月「ふぇっ!?あっ、あひゃっ!?ちょっ、ちひろさっ、うひぃぃっ!?ちょっ、脇腹っ、やめっ、ぇひひひっ!」

ちひろ「……♪」ニコニコツンツン

卯月「あひゃっ!なっ、何でつつくんですかぁっ!んひひっ!ちょっ、くすぐったっ、あひゃはははっ!やめっ、ぇへぇへへへっ!?」

ちひろ「……♪」グリグリツンツン

卯月「うひゃぁはははっ!?ちょっ、やめぇっ!くっ、くすぐったいっ!くすぐったいですってばぁっ!ぁひゃははっ!もっ、もうやめてくださいぃぃいっ!」

ちひろ「……」スッ……

卯月「はぁっ、はぁっ……、お、終った……?あ、あの、ちひろさん……?」

ちひろ「……!」スタコラピュー

卯月「あっ……!……行っちゃった……。な、なんだったんですか……?」

卯月「……ってことがあって、すごくくすぐったかったんですよ!イタズラなんてレベルじゃありません、執念めいたものを感じました」

未央「口ずさんでくれるのは嬉しいけど、もうちょっと歌詞覚えよ?」

凛「その間ずっと無言で笑顔だったんでしょ?なんかシュールだね」

卯月「次の日あったときはいつも通りだったんです。聞いてみても無言でどこか行っちゃいますし、昨日また一人で事務所にいた時に同じことしてきたんです……」

未央「何故そこまで脇腹をつつきたがるのかねぇ……、普段マジメなだけに異常さが際立つね」

凛「本人に聞いてもダメなら、他の人に聞いてみる?他にもツンツンされてる人がいるかもしれないし、何か手掛かりが掴めるかもしれないよ?」

未央「なんかしぶりんがツンツンっていうとかわいいね」

卯月「そうですね……ちょっとみんなに聞いてみます!」

凛「うん、じゃあそこのソファーに杏が転がってるから聞いてみようか」

未央「無視はよくないよ」

杏「……んぁ?ちひろさんがツンツン?杏はされたことないよ」ゴロゴロ

卯月「それじゃあ、被害者は私だけなんでしょうか……?」

未央「ちひろさんしまむーのこと好きなんじゃない?好きな子にはちょっかいかけたくなる小学生男子的な」

凛「さすがちひろさん。私の卯月に目をつけるとは見る目あるね」

卯月「成人女性の歪んだ愛情表現は辛いです……やはりちひろさんを問いただすしかないんでしょうか?」

杏「……あー、でも、脇腹はなかったけど、足はやられたなー」

凛「えっ?足?」

杏「うん、この前ここでゴロゴロしてた時なんだけど……」

回想

杏「……レッスンをサボってするゲームってなんでこんなに楽しいんだろ……神ゲーかな?」ゴロゴロ

ちひろ「……」ススス

杏「……うーん、またレアかぁ……課金しちゃおうかなー……」

ちひろさん「……」ニギリ

杏「ぅわぁっ!?……ち、ちひろさん?ま、まさかプロデューサーに買収されて連行しにきたの……!?」

ちひろ「……」ニコニコ

杏「……うぅ、無言の圧力が手強い……!わ、わかった!わかったよ!レッスン行くから!」

ちひろ「……」ニコニコ

杏「……え、えーっと、ちひろさん?今から準備するから足首離してもらえるとうれしいんだけど……。だ、大丈夫、逃げたりしないって!」

ちひろ「……」ツーッ

杏「うひぃっ!?ちょ、ちょっと!何するのさ!くすぐったいじゃんか!」

ちひろ「……」ナゾリナゾリ

杏「ぁひっ、あひひひひっ!?ちょっ、な、何でくすぐって、っえひゃははははっ!な、なんで!?ちょ、やめっ、ぁあぁぁあ~っ!?」

ちひろ「……」カリカリカリカリ

杏「っうひぃぃいいっ!そっ、それダメっ!それダメだって!やめぇへぇへへへへへっ!くすぐったいってばぁっ!きひぃひひひひっ!」

ちひろ「……」カリカリ

杏「あはぁはははっ!わっ、わかったっ!もうサボらないからっ!だからもう足の裏やめ、っぇひぃははははははっ!?くっ、くすぐったいってぇぇへへへへっ!」

ちひろ「……」スッ……

杏「ぅひっ……んひひひっ……!……う、うう……、怒ったちひろさんがこんなに恐ろしいとは……!しょうがない、レッスンに……」

ちひろ「……」スタコラピュー

杏「あ、あれ?……どっか行っちゃった……。連行しに来たんじゃないの?」

杏「……???」

杏「……ってな感じで、やられたのが一週間前かな」

未央「真顔バージョンもあるんだ……」

凛「と、いうことは別に卯月の脇腹に異常に執着してるわけではないんだね」

未央「言い方」

卯月「杏ちゃんは足の裏ですか……。その後は何もなかったんですか?」

杏「……あー、結構アレ堪えたからね……あれ以来ちひろさんの前ではサボらないようにしてる。あと二人きりにもならないようにも」

未央「めちゃくちゃ警戒してるね……そんなにくすぐったかったの?足の裏弱いの?杏ちゃん敏感?んん?」

卯月「セクハラは炎上の元ですよ」

凛「卯月のはコミュニケーションの一環で、杏のはお仕置きかな?終始無言なのが不気味だけど……」

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「……あの、そのお話……もりくぼも心当たりがあるんですけど……」

卯月「!何奴ですか!」

杏「もうほぼ名乗ってるじゃん」

未央「わからないとしたら同僚を完全に忘れてるとしか思えないね」

乃々「いや……もりくぼですけど……」ノソノソ

凛「乃々、ずっと机の下で聞いてたの?カワイイね」

卯月「乃々ちゃんに対するカワイイの基準が低すぎでは?」

乃々「私だけだと思ってたら他にも犠牲者がいたなんて……これは被害者の会を結成するチャンスだと思って……」

未央「と、いうことは、ぼののもちひろさんになんかされたってこと?」

乃々「はい、実は……、って、何でみんな机の下に入ってくるんですか……!?せ、狭いんですけど……!」

回想

乃々「……やはり、机の下三角座りで読む稲中は趣が違いますね……」

ちひろ「……」ススス

乃々「……カンチョーワールドカップ……企画をプロデューサーに提案してみますか……」

ちひろ「……」シャガミ

乃々「……ん?ひっ、ヒィッ!?あ、ち、ちひろさんいつの間に….…も、もりくぼに何かご用ですか?」

ちひろ「……」ニコニコ

乃々「……あ、あの……な、何か言ってほしいんですけど……そ、そんなに見られると……む、むぅ~りぃ~……」

ちひろ「……」スッ……

乃々「ヒィッ!?……?な、なんで膝の上に手をかざして……?」

ちひろ「……」

乃々「……?……あ、あの」

ちひろ「……!」サワサワサワ

乃々「っ!?ぅひぃぃぃぃいぃっ!?」ゾワゾワゾワッ

ちひろ「……」

乃々「……えっ?ぁ、あの、えっと……何を……」

ちひろ「……!!」サワサワコショコショ

乃々「んひぃぃいぃぃっ……!?あっ、ちょっやめ、ふぅぅうぅぅっ……!?な、なんでっ……!?なんでコショコショするんですかぁっ……!?」

ちひろ「……」ピタリ

乃々「……うぅ、真顔過ぎて全然思考が読めないんですけど……」

ちひろ「……!」サワコショサワコショ

乃々「ぅむぅぅうぅぅっ……!?く、くすぐったぃぃぃ……っ!ほ、ホントになんでくすぐるんですかぁ……!もっ、もうむぅーりぃーっ……!」サッ

ちひろ「……!」ピタリ

乃々「……ふぅ、も、もりくぼガードです……!手で膝小僧を包んでしまえば何もできないハズ……!」

ちひろ「……」

ちひろ「……!」サワサワ

乃々「うひっ!?て、手の甲をっ……くふぅぅうっ……!?し、しぶとすぎるんですけど……っ!」

ちひろ「……」サワサワサワサワ

乃々「くぅぅぅ……っ!て、手の甲がこんなにくすぐったいなんて……っ!あひっ、ぁひひひひっ……!」

ちひろ「……」サワサワサワサワサワサワ

乃々「んぅうぅぅぅっ……!……くひっ……!ぅひぃひひっ……!も、もう我慢できないんですけどぉっ……!」パッ

ちひろ「……」ピタリ

乃々「……あっ」

ちひろ「……!!」サワコショサワコショコショコショコショ

乃々「ひぃぃいぃぃっ!?あっ、むっ、無理ぃっ!ホントに無理ぃいぃっ……!もりくぼの膝小僧がっ、お、おかしくなっちゃいますからぁ……!っふひっ、ぅひひひひっ!」

──────
────
──


乃々「ひぃっ……、ひぃ……!も、もうくすぐりはむぅーりぃ~……!」

ちひろ「……♪」スタコラピュー

乃々「……なんてことがありまして……」

未央「しまむーもうちょっと奥いって?私ほとんどはみ出てるんだけど」

卯月「もうこれ以上無理ですよ。既に杏ちゃん半分お尻で踏んでるですから」

乃々「ホントになんでみんな入ってきたんですか……しかもあんまり聞いてないですし……」

杏「でも他のケースと比べると大分軽くない?ただのイタズラ好きなおねーさんレベルじゃん」

卯月「そうですよ、私が受けた辱しめに比べたらかわいいもんです!」

凛「うん、カワイイね」

乃々「……これを2週間前から毎日されてるんですけど……」

卯月「」

杏「これはもうイタズラってレベルじゃないね、常習犯だよ」

乃々「誰かに話せてよかったです……このままずっと胸に秘めたままやられ続けたら……うう……」

未央「これはもう早苗さん案件では?」

卯月「思った以上に事態は深刻ですね……他の人も被害にあってないか聞き取りを続けましょう!」

凛「大丈夫乃々?膝小僧おかしくなってない?ちひろさんがやってたのってこんな感じ?」サワワー

乃々「ぅひゃうっ……!り、凛さんまで……!もうもりくぼのさんくちゅありはないんですか……!?」

未央「やめんか」

凛「ふふ、我慢してる乃々もカワイイね。もっと私に色んな表情見せてほしいな」サワサワワー

乃々「ひぃぃぃっ……ちひろさんよりねちっこいぃぃ……!」

未央「やめんか」

廊下

のあ「……」テクテク

凛「……さすがにのあさんはやられてないんじゃないかな」

乃々「ちひろさんも多分泣き寝入りしそうな人を選んでやってると思うんですけど……」

未央「しまむー、他の人に聞こう?」

卯月「すみませーん!ちひろさんにイタズラされたことないですかー!?」

未央「行動力の鬼かよ」

のあ「ええ、心当たりがあるわ」

凛「あるんだ」

杏「あの人ホント見境ないね」

のあ「……と、いうことはちひろは他の人にも同じような悪戯をしてるみたいね……」

乃々「被害者の会にのあさんがいれば心強いんですけど……」

卯月「それで、のあさんは何をされたんですか?」

のあ「……あれは、私がホワイトボードの予定を見てる時だったわ……」

回想


のあ「……」シゲシゲ

ちひろ「……」ススス

のあ「……にゃん・にゃん・にゃんで新作スイーツのレポ……」

ちひろ「……」スススス

のあ「……プロデューサーに頼んで寿司の食レポに変えてもらいましょう……」

ちひろ「……」ソーッ

のあ「……!」クルリ

ちひろ「……!」ビクッ

のあ「……」

ちひろ「……」

のあ「……」

ちひろ「……」

ちひろ「……!」スッ

のあ「……」ヒョイ

ちひろ「……っ!」ススッ

のあ「……」ヒョイヒョイ

ちひろ「……」

のあ「……」

ちひろ「……~っ!」スタコラピュー

のあ「……」

のあ「……?」


のあ「……と、いう感じで、執拗に私の脇腹に触れようとしていたけど、最後は悔しそうに去っていったわ」

未央「その間お互い無言だったんだ」

杏「めちゃくちゃシュールだね」

卯月「それでそのあとは何もなかったんですか?」

のあ「ええ、たまに一人でいると背後をとろうとするときがあるけど、目が合うと逃げていくわ」

凛「妖怪かな?」

乃々「さすがのちひろさんものあさんには敵わなかったんですね……」

卯月「よかった……のあさんは毒牙に掛からずに済んだんですね……」

未央「でものあさんが脇腹つつかれてビクってなってるとこ、ちょっと見てみたかったような……」

凛「……」スッ

のあ「!」シュバッ

未央「うわ速っ!?」

乃々「回避性能良すぎるんですけど……」

凛「……のあさんくすぐったがり?」

のあ「別にそんなことはないわ。他人に触られる感覚に不馴れなだけであって苦手じゃない、そもそもそれは身識界の働きであってただの神経組織が伝える電気信号に過ぎないわ。だから私の独自性はそんなことでは揺るがしえない。だけど他人の身体にみだりに触れるものではないわ、やめなさい」

杏「めっちゃ早口」

乃々「言い訳すればするほど信憑性がなくなるんですけど……」

卯月「……」スッ

のあ「っ!」シュババッ

未央「やめてあげて」

事務所

杏「のあさん帰っちゃったね、なんか用事思い出したとか言いながら」

卯月「歩く早さが1.5倍ぐらいでしたね」

未央「うーん、しかしこの調子だとホントにみんな被害にあってるかもしれないね」

乃々「仲間は多ければ多いほどいいんですけど……集団訴訟してやりましょう……発起人のもりくぼは5割でいいです……」

凛「乃々やる気満々だね?やるくぼ?やるくぼなの?ふふっ、カワイイなぁ」

乃々「ついでにそろそろ凛さんもしょっぴいてもらいたいんですけど」

未央「あ、誰か帰ってきたみたい」

美波「ただいま戻りましたー」ガチャ

杏「うわ出た」

卯月「出ましたね」

未央「やらしい」

凛「とんでもない牝がきたよ」

乃々「卑猥なんですけど……」

美波「な、何ですかいきなり!」

杏「だってどうせくすぐられてる間に声が艶っぽくなってくるんでしょ?」

凛「『あははっくすぐったいっ……!あはっ、あっ、……んっ……あんっ!///』とか容易に想像できるね」

乃々「もどかしい感覚が次第に背筋をとろけさす快感に変わるんですよね?」

美波「何の話かわからないけどみんなそこに正座なさい」

美波「ちひろさんがイタズラを……?ああ、確かに最近よくしてくるわね」

卯月「やっぱり美波さんも毒牙に掛かってたんですね」

未央「最近よくっ、てことは結構やられてるの?」

美波「ええ、あれは私が椅子に座って日課の音源の確認をしていた時のことなんだけど……ちょっと、誰が足崩していいって言ったの」

回想

美波「~♪」シャカシャカ

ちひろ「……」ススス

美波「……うん、やっぱりアーニャちゃんの歌は最高ね。細胞が幸せで満たされるというか、心を染め上げられるというか……」シャカシャカ

ちひろ「……」ワキワキ

美波「もうアーニャちゃんの声なしじゃ生きていけない……もっとアーニャ分を摂取しないと……!」シャカシャカ

ちひろ「……!」モミュッ

美波「……ひゃぁんっ!?えっ?あ、ち、ちひろさん!?……もうっ、またですか?」

ちひろ「……」モミュモミュ

美波「あっはっはははははっ!あっ、だ、駄目っ!わ、脇腹は弱いんですってばぁぁっ!んっはははははははっ!」

ちひろ「……!」グニュグニュモミモミ

美波「ぅひぃひひひひっ!あぁーっ!くすぐったいっ!くすぐったいですってぇっ!ぇひぃははははははっ!」

ちひろ「……!」グニュグニュグニュグニュ

美波「ぁはぁっははははっ!も、もぉぉおっ!なんでくすぐるんですかぁっ!ちょっともう駄目っ!駄目ってば、っぅあははははははっ!」

ちひろ「……!!」モミグニュモミグニュモミュミュミュ

美波「んひぃはっはははははっ!?くすぐったいぃっ!ダメですってば、っあぁはははははっ!わっ、脇腹もうだめぇへへへへっ!」

ちひろ「……」スッ

美波「はぁっ、はぁっ、ぁはっ、ぁはははっ……!ま、満足しましたか……?」

ちひろ「……♪」ツヤツヤ

美波「……もうっ、ちひろさん!なんでいつも私のことくすぐるんですか!?」

ちひろ「……!」ビクッ

美波「全く……他の子にやっちゃ駄目ですからね?」

ちひろ「……!」コクコク

ちひろ「……」スタコラピュー

美波「っていうのが昨日のことよ」

卯月「意外と普通に笑うんですね……全部のセリフにハートマークついてると思ってました」

未央「エロキャラとしての自覚が足りないのでは?」

美波「……」ズンッ

卯月「うぁぁぁあっ!どっから持ってきたんですかその重り!」

未央「ぐぁああああああ」

凛「……なんか、ちひろさんを容認してるような感じに聞こえたけど」

美波「え?だ、だって私別にくすぐられるの嫌いじゃないし、ちひろさんみたいな人がじゃれてくるってかわいいじゃない」

杏「もの狂いかな?」

乃々「正気とは思えないんですけど」

凛「そんな甘やかし方男子中学生だったら即効で堕ちてるよ」

美波「みんなも石乗せますか?」

杏「大人の余裕」

乃々「覇者の風格」

凛「やさしさのかたまり」

美波「なんか、普段真面目なちひろさんが甘えてきてるみたいで、こう……なんか、ギャップがね?」

卯月「脇腹だけじゃなくて母性本能もくすぐられちゃったんですね」

未央「おっ、うまいこというねぇ!山田くん座布団一枚あげて!」

美波「はい」ズンッ

未央「なんでだよぉおおおおお」

杏「なんでこの事務所抱き石がこんなに常備されてるんだろ」

卯月「あと多分その後私くすぐられてますよ。昨日ですよね?」

美波「え?」

乃々「というかここにいる6人中4人は既にちひろさんからの被害を被っているんですけど……」

美波「」

杏「ホント清々しいまでの見境なさだよね」


乃々「も、もう足崩してもいいですか……?足が痺れてもう感覚がないんですけど……」

凛「大丈夫乃々?」ツンッ

乃々「ひぁうっ!?あ、や、やめてくださいぃ……いぢめですか……ぅあぁぅっ!?」

凛「ふふっ、ふふふふっ!ふふふふふふふふ」ツンツンツンツン

乃々「ぅ゛ぁあぁ!だ、誰かこの人どうにかしてくださいぃぃ……!」

杏「凛はどうして乃々が絡むとそうなの?」



卯月「うぅ……やっと解放されました……」

杏「……ねえ、正直言おうか迷ってたんだけどさ……」

未央「うん……」

杏「絶対くすぐりフェチだよね、ちひろさん」

卯月「ふぇ、フェチ?純粋にくすぐるのが好きってことですか?」

杏「だってあれだけくすぐりに固執してるんだよ?」

凛「ただのイタズラ好きだったら他にも色々あるもんね、あれは純然たる性的嗜好だよ」

乃々「うう……同じ職場の人が性的に倒錯してるなんて聞きたくなかったんですけど……」


未央「しかもうちのアイドルを獲物にしてるからね、私たちが餌食になるのも時間の問題だよ」

卯月「ま、待って下さい!ひょっとしたらただ純粋に女の子をくすぐるのが好きなだけかもしれないじゃないですか!決めつけはまだ早いですよ!」

凛「やけにちひろさんの肩持つんだね」

卯月「自分が性的対象にされたのを認めるのが嫌なんです」

乃々「ああ……確かに……」

卯月「とにかく、ちひろさんを捕らえて問いただしてみましょう!きっとただのイタズラ大好きウーマンですよ!」

杏「白黒つけることで自分の仮説が覆されるとは思わないの?」

乃々「ダフルピースのし過ぎで頭がハッピーセットになっちゃったんですかね」

<ヒャァァアァンッ!

卯月「あっ!噂をすれば誰かの悲鳴が!ちひろさんか愛海ちゃんの仕業に違いありません!」

未央「14歳と同レベルの問題を起こすのは大人としてどうなんだろうね」

仮眠室

志希「にゃぁっはははははははっ!わっ、腋ダメっ!腋だめぇぇへへへへへっ!」

ちひろ「……」クニュクニュ

凛「どうやら寝込みを襲ったみたいだね」ソーッ

乃々「あのフリーダムな志希さんを制するとは……最強ですかね……」ソーッ

卯月「もう少し様子を見てみましょう!」ソーッ!

志希「なっなんでちひろさんがっ、ぁひゃぁはははははっ!?わっ、わかったっ!もう失踪したりしないからっ!だから腋はやめっ、ぇひぃひははははははっ!」

ちひろ「……」クニュクニュ

志希「うひぃっひひひひっ!?れっ、レッスンも行くからっ!もう奏ちゃんにクスリ盛ったりしないからっ!もうやめ、っぇあはっはははははっ!?」

乃々「今ポロっと犯罪的なワードが聞こえたんですけど……」


凛「あ、体勢変えた」

未央「ガッツリ両足首抱え込んでるね」

志希「ひぃっ!ま、待って!そ、そこだけはっ!そこだけはやめっ……」

ちひろ「……」コチョコチョコチョコチョコチョ

志希「……ぇひぃぃぃいぃっ!?ぁあぁっ、あぁぁっははははははははっ!だっ、だめぇぇへへへへっ!足っ!あしのうらっ、弱いから、っあぁひひひひひひひひっ!」

卯月「な、なんかハードじゃありませんか?容赦がないというか……」

凛「多分お灸を据える意味合いを込めて使命感に燃えてるんじゃないかな」

杏「大義名分があれば何やってもいいと思うなよ」

卯月「そ、そうですよね、きっとちゃんと理由があってあれだけ志希さんを弄んでるんですよね?」


志希「ぃひぃいひひひひっ!くすぐったいぃぃっ!あっ、あしのうらくすぐったいぃぃぃいぃ!やめぇっへへへへへへへへっ!」

ちひろ「……ハァハァ」カリカリカリカリ

未央「おいハァハァ言ってるぞ」

乃々「完全に獣の眼差しなんですけど」

卯月「いやぁぁぁぁぁ……っ!」

杏「完全にこれは性的嗜好だね。早苗さん呼んどく?」

卯月「なんて説明すればいいんですか……セカンドレ○プは嫌ですよ……」

ちひろ「ハァハァハァハァ」カリカリコチョコチョ

志希「ぅぎぃははははははっ!ごっ、ごめんなさいぃっ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさ、っぃいぃひひひひひっ!?も、もうゆるしっ、ぃひゃぁぁははははっ!あ゛ぁーっ!!やめ゛ぇぇえへへへへへっ!?」

凛「」ムラッ

未央「そろそろしきにゃん死んじゃうんじゃないかな?」

乃々「そろそろ止めに入った方が……あ、止まりましたね」

志希「あひっ……あひひひ……っ!あ、あしのうら……こわれちゃう……!」

ちひろ「……フーッ」ツヤツヤ

杏「うわ見てあの満足げな表情」

ちひろ「……」ソソクサ

凛「身支度整えるのめっちゃ早い……手慣れてるね」

卯月「あ、志希さんに近づいていきましたね」

志希「ひぃ……ひぃ……」

ちひろ「……」トントン

志希「ヒィッ!?」

ちひろ「……」シーッ

ちひろ「……」ワキワキ

志希「ヒッ……」コクコクコク


未央「おい口封じしてるぞ」

乃々「タチが悪すぎる」

ちひろ「……」スタコラピュ

卯月「今です!!」

ちひろ「!?」ビクッ

杏「逃がすな!!捕らえろ!」

乃々「回り込め!」

凛「……さて、どうしてこんなことをしたのか説明して貰うよ」

卯月「よしよし、怖かったねー、もう大丈夫ですよ」ナデナデ

志希「ふぇぇぇぇぇ」

卯月「さあ、怖い人のいないところに戻りましょうねー、奏ちゃんならきっと許してくれますよ」

志希「ふぇぇぇぇぇ」ヨロヨロ

ちひろ「だって、ズルいじゃないですか……!」

卯月「え?」

ちひろ「私だってアイドルのみんなと触れ合いたいんですよ!」

ちひろ「プロデューサーばっかりアイドルとイチャコラして、何ですかパーフェクトコミュニケーションって!」

杏「少なくともアンタがしてたのはバッドコミュニケーションだよ」

凛「でも、触れ合いだったら他の方法もあったでしょ?何でくすぐったりしたの?」

ちひろ「……ほら、それは、その……趣味と実益を兼ねるというか……」ニマ

杏「うわ」

未央「ほら出た」

乃々「やっぱり異常性癖者でしたね」

卯月「いやぁぁぁぁぁ……っ!」

杏「しかしまた何で急にそんなのに目覚めちゃったの?」

凛「いや、大体こういうのは潜在的な欲望がなんかの拍子で表に出ちゃうんだよね」

未央「目覚めたんじゃなくて抑えきれなくなったって言うべきかな」

ちひろ「ちょっと!性犯罪者扱いはやめてくださいよ!」

卯月「実際もう私の中では性犯罪者ですからね?」

ちひろ「……1ヶ月前ぐらいですかね、仁奈ちゃんと遊んでた時に……」

杏「早苗さん呼ぼう、コイツは野放しにしちゃいけない」

ちひろ「待って下さい、そのときはまだ邪な気持ちじゃなかったんですよ」

未央「今は邪なんだ」

卯月「わかりましたからその邪淫についてお話ししてください」

ちひろ「……仁奈ちゃんを膝の上に乗せて撫でてたら『ぅははっ、くすぐってーですよちひろおねーさん!』とか言いながらコロコロ笑うんですよ、カワイイなぁって思ってコチョコチョしてたら、こう……、膝の上で悶える小さな身体に、こう……ムラッと……」

凛「」ムラッ

杏「邪じゃねーか」

乃々「それで開けちゃいけない扉が開いちゃったんですね」

卯月「何でずっと無言だったんですか?」

ちひろ「だって『くすぐらせて下さい!』なんて言いながらやってたら私が変な性癖持ってるみたいじゃないですか。だからごく自然なコミュニケーションの一環として……ね?」

未央「現に変な性癖持ってるし全然自然じゃないよ」

凛「不気味な性的倒錯者にランクアップしただけだね」

杏「それで、どうするの卯月?問いただしたけど結局予想通りの結果だったけど」

卯月「うう……残念ですし認めたくありませんがポリスに突き出すしかないですね……」

乃々「次は法廷で会うことになるんですけど……」

ちひろ「えっ?私くすぐっただけですよ?せめて民事訴訟の方は取り下げて下さいよ」

未央「そのくすぐっただけでみんな心の傷を負ってるんだよ」

乃々「どうせこのまま返したらまた再犯するんですけど……」

ちひろ「もし訴えるって言うならこっちは弁護団を呼びますからね!慰謝料で取られるくらいならそれぐらい安いもんです!」

杏「ふてぶてしいなぁ」

未央「でもちひろさんの財力ならホントにやりそうだなぁ」

乃々「逆転敗訴は嫌なんですけど……」

杏「……ちひろさんはさ、相手の気持ちって考えたことある?」

ちひろ「え?そりゃもういつも考えてますよ、今月のイベントでいっぱい課金するだろうからガチャもいっぱい出そうかな、とか」

未央「そういうことじゃない」

卯月「しかも思考回路が姑息ですね」

杏「……ちひろさんも、くすぐられてみれば、卯月たちの気持ちが分かるんじゃないかな」

ちひろ「え゛ぇっ!?嫌ですよ、私くすぐられるの弱いですもん」

乃々「身勝手過ぎるんですけど……」

杏「ねぇ卯月、罰としてちひろさんをくすぐり倒すっ、ていうのはどうかな?」

卯月「……いいですね!私の受けた苦しみと辱しめを味わわせてやりましょう!」

未央「……いいね、もう二度とこんなことをする気が起きなくなるぐらい徹底的にやろう!」

乃々「法で裁けないなら私達が裁くんですけど……」

ちひろ「い、嫌です!やめてくださいっ!それに未央ちゃんたちには何もしてませんよ?」

未央「いずれは私達も手に掛けるつもりだったんでしょ?」

ちひろ「……くっ!凛ちゃん!凛ちゃんはどうなんですか!?」

杏「否定しないんだ」

凛「ふふ、ちひろさんが泣こうが喚こうが私達は止まらないよ、くすぐったさでおかしくなるまでちひろさんの身体をイジめてあげる」ゾクゾク

ちひろ「てめぇさてはこっち側だな」

未央「さて、覚悟はできたかなー?」ハガイジメ

ちひろ「うぁっ!?ちょ、ちょっと……!や、やめてください!こんなのおかしいですって!」

乃々「じゃ、じゃあ右足の裏はもりくぼに任せて下さい……」

杏「よーし、左足いただきー♪」

凛「よいしょっ、と……ふふ、後ろから腋の下いっぱいコチョコチョしてあげるね?どんな声上げるか楽しみだよ」

ちひろ「まっ、待って下さい!復讐は何も生まないんですよ!」

卯月「じゃあ、私はそのだらしない脇腹を……♪」

ちひろ「だ、だらしなくないです!……う、卯月ちゃん、私が悪かったから……その……ね?」

卯月「……」

ちひろ「……」ビクビク


卯月「島村卯月、修羅になります!」ニッコリ

ちひろ「ちくしょおおおおおおっ!」

事務所

<アァアッハッハハハハハハハッ!?ヤッヤメテェッ!ヤメテクダサイィィイ!


P「……」カタカタ

<チヒロサンスッゴイクスグリヨワーイ!クスグリガイガアリマスネ!


P「……」カタカタ

<ウヒッ、ウヒィヒヒヒヒヒヒッ!アッ、アシノウラッ!アシノウラヤメェェェエェッ!

<アシモスゴクビンカンナンデスケド……ヒッカクタビユビガピクピクシテマス……



P「……」カタカタ

<……………

<ウヒャッ!?チョ,チョットシブリン!?ナンデワタシマデクスグッテ……アヒィヒヒッ!?


P「……」カタ…

<イヒィヒヒヒッ!?ゴッ,ゴメンナサイィッ!モウシマセンカラッ、ヤメ、ッエヒィッヒハハハハハッ!?


P「アイツホント仕事しろよ……」




おわり

おまけ



奈緒「……うーん、今週のフルボッコちゃんも最高だったな……後で菜々さんと感想を……」

ちひろ「……」ススス

凛「……」ススス

奈緒「……どうしよっかな……円盤買おうかなー……」

ちひろ「……」ススス

凛「……」ススス

奈緒「……ん?……ぅおっ!?えっ?ち、ちひろさん!?それと……凛?……な、なんだよ、なんか用か?」

ちひろ「……」

凛「……」

奈緒「……な、なんだよぉ……なんで無言なんだよぉ……」


ちひろ「……!」ガッ

奈緒「ぅわぁっ!?は、羽交い締めぇ!?な、何すんだよ急に!おい凛!ちょっとちひろさん止めて、……凛?」

凛「……」

凛「……!」ワキワキ


奈緒「……~っ!?ちょ、ちょっ!ま、待って!まさか……!な、冗談だよな凛!?ち、ちひろさんもなんか言ってくれよ!なぁ!ちょっ、ホント待っ……」

ちひろ「……ハァハァ」ガッシリ

凛「ハァハァハァハァ」ワキワキワキワキ

奈緒「~っ!?」









\ヒャァァアァンッ!/





終わりっ! 閉廷!

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