【モバマス安価】加蓮「プロデューサー」 P「ん?」 (116)

加蓮「ちょっと相談に乗ってくれる?」

P「いいよ。どうした」

加蓮「アタシじゃなくて凛のことなんだけどさ」

加蓮「なーんか様子が変なんだよね」

P「様子が? 俺が見たときは普通だったけどな」

加蓮「それ結構前でしょ? 変になったのはつい数分前なんだ」

P「ずいぶん急だな。どう変なんだ?」

加蓮「それがね……」↓2

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528382390

加蓮「ずっとスカートの後ろがめくれてるの。パンツ丸見え」

P「指摘してやれよ!? 俺に相談する暇があったら!」

加蓮「まあまあ話は最後まで聞いてよ」

加蓮「実はさ、何度も指摘してるんだ」

P「え?」

加蓮「指摘するじゃん? 直すよね? で、数秒したらまためくれてるの」

P「……何それ」

加蓮「アタシだって知りたいよ」

P「イタズラの常習犯がいるってことだよな」

加蓮「そう思ってずっと見張ってたら何も起きないんだよね」

加蓮「で、一瞬でも目を離したらめくれてる」

P「……」

加蓮「どうすればいいと思う?」

P「どうするったって……」


↓2 どうすればいいか

P「んー……ごめん、俺じゃ力不足だ」

加蓮「やっぱ分かんないよね。何とかしてあげたいんだけど」

スタタタッ

凛「加蓮!」

P「!」

加蓮「凛」

凛「ま、まさかあのことプロデューサーに……」

加蓮「仕方ないじゃん。アタシらだけじゃ解決できないし」

P「本当の話なのか?」

凛「う、うん……。今もお尻が空気に触れてる」

P「戻しなさい」

凛「戻した」ササッ

凛「ちょっと恥ずかしいけど協力してくれるなら嬉しい。解決法はあるかな」

P「俺じゃどうしようもできない」

加蓮「あ」

加蓮「ねえねえ、思いついたことあるんだけど」

P・凛「?」

加蓮「お尻がめくれる瞬間を写真に撮ってみようよ。誰の仕業か分かるかも」

P「いや、加蓮が見てるとめくれないんだろ?」

加蓮「うん。だからプロデューサーが撮ってみて」

P「俺が!?」

>>8 お尻がめくれる、じゃなくてスカートがめくれるでした

加蓮「アタシじゃ無理だったからさ」

P「いやいや、だからと言って……他のアイドルに頼めばいいだろ?」

P「凛だって恥ずかしいだろうし」

凛「プロデューサー、お願いしてもいいかな」

P「え」

凛「プロデューサーにならパンツ見られてもいいし」モジモジ

P「さっきの羞恥心はどこいった」


(数分後)


P「……」

加蓮「撮れたー?」

P「スマホ構えてるけど全然めくれない」

凛「プロデューサーが見ててもめくれないのかな」

加蓮「っていうか、人が見てるとダメなのかも」

加蓮「物体が動いたら自動的に連写してくれるカメラがあるから、試しに撮ってみる?」

P「んなもんどこにあった」

加蓮「晶葉ちゃんから借りてきた」

凛「お願いするよ」



(さらに数分後)


パシャパシャパシャ

P・加蓮「!!」

凛「今めくれたよ」

P「カメラも反応したな」

加蓮「誰かいた?」

凛「ううん、人の気配はなかった」

P「なんか怖くなってきた」

加蓮「カメラに収めた写真データを、アタシのスマホに送るね」ピッ

加蓮「おー、どんどん送られてくる」

凛「撮れてる?」

加蓮「うん」

凛・加蓮「……」

凛「……スカートが自然に持ち上がってる」

加蓮「そのままカーディガンの中に押し込まれてるね」

加蓮「どう思うプロデューサー?」

P「こんな現象、普通じゃ考えられないよな」ジー

凛「あ、あんまり見ないで」ポッ

P「どっちだよ!」

加蓮「謎は深まるばかりだねー。うーん」

加蓮「……デレぽに上げてみる?」

P「は?」

加蓮「この写真を。アイドルたちの意見を聞けるし」

P「お前なぁ、凛の気持ちをもう少し考えて…」

凛「いいよ」

P「いいの!?」

凛「アイドルたち全員と裸の付き合いしてるし、今更パンツくらい見られたってどうってことないよ」

凛「やっちゃって」

加蓮「おっけー。投稿っと」タプタプ

P「マジで上げたよ……パンチラの瞬間が何十枚と……」


(数分後)


加蓮「すごい、大勢から反応がある」

凛「みんな何だって?」


↓1~3 アイドルの名前と返信の内容

加蓮「紗南ちゃんから。『これなんてエロゲ』?」

加蓮「そういうシーンがあるのかな」

凛「っていうか、紗南ってまだ14だよね」

加蓮「あっ、マズイと思ったのか消したよ」

P「もう遅い。あとで説教だ」

凛「他には?」

加蓮「早耶から自分のスカートたくし上げた自撮りが来てる」

P「何考えてるんだあいつ!?」

凛「まさか早耶も同じ被害を……?」

P「自分でスカートめくってるから違うだろ。あとで聞いてみるから次だ」

加蓮「あっ!」

P「どうした?」

加蓮「奈緒からの返信。『バレタか…そう、あたしだよ』だって」

凛「奈緒が!?」

P「どうやってやったんだ!?」

加蓮「ちょっと待ってて、聞いてみる」タプタプ


(数分後)


加蓮「真相が明らかになったよ」

加蓮「最近、凛が奈緒にするイタズラがしつこいから、小梅ちゃんに頼んで仕返ししたんだって」

P「例のあの子?」

加蓮「らしいね」

P「やっぱり幽霊繋がりだったか……」

凛「そんなに嫌がってたんだ。反省しないと」

加蓮「『もうそろそろスカートめくりが収まるぞ。反省しろよな』だって」

凛「帰ってきたら謝らないとね」

P「えっと……一件落着、でいいのか?」

凛「うん。二人とも、私のためにありがとう」

加蓮「帰りにポテトおごってよね♪」

ピロリン

P(ん? デレぽから早耶の写真が消えた)

P(何だったんだ……)

凛「あ!」

P「わっ! ど、どうした?」

凛「そ、そういえばさ……デレぽってファンの人も見て……」プルプル

加蓮「あ」

P「大丈夫。ファンの人の目に届けるには、ちひろさんのスマホで許可を出さなきゃいけないんだよ」

P「それまではアイドル間だけのやり取りになる」

加蓮「へー!」

凛「そうなんだ。ちひろさんが不適切かどうかを管理してくれてるんだね」


「凛ちゃあああん!!」スタタタッ


凛「!」

P「来たぞ。あんな写真を載せるな! って説教が」

加蓮「ち、ちゃんと説明すれば分かってくれるよね?」

P「ああ。俺も手伝う」

凛「不思議なスカートめくり現象より怖いよ……」


――――


(翌日)


P(昨日は大変だったな。ちひろさんに説明して)

P(紗南を説教し、早耶に写真の訳を聞いて)

P(まさか新しい下着のアピールをアイドル間でやってて、投稿場所を間違えてた……なんて予想できるわけがない)

P(ちひろさんにも厳重注意してもらったから同じ過ちはしないと思うけど)

ツンツン

P「ん?」

奈緒「おはようプロデューサーさん」

P「奈緒か、おはよう」

奈緒「昨日はごめん。あたしたちの問題に巻き込んじゃって」

奈緒「凛にも、やり過ぎたかなって思ってるんだ」

P「まあ幸い加蓮と俺以外には見られなかったらしいし、気にするな」

P「凛も反省してたしな」

奈緒「うん、謝ってもらったよ」

P「どんなイタズラされてたんだ?」

奈緒「髪の毛もふもふしてきたり、小さいイタズラを重ねてたんだ」

奈緒「塵も積もれば、って言うだろ?」

P「はは……凛の気持ちも分かるよ。奈緒は可愛いからな」

奈緒「へ!? い、いきなり可愛いとか言うな!」カァァ

P(そういうとこが可愛いんだよな)

P「ごめんごめん」

奈緒「って、まああたしのことは置いといて0」

奈緒「聞いてくれ。加蓮がおかしいんだ」

P「へ? 加蓮が?」

奈緒「そう! おかしい」

P(凛の次は加蓮か)

奈緒「詳しく言うと……」


↓2 加蓮がどうおかしいか

奈緒「ポテトを食べない」

P「ポテトを!?」

奈緒「ああ。今日の朝、いつもの3人で一緒に朝ごはん食べてたんだけどさ」

奈緒「加蓮がポテトを注文しなかったんだ」

P「気まぐれじゃないか? そういう時もあるだろ」

奈緒「そうかな」

P「そうだよ」

奈緒「まあ思い過ごしなら、それでいいんだけど」


P(そう。俺はこの時、完全に思い過ごしだと思っていた)

P(だが実際は……)


(昼)


奈緒「ぷ、プロデューサーさん……」

P「なんだ?」

奈緒「加蓮がまたポテトを食べなかった」

P「!?」

奈緒「注文しないのか? って聞いたら、『いらない』って」

P「……そういう時もあるさ」

奈緒「でも2食続けてだぞ!? ありえるか!?」

P「ありえるさ。お前はいつも加蓮を一緒にいるから、感覚がマヒしてるんだ」

奈緒「……」

P「考えすぎだ。な?」

奈緒「う、うん」



(夕方)


プルルル プルルル

P(奈緒からだ)ピッ

P「どうした?」

奈緒『また食べなかった』

P「!」

奈緒『加蓮……また注文しなかったんだ』

奈緒『今日はポテト半額だったのにもかかわらず』

P「……」

奈緒『どうしちゃったんだろう』

P「落ち着け。俺も明日の朝聞いてみるから」

奈緒『うん』

プツッ

P「……」

P(あの加蓮が、1日3食ポテトを食べなかった)

P(気になるな)


(翌日)


P(奈緒はまだか)ソワソワ

ガチャ

P「!」

続きは今日の夜に始めます

奈緒「プロデューサーさん……まただ」

奈緒「今日の朝も、加蓮はポテトを……」

P「加蓮は?」

奈緒「連れてきたよ」

加蓮「……」スッ

P「加蓮、どういうことだ。あんなにポテトばかり食べていたのに」

奈緒「体の調子が悪いのか?」

加蓮「アタシがポテトを食べない理由?」

P「ああ」

奈緒「教えてくれ」

加蓮「……」↓2

早耶は1度安価でとっているので、↓1にズラします
せっかくレスしていただいたのにすみません

加蓮「週末にあれが来るから」

P「あれ?」

奈緒「何が来るんだよ」

加蓮「いつも行くファストフード店にポスターが貼ってあったでしょ?」

加蓮「ポテト食べ放題キャンペーン、ポテト祭のポスターが!」

P・奈緒「ポテト祭?」

加蓮「フライドポテト、ハッシュドポテト、トルネードポテトにじゃがバタ」

加蓮「色んなポテト料理が780円で食べ放題! まるで夢のような企画!」

加蓮「それに向けて禁ポテトしてるの!」

奈緒「……」

加蓮「何その目は」

奈緒「いや、心配しなくてもよかったなって」

P「具合が悪いとかじゃなくて安心したよ」

加蓮「あ、気を遣わせちゃってたんだ……ごめんね」

P「気にするな」

奈緒「なあ加蓮。あたしが『ポテト注文しないのか?』って聞いたとき」

奈緒「悲しそうに俯いて『いらない』って答えたあれは何だったんだ?」

加蓮「ポテトが目の前にあるのに食べれないもどかしさだよ」

奈緒「紛らわしいな!」

加蓮「そんなこと言われたって仕方ないじゃん」

加蓮「奈緒だって、自分の好きな食べ物が目の前にあるのに食べられないって状況になったら悲しいでしょ?」

奈緒「ん……まあ確かに」

P「何はともあれ、大事じゃなくてよかった」

奈緒「そうだな」

加蓮「うー、ポテトの話をしたからすっごく食べたくなってきたよぉ」

P「そのうち禁断症状が出そうだな」

加蓮「っていうか出てるかもしれない。奈緒をもふもふしたくなってきたし」

奈緒「それはいつもやるだろ」

加蓮「なーおー、もふもふーさせてー」

奈緒「や、やめろ! 今日は雨でセットするのに時間かかったんだから!」

加蓮「ちょっとだけ」ジリジリ

奈緒「それ以上近づいたらくすぐるぞ」

加蓮「くすぐってくれるの? やった♪」ジリジリ

奈緒「寄るなってー!」スタタタッ

加蓮「待て!」スタタタッ

ガチャ パタン

P「元気な奴らだな」ハハ…



(翌日)


P「あれ、もうこんな時間か。昼飯買いに行こう」

スタタタッ

凛「プロデューサー!」

P「ん?」

凛「奈緒がヤバい! ヤバいよ!」

P「奈緒が? どうヤバいんだよ」

凛「えっと、その……考えがまとまらない」

凛「ちょっとクールになるね」

P「うん」

凛「すー、はー……よし」

P「それで?」

凛「奈緒の様子がおかしいんだ」

P(これでトライアドプリムスコンプリートか)

P「具体的にどうおかしい?」


↓2 奈緒がどうおかしいか

凛「生魚を食す」

P「は?」

凛「生魚を食してる」

P「刺身?」

凛「違う違う。今日の午前中って、トライアドプリムスが地方の山を散策して自然に触れるって仕事だったじゃん」

凛「始めは上手くいってたんだよ。冒頭のトークも完璧で、じゃあ今から山に入りますってなって」

凛「でも……それから10分くらい経った頃、事件は起きた」

P「事件て」

凛「すごく綺麗な川を見つけたんだ。上流でさ、水が透き通ってるの」

凛「ワサビも生えててね」

P「へー。ワサビって本当に綺麗なところにしか生えないんだよな」

凛「そうそう。それでね、ちょっと川の水を触ってみようって時に」

凛「奈緒の様子が急変したの」

凛「気がついたら川の中に入ってて、腰を落として身構えて」

凛「こう、バシャっとさ。ものすごいスピードで手を川の中へ潜り込ませたら、魚が川原に投げ出されて」

P「熊かよ」

凛「ヤバいよね。でさ、雰囲気もいつもの奈緒と違ったんだ」

凛「近寄ったら殺られるって悟った。何故か」

P「……」

凛「その後、雰囲気がいつもの奈緒に戻ったんだけど」

凛「すたすたと川原に歩いていって、ピチピチ跳ねてる魚を両手で掴んで……」

凛「がぶっと」

P「生で?」

凛「生で」

凛「私も加蓮も、現地の人もスタッフもみんな唖然として声をかけられなかった」

凛「それからすぐに、奈緒は元通りになった……撮影も終えていつもみたいに楽しく会話してた」

凛「けど私と加蓮はあれが何だったのか怖くて、奈緒の顔をまともに見ることができなかった」

P「……」

凛「話は終わり」

P「それが本当の話ならヤバいな」

凛「本当の話だよ! こんな嘘ついて何になるの!」

P「それもそうだけど……」

P「奈緒はもう普通なんだな?」

凛「うん、すっかりいつも通り」

P「じゃあ本人からも話を聞こう。どこにいる?」

凛「ちょっと待ってて。呼んでくる」スタスタ


(数分後)


奈緒「プロデューサーさん、あたしに用があるんだって?」

P「ある」

P(こうして見ると普通だな。普通の奈緒だ)

P「凛から聞いたんだけどさ」

奈緒「?」

P「お前、自然に触れるロケで川の中に入って」

P「熊の魚獲りみたいに魚をとって、生でがぶっと食べたらしいな」

奈緒「……」

P「凛いわく、雰囲気も別人だったってさ」

凛「だけどその後すぐに元通りになった」

P「単刀直入に質問しよう。何でそんなことをしたんだ」

奈緒「……」


↓2 何故そんなことをしたか

↓1になります

奈緒「……」

奈緒「……七海の歌を聞いたんだ」

P「七海の……」

凛「歌?」

奈緒「ああ。ロケに行く前、釣りをするため海へ行く七海と偶然出会ってさ」

奈緒「じゃあお互いがんばろーな、って離れた時……鼻歌を歌ってたんだよ」

奈緒「どんな歌詞かは覚えてないんだけど、魚に関する歌だった」

奈緒「その歌が妙に耳に残ってた。それで山へ向かって、川を見つけて」

奈緒「魚が泳いでるのを発見した」

奈緒「そこからだ。無性に魚が食べたくなった」

奈緒「何としてもあの魚を食べたい。今すぐに」

奈緒「気がついたら、魚を食い終わった後だった」

P・凛「……」

奈緒「周りの視線は気にしなかった。魚を食べられて満足してたから」

奈緒「美味しかったなぁ」

凛「プロデューサー、奈緒怖いよ」ヒソヒソ

P「明らかに異常だな。七海の歌に原因がありそうだが」ヒソヒソ

奈緒「なんか、また魚が食べたくなってきたな。ごめん2人とも、あたしスーパー行くから!」スタタタッ

P「あ、おい!」

凛「まさか無銭飲食する気じゃ……止めてくるね!」スタタタッ

P「……」

P(大丈夫か? 近寄ったら殺られる雰囲気だったんだよな?)

P「いや、それよりも原因を突き止めないと。奈緒のことは、不安だけど凛に任せよう」


(数分後)


七海「♪」

P「いた! 七海ー!」

七海「プロデューサー? どうしたんれすか?」

P「はぁ、はぁ……お前に聞きたいことがあるんだよ……」

七海「いいれすよ~。釣竿についてれすか?」

P「魚のことじゃなくてな。まあ魚は関係してるんだけど」

P「実はこんなことがあって」


(さらに数分後)


P「というわけだ」

七海「なるほど~」

P「何か分からないか? 俺はお前の歌が原因だと踏んでるんだけど」


↓2 七海の返答

七海「……」

P「七海?」

七海「次の獲物はプロデューサーれす」

P「!?」

P「獲物? どういうことだ」

七海「ふっふっふ……奈緒さんは七海の術中のハマってるんれすよ」

七海「おさかの良さを広めるため、七海の考案した洗脳ソング。いい具合れす」

P「何だと!? そんなことして何になるんだ!」

七海「言いましたよね? おさかなの良さを広めるんれす」

七海「おさかなはいいれす。煮ても、焼いても、揚げても、生でも美味しい」

七海「あの造形もお見事れす。うっとりしてしまうれす」

P「お前の魚好きは分かった。だが、強制的に食べさせるのは間違ってる!」

P「洗脳なんてするな! 会話で語ればいいだろ!」

七海「こうしたほうが手っ取り早いんれすよ」

七海「さて、話をしすぎましたね。そろそろプロデューサーも洗脳するれす」

P「させるか! 耳を塞げばいいだけだ!」ササッ

七海「無駄れす。七海の歌は必ず相手の耳に届いてしまう」

七海「いきますよ!」


???「ちいと待った~!」

P・七海「!!」

葵「七海ちゃん、こげなこつやめるんや!」

P「葵! それに凛、奈緒!」

凛「プロデューサー、奈緒が元に戻ったよ!」

P「え?」

凛「葵のおかげだよ。葵の作った魚料理を食べたら戻ったんだ」

奈緒「気狂いしてたみたいだな……迷惑かけてごめん」

P「いいんだ。でも、なんで葵が?」

葵「七海ちゃん、こげなこつしたらダメって言ったはず」

七海「……」

葵「お魚の良さを広めるなら、プロデューサーの言ったとおり会話で広めるべきっちゃ!」

P(聞いてたのか)

七海「分かってるれす。でも話したところで食べてくれない人だって、たくさんいるれす」

葵「そりゃ中には受け付けん人だっていると思う! その人は食べられんのやけん仕方ねえっちゃ!」

P「どうやら、魚の広め方について元々話し合ってたようだな」ヒソヒソ

奈緒「でも相容れなかったんだな」ヒソヒソ

凛「違う道を行く2人。悲しいね」

七海「どれだけ言っても無駄れす。葵ちゃんと七海は重なることがないんれす」

七海「さあ、みんな七海の洗脳ソングを聞くれす!」

~♪ ~♪

P「う、何だこの曲……」

奈緒「これだよ! あたしが聞いた曲!」

凛「なんだか魚が食べたくなってきたよ」

P「優しい曲だ……心地いい……」

七海(ふふふ、これでこの場にいる人は全員……)


~♪ ~♪


七海「!?」

七海(な、なんれすこの曲は!?)

葵「~♪」

七海(葵ちゃん! まさか七海に対抗する曲を……!)


P「あれ? 何してんだ俺」

凛「いつの間にか七海が釣ってきた魚を手に持ってる」

奈緒「また洗脳されそうになったんだよ! でも今度は葵のおかげで助かった!」

七海「くう……!」

葵「ごめんね? こうでもせな止められんけん」

七海「も、もう一度歌うれす!」

葵「魚が喜ばん!」

七海「!」

葵「こげなこつしたって、魚が喜ばん」

葵「七海ちゃんなら分かるはず。魚の気持ちが」

七海「……」

P「魚の気持ちは『食べられたくない』じゃないか?」ヒソヒソ

凛「そういう場面じゃないから」ヒソヒソ

P「どういう場面だ?」

奈緒「まあまあ、落ち着いて見てよう」

七海「おさかなの、気持ち」

葵「そう。お魚も、どうせ食べられるなら心から喜んで食べて欲しいって思うちょんはず」

葵「七海ちゃんのやってる洗脳じゃ、絶対に心から喜べん!」

七海「!!」

七海「……確かに、その通りれす……」

七海「七海は……間違っていたんれすか?」

葵「お魚にかける情熱が、ちょっとだけズレただけっちゃ」ニコッ

葵「あたしの言うこと、分かってくれる?」

七海「……うん」


奈緒「良い話だな」

凛「涙が出そうだよ」

P「感動した」


加蓮「……」

加蓮(プロデューサーたち何やってんだろ)



(翌日)


P「ってことがあったんですよ」

ちひろ「色んな意味ですごいですね」

P「あの後みんなで七海の釣った魚を食べたんですよ。葵が調理して」

P「あんなに美味い魚料理、今までで1番かも」

スタタタッ

卯月「プロデューサーさん、いますか!?」

未央「一大事だよ!」

P「おー、どうした血相を変えて」

卯月「凛ちゃんたちがおかしいんです!」

P「は?」

未央「トライアドプリムスだよ! あの3人が変なんだって!」

P「……」

P(まさか3人一気に来るとはな)

P「話してくれ」

卯月「はい!」


↓2 どうおかしいか

>>58

それでは再安価をとらせていただきます
↓1でお願いします

荒らしの言うがままにするとかバカじゃねーの?

>>66
ピンクでフリフリ→早耶の影響と結びつく可能性もあるので
申し訳ないのですが違うレスを採用させていただきます
>>60のレスで進めます

いや早耶を直接出したならともかく結びつく可能性があるからアウトってどうなんだ?
1が次の安価で出た早耶を安価下すれば終わる話では?

それとも1の意思を超えて早耶が出てくる可能性でもあるわけ?

>>69
確かにその通りです
ご意見ありがとうございます。以降、必ず気をつけます

卯月「なんていうか……バラバラで……」

P「バラバラ?」

未央「バラバラ。まず、かれんがしぶりんみたいなんだ」

P「……」

卯月「凛ちゃんがもふもふしてるんです」

P「……うん」

未央「そしてかみやんが血を吐いた」

P「バラバラだな」

未央「でしょ?」

卯月「どうしてこんなことが起きたんでしょうか……」

P「とりあえず3人のとこに行くよ。ちひろさん、席を外します」

ちひろ「はい」


(数分後)


加蓮「ふーん」

凛「今日は一段と髪がふわふわするなぁ」

奈緒「……」


P(卯月と未央の言ってることが分かった。3人の個性がバラバラになってるな)

P(加蓮は髪を下ろして凛っぽい。凛は奈緒みたいなもふもふ。奈緒はツインテール)

奈緒「モグモグパクパク」

P(そしてポテト食べてる)

P(どうなってんだあれ。お互いにモノマネでもしてるのか)

加蓮「ん? この匂いはプロデューサーだ。近くにいるよ」クンクン

P(バレた! 嗅覚まで凛なのか!?)

P「み、みんなお疲れ」スタスタ

凛「お疲れ様」

奈緒「マジで当たった。すごい」

加蓮「えっへん」

P「……」

P(さて、どう切り出すか)

P「あのさ」

加蓮「?」

P「なんか3人、いつもと違うよな?」

凛「違うって?」

P「だから、個性がバラバラっていうか」

P「加蓮は凛みたいだし、凛は奈緒みたいだし、奈緒が加蓮みたいだろ?」

P「何でかなーと」


↓2 バラバラの理由

途中ですがここまでにします
続きは明日に

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加蓮「何でと聞かれると」

凛「話すと長くなるんだけど……」

奈緒「まずこれだけは言っとくね。アタシたち入れ替わってるの」

P「は?」

奈緒「奈緒がドラゴンボールにハマりだしてさ」

奈緒「アタシたちにもぜひ読んで欲しいって、1週間くらい前に単行本を貸してくれたんだ」

P「奈緒はお前だろ」

奈緒「違うよ。アタシは加蓮」

加蓮「私が凛」

凛「奈緒だぞ」

P「からかってるだろ」

加蓮「信じられないかもしれないけど事実だよ。とにかく話を聞いて」

奈緒「アタシと凛は試しに一巻を読んだの。そしたらもうすっかり熱中しちゃって!」

加蓮「フリーザを倒すとこまで一気に読んじゃったよね」

凛「それくらい魅力のあるマンガだからな!」ヘヘ

P(外見と話し方が一致しないから頭が混乱する)

P「それで?」

奈緒「それで、一旦感想を言い合おうってことになったんだ」

加蓮「わいわい話が盛り上がって、話題がギニュー特戦隊に移った時に」

加蓮「加蓮が言い出したんだ。『ボディチェンジって実際にできたら楽しそうだよね』って」

P(えっと、ここでいう加蓮は……奈緒の姿か)

奈緒「だって他の人と体を交換できるんだよ? ワクワクしない?」

P「ワクワクを100倍にってか」

凛「え?」

P「何でもないこっちの話だ」

P「ボディチェンジってあれだよな。ギニューの必殺技」

奈緒「そうそう! プロデューサー知ってるんだ」

P「一応家に全巻あるしな」

P「……もしかして、そのボディチェンジを試しにやってみたらできた、とか言わないよな?」

加蓮「すごい何で分かったの」

P「当たりかよ!」

P「いやいや、そんなわけないだろ。もうそろそろからかうのをやめてくれ。降参だよ」

凛「本当の話だって! 加蓮が両腕を広げてさ、『チェーンジ!』って叫んだら」

凛「凛と入れ替わったんだよ!」

加蓮「夢かと思ったよね」

奈緒「アタシも信じられなくてさ。今度は奈緒に向けてボディチェンジやってみたの」

奈緒「そしたらまた入れ替わってさ!」

P「……」

凛「まだ疑いの目を向けてるぞ?」

加蓮「しょうがないよ、こんなこと現実じゃありえないし」

奈緒「認めさせるにはー……プロデューサー相手にチェンジしてみよっか」

凛「!?」

凛「だ、ダメだっ! 加蓮はあたしの体に定着してるんだぞ!?」

凛「チェンジしたら、プロデューサーの意識があたしの体に入っちゃうだろ!」カァァ

P「……」

P「奈緒。いや加蓮か」

奈緒「なに?」

P「試しに俺にやってみてくれ。本当にできるならの話だけど」

奈緒「いいよ」スッ

凛「わあぁぁぁ!! バカバカやめろーー!!」ポカポカポカ

P「なるほど。入れ替わってるのは確かみたいだ」

凛「へ?」

P「恥ずかしがる様子が奈緒そのものだからな」

P「凛が演技をしているとも思えない」

加蓮「それを確かめるために?」

P「チェンジを申し出た」

凛「はぁ……冷や冷やさせるなよぉ……」ペタン

奈緒「そんなにプロデューサーと入れ替わるの嫌?」

凛「男と女だぞ!? 体の違いとか意識されるじゃんか!」

P「しないから安心しろって」

P「話を戻すけど、入れ替わったのは認めよう。いつまでそうしてるんだ?」

加蓮「加蓮が飽きるまでだよ。幸い今日は3人オフだし」

凛「そろそろ戻してくれよー」

奈緒「だって奈緒のもふもふ気持ちいいんだもん♪」モフモフ

奈緒「いつもは邪魔されて揉めないおっぱいも気兼ねなく揉めるし」ムニュムニュ

凛「揉むな!! 大体ウエスト以外は同じ数字だろーが! 自分の揉めよ!」

奈緒「そうだねー。奈緒はちょっとお肉ついてるよね、軽くつまめるし」プニッ

凛「く、くっそー……!」

加蓮「ねえ加蓮、私も触っていいかな」

奈緒「いいよ」

凛「参加してくるな凛!」ウガー

P「……」

P(確かボディチェンジって、相手に言わせても成立するんだよな。教えてやるか)

P「奈緒」

凛「?」

P「実はな」ヒソヒソ

加蓮(プロデューサーが私にあんな近くで耳打ちを……)ドキドキ

奈緒(もしかしてプロデューサー、あの事を知ってる?)

凛「……そうだったのか」

凛「ありがとうプロデューサーさん。良いことを聞いたよ」フフフ

奈緒(やっぱり聞いたっぽい)

凛「加蓮、どうやらあたしがチェンジって言っても入れ替われるらしいな」

凛「戻らせてもらうぞ!」

奈緒「分かったよ」

凛「!」

奈緒「そんなに戻りたいならいいよ」

凛「い、いいのか?」

奈緒「チェーンジ!」スッ

凛「うわっ!?」ビビビビ

P(奈緒の体が光ってビームが出た! そして凛の体に直撃!)

ビビビビ

シュウウウ…

凛「はい元通り」

奈緒「あたしの体だ」ワキワキ

奈緒「よかったぁ」ホッ

凛「凛はどうする?」

加蓮「加蓮の好きにしていいよ」

凛「じゃ、戻っとこうか」

ビビビビ

シュウウウ…

凛「なんだ、戻るんだ」

加蓮「入れ替わってたかったの?」フフ

凛「ちょっとだけね」

P「これで全て元通りか」

加蓮「ううん、これからまた入れ替わるよ」

P「え」

加蓮「チェーンジ!」スッ

P「ぐわあーーー!?」ビビビビ

奈緒「何してんだよ加蓮!?」

凛「プロデューサーとチェンジした……!?」

ビビビビ

シュウウウ…

P「わー♪ これがプロデューサーの体かぁ」

加蓮「お、俺が目の前に……! どういうことだ加蓮!」

P「ごめんね? ちょっとだけプロデューサーと入れ替わってみたいんだ♪」

加蓮「俺の外見で手を合わせて女の子みたいな頼み方するな……!」ゾゾゾ

奈緒(気色悪いな)

凛(いいなぁ)

P「気をつけてプロデューサーさんになりきってみるよ。じゃ、後で必ず元に戻すから!」スタタタッ

加蓮「おい待て加蓮! くそ、なんてこった」

奈緒「加蓮の恰好でくそとか言うなよ」

加蓮「あ、そうだな……じゃなくて! すぐに体を取り返さないと!」

凛「なんで?」

加蓮「なんでって、俺の姿で何されるか分かったもんじゃないし、仕事も途中だし」

奈緒「それはヤバいな。ちひろさんが噴火するぞ」

凛「だけど嬉しくもあるでしょ。アイドルの北条加蓮の体なんだよ?」

加蓮「……」

加蓮(言われてみれば、胸に膨らみあるしスカートで下半身が涼しい。これが女性の…)

加蓮「ってやめろ! 意識させてどうしたいんだよ!」

凛「いや、ただ嬉しくないのかなって思って」

凛「もし女の子の体を感じたいなら、あとで私と交換しない?」

加蓮「それが目的か」

奈緒「なあ、加蓮を放っといていいのか?」

加蓮「そ、そうだな。追いかけないと」

凛「私も手伝うよ」

奈緒(隙を見て入れ替わる気だな)


↓2 加蓮を捕まえるためにどうするか


(数分後)

奈緒「加蓮いないな」

加蓮「どこ行ったんだ……」

凛「クンクン……ダメだ、匂いもかき消されてる。完璧に消えたね」

凛「こうしてる間にも、加蓮はプロデューサーの体で色んなことしてるんだろうね」

加蓮「変な言い方はやめろ」

奈緒「……」

奈緒「ふと思ったんだけどさ」

加蓮「?」

奈緒「男勝りな加蓮も人気出そうだよな」

凛「あ、ちょっと思ってた。まあ加蓮の良さはそういうのじゃないけど」

加蓮「こんな時に何を言って……」

加蓮「そうだ!」ピコーン

奈緒「どした?」

加蓮「良いことを思いついたんだよ。予定ではあの人たちも今日オフだったな」

凛「あの人たち?」

加蓮「一緒に探してくれないか。その間に計画を話すから」

――――

早苗「……今……」

楓「なんて言いました?」

加蓮「え? えっと、だから……」

加蓮「プロデューサーが、大人組を誘って昼間から飲み会をしないか? って言ってたんですよ」

楓「飲み会」

加蓮「はい」

早苗「昼間から?」

加蓮「そうです」

早苗「あのプロデューサー君が、昼間から飲み会なんて背徳感のあることを企画するなんて」

楓「どういう風の吹き回しでしょうか」

早苗「こうしちゃいられない! 楓ちゃん、早速メンバーを招集するわよ」

早苗「M、R、Sに連絡して。あたしは酒をかき集めるわ」

楓「了解(ラジャー)」タプタプ

加蓮(この人たちの飲み会の優先順位どうなってんだ)

奈緒「なあなあ、M、R、Sって誰だ?」ヒソヒソ

加蓮「瑞樹、留美、心」

凛「なるほど」

奈緒「Mって美優さんとかもいるよな?」

凛「RとSも」

加蓮「飲むメンバーは大体決まってるからな。美優さんは昼から飲まなそうだし」

加蓮(誘われたら来そうだけど)


(一方その頃)


P(男の人って歩幅大きいなぁ)

P(……それに……股に異物感が……)カァァ

P(仕方ないんだけど、気になっちゃうな)



まゆ「プロデューサーさぁん♡」

P「きゃっ!?」ビクッ


P(ま、まゆ……気配を感じなかった。背後からどうやって近づいたの?)

まゆ「今の声」

P「え」

まゆ「きゃっ! って……女の子みたいな声でしたねぇ」

まゆ「可愛いです♪」ウフフ

P「あ、あはは……情けない姿を見られちゃったな」

まゆ「……」

まゆ「あなた、本当にプロデューサーさんですか?」

P「!!」ギクッ

P(ウソ、今の声だけで!?)

まゆ「さっきからずっと跡をつけてたのに、まゆに気がつかなかったですし」

まゆ「歩き方も女性みたい」

P「……」

まゆ「違和感があるんですよ。なんて言うんでしょう」

まゆ「まるでプロデューサーさんの皮を誰かが被っているような」

P(まゆ、プロデューサーへの洞察力は名探偵もビックリだよ)

P「そんなことあるわけないだろ。俺は俺だよ」

まゆ「ですよね。きっとまゆの気のせいです」

P「そうそう」

P(もー……プロデューサーになってアイドルと話してみたいなーなんて思ってたんだけど)

P(よりによってまゆと出会うなんて)

P(ううん、遭遇率は1番高いよね。なんとか切り抜けないと)


早苗「いたいた! プロデューサー君!」

P「?」

まゆ「早苗さん?」

早苗「まゆちゃん、お話中だった? ちょっとプロデューサー君を借りたいんだけど」

まゆ「挨拶をしただけだったので、大丈夫ですよぉ」

早苗「ごめんね! ありがとう!」

早苗「さっ、行きましょう!」グイグイ

P「い、行くってどこへ!?」

早苗「公には言えないけど、察しはつくでしょ?」

P(全く分かんないんですけど!?)

早苗「楓ちゃんがメンバー集めてるから、楽しみにしててね」


加蓮「かかった」

凛「かかったね」

奈緒「あとは油断を待ってチェンジするだけだ」

凛「っていうかどこでやるんだろ? 私たちも入れるとことじゃないと意味がないよね」

加蓮「大丈夫。俺の家で始めるって流しといたから」

まゆ「何を始めるんですか?」

加蓮・凛・奈緒「!?」ビクッ

奈緒「ははは……何でもないよ」

凛「ここだけの話だから」

まゆ「怪しいなぁ」

加蓮「アタシたちもう行かないと! それじゃ!」スタタタッ

奈緒「本当に何でもないから!」

凛「明日一緒に仕事だったよね。よろしくね」

まゆ「……」

まゆ「加蓮ちゃんのあの走り方、プロデューサーさん……?」

まゆ「考えすぎかな……」


(1時間後)


早苗「さあプロデューサー君、乾杯の音頭を!」

P「えーっと……なんで飲み会?」

留美「大人組で昼間から飲もうって言ったらしいじゃない」

瑞樹「たまにはこういう息抜きもいいって思ったんでしょ?」

P「いや……」

P(そんなこと言ってないんだけど)

P(はっ! もしかしてプロデューサーたちが!?)

心「早く早くー♪ はぁと待ちきれない☆」

楓「お願いします」

P「……えー」

P「みんな、いつも仕事を頑張ってるな。今日はそのご褒美だと思ってくれ」

P「楽しく飲もう。乾杯!」

「「「乾杯ー!」」」

早苗「ゴクゴクゴク……ぷはあーっ! 昼間から飲むお酒は最高ね!」

瑞樹「生き返るわー」

留美「みんなオジさんみたいよ」クスッ

P「……」

P(ここはプロデューサーの家。どこかから監視してるはず)

P(そしてアタシが酔ったところでチェンジ、ってわけか)

P(……ま、いっか)

P(お酒、前から飲んで見たかったんだよね。プロデューサーの体なら大丈夫だし)

P(ビールをぐいっと)ゴキュッ

P「ん!?」

P「げほっ、げほっ……!」

心「おいおい大丈夫か?」

楓「ビールが気官に入ったみたいですね」

P「だ、大丈夫……この程度、俺には効かん。なんてな」ハハ

楓「まあ」フフ

P(何これ、にっがーい! 味覚とかプロデューサーのものじゃないの!?)

早苗「プロデューサー君、いつもなら半分くらい飲むのにね」

P「な、なんか急にマズくなっちゃって」

瑞樹「そんなことってあるの?」

留美「不思議ね」

P「あはは……」


加蓮「俺も飲みたくなってきた」

奈緒「やめろよ? 加蓮の体なんだから」

加蓮「分かってる。そういや凛は?」

凛「ここにいるよ」

加蓮「……なんで俺のシャツを着てるんだよ」

凛「裸シャツ、ぐっとくるでしょ」

加蓮「元の俺なら来たかもしれないけど、今は加蓮の体だからな」

凛「反応しない?」

加蓮「反応とか言うな」

奈緒「静かにしろって。せっかく押入れに隠れてるのに成功したのに、バレちゃうぞ」

加蓮「ごめん」

凛「そこそこ広くてよかったね。ここに住もうかな」

加蓮「追い出すぞ」


P「あのさ、飲みやすいお酒はない?」

瑞樹「チューハイは?」

P「それでいいよ。ありがとう」

P(フルーツのやつだ。美味しそうかも)プシュッ

P「ごくごく」

P(ん! 後味がちょっと苦いけど……)

P「美味しい!」キラキラ

心「……なんかさ」

心「プロデューサーが可愛い」

P「えっ」

早苗「それ思った! いつもよりしおらしい!」

留美「女の子みたいね」

P(やば!)

P「な、何言って……ショックだな」

楓「今だって女の子の座り方ですし」

P(げっ)ササッ

瑞樹「……プロデューサー、もしかして」

P(バレた? いや、まさか誰かと入れ替わってるなんて予想するはず……)


瑞樹「こっち系なの?」スッ

P「へ?」


瑞樹「オカマさん?」

P「なっ……ち、違うって!」

P「みんなの気のせいだよ。お酒が入ってるからちょっとしたことでも気になるんだ」

瑞樹「そうかした?」

P「そうそう。お酒を注ぐからどんどん飲んで! おつまみもある!」

瑞樹「あ、ありがとう」

留美「この日本酒開けていい?」

楓「わー、これ高いものですよね」

早苗「そうなの! こういう日のためにとっておいたのよ!」

心「さっすが~☆」

楓「プロデューサーも飲んでください」

P「ありがとう」

瑞樹「こっちも美味しいわよ」

P「あとで飲むよ」


加蓮「順調だな」

奈緒「危うくオカマになりかけたけどな」

加蓮「男を守れたからセーフだ。どのくらいで酔うんだろうな」

奈緒「さあ。飲んだことないし」

凛「……」

奈緒「凛、さっきから大人しいな」

凛「お酒の匂いで頭がぽわぽわしてきた」

加蓮「マジか。口呼吸しろ口呼吸」


↓2 ここでハプニング発生 何が起きた?


(1時間後)


留美「それでね、その後……」

瑞樹「何それ! あははは!」

早苗「傑作ね!」

P「……」ポー

心「プロデューサー、大丈夫か?」

P「ふぇ?」

楓「ダメみたいですね」

心「こんなに酔うの早かったっけ。はい水」スッ

P「ありがと」ゴクゴク

P(うー、ふわふわするー。頭が上手く働かない)

楓「トイレに行きますか?」

P「ね、念のため……」スッ

心「ゆっくり立ち上がれよ」

ガクッ

P「うあっ」

心「あぶなっ!? 言わんこっちゃない!」ササッ


ムニュンッ

P(ん? なんか柔らかいものに包まれた)

心「気をつけろよ☆」

P(あ……心さんだ……アタシを抱きかかえてくれてる……)

P(柔らかいものっておっぱいか……あったかい……)

P(……ん……)

P(な……なんかこうしてると……心臓の鼓動が早く……)ドキドキ

心「プロデューサー?」

P「……」

P(心配そうにしてくれてる。潤んだ目を見てると……)

P(なにこれ……体が熱い……)

P(特に、下のほうが……)


グイッ

ドサッ


楓「!」

心「え」

P「……」

心「お、おーい……プロデューサー?」

P「……」

心「なに押し倒してんだよ☆ 早く起きろ☆」

P「はぁ……はぁ……」

心(あれ、目がマジになってる)

楓「プロデューサーさん……?」

P(ダメ、本当になんなの。心さんを見てると、体の奥から何かが湧き上がって)

心「ちょ、ちょっと……冗談だろ? そんな目で見んなよ……」ドキドキ

早苗「どうしたのー? って、うえぇぇぇぇ!?」ガーン

瑞樹「押し倒されてる!?」

留美「何が起きたの」

楓「私もよく……」

P(心さんの唇、柔らかそう)ズイッ

心「ふえ!?」

瑞樹「マズいわ、キスする気よ!」

早苗「ストォォォップ!!」スタタタッ

ガシッ

P「うっ」

早苗「全く、どうしちゃったの? お酒が回りすぎて理性が壊れちゃった?」グイグイ

ムニュムニュ

P(さ、早苗さんのが当たって……!)

ガバッ

早苗「きゃっ!?」バタンッ

P「早苗さん……」ハァ ハァ

早苗「み、みんな大変! プロデューサー君が性的に暴走しようとしてるわ!」

留美・瑞樹「何ですって!?」

P「早苗さん」ムニュン

早苗「ひゃぁっ、ちょっと……っ」

瑞樹「やめなさい!」ガシッ

留美「さすがにダメよ。それ以上はね」ガシッ

P「はぁっ、はぁっ」グイグイ

留美「すごい力……!」

早苗「こ、こんな獣のような一面もあったのね」ドキドキ

楓「プロデューサー、深呼吸しましょう」

楓「深呼吸すればきっと落ち着けます」

P「か、楓さん!」ガバッ

瑞樹・留美「!?」

楓「あ……」

P「ふー、ふー」

早苗「誰でも見境なしか!」

楓「……」ポッ

瑞樹「何で頬を染めるの!?」

P「はあっ、はあっ、はあっ」カチャカチャ

留美「ズボンを降ろそうとしてる!」

瑞樹「実況しなくていいから止めるの手伝って!」

早苗「心ちゃん! 固まってないでこっち来て!」

心「!」ピクッ

心「ぷ、プロデューサーマジでどうしちゃったんだよ!? 何が原因!?」

瑞樹「そんなことよりまずは拘束しないと……きゃあっ!」ガシッ

P「瑞樹さん……」ハァ ハァ

留美「ねえプロデューサー君、どうして私だけ触れないの!? どうして!?」

早苗「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!!」

P「留美さん!」ガバッ

留美「ふふ……嬉しいわ」

心「ちょ!? 留美ちゃんも酔って変になってるしー!」

楓「それは大ヘンですね。うーん、意味が被ってますね」

心「ダジャレよりもヘルプ!」


奈緒「なあこれ助けに入ったほうがいいだろ」

加蓮「だな。いくぞ!」

凛(プロデューサーと他のアイドルのイチャイチャなんて見たくないしね)


加蓮「そこまでだ!」

早苗「!?」

瑞樹「加蓮ちゃん、何でここに……!」

心「子供は見ちゃダメなシーンだぞっ!」

奈緒「プロデューサーさん、こうなったらこのままチェンジしたほうが」

加蓮「だな」

凛「私も暴走を止めるの手伝うよ」ガシッ

加蓮「悪いな! いくぞ加蓮、チェーンジ!」スッ

早苗「か、加蓮ちゃんが光った!?」

ビビビビ

P「ううっ!?」

瑞樹「ビームが出てプロデューサーを攻撃してる!」


ビビビビ

シュウウウ…

加蓮「」フラッ

奈緒「おっと」キャッチ

留美「な、何が起こったの?」

心「すごいもの見ちゃった気がする」


P「気のせいですよ」

「「「!!」」」


早苗「みんな離れて!」

P「あの、もう大丈夫なので……ちょっと頭が変になってました」ハハハ

楓「プロデューサーさん、正気ですか?」

瑞樹「もう私たちを襲わない?」

P「はい……とても反省してます。すみませんでした」ペコリ

早苗「お酒の失敗、で片付けていいのかしら」

心「あのビームは何だったの?」

奈緒「き、気にしないでください」

加蓮「んぅ……」

凛「あ、加蓮が起きる」

P「さっきの記憶が残ってるなら、大人組と顔合わせしないほうがいいな」

留美「プロデューサー君、詳しい説明を…」

P「あとで必ずします! みんなはここで飲み会の続きをしててください」


(30分後)


加蓮「……」

P「ごめんな加蓮」

加蓮「なんで謝るの?」

P「俺がもっと早く出ていれば、あんなことにはならなかったかも」

加蓮「アタシが好き勝手やった結果なんだから自業自得だよ」

加蓮「それに、男の人の本能に触れて良い経験ができたと思ってるしさ」

加蓮「性欲あんなにすごいんだねー」

P「あれ、落ち込んでない?」

加蓮「うん。大人組の人に迷惑かけちゃったことについては深く反省してるけどね」

P「そ、そうか」


奈緒「話は終わったか?」

P「ああ」

凛「ねえ加蓮、ちょっと頼みがあるんだ」

加蓮「なに?」

凛「プロデューサーと入れ替わりたいんだけど」

P「こら」

加蓮「あー、実はね。もうボディチェンジの能力消えちゃったんだ」

P「え?」

加蓮「何だったんだろうね」

奈緒「本当に消えたのか?」

加蓮「チェーンジ!」スッ

奈緒「うわっ、ちょっと!」

シーン

加蓮「でしょ?」

P「マジか」

奈緒「あービックリした……」

凛「そっか。消えちゃったなら仕方ないね、残念だけど」

凛「でも何だったんだろうね」

P「俺の脳内には容疑者が2人浮かんでるんだけどな」

奈緒「っていうかその2人くらいしかいないよな」

P「あとで聞いてみるか。あー、俺の家で飲んでる大人組にも話をして来なきゃ」

加蓮「アタシも手伝うよ。謝りたいしさ」


ちひろ「プロデューサーさん」

P「!!」

P「ちひろ、さん……!」ガタガタ

P(しまったあああ! 仕事中だったのすっかり忘れてたあああ!)

ちひろ「覚悟はいいですか?」パキポキ

加蓮「ま、待ってください!」

奈緒「プロデューサーさんはあたしたちに付き合ってくれてたんです!」

凛「仕事をすっぽかしたわけじゃないんです」

ちひろ「……」

P「フォローはいいよ。仕事に戻れないなら戻れないで連絡を入れるべきだったし」

P「すみませんでした。今からやるので」

ちひろ「急がないと終わりませんよ?」

P「はい。じゃ、また後でな」

スタタタッ

凛「どうする?」

加蓮「とりあえずアタシたちだけでプロデューサー宅に行こーよ」

奈緒「大人組が飲んでるんだろ? 変な絡み方されそうで怖いな」

凛「大丈夫でしょ。節操を持ってる人たちだし」

奈緒(そんな人らが昼から飲むか?)




(3日後)


P(あの後俺は日跨ぎする前に何とか仕事を終わらせて帰宅。大人アイドルたちはみんな寝落ちしていた)

P(説明は加蓮たちがしてくれたようで、『後片付けしといたよ』という書置きを見てから、それぞれ起こして家まで送っていった)

P(途中、色っぽい目で見られたりしたが、あれは加蓮のしたことだと何度も言い聞かせて事無きことを得た)

P(そして1番の問題。ボディチェンジ能力は誰の仕業だったのか)

P(今回は志希だった。加蓮の『ボディチェンジしてみたい』という言葉を偶然聞き、すぐに作って飲み物と混ぜたんだとか)

P(相変わらずとんでもないものを簡単に作ってしまう。あとはもう少し迷惑をかけないようにしてくれさえすれば……)


凛・加蓮・奈緒「プロデューサー!」

P「おお、3人揃ってどうした?」

P「もしかしてまたお前らの内の誰かが…」

奈緒「違う! あたしたちじゃないんだ!」

加蓮「様子がおかしいのは、142'sなんだよ!」

P「……へ?」

凛「いいから来て! 幸子がおかしいから!」

P「ちょっ、待って! せめてちひろさんに書置きを!」

P(プロデューサーの仕事は大変だなぁ)ハハ…


おわり

お付き合いありがとうございました

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