道明寺歌鈴「できましたプロデューサーさんっ!」 (15)

道明寺歌鈴ちゃんのSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528299785


モバP(以下P表記)「えっ、なにが? いやなんで?」

 

P(休みの日だしなにをしようと考えていたら……)

 

P(家のドアを凄い勢いで開けられて歌鈴が侵入してきた)

 

P(なんで???)

 

歌鈴「プロデューサーさんの新しい名刺ですっ!」

 

P「新しい名刺……?」

 

歌鈴「はいっ。えへへ…ど、どうぞ…!」

 

P(そう言って差し出されたそれは……)

 

P(何故か自分の名字が『道明寺』になっている名刺だった!)


歌鈴「えへへ…つ、ついに…きゃーっ!」

 

P「可愛い」(かわいい)

 

歌鈴「か、可愛いなんて、照れましゅ…ますよっ」ペシペシッ

 

P「ははは歌鈴は可愛いなぁ!」

 

歌鈴「は、はうぅ…っ」

 

P「……うん、でだ。なんでこんな名刺を?」

 

歌鈴「なんで…ですか?」

 

P(不思議そうに首を傾げる歌鈴。可愛い)

 

歌鈴「えーっと……」

 

──ほわんほわんどみょどみょ~──




歌鈴『プロデューサーさん、道明寺って名字に興味ない…ですかっ!?』

 

P『道明寺? かっこいい名字だよな。男ならそういうのに憧れるんだよな~』

 

歌鈴『っ!!』

 

歌鈴(これは…脈あり…!?)




歌鈴『ぷ、ぷろでゅーしゃーっ!』

 

P『どうしたんだそんなに焦って。ほら、深呼吸深呼吸』

 

歌鈴『ひゃ、ひゃいっ! すー…はー……

 ……ってそうじゃなくてっ!』

 

P『お、おお…どうした?』

 

歌鈴『じ、実家的にはっ! 嫁ぐのも婿に来てもらうのも、どっちでもいい…みたいでつっ!』

 

P『へぇ~。そうなのか』

 

歌鈴『はいっ…! そ、その…私が幸せならどっちでもいいって…えへへ……』

 

P『いい親御さんじゃないか。大切にしないとな』

 

歌鈴『っ…! はいっ!』

 

歌鈴(プロデューサーさん…私の家族のことも考えてくれてる…!! これはもう婚約といっても…!?)




P『うーん…ドレスもいいけどやっぱり白無垢かなぁ…』

 

歌鈴(プロデューサーさん? 一体なにを……ってあれは私の写真…?)

 

P『……うん、やっぱり歌鈴には白無垢だな!』

 

歌鈴『ぷっ! プロデューサーさんっ!』

 

P『お、ちょうど呼ぼうと思ってたんだ』

 

歌鈴『は、はひっ! 将来のお話ですねっ!』

 

P『将来? あぁ、うん』

 

P(先の仕事とは言え珍しい言い方するな…)

 

歌鈴『プロデューサーさん…っ!』キラキラ

 

歌鈴(ついに結婚式のことまで…! 分かりましたっ!)




P『おーい歌鈴ー』

 

歌鈴『どうしました?』

 

P『ちょっと左手出してもらえる?』

 

歌鈴『左手…ですか? はい、どうぞ』

 

P『ありがとな。えーっと……』

 

歌鈴(薬指に紙を巻いて印を……? もしかして……)

 

P『うん、よし。じゃあちょっと出てくるから』

 

歌鈴『は、はい……』ぽえー

 

歌鈴『い、今のってリングサイズを測って……?』

 

藍子『歌鈴ちゃん? どうしました?』

 

歌鈴『あ、藍子ちゃんっ!』

 

藍子『はい、藍子ですよ~?』

 

歌鈴『あのっ! どみょどみょしかじか』

 

藍子『ふむふむ。たかたかあいこ』

 

藍子『……なるほど。それは結婚指輪…ですね!』

 

歌鈴『や、やっぱりでつかっ!?』

 

藍子『おめでとうございます、歌鈴ちゃん!』

 

歌鈴『えへへ…あ、ありがとうございますっ…えへ~』ぽわぽわ




歌鈴「……ということがあったので!」

 

P「えぇ……?」

 

歌鈴「他にもですね…その、こ、婚姻届とか…えへへ……」

 

P(頬を紅く染めながら既に記入済みの婚姻届を渡してきた)

 

P(可愛い。可愛いけど…えっ?)

 

P「待ってなんでそんな準備いいの怖い」

 

歌鈴「ふぇ? 和久井さんやまゆちゃんに相談したら……」



留美『男にそこまでやらせて女も自分からやれることはやらないと! まずは……』

 

まゆ『なるほどなるほど……それは羨ましいですねぇ。 まゆのプロデューサーさんもそれくらい迫ってくれても……』

 

まゆ『……と、それはともかく…せっかく歌鈴ちゃんのプロデューサーさんがそこまでしてくれてるんです。歌鈴ちゃんからもプロデューサーさんのために……』

 

歌鈴「……とのことでしたのでっ! とっても頼もしかったです…よ?」

 

P(なんでよりにもよってその二人に……!?)

 

P「あー……その……」

 

歌鈴「?」キラキラ

 

P「うっ……」

 

P(こんな期待に満ちた歌鈴に、「ごめんそれは誤解なんだ。結婚するつもりなんてないよ」なんて言ったら……)

 

──ほわんほどみょどみょ~──



歌鈴『……え……? じょ、冗談……です、よね……?』

 

歌鈴『……そう、です…か…そう……』

 

歌鈴『……失礼、しましゅ……』



P(いやいやいや!? そんな歌鈴の姿は見たくない!!)

 

P(だからといって、ここで「よーし! 名前書いちゃうぞ~??」というわけにも……)

 

歌鈴「プロデューサー…さん…?」じーっ

 

P(プロデューサーとアイドル…プロデューサーとアイドル……)


歌鈴「ぷろでゅーさー……」うるうる

 

P「よーっし! プロデューサーさん、名前書いちゃうぞ~!!!」

 

歌鈴「わあっ…!!」

 

P「歌鈴!!」

 

歌鈴「は、はいっ!?」

 

P「幸せになろうな!!!」

 

歌鈴「っ…!! はいっ!!」

 

ゴールインEND


歌鈴ちゃんに「あなた」と呼ばれてプロポーズしない人はいるのか、いやいない。
ドレスも白無垢もどっちも好きですが、最初の衝撃から白無垢歌鈴ちゃんがより好きです。

https://i.imgur.com/jLausYg.jpg

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom