千狐「例えば？」

三原城「まず、所領内では勿論の事自身が守る地を良くしようとします」

やくも「うんうん」

三原城「それに伴って人々から信頼や信用などを得る事で感謝、つまり人気が出るのです」

三原城「……と三原は予想します」

吉田郡山城「ですがそれだと人気投票にならないので今回は……」


吉田郡山城「上位3位までの城娘には水着になってもらいます！」


やく狐三「「「！？」」」

三原城「え！？三原は聞いていませんよ！？って言うかどういう事ですか！？」

吉田郡山城「やはりただの投票では関心を持ちません。ですからこういった大胆な事をするのですよ」

千狐「水着……吉田郡山城さんらしくないような……」

吉田郡山城「ふふ。時には大胆になるのも策の一つです」

吉田郡山城（幼い城娘の水着……素晴らしいですね♪）

新宮城（そうじゃな）

吉田郡山城（直接脳内に！？新宮城さん……。そうですか。ふふ）

新宮城（そうじゃ、幼き少女の水着……共に得ようではないか）

吉田郡山城「では、早速投票の準備をしましょうか」

やくも「箱と札は作るけん！任せときぃ！」ﾌﾝｽｰ!


＞こうして人気投票が開始されたのであった……

北海道　某所


「五稜郭お姉さまに清き一票を！」

「松前城ちゃんって都会な感じだけど好きなのが松前漬けとか可愛い、可愛くない？」

「四稜郭ちゃんを愛でたい」


東北　某寺院


「やっぱり千代城様だろう！幼さにある知的さがいい！」

「仙台城が一番でしょう？！あの凛々しさとお洒落さがいいのよ！」

「やっぱり鶴ヶ岡城さんでしょ」

「山形城さんに指揮されたいなぁ……狐なのが萌えるっ！」


関東　某神社内


「やっぱり小田原城様が一番！小田原様大権現！」

「宇都宮城のおばあちゃんと添い遂げたい……」

「春日山城様に票入れてもいいのだろうか……？」


中部　某城内


「名古屋城がそら一番だがや！金シャチ！派手な格好！そして槌ぃ！」

「尾山御坊に票をお願いしまーす！今なら握手券ついてきますよー！」

近畿　某境内


「二条城こそ一番！あの佇まいと言ったらもう」

「大坂城様に全部投票するんだ……金は軒並み集めたしな」

「柳生城ちゃんにギュギュっとされたい」

「ニンニン！せっ私は水口城に入れるでござです！」


中国　某砂丘


「水着ってのは凄くいいらしい、じゃけん鹿野城ちゃんに入れましょうね～」

「そこは亀居城に入れるだろ。あの幼さが来るんだよ」

「萩城さんに投票したら結婚するんだ、俺」

九州　某所領


「柳川城さんこそ一番だろ」

「島原城様に罵られた上に踏まれるって本当か！？」

「福岡城様と御昼寝かぁ」

「首里城さんと仲良くなりたいな～」


海外　某御庭


「コンウィ城様が飛ばされるって本当か！？」

「違うらしい。そう言えばフランケンシュタイン城様が票を欲しがってたような」

「サンタンジェロ城　is angel.」


＞兜に邪魔もされず無事に済む……そう誰もが思っていた。

物陰


桃形兜壱「これ……何シテイルンダロ？」

桃形兜弐「札？ヲ入レテイル様ダケド……」

トッパイ形兜「モシカシテ……ドノ兜を根絶ヤシにスルカ決メテルカモシレナイゼ」

桃形兜弐「ソウダトシタラ……大将ガヤラレル！？」

桃形兜壱「ナラヤラレル前に倒シテシマオウ！ウォオオオオオオ！」


「か、兜だ！」

「そんな！俺まだ告白してないのにぃ！」

「あああああ！大坂城様のプロマイドがあああああ！」

所領内


千狐「殿大変です！兜があちらこちらから出て聞いていると言う話が！」

殿「！？」

吉田郡山城「せっかく幼き子の水着……いえ、それを独り占めしようとするなんて許せません！」

やくも「？よく分かんないけど急いで向かうがや！」


＞千狐の転移術を使い、全ての兜を倒していった千狐たち。そして……

やくも「無事兜を退治出来たけんね！後は投票箱を……あれ？」

千狐「もう！無くすなんてやくもったら！」

三原城「確か今回は私達、城娘の票は無効のはずです……佐賀城さん」

佐賀城「おう。検討は付いてるぜ」


某廃屋


吉田郡山城・新宮城（無事に投票券を手に入れ（たのじゃ）ました。後はこれに……）


吉田郡山城「亀居城さんの名前を書くだけ」

新宮城「大宝寺城の名を書くだけじゃ」


吉田・新宮「「ん？」」


吉田郡山城「今回は箱の回収を手伝う項目で幼き子を水着にするという計画……」

吉田郡山城「でもいいでしょう。上位3位とも幼き子にすれば最高の」

新宮城「大奥が出来る上にあんなことやこんなこと……ふふふふ」


佐賀城「そこまでだぜお二人さんよォ！」

新宮城「お前は……佐賀城！？殺されたんじゃ！？」

佐賀城「残念だったな。計略だよ。オラァ！」ﾌﾞﾝ!


吉田郡山城「やられましたね……」ﾀｲﾊ

新宮城「のじゃあ……ああ、幼き子の水着を……」ﾀｲﾊ



翌日


所領


三原城「はやり幼き子の水着が見たいがためにしたのですか……」

吉田郡山城「だって誰だって見たいでしょう？殿もそうですよね？」

殿「……！」ﾆｺﾘ

千狐「殿、少し鼻が伸びてますよ」

柳川城「私ならいつでも水着に」

やくも「投票結果が出ただにー！」


1位：聚楽第
1位：ノイシュバンシュタイン城
1位：プラハ城
1位：彦根城
1位：首里城
・
・
・
1位：多賀城
・
・
・
1位：水口城



千狐「全部同率！？ありませんわ……」

やくも「それがどうにも計算してもそうなるんだに」

三原城「正直三原も驚きました。ここまでとは」

吉田郡山城「つまり幼き城娘の水着を見放題という事……！」

新宮城「僥倖……！圧倒的感謝じゃ……！」

三原城「あ、お二人には見せないので。偽造しようとしたバツです」

新宮城「後生じゃあ！見せてくれぇい！」ｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞ

三原城「ダメです」

吉田郡山城「つまり私も水着になれば許されるんですね！」

三原城「許しませんよ」

吉田郡山城「そんな……」ｾﾞﾂﾎﾞｳ

殿「……！」

三原城「え！？……分かりました。ですが特別ですよ、お二方」

吉田郡山城「つまり幼き城娘と懇ろに……」

佐賀城「俺もいるから出来ねぇぞ」

新宮城「そんななのじゃ～」


＞笑い声が所領内に響く。こうして人気投票は終わったのであった