ジェネラル「お悩みのようだな、青年」

和也「！！ あ、あんたは……」

ジェネラル「I am a perfect soldier.」

和也「あの時のオッサン！！」

和也「……何しに来たんだ？」

ジェネラル「君は優勝賞金を持って行かず、そのまま去ってしまった」

ジェネラル「流石に何もないのは申し訳ないと思ってね……そこで君の願い事を何でも聞いてあげようと思ったわけさ」

和也「！！！ マ、マジか！！」

ジェネラル「私の叶えられる範囲であれば何でも叶えてやろう」

和也「じゃ、じゃあ……」

和也「俺を女子と付き合わせてくれ！！」

ジェネラル「承知した」

ジェネラル「では私が合コンを開いて見せよう」

和也「い、いいのか！？ サンキュー！！」

ジェネラル「……」ピポパポ

ジェネラル「……私だ、今すぐ来てくれ」

ピッ

和也「おい、誰を呼んだんだ」

ジェネラル「今回は3対3の合コンだ、そこでもう一人を呼んだ」

和也「ああ成る程な、俺とおっさんだと二人だもんな」

和也「……」

和也「おっさんも参加するの！！？」

ジェネラル「当然だ。 私も独身だからな」

和也「マジかよ……」

ジェネラル「心配いらない。 私が必ず誰かと付き合わせてみせよう」

ジェネラル「I am a perfect go-kon master.」ビシッ

和也「おっさんそのポーズしたいだけだろ」

スタスタ……

ジェネラル「お、どうやら来たようだ」

少年「……」

和也「は、はぁ！！？ このガキンチョが！！？」

ジェネラル「そうだ」

和也「な、なんだガキンチョ……お前も誰かと付き合いのか？」

少年「……」

和也「……？」

少年「……ふが」

和也「！！！？」

ジェネラル「さて、では早速女性を……」

和也「おい待て！！ こいつ『ふが』って言ったぞ！！？」

和也「絶対、大会にいた人造人間だよな！！？」

少年→マルコ「ふがっ！！」コクリ

和也「ほれみろ！！ 頷いてるじゃねえか！！」

ジェネラル「そうか……バレてしまっては仕方ないな」

和也「隠し通すつもりだったのかよ！！？ 後からぜってーバレるだろ！！」

ジェネラル「実はな……君がもらうはずだった優勝賞金は彼の移植に使わせてもらったよ」

和也「なにぃ！！？」

ジェネラル「その際私も立ち会ってね……それはもう息子同然のように愛着を持ってしまい……」

和也「……分かったぞ。 お前、ただこいつを自慢しに来ただけだろ」

マルコ「ふがっ！！」コクリ

和也「お前が頷いてどうするんだ！！」

和也「おい、冗談なしでどうすんだマジで」

ジェネラル「まずいな……もうすぐ女子が集まるというのに」

和也「……つーかどうやって集めてんだ？」

ジェネラル「今、彼が集めてる所だ」

和也「彼……？」

和也「……！！」










ゴンザレス「大車輪投げ！！！」ドゴォン！！

ゴンザレス「大竜巻落とし！！！」ドゴォン！！！

和也「何やってんのあれ！！？」

ジェネラル「彼の吸引力は私が恐れる程だ……」

和也「すげえ……あいつが掴むモーションをするだけで人が吸い付いていく……」

ジェネラル「合コンは彼をいれて3人でやる」

マルコ「ふが」

ジェネラル「ああ、頑張るよ」

和也「……つーかこの改造のやつに母親みたいなやつがいたよな？ そいつはいいのかよおっさん」

ジェネラル「あれは性格がきついからパスさせてもらったよ」

ゴンザレス「ハラショー！！！」

ジェネラル「どうやら女子3人を吸い寄せたようだな」

和也「おおそうか、それじゃあ早速……」

和也「……！！」








ライザ「もー……どこなのよここー」

梨花「あ、あなた達は……」

ターニャ「ここは……」

和也「格闘大会に出てた人達じゃねーか！！」

梨花「あ！！ 私に電話番号聞いてきた人！！」

和也「な、なぁ。 やっぱ教える気ない？」

梨花「いやよ！！ ……もう、折角お父様とお母様の3人で仲良く出かけてたのに」

ライザ「トト、キキ。 行きましょ」

和也「おい！！ ちょっと待って！！ 帰るの早くない！！？」

和也「……そうだ！！ まだ普通の一般人がいた！！！」

ターニャ「ゴンザレスさん……寂しかった……」

ゴンザレス「ターニャ……私もだ」

和也「なんかできちゃってる！！？」

ジェネラル「はっはっはっはっ……はっはっはっはっ」

ジェネラル「めでたい事だ。 カップルが誕生したぞ」

和也「笑ってんじゃねーよ！！ 俺の願い叶えるんじゃねーのかよ！！」

ジェネラル「……どうやらあそこで街コンが開かれてるようだ。 飛び入り参加もいいらしい」

ジェネラル「和也くん、君の力を存分に発揮したまえ」

和也「もうお前の力でもなんでもねーな！！」

和也「さて……おっさんとは離れるか。 知り合いって思われたくねーしな」

女「あのー……すいません」

和也「！！」

女「この間……格闘大会で優勝した人ですよね？」

和也「お、俺の事知ってるの！？」

女「はい！ 新聞にも載ってましたし……」

和也「そっかー……俺も有名人かー嬉しいねー」

キャアアアアアア！！！

和也「！！ 悲鳴……事件か！？」

和也（おし、ここはカッコいいところを見せてやるぜ！！）

和也「お嬢さん、大丈……」

和也「……！！」

ジェネラル「身長は？ 体重は？ 年齢は？ 趣味は？ 血液型は？ 好きな色は？ 欠点は？」

女「こ、困ります！！」

和也「あのおっさん……戦闘だけじゃなくてトークにも隙を与えねえのかよ！！」

いやあああああ！！！

和也「今度はなんだ！！？」






















ジェネラル「スリーサイズは？」














ジェネラル「近頃の女性はやんちゃで困る」









ジェネラル「I am a perfect soldier.」















ジェネラル「もしよかったら私の組織に……」







和也「あのやろう分身を出して色んな人にアタックしてやがる！！！」

ジェネラル「はっはっはっはっ……はっはっはっはっ。 これだけ分身すれば効率もいい」

和也「いい加減にしろおっさん！！ これ以上暴れたら……」

ジェネラル「……」ズサー

和也「ぐおっ！！」

イヤーーー！！

こないでーーーー！！

和也「くそ……街コンをめちゃくちゃにしやがって……何が目的だ！！」

ジェネラル「……」

和也「……！！ 待てよ……」

和也（今ここで俺がおっさんをぶっ飛ばせばたちまちヒーロー……モテモテになるんじゃねえか！！？）

和也「みなさーん！！ 落ち着いてくださーい！！ この男は俺が大人しくさせます！！」

ジェネラル「……」グッ

和也「！！」

和也（親指を立ててる……まさかおっさん、最初からそれが目的で……）

ジェネラル「さぁきたまえ！！」

和也「うおおおおおおお！！！」

ジェネラル「……ん？ 待て、この時間は……」

和也「？」

ジェネラル「……はっ！！」

プルルルル……

ジェネラル「はい、こちらジェネラル」

？？『何をやっている尖兵！！ もう午後のティータイムの時間だぞ！！』

？？『一緒に飲むのを忘れたのか！！？』

ジェネラル「ははっ！！ 申し訳ありません！！ すぐ向かいます！！」

プチッ

ジェネラル「……」

和也「……」

ジェネラル「この辺で引き揚げさせて貰うよ。私も少々疲れたし、そろそろティータイムなのでね！」ブォン

和也「疲れたのは俺の方だ！！」

和也「……！！」

和也「み、皆さん！！ 将軍はいなくなりました！！！ もう大丈夫です！！！」

「ありがとう和也さん！！」

「和也さん素敵ーーー！！」

「男の俺でも惚れちゃうぜ……！！」

和也「あは……あはは……あはははははは」

和也（やったぜ！！ これでモテモテ間違いなし！！！）

和也（ありがとなおっさん！！！）

ゴオオオ……

和也「ん？」

ゴオオオオオオオ！！！

和也「おわああああああああ！！！？ す、吸い寄せられてるううううううう！！！？」

「和也さーーーん！！！」

和也「な、なんだ！！ 何が起こってるんだ！！？」

和也「俺は何に吸い寄せられてるんだああああああああ！！！」













ガシッ

和也「！！！」

ゴンザレス「大車輪投げ！！！」

ドゴォン！！

和也「お前かああああああああ！！！」

ゴンザレス「どうだターニャ、このように好きな人を選んで吸い込めるようになったのだ」

ターニャ「すごいわ……///」

和也「なんで俺を選んだんだよ！！ てゆうかあの人造人間よりお前の方が化け物じみてるわ！！！」

和也「……ちっくしょー、折角モテモテだったのによー……」












「和也さん、行っちゃった……」

「強くなるためには私達は邪魔ってことね……」

「だったら私達……引き止めないわ！！」

「流石だぜ和也さん……！！」