アルミン「天気予報」(39)

※最新ネタバレ注意

―朝―

カーンカーンカーンッ!!

ジャン「朝だ!! 起きろ!!」バッ

コニー「おうよっ!」バッ

エレン「ばっちり起きてるぞ!! 布団を畳め!!」シュババッ

アルミン「おはようライナー!! 今日はどうだい!?」

ライナー「おおっ!!おはよう!! 今日は…い、いないっ…!?」

ベルトルトベッド「」ガラーン

コニー「よしっ! 俺外見てくるぜ!!」ガチャッ

マルコ「ふあぁ…おはよう皆。今日はどうだい?」

ジャン「それがいねぇんだ」

マルコ「なんだって!? 早く探さないと…」ガサガサ

エレン「いねぇなぁ」ゴソゴソ

アルミン「流石にゴミ箱の中はないと思うよ…」ガサガサ

ライナー「便所か…!?」ゴソゴソ


アルミン「ありえなくは…ないね。この間は確か便器の上で…」ガッサガッサ

マルコ「ああ…あれは難解だった…!」ゴッソゴッソ

ジャン「結局当てたのはアルミンだったか…」ゴソソッ

コニー「おい!! 見つけたぞ!!」バンッ

エレン「なんだと…!?」

ライナー「今日は外か…! それで、どうなってた!?」

コニー「おう! 物干し竿に長い服干されてると思ったらベルトルトだったぜ!!」



ジャン「物干し竿…!?」

アルミン「ジャン…」

ジャン「ああ、これは…………皆大至急洗濯物を出せ!!!」

「「「応ッ!!!!」」」

アルミン「今日は晴天と見ても良いだろう…! それもすぐに洗濯物が乾くくらいに!!」

エレン「洗濯してやる……溜まりに溜まった、この洗濯物を…!!」

ライナー「強烈な臭いを発してるな…」ゴクリ

マルコ「いやぁ、最近雨続きだったから助かるね」

コニー「そろそろ着る服なくなってたしな」

ライナー「俺の分も頼んでいいか。ベルトルト降ろしてくる」

エレン「俺も手伝おうか?」

アルミン「エレンはこの洗濯物片づけないといけないだろ」

エレン「ちぇー」

ジャン「早くしねぇと朝食になるぞ」

キース「おい」ガチャ…

「「「!!!」」」ビクッ

キース「朝から随分と騒がしいようだが…」

アルミン「いえ、今日は朝食前に洗濯を済ませてしまおうと思いまして…!」

キース「洗濯…? そういえば、ブラウンとフーバーの姿が見えないようだが」

コニー「ライナーなら物干し竿にかかってるベルトルトを取り込みにいきました!」

ジャン「おいっ馬鹿!」

キース「何だと…?」

マルコ「……」ドキドキ

キース「……」

キース「まぁ良い。訓練の時間には遅れるな」ガチャ

エレン「………ふぅー」

アルミン「行ったみたいだね…」

ジャン「コニー、お前次は絶対喋んなよ」

コニー「は!? なんでだよ!!」

ジャン「寝相天気占いしてるなんて知れたらどうなるか…!!」

マルコ「まぁまぁ、教官からのお咎めもないし良いじゃないか」

くそぉ先にやられたッ!!


キース「………」スタスタ

キース「む、あれは…」



ベルトルト「zzz…」

ライナー「少しは自分で歩け…って、教官…!? お、おはようございます!!」ビクッ

キース「そう構えるな。早く朝の支度に戻れ」

ライナー「は、ハッ!」

キース「……」スタスタ


キース(…今回は物干し竿…だったか…)

キース(今日は乾きにくいジャケットを洗おう…)ウンウン



―朝―

カーンカーンカーンッ!!

エレン「朝だ!! 起きろ!!」バッ

アルミン「うう、今日は暑いな…!」

コニー「おいライナー!! 今日はどうだ!?」

ライナー「おはよう!! まずは挨拶しろ!!」

コニー「おうっ! おはよう!!」

ジャン「まずベッドにいるのか?」

ライナー「いるぞ」

ベルトルト「zzz…」

ライナー「今日は…ブリッジしている…!!」

ジャン「ブリッジ…だと…!!」

マルコ「どういう意味だろうか…」

アルミン「うーん…何かを現しているとは思うんだけど…。ライナー他に変わったところは?」

ライナー「そうだな…ブリッジのくせして足だけはきっちり揃ってやがる…」

ジャン「一体なんなんだ…」

コニー「……よしっ! 俺は晴れに賭けるぜ!」

エレン「どうしてだ?」

コニー「ブリッジで丸作ろうとしたんじゃないかってな! 太陽だよ、太陽!」

ライナー「なるほどな…」

マルコ「確かに今日は朝から晴れているし…このまま、ってことかな?」

アルミン「そうなのかな…」

ジャン「今日の訓練は走り込みだったか。日差しが厳しそうだな」

ライナー「んじゃベルトルト起こしてさっさと飯食いに行こうか」ユサユサ

ベルトルト「うーん…ムニャムニャ」ユッサユッサ

―朝食―

ヨッシャーキョウモガンバルゾー!
ハリキリスギンナヨー
ハッハッハッマケンゾー

ミーナ「なんか男子達元気いいね~!」

アニ「うるさいだけだよ…」ハァ…

コニー「よっ、おはよう!」

ミーナ「おはよー! コニーやけにハツラツとしてるけど何か良い事あったの?」

コニー「いやー、今日のベルトルト寝相天気占いで俺の奴が当たったんだぜ!」

アニ「」ピク

ミーナ「寝相天気占い? やだ、そんな事してんの? あんまりいじめちゃダメだよ」

コニー「いじめじゃねぇし! ベルトルトの寝相すげぇんだぜ! 最近はアルミンがよく当ててたけどよ~」

アニ「……」

アニ「ねぇ」

コニー「おっ、なんだ?」

アニ「ベルトルトの寝相、どんなだったわけ?」

ミーナ「ちょ、ちょっとアニ!」

>>9
すまぬ。最新号見たら衝動的に…
他の寝相ネタも見たいな

コニー「なんだ、アニも興味あんじゃねぇか! 今日はだなぁ、ブリッジしてた!」

ミーナ「ブ、ブリッジ…!?」

アニ「…普通のブリッジ?」

コニー「おお? なんだっけなぁ…そういえば、足が揃ってたとかなんとか…」

アニ「ふぅん」

コニー「まぁ俺の見立てじゃ今日はすごい晴れるぜ! 走ってる最中倒れるなよ」フフン

ミーナ「行っちゃった…」

ミーナ「ブリッジとか見てみたい気もするけど…全く男子は馬鹿ばっかりやってるねー」

アニ「本当…男共は馬鹿ばっかり…」ゴソゴソ

ミーナ「…アニ? どうしたの、雨具なんて用意して…」

アニ「ミーナ。今日はいきなり雨が降るから持って行った方がいいよ」

ミーナ「え? だってこんなに晴れてるのに…」

アニ「いいから」

ミーナ「う、うん…?」ゴソゴソ

アニ(本当に男共は馬鹿だね…)

アニ(ベルトルトが足を揃えてブリッジをする――それは傘が必要っていう寝相だよ)

アニ(ライナーも見抜けてないとは…何年一緒にいるんだか)フゥ…



―訓練中―

ザァーーーーッ

コニー「」

エレン「」

ライナー「」

アルミン「…どうして雨具持ってこなかったんだい?」

コニー「絶対晴れると思ったからいらねぇと思って…」ビッショリ

エレン「荷物になると思って…」ビッショリ

ライナー「…何も言えねぇ…」ビッショリ

ベルトルト「…三人はどうしたんだ?」

マルコ「はは…まぁ僕達は僕達で行こう…?」


―朝―

アルミン「み、みんな…おはよう…」ブルブル

エレン「おう…おはよう…」ブルブル

ジャン「起床の鐘が鳴る前に目が覚めやがる…」ブルブル

マルコ「仕方ないよね…暫くは雪山で訓練だから…ここの宿舎冷えるし…」ブルブル

ライナー「お前ら…情けねぇな…」ブルブル

コニー「あれっ!? ベルトルトがいねぇぞ!!」

エレン「なんでコニーは半袖で平気なんだよ…」

マルコ「ほら、よく言うだろ。子供は風の子って」

ジャン「おいコニーは俺らと同い年のはずだが」

ライナー「って、ベルトルトがいない!?」

コニー「そう言ってんだろ!!」

アルミン「ま、まずいっ! こんな雪山の麓で外に出ているとしたら…!」

エレン「雪の中で寝たら死んじまう…!」

マルコ「大変だ…! 早く探さないと…!!」

ライナー「いいか! まずはしっかりベッドの下とか棚の中を探せ!!」

ジャン「俺が外を軽く見てくる!!」ガチャッ

ライナー「くっ…こんなに寒けりゃ外には出ないと思ったんだが…!」

アルミン「ベルトルトの寝相はお構いなしという事か…!」

エレン「くそ…ベッド周りにはどこにもいねぇ…」

コニー「天井裏にもいねぇぞ!」

マルコ「ならやっぱり…」

ジャン「おいっ! ベルトルト見つけたぞ!」ガチャッ

ライナー「!! どこにいた!?」

ジャン「ひとまずこっちに来てくれ!!」

>>16わかるよその気持ち…だが2スレ同時進行はさすがに無理だった

ドタドタドタ…

ベルトルト「zzz…」ガッシリ

ライナー「あ、あれは…」

アルミン「うん…」

マルコ「食堂の柱にしっかりしがみ付いてるね…」

エレン「どうやって寝てんだあれ…」

ジャン「皆、これをどう見る」

コニー「柱にしがみ付いてんだろ? しっかりしてないと飛ばされるって強風注意報か?」

アルミン「いや、恐らく…!」シュッ

エレン「アルミン? 何でメジャーなんか持ってるんだ?」

ジャン「!! なるほど!!」

アルミン「いいかい…恐らくはベルトルトのお尻の下あたりから床までだ…」シャッ

ジャン「……50㎝……」

コニー「お、おい、俺にもわかるように説明してくれよ」

エレン「その長さがどうしたんだよ」

マルコ「……まさか……!」

ライナー「そういう事か…!」

アルミン「ああ、そうだ……これは今日の積雪量だ……!」

エレン「なん…だと…」

コニー「どういう事だよ…」

アルミン「恐らく無意識に安全な高さで寝ようとしたんだろう。今日の訓練は足場作りに気を付けた方が良い」

ジャン「まさか積雪量まで分かっちまうなんてな…」ゴクリ

ベルトルト「zzz…」

マルコ「ベルトルトは何か特殊な能力でも身につけているのかい…?」

ライナー「…! ま、まぁ今日は特に雪に注意って事だな!! おいベルトルト起きろ!!」

ベルトルト「zzz…ウーン…zzz…」

コニー「こいつ寝起きも悪いよな」

ライナー「おいおい…仕方ない奴だぜ。さっさと起きねえならそのケツ揉むぞ! なぁんて…」ハッハッハッ

ベルトルト「やめろ!!!!」カッ

ライナー「」

ベルトルト「あれ? 今なんか悪寒が……え? 何で僕こんなところに…?」

アルミン「……さぁベルトルト、今日も訓練頑張ろう?」ポン

エレン「飯もしっかり食おうぜ」ポン

ジャン「今日は雪が多く積もるみたいだしな」ポン

マルコ「荷物の点検怠っちゃダメだよ」ポン

ベルトルト「う、うん? そうだね? あれ、なんで皆僕を引きずって…ライナーこれはどういう…」ズルズル

ジャン「シッ! ライナーと目を合わせるな!」

ベルトルト「ええええ…?」ズルズル

ライナー「」

コニー「ライナーすげぇな! あのベルトルトが一発で起きたぞ!」

ライナー「ああ、そうだな…」

ライナー(なんだこの虚無感は…)


―ある夜―

ベルトルト「最近皆、やけに訓練の準備がいいね」

ライナー「そうか? 普通じゃないのか」

ベルトルト「いや、天気が良いのに雨具用意してたりとか、雪の量を予測して荷物考えてたりとか…おかげで僕も助かるけど」

ライナー「あー…それなぁ…お前のおかげっつうか、なんつうか…」

ベルトルト「え?」

ライナー「…ここだけの話だが、お前、寝相悪いだろ?」

ベルトルト「いや…自分じゃよく分からないけど…。でも、確かに小さい頃はよく逆さまになってたような…」

ライナー「最近のお前はそんなレベルじゃねぇんだよ」

ライナー「おかげで皆の中でお前の寝相でお天気占いしてるくらいだ」

ワロタw
支援

ベルトルト「えっ!? 天気占い…!?」

ライナー「おう、しかも結構な確率で当たる当たる…」

ベルトルト「皆して何をしてるんだ…というかライナー止めてくれよ」

ライナー「まぁ良いじゃねぇかそれくらい」

ベルトルト「……そんなに僕の寝相おかしい?」

ライナー「寝ながら川泳いでる奴はお前が初めてだ」

ベルトルト「変な事言うなぁ。そんな事出来る奴がいるはずないじゃないか」

ライナー(目の前にいるんだよ…)

ベルトルト「でも、もし寝相が悪くて注目されてるなら…困ったな…」

ライナー「困らねえだろ。こっちは助かってる」

ベルトルト「君はそうでも、僕にとっては困るよ…折角空気になるよう頑張ってるのに…」

ライナー(寝相で天井からぶら下がれるような奴は空気にはなれんと思う…)



ベルトルト「頑張ってしっかり寝ないと…」

ライナー「まぁそう気張るな。リラックスして寝るのが疲れが取れて一番いいだろ」

ベルトルト「うん…」

ライナー「今日はもう休むか。明日も早い。しっかり寝ろよ」

ベルトルト「……」

ライナー「…そんなに寝相が気になるなら、今日ちょっと様子見てやろうか」

ベルトルト「え、そんな悪いよ…!」

ライナー「寝相が気になって眠れないようじゃ今後困るだろ。一晩くらい平気だ」

ベルトルト「…すまないが、もし変な寝相になったら…」

ライナー「ああ、直しといてやるよ」



―夜中―

グーグー
カーチャン…アッキョウカンダッタ…
ヤ、ヤメロミカサ…マダココロノジュンビガ…!
ウーンウーン…チーハンクイテェ…

ライナー(と、言ったものの…)

ベルトルト「zzz…」スゥスゥ

ライナー(ふっつうに寝てんな)

ベルトルト「zzz…」スゥスゥ

ライナー(まぁ適当な時間になったら俺も寝るか…ん?)

ベルトルト「zzz…」モゾモゾ

ライナー(動いた…!)


ベルトルト「zzz…」ゴソゴソ

ライナー(寝ながら梯子を降りようとしている…!)

ライナー「お、おいベルトルト…! 起きろ…!」

ベルトルト「zzz…」ガシッ

ライナー「えっ」

ベルトルト「zzz…」ガッ

ライナー「あっ、ちょっ、ベッ」

ギャアアアアアアアアアアアッ



―朝―

ジャン「……」

アルミン「……」

エレン「おい……」

アルミン「……ああ」

マルコ「今日は…頭上注意、かな」

コニー「俺隅っこで訓練やるわ…」

アルミン「…ベルトルトの寝相天気占いはあくまで僕達の勝手な判断によるものだ。だから外れる時だってある」

ジャン「だが、これは……」

アルミン「そう、誰しもが外さない…100%の天気だ…」



ライナー「」チーン

ベルトルト「zzz…」

マルコ「なんて綺麗なジャーマンスープレックスなんだ…」

ジャン「感動すらする」

エレン「おい、ライナー息してないぞ」

ライナー「」チーン

アルミン「皆、今日の対人格闘技の時間は注意するんだ」

ジャン「絶対に降って来るな…」

アルミン「うん……」





アルミン「今日の天気は、晴れ時々ライナーだからね」




おわり

短くてごめん。
朝に読んで書くしかないって思って書いた。
今後寝相悪いベルトルトの話が増えるのが楽しみだ。


みんな仲良くほのぼのしてて面白かった
けど、なぜだかすごく悲しい気持ちになったよ…

ジェバンニ乙
ネタが最速過ぎるwww

おつ!面白かったゾ

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