【モバマスSS】うそつきうづき (16)


卯月「妊娠しました。結婚して下さい」


武内P「・・・念の為にお聞きしますが、何方とのお子さんでしょうか・・・??」

卯月「プロデューサーさんに決まってるじゃないですか。
責任逃れするつもりですか??最低です」

武内P「私は島村さんの手も握った事が無いのですが・・・」

卯月「酷いです!みりあちゃんや莉嘉ちゃんとは腕組んだり肩車したり、スキンシップしてるのに!!
私にもして下さい!!」

武内P「島村さんの年齢でそれをやるのは些か問題が・・・」



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卯月「プロデューサーさんは私の事好きだって言ってくれました。
だから凛ちゃん、プロデューサーさんの事は諦めて下さい」

凛「ふーん・・・朝のミューティングでも何も変わりなかったけど」

卯月「そこは大人なんです。表情に出さないくらい何とでもなるんですよ」

凛「あのプロデューサーがそんな器用な事出来ると思う??」

卯月「・・・・思いません」

凛「今度はもうちょっと設定練り直して来ようね」


卯月「未央ちゃんは嫌われものなんですよ、アンチの数も飛び抜けてます」

未央「・・・そうなんだ。教えてくれてありがとね、しまむー」

卯月「人気だって無いんですよ。みんな未央ちゃんの事が嫌いです」

な未央「そうかな??総選挙では結構みんな票入れてくれたみたいだけど・・・」

卯月「あんなの何のアテにもなりませんよ」

未央「しまむーも2年前にトップ取ってるけど??」

卯月「私は別です。たまたまですよ」

未央「しぶりんとか、かえねーさまも?? てゆか、シンデレラガール取った子、みんな大人気だよ??」

卯月「・・・・これで勝ったと思わないで下さい・・・」ダッ

未央「またねー」



卯月「プロデューサーさんはロリコンじゃないです」


ありす「・・・・・・いきなりなんなんですか・・・」

卯月「子供になんて見向きもしませんよ。
ありすちゃんがプロデューサーさんの事を好きなのはみんな知ってますけど、諦めた方がいいんじゃないでしょうか」

ありす「べ、別に、す、好きなんかじゃ・・・っ!!」//////

ありす「・・・・・・・・ハァ」

ありす「・・・でも、私だっていつまでも子供な訳じゃないですから・・・」

卯月「えっ」

ありす「あと数年もすれば卯月さん達くらいの年齢に成長します。
そうなったら問題ないですし、卯月さん達はオバさんですよね??」

卯月「お、オバッ・・・」

ありす「そうなったら、私の方が圧倒的に有利じゃないでしょうか??」

卯月「そ、そうなる前にプロデューサーの相手は決まりますから!!
ありすちゃんの出る幕はありませんよ!!」

ありす「そうでしょうか??」

卯月「そうです!! プロデューサーさんは私だけじゃなくて他の女の子にも人気なんですから、
決まるに決まってます!!」

ありす「・・・あのプロデューサーがたった数年で相手を見つけられると思いますか??」

卯月「・・・・・・・・・」

ありす「ましてやアイドルに手を出す葛藤を乗り越えて結婚まで・・・」

卯月「思いません・・・」

ありす「だから今はアイドルとして頂点まで駆け上がって、
少しでもあの人の好感度を稼ぐ段階なんです」

ありす「みんなやる事は一緒。横一線、年齢も何も関係ないですよ??」

卯月「ぐぬぬ」

ありす「論破です・・・。さあ、これからレッスンが有りますので失礼しても良いでしょうか??」

卯月「覚えて居てください。私は数年後でも、まだピチピチですよっ!!」クルッ

ありす「ピチピチて・・・」

卯月「あっ、楓さーんっ!!」タッタッ

楓「あら??卯月ちゃん、何か御用??」

卯月「実はプロデューサーはロリコンなんです。だから楓さんみたいな美人には見向きもしません。諦めましょう」

ありす「さっきと言ってる事が全然違うじゃないですか・・・」


卯月「ねこキャラとかキモいです。みんな寒いと思ってますよ」

みく「みくは自分を曲げないよ!!」


卯月「デカけりゃ良いってもんじゃないんですよ。肝に命じて下さい」

雫「そうでしょうかー?? みなさん喜んでくれますけどー??」


卯月「誤魔化してますよね??」

菜々「なっ、何をでしょうかっ!?」


未央「プロデューサー、しまむーあんなんだけどほっといていいの・・・??」

武内P「私も気には止めているのですが・・・・・・」クビニテ

未央「なんであんなんなっちゃったの、しまむー??」

凛「・・・また普通のわたしには何も無い、がぶり返しちゃったみたいでね・・・」

未央「あっ、しぶりん」

凛「好きの反対は無関心だから、誰からも関心持たれなくなるくらいなら嫌われようって結論に達したみたいで・・・」

武内P「oh・・・」(イケボ)

未央「私が言えた立場じゃ無いけど、また拗らせたなぁ・・・」

凛「まぁ、言ってる時はプルプル震えながら涙目だし、
言った後はロッカーの側とかに隠れながら声押し殺して泣いてたりしてるから、
みんな心配はしてても本気で怒ってる子は居ないんだけどね・・・」

未央「しまむー愛されてるなぁ・・・、伝わらんかなぁ、この思い・・・」

武内P「はい・・・・・」


その後しまむーは総選挙の結果が二年連続微妙だったこともあり、

「やっぱり嫌われるより好かれたいよね!!」

って事で元に戻りました。




めでたしめでたし。












専務「君がアイドルを孕ませたとの噂が流れてるのだが・・・。心当たりはあるかね・・??」ギロリ

武内P「ありません・・・・」


しかし、悪い噂はしばらく残った。




【終】

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