輿水幸子&森久保乃々「トイレが…ない…?」 (34)

幸子「はぁー…久しぶりにゆっくりショッピングができて嬉しいですよ」

幸子「本当はPさんにもついてきて欲しかったですけど…。まあ今日は忙しいみたいですし仕方ないですね」

幸子「……一人だからって寂しいわけじゃないですよ…」

幸子「…あれ?こんな所にジュースバーなんてありましたっけ。へぇー…ストロベリーバナナスムージーですか…。美味しそうですね!何かの縁ということで買ってみましょう!」

~数分後~

幸子「ふぅ…。幸せです…。この余韻に浸っていたいですよ。やっぱり甘いものは女の子のエネルギー源ですね!」

幸子「………どこかにトイレはないですかね」

幸子「ここら辺にはなさそうですね…。まあ歩いてれば見つかりますよね」

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幸子「あー…この服欲しかったんですよね…。でも今月はもうお小遣いが…。Pさんにおねだりしたら買ってくれますかね…。い、いやさすがにそれは悪いですよね。来月まで我慢ですね」

幸子「……ここら辺にもトイレないんですか…。都会の悪いところですよ」

幸子「ちょ、ちょっと本格的にトイレを探しますか…」

幸子「と、思ったら公衆トイレが!さすがボクですね!ついてます!」

幸子「…え?修理中のため使用不可…?ガーンですね…」

幸子「仕方ないですね。他を探しましょう…」

幸子「他にトイレがありそうなところは…。あの有名なハンバーガー屋さんに行きますか…。あそこならきっとトイレがありますよね」

~ハンバーガー屋~

幸子「でもトイレだけ借りるのは申し訳ないですし…。適当に何か買いますか…」

幸子「ハンバーガーとオレンジジュースをください。え…セットでポテトですか…?んー…じゃあそれでお願いします…」

幸子「結局普通にセットで買ってしまいました…」

幸子「じゃあ適当に席をとって……ってあれ…乃々さん?」

乃々「………」モグモグ

幸子「へぇ…乃々さんってこういう所来るんですね。苦手なのかと思ってました…」

幸子「…でも何だか辛そうな顔を…。もしや食べきれなくて困っているのでは?とりあえず横に座ってみますか…」

*

乃々「……!?」

幸子「こんにちは!こんな所で会うなんて偶然ですね!」

乃々「こ、こんにちは…。そ、そうですね…」

幸子「こういう所は騒がしくて苦手なのかと思ってました。よく来るんですか?」

乃々「え、あ…はい…まあ、たまーーに…」

幸子「そうなんですねー。意外です」

乃々(苦手ですよ…。本当は早く帰りたいんですけど…。まさかトイレを探してここにたどり着いて…トイレが空くのを待っていたら幸子さんに話しかけられるなんて…)

幸子「今日は何をされていたんですか?」

乃々「えっと…この近くにいつも行っている洋服屋さんがあって…そこに行ってました…」

幸子「そうなんですね!乃々さんがいつも行っている洋服屋さんですか…気になりますね」

乃々「そ、そうですか?」

幸子「はい!どんなところで買ってるのか気になります」

乃々「じゃ、じゃあ…今度一緒に…行きますか?」

幸子「いいんですか!是非お願いします」

乃々「じゃあ…また今度のお休みに…」

乃々(あっ……トイレ空きましたね…。トイレに行くって言うのは…少し恥ずかしいですけど…ここは勇気を出して…)

幸子(あっ…トイレ開きましたね…。自分から横に座っておいてすぐにトイレにいくのは恥ずかしいですけど…仕方ないですね)

幸子&乃々「「あの」」

幸子「えっ」

乃々「あっ…」


幸子「ど、どうしました?」

乃々「あ、いや…幸子さんから先に…」

幸子「え、えーっと…(うわ…トイレに行くとは言いづらい空気に…)」

乃々(うぅ…トイレに行きますとは言いづらくなっちゃいました…)

幸子「あ、そ、そうだ!今日は美味しいスムージーを売っているお店を見つけたんです!ほら!写真も撮ったんです!」

乃々「…可愛いですね…」

幸子「そうなんですよー!この瓶に入ってるのがまたお洒落で!この近くにあるので良かったら行ってみてください!」

乃々「は、はい…帰りに寄ってみますね…」

幸子「……」

乃々「……」

幸子「で…乃々さんも何か言いかけてませんでした?」

乃々「あっ…えっと…この後ちょっと用事があるので…そろそろ…」

幸子「あ、あーそうだったんですね!!なんだかすみません…引き止めてしまって」

乃々「い、いえいえ…普段できない話ができて楽しかったです…」

乃々(あぁ…もりくぼはバカです…。目の前にトイレがあるのに自ら離れていくなんて…)

幸子「で、ではまた…」

乃々「は、はい…また…」

幸子(ふぅ…。これでなんとかトイレに行けそうですね…。ボクがオレンジジュースとか頼んでしまったせいで余計にトイレに行きたくなってしまいましたよ…)

幸子(まだトイレは空いてるみたいですし行き………たいところなんですけど…)

乃々「………」

幸子(なんでいるんですか…。いや。なんでいるんだって言うのも失礼な話ですけど…。さっきお別れしたじゃないですか…。なんで俯きながら座ってるんですか…)

乃々(幸子さんがチラチラ見てきます…。わ、分かってます…。さっきお別れしたのになんで座ってるんだろうって思ってることは…。でも…逃すわけにはいかないんです…。このトイレチャンスは…)

幸子「…あ、あのー…」

乃々「は、はい…もりくぼです…」

幸子「…用事は…大丈夫なんですか…?」

乃々「え、えっと…せっかく…幸子さんが話しかけて来てくれたのに…いそいそと帰るのもアレなので…食べ終わるまで横にいます…」

幸子「そ、そんな気を使ってくれなくてもいいですよ!?」

乃々「い、いえいえ…お気になさらず食べてください…」

幸子「は、はい……(いや、気になりますよ…)」

乃々(こうしてじっと待っていれば…いつかトイレに行くチャンスが…!)

~数分後~

乃々(……なかった…)

幸子(うぅ…行きたい…トイレ行きたいのに…空いてるのに…)

乃々(うぅっ…ちょっと…ほんとに…そろそろ…むりくぼなんですけど…)

幸子「す、すみませんお待たせしちゃって!食べ終わりました!」

乃々「あ、は、はい…!」

幸子「じゃ、じゃあ!またお会いしましょう!で、では!」ススー

乃々「は、はい…!ま、また…!」ススー

幸子(はぁ…はぁ…次のトイレを探……すとみせかけてさっきのハンバーガー屋さんに戻りますっ!今度こそ本当に乃々さんとお別れしましたし!後はトイレが空いていることを祈るだけっ!)ダッ

乃々「…!?えっ…さ…幸子さん…」

幸子「…えっ…乃々さん…」

幸子&乃々((なんでいるんですか………))

幸子「あ、あれ乃々さん…な、なぜここに…」

乃々「さ、幸子さんこそ…なぜ…」

乃々(こ、今度こそ本当にお別れして……トイレに行けると思ったのに……むーりぃー…)プルプル

幸子「ぼ、ボクはーそのー……えっとー…け、携帯を忘れちゃったみたいでー!取りに来たんですよー!」

乃々「け、携帯ですか……?右手に持ってる…それでは…?」

幸子「えっ……あっ…あははー…!ボクったらうっかりカワイイですね!手に持ってたなんて!あははー…。乃々さんはなぜここに…?」

乃々「えっ……私は…お財布を忘れちゃったみたいで…」

幸子「お財布ですか!それは大変ですね…。見つかりました…?」

乃々「えっえっ…えっと…はい…カバンの中にありました…」

幸子「あはは……乃々さんもうっかりさんですね…」

乃々「は、はは……」

幸子&乃々「「では、また…」」

幸子(ううううなんでこうなるんですかー!!もうハンバーガー屋さんに戻るのはやめです!どこか…どこか他のトイレを!)

乃々(なんで…何でこんなことに…。またハンバーガー屋さんに戻って誰かにあったりしたら…今度こそもりくぼの人生は終わります……おわくぼです…。どこか他のトイレを…)


幸子(トイレ…トイレ……。この付近のコンビニは…絶対トイレなんか無いですからね…。本当に都会のコンビニは嫌いですよ!!)

幸子(それ以外で…カフェとかですかね…。ううぅでもたまにトイレのないカフェとかあるんですよね…。もし入って中に案内されてトイレはありません…とかだったらかなり絶望的な状況になりますしぃぃ!!)

幸子(どこか…どこか…!!!)

幸子(っ!!!)

幸子(あ、あれは…!!駅の外にある公衆トイレ!!いつの間にか駅の近くまで走ってきてたんですね…!)

幸子(はぁぁやっとこの地獄から解放され)

男A「なぁ、ここの公衆トイレ…出るらしいな…」

女A「…出る?何が…?」

男A「そりゃあお前、出るって言ったらお化けに決まってるだろうよ」

女A「もーあんたホントにそういう噂好きだよねー」

男A「ははっ。まあな。でもそのお化けは俺には関係ないけどな」

女A「なんでさ」

男A「女子トイレにしか出ないらしいんだ」

女A「はーーなにそれー!ずるくなーい?なんかそれ聞いたらここのトイレ使いたくないんだけどー」

男A「ビビってんのかよー」

女A「違うしー」

幸子「…………」

幸子(…び、ビビってませんよ……。別に……。まだお昼ですし…お昼には出ませんよね…。行ける行ける…)

男A「このお化けは昼間からでるらしいからまた面白いんだよなぁ」

幸子(別のトイレを探しましょう!!!!)ダッ

幸子(はぁっはぁっ…や、やばい…出るっ出るっ…。人生最大のピンチですよ…。トイレトイレトイレ…)

幸子(もうこの際どこでもいいから建物に入ってトイレを…)

幸子(あっ…!!!あれはっ!!)

幸子(救いの女神!!今にも無くなりそうな小さな公園にトイレが!!)

幸子(公園のトイレは大体が古くて汚れていますがもうこの際どんなトイレでも構いませんよ!漏らすより何倍もましっ!!)ダッ

幸子「はぇ………」

幸子(なるほど。男子トイレと女子トイレが一緒になってる感じなんですね…。まあ古いところはそういう所ありますもんね…。でも……)

幸子「なんで洋式トイレが全部修理中なんですかー!!!」

幸子「使えるのが…男性用の小便器だけって…」

幸子「もう…だめ……どうせ漏らすなら…下着脱いで…トイレの中で漏らしますか…」

幸子(い、いや…どうせ漏らすなら……)

幸子「男性用の小便器……使いますか…」

幸子「……どうせ漏らすなら…トイレの中に漏らしましょう…」

幸子「こんな今にも無くなりそうな小さな公園に誰か来るとは思えませんし……」

幸子「で、でも…立っておしっこなんて…やったことないですね…。ど、どうするんでしょう…」

幸子「こ、こんな感じですかね…。とりあえず…下着はちゃんと脱がないと付いちゃいそうですね…」ググッ

幸子「よ、よし…じゃあ早速…」

幸子「…………」

幸子(は、恥ずかしぃぃぃ…////こ、こんな仕切りのないところでおしっこなんて…なんで男性は普通にそんなことが出来るんですか…。し、しかもボクの場合だと下着を完全に脱がないといけませんし…何の罰ゲームですか…)

幸子「で、でもこのまま漏らすよりかは…。ううう…。や、やっぱり下着を脱ぐのは恥ずかしいのでちょっと下ろすくらいでなんとか…何とかなりませんかね…」

幸子「こ、こう…脚を開いて…腰をつき出せば…」

??「えっ……」

幸子「!?!?」

乃々「えっ……っと……さち…こさん…?」

幸子「…の……のさん…」

乃々「………」

幸子(最悪だぁぁ………)

(文章に若干誤りがありますが見逃してください)

乃々「幸子さんは………」

幸子「い、いやこれには深いわけがありまして…!ほ、ほんとに!」

乃々「幸子さんは………幸子くん…だったんですね…」

幸子「違いますっ!!!!!!!」

~説明中~

乃々「なるほど…」

幸子「そ、そういうわけで…その、今は冷静さを失ってあんなことを…///ほ、ほんとに秘密にしておいてください…」

乃々「…気持ちは分からないでもないです……。私も実は……今にも漏らしそうなんです…」プルプル

幸子「えっ……」

乃々「も、もう…真っ直ぐ立てないくらいはマズイ状況です……」プルプル

幸子「えっあっ……乃々さんも…仲間だったんですね…」

乃々「はい……。でも立っておしっこはしようとは思いませんけど…」

幸子「じゃあボク行きますね」ススー

乃々「う、嘘です…ちょっと無駄に反抗してしまいました…すみません…一人にしないでください…」ガシッ

幸子「…で、でも本当にこの辺にトイレなんかないですし……最悪2人で立ちションということに…」

乃々「…そんなことになったら…もうアイドルを辞めて森に帰ります……」

幸子(立ちションアイドルは確かに…嫌ですね……)

幸子「…スマホでトイレを探しましょう…」

乃々「えっ…」

幸子「…やったことは無いですけど…地図アプリでトイレって打ち込めば出てきたりしませんかね?」

乃々「……確かにそう言われてみたら…出てくる可能性も…」

幸子「とにかく調べてみます!」ポチポチ

乃々「は、はい…お願いします…」

幸子「……!!出てきましたよ!」

乃々「ほ、ホントですか!?」

幸子「はい!公園トイレというトイレがすぐ近くにあるみたいです!」

乃々「……いや…それこのトイレだと思うんですけど…」

幸子「………ゴホン。冗談ですよ。次に近いトイレは…」

乃々「………」

幸子「……ビル最上階トイレ…というところです」

乃々「…ビル最上階トイレ…?」

幸子「…どうやら…すぐ近くのビルの最上階に穴場のトイレがあるらしいですよ!?」

乃々「…あ、穴場のトイレ…?」

幸子「はい!普段使われてなくて空いているみたいです!」

乃々「おぉ…」

幸子「乃々さんこれ見てくださいよ!」

乃々「えっ?」

幸子「レビューで星5がついてます」

乃々「…なんでレビューなんかあるんですか…」

幸子「結構綺麗みたいですよ!?もうここにしましょう!」

乃々「は、はい…!」

幸子「じゃあ走って…………」

乃々「…走るのは…むーりぃー…」

幸子「えぇっ」

乃々「も、もう今にも…決壊しそうなので…。歩いてしか…行けません…」

幸子「あぁ…」

乃々「……」ヨチヨチ

幸子「分かりました…。乃々さん…ボクも一緒に歩きますよ…!」

乃々「えっ…」

幸子「仲間を見捨てていけるわけないじゃないですか!どんな結末になろうと…最後まで一緒にいますよ」

乃々「幸子…さん……!」

幸子「さっ急ぎましょう!」

乃々「……ふぅ…ふぅ…」ヨチヨチ

幸子「……」

乃々「ふぅ…ふぅ…」ヨチヨチ

幸子「…えっと乃々さん…」

乃々「は、はい…」

幸子「えーっと…。その手の位置…ちょっと…」

乃々「………でも…ここ…抑えてないと…今にも漏れてしまいそうで…」

幸子「そ、それは…分かるんですけど…。今からちょっとだけ人通りがあるところに出るので…何とかなりませんか…」

乃々「……なんとか……じゃあちょっと頑張ってみます…」

幸子「は、はい…」

乃々「……ふぅ…ふぅ…」ヨチヨチ

幸子「……」

乃々「……ふぅ…ふぅ…」ヨチヨチ

幸子「……乃々さん…手が戻ってます」

乃々「…あっ…」

幸子「こ、困りましたね…」

乃々「こ、この際…少しくらいなら人目を気にせず歩けますけど…」

幸子「そ、それはそうなんですけど…やっぱり女の子として…そこを抑えて歩くのはちょっと…」

乃々「あっ…じゃあ…」

幸子「?」

乃々「スカートのポケットにいれて歩くというのは…」

幸子「……乃々さん。それ余計にダメな感じになってます…」

幸子「……何ともしようがなさそうですね…。じゃあ人通りがあるところに出たらボクがなんとか目隠しになりますよ」

乃々「…ありがとうございます…」

幸子「いえいえ」

~2分後~

乃々「…ま、まだですか?…まだつきませんか?」

幸子「…えっとこの辺なんですが……あ!ありました!」

乃々「…!!」

幸子「ああ!ついにトイレが…」

乃々「や、やっと……。……っ!」ガシッ

幸子「おおっと…!乃々さん大丈夫ですか…!?何かつまづきました…?」

乃々「……ちょっと…段差で…。幸子さんの腕に助けられました…」

幸子「転ばなくてよかったですよ」

乃々「……あっ…」チョロ…

幸子「…?」

乃々「…………」

幸子「……えっ?」

乃々「……ちょっとだけなので大丈夫です…」

幸子「えっえっ…何がちょっとだけなんですか…」

乃々「……早くトイレ行きましょう…」

幸子「えっあっ…はい…」

乃々「……こうして幸子さんの腕にしがみついて行けば…楽に歩けることに気づきました…」

幸子「最初からこうして行けばよかったですね…(しがみつく力強すぎて痛いですけど)」

幸子「…このビルの最上階…」

乃々「……さっと入ってさっとエレベーター乗っちゃいましょう…」

幸子「ですね…」

~ビル内~

乃々「…おじゃまします…」

幸子「の、乃々さん…個人の家じゃないんですから」

乃々「つい…」

幸子「あっ!エレベーターですよ!1階に止まってるみたいですし乗っちゃいましょう!」

乃々「はい…!」

幸子「ここに乗っちゃえばこっちのものですよ!あとは最上階を押すだけ!」ポチ

乃々「………」

幸子「……どうしました?」

乃々「……もし最上階にあるなんて嘘で…何も無かったら…」

幸子「………」

乃々「………」

幸子「その時はフロントに行ってトイレを貸してくださいって言いましょう!」

乃々「……その頃にはきっと…もりくぼはいなくなってます…」

幸子「ま、負けないでください!」

乃々「……あっ…もうすぐ着きますよ…」

幸子「……(お願いです…。トイレ…あってください…)」

~最上階~

幸子「……」

乃々「……」

幸子「ありますね…」

乃々「トイレ…」

幸子「しかもわりと綺麗ですね…」

乃々「はい…。ちゃんと洋式トイレですし…」

幸子「でも……一つしかありませんね…」

乃々(……ここまで一緒にやってきて…最後の最後…。二人の仲を引き裂くような展開が待っているなんて…むーりぃー…)

幸子「……乃々さん先にどうぞ…」

乃々「えっ……」

幸子「乃々さんの方が危なそうなので…先に…」

乃々「………」

幸子「早くしないとお互い間に合わなくなりますよ!」

乃々「…幸子さんだってだいぶ危険な事…もりくぼは分かってるんですけど…」

幸子「………」

乃々「1人だけカッコつけようなんて……」

幸子「でもどうするんですか…トイレは一つしかないんですよ!?」

乃々「……どうしましょう…」

幸子「……どちらが先か後か……決められないなら一緒にするしかないですね!!!」

乃々「い、い、一緒に!?」

幸子「さあ、入りましょう」

乃々「えっえっ」

幸子「早くっ!」

乃々「えっあっはい…」

幸子「…カギ…閉めてくださいね」

乃々「は、はい…」ガチャ

幸子「………」

乃々「………」

幸子「…ボクが奥に座るので乃々さんは手前に」

乃々「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!!」

幸子「…は、はい」

乃々「一緒にって…ど、どうするんですか?」

幸子「……その言葉の通り…一緒にやるんですよ…。一緒に一つのトイレに座ってやるんですよ!」

乃々「…!?!?!?」

幸子「ぼ、ボクだって恥ずかしいんですからね!?」///

乃々「い、いやそれなら幸子さん先にしてください!もりくぼは後でいいので!」

幸子「だ、ダメです!!乃々さん!たぶんその頃には漏らしてますよ!」

乃々「い、いやなんとか我慢するので……!」

幸子「絶対無理です!たぶんボク5分くらいはトイレから出ませんよ!」

乃々「な、何でそんなに」

幸子「5分間くらいは出続ける気がするので…」///

乃々「あわわ…///ちょっと幸子さん…さっきから…発言が…///」

幸子「わ、分かってます!でもそれは乃々さんを納得させるためですから…!ここまで来たらもう…やるしかないじゃないですか!」

乃々「…うぅ…」

幸子「たぶんどちらか1人が入れば…もう1人はトイレの前でそうとう待たされることになります…。そんな状況…1人で耐えられるはずがありません!確実に漏らします…。それなら…もう選択肢は一つですよ!一緒にするしかないです!そして一緒に救われるしかないんですよ!」

乃々「うううう……」

幸子「迷ってる暇はありません…!乃々さん…覚悟を決めてください…」

乃々「ううううううう……はい…。分かりました…」

幸子「…ありがとうございます!じゃあ……ボクは…奥に座るので…」

乃々「…私が手前……」

幸子「…はい…。あとたぶん…」

乃々「……はい…」

幸子「パンツは先に完全に脱いじゃった方がやりやすいと思います…」

乃々「もう……泣きそうなんですけど…」

幸子「ボクだって恥ずかしくて泣きそうですよ…」

幸子「……とりあえずパンツはここ置いときましょう」チラチラ

乃々「…見ないでください…もりくぼの……ちょっと出ちゃったパンツを見ないでください…」

幸子「…すみません」

乃々「……」

幸子「じゃあ…ボクが奥に座って……。はい、乃々さんは向かい合わせになるように前に来てください」

乃々「…うぅ…足…結構開かないと2人座れないんですね…」

幸子「まあ…そりゃあ…」

乃々「………」

幸子「早く早く!」

乃々「……はい…」

幸子「……後は…するだけです…」

乃々「……緊張してちょっとひっこみました…」

幸子「……ボクも…」

乃々「……幸子さん…耳塞いでてください…」

幸子「は、はい…。じゃ、じゃあ乃々さんも塞いでてください…」

乃々「はい…」

幸子「終わったら…乃々さんの目を見るので…」

乃々「じゃあ……お互い目が合ったら…耳塞ぐのやめましょう…」

幸子「………」

乃々「………」

幸子・乃々((私達・ボク達……なにしてるんでしょう…))

幸子「………」

乃々「………」

幸子「………」チョロチョロ

乃々「………」

幸子「………」チョロチョロチョロチョロ

乃々「………」ジョジョジョ

幸子「………///」チョロチョロ

乃々「………///」ジョジョジョジョ

~5分後~

幸子「………」

乃々「………」ジョジョジョ

幸子「………」

乃々「………」ジョジョジョ

幸子(乃々さんが…半泣きでいっこうに目を合わしてくれません…)

~7分後~

幸子「………」

乃々「………」

幸子「……OK…ですか」

乃々「……はい…」

幸子「えっとじゃあ…」

乃々「………拭くので…ちょっとだけ…目をつむっててください…」

幸子「あっあっ…はい…」///

乃々「………」

幸子「………」

乃々「……じゃあ…次…幸子さん…」

幸子「は、はぃ…」

乃々「………」

幸子「………」

乃々「………」

ジャーーーー

幸子「……終わりましたね」

乃々「……はい」

幸子「……もうトイレを我慢しすぎないようにしましょうね…」

乃々「……はい」

幸子「帰りましょっか…」

乃々「……はい」

~後日談~

P「お、おい幸子!幸子!」

幸子「なんですか?」

P「お、お前…この記事!」

幸子「……えっ…」

『某346プロの未成年アイドル2人がトイレの個室へ一緒に入っていくところを激写!平成最後の夏の思い出?テレビ関係者への取材で浮かび上がる二人のトクベツな関係…』

幸子「………は?」

P「これはどういう事なんだ!?何が何だか…説明してくれ!」

幸子「はは…………もう…むーりぃー…」


~Happy End~

色々悩みましたが自分の一番好きな展開にしました。

読んでくださった方、ありがとうございました。

あと期待して待ってくださってたのに長い間更新出来なくてすみませんでした…

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