天音「ランドに行くわよ!」[スクスト×TDL] (319)

プディング+αが東京ディズニーランドに行く話

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525786958

[プロキオン・チームハウス]


天音「ランドに行くわよ!」


いつみ「おー、よみうり?」


天音「はぁ?ディズニーに決まってるじゃない」


天音「誰が好き好んであんな寂れた遊園地に行くのよ」


いつみ「お前…よみうりランドさんをディスるんじゃないよ!」


いつみ「あそこにだってな!ディズニーに負けず劣らずのアトラクションがあるんだよ!」


いつみ「バンデットとかバンデットとか…あとバンデットとかな!」


天音「バンデットしかないじゃない!」


いつみ「お、思い付かないだけで他にも色々あるんだよ!」


いつみ「えーと…あー…あっ!手ぶらでバーベキューが出来る!」


天音「よみうりランドの話はもういいわよ!」

真乃「天音、ちょっと落ち着いて…」


天音「そ、そうね」


遥「猛獣使いとライオンみたい」


天音「誰がムファサよ」


真乃「言ってない言ってない」


いつみ「っていうか急に"ディズニーランド行くわよ!"なんて言われてもだな…」


いつみ「こっちにだって予定があるし、あと生々しい事を言うとお金が…」


天音「その心配には及ばないわ」


天音「紗々!」パスッ


真乃「指パッチン出来てないよ天音」


いつみ「格好つかないなぁ」


天音「うっさいわね!」

紗々「は~い」トコトコ


天音「紗々、説明」パスッ


いつみ「だから出来てないって」


紗々「実はですね~、私のお父さんの知り合いにディズニーランドの親会社の大株主をしている方が居るんですが~」


紗々「その方からディズニーランドの株主優待パスを貰ったんですよ~」


紗々「なんでも多忙でパスの有効期限内には行けないとかで~」


紗々「良かったら友達とどうぞって~」


天音「ってわけだからタダで行けるわ」


いつみ「へぇ」


真乃「まぁ、使わないまま紙切れになるというのも勿体無いですからね」


遥「分かるその気持ち!」


遥「あたしも貰った割引券とか、よく期限切れさせちゃって勿体無いなぁってなるもん!」

いつみ「アタシもクーポン使い忘れて凄い後悔した事あるわ」


天音「で、行く日程についてだけど」


天音「5月9日なら全員大丈夫よね?」


いつみ「明日じゃん!急すぎるわ!」


天音「あら、あたしのリサーチによると全員、明日は予定が無いはずよ」


真乃「確かにエテルノでは明日は特にイベントも無いだろうけど…」


遥「現実世界では普通に学校あるんじゃないのかな?」


紗々「それならEP3最終話のなんやかんやで色々とずれたみたいで休日になってますよ~」


遥「そんなところにも影響が!?」


いつみ「危なっ!普通に学校行くところだったわ!」

天音「そういうわけだから明日の朝8時に現地集合よ」


真乃「天音、まだ誰も行くとは…」


天音「あら、行かないの?」


真乃「私は行くけど…」チラッ


遥「はいはい!あたしも行くよ!」


紗々「勿論、私も行きますよ~」


いつみ「みんなが行くなら行こうかな」


いつみ「ま、たまにはプディングで遊びに行くっていうのもアリだよね」


いつみ「あっ、お弁当作ってこようか?」


天音「はぁ?何言ってんの?」


天音「園内への弁当持ち込みは原則禁止よ」


いつみ「そうなの!?」


TIPS
入園ゲートより内側、園内への弁当の持ち込みは原則禁止
※食物アレルギー等、特殊な体質を持つ人用への食事は持ち込み可(要申告)

いつみ「あれか、園内で金を使えと」


天音「夢の無い事を言うわねぇ」


天音「まぁ、それも理由の1つではあるでしょうけど一番は食中毒対策だと思うわ」


真乃「確かに長時間…季節によっては炎天下の中で並んだり待ったりするからね」


遥「お弁当、すぐ痛んじゃうもんね」


天音「他にも飲み物・お菓子・軽食(おにぎりやサンドイッチ等)の持ち込みも本来はダメよ」


天音「熱中症や脱水症状対策なんかで黙認されてるけどね」


紗々「基本的には園内での飲食は園内のもので済ませましょうね~」


いつみ「ま、園内での食事も楽しみの1つだからね」

天音「念のためにもう一回言うけど、明日の!朝!8時!現地!集合!」


天音「絶対に寝坊なんかするんじゃないわよ!」


天音「あと明日は少し肌寒いからちゃんと暖かい格好してきなさいね?」


真乃(優しい)


紗々(優しいですね~)


遥(優しいなぁ)


いつみ(ホント根はただの良い子なんだよな)


天音「はい!それじゃあ解散!」


天音「明日は早いんだし、さっさと寝る!以上!」


真乃紗々遥いつみ「はーい」

という事で明日、ガチのマジでTDL行ってきます

続きは明日の夜から明後日に更新の予定です

おやすみなさい…

〓翌朝・AM8:00〓


[ディズニーランド入園ゲート前]


遥「あっ!みんなおはよー!」タッタッタ


いつみ「おー、おはよう」


紗々「おはようございます~」


真乃「皆さんおはようございます」ペコリ


いつみ「おはようおはよう」


いつみ「しっかしまぁ…」


遥「雨凄いね!」


紗々「まさにザーザー降りですね~」


真乃「昼過ぎには止むそうですが…」


いつみ「しかも寒い…」ブルッ


遥「5月とは思えない寒さだよー!」


真乃(半袖ショートパンツだからでは?)

再開します

※これよりプディングが廻るルートは私が実際に当日体験したものです

いつみ「っていうか天音は?」


真乃「"もうとっくゲート前の待機列に並んでるわよ"…ってさっき連絡が」


いつみ「なんで全員に連絡しないかなぁ」


紗々「多分浮かれてるんでしょうね~」


遥「みんなより早く来るあたり天音ちゃんらしいよね」


いつみ「みんなに時間厳守って言っておいてな」


いつみ「えーっと、列に並んでるって…あぁ、あそこか」


いつみ「先頭の方で赤いツインテがピョコピョコしてるわ」

[入園ゲート前・入園待機列]


遥「あっまっねっちゃーん!おはよー!」


天音「朝っぱらからうるさいわね」


紗々「順番待ちお疲れ様です~」


真乃「何時から待ってたの?」


天音「7時」


いつみ「7時!?」


TIPS
天候・混み具合によるが予定より早く入園を開始する場合がある


なので大体開園の1時間前には待機列に並んでいるのがベター


大型連休でもなければ2時間も待つ必要は無い


いつみ「よくもまぁ、こんな肌寒い雨の中で2時間も待つよ」


天音「こ、こんなに空いてるとは思わなかったのよ!」


遥「人少ないよね!」


TIPS
当日は開園1時間前の時点で入園待機待ちの人数が普段の半数以下だった

いつみ「んじゃ、後1時間待ちますか」


天音「ならこれ、今の内に頭に叩き込んでおきなさい」スッ


遥「んん?"Today"?」ペラペラ


TIPS
主に入園ゲートやチケット売り場で入手出来る無料の小冊子"Today"


ショーの公演時間やレストランのオススメメニューなどが載っているので待ち時間のお供に最適


天音「まぁ簡易なガイドブックってところね」


天音「あとこれ、園内の地図よ」スッ


紗々「おお~、なかなか広いですね~」


TIPS
ディズニーランドの広さはバチカン市国とほぼ同じ


真乃「混雑緩和の為に各種で拡張工事中ですから将来的にはもっと広くなるそうです」

いつみ「へぇ、今年で東京ディズニーランドは開園35周年なのかぁ」ペラッ


真乃「私達の親世代とほぼ同期ですか、意外と古いですね」


天音「ちなみに開園当初から現在まで働き続けているキャストさんもいるわよ」


紗々「勤続年数35年は凄いですね~」


遥「ほとんどのキャラクターより園内にいる年数が長そう!」


いつみ「なぁ、聞きそびれたんだけどキャストってなんだよ?」


天音「ここでは従業員の事をキャスト、来園者をゲストって呼んでるのよ」


天音「従業員も演者の一員というわけね」


いつみ「なるほど」


<ーーーーーー…


真乃「…おや?何かアナウンスが聞こえますね」


遥「うーん…?何て言ってるのかなぁ?」

天音「あたしも全部は聞き取れなかったけど…どうやら8時30分に入園出来るみたいね」


いつみ「おっ!ラッキー!」


真乃「30分も早く開園とは…」


天音「開園とはまた違うみたいよ」


遥「んん?どういう事?」


天音「入園ゲートからシンデレラ城の間まで入園出来るってだけでそこからは先は9時まで行けないって」


天音「あとアトラクションもまだ稼働させないそうよ」


紗々「この雨ですから、とりあえず皆さんを屋根のある所へ~、という事でしょうかね~」


TIPS
理由は不明だが当日は8時30分に入園を開始


入園ゲートからシンデレラ城前の広場まで入る事が出来た
(あくまでも園内に入れるだけではあったが)

~AM8:25~


天音「さて、間もなく入園ね」


天音「今の内に言っておくけど…遥!」


遥「?」


天音「絶対に園内では走るんじゃないわよ!」


遥「言われなくても走らないよ!?」


TIPS
園内で走るのは危ないので止めましょう


天音「いい歳の大人でも走ってたりするけど危ないから止めて欲しいのよね」


いつみ「ま、アトラクションやらなんやらで順番待ちしたくないからって少しでも早く…って気持ちはわかるけどさ」


真乃「怪我をしたり、させたりしては楽しめませんからね」


紗々「それに体力を温存しないと夜までもたないですから、のんびり行きましょうね~」

~AM8:30~


ザワザワ


天音「ん、入園が始まったようね」


天音「紗々、チケット」パチン!


真乃「あっ、音出るようになったんだ」


いつみ「さては指パッチンの練習してきたな」


紗々「皆さんどうぞ~」スッ


天音「このチケット…パスポートは園内でも何回か使うから折り曲げたり濡らしたりしないように注意しなさいよ」


天音「勿論、無くすなんてもっての他よ?」


TIPS
ディズニーランド・シーへの入園チケットの正式名称はパスポート


紗々「では入園したら私が皆さんの分も預かっておきますね~」


いつみ「おー、そうしてもらえると助かるわ」


遥「ありがとね!」


紗々「いえいえ~」

[園内・ワールドバザール前]


遥「ディズニーランドだぁー!」


紗々「来ましたよ~!」


いつみ「テンション高っ」


いつみ「っていうか、今って入園ゲートにチケット入れる所無いのな」


天音「最近タッチ&ゴー方式に変わったのよ」


TIPS
従来の入園ゲートは駅の自動改札機同様、パスポートを機械に入れるタイプだった


しかし最近になってパスポートのQRコードをセンサーにかざして読み込むタッチ&ゴー方式にリニューアルを遂げた


真乃「簡単でスピーディーに入園出来るのはありがたいですね」

天音「じゃあとりあえず雨が弱まるか、本来の開園時間の9時になるまでワールドバザールで時間を潰すとしましょうか」


いつみ「ワールドバザール?」


天音「ディズニーランドは7つの世界観"テーマランド"で構成されてるんだけど…」


天音「ワールドバザールっていうのは、あの目の前にある大きな通り周辺の事よ」


TIPS
ワールドバザールは巨大な屋根に覆われたアーケードを中心としたエリア


ディズニーランドを入退園する際に必ず通る、まさに玄関口


古き良きアメリカをイメージしたアーケードは、ウォルト・ディズニーが幼少期を過ごしたアメリカ・ミズーリ州のマーセリンという街がモデルだとか

[ワールドバザール]


遥「屋根高い!広い!」


いつみ「プリズムルームとどっちが高いかってぐらい高いな!」


天音「あー、この感じ、ディズニーランドに来たって感じがするわね」


天音「この風景も匂いも音楽もホッとするわ」


真乃「きらびやかだけど…どこかノスタルジックに感じるデザインだよね」


紗々「私達、日本人からするとあまり馴染みの無い光景のはずなのに、なぜか懐かしい気持ちになりますよね~」


いつみ「とりあえず写真!写真撮ろう!」


天音「めっちゃテンション上がってるわね」


遥「いるよね~、こういうところで子供よりはしゃいじゃうお母さん」


いつみ「だれがオカンじゃ」

天音「はいはい、じゃあそこのオブジェの前で撮るわよ」


天音「あっ、すみません、写真お願い出来ますか?」


キャスト「はーい」


TIPS
集合写真を撮りたい時は近くにいるキャストに声掛けを


よく他のゲストに写真を頼むカップルを見るが(私もよく頼まれる)出来れば他のゲストの邪魔をしない方が好ましい


キャスト「撮りますよー」


キャスト「はい、笑ってー!」


五人「はーい!」パシャッ


キャスト「こんな感じで宜しいですかー?」


天音「あっ、良く撮れてます!ありがとうございました!」


キャスト「はーい、いってらっしゃーい!」


天音「行ってきまーす」


いつみ「こんな低姿勢な天音、初めて見たわ」

天音「あたしだってこういう場では腰を低くするわよ」


真乃「ああいう天音の姿、正直ちょっと引くよね」


天音「真乃!?」


紗々「猫ちゃんと接する天音ちゃんを見た時と同じような反応ですね~」


天音「えっ、何?あたし引かれてるの?」


遥「うん!」


天音「凄い良い返事ね、逆に清々しいわ」


いつみ「というか普段の態度がアレだから落差がありすぎるんだよ」


天音「アレって」

~AM8:45~


遥「…あっ!雨が小雨になってきたよ!」


真乃「これなら歩き回るのもそれほど苦じゃありませんね」


天音「そろそろ9時か…」


天音「どこから見て行くか決めないとよね」


いつみ「そうだ、どこ寄る?」


天音「とりあえず並びそうなアトラクション、特に園内の奥にあるものを今の内に乗っておきましょう」


紗々「そうですね~、そうするとイッツア・スモール・ワールド辺りでしょうか~?」


遥「あれっ?それっていつも空いてるアトラクションじゃなかったっけ?」


天音「今年の4月にリニューアルしてからかなり並ぶようになったのよ」


真乃「あれほど回転率の良いアトラクションが並ぶ…!?」

いつみ「昔はいつ行っても空いてるから休憩所とか呼ばれてたのにな」


真乃「乗り物一台辺りの定員が多い上に、乗り口も他のアトラクションの倍ありますからね」


天音「さ、いつまでも無駄口叩いてないで行くわよ」スタスタ


遥「あー!待ってよ天音ちゃーん!」


紗々「いよいよ本格的に旅の始まりですね~」


……………………………………


………………………


………………

~AM9:00~


[シンデレラ城前]


天音「イッツ(略)へは城の中を突っ切って行くのが最短ルートよ」


いつみ「後でこの辺りもゆっくり見ような」


[シンデレラ城内を抜けファンタジーランドへ]


TIPS
7つあるテーマランドの1つ、ファンタジーランド


文字通りファンタジーな世界観のエリアで回転木馬やコーヒーカップ等、メルヘンなアトラクションが集中したエリア


真乃「この辺もとりあえず後回しですね」


[イッツ・ア・スモールワールド前]


遥「5分待ちだってさ!」


天音「でしょうね」


紗々「では早速、参りましょ~」

[イッツ・ア・スモールワールド内]


天音「リニューアルしたって事だけど…乗り場がかなり変わったわね」


天音「全体的に彩りが良くなって、おもちゃ箱の中に入ったみたいだわ」


天音「内容にも期待ね」


キャスト「何名様ですかー?」


天音「あっ、5人です」


キャスト「では1番と2番の乗り場へどうぞー」


天音「はーい」


TIPS
イッツ(略)は4人席が縦に5列ある20人乗りのボートに乗るアトラクション


空いている時は3人組や2人組でも1列を占有出来るようにしてくれる


真乃「では前2人、後3人で分かれましょうか」


いつみ「天音と真乃が前でいいんじゃないか?」


遥「そうだね!」


紗々「では早速乗り込みましょう~」

~ボート出航~


<~♪


いつみ「あー、何度聞いても良い曲だよな"小さな世界"」


TIPS
乗り場を出発したボートはトンネル状の航路へ


航路を進むにつれ"小さな世界"の音楽が聞こえてくる


天音「私達からすると他人事じゃない歌詞よね」


遥「確かに!」


真乃「世界は狭い、同じ、丸い、そしてただ1つ…と私達のチャンネルに通ずるものがありますからね」


紗々「EP3完結までは私達の世界とは別に、色々な世界が無限に広がっているものだとばかり思ってましたからね~」


天音「EP3…」


天音(笑い、泣き、みんなそれぞれ助け合う小さな世界…か)


いつみ「ん?どうかしたか?」


天音「いえ…何でもないわ」


真乃(天音…)

天音(ただ…こうして楽しめるのも"もしものあたし達"の犠牲で成り立ってるのよねって思っただけよ)


いつみ(…とか思ってるんだろうな、天音の事だろうし)


遥「いやー!こうやって楽しめるのも他の世界のあたし達と今のあたし達が頑張った結果だよね!天音ちゃん!」


天音「…ええ、そうね」クスッ


天音「じゃあ思う存分楽しむわよ!」


遥「おー!」


紗々「本当、遥さんのああいうところは羨ましいですよね~」


いつみ「人と接する距離が極端に近いよな」


真乃「気を使わないというのも優しさの1つですよね」


遥「あっ、天音ちゃん後頭部に白髪生えてる!」


天音「そういう事を大きい声で言うんじゃないわよ!」


真乃「前言撤回、あれは良くも悪くも空気が読めないだけですね」


いつみ「アタシの感動を返せ!」

遥「あっ!いつみちゃんと紗々ちゃんみたいな人形だ!」


いつみ「アナ雪のアナとエルサな」


TIPS
イッツ(略)は子供達の"小さな世界"の歌声にのせて世界各国をボートで巡るアトラクション


これまでは特にディズニーキャラクターではない子供達の人形が歌っていたが、リニューアルに伴いディズニーキャラクターの人形が多数登場した


天音「初っぱなからアナ雪ぶっ混んでくるとかさすがディズニーね」


遥「あっ、またいつみちゃんみたいな人形がいるよ!」


紗々「あれはメリダとおそろしの森のメリダちゃんですね~」


遥「あっ!あれ天音ちゃんみたいだね!」


天音「あれはただのモブキャラよ」


真乃「ンフッ」


~以下、割愛~

[イッツ(略)前]


遥「いやー、結構変わってたね!」


真乃「往年の名作から近年の新作まで様々なキャラクターが登場していましたね」


いつみ「ぶっちゃけ、ちょろっと何ヵ所か出てくるだけだろ?とか思ってたら結構な数が出てきたしな」


紗々「人形としてデフォルメされた姿のディズニーキャラクター達は味があって可愛かったですね~」


天音「そうね、ただ一言申したいわね」


いつみ「何を?」


天音「マリーがあまり可愛くない」


四人「あー…」


TIPS
アニメ映画・おしゃれキャットに登場する猫の女の子、マリー


アニメ版の可愛さはディズニーの猫キャラでもトップクラスだが、3次元化(ぬいぐるみを除く)すると何故か可愛くなくなるという謎

紗々「なんでしょうね~、あのコレじゃない感は~」


天音「しかもよ、途中に南国っぽい場面でスティッチの人形あったじゃない?」


遥「サーフボードに乗ってたね」


天音「マリーよりスティッチの方が可愛いってどういう事!?」


真乃「確かにスティッチの方が人形として可愛かったね」


天音「これはもう次回のリニューアルに期待するしかないわね」


いつみ「何十年待つ気だよ」


TIPS
イッツ(略)の大規模リニューアルは開園から35年目で初めての事


次回のリニューアルはきっと50周年

天音「さて、これからどうしようかしら」


いつみ「軽く何か食べたいかなー」


真乃「そういえば朝食がまだでしたね」


天音「それじゃあ今の時間でも開いてるレストランがあるから、そこに向かうついでに色々見ていきましょう」


天音「とりあえずトゥモローランド方面ね」


TIPS
未来をテーマにしたテーマランド、トゥモローランド


主に宇宙に関係するアトラクションが集まる人気のエリア


紗々「あっ!でしたらプーさんのファストパスを取っておきませんか~?」


遥「すぐ近くにあるんだっけ?」


紗々「通り道ですね~」


天音「そうね、この雨の中で屋根も無いプーさんの待機列に並ぶの億劫だし取っておきましょう」

[プーさんのハニーハント・ファストパス発券所]


天音「今日は空いているとはいえ…普通に並んだら45分待ちか…」


天音「それに対して今発券しているファストパスの時間は…12:50~13:50ね」


天音「まぁ悪くないわ」


TIPS
プーさんのハニーハントはプーさんがハニー(蜂蜜)をハント(取りに)しに行くアトラクション


詳しくは後述


TIPS
ファストパスは指定の時間に優先的にアトラクションに乗る事が出来る券の事


ファストパス対応のアトラクションの付近には専用の発券所がある


ファストパス発券には人数分のパスポートが必要なので注意


天音「それじゃあ紗々、発券よろしくね」


紗々「は~い」トコトコ


いつみ「いや、自分で行けよ」


天音「1人がパスポート管理してた方が安心じゃない」

~5分後~


紗々「取ってきましたよ~」トコトコ


天音「ご苦労」


いつみ「どこの社長だよ」


遥「じゃあトゥモローランドへ行ってみよー!」


真乃(トゥモローランド…テンション上がりますね…!)ワクワク


天音(あら、真乃も楽しんでるようね)


……………………………


……………………


……………

[トゥモローランド]


いつみ「…あれっ?アタシの記憶だとこの辺ってサーキットとかロケットとかなかったっけ?」


天音「グランドサーキットレースウェイとスタージェットならクローズして跡形も無く消えたわよ」


いつみ「マジで!?」


TIPS
トゥモローランドと言えばサーキットとロケット…というイメージの人も未だに多いとは思うが、既にどちらもクローズ(営業終了)している


どちらもそれなりに人気のアトラクションだったが、恐らく拡張工事の犠牲になったものと思われる


天音「って言うか地図見たら分かるじゃない」


いつみ「まさか無くなるとは思わなかったから気付かなかったわ」


紗々「これも時代ですね~」


遥「スクストもスクスト2になったからね、仕方ないね」


真乃「それ今関係あります?」

天音「さて、食事の前に動きの激しいアトラクションを乗っておかないとよね」


真乃「だったら天音、バズが25分待ちだから並んでいかない?」


天音「あら、いいじゃない…って25分待ち!?」


遥「開園からちょっと経ってるのに!?」


いつみ「なぁ、確かこれいつも並んでるヤツだよな?」


天音「いつも並んでるとかいうレベルじゃないわよ!」


天音「45分待ちで"空いてるわね"とか言うぐらい、ランドでもトップクラスに並ぶアトラクションなのよ!?」


TIPS
トゥモローランドの超人気アトラクション、バズライトイヤーのアストロブラスター


アトラクション内容については後述だが、待ち時間が長い事に定評がある

紗々「バズ(略)は比較的入園ゲートに近く、老若男女に人気のアトラクションですから~」


紗々「これがどのぐらい並んでいるかでその日の混み具合が分かりますよね~」


遥「要するに今日は凄い空いてるって事だね!」


いつみ「空いてるとは思ったけど、こんなに空く日もあるんだなー」


真乃「ゴールデンウィーク明け、しかもこの雨ですからね」


真乃「この日にしか来園出来ないか、よほどのディズニー好きでないとわざわざ来る人は少ないでしょう」


天音「と、とにかく並ぶわよ!」


真乃(よしっ)グッ!


天音(あっ、真乃これに乗りたかったのね)

[バズ(略)待機列]


天音「これぐらいの待ち時間だと屋根のある所で並べて良いわね」


遥「なんだっけ?丸いのが点数が高いんだっけ?」


真乃「丸い的は一番点数の低い的ですね」


TIPS
バズ(略)は、映画・トイストーリーに登場するキャラクター、バズ・ライトイヤーと共に悪の帝王ザーグの魔の手から宇宙を守るべく戦うアトラクション


コーヒーカップのように回転する座席に乗りながらゲームセンターのガンシューティングゲームをするような感じの、まさに遊べるアトラクションである


アトラクション中、至るところに的があるが、その形によって獲得できる点数がかなり違う


真乃「●=百点、■=千点、◆=五千点、▼=一万点といった具合ですね」

いつみ「って事は丸いのを百回撃って、やっと逆三角形のを一回撃ったのと同じってわけか」


いつみ「インフレ凄まじいな」


天音「早々当たるもんじゃないけどね」


紗々「▼は登場する場所も初見では分かりにくいものばかりですからね~」


真乃「あっ、間もなく乗り場ですよ」


キャスト「何名様ですかー?」


真乃「5人です」


キャスト「こちらのアトラクション、乗り物は3人乗りですが、乗り物1台に銃は2丁のみとなっておりますー」


TIPS
バズ(略)ではスペースクルーザーという3人乗りの乗り物に乗るが、スペースクルーザー1台に銃(アストロブラスター)は左右の座席に1丁ずつの計2丁しか設置されていない

では真ん中の座席には何があるのか?というと、スペースクルーザーを回転させる為のジョイスティックが設置されている


とはいえ、ジョイスティックはそんなに頻繁に操作するものでもない上、銃を撃つ片手間で操作出来るので、真ん中に座る必要性はほぼ皆無


なお奇数のグループの場合、誰か一人をジョイスティック操作役という端役にするか、ぼっちで乗せるかを選ぶ必要がある


キャスト「お二人ずつ乗っていただくのがオススメですが、いかがなされますかー?」


天音(遥や紗々を一人にするのは可哀想ね)


天音(今回はあたしが一肌脱いであげましょう)


天音「じゃあ、あたしが…」


真乃「あっ、待って天音」


真乃「私、一人で乗ってみたいんだけど…駄目かな?」


天音「えっ?あたしは別にいいけど…いいの?」


真乃「実はやってみたかった事があって」ワクワク


天音「は、はぁ…?」

[バズ(略)・乗り場]


天音「それじゃあ、あたし達はどうしようかしら」


いつみ「アタシと紗々、天音と遥でいいんじゃないか?」


紗々「う~ん、いつもいつみちゃんと一緒というのも新鮮味に欠けますし~」


紗々「たまには別々というのも、いいんじゃないでしょうか~」


いつみ「そんな倦怠期の熟年夫婦みたいな理由で!?」


真乃「桃川さん、たまに凄い毒づきますよね」


天音「まぁ、いい機会なんじゃない?」


天音「あんた達、こんな事がないと離れたりしないじゃない」


いつみ「子離れ出来ない親みたいに言うなよ!」


遥「あたしも紗々ちゃんと一緒に何かするって事も少ないし、ちょっとやってみたいかな!」


いつみ「そういう事なら遥、紗々をよろしく頼む」


真乃「娘が嫁入りするお父さんみたいですね」

[紗々・遥グループ]


キャスト「足元に気をつけてお乗りくださーい」


遥「はーい!」


紗々「は~い」


TIPS
バズ(略)の乗り場は空港等によくある"動く歩道"方式


ノンストップな乗り物に並走して上手く乗り込むのに初心者は少し焦る


遥「おっとっと」


遥「よいしょっと」ストン


紗々「それ~」ストン


遥「いやー、乗るのもドキドキだね!」


紗々「乗る段階からアトラクションでしたね~」


遥「ね!」


遥「ええっと…この銃を持って…この棒みたいので乗り物の向きを変えるんだよね?」カチャリ


紗々「そうですね~、遥さんの思うまま動かしてもらって大丈夫ですよ~」カチャリ


遥「よし!じゃあ全速力だ!」グッ!


グルングルングルン…!

[天音・いつみグループ]


天音「あんた左側に座りなさい」


いつみ「何で?」


天音「このアトラクションって大きくS字を書くように進んでいくんだけど、左側の方が的が多いのよ」


いつみ「なんか急にそんな優しい一面を見せられても反応に困るんだけど」


天音「何でよ!」


いつみ「じゃあお先に…と」ストン


天音「ったく…」ストン


いつみ「あっ、この棒はどっちが操作する?」


天音「あたしがやるからあんたはひたすら撃ってなさい」


いつみ「はいはい、女王様の仰せのままに」カチャリ


天音「誰が白雪姫に毒リンゴ喰わせたあいつよ」カチャリ


いつみ「言ってない言ってない」

[真乃グループ]


真乃「…っと」ストン


真乃「さて…」カチャリ


真乃「こっちも…と」カチャリ


真乃「ふふふ…」ニヤニヤ


真乃(いやぁ、一度やってみたかったんですよ!2丁拳銃スタイル!)


真乃(よほど気の置けない友人の前でないとこんな事は出来ないですからね!)


真乃(ゲームセンターのガンシューティングゲームではよくやりますが、ここでこれの出来る日が来るとは…!)


真乃(ああ!柄にもなく興奮してます!)


真乃「ふふふ…」ニヤニヤ

グルングルングルン…!


遥「うわぁー!世界がぐるんぐるん回ってるよー!」


紗々「あ~れ~♪」


グルングルングルン…!


天音「これ、そういうアトラクションじゃないわよ!」


TIPS
的はアトラクション内の360度全方向にある為、乗り物も360度向きを回転させる事が出来る


つまりジョイスティックを右に倒し続けると元の位置に戻すまで延々と右回転させる…といった事も可能


ちなみに回転のスピードは園内にあるコーヒーカップに負けず劣らずの速さ


いつみ「まぁ楽しんでるみたいだしいいんじゃないか?」


天音「そうだけど…」


いつみ「ほら、アタシ達も楽しもうよ!」バキューン!


天音「あっ!抜け駆けはズルいわよ!」バキューン!

いつみ「くっ…!なかなか当たらないな!」バキューン!


天音「最初から的の中心を狙うからよ」バキューン!


いつみ「いや、だって狙わないと当たらなくないか?」


天音「まぁ見てなさい」


天音「まず的の近くに撃って…」バキューン!


天音「今、的の左側に赤い点が光ったの分かった?」


いつみ「見えたけど?」


天音「あれがあたしの銃の着弾光なのよ」


いつみ「ほう」


天音「で、そこからちょっとずつ着弾光を的の方に寄せて自分の銃がどこを撃ってるか把握してよ?」バキューン!バキューン!


天音「あとはそこから微調整すれば簡単に当てられるってわけよ」バキューン!


天音「ね?簡単でしょ?」


いつみ「どこが簡単なんだよ!?」

TIPS
バズ(略)の攻略法その1


とにかく自分の銃がどこを撃っているのか把握する事が第一


いきなり的の付近に当てると自分の銃の着弾光と他のゲストの着弾光とがごっちゃになるので、まずは的より少し離れた壁などに当てて把握するのがオススメ


なおベテランシューターは的付近に混在する多数の着弾光から自分の着弾光を瞬時に見つける事が出来る


いつみ「って言われてもなぁ」バキューン!


いつみ「こういう微調整とかはアタシの分野じゃないっていうか…」


天音「あら、いつもガトリングでやってるみたいに凪ぎ撃てばいいだけじゃない」


いつみ「あっ!そういう事!?」


いつみ「よっし!何かヤル気出てきたわ!」

いつみ「ええっと、まずはあそこの壁を撃って…」バキューン!


いつみ「あれがアタシの銃の着弾光だから…そこから的まで薙ぎ撃つ!」バキューン!バキューン!


いつみ「おおっ!当たった!」


天音「ようやく分かってきたようね」


いつみ「やり方が分かった上でやってみると楽しいな!」


バキューン!バキューン!バババキューン!


いつみ「…なぁ、何か後ろから凄まじい量の銃声が聞こえるんだけど」


天音「気にしたら負けよ」


~以下、割愛~

[バズ(略)前]


遥「」フラッ


紗々「」フラッ


天音「そりゃあ、ずっと回ってたらそうなるわよ」


遥「でも楽しかったよ!」


紗々「楽しかったですよね~」


天音「ならいいけど」


いつみ「アタシ達も楽しかったよな!」


天音「ふふっ、そうね」クスリ


遥「天音ちゃんはスコアどうだった?」


天音「あたしは298000点、悔しいけどランク5にはあと一歩届かなかったわね」


TIPS
バズ(略)ではシューティングゲーム終了時に獲得したスコアによって7段階のランクが付けられる


高ランクを取ると何か特典がある…というわけではないが、自分の成長具合がわかるので楽しい


遥「でも凄いよ!あたし達なんて五桁いかなかったもん!」

いつみ「あれで1つでも当てられる方が凄いよ」


紗々「いつみちゃんはどうでしたか~?」


いつみ「アタシは110000点ぐらいだったな」


天音「まぁルーキーにしては上出来ね」


いつみ「何様だ」


真乃「思ったよりスコア伸びなかったな…」ブツブツ


天音「来たわよ、ヤバいヤツが」


真乃「何の話?」


天音「しかし二丁持ちなんかしたからスコア伸びなかったんじゃないの?」


天音「メモカが二丁拳銃だからって調子乗って…」


真乃「うん…二丁とも700000点台止まりだったよ…」ションボリ


天音「えぇ…」ドンビキ


紗々「真乃さんだけで宇宙を救えそうですね~」


真乃「いやぁ、それほどでも」


遥「敵に寝返ったら終わりだけどね!」

遥「でも700000点台もスコア出るんだね」


真乃「本当はカンスト(999999点)させたかったんですけどね」


天音「初心者で100000点台、慣れてても300000点台が普通だから、真乃がおかしいだけよ」


真乃「えっ…?慣れてたら300000点台は簡単に越えられると思うけど…?」


天音「はぁ?」


真乃「だって的の配置とか出現タイミングも分かってるんでしょ?」


天音「そ、そりゃそうだけど…」


真乃「慣れてて300000点台とか慣れてるとか言っちゃ駄目だよね」


天音「」


いつみ「やめてやれ」


TIPS
慣れてて300000点台がリョウコちゃんレベル


500000点台から先は真乃レベル


999999点は運と技術が求められるモニカレベル

真乃「というより最後だけで70000点ぐらい取れるよね?」


天音「」


いつみ「もうやめて!天音のライフはとっくにゼロよ!」


TIPS
バズ(略)攻略法その2


スコアを稼ぐにはいかに高得点の的に当てられるか、が重要


…とは言え 、高得点の的は遠くにあったり、常に動いていたり、他の的に当てる事で登場するギミックがあったりと、配置場所を知っているから当てられるというわけでもない


そこで初心者でも簡単に高得点が取れる方法を紹介


それは最後、バズとザーグの決戦シーンでバズとザーグの反対側(乗り物の左側)にいる敵ロボットを狙う事


なんとそのロボットに付いた100点の的に当てると腹から10000点の的が飛び出してくるのだ

しかもかなり乗り物と距離が近い上、登場時間もなかなか長いので簡単にスコアを稼ぐ事が出来る


真乃「まぁ重要なのは情報ですね」メガネクイッ


いつみ「栞センパイみたいだ」


天音「」


遥「おーい?生きてるー?」


天音「生きてるわよ!」


紗々「プライドはズタズタですけどね~」


天音「がはっ!」


真乃「桃川さん今日は毒っ気強くないですか?」


紗々「いえいえ~」


いつみ「たまーに黒くなるんだよなぁ…」

天音「そう言えば真乃、乗り物の向きはどうやって操作したの?」


天音「両手が塞がってたんじゃ操作出来ないわよね?」


真乃「そこは銃を持ったまま手首でこうガッと」


天音「えぇ…」ドンビキ


いつみ「ガン=カタかよ」

~AM9:45~


[スターツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー前]


天音「じゃああそこのレストランで食事…の前にスターツアーズ乗っていきましょう」


天音「5分待ちだから」


遥「まだあそこのレストランの方が混んでないかな!?」


TIPS
宇宙船でスターウォーズの世界を旅するアトラクション、スターツアーズ(略)


かつてはスターツアーズという名で運営していたが、映画・スターウォーズのエピソード7公開を前にスターツアーズ(略)としてリニューアルした


これによりリニューアル前の閑古鳥が無く過疎化から脱出…したかと思われたが、人気だったのもリニューアル後の数ヶ月間


現在はリニューアル前とほぼ同じくらい空いている日が多い

[スターツアーズ(略)内]


いつみ「これ入って大丈夫なの?ってぐらい人がいないんだけど…」


紗々「これだけ長い通路なのに誰も先にいませんね~」


TIPS
スターツアーズ(略)は他のアトラクションと比べて入り口から乗り場までかなり長い屋内通路を進む


それ故、通路には待ち時間を退屈させないようにスターウォーズに関する様々な小ネタが仕掛けられており、ファンなら思わずニヤリとしてしまう


…が、そもそもそんな小ネタを見るほど混んでいないのでほぼ素通りされてしまい気付かれない事が多い


天音「もう通り過ぎちゃったけど、リニューアル前にパイロットやってたドロイド(ロボット)が通路に居たりするのよ」

[スターツアーズ(略)乗り場]


真乃「ここまで5分もかからなかったですね」


天音「ここからちょっと待つけどね」


キャスト「何名様ですかー?」


天音「5人です」


キャスト「ではフライトグラスをお取りになって1番の列へどうぞー」


TIPS
スターツアーズ(略)は3D映像対応のアトラクション


乗り物に乗る前にフライトグラス(3Dメガネ)を受けとる


なおメガネの人もメガネの上から掛けられる設計なのでご安心を


真乃(メガネ×2)「重さも殆ど感じないほど軽いのはありがたいですね」


いつみ「端から見ると凄い重装備に見えるけどな」


天音「って言うか乗り物に乗るまでは掛けなくていいわよ」


遥「へー」サッ


紗々「へ~」サッ


天音「…掛けたかったら掛けててもいいけど」

モニター<手荷物は座席の下に…


TIPS
乗り物に乗る前、アトラクションを体験するにあたっての注意と、物語のプロローグが搭乗口の上のモニターに流れる


どちらもスターウォーズの世界観で作られているので"フラッシュ撮影をしないように"という注意の例でチューバッカが子供に写真を撮られていたり、ドロイドが乗り物の窓掃除をしていたりと異星の空港にいるような気に


真乃「ふむ…あれが私達が乗る宇宙船、スタースピーダー1000ですか」


遥「通路の途中にあったやつだね」


天音「とにかく頑丈なのが取り柄らしいわ」


いつみ「逆に不安だな…」


紗々「攻撃される事が前提という事ですからね~」

遥「…あっ!R-2D2とC3POだよ!」


真乃「R2は今回の旅のナビゲーター、C3は出発前の最終点検に来たようですね」


TIPS
ナビゲーターであるR2が機体にセットされ、最終点検の為にC3が宇宙船機内へ


機内にいたパイロットのドロイドはC3に早く点検を終わらせるように…とイラついた調子で言う


それに対しC3は低姿勢で応対していたものの、コックピットから出てきたパイロットがC3よりも小さい背丈である事が分かると態度を一変


しっしっ!とノラ猫でも追い払うようにパイロットをコックピットから追い出してしまう


天音「今さらだけどこの世界のドロイドって人間味ありすぎるわよね」


紗々「モシュネちゃんと同じぐらいですかね~?」

紗々「あっ、C3さんがコックピットに閉じ込められてしまいましたよ~」


真乃「しかもパイロットがどこかに呼ばれて行ってしまいましたね」


TIPS
コックピットに入って最終点検をしていたC3だったが運悪くコックピットに閉じ込められてしまう


そして更に運の悪い事にパイロットがどこかに呼ばれて行ってしまう


いつみ「こりゃ、乗るまで時間がかかりそうだな」


アナウンス<搭乗を開始します


いつみ「いやダメだろ!?」


天音「こういう適当な会社なのよ」


TIPS
点検が終わってなかろうがパイロットが乗ってなかろうが、出発時間が迫っているという理由で乗客の搭乗を開始させるのがスターツアーズ社という会社


ホウレンソウはどうした

天音「ちなみにリニューアル前のストーリーはリニューアル後のストーリーの未来の話なんだけど…」


いつみ「リニューアルなのに?」


天音「リニューアル前のストーリーでデススター戦に乱入したスターツアーズ社はその件から数ヶ月で廃業に追い込まれたそうよ」


遥「デススターを壊すのに協力したのに!?」


紗々「それはそれ、これはこれなんですね~」


真乃「まぁ当然の結果といえば当然の結果ですが」


TIPS
ストーリーの時系列はリニューアル後→リニューアル前


リニューアル前のストーリーでデススター戦の真っ只中に乱入したスターツアーズ社の宇宙船はその場のノリでデススター破壊に協力し、見事デススター破壊に一役買った

…が、デススター戦から数ヶ月後に廃業に追い込まれてしまったという


そりゃそうだ


紗々「航空会社はイメージが大事ですから仕方ないですね~」


いつみ「観光目的で乗った宇宙船が最前線に突撃した旅行会社の宇宙船とか乗りたくないもんな」


いつみ「ま、アタシ達は今からその旅行会社の宇宙船に乗るわけだけど」


ガー


天音「ほら、搭乗口の扉が開いたわよ」


いつみ「今の話を聞いたら乗りたくないよなぁ」


いつみ「いや、乗るけどさ」


天音「大丈夫大丈夫」


天音「多分、死にはしないわよ」


遥「多分って」


真乃「はいはい、皆さん乗りますよ」

スクスト協力戦&リアル多忙な為、更新遅れます

少々お待ちを…

↑ありがとうございます

少しずつですが再開します

[スタースピーダー1000・機内]


いつみ「おっ、意外と中は広いのな」


真乃「1台40人が定員ですから」


遥「でもこれで宇宙旅行に行くのはちょっとキツいかなー」


天音「飛行機のエコノミークラスより狭いわよね」


紗々「長時間乗っていたらどこか痛めそうですよね~」


天音「…さて、さっき搭乗口でも言ってたけど荷物は座席の下のネットに入れる事」


天音「傘とかネットに入らないような大きな荷物は足に挟んで飛ばされないようにしておきなさい」


いつみ「飛ばされるんだ」


天音「場合によってはね」


TIPS
シートベルトをした状態で座席の手すりに掴まって楽しむアトラクションなので荷物は抱えず足元へ


かなり揺れます

キャスト「…それでは皆さん、have a nice flight!行ってらっしゃーい!」ガチャン


遥「行ってきまーす!」


ガー


ゴウン…


ギュイーン


ゴゴゴゴゴゴ…


いつみ「おお…浮いてるな…」


天音「そりゃ宇宙船なんだから浮くわよ」


いつみ「そうじゃなくて本当に浮いてるみたいな振動と浮遊感があるなって…」


真乃「しかしパイロット不在のままで出発してしまいましたが大丈夫なんでしょうか…?」


管制塔<スターツアーズ1401便、発進を許可します


C3PO<ええ!?あの、パイロットがいないのですが!?


真乃「大丈夫ではなさそうですね」

TIPS
パイロット不在のスタースピーダーは自動操縦モードで宇宙港の滑走路を進む


もはやパイロットとは


デーデーデー デデデー デデデー♪
(帝国のマーチ)


真乃「このテーマソングは…!」


C3PO<まずい!帝国軍だ!


ダースベイダー<待て、中を調べさせてもらうぞ


紗々「荷物でも乗せ間違えたんでしょうか~?」


天音「ベイダー卿はそんなドジっ子じゃないわよ」


TIPS
いざ宇宙旅行へ!…と滑走路を進むスタースピーダーの前にダースベイダー率いる帝国軍が現れ、航路を塞がれてしまう

なおリニューアルにより毎回展開が異なるマルチストーリー制になった為、ここの役がダースベイダーだったりボバ・フェットだったり探査ドロイドだったりする


C3PO<待ってください!これはただのツアー…


ベイダー<反乱軍のスパイが乗っているな


パッ


遥「あっ、モニターにいつみちゃんが写ってる」


いつみ「えっ」


天音「あんた…いつもあたしに反抗的だと思ったら反乱軍のスパイだったのね」


いつみ「違うよ!?」


TIPS
機内のゲストの誰かの顔が反乱軍のスパイとして前方右側の小型モニターに写し出される


今後の騒動は大体ここに写る人のせい

紗々「じゃあいつみちゃんを引き渡しましょうか~」


いつみ「薄情者ぉ!」


C3PO<逃げよう!


ゴゴゴゴゴゴ…!


ベイダー<逃げられると思っているのか


C3PO<R2!ライトスピードだ!早く


R2D2<ポポピーピロピロリン


ジュゴー!


TIPS
逃げようとしたスタースピーダーはダースベイダーのフォースの力によって動きを封じられてしまうが、R2D2が機体のブラスターで攻撃し、ダースベイダーが防御した一瞬の隙をついてライトスピードモード(光速で航行するモード)に入るという荒業で無事その場から脱出する事に成功する


なお、ここからの展開も毎回パターンが異なり、これからの展開も多数あるパターンの内の1つであるのであしからず

シュィーン


天音「命からがら、宇宙に出たわね」


紗々「星が綺麗ですね~」


遥「うん!綺麗だね…ってちょっと近すぎるような…」


いつみ「減速!減速しないと地面に突っ込んじゃうって!」


ガタタン!


ゴウン!


真乃「な、なんとか地面に突っ込まずにすみましたね…」


ジョジョジョジョン
(ポッドレーサーのエンジン音)


遥「うわっ!?なんかカーレースみたいなののど真ん中に入っちゃってるよ!?」


CP3O<R2、ここは…?


R2D2<ポポピーピロピロリン


ジョジョジョジョン


C3PO<ポッドレースですね!一度やってみたかったんです!


いつみ「そんな悠長な事を言ってる場合かよ!?」


C3PO<皆さん掴まって!


天音「こいつ絶対本来の目的を忘れてるわよ」

TIPS
ダースベイダーの手から逃げ延びたスタースピーダーはライトスピードの減速が間に合わずタトゥィーンという惑星のポッドレースに乱入


ちなみにタトゥィーンはアナキン・スカイウォーカーとC3POの故郷でもある


ジョジョジョジョン


ガガン!ゴン!ガリガリ!


いつみ「なんか横のレーサーが凄いぶつかってくるんだけど!」


TIPS
ポッドレーサー(ポッド)という超高速ビークルで荒野や洞窟を駆け抜けるポッドレース


いかに速く走るか?よりも、いかに生き残るか?が重要な、レースとは名ばかりの荒々しいものである


CP3O<なんて乱暴な!思い知らせてやりましょう!


ガン!ゴガン!バリバリバリ!


ボカーン!


いつみ「あんたも乱暴だな!」

C3PO<おかげでパワーは2倍になりましたよ!


TIPS
前のポッドに突撃してエンジンを無理やり絡め盗って加速するという荒業で一気にトップへ躍り出るスタースピーダー


その勢いのまま1番にゴールしてしまう


迷惑にも程がある


C3PO<優勝でーす!さぁここから脱出しましょう!


紗々「凄い寄り道でしたね~」


真乃「わざわざレースに参加する必要性を感じないですよね」


いつみ「辛辣」


ジュゴー!


TIPS
スタースピーダーは再びライトスピードで宇宙へ


すると…


通信(アクバー提督)<スターツアーズ、その船には重要な情報を持つスパイが乗っている


提督<R2に送信したデータを元にして彼女を基地に送り届けて来てほしい、頼んだぞ


提督<フォースと共にあれ

C3PO<大変なことになりましたよ…


紗々「いつみちゃん人気者ですね~」


いつみ「人気者…人気者?」


天音「まぁ要するにあんたを送り届けないと銀河がヤバいのよ」


いつみ「えぇ…」


ジュゴー


真乃「また別の惑星に来ましたね」


TIPS
2度目のライトスピードでスタースピーダーは反乱軍の基地があるナブーという惑星へ


通信(N1パイロット)<スターツアーズ、反乱軍の基地へ案内します


いつみ「おおっ!戦闘機が先導してくれるなんて頼りになるな!」


パイロット<私について来て!


TIPS
反乱軍の基地へと三機のN1スターファイターがスタースピーダーを先導してくれる


なお登場五秒で全機とも帝国軍に撃ち落とされる


遥「全然頼りにならなかったね!?」

天音「東雲リョウコifURのヘリかってぐらいあっさり落とされたわね」


ピシュンピシュン!


ドーン!


いつみ「って言うか、こっちの宇宙船も撃たれて…」


ヒュー


紗々「湖に落ちますよ~」


ザパーン!


ブクブクブク…


真乃「あれだけ攻撃されて浸水1つ無いとは凄まじい頑丈さですね」


遥「…あっ!湖の下に街があるよ!」


C3PO<グンガンの街ですよ


TIPS
グンガンは惑星ナブーに生息する種族で両生類と人間を足して割ったような種族で湖の中に巨大な都市をもつ


かの有名なジャー・ジャー・ビンクス氏もこの種族にあたる

ゴポポポポ…


通信(グンガン)<スターツアーズ、誘導する


グンガン<目の前のボンゴに付いていってくれ


TIPS
ボンゴはグンガンの乗り物でマンタのような形の潜水艇である


スタースピーダーはボンゴの案内で湖の奥へ


真乃「この宇宙船、普通に水陸両用なんですね」


遥「なんかジェットっぽいので飛んでるのにね」


ゴポポポポ…


グンガン<…なんだこの生体反応は?


ビシュン!


紗々「あっ、可愛いアンコウちゃんですね~」


天音「可愛い…?」


C3PO<あっ、まずい!


バクン


グンガン<ミーたち、やられた!


グンガン<グッドラック、スターツアーズ!


グンガン<ユーたち、自力で逃げて!


いつみ「デジャヴ!」

TIPS
突如現れた巨大魚(アンコウ?)に襲われたボンゴはスタースピーダーを残して撤退してしまう


いつみ「なんなの?先導する人は襲われる宿命の?」


キシャー!


紗々「あっ、今度はウミヘビちゃんですか~」


真乃「ウミヘビとワニのハイブリッドみたいなクリーチャーですね」


ガリガリガリ!


遥「噛まれてる!噛まれてるよ!?」


TIPS
巨大魚がボンゴに気をとられている間に先へ進むが、立て続け現れたウミヘビの身体にワニのような顎を持つシーモンスターに襲われるスタースピーダー


紗々「ぜひ五次元湖にお持ち帰りしたいですね~」


天音「いくら飼育委員でもそれは許さないわよ」


C3PO<R2!なんとかして!

R2D2<ピロピロリン


バリバリバリ!


ゴポポポポ…!


真乃「船体の外側に電撃を…!」


いつみ「今だ!逃げろぉ!」


ザパーン!


遥「やった!水から出たよ!」


遥「それに目の前に反乱軍の基地が…ってぶつかる!」


C3PO<ブレーキ!ブレーキどこぉ!?


キキキキキ…


パリーン!


いつみ「危なっ!」サッ!


TIPS
シーモンスターから逃げ延びたスタースピーダーだったが、その勢いのまま反乱軍の基地の格納庫へ突っ込んでしまう


必死のブレーキも間に合わず、フロントガラスにN1スターファイターの尾翼が突き破ってしまう


3D映像が一番飛び出て見える場面なので思わず仰け反る

整備ドロイド<キーキー!


C3PO<船を壊しただって!?それはこっちのセリフです!


C3PO<ちゃんと弁償してもらいますからね!


C3PO<…あっ!お騒がせしてすみません


C3PO<皆さん楽しんでいただけましたか?


C3PO<またお会いしましょう!さよなら~!


ジャーン!ジャララーン!テレレッテテテテー♪
(スターウォーズのテーマ)


TIPS
反乱軍のスパイ(いつみ)を反乱軍基地に送り届けたところでストーリーは終了


リニューアル前は宇宙港に帰るまでがストーリーに組み込まれていたが、リニューアル後はそういったシーンは無くスタースピーダーから降ろされてしまう現地解散スタイル


真乃「観光船なのに目的地でもない星で降ろされてどうしろと」


いつみ「"て◯みくらぶ"みたいだな」


天音「ほらほら、さっさと外に出なさい」

[スターツアーズ・出口連絡通路]


遥「いやぁー、楽しかったね!」


天音「展開によって多少違いはあるけれど全体的にギャグが多くなったわね」


いつみ「パイロット役があのキンピカロボットだからな」


真乃「あと口悪いですし」


紗々「それにしても映画エピソード1の場面ばかりでしたね~」


天音「展開の組み合わせは全300種以上あるらしいから、そんな日もあるわよ」


いつみ「300種!?全部見るのに何回乗れば…」


天音「あくまで組み合わせが、という話だから展開だけなら10回も乗ればコンプ出来るはずよ」


いつみ「10回も十分多いよ」


真乃「しかしこの通路、やけに長いですね」


天音「そうなのよ」

天音「まぁその分、利点もあるんだけどね」


TIPS
スターツアーズは乗り物からアトラクションの建物の出口までが長い(直線距離で100mぐらいある)


天音「さて、連絡通路も出口の突き当たりまで来たけど…」


天音「ここを右に曲がるじゃない?」


天音「そしたら徒歩20歩ぐらいでレストランよ」


いつみ「近っ」


遥「さっき見たレストランの二階なんだね」


真乃「あっ…チーズの良い香りが…」クンクン


紗々「では朝ご飯にしましょうか~」

[パン・ギャラクティック・ピザポート]


TIPS
宇宙で1番人気のピザ屋が太陽系に初めて出店したというピザレストラン


店内では地球以外のデリバリーにも対応すべく全自動ピザマシーンが絶えず稼働している


真乃「あそこで機械を動かしている宇宙人が店長さんですか」


天音「ええ、トニー・ソラローニって名前のイタリア系エイリアンよ」


いつみ「イタリア系エイリアンってなんだよ」


天音「知らないわよ」


遥「えーっと、メニューはピザと…カルツォーネ?だってさ!」


遥「カルツォーネってなんだろね?」


紗々「そうですね~、簡単にいうと半分に折り畳んで両面を焼いたピザという感じですね~」


遥「へー!美味しそう!」

天音「じゃあこれからまだ歩き回るし、3個ほど買ってシェアしましょうか」


いつみ「お財布とお腹に優しい」


天音「じゃあ買ってくるから」


真乃「いや、みんなで買いに行こうよ」


天音「グループなら代表が1人並ぶようにしないと列が出来るじゃない」


いつみ「なんでその謙虚な感じを普段から出来ないかなぁ」


紗々「あの傲慢さも天音ちゃんの良さですけどね~」


天音「傲慢って」


遥「大丈夫!あたし達は傲慢な天音ちゃんも好きだから!」


天音「フォローになってないわよ!」


天音「買ってくるからあんた達は席でもとってきなさい!」


四人「はーい」


…………………………


……………………


……………

[レストラン・テラス席(屋根あり)]


天音「おまたせ」


真乃「お疲れ様」


天音「とりあえずカルツォーネ二種が1つづつとピザが1つよ」コトン


遥「わぁ!ピザがちゃんと宅配ピザの箱に入ってて可愛い!」


天音「そうでしょうそうでしょう」フフン


カパッ


いつみ「ピザの大きさは…宅配ピザのMサイズの半分ってところかな?」


紗々「でもホールなので結構食べ応えがありそうですね~」


真乃「おや、ピザの上に小さなオレンジ色の星が…」


天音「それね、チーズなのよ」フフン


いつみ「なんでさっきから得意気なの?」

TIPS
パン(略)で現在販売中のピザはソフトサラミソーセージのピザ


ふんわりとした生地にトマトベースのソースと、その上にたっぷりのチーズとほうれん草・星型のチーズ、そしてソフトサラミソーセージが乗った具だくさんなピザ


天音「で、こっちがシーフードクリームのカルツォーネとダークサイドカルツォーネね」コトン


いつみ「片っ方、凄い黒いな」


紗々「でもでも~、黒い中に金箔みたいなものがキラキラしていて綺麗ですね~」


TIPS
つい最近(5月27日)まで販売していたダークサイドカルツォーネ


見た目がとにかく黒い


真乃「味が想像出来ませんね」


天音「そこは食べてからのお楽しみよ」

遥「こっちのシーフードクリームの方は普通のピザを折り畳んだみたいな見た目だね」


いつみ「なんか餃子みたいだよな」


天音「コンセプトは近いものがあるわよね」


天音「さぁ冷めないうちに食べるわよ」


五人「いただきます!」


モグモグモグ


真乃「うん!ピザ美味しいですね!」


いつみ「オーソドックスなピザって感じで旨いな!」


紗々「しかしこのソフトサラミソーセージは独特の味と食感ですね~」


遥「サラミ…とは違うしソーセージとも違うよね!」


天音「それがソフトサラミソーセージなのよ」ドヤァ


TIPS
ソフトサラミソーセージはスパムのような食感とスパムのような味のもの


多分スパムだと思う

いつみ「んじゃ、次はこのカルツォーネをと…」


いつみ「とりあえず半分に割るよ?」


紗々「お願いします~」


いつみ「よっと…おっ!カレーの良い匂いだな」


いつみ「じゃあいただきます」


いつみ「あー、欧風のカレーじゃなくタイとかそっち系のカレー…ゴフッ!」


天音「それ辛いから油断してるとむせるわよ」


いつみ「先に言えよ!」


TIPS
ダークサイドカルツォーネの中身はタイ風のチキンカレー


テーマパークの料理らしからぬ本格的にスパイスの効いたカレーなので辛いものが苦手な人や子供は注意


紗々「見た目も中身もダークサイドですね~」


いつみ「でもこれ旨いな」モグモグ


天音「油っぽくないのがいいわよね」

この件が書き終わる前にダークサイドカルツォーネが販売終了するというね

美味しかったです(過去形)

遥「で、こっちがシーフードクリームのカルツォーネなんだよね?」


真乃「とりあえず半分に割ってみましょう」


真乃「んっと…ほぅ、グラタンみたいですね」


真乃「具材はエビとイカですか」


真乃「ではいただきます」


真乃「…うん!クリームがまろやかで美味しいですね!」


遥「んじゃあ、あたしもいただきます!」


遥「っ~!」


遥「美味しい!美味しいよこれ!」パァァ


天音「あんた凄い美味しそうに食べるわね」


TIPS
エビとイカの入ったホワイトソースがたっぷりと入ったシーフードクリームカルツォーネ


食べると心も身体もホッとする一品

~20分後~


五人「ごちそうさまでした!」


真乃「ふぅ、朝食べるにはちょうどいい量と味でしたね」


遥「次はどこ行こうか!」


天音「そうね…近くに乗り物タイプじゃないアトラクションがあるから、腹ごなしにそこに寄って行こうかしら」


紗々「ではそろそろ行きましょうか~」


いつみ「はいはい、ゴミ捨ててくるからビニールとかはまとめてなー」


天音「いや、園内はペットボトル以外のゴミは分別しなくていいわよ」


いつみ「マジか!」


TIPS
マジです


いつみ「今日イチ驚いたわ」


天音「っていうか来たことあるなら知ってるはずよね?」


いつみ「いや、来たって言ってもかなり前の事だし、ゴミ箱の事なんか覚えてないって」

~5分後・AM11:00~


[スティッチ・エンカウンター前]


天音「…はいっ、というわけでスティッチ・エンカウンターに入るわよ」


真乃「なんで編集点作ったの?」


天音「気分よ、気分」


いつみ「あれ?ここってミクロアドベンチャーがあった場所じゃん」


TIPS
かつてミクロアドベンチャーという同名の映画をモチーフとした劇場型アトラクションのあったスペースに新たに出来たのがスティッチ・エンカウンター


詳しくは後述


紗々「キャプテンEOなんていうのもやってましたよね~」


遥「ええっ!?伊緒センパイここでバレーやってたの!?」


天音「キャプテン伊緒じゃないわよ!」


いつみ「キャプテン翼みたいなニュアンス」

天音「キャプテンEOっていうのは…なんかこう、マイケル・ジャクソンが歌とダンスで世界を闇から救うやつだったのよ」


いつみ「なんだそりゃ」


TIPS
キャプテンEOもミクロアドベンチャーと同じ劇場スペースに期間限定で上映されていたアトラクション


マイケル・ジャクソン扮するキャプテンEOが闇に閉ざされた世界に歌とダンスで光を取り戻す…というなかなかにぶっ飛んだ設定とストーリーだった


遥「説明だけ聞くとあたし達の新コスイベント並みの破天荒さだね」


天音「ちょっとハイセンス過ぎて理解出来なかったわね」


紗々「ミクロアドベンチャーの方が分かりやすく面白かったからですから余計にそう感じましたよね~」

TIPS
ミクロアドベンチャーは同名の映画同様、ゲストが蟻サイズまで縮小されて色々とてんやわんやするアトラクション


真乃「まぁ元ネタの映画を知らない世代が増えてきましたし廃止は仕方ないかと」


いつみ「面白かったのになー」


天音「んで、その後釜に座ったのがスティッチってわけよ」


いつみ「後釜て」


真乃「天音、入り口に不穏なエンブレムがあるんだけど」


天音「あれは…うん、見なかった事にしなさい」


TIPS
スティッチ・エンカウンターはスティッチを観測している機関のモニタールームという設定なので随所に機関のエンブレムが置かれている


…が、このエンブレムのモチーフがどう見てもバイオハザードマークという闇

紗々「言いたい事は分かりますけどちょっと生々しいですよね~」


真乃「急に現実感出されても困ると言いますか…」


遥「どういう事?」


天音「知らない方が幸せよ」


いつみ「で、結局これはどういうアトラクションなんだよ?」


天音「ざっくり言うとスティッチがイイコでいるか観測している機関のモニタースタッフになってスティッチと会話するってアトラクションよ」


いつみ「あれか、シーのタートルトーク的なやつか」


天音「そんなところね」


天音「じゃあ入るわよ」

[スティッチ(略)モニタールーム]


TIPS
全ての物を破壊する本能を持って産み出された実験動物でワルイコだったスティッチ


しかしハワイでリロを始めとした様々な人と触れる事でその心もワルイコからイイコへと変化した


この機関では、そんなスティッチがイイコでいるかどうかを特殊な魚型ドローンで観測しており、今回はスティッチがいかにイイコになったかを多くの人に知ってもらいたいという事で公開される事に


早速スティッチと交信を試みるが…


キャスト「あれっ?スティッチが地球にいない?」


キャスト「あっ!いた!…宇宙!?」


キャスト「スティッチー?どうしたのー?」

パッ


モニター(スティッチ)<あっ!アローハ!


キャスト「アローハ!なんでそんなところに居るのー?」

スティッチ<ガンドゥに捕まったの…


TIPS
映画・リロ&スティッチのヴィラン(悪役)であるガンドゥの手によって地球から遥か離れた宇宙の宇宙船内にさらわれてしまったスティッチ


ちなみにガンドゥは7mの身長と銀河連邦軍大尉という地位を持つエリート宇宙人だったが、宇宙刑務所を脱獄し地球に逃げたスティッチを捕らえそこなったとして銀河連邦軍を解雇された


解雇後はその件でスティッチを逆恨みし、捕まえる機会を伺っているという


…いや、逆恨みじゃなくない?


キャスト「ガンドゥ!?スティッチ大丈夫だった!?」


スティッチ<うん、もう倒した


いつみ「強っ」


スティッチ<でもスティッチ、お家に帰りたいけど地球に帰る方法が思いだせないの…


キャスト「じゃあここにいる地球の人達とお話してみたら何か思い出すんじゃないかなー?」

天音「無茶振りにも程があるわね」


スティッチ<うーん…あっ!そこの赤い髪の女の子!どこかで会った事ある!


天音「えっ」


スティッチ<あなた、名前は?


天音「あ、あまねです」


スティッチ<アマネ…どこで会った…?


遥「天音ちゃんスティッチと会った事あるの?」


天音「いや、無いわよ」


スティッチ<…そうだ!


スティッチ<アマネ、宇宙刑務所で一緒だった!


天音「捕まってないわよ!ってかなんの罪よ!?」


スティッチ<確か…そう!三輪車のスピード違反で捕まってた!


天音「ンフフフフ」


TIPS
このようにスティッチと会話出来るアトラクションだが、タートルトークと比べるとスティッチによる素人イジリがエグい

スティッチ<アマネ、今はスピード出して走ってない?


天音「え、ええ、大丈夫よ」ンフッ


いつみ「まさかウチのリーダーが前科持ちだったとはな…」


天音「反乱軍のスパイが言えた柄かしら?」


遥「あ、その設定まだ引っ張るんだ」


スティッチ<…あっ!そこの白いふわふわした髪の女の子!名前は?


紗々「紗々と申します~」


スティッチ<ササ…いい名前~!


紗々「恐縮です~」


スティッチ<ササ、好きな人は居る?


紗々「それなら隣に座ってますよ~」


いつみ「ばっ…!恥ずかしい事を言うんじゃないよ!///」


スティッチ<隣…?むむむ…


スティッチ<隣の人、名前は?


いつみ「あ、いつみです…」


スティッチ<イツミ…

スティッチ<ササはスティッチの事、好き?


紗々「そうですね~、スティッチさんは私的には凄ーく可愛いので好きですよ~」


スティッチ<じゃあイツミとスティッチ、どっちが好き?


真乃「グイグイ来ますね」


紗々「う~ん…悩みますね~」


いつみ(悩むんかい)


紗々「でもここはスティッチさんですかね~」


スティッチ<ホント!?わーい!わーい!


スティッチ<あっ、イツミ?


いつみ「お、おう」


スティッチ<頑張れ~


いつみ「ンフフフフ」


TIPS
スティッチの素人イジリがエグい

いつみ「えー、頑張ります」ンフッ


天音「何をよ」


スティッチ<この方法だとみんなの名前を聞くのに時間がかかるな…


スティッチ<そうだ!みんな一斉に名前を教えて!


スティッチ<スティッチ頑張って聞くから!


真乃「聖徳太子ですか?」


スティッチ<それじゃあせーの!


~!


スティッチ<大人の人、もっと大きな声じゃないと聞こえない


スティッチ<せーの!


~~!!


スティッチ<…分かった!

スティッチ<左からアカリ、カオル、カスミ、ナギサ、マオ、イツミ、イツミ、イツミ、イツミ、イツミ…


いつみ「そんな大家族じゃないよ!」


スティッチ<イツミ、イツミ、イツミ…


スティッチ<アマネ~


天音「ンフフフフ」


いつみ「ンフフフフ」


真乃「ンフフフフ」


紗々「ンフフフフ」


遥「ンフフフフ」


TIPS
最初にイジられた人はその後も随時イジられる

ビービービー!


遥「どうしたの!?」


キャスト「大変!ガンドゥが目を覚ましたみたい!」


いつみ「ガンドゥ…ってスティッチに倒されたやつか!」


パッ


真乃「おや、モニターに…あれは地図でしょうか?」


TIPS
スティッチに倒され気絶していたガンドゥが復活し、再びスティッチを捕まえようと動き出す


それと同時に地球へと脱出するための宇宙船がある場所までの地図がモニターに映し出される


キャスト「みんなスティッチを宇宙船まで誘導してあげて!」


いつみ「いきなりだな!?」


紗々「スティッチさんが助かるかどうかは私達の誘導次第というわけですね~」

スティッチ<みんな!何色の扉を開ければいい!?


TIPS
宇宙船のある場所までは幾つもの部屋を経由して進む必要がある


各部屋と部屋を隔てる扉には色と番号が付いており、ゲストはスティッチが宇宙船まで辿り着けるように、かつガンドゥと鉢合わせないように誘導しなければならない


天音「赤!赤の扉よ!」


いつみ「次は…黄色!黄色だな!」


真乃「最短ルートなら桃色…いや、ここは青を通ってガンドゥを迂回しましょう!青です!」


遥「紫!紫の扉だよ!」


紗々「次は右ですね~」


天音「方向じゃわかんないわよ!」


スティッチ<うわぁ!扉がいっぱい…!


真乃「これが最後の部屋ですね!」

天音「よく聞きなさい!赤の扉よ!」


スティッチ<分かった!アマネが言うなら信じる!


ガー!


天音「やったわ!宇宙船よ!」


スティッチ<おー!みんなありがとう!


ウィーン


スティッチ<スティッチ、お家帰る!


ゴー!


スティッチ<みんなバイバ~イ!


五人「バイバーイ!」


スティッチ<アマネ!あんまり三輪車で飛ばしちゃダメだよ~!


五人「ンフフフフフ」


天音「うん!気を付けるわ!」ンフッ


いつみ「お前、終始イジられてたな!」


TIPS
スティッチを宇宙船まで誘導したところでアトラクションは終了


最初にイジられた人は最初・中盤・終盤と少なくとも三回はイジられるので気を抜かないように

[スティッチ(略)出口]


遥「今度は悠水センパイを連れてきたいよね!」


いつみ「絶対収拾つかなくなるな」


真乃「しかし凄かったですね」


真乃「まるで本当にスティッチと会話している様でした」


天音「タートルトークもそうだけど謎の技術よね」


真乃「録音した音声なのか似た声の人なのか仕組みが気になる…」


紗々「…あっ!皆さんここを見てくださ~い!」


いつみ「ん?どうした…って、んふっ」フフッ


遥「壁のモニターに天音ちゃんの顔が映ってる!」


天音「どこまでイジり倒すのよ!」


TIPS
アトラクション出口の左側の壁にあるモニターにはその回で最初にイジられた人の顔が映し出される


ここまで徹底したイジりには脱帽

~AM11:30~


真乃「雨もかなり弱まりましたね」


紗々「小雨というより霧雨ってところですね~」


天音「これから先は傘の出番はなさそうね」


遥「話は変わるけどさ!なんかお肉食べたいよね!お肉!」


いつみ「そっか、もう昼時だもんな」


天音「お肉…って言っても具体的には何が食べたいのよ?」


遥「うーん、鳥かな!」


遥「朝に見たガイドに載ってたテリヤキチキンが美味しそうだった!」


天音「じゃあそれを食べに行きましょう」


天音「テリヤキチキンがあるのは…アドベンチャーランドね」


天音「じゃあ行くわよ!」


四人「おー!」

[アドベンチャーランド]


いつみ「お、何だかジャングルみたいな場所に入ってきたな」


天音「みたいっていうかジャングルそのものよ」


TIPS
7つのテーマランドの1つ、アドベンチャーランド


東南アジアの熱帯雨林をモチーフにしたエリアで随所に木々が生い茂り、小川も流れていたりと自然豊か


夏場でも比較的涼しい


真乃「雨に濡れた葉が良い雰囲気になってますね」


紗々「スコールの後みたいですよね~」


遥「…あっ!テリヤキチキンの良い匂いがしてきた!」


天音「売ってるのはあのスキッパーズ・ギャレーって店よ」

[スキッパーズ・ギャレー前]


TIPS
店舗のすぐ後ろにあるアトラクション、ジャングルクルーズで蒸気船を操舵していた船長(スキッパー)が引退後に開いたという軽食レストラン


その名残か、店の外観には船のオールや投網などが使われている


天音「で、これがこの店で唯一のメニューにして名物のテリヤキチキンレッグよ」コトン


いつみ「ワイルドな見た目だな」


遥「食べ応えありそう!」


天音「見た目より重くないから人数分買ってきたわ」


TIPS
テリヤキ味の大きな骨付き鳥モモ肉のテリヤキチキンレッグ


焼いたり揚げたりではなく、テリヤキソースで長時間煮込まれたと思われるお肉はとても柔らかくジューシー


それでいて胃にもたれない絶妙な味付け

真乃「では冷めないうちに…」


五人「いただきます!」


天音「あー、ムカつくぐらい旨いわね」


真乃「思ったより油っぽくないね」


天音「日本人好みの味よね」


いつみ「確かに手羽元の煮込みに近いかな」


紗々「とても柔らかくて口の中でお肉がホロホロとほどけます~」


遥「ちょっとおかわり買ってくるね!」


いつみ「もう食べたの!?」


遥「だって美味しいんだもん!」


遥「あっ、でもちゃんと味わって食べてるからね!」


天音「じゃあ味の感想言ってみなさいよ」


遥「あのね!凄い美味しかったよ!」


紗々「本当か嘘か判断しかねますね~」

100レス越えましたがこれでやっと折り返しです

遅筆で申し訳ない…

~10分後~


五人「ごちそうさまでした!」


いつみ「なんかこう、肉食べた!って感じだったな」


天音「じゃあこの後…プーさんのファストパスの時間が来るまでどうしようかしら」


紗々「でしたら~、まだ行っていないテーマランドに行ってみませんか~?」


真乃「そうですね、ちょうど隣接するテーマランドはまだ足を運んでいませんし良いと思います」


遥「隣にあるのは…ウエスタンランドとクリッターカントリーだってさ」


天音「クリッターカントリーは見るものも少ないし、時間を潰すならウエスタンランドの方が良いわね」


いつみ「んじゃ行きますか」

[ウエスタンランド]


真乃「二丁拳銃使いとしてはテンションの上がるエリアですね」


いつみ「モニカセンパイも好きそう」


TIPS
7つあるテーマランドの1つ、ウエスタンランドはその名の通り、西部劇に登場するようなアメリカ西部開拓時代をモチーフにしたエリア


今にもタンブルウィードが転がってきそうな雰囲気


いつみ「タンブルウィードってなんだよ?」


真乃「西部劇などによく登場する植物で、風に吹かれながら地面をコロコロと転がるアレです」


いつみ「あー、はいはい!アレな!」


遥「あれ回転草って言うんだと思ってた」


紗々「タンブルウィードは直訳で回転草という意味ですから回転草も間違いではありませんよ~」

天音「そう言えばアレ、アメリカ西部では実際に土産物として売られてるらしいわ」


いつみ「商魂たくましいな」


モニカ「まぁ誰があんなの買いに来るんだって話だけどね」


天音「観光客とか?」


遥「というか買わなくても拾えばいいんじゃないかな」


モニカ「そうそう、だから全然売れなくてさー」


紗々「商売というのは難しいですよね~」


真乃「皆さん違和感に気付いてください」


天音「はぁ?」


モニカ「はろー」


天音「あっ!あんたいつの間に!?」


モニカ「いやぁ、このまま誰もツッコんでくれなかったらどうしようかと思ったよ」


いつみ「すみません、キャストの人かと」


モニカ「だとしたら距離感が近過ぎるよね?」

天音「あんた、こんな所で何やってんのよ?」


モニカ「いや、遊びに来た以外なくない?」


真乃「ごもっとも」


遥「しかしウエスタンランドが似合う格好だね」


モニカ「なんせカウボーイハット被ってるからね」


モニカ「気分はもうハンバーグ師匠だよ」


いつみ「相変わらずの適当っぷり」


モニカ「それで君達こそ何してるのさ?」


天音「遊びに来たに決まってるじゃない」


モニカ「だろうね」


モニカ「まぁこれも何かの縁って事でご一緒させてもらうよ」


真乃「ゲームの強制イベント並みに勝手にパーティーに加わってきましたね」

モニカ「じゃあお近づきの印にあそこの酒場でお酒でも酌み交わそうか」


真乃「ここにいる全員未成年です」


天音「あとあそこの酒場はウエスタンランド・シューティングギャラリーっていう射的のアトラクションだから」


モニカ「知ってまーす」


天音「こいつ…」イラッ


いつみ「射的かぁ、縁日では良くやったけどなー」


紗々「最近はエテルノランドでも出来ますから暇な時にやったりしますよね~」


天音「ここのはそんなお遊びとは訳が違うのよ!縁日なんかと一緒にするんじゃないわよ!」


遥「なんでキレてるの!?」


天音「じゃあお遊びじゃないっていうのを教えてあげるから付いてきなさい」


真乃(遊びたいなら遊びたいって言えばいいのに)

<<120

そこも行きます

[ウエスタンランド・シューティングギャラリー前]


ドスン!ドスン!


真乃「早くも銃声が聞こえてきましたね」


いつみ「銃声がガチのやつじゃん」


天音「テーマパークらしからぬガチの音よね」


モニカ「ちょっと身構えちゃうよね」


紗々「モニカさんが言うとシャレになりませんね~」


天音「それじゃあ、あたし達も撃ちに…」


まな「あー!天音ちん!真乃ちん!それからその他ちん!まっほー!」


いつみ「その他ちん!?」


まな「全員分言ってたら文字数がかさむんだよ」


天音「誰目線よ」


真乃「というより今の会話がなければ収まりそうですが」


遥「しっかし、まなちゃんも来てたんだね!」

まな「へへーん!実はまなだけじゃないんだよ!」


楓「まなさん、あまり1人で進むと迷子に…って、あら?皆さんもいらしてたんですね」


チカ「おおっ!みんな奇遇だね!」


アコ「こんな雨の日に来る物好きが居るとは驚きなのだ」


天音「その言葉、そっくりそのままお返しするわ」


ノエル「あらあら、何のどんちゃん騒ぎかと思えばプロキオン・プディングの皆さんではありませんか」


ノエル「揃いも揃ってこんな場所で何をしておいでで?」


天音「その言葉、そっくりそのままお返しするわ!」


まな「えっとね、砲撃組でもっと仲良くなろうって遊びに来たんだよ!」

楓「まぁ砲撃組の親睦会みたいなものね」


いつみ「へぇ」


いつみ「…いや、アタシは!?」


まな「いつみちんはもう親睦を深めようが無いぐらい仲良しだから…」


いつみ「親愛度カンストしたらスタメンから外すみたいな感覚で呼ばなかったの!?」


紗々「陽奈さんもいらっしゃらないようですが~?」


まな「陽奈ちんとはもう仲良しだからね!」


天音「だったら尚更呼んであげなさいよ」


真乃「まなさんは思考が純粋過ぎて怖い時がありますよね」


モニカ「分かる分かる、アタシもレースイベントの時に後ろからめっちゃ煽られて怖かったのなんのって」


ノエル「あら、モニカさんもいらしたのですね」


遥「そっちに付いて来たんじゃないんだ!?」

モニカ「まぁ1人ディズニーだよね」


天音「えっ、あんた友達いないの?」


モニカ「おっと、もう少しオブラートに包んで言おうか」


モニカ「いや、友達ならいるんだけどさ、なんか他の人と一緒だとのんびり歩き回るとか出来なくない?」


真乃「そうですね、アトラクションに乗らないと損な気にさせてしまいそうですし…」


チカ「何かもったいない気がしちゃうよね」


モニカ「でもアタシ、ここの雰囲気が好きでさー」


モニカ「ぶらぶら歩き回るのも楽しいんだよねー」


天音「わかる」


ノエル「確かにこの景観の素晴らしさにはアッと驚く為五郎ですわね」


いつみ「はい?」

遥「そうだ!せっかくだし銃の撃ち方を教えてもらおうよ!」


紗々「皆さんライフルの扱いには長けてそうですもんね~」


楓「ライフル…?あぁ、ここは射的のアトラクションなのね」


楓「そうね、面白そうだし撃ち方を教えるのは構わないわ」


ノエル「わたくしも構いませんが、とりあえず皆さんの実力を見てからですわね」


アコ「そうそう、どのレベルか分からないと教えようが無いのだ」


天音「別にあんた達に教えてもらわなくてもいいけど、そこまで言うなら教えられてあげてもいいわよ」


いつみ「どこでツンデレ発動してんだよ」


チカ「チカは銃の扱いは教えられないからプディングのみんなと一緒に教えてもらおうかな!」

[シューティングギャラリー・射的場]


天音「じゃああたし達の実力を見せつけてやりましょうか」


天音「それと、ちょうど6人だから銃三丁分のスペースで撃つ人、荷物持つ人で交代しながらやりましょう」


いつみ「なぜか知らないけどモニカセンパイも教える側に居るんだよな」


天音「あっ、そう言えばあんた達、百円玉は持ってる?」


遥「百円玉?どうして?」


天音「ここ、1プレイ二百円の別料金なのよ」


いつみ「別途でお金とるのかよ!?」


TIPS
園内のアトラクションはパスポートで乗り放題だが、シューティングギャラリーだけは別料金


真乃「ちょうどそこに両替機がありますし、崩してきましょうか」


ジャラジャラ

天音「じゃああたしが荷物持つから、真乃が先にやりなさいよ」


真乃「うん、頑張るね」


いつみ「じゃあ紗々が先に…ってもう構えてるし!」


紗々「これ、お…重いです~」フラフラ


TIPS
シューティングギャラリーでゲストが扱う事になる赤外線レーザー式のライフル銃が本物の銃並みに重い


モデルとなっている銃が4kgほどの重さなのでそれと同等ぐらいの重さだと思われるそれは子供や女性が構える事を一切考えてないガチのやつ


男性でも長時間構えるのはキツイ


真乃「これは…構えるのも一苦労ですね…」ズッシリ


遥「それにどこを狙えばいいかサッパリだよね!」

天音「狙うのは酒場のあちこちにある赤いランプよ」


TIPS
西部の酒場を模した射的場には机や壁、バーテンダーのオジサンの手元など様々な場所に赤く光るランプ状の的がある


これに当てると的に応じた反応がある


チカ「1プレイ10発かぁ」


いつみ「って事は1発20円…」


天音「夢の無い事を言うんじゃないわよ」


天音「あと全弾当てるか運が良ければ景品が貰えるわよ」


TIPS
1プレイで撃てるのは10発


その全弾を的に当てるか、特定の的に当てる事が出来れば保安官バッジを模したクリップバッジが貰える


チカ「おおっ!それはやりがいがあるね!」

~5分後~


真乃(6発命中)「うーん…やっぱりこの手のライフル銃は扱いが…」


紗々(2発命中)「もう腕がプルプルしてます~…」


チカ(1発命中)「私なんか1発しか当てられなかったよー」


天音「じゃあ交代ね」


天音「こういうのはねぇ、近くにある同じ的を10回撃てばいいのよ」カチャ


いつみ「その手があったか!」


遥「ちょっとセコいけどね」


天音「セコい?戦略と呼んで欲しいわね」


天音「まぁ全弾命中させてやるから見てなさい」カチッ


スカッ


天音「あっ」


いつみ「初弾から外すっていうね」

~さらに5分後~


天音(5発命中)「まぁこんなところね」


いつみ(4発命中)「初弾とか言う問題じゃなかったな」


遥(3発命中)「まぁまぁ当たった方かなー」


いつみ「やっぱ狙って撃つってアタシの性じゃないんだよなぁ」


遥「じっとしてるのって辛いよね」


天音「さて、それじゃあ砲撃組のお手並み拝見といきましょうか」


いつみ「なんでそんなに偉そうに出来るの?」


アコ「じゃあ教えながらやるから良く見てるのだ」


ノエル「まずはわたくしからですね」

~ノエルの射撃講座~


ノエル「まず利き手の人差し指が引き金にかかるように握り、反対側の手を銃身の真ん中を下から握るように持ち上げます」


ノエル「次に銃床(ストック)の部分を利き手側の脇の上あたりに押し当てるようにします」


ノエル「最後に利き手側の頬を銃床の上にくっ付け、銃口と目線が同じ角度になるように調節すれば完成ですの」


ノエル「あとは目線と的までのラインが、引き金の上にあるもっこりともっこりの間に銃口の上についたもっこりが一直線になるように狙えばバッチグーですわ」


いつみ「なんて?」


まな「はいはーい!次はまなが教えるね!」


天音「今のを説明を説明して欲しいんだけど」

~まなの射撃講座~


まな「とりあえず酒場のバーカウンターにいるあのオジサンをヘッドショットすればいいのかな?」


真乃「まなさん、これそういう物騒なやつじゃないです」


チカ「あの赤いランプを狙うんだってさ!」


まな「分かった!」


まな「まずはこうグッと持ってほっぺたにピタッとしたらこのシュッとしたのとシュッとしたのの間にピッと来たらバン!」


まな「ね、簡単でしょ?」


遥「説明が簡単過ぎるよ!」


真乃「あの山吹さん、説明を…」


楓「いいけど、みんなのやり方を見た感じ参考にならないと思うわよ?」


紗々「あのお二人よりは参考になると思いますが~」

~楓の射撃講座~


楓「まず利き手側が前に来るように身体を横にします」


楓「利き手でライフルを構えます」


楓以外(片手で!?)ザワザワ


楓「自分の目線は的から動かさずライフルの方を、目線、照準器、的が一直線になるように調節します」


楓「あとは呼吸を止めて銃のブレを抑えて引き金を引く…それだけよ」


楓「ね?参考にならないでしょ?」


天音「まさか片手で構えるとは思わなかったわ」


モニカ「しかも肩にあてず腕の力だけで水平を保ってたからね」


いつみ「ターミネーター2のシュワちゃんみたいだったな」


アコ「怒らせたらヤバいのは分かったのだ」


遥「ねぇ、照準器ってどれ?」


アコ「その辺はアコっちがちゃんと説明するから良く聞くのだ」

~アコの射撃講座~


アコ「ライフルの構え方はノエルっちの説明で十分だから照準器について説明するのだ」


アコ「このライフルの照準器は本物の銃にも使われている照準器と同じタイプで、銃自体に備え付けられているアイアンサイトってタイプなのだ」


アコ「狙い方は引き金の上辺りにある凹の部分の窪んだ所に銃口の上にある凸の出っ張りが重なるように合わせるというシンプルなものなのだ」


真乃「なるほど、ゲームで使った事はありましたが、そのようにして狙うものだったのですね」


モニカ「アタシの言う事無くなっちゃったなー」


モニカ「まぁアタシは感覚でやってるから教えようが無いんだけどね」


ノエル「では今のを踏まえた上でぶちかましてみましょうか」

~再び5分後~


真乃(10発命中)「やりました!」


いつみ(7発命中)「まぁまぁかな」


紗々(4発命中)「構え方が違うだけで大分楽になりますね~」


遥(5発命中)「さっきより軽く感じるよね!」


チカ(3発命中)「うんうん!チカ、コツが分かってきた!」


天音(6発命中)「…」


いつみ「ドンマイ」


モニカ(10発命中)「おっ、なんか当たったっぽい」


天音「こいつ絶対、周りの運を吸い取ってるわよ」


TIPS
全弾命中で銀色のクリップ、特定の的に当てられると金色のクリップが貰える


かつては1プレイでどちらかしか貰えなかったが(全弾命中させると特定の的に当たってもノーカン扱い)今は1プレイで両方を貰えるようになった

天音「それじゃああたし達はそろそろ他へ行こうかしら」


まな「えー!?天音ちん達も一緒に回ろうよ!」


天音「ファストパスの時間があるからずっと一緒にはいられないのよ」


まな「じゃあそれまでなら一緒でも大丈夫って事だよね!」


天音「いや、そういう意味で言ったんじゃ…」


楓「こらこら、あまり天音さんを困らせちゃいけませんよ」


ノエル「それにわたくし達も大人数で行動するのはあまり好ましくないかと」


ノエル「朝からの疲れもありますし、そろそろ近くのカフェで優雅に茶でもシバきたいですわ」


アコ「言い回しが優雅じゃないのだ」


チカ「チカはもっと遊びたいなー」


まな「まなもなんだよ!」

真乃「ではファストパスの時間まで、アクティブ組とリラックス組で分かれて行動するというのはどうでしょうか?」


まな「おおっ!真乃ちんナイスアイデアなんだよ!」


楓「そうね、まだまだ夜までは長いし、ここで一息つくのも悪くないわ」


天音「じゃあそういう事でいいわよ」


~以下、組分け~


アクティブ組


遥・いつみ・まな・チカ・アコ・モニカ


リラックス組


天音・真乃・紗々・楓・ノエル


天音「アクティブ組の負担半端ないわね」


いつみ「そう思うならモニカセンパイとそっちの誰かをトレードしてよ」


モニカ「人を厄介者扱いしないでくれるかなー」


まな「じゃあ行って来まーす!」


紗々「行ってらっしゃいませ~」

~リラックス組~


ノエル「さて、ではどこか座れる場所へ参りましょうか」


天音「ならピッタリの場所があるわよ」


楓「私達はそれほどここに詳しくないし、案内はお任せしようかしら」


天音「ええ、全部あたしに任せておけばオールオッケーよ」


天音「じゃあついて来なさい」


~アクティブ組~


いつみ「ファストパスの時間を考えるとあまり並ぶアトラクションは乗れないから…」


アコ「だったらアコっちにいい考えがあるよ!」


アコ「アコっちの事前調査によればこの近くにみんなが楽しめそうなアトラクションがあるからそこに行ってみるのだ!」


遥「さすが情報通!」


いつみ「じゃあ行ってみますか」

[カントリーベア・シアター]


ノエル「わたくしの名前は熊とは違いましてよ?」


天音「そういう意味で連れてきたんじゃないわよ」


紗々「こちらは熊さん達がカントリーミュージックを演奏してくださる劇場なんですよ~」


TIPS
陽気な熊達がこれまた陽気なカントリーミュージックを奏でるカントリーベア・シアター


席に座ってゆったり見るタイプのアトラクションなので一息つくにはピッタリ


楓「カントリーミュージックね、あまり聞き馴染みは無いけれど楽しみだわ」


真乃「間も無く公演のようですね」

~同刻~


[クリッターカントリー]


TIPS
7つあるテーマランドの1つで、その名の通り、クリッター(小動物)達の過ごすのどかな渓谷の水場溢れるエリア


かつてはダムがそびえ水場とは無縁だったが、ラケッティというアライグマが密造酒を作る際に蒸留器の爆破事故を起こし、ダムを破壊


その結果、ダムから決壊した水によって周辺が水浸しになってしまったという


いつみ「設定が破天荒すぎる」


モニカ「ダムを破壊とか現代ならテロ行為以外の何物でもないよね」


チカ「それでここの何に乗るの?」


アコ「川沿いに進んだ先にあるあれなのだ」


まな「あれは…カヌーかな?」


遥「面白そう!」

[カントリーベア・シアター劇場内]


ノエル「あら、涼しいですわね」


天音「ここ、夏は涼しく、冬は暖かいのよ」


真乃「席はベンチタイプですか」


楓「腰を下ろせるのはいいわね」


紗々「前の方と後ろの方のどちらに座りましょうか~?」


天音「あまり前だと全体を見るのにいちいち頭を動かさなくちゃいけないし、少し後ろ側で見ましょう」


天音「この辺かしらね」ストン


真乃「うん、全体が良く見えるね」


ズンチャズンチャ♪


紗々「始まりましたよ~」

[ビーバーブラザーズのカヌー探検]


アコ「はい!ここなのだ!」


遥「これは…!カヌーだね!」


TIPS
ビーバーブラザーズが営むカヌーツアー


ただカヌーを漕いで川を周遊するだけというディズニーのデの文字も無いアトラクション


しかしカヌーを漕ぐという事でムキムキマッチョなイケメンキャストが多く、女性ゲストに密かに人気なアトラクション


なおガチのカヌーなのでかなり腕に疲労が溜まる模様


アコ「ちなみにこのビーバーブラザーズっていうのはさっき言ったダムを作ってたビーバーなのだ」


まな「ダムを壊されて職を変えざる負えなかったの!?可哀想なんだよ…」


モニカ「今は成功してるみたいだから結果オーライさ」

ズンチャズンチャ♪


ヘンリー「さぁ、楽しい熊のベアバンド♪」


ヘンリー「キーはご存じGですよ♪」


ヘンリー「ジグとゼブにテッドにフレッド♪」


ヘンリー「もひとりおります、テネシー♪」


TIPS
座長の熊、ヘンリーによるベアバンドの紹介から始まるカントリーベア・シアター


熊達の豊かな表情やなめらかな動きはオーディオ・アニマトロニクスというロボット技術によって表現されている


紗々「まるで本物の熊さんみたいです~」


天音「猫ほどじゃないけどあのモフモフ感はいいわよね」


ノエル「ふむ、庶民の音楽とはいえ、なんだか身体が自然とリズムを刻んでしまいますわ」パチパチ

[カヌー上]


キャスト「はいっ!いち!に!」ザバザバ


遥「いっちに!」ザバザバ


キャスト「いち!に!」ザバザバ


チカ「いっちに!」ザバザバ


キャスト「もっと力強く!」ザバザバ


いつみ「いっちに!」ザバザバ


キャスト「皆さんもっと力強く!」ザバザバ


まな「十分力強くやってるんだよ~…」ザバザバ


[川岸]


モニカ「おー、やってるやってる」


アコ「みんな必死な表情でカヌー漕いでるのだ」パシャパシャ


モニカ「提案した人は川岸で写真撮ってるだけっていうね」


アコ「いやぁ、みんなのいい表情が撮れて満足なのだ」


モニカ「お主も悪よのう」

~10分後~


<またいつか来て下さい♪


<いつでも待ってるから~♪


<あまりおもてなしも出来ないけれど~♪


<またいつか来て下さい~♪


ノエル「ええ、また来ますわ」


楓「あら、すっかりカントリーミュージックにはまったようね」クスクス


ノエル「音楽に貧富の境界はありませんことよ」


天音「変わり身の早さ凄いわね」


真乃「でも今のを聞いたら誰だってそう思うんじゃないかな」


紗々「私もカントリーミュージックが好きになりました~」


天音「それはなによりね」


天音「じゃあそろそろカフェにでも寄っていきましょう」

~同刻~


[川岸]


いつみ「」


チカ「」


まな「」


遥「いやー!いい運動になったね!」


アコ「1人を除いて死屍累々なのだ」


モニカ「おーい?生きてるー?」ツンツン


いつみ「生きてますっていうか胸をつつかないでください…」


アコ「もうツッコミを入れる気力も残って無いようなのだ」


まな「いっちに…いっちに…」ブツブツ


チカ「まなちゃんしっかり!もう終わった!終わったんだよ!」


まな「駄目なんだよ…もっと力強くやらないと…」ブツブツ


モニカ「PTSDかな?」


いつみ「ちょっとどこかで一息つきましょう…」

[トルバドールタバン]


天音「一息つくなら、やっぱり甘い物よね」


TIPS
カントリーベア・シアターのすぐ近くにある"吟遊詩人の酒場"という意味の名の軽食レストラン


ソフトクリーム・サンデー・ドリンク類を販売しており休憩にピッタリ


天音「オススメは黒蜜のサンデーね」


ノエル「黒蜜のサンデー…!?なんだかオリエンタルで美味しそうですわ!」


紗々「ストロベリーサンデーも美味しそうですよ~」


真乃「ソフトクリームは定番のミルク味とチョコレート味、それにミックスですね」


楓「ミックスって食べている間に味が変わるのが楽しいわよね」


天音「じゃあ買ってくるから注文を言いなさい」

[ラケッティのサルーン・ラクーン]


いつみ「なんか聞いた事のある名前が…」


アコ「あそこの樽に入ってるアライグマがダムを爆破したラケッティなのだ」


いつみ「アイツの仕業か!」


まな「ビーバーちんの仕事をめちゃめちゃにしておいて自分はちゃっかりカフェやってるんだよ!」


TIPS
ダムを破壊しクリッターカントリーを水浸しにしたラケッティはそれを機に密造酒作りから足を洗い、カフェを開いたという


モニカ「まぁ作ってる食べ物が美味しければお咎め無しって事で」


チカ「メニューは…サンデーにチュロス!トルティーヤドッグまであるよ!」


いつみ「じゃあ買ってくるけど何がいい?」

天音「おまたせ」コトン


天音「あたしとノエルが黒蜜サンデー、真乃がミルクソフト」


ノエル「サンキューですわ」


真乃「ご苦労様」


天音「で、紗々がストロベリーサンデー、山吹楓がミックスソフトで合ってるわよね?」


紗々「大丈夫ですよ~」


楓「合っているけれど、どうして私だけフルネーム呼びなのかしら?」


真乃「すみません、昔から自分より上の相手をフルネームで呼ぶクセがあるんです」


天音「そういうつもりで言ってるわけじゃないわよ」


ノエル「わたくしは!?」


天音「あんたはフルネームが長すぎるのよ!」


天音「ほら、溶けないうちに食べる食べる」


五人「いただきます(ですわ!)」

いつみ「ほい、お待ちどうさま」コトン


いつみ「えーっと、アタシとアコセンパイがストロベリーのソフトクリームで」


アコ「うむ、ご苦労様なのだ」


いつみ「遥とまなセンパイはクリッターサンデーと」


遥「サンデーにチュロスが突き刺さってるよ!」


まな「豪華なんだよ!」


いつみ「あとチカはチュロスだな」


チカ「一度丸ごと一本食べてみたかったんだよね!」


いつみ「で、モニカセンパイはトルティーヤ・チーズドッグですね」


モニカ「なんか1人だけスイーツ系じゃなくて空気読めてないみたいな感じでゴメンね?」


いつみ「大丈夫です、ずっと読めてないんで」


モニカ「おっと、またしてもオブラートをお忘れだぞー?」


6人「じゃあいただきます!」

ノエル「黒蜜とミルクのソフトクリーム…アリですわ!」


天音「みたらし団子に近いものがあるわよね」


紗々「イチゴの甘酸っぱいソースもミルクのソフトクリームにピッタリです~」


真乃「ミルクソフトクリームはそのままでも美味しいですからね」


楓「ミックスもミルクとチョコレートがどちらも負けず劣らず美味しくていいわよ?」


天音「あー、甘い物を食べると幸せな気持ちになるわね」


真乃「それは甘い物を食べると幸せホルモンっていう脳内物質が分泌されるからで…」


天音「そういう説明は無粋よ、真乃」

いつみ「ストロベリーソフトは強いて言えばいちごみるくって感じかな」


アコ「毒々しい見た目より優しい味なのだ」


遥「おっ!サンデーのソフトクリームはミルクとストロベリーのミックスなんだね!」


まな「コーンフレーク、ソフトクリーム、チュロスと色々な味と食感が楽しめるんだよ!」


チカ「紫のチュロスってどんな味かと思ったけど、なんだかお砂糖の味が優しくてホッとする味だね!」


モニカ「このトルティーヤの感じ、故郷を思い出すなー」


いつみ「アメリカ出身ですよね?」


モニカ「メキシコは心の故郷だよね」


いつみ「適当過ぎません?」

~10分後~


五人「ごちそうさまでした!」


天音「ふぅ、なかなか良かったわね」


ノエル「良い和洋折衷でしたわ」


楓「身体も少し涼しくなったわね」


真乃「…っと、そろそろファストパスの時間ですね」


紗々「では、いつみちゃん達に連絡しましょう~」


天音「そうね、えっと…あいつの番号は…」ピポパ


プルルルル…

~同刻~


6人「ごちそうさまでした!」


いつみ「やっぱ甘い物を食べると疲れがとれるなぁ」シミジミ


まな「心も身体もリフレッシュなんだよ!」


チカ「うんうん!チカも元気出てきたよ!」


アコ「糖分が頭に染み渡る感じがするのだ」


遥「だね!よく分かんないけど!」


モニカ「適当だなー」


いつみ「モニカセンパイがそれ言います?」


ピリリリ!


いつみ「…あっ、天音から電話だ」ピッ


いつみ「もしもし?」


いつみ「おお、はいはい、んじゃ後でなー」ピッ


遥「天音ちゃん何だって?」


いつみ「そろそろファストパスの時間だから現地集合!だってさ」


いつみ「じゃあ行きますか」

~PM1:00~


[プーさんのハニーハント前]


いつみ「おっ待たせー」


天音「遅いわよ」


いつみ「そっちの方が近いからだよ!」


真乃「では砲撃組の皆さんともここでお別れですね」


まな「名残惜しいけどさよならなんだよ…」


楓「まぁまぁ、私達は私達で他を楽しみましょう?」


まな「うん!それじゃあプディングのみんな、バイバイなんだよ~!」


紗々「お元気で~!」


バイバーイ!


天音「…さ、これで五人に戻ったわね」


モニカ「アタシは?」


天音「知らないわよ」


真乃「ファストパスは私達の分しかありませんから一緒には乗れませんし…」


遥「終わるまで待っててもらう?」


モニカ「そこまでしたくはないかなー」

いつみ「もうどうしたいんですか」


モニカ「じゃあ短い付き合いだったけど、アタシは行くよ」


モニカ「所詮アタシは根なし草…1人でいるのが性に合う…ってね」


天音「あんたからこっちに絡んで来たくせに何言ってんのよ」


モニカ「アディオス!アミーゴ!」スタスタ


モニカ「アミーゴ…アミーゴ…」スタスタ


アミーゴ…


天音「セルフエコー止めなさい」


いつみ「最後まで何なんだろうな」


真乃「あの人、本当はメキシコ出身なんじゃないですか?」


遥「陽気な感じとかね」


紗々「ではモニカさんも居なくなりましたしプーさんに会いに行きましょう~」


いつみ「反応がドライ」

[プーさん(略)乗り場]


TIPS
プーさん(略)はハニーポットという蜂蜜の壺を模した乗り物に乗り、プーさんが蜂蜜を探す珍道中を追うアトラクション


ハニーポットは一台につき3人乗りの座席と2人乗りの座席があり計5人まで乗れる仕様


なので、4人以下のグループは基本的に他のゲストとの相席になる


天音「5人ならちょうど一台を占有出来るから良いわよね」


真乃「知らない人と一緒だと萎縮しちゃうよね」


いつみ「こういう場とは言え他人と相席だとあんまり騒げないからなー」


紗々「では乗りますよ~」


遥「ハッチミツ!ハッチミツ!」

[100エーカーの森]


TIPS
ハニーポットが最初に訪れるのはプーさんとその仲間達が過ごす100エーカーの森


台風並みの強風が吹き荒れる中、プーさんは親友のクリストファー・ロビンから貰った風船に揺られて蜂蜜を探す旅に出るのだった


プーさん「蜂蜜の所まで飛ぶよぉ~」


ビュー!


プーさん「あぁ~大変だ~」ブワァ


遥「プーさーん!」


いつみ「飛ばされてる!飛ばされてるよプーさん!」


紗々「この強風の中を風船で行こうとしてますからね~」


真乃「大雨の日に"ちょっと田んぼ見てくる"並みにフラグ立ってましたよ」


天音「しかし何気に握力凄いわよね」


遥「ぬいぐるみとは言え熊だからね!」

プーさん「こんな事になるのも蜂蜜が大好きなせいだぁ~」ブワァ


カチッ


ボン!ボン!ボン!


ゴーファー「うわぁ!すげぇ爆発だぜ!」


プーさん「風の日おめでとう、イーヨー」


パララララン


イーヨー「ご丁寧にありがとう…」


TIPS
強風に吹かれたプーさんはモグラのゴーファーの坑道の爆破スイッチを足で押し爆破し、ロバのイーヨーが精魂込めて作った、木の棒を組み合わせた家を足でなぎ倒していく


いつみ「大迷惑だな!」


天音「強風どうのこうのより、よっぽどプーさんの方が被害出してるわよ」


紗々「どこまで飛ばされて行くんでしょうね~」

[森の奥]


いつみ「随分暗いな…」


TIPS
風に吹かれたプーさんは薄暗い森の奥へ


それを追うハニーポットは虎のティガーと遭遇する


<ウフフフフー!


ピョン


ティガー「俺様はティガー♪世界一の虎~♪」ピョンピョン


バインバイン


真乃「跳ねてます!ハニーポットが凄い跳ねてます!」


TIPS
ティガーのジャンプに合わせてハニーポットがかなり上下に跳ねる


ハニーポット自体が跳ねているのか、背景が上下に動いているのを跳ねていると錯覚しているのかは分からないがとにかく跳ねる


ティガー「ピョンピョンとんとんジャンプする~♪」ピョンピョン


バインバイン


ティガー「世界一の虎は~俺1人♪お~れ1人~♪」ピョン


ガササッ!


ブブブブブ!

TIPS
勢い良く跳び跳ねたティガーは蜂の巣に頭を突っ込んでしまう


天音「あんなに跳ねるから…」


ティガー「うへぇ!ティガー様は蜂蜜なんて嫌いだ!」


ティガー「こんなの好きなのはズオウとヒイタチだけだぜ!」


いつみ「ズオウとヒイタチ?」


紗々「プーさんのアニメシリーズに出てきたキャラクターですよ~」


TIPS
ズオウとヒイタチはプーさんが見た夢の中で蜂蜜を奪おうとしてくる象とイタチに似た架空の生き物


…のはずだったが作品によっては現実にも実体化していたりとよく分からない存在


役割も悪役だったりそうでなかったりと謎が多い


遥「エルム街の悪夢のフレディみたいだね」


~以下・割愛~

[プーさん(略)出口]


5人「…」


遥「えーっとね…」


いつみ「うん…」


真乃「天音、ちょっと私達には展開が理解出来なかったから説明して欲しいんだけど…」


天音「でしょうね」


天音「って言ってもね、あたしもあの展開は良く分かんないのよ」


紗々「展開がぶつ切りですからね~」


TIPS
ティガーに出会った後の展開は


プーさんの家→プーさん就寝→ズオウとヒイタチの出る夢の世界へ→プーさん目覚める→いつの間に蜂蜜が溢れる木の中に居る


という、幾つかのアニメ版ストーリーをツギハギしたものなので、何でこうなるの?と聞かれても説明出来ない


天音「強いて言うならアニメを見れば分かるわよとしか言えないわね」

いつみ「すっごいモヤモヤするんだけど」


天音「我慢しなさい」


遥「とりあえず蜂蜜が食べられて良かった…よね?」


紗々「終わり良ければ全て良しですね~」


真乃「深く考えたら負けですね」


天音「まぁ細かい事は出口のお土産屋さんでグッズでも見て忘れなさい」


遥「おおっ!プーさんのグッズがいっぱいあるよ!」

[プーさんコーナー]


TIPS
その名の通り、プーさん関連のグッズを中心に扱うショップ


プーさんのハニーハントのアトラクション出口と屋外とを繋ぐ場所にあるのでプーさん(略)に乗ったゲストは必ず店内を通らなければならない


紗々「プーさんが沢山ですよ~」


いつみ「くっ…!こんなの色々と買いたくなるに決まってるじゃんか!」


真乃「商売上手ですね」


天音「まぁ歩き回るのに支障が無い程度なら買ってもいいわよ」


遥「どうしようかなー、ぬいぐるみとか買っちゃ…あっ!」


天音「どうかした?」


遥「あれ、あそこでプーさんのぬいぐるみ相手にブツブツ言ってる人ってさ…」


ブツブツ…


いつみ「ん…?あれは…」

ブツブツ…


真乃「…話しかけます?」


??「この子…いや、この子の方が目が…」ブツブツ


天音「そっとしておきましょう」


??「いっその事みんな…でもそれだとお金が…」ブツブツ


いつみ「そうだな」


??「悩むなぁ…どの子を連れて帰ろうかなぁ…」ブツブツ


紗々「当分かかりそうですね~」


天音「ここで売ってるグッズは他でも買えるし、あいつに気付かれない内に出るわよ」


遥「なんか凄い熱く語られそうだもんね」


TIPS
ショップで売っている各キャラクターのぬいぐるみは一体一体顔つきが違う為、お気に入りの一体を探すのが楽しい


??「プーさんって結局の所、黄色いパンダみたいなものだから可愛いなぁ…」ブツブツ


椿芽「どうしようかなぁ…」ブツブツ

[プーさんコーナー前]


天音「なんとか気付かれずにやり過ごせたようね」


いつみ「プーさんが黄色いパンダとか言い出したのは怖かったな」


遥「うん、見なかった事にしようね」


紗々「では気を取り直してどこかへ行きましょうか~」


真乃「そうですね」


真乃「とりあえず近くのアトラクションに寄ってみましょうか」


紗々「ではホーンテッド・マンションなんかはいかがでしょうか~?」


天音「あら、いいんじゃない?」

[ホーンテッド・マンション前]


遥「おっ!待ち時間は13分だってさ!」


遥「ここは待ち時間が1分単位で出るなんて凄いね!」


天音「感動してるところ悪いけど、そういう訳じゃないのよ」


天音「実はホーンテッド(略)の待ち時間は5分なら4分、10分なら9分って感じでわざと不吉な数字を表示したりしてるのよ」


いつみ「へぇ」


TIPS
他のアトラクションの待ち時間は5分刻みだがホーンテッド(略)は違う


5分なら4分(死を連想)
10分なら9分(苦を連想)
15分なら13分(不吉な数字)


といった具合にあえて不吉な数字を表示している


なおホーンテッド(略)の待ち時間は30分越えが殆どなので、この待ち時間を見れるのは稀

いつみ「普段なら嫌な数字見ちゃったなぁってなるところだけど、これが見れるのは運が良いんだな」


天音「朝1で来るか、閉園間際でも無い限りは見れないでしょうね」


天音「混んでる日はそれでも見れなかったりするでしょうし貴重よ」


遥「でも4と9は分かるけど何で13が不吉な数字なの?」


夕依「それはですね」ニュッ


天音「千年夕依!?」


真乃「なぜここに!?」


夕依「実は一緒に来たほたるちゃん達が迷子になってしまいまして、それを探しているところなのです」


いつみ「夕依さんが迷子ではなく?」


夕依「ええ、わたしが迷子になるわけが無いじゃないですか」


夕依「わたし、迷路は得意なんですよ?」


遥「うん…うん?」

夕依「あぁ、そういえば13の話が途中でしたね」


夕依「古来より人類は様々なものを12という数で定めてきました」


夕依「1年を12ヶ月としたり、方位を12に定めたり…他にも十二支や12星座などもそうですね」


夕依「その12に余分な1を加えた13は調和を乱す数として不吉な数字だとされているというわけです」
(※諸説あります)


天音「さすがは神職だけあって良く知ってるわね」


夕依「ところで、ここはどこなのでしょうか?」


天音「そこは知らないのね」


紗々「ここはホーンテッド(略)という西洋風のお化け屋敷ですよ~」


夕依「なるほど、どうりで…」ジー


いつみ「どうりで何!?何が見えてるの!?」

夕依「いえ、お気になさらず」


いつみ「気になるよ!」


夕依「そういえば以前、あおいさんと栞さんがエテルノランドで迷子になった事があったのですが…」


いつみ「スルー!?」


遥「二人ともしっかりしてそうなのに意外だね」


真乃「一応聞きますが夕依さんが迷子になっt」


夕依「断じて違います」


真乃「アッハイ」


天音「喰い気味に否定してきたわね」


夕依「それでですね、お二人はお化け屋敷で迷子になっていたようなのです」


夕依「なので今回もここで迷子になっているのではないかと」


紗々「では一緒に入って探します~?」


夕依「よろしいのですか?」


天音「まぁ、好きにしたら?」


夕依「ではご一緒させて頂きます」

夕依「それでこの"ほんまでっか・まんがな"はどういったお化け屋敷なのでしょうか?」


天音「ホーンテッド・マンションよ!」


天音「どう聞き間違えたらそうなるのよ!」


天音「ニセコイの主人公か!」


いつみ「富士急ハイランド辺りにありそうだけどね"ほんまでっか・まんがな"」


遥「"ええじゃないか"みたいなね」


夕依「それでどういったお化け屋敷なのでしょうか?(二回目)」


天音「あんた意外と頑固ね」


天音「…そうね、簡単に言うとこの洋館には999人の幽霊が住んでいて、1000人目の仲間となる幽霊が来るのを待ってるのよ」


天音「あたし達も、その1000人目候補の1人ってわけね」

真乃「しかし立派な洋館なのにどこか不気味さを感じますね…」


TIPS
鬱蒼とした森の中にひっそりと佇む古びた洋館、ホーンテッド・マンション


その中には999人の幽霊が住んでおり、1000人の仲間となる幽霊が来るのを首を長くして待っているという


まだ生きている人間を招き入れているのは、死後にこの洋館で住んでもらえるよう住みやすさをアピールするためだとか


いつみ「内覧会的なノリか」


夕依「…?既に1000人は優に越えているように見えますが?」


いつみ「」


天音「じゃあ中に入りましょうか」


いつみ「正気か!?」

[ホーンテッド(略)待機列]


遥「うわぁ…庭にお墓がいっぱいだぁ…」


真乃「人間のお墓が多いですが…犬や猫、蛙のお墓もあるようですね」


いつみ「そっか、パッと見だと不気味に見えるけど…」


いつみ「どんな生き物にもちゃんとお墓を作ってあげてたんだなって思うと印象が変わるな」


天音「少なくともここの主人は悪いやつではなさそうよね」


夕依「ええ、こうして天寿を全うしたものを慈しむ心があるのは立派な方だと思います」


TIPS
外から洋館内に入るまでの通路近くには様々なお墓が並んでいる


どれもこの洋館で息をひきとった者達の物で、人間は勿論、犬や猫といったペットのお墓も数多く置かれている


紗々「ところでいつみちゃんは外で待っていなくて良いんですか~?」


いつみ「1人で待ってる方が怖いよ!」

[ホーンテッド(略)洋館内]


TIPS
洋館内に足を踏み入れたゲストがまず訪れるのは肖像画の飾られたエントランス


肖像画にはとある男性の顔が描かれているのだが…


真乃「これは…この館の主人でしょうか?」


いつみ「主人…っていうには若いような…」


遥「そうかな?このぐらい老けてたら主人って感じがする…んん?」


いつみ「あれっ…?さっきはこんなに老けて無かったような…?」


真乃「それどころかどんどんやつれて…」


夕依「が、骸骨になってしまいました…!」


TIPS
肖像画の男性はこの洋館の主人


最初に目にした時は血色の良い青年が描かれているが、みるみる内に老化が始まり最終的には骸骨になってしまう

ゴゴゴゴゴ…


いつみ「うおっ!?」ビクッ!


天音「扉が開いただけよ」


いつみ「お、おう…」


天音「どんだけビビってるのよ」


天音「ほら、後ろが詰まってるから先に進むわよ」


いつみ「分かってるよ…」


遥「なんか変わった形の部屋だね」


紗々「八角形ですね~」


真乃「おや、部屋の上に絵が…」


夕依「先ほどの肖像画とは違い、明るい感じの絵ですね」


TIPS
ゲストが次に足を踏み入れるのは天井の高い八角形の部屋


部屋の上部には洋館の主人の一族の肖像画が飾られているのだが…


天音「燕尾服の男性、日傘を持った女性、一輪の花を持った老婆、そして帽子を被った男性の4枚ね」


遥「みんな良い笑顔してるね!」

ゴゴゴゴゴ…


いつみ「さっき通った扉が!?」


遥「閉じ込められちゃった!」


グーン…


夕依「これは…!?天井が伸びて…いえ、床が下がっているのですか!?」


真乃「…皆さん見てください!肖像画が…!」


いつみ「ヒェッ」


TIPS
八角形の部屋はストレッチング・ルームという、その名の通り天井が伸びる部屋


天井が伸びる事で肖像画も伸び、それまで隠されていた下の部分が明らかに


天音「燕尾服の男性は導火線に火がついた爆薬の樽の上に…」


天音「日傘の女性はワニのいる水面のすぐ上で綱渡りを…」


天音「老婆は自らが殺した夫の墓標に腰かけ…」


天音「帽子の男性は流砂に飲み込まれようとしている…という感じね」

天音「どれも描かれた人の最期を描いたものだそうよ」


いつみ「なんでそんな絵を描いたのぉ!?」


いつみ「なんで笑顔なのぉ!?」


遥「笑顔なのが余計に怖いよ!」


ゴゴゴゴゴ…


いつみ「ひぃぃ!」


天音「だから扉が開いただけだって」


真乃「入ってきた方とは違う場所が開いたけど…」


天音「もう後には戻れないって事よ」


夕依「わたし達は外に出る事が出来るのでしょうか…?」


いつみ「怖い事を言わないでぇ!」


紗々「なんだか今のいつみちゃん可愛いですね~」


いつみ「ドSか!」

[ホーンテッド(略)乗り場]


天音「ここからはあれに乗るわよ」


夕依「あれは椅子…なのでしょうか?」


TIPS
八角形の部屋を抜けた先からはドゥーム・バギーというソファーの様な乗り物に乗って進む事に


ちなみにこのドゥーム・バギー、幽霊の力で動いているとか


紗々「エコですね~」


いつみ「ホラーだよ!」


天音「じゃあこれ、三人乗りだけど二人で乗った方が良いから三組に分かれましょう」


遥「三人乗りなら二組でいいんじゃないの?」


天音「まぁ騙されたと思って一度二人で乗ってみなさいよ」


TIPS
ドゥーム・バギーは一台三人乗りだが、三人グループ以外は二人一組で乗った方が楽しめる仕掛けがあるのでオススメ

天音「じゃああたしは真乃と乗るから」


真乃「うん」


いつみ「待って」


紗々「私は遥さんと~」


遥「朝以来だね!」


いつみ「待ってって」


夕依「ではいつみさんはわたしとですね」


いつみ「待ってくれってぇ!」


いつみ「アトラクションとは別の意味で怖いよぉ!」


いつみ「夕依姉さん絶対見ちゃいけないもの見ちゃうってぇ!」


天音「ガタガタ言ってないでさっさと乗りなさいよ」


いつみ「ううぅ…」スタスタ ストン


真乃「意外と素直に乗りましたね」


夕依「では参りましょう」スタスタ ストン


TIPS
ドゥームバギーの乗り場はバズ(略)と同じく動く歩道方式


動き続けるドゥームバギーにタイミング良く乗るのがスリリング

~これよりダイジェスト~


天音「この視線がついてくる絵、何度見ても不気味よね…」


真乃「本当に絵の中の人の目が動いてるみたい…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~



紗々「大きな蜘蛛さんが居ますよ~」


遥「うわぁ!蜘蛛だけやけにリアル!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夕依「あっ…」ペコリ


いつみ「誰に会釈したのぉ!?」


いつみ「そこ誰もいないのにぃ!」


~以下・割愛~

[ホーンテッド(略)前]


いつみ「」ゲッソリ


天音「短い時間で随分と老けたわねぇ」


いつみ「怖かった…怖かったよぉ…」


紗々「よしよし~」ナデナデ


いつみ「夕依姉さん、何も無い所に向かって会釈したり手を振ったりするんだよぉ…」


真乃「それは怖いですね…」


夕依「すみません、つい見えてしまったもので」


TIPS
ホーンテッド(略)は本物の幽霊の目撃体験が数多くある


有名なところだと、会わせ鏡で延々と続くように見える廊下を人影が横切ったりするとか…


夕依「こういう場所には幽霊が引き寄せられやすいので集まって来てしまったのかもしれませんね」


紗々「ある意味ファンタジーですね~」


遥「そんなファンタジーは求めてないけどね!」

>>179
よく考えるとババアは生きてるわけで

>>187
夫を殺したが何故か無罪になった老婆は肖像画に描かれた後に連絡が取れなくなった=消息を絶ったので最期の瞬間とさせていただきました

天音「そういえば最後のアレ、あたしが二人で乗った方が良いって意味が分かったでしょ?」


遥「うんうん!二人だとちょうど間に収まってたよね!」


TIPS
アトラクションの終わり少し前にゴーストヒッチハイカーという三人の幽霊がいる


その名の通り、ヒッチハイクをしている彼らは勝手にドゥーム・バギーに乗り込んでくる


と言っても実際に乗り込んでくるわけではなく、ゲストと共にドゥーム・バギーに乗る彼らの姿が鏡に写し出されるというもの


真乃「彼らはちょうど座席の中央に乗って来たので、中央に人が居ると被って見え辛いでしょうね」


天音「そうなのよ」


天音「あいつらヒッチハイカーの癖にド真ん中に座るもんだから中央に座ってるとモロ被りするのよ」

天音「それはそうと賢宮ほたるは居なかったわね」


夕依「あっ、すっかり忘れていました!」


いつみ「当事者なのに」


夕依「むむむ…これからどうしましょう…?」


天音「迷子センターでも行けばいいんじゃないの?」


天音「ここの迷子センターはプロよ」


真乃「迷子センターのプロとは」


TIPS
行楽地に付き物の迷子と迷子センター


普通、迷子を探す(親を探す)際はアナウンスによる呼び掛けが一般的だがここではアナウンスは一切行われない


…が、迷子は必ず親元へ帰れるという


いつみ「なるほど、そりゃプロだわ」


紗々「アナウンスで世界観を壊さないようにという配慮は流石ディズニーですね~」

遥「でもどうやって見つけてるんだろうね?」


天音「そりゃアレよ、人海戦術よ」


いつみ「まぁどこに行っても誰かしらキャストがいるだろうからな」


夕依「ふむ、ではわたしも迷子センターにお願いを…」


<居たぁー!


ほたる「夕依!ずっと探してたんだよ!」


夕依「ほたるちゃん!」


天音「見つかって良かったわね」


ほたる「もー!ちょっと目を離した隙に居なくなっちゃうんだから!」


夕依「えっ?迷子になったのはほたるちゃんの方でしょ?」


真乃「自覚が無いというのは恐ろしいですね」


あおい「あっ、夕依!こんなところに居たのか!」


あおい「おい栞!縄だ!縄持ってこい!」


栞「縄じゃなくてリードよ」

遥「園内で生徒会全員に会っちゃった」


天音「あんた達も遊びに来てたの?」


天音「何?あたしが知らないだけでストライカー割引とかやってる日なの?」


あおい「ん…?何の事を言っているのか分からないが、私達は遊びに来たわけではないぞ」


栞「チカちゃんが心配だから、こっそり尾行しに来たのよね?」


あおい「ばっ…!言うんじゃない!」


いつみ「過保護」


あおい「…まぁ、そういう事だ」


あおい「まさか夕依を探すハメになるとは思わなかったがな」


栞「一応、迷子にならないようにリードで繋いでおいたんだけど気付いたら消えててね」


真乃「夕依さんはマジシャンか何かなんですか?」

ほたる「すみません、ウチの夕依がご迷惑おかけしました」ペコリ


天音「別に迷惑はかけられてないわよ」


紗々「むしろ色々と教えていただきましたよね~」


ほたる「じゃああたし達はチカちゃんのところへ行くんでこれで…」


遥「まだ尾行するんだ」


夕依「というわけなので、これで失礼させていただきます」


天音「短い間だったけど楽しかったわ」


夕依「それは何よりです」


夕依「…あぁ、そういえば皆様、だいぶ"おつかれ"のようですので…」


夕依「この場所から離れる前に両肩を二回ずつ、このように手で撫でるようにして"はらって"下さい」サスッサスッ


夕依「でないと家まで"ついてきて"しまうので」


夕依「それでは」


天音真乃いつみ遥「」


紗々「あっ、テイクアウト可能なんですね~」


いつみ「不可だよ!持ち帰らせてたまるかぁ!」

遥「とっととと、とりあえず楽しいやつ!楽しいやつ行こうよ!」サスッサスッ


真乃「そそそそ、そうですね!天音!何か近くにそういうの無いの!?」サスッサスッ


天音「そーそそっ、それならあそこ行くわよ!あそこ!ミッキーの看板があるあそこ!」サスッサスッ


いつみ「お、おう!ここから離れられるならなんでもいいぞ!」サスッサスッ


紗々「もう一回乗るというのも良いですけどね~」


いつみ「良くないよ!ほら紗々も肩やってやるから!」サスッサスッ


紗々「あ~!幽霊さんが~!」


いつみ「よし行こう!すぐ行こう!」


天音「さぁ!ついてきなさい!」

[ミッキーのフィルハーマジック前]


天音「ってわけでここよ」


いつみ「これは怖いやつとか出てこないよな!?な!?」


天音「安心しなさい!これはひたすら楽しいやつだから!」


天音「このアトラクションはミッキーが魔法で指揮するオーケストラのコンサートを見るってやつなのよ!」


遥「ミッキーって何でも出来るよね」


真乃「スーパーマリオとどっちが職業経験多いんでしょうね」


TIPS
ご存知スーパースター、ミッキーマウス


その職業遍歴は操舵手、パイロット、工事現場の高所作業員、幽霊退治代行と幅広い


なお、どの職業も長続きしていない模様


いつみ「履歴書とか書くのに大変なやつだ」


紗々「しかも殆どクビになってたり廃業したりですからね~」

[ミッキー(略)劇場内エントランス]


いつみ「おっ、ここも3Dメガネで見るやつなんだな」


天音「3Dだけじゃないわよ」


天音「ここは4Dだから」


真乃「3Dは縦・横・奥行きだけど…残りの1つは?」


天音「匂い、水、風よ」


遥「それならジッと座ってても退屈しないね!」


TIPS
ミッキー(略)は3Dメガネをかけて見るシアタータイプのアトラクション


スターツアーズのように座席が動いたりはしないが、シーンによって水がかかったり、料理の匂いがしたり、風が吹いたりするため、映像への没入感はこちらの方が上


真乃「間もなく公演のようです」


紗々「皆さん3Dメガネを受け取り忘れないようにしてくださいね~」

~5分後~


[ミッキー(略)シアター内]


遥「おー、なかなか広いね!」


天音「定員は450人だから、そこらの映画館よりは大きいわよ」


真乃「ねぇ天音、これはどの辺りの席で見た方が良いのかな?」


天音「これに関しては3D映像だし、特にここが良い、悪いって場所は無いわね」


天音「強いて言えば背の高い人は後ろに座った方が他の人の邪魔にならなくていいってぐらいかしら」


いつみ「そこは映画館と同じかー」


紗々「じゃあいつみちゃんも居ますし後ろの座席に座りましょうか~」


いつみ「アタシはそこまでデカくないよ!」


遥「あたしも髪をほどいておかなきゃだよね」


いつみ「あー、遥は結構、上の方で結んでるもんな」

天音「じゃあこの辺かしらね」ストン


真乃「うん、いいんじゃないかな」


いつみ「あぁー…この椅子、フッカフカで眠くなるやつだわー」


TIPS
シアター内の座席の座り心地が良い


休憩がてらに…と来ると睡魔との戦いになるレベル


紗々「もうちょっとで始まりますから頑張りましょう~」


ドタバタドタバタ…


グーフィー<ドナルドー!ドナルドってばー!


ドタバタドタバタ…


グーフィー<あれぇ?どこ行っちゃったのぉ?


TIPS
公演間近、コンサートの裏方を務めるグーフィーが同じく裏方のドナルド・ダックを探す音が聞こえてくる


なぜよりによって、その二人に裏方を任せたのかが疑問


遥「結構やらかす二人なのにね」

ミニー<ご来場の皆様、ミニーマウスです!いよいよコンサートが始まります!


真乃「まだドナルドが見つかってませんが大丈夫なんでしょうか」


ミニー<オペラグラスをかけてください!


天音「3Dメガネをかけろって事よ」


いつみ「おうよ」チャッ


ミニー<それではお待たせしました!


ミニー<ミッキーマウスとフィルハーオーケストラの登場です!


ミニー<…?ミッキー、ドナルドはどこ?


ミニー<オーケストラが居ないの!もう始まる時間なのに!


グーフィー<大変!幕を開けなきゃ!


ミッキー<グーフィー!まだダメだよ!


ガー


遥「まだ準備出来てないのにステージの幕が開いちゃったね」

TIPS
グーフィー特有の早合点で演奏準備が整わないままステージの幕が開いてしまう


ステージ上には居眠りをしているドナルドとオーケストラの楽器に指揮台、そしてとある帽子が置かれている


紗々「あれは魔法使いの弟子でミッキーが被っていた星柄のとんがり帽子ですね~」


ミッキー<ドナルド起きて!時間だよ!


ミッキー<オーケストラの準備をお願い!


ミッキー<あっ!帽子には触っちゃダメだよ!


ドナルド「グワハハハ」ニヤリ


遥「やっぱりやらかすよね」


TIPS
触ったらダメと言われると触りたくなるのが人間というもの(ドナルドはアヒルだが)


ドナルドは帽子を被り、指揮棒を手に楽器達を魔法で操ろうとするが…

ドンドコパラリラドゥーン!


ドナルド「ストップ!ストッープ!」


ドナルド「ちゃんと言う事を聞けぇ!」


TIPS
帽子の魔力によって意思を持って動き出した楽器達はドナルドの指揮を無視して好き勝手に演奏を始める


ドナルドはそれを止めようとするが、逆に帽子を奪われてしまい…


ドナルド「助けてぇ!」


ゴウンゴウンゴウン…!


ドナルド「グワァー!」


スポンッ


TIPS
魔力を制御する者が居なくなった帽子の魔力が暴走し、ドナルドは異空間へと吸い込まれてしまう


因果応報である


天音「言わんこっちゃないわね」


遥「なんか真っ暗になっちゃった…」

ドナルド「グワワワ…帽子はどこだぁ?」パチクリ


パッ


ルミエール「ボンジュール!」サッ


ルミエール「今宵、貴方をお迎えします事は最高の喜びであり最高の誇りです」


ルミエール「ではお城のキッチンが腕によりをかけたディナーを…」


TIPS
ドナルドが迷い込んだのは美女と野獣の世界


魔法で蝋燭台に変えられた執事、ルミエールが取り仕切る晩餐会の最中だった


ちなみにルミエールのセリフはゲストへ向けられたものであり、ドナルドは歓迎されていない


紗々「招かれざる客ですからね~」

ルミエール「ようこそ、大事な、お客様~♪」


ルミエール「首にナプキンを、かけて~ごゆっくり♪」


TIPS
ルミエールが美声を披露する歌"ひとりぼっちの晩餐会"にのせて晩餐会がスタート


食器達のきらびやかなダンスと共に美味しそうな料理がテーブルに並ぶ


ドナルド「グワワワ!」


ドナルド「グワァー!」


いつみ「あっ、なんか甘い匂いが…」クンクン


紗々「リンゴの匂いですね~」クンクン


真乃「これは臨場感ありますね」クンクン


TIPS
食器達の中に帽子を発見したドナルドはそれを取り戻そうとするが、食器達に行く手を阻まれる


その際、テーブルに並ぶ料理の映像に連動してシアター内に美味しそうな香りが漂う

ルミエール「ようこそ~♪」


ズラッ


いつみ「おっ、シャンパンのボトルがいっぱい出てきたな」


紗々「壮観ですね~」


ルミエール「大事な~♪」


真乃「こちらにボトルの口を向けてますが…?」


天音「来るわよぉ、身構えておきなさい」


キリキリキリ…


ルミエール「お客様~♪」


スポンッスポンッスポンッ!


ドナルド「グワァー!」


遥「うひゃあ!」サッ


TIPS
歌のフィナーレに合わせてテーブルいっぱいに並んだシャンパンボトルからゲストの方へ向け何個もコルクが飛んでくる


コルク発射に合わせて風も吹くので、まるで本当にコルクが飛んで来たように錯覚する


来るのがわかってても思わず避けてしまう


~以下・割愛~

[ミッキーの(略)前]


いつみ「いやぁ、なんというかディズニーだったわ」


紗々「ディズニーらしいミュージカルスタンダードの良いとこ取りでしたね~」


天音「どの曲も名曲よね」


TIPS
ミッキーの(略)中で聞く事の出来る曲は


ひとりぼっちの晩餐会(美女と野獣)
魔法使いの弟子(ファンタジア)
パート・オブ・ユア・ワールド(リトルマーメイド)
王様になるのが待ちきれない(ライオンキング)
きみもとべるよ(ピーターパン)
ホール・ニュー・ワールド(アラジン)
ミッキーマウス・マーチ


と、どれも往年の名曲ばかり


真乃「どれも聞き馴染みのある曲でテンション上がりますよね」


遥「だいたい歌えるよね!」

遥「でも"ミッキーの"って名前のわりにはミッキー出てこなかったよね」


いつみ「最初に声が聞こえたのと最後にちょろっと出てきただけだもんな」


TIPS
ミッキーのフィルハーマジックという名前だが主役はドナルドである


ミッキーの出番は1分も無い感じ


天音「あくまでもミッキーのコンサートという体だからそこは仕方ないわよ」


天音「ここが千葉県なのに東京ディズニーランドって名乗ってるみたいなもんよ」


真乃「それはちょっと違う気がする」


紗々「どちらかというと劇場版ドラえもんのサブタイトルの頭に毎回"のびたの"が付くようなものですね~」


いつみ「言いたい事は分かるけど凄い分かり辛い例えだな」

~PM2:00~


遥「しかし料理の良い匂いを嗅いじゃったから小腹が空いてきたよね」


天音「そうね、近くで何か食べていきましょう」


遥「スイーツ系?食事系?」


天音「あたし達はさっきスイーツ食べてきたから食事系かしらね」


いつみ「アタシ達も甘いものは食べたばっかりだし食事系かなー」


真乃「とは言え夕食もありますから、軽く食べられるものがいいかと」


紗々「そうですね~、でしたらあそこなんてどうでしょうか~?」


遥「あそこって、あのキャプテンフックス・ギャレーってお店?」


紗々「はい~」


天音「ま、この辺だと妥当かしらね」

[キャプテンフックス・ギャレー]


TIPS
ピーター・パンの悪役、フック船長の名がついた軽食レストラン


本格的なピザが食べられる


いつみ「またピザかよ!」


いつみ「好きだけどさ!」


天音「同じピザとはいえ、朝に食べたのとは別物よ」


いつみ「…ならいいけど」


真乃「ピザの種類は、パンチェッタ&サラミ、シーフード、ベーコンとパイナップルの三種ですか」


紗々「パンチェッタ&サラミのピザは期間限定ですね~」


TIPS
ディズニーランドの開園35周年を記念した企画で世界各国をイメージしたピザが期間限定で販売中


2018年7月7日まではイタリアをイメージしたパンチェッタ&サラミのピザが食べられる

天音「その名もピッツァ・スモールワールドよ」


いつみ「ダジャレかよ!」


遥「あとこの青い飲み物も期間限定だってさ!」


真乃「これは…青いですね」


天音「それはスペシャル・スパークリングドリンク(ブルーシロップ)よ」


紗々「要は炭酸ジュースですね~」


いつみ「一体どんな味なんだ…?」


天音「気になるなら飲んでみなさいよ」


天音「じゃあ買ってくるから席の確保よろしく」


遥「あっ!今回は量も多いし、あたしも手伝うね!」

~5分後~


天音「おまたせ」コトン


遥「お待ちどうさま!」コトン


いつみ「お疲れさん」


いつみ「…って、1枚がデカいな!?」


真乃「宅配ピザのLサイズの1ピースより大きいですね」


TIPS
キャプテンフックス・ギャレーのピザはホールではなくピース形式


1ピースが宅配ピザのLサイズの6分の1ぐらいある


天音「でも生地が分厚くないから見た目ほど重くないわよ?」


紗々「そのまま食べるより折り畳んで食べるのがオススメですね~」


遥「えーっと、天音ちゃんといつみちゃんがパンチェッタので、シーフードが真乃ちゃん、パイナップルがあたしと紗々ちゃんだっけ?」


真乃「はい、合ってますよ」

天音「あとこれ、スペシャルスパークリングドリンクね」コトン


いつみ「いやぁ、やっぱ青いわコレ」


いつみ「あとカップの底になんか色々沈んでるし」


TIPS
かき氷のブルーハワイシロップをサイダーで割った感じの飲み物


カップの底には赤と黄色の小さな何かとタピオカのようなオレンジ色の丸い何かが沈んでいる


天音「底に沈んでるのが何かは飲んでみてからのお楽しみよ」


天音「じゃあピザが温かい内に食べましょうか」


五人「いただきます!」

いつみ「…うん!美味しいな!」


いつみ「何て言うかピザってよりピッツァって感じ」


天音「パンチェッタの塩気がトマトソースと合ってて良いわよね」


真乃「シーフードピザはトマトソースの生地に具はエビとイカとホタテですか」


真乃「ホタテが乗ったシーフードピザは珍しいですね」


真乃「味、食感共に新鮮な美味しさです」


紗々「こちらもパイナップルが甘くて美味しいですよ~」


遥「酢豚もそうだけどさ、こういう温かい料理にパイナップルを入れようって思った人って凄いよね」


紗々「パイナップルは熱を加えると甘さが増しますからね~」


遥「その甘さとチーズとベーコンとトマトソースが絶妙にマッチしてて美味しいよね!」

いつみ「で、この青い飲み物だよ」


いつみ「匂いは…そんなにしないかな」


いつみ「おっ、ストローが沈んでるやつも飲めるように太めのやつだ」


天音「さっさと飲みなさいよ」


いつみ「よ、よし…」チュー


いつみ「…あー、こういう味かぁ」


いつみ「なんだろう、凄い懐かしい感じの味だわ」


真乃「色からしてかき氷のブルーハワイシロップではなくてですか?」


いつみ「ブルーハワイのソーダ割りっていうか昔、自販機で売ってたソーダ水っぽいな」


いつみ「でもそれより甘すぎないし、後味もこっちの方がサッパリしてるわ」


いつみ「あとはそこに沈んでるやつは…」


いつみ「お、小さい欠片みたいのは硬めのグミって感じだ」モニュモニュ

いつみ「んで、このオレンジのタピオカみたいやつはと」ズズッ


いつみ「ん…意外と弾力が…」モニュ


いつみ「おっ、弾けた」パチン


いつみ「んっ!中身はオレンジ…いや、マンゴージュースかな」


いつみ「口の中でジュースの味が変わって面白いな!」


TIPS
スペシャルスパークリングドリンクの底に沈んでるのはかなり硬めのグミとマンゴージュースの入ったタピオカ風のゼリー


ストローで割ってかき混ぜるもよし、口の中で割って味の変化を楽しむもよしなエンターテイメント性のあるドリンク


いつみ「でも全体的にグミっぽい味だから人を選ぶ飲み物だなー」


真乃「グミ特有の匂いといいますか、そういうのが苦手な人も多いですからね」

~20分後~


五人「ごちそうさまでした!」


遥「エネルギー充填完了!って感じだね!」


天音「それじゃあその元気がある内に買い物を済ませておきましょうか」


いつみ「買い物って、お土産を買うにはまだ早くないか?」


天音「はん、これだから素人は」


いつみ「張っ倒すぞ」


紗々「お土産屋さんは夕方以降だと混むんですよ~」


TIPS
ゲストがお土産を買うのは退園をする時が一番多い


なので夕方~閉園まではどのショップも混雑する為、早めに買い物をしておくのが定石


天音「今日は涼しいからいいけど、夏場とか気温の高い日にはお菓子なんかの食べ物は退園する時に買う方がいいけどね」


真乃「物によっては痛むからね」

いつみ「でも買い物した荷物を持って歩き回るのって大変だろ?」


いつみ「まだ時間も早いから色々行くだろうし…」


天音「それなら心配いらないわ」


天音「園内にはコインロッカーがあるからそこに預けておけばいいのよ」


いつみ「その手が有ったか!」


TIPS
退園前に買い物をする場合は荷物を持って園内を動き回ると大変なのでコインロッカーの使用が推奨


入場ゲートの近くにコインロッカーがあるのでそこに預けて身軽に楽しもう


天音「車で来てたら一旦退園して車に置きに行くっていうのもアリよ」


天音「ここは何回でも再入園出来るわけだしね」


天音「後はかなり割高だけど宅配便で自宅まで送ってくれるサービスもあるわ」

遥「それならいっぱい買っても大丈夫だね!」


真乃「では色々とお土産屋さんを見に行きましょうか」


紗々「でしたらワールドバザールですね~」


紗々「あそこならほぼ全てのグッズが売ってますから~」


天音「コインロッカーとも近いから重い物、大きい物を買うならなおさらね」


天音「じゃあワールドバザールに行くわよ!」


四人「おー!」

~PM2:30~


[ワールドバザール]


天音「4時前にパレードがあるから3時半には場所取りをしたいわね」


天音「ってわけで買い物は一時間以内に済ませましょう」


天音「勿論、パレード後にまた買いに来てもいいから焦る必要はないわよ」


いつみ「だったら最初からパレードの後に買い物した方が良かったんじゃないか?」


天音「そうするとパレードを見終わったゲストで混むのよ」


天音「あらかじめ買うものが決まってるならまだしも、混み合った店内で品定めするのは大変よ?」


いつみ「確かに」


天音「じゃあ一通り見て回りましょうか」

[ペイストリーパレス]


天音「まずはこのショップね」


天音「ここは開園35周年期間中にだけ限定でやってるショップなのよ」


遥「何のお店なの?」


天音「チョコレートクランチ専門店よ」


いつみ「あれ旨いよな!」


TIPS
ディズニーランド・シーでのお菓子のお土産といえば、そう、チョコレートクランチ


コーンフレークやアーモンド等をチョコで固めたザクザクの食感と豊富なフレーバー(味)は不動の人気を誇る


そんなチョコレートクランチの専門店がこのショップ


紗々「基本のミルクチョコレート味も美味しいですが、季節毎に色々な味が楽しめるのが良いですよね~」

いつみ「でもわざわざ専門店を作るほどじゃあ…」


天音「そこは店内に入ってみればわかるわよ」


天音「ほら、入るわよ」スタスタ


いつみ「はいはい」スタスタ


遥「…おおー!チョコレートクランチがいっぱい並んでるよ!」


天音「それだけじゃないわよ」


天音「ほら、これを見なさい」


真乃「へぇ、自分の好きな組み合わせのチョコレートクランチ缶が作れるんだね」


天音「そう!これこそがこのショップのメイン、チョコレートクランチ・ピック&マンチよ!」


いつみ「なんだって?」


紗々「チョコレートクランチ・ピック&マンチですよ~」


いつみ「なるほど分からん」

TIPS
ペイストリーパレス限定で開催中のチョコレートクランチ・ピック&マンチ


店内にある六種類のフレーバーのチョコレートクランチから好きなものを18粒選んで組み合わせ、自分オリジナルのチョコレートクランチ缶を作る事が出来るサービス


値段は18粒セットで1500円


天音「ちなみに缶本体、缶のフタ、缶に付けるリボンも各三種類から選べるわ」


いつみ「おー、じゃあ本当に自分だけのチョコレートクランチが作れるってわけだな!」


遥「フレーバーは基本のミルクチョコレートに…」


真乃「定番のホワイトチョコレート、ストロベリーと…」


紗々「このショップ限定のストロベリーショートケーキですね~」

天音「で、後の二種類は時期によって違うけど2018年7月7日まではキャラメルとヨーグルト味が選べるわ」


天音「じゃあ各自、好きなように組み合わせてみましょうか」


遥「ここから18粒かぁ、悩むなぁ」


真乃「バランス重視か、一極特化か…」


いつみ「ミルク好きだけどこういうので選ぶのは勿体無いかな…?」


紗々「基本を押さえるのも大事ですよ~」


天音「迷ったら全部3粒ずつ選ぶといいわ」


天音「あたしがここのレジのキャストだったら"コイツつまんないヤツだな"って思うけど」


いつみ「よーし、それだけは絶対やらないぞぉ」

~5分後~


天音「じゃあ御披露目といきましょうか」


天音「因みにあたしはミルク、ホワイト、ストロベリーが2粒ずつにショートケーキ、キャラメル、ヨーグルトが4粒ずつよ」


いつみ「お前のも大概つまんないヤツじゃんか!」


天音「そういうあんたはどうなのよ!」


いつみ「ミルクとホワイトが1粒ずつとそれ以外が4粒ずつ」


天音「コメントし辛い組み合わせしてんじゃないわよ!」


いつみ「余計なお世話だよ!」


真乃「なんだかんだ全種3粒ずつが安定感があっていいかと」


紗々「ヨーグルトで18粒もオススメですよ~」


遥「そっか!ミルクとか定番のは普通のを買えばいいし、そういうのもアリだよね!」

天音「遥はどういう組み合わせにしたのよ?」


遥「えっとね、ストロベリーとショートケーキが4粒ずつとキャラメルとヨーグルトが5粒ずつ」


天音「攻めたわねぇ」


天音「ミルクを外すなんて中々出来ないわよ?」


いつみ「アタシら小市民に足りないのはこういう思い切りの良さだよな」


遥「えへへ」


紗々「私もかなり攻めてますよ~?」


いつみ「そこはほら、紗々だから」


紗々「ええ~…?」


真乃「では全員組み合わせ終わったので会計して次のお店へ行きましょう」

[ワールドバザール・コンフェクショナリー]


天音「次はここね」


いつみ「ここはお菓子屋さんか」


天音「というか、園内で売ってる食べ物系のグッズをほぼ扱ってるわ」


TIPS
園内最大級の食べ物系グッズ専門店


和洋様々なお菓子は勿論、紅茶葉やドライソーセージ、ワカメスープなども取り揃える


いつみ「お菓子以外もあるんだ」


真乃「あそこにインスタントラーメンとうどんがありますね」


遥「でもやっぱりここのお土産で食べ物って言ったらお菓子だよね!」


紗々「そうですね~」

紗々「私のオススメはこの"東京ばな奈"ですかね~」スッ


真乃「東京ばな奈って…東京土産として有名なあの東京ばな奈ですか!?」


TIPS
東京土産として有名な東京ばな奈のディズニーランド・シー限定版の東京ばな奈・キャラメルバナナ味


柔らかなスポンジ生地の中にねっとりとしたキャラメルバナナ味のクリームが入った一品


大概のチョコレート菓子より甘い


天音「味は勿論だけど見た目も可愛いのよ」


遥「本当だ!普通の東京ばな奈はバナナの点みたいなのがついてるのに、これはその点がミッキーの形になってる!」


いつみ「お土産として満点だな」

天音「あたしのオススメはこれかしらね」スッ


真乃「なんだか大きい箱だけど中身は?」


天音「フィナンシェよ」


遥「フィナンシェ?」


TIPS
薄く焼いたマドレーヌといった感じのフランス発祥の焼き菓子、フィナンシェ


ここで販売中の物はプレーン、チョコレート、ストロベリーの三種類の味がそれぞれ10個ずつ入った計30個入りで2000円


お土産としてのコスパは園内でも随一なので学校や職場用へのお土産に最適


いつみ「安っ」


天音「今はパッケージも35周年仕様になってるし言うこと無しよね」


紗々「勿論、味も保証しますよ~」


天音「美味しくて3日ぐらいでほぼ食べ尽くしちゃうのよねぇ…」


真乃「それは食べ過ぎだと思う」

いつみ「アタシはやっぱこれかな」スッ


いつみ「バームクーヘン」


天音「あそこの女子高生がアホみたいに買い物かごに入れてるやつね」


真乃「あの人、知り合いな気が…」


天音「気のせいよ」


天音「というか気のせいという事にしておきなさい」


TIPS
かなり昔からあるロングセラー商品のバームクーヘン


輪切りタイプ、扇形タイプ、カットされていないホールタイプが販売中


味も生地自体に味がついているタイプ、外側にチョコレートなどでコーティングしたタイプなど豊富


紗々「私は扇形のタイプを外側から1枚ずつ剥がして食べるのが好きですね~」


四人「わかる」コクン

遥「あたしは…これ!」スッ


遥「パスタスナック!」


天音「あら、良いやつ選ぶじゃない」


遥「塩っ気が効いてて美味しいよね!」


TIPS
フジッリという螺旋状にクルクルしているショートパスタを揚げたもの


煎餅とポテトチップスの間という感じのポリポリとした食感が癖になる


現在はトマトソース味とソルト味の二種類が入ったアソートパックが販売中


紗々「お菓子として食べるのも良いですがお酒の肴としても合いそうですね~」


いつみ「うちの親父におつまみとして買ってってやろうかな」


真乃「おつまみでしたら、あそこにある柿の種やミックスナッツなども良いと思います」



天音「それじゃあ後は各自で好きに見て、買ったら次に行きましょう」

[グランド・エンポーリアム]


天音「食べ物系以外のグッズならここね」


遥「広いね!」


天音「そりゃそうよ、なんたって園内のディズニーグッズのほぼ全てがここに集結してるんだから」


TIPS
"最高の百貨店"の名にふさわしく園内のほぼ全てのディズニーグッズを扱う園内最大のショップ


正直、買い物をするならコンフェクショナリーとここを見れば事足りる


天音「食べ物系以外にも、服やアクセサリー系のグッズの品揃えも少し物足りないけどね」


紗々「それらのグッズに関しては専門店がありますから、そちらへどうぞですね~」


いつみ「パレードを見終わったら見に行ってみるか」

天音「じゃあザッと見て行きましょう」


天音「とりあえず一番混み合うイベント物…35周年関連のグッズは今の内に見ておくべきね」


天音「あたしのオススメのグッズはこれかしら」スッ


天音「コスメセットよ」


真乃「あっ、可愛い」


TIPS
35周年のポップなイラストが描かれたポーチ・ミラー・ハンドクリームのセット


実用性とオシャレ可愛さを兼ね備えた逸品


真乃「女性へのプレゼントとしてもいいんじゃないかな」


天音「親愛度が1から50ぐらいまで上がると思うわよ」


遥「ミラクルラブなの?」

真乃「私はこれを買おうかな」スッ


真乃「ポストカード」


天音「定番ね」


TIPS
イベント毎に新規イラストのものが登場するポストカード


観賞用としては勿論、実際に手紙としても使える


園内にある郵便ポストから投函した場合にはイベント毎に異なるデザインのスタンプを押してもらえるサービス付き


天音「一部ショップで売ってる切手を買えばすぐに出せるわよ」


いつみ「家に手紙を書いて送るってのもいいかもな」

遥「あたしはね~…あっ!こんなのもあるんだね!」スッ


遥「シュシュ!」


いつみ「おっ、遥のポニーテールに合うな」


TIPS
ディズニーランドのオープンから35周年までに登場したイラスト・グッズの写真をランダムにあしらったシュシュ


ベースの色がベージュなので派手過ぎず落ち着いたデザイン


遥「髪を結うのも勿論だけど、こうやって手首に付けるのも可愛いよね!」


天音「あんたそんなに女子力高かったのね」


紗々「遥さんの私服はかなり女子力高めですよ~?」

いつみ「アタシはこれかなー」スッ


いつみ「このストラップセットってやつ」


TIPS
1セットに35周年仕様のミッキー・ミニー・ドナルドダック・チップ&デールの4つのストラップが入ったストラップセット


1人で使い分けるもよし、何人かシェアしてお揃いにするもよし


いつみ「弟達とお揃いで付けるっていうのもいいかなって」


真乃「それは良いですね」


天音「足の臭いお父さんにも何か買ってあげなさいよ」


いつみ「じゃあ親父にはパンツ買ってくかな」


真乃「なぜパンツ」


TIPS
隠れた人気商品、男性用パンツ


トランクスタイプはイベント仕様の物もある

紗々「私はこれですかね~」スッ


紗々「ピクチャープレート~」


TIPS
大きな平皿に35周年のイラストが描かれたもの


食器として使用するものでは無く観賞用のためのもので、立てて飾る為のスタンド付き


高い(5500円)


いつみ「金持ちの家によくあるやつだ」


天音「ピクチャープレートはコレクターズアイテムとして人気が高いわね」


遥「値段もかなり高いけどね」

天音「あとこれ、イベントもののグッズじゃないんだけどオススメよ」スッ


天音「チシャ猫のぬいぐるみ抱き枕」


遥「可愛い!」


TIPS
不思議の国のアリスのチシャ猫がうつ伏せで寝そべったポーズのぬいぐるみ兼抱き枕


全身がタオル地なので肌触りが良く、程よく柔らかいので枕としても優秀


筆者も愛用


天音「これ使って寝ると落ち着くのよ」


いつみ「子供か」


真乃「同タイプのぬいぐるみは他にもあるようですね」


TIPS
現在ディズニーランドで販売中のぬいぐるみ(抱き枕)のラインナップはミッキー、ミニー、ドナルド、スティッチ、サリー、プーさん


キャラクターによって値段やサイズが異なるのでお好みのものを

紗々「抱き枕として使うなら耳や角、帽子の無いチシャ猫かプーさんがオススメですよ~」


真乃「確かに一緒に寝る事を考えると突起のあるものは使い辛そうですね」


遥「じゃああたしはプーさんにしようかな!」


天音「ならあそこから可愛いやつを選んで…って」


椿芽「…」ブツブツ


天音「また居るわよ」


紗々「先ほどのお店では決められなかったんでしょうね~」


いつみ「というより椿芽センパイ1人なの?」


真乃「恐らくですが、パンダ好きを内緒にしたいそうなのでお忍びで来ているのではないかと」


遥「もうみんな知ってるのにね」


天音「Google Playのスクスト2ダウンロードページのゲーム紹介スクショでバラされてるのに今更よね」

このss読みながらガチャチケ使ったら天音のEXR出ましたありがとうございます。
ランドも今度行きます。

>>239
おめでとうございます

天音「じゃあバレないようにコッソリ取ってきなさい」


紗々「そっとしておくのも優しさですからね~」


遥「うん、わかった!」スタスタ


いつみ「大丈夫かな…」


真乃「せめて髪をほどいた方が良いのでは…」


遥「ただいま!」


遥「なんか普通に隣に立っちゃったけどバレなかったよ!」


いつみ「なぜバレない」


紗々「目の前の物しか目に入らなかったんでしょうね~」


天音「それじゃあ、そろそろパレードの場所取りの時間だし、会計を済ませたらコインロッカーに荷物を預けてきましょうか」

~PM3:30~


[クリスタルパレスレストラン前・路上]


天音「さ、ここでパレードが始まるのを待ちましょうか」


いつみ「いや、どこだよ!」


TIPS
シンデレラ城の前にある広場、通称プラザの北北東にあるレストランの前


いつみ「分かりにくいよ!」


天音「すぐ後ろにクリスタルパレスレストランがあって、目の前に花壇の柵がある所よ」


真乃「…あれ?今から見るパレードって指定席の抽選もやってるみたいだけど抽選しないでいいの?」


天音「それなら昼頃に抽選したけど外れたわ」


遥「天音ちゃんツイてないなー」


天音「不幸体質のあんたにだけは言われたくないわよ!」


いつみ「っていうか、いつの間に抽選してたんだよ?」

天音「あぁ、それなら…」スッ


天音「今はスマホで抽選出来るのよ」


いつみ「マジか」


TIPS
一部のショーを観賞する為、或いは良い席で観賞する為には抽選をする必要がある


抽選方法はトゥモローランドにある抽選所に直接行って抽選する方法と、スマホの専用アプリで抽選する方法の2種類がある


なお、どちらの方法でも人数分のパスポートが必要なので注意


天音「時間がある時は抽選所に直接行くのがオススメね」


遥「やっぱり当たる確率が違うの?」


天音「そういうのは無いんだけど、抽選所で席が当たった場合には紙製のチケットが貰えるのよ」


紗々「そういったチケットは思い出になりますから欲しいですよね~」

いつみ「でもさ、どうせ見るならもっと前で見た方がいいんじゃないか?」


いつみ「今日は人も少ないし、最前列の座って見る場所もまだまだ空いてるぞ?」


TIPS
パレード観賞場所の最前列~3列目(場所によって異なる)は立ち見禁止


指定席とは別なので場所取りの必要があるが座って見られる


天音「いえ、むしろ空いているからこそここで見るのよ」


天音「いい?この場所はパレードの通る車道、座って見る歩道、花壇の後ろにあるわよね?」


天音「そしてあたし達は立ち見よね?」


天音「つまり!あたし達とパレードの間を遮る物が無いってわけよ!」


真乃「うーん…そこは最前列で座って見るのと大差無いんじゃないかな?」

天音「…と、思うじゃない?」


天音「でもね、ここと最前列じゃ決定的な差があるのよ」


遥「決定的な差…!?」


天音「視点の高さよ」


TIPS
パレードのフロート(車両)はどれもかなり高さがある


最前列で見ると基本的に見上げる形になるので首がツラい上に、フロートが近付けば近付くほど全体を見る事が出来ない


いつみ「言われてみれば、パレードって横より縦に長い乗り物が多いもんな」


真乃「文字通り盲点でしたね」


紗々「キャラクターを間近で見たい場合や、背の低いお子さんのいる場合は前の方が良いですけどね~」


天音「まぁ、どっちも指定席に比べたら五十歩百歩だから疲れてたら座るのも懸命よ」

天音「…さて、パレードが始まるまで後少しあるから適当にダベって時間を潰しましょうか」


いつみ「ああ、それならさ」


いつみ「テーマランドって全部で7つあるって事だけど残り1つは?」


天音「トゥーンタウンよ」


TIPS
7つあるテーマランドの1つで、ミッキー達が暮らしている街という設定のエリア


ミッキーと一対一で写真が撮れる"ミッキーの家とミート・ミッキー"や各キャラクターの家(キャラクターとは会えない)などがある


天音「まぁ、全体的に低年齢層向けのエリアね」


天音「入り口から一番遠いエリアだし、ショップとレストラン目当てに行くって事も殆ど無いし、親子連れじゃないとわざわざ寄る必要も無いエリアよ」

天音「まぁ、あたしは好きなエリアね」


いつみ「あんだけボロクソに言っておいて!?」


遥「説得力無いよ!?」


天音「ディズニー、特に短編アニメーション時代の世界を再現した、という意味では一番ディズニーらしいエリアなのよ」


天音「別に何度も寄る必要は無いけど」


真乃「貶したいの?褒めたいの?」


天音「そこにある、というだけで価値があるのよ」


天音「わざわざ足を運ぶほどでなくともね」


紗々「その気持ちは分からなくもないですね~」

~PM4:00~


<~♪


遥「音楽が聞こえてきたね!」


天音「そろそろ来るわね」


真乃「天音、今回のパレードはどういうパレードなの?」


天音「ドリーミング・アップ!という、ディズニーランドの開園35周年を記念したパレードよ」


TIPS
ディズニーランドの開園35周年を記念して2018年4月15日から始まったパレード


"夢"をテーマにした13台のフロートに総勢50人以上のキャラクター達が登場する


紗々「今回のパレードで園内初登場のキャラクターが居るのもポイントですね~」

遥「あっ!ミッキー!プルート!」ブンブン!


遥「わぁ!手を振り返してくれたよ!」


TIPS
パレードに登場するキャラクターに手を振ったり呼び掛けたりするとリアクションを返してくれる事がある


コツは恥ずかしがらずオーバーアクションでやる事


いつみ「遥は天然であれだけどな」


天音「こういう時はああいう性格が羨ましく感じるわよね」


天音「あたしぐらいの歳になるとちょっと躊躇しちゃ…」


真乃「全員同い年だよ」


紗々「エテルノに居る分、同級生よりは精神的に老けてますけどね~」


天音「それは言わない約束よ」

TIPS
ミッキーとプルートの乗ったフロートが率いるユニット"夢の世界への入り口"を皮切りに"楽しい夢の世界""ロマンチックな夢の世界""不思議な夢の世界"と様々な夢の世界をテーマにしたユニットが続く


そして最後"永遠に続く夢の世界"のユニットに登場するのが…


天音「オブ…ベイマックスとヒロよ!」


いつみ「今オブリって言いかけたか?」


紗々「似てますけどね~」


TIPS
今回のパレードで園内初登場となるのが映画ベイマックスの主人公の少年、ヒロ・ハマダとその相棒のロボット・ベイマックス


ヒロがベイマックスの背に乗りサンフランソウキョウ(映画の舞台)の空を飛ぶイメージのフロートは全フロートでもトップクラスの高さを誇る

天音「野暮なこと言うけどあんなに高い所に居て怖くないのかしらね」


真乃「そういうのが怖くない人がやってるんだと思うよ?」


紗々「高所恐怖症の人はパレードのキャラクターにはなれないですね~」


いつみ「それはそうとサンフランソウキョウってなんだよ」


天音「サンフランシスコと東京を足して割った感じの街だからサンフランソウキョウだそうよ」


いつみ「ソはどっから来たんだよ!」


天音「知らないわよ!」


TIPS
ベイマックスの舞台は原作では東京だったが映画版ではサンフランソウキョウという架空の街に変更された


ローマ字表記だとSan Fransokyo


遥「サンフラントウキョウじゃダメだったのかな?」


~以下・割愛~

~AM4:30~


いつみ「やっぱディズニーランドの醍醐味といえばパレードだな!」


真乃「ええ、パレードを見ると改めて夢の国に来た事を実感できますね」


真乃「後でパレードのサントラでも買いに…」


遥「しかし時間があっという間に過ぎたよね!」


天音「そうね、楽しい時間ほどあっという間に過ぎるものよ」


天音「じゃあワールドバザールでさっき寄れなかった分の買い物に行こうかしら」


紗々「何かの分野に特化した専門店を見て回りましょう~」

[ホームストア]


天音「まずはここね」


天音「ここは調理雑貨なんかの生活雑貨を中心に揃えたショップよ」


天音「オススメはこの"しゃもじ"ね」スッ


TIPS
ミッキーやミニーなどのキャラクターの手をモチーフにしたしゃもじ


別売の台座を購入することで好きな場所に立たせる事が出来る


いつみ「いや、便利だけどさ」


天音「あとはこの"陶器製なべ敷き"ね」スッ


遥「へぇ!これなべ敷きだったんだ!」


TIPS
薄く平たい陶器に様々なイラストがプリントされたなべ敷き


底はコルク、側面はクッション性の高い縄で覆われているので耐久性が高い


なべ敷きとしては勿論、縄にはフックをかける穴もあるので壁掛け用のインテリアにも

いつみ「まぁ、言われなきゃなべ敷きとは思わない可愛さだな」


天音「イベントやアニバーサリーイヤー仕様のなべ敷きも数多く出ているからコレクターズアイテムとしても人気があるわね」


遥「本当だ!35周年記念のなべ敷きもあるよ!」


TIPS
陶器なので他のグッズと比べてイラストの劣化が少ない


また、なべ敷きという役割上、ゴシゴシと洗う事も少ないので実用品として使っても長く楽しめるのが嬉しい


天音「それゆえに割った時の精神的ダメージは半端ないわ」


真乃「割っちゃったんだ…」


天音「うっかり落としちゃったのよ…」


天音「しかも陶器の面から落ちたから見事に真っ二つよ…」


紗々「形ある物はいつか壊れますから仕方ないですね~」

>>255
時間あっという間に過ぎすぎィ!

>>258
ベイマックスのフロートが登場した以外は例年と比べてショボ…ゲフンゲフン

…控えめだったので書く事が少なかったです

[ハリントンズ・ジュエリー&ウォッチ]


天音「気を取り直して次はここよ」


真乃「見たところ…時計とアクセサリーの専門店かな?」


いつみ「うへぇ、高そうな店…」


天音「そうでもないわよ?」


天音「確かにショーケースに入ったグッズは数万円するような高価なものばかりだけど…」


天音「その他は見た目よりかなりリーズナブルなのよ」


TIPS
アクセサリーは1000円~2000円の低価格帯が中心で、時計も5000円以下からかなり種類が選べる


天音「えっ!こんなオシャレなデザインがこの値段!?…みたいなのが結構あるから気になった物は高そうな物でも値札を見る事ね」


天音「というか見なさい」

天音「あとアクセサリー関係はこっそりと在庫処分セールをしてたりするのよ」


遥「ディズニーランドで在庫処分セールを!?」


TIPS
アクセサリー・アパレル関係のグッズは商品の入れ替わりが激しい為か、こっそりと値引きされている事が多々ある


どれが値引きされているかどうかは値札を見るまで分からないので、とりあえず値札を見る事


紗々「値引きは大体、元の価格の三~五割引ぐらいですのでかなりお得ですよ~」


いつみ「結構がっつり引かれてるのな」


天音「まぁ、ここで売れなかったら他で売れないわけだし仕方ないわよね」


真乃「そういえば園内のグッズって他では売ってないよね」

天音「ってわけで、あたしのオススメは値下げされてるやつね」


天音「それと、この天然石ブレスレットシリーズもオススメよ」スッ


TIPS
ターコイズやヒスイなどの天然石とディズニーキャラクターのチャームがついたブレスレット


キャラクターの主張が激しくないので普段使いも出来る


天音「天然石にはそれぞれ御利益があるから、お守りとして身につけても良いわね」


天音「あたしが選ぶならアラゴナイトって天然石が付いたプーさんのブレスレットかしら」


遥「どんな御利益があるの?」


天音「"人気が出る"」


いつみ「そういうのにすがるようになったら負けだぞ!?」


紗々「というよりもう十分に人気だと思いますけどね~」

[タウンセンター・ファッション]


いつみ「次はグランドエンポーリアムの向かいの店か…ってグランドエンポーリアム凄い混んでるのな」


遥「さっき寄ったコンフェクショナリーって食べ物屋さんも凄い人だかりが出来てるね」


天音「あの2つは品揃えが良いからパレードの後とか凄い混むのよ」


真乃「逆に他のお店はそれほど混んでないよね」


天音「あの2つだけで買い物を済ませられるから、他のショップを寄るのは二度手間って考えの人が多いのよね」


天音「それはそうと、ここはアパレル専門店よ」


TIPS
ディズニーのオシャレ担当、ミニーマウスとデイジーダックがオーナーを務める園内最大のアパレル専門店

>>259
AM4:30なとこやで

>>264
ご指摘ありがとうございます

完全に見落としてましたですよ

>>255
PM4:30で脳内補完よろしくですよ

天音「ディズニープリンセス達のドレスもここで仕立ててるらしいわ(TDL公式HPより)」


真乃「そこは魔法で何とかしてるとかじゃないんだね」


天音「まぁ、ディズニープリンセスの中でも魔法のドレスを着てるのはシンデレラぐらいだし」


天音「それはそうと、ここのオススメはこれね」スッ


天音「法被(はっぴ)よ」


TIPS
花火やキャラクターの顔が全体にあしらわれた法被


薄手のカーディガンとして使うのがオススメ


遥「あたしの私服(4周年記念)みたいに着たらオシャレだね!」


紗々「柄も法被というよりはアロハシャツに近いデザインですから着まわししやすいですよ~」

天音「男性にはこれかしらね」スッ


天音「冷感ポロシャツよ」


TIPS
ミッキーの形をした氷がモザイクパターン状に敷き詰められたデザインのポロシャツ


冷却効果のある素材を使っているので、着ているだけでひんやり涼しい


同タイプのTシャツ版もある


いつみ「へぇ、見た目も涼しげだし良いな!」


紗々「パッと見ではディズニー物と気付き辛いデザインなので男性でも着やすいですよ~」


天音「どちらもこれからの季節にピッタリだからオススメよ」

~PM5:30~


天音「…さて、買い物も済んだしそろそろ夕食の時間ね」


遥「お腹減ったよね!」


いつみ「そういえばガッツリ食べてないもんな」


真乃「間食は多かったですが、しっかりとした食事はしてませんでしたね」


天音「じゃあ夕食はガッツリ食べましょうか」


天音「あんた達は何が食べたい?」


いつみ「やっぱり夕食はご飯食べたいかなー」


遥「わかる!お米食べたいよね!」


遥「でもスパゲッティとかも捨てがたいなぁ」


真乃「今日は全体的にお肉が多かったので、そろそろ野菜も食べたいですね」


紗々「あとはデザートも色々と食べたいですね~」


天音「なら、あそこで決まりね」

[クリスタルパレスレストラン前]


いつみ「さっきパレード見たところの後ろにあるレストランだ」


遥「何のレストランなの?」


天音「ここは園内唯一のブッフェレストランよ」


真乃「食べ放題形式なんだね」


天音「ブッフェよ」


いつみ「つまりバイキングか」


天音「ブッフェだって言ってんでしょうが!」


いつみ「どっちも同じもんだろ!?」


TIPS
園内唯一のブッフェスタイルレストラン


好きなものを好きなだけ食べられるのでガッツリ食べたい時にオススメ


紗々「ちなみにバイキングとブッフェは海外では明確な違いがありますけど、日本国内では食べ放題という意味でしか使われていないので同じものと考えていただいて大丈夫ですよ~」

天音「じゃあ少し並んでるようだしそこの名簿に名前を書いて待ちましょうか」


天音「あ、ちなみにこのレストランも含めた一部のレストランでは時間指定で席の予約が出来るわ」


TIPS
一部のレストランではプライオリティ・シーティングという予約システムがある


インターネットによる事前・当日予約、店頭で直接受け付ける当日予約の三種の方法で受付してくれる


なおインターネットでの受付の際にはクレジットカード番号が必要なので注意


天音「今日みたいに空いてる日は必要無いけど、普段は予約必須だから気をつけなさい」


天音「レストランによっては事前予約分しか受け付けてないところもあって、当日に店頭で門前払いを食らったりするから」

真乃「門前払いを受けたんだ」


天音「ええ、前にブルーバイユー・レストランってところで食べようとしたら、予約分しか受け付けてないからって断られたわ」


天音「今まではそんな事は無かったから完全に油断してたわね」


いつみ「今日は空いてるんだし、そのレストランに行かなくていいのか?」


天音「今日はメンテ期間中で休止してるのよ」


遥「レストランなのに!?」


TIPS
当日はカリブの海賊のメンテ期間中に伴い、カリブの海賊とスペースを共用しているブルーバイユー・レストランも休止していた


紗々「ブルーバイユー・レストランは少しお高めのお店ですが、フレンチのコース料理が美味しいお店なのでオススメですよ~」

~PM6:00~


キャスト「五名でお待ちの杏橋様ー」


天音「あっ、はい」


キャスト「お席までご案内しますねー」


スタスタ


真乃「ん…料理の良い香りが…!」


遥「楽しみだね!」


キャスト「こちらの席へどうぞー」


キャスト「こちらのご利用は初めてでしょうかー?」


天音「いえ、何度か来てます」


キャスト「では今から90分間、7時30分までのお食事となりますー」


キャスト「それではごゆっくりー」ペコリ


紗々「は~い」


いつみ「んじゃ、早速取りに行きますか!」

[クリスタルパレスレストラン・ブッフェコーナー]


天音「お皿はそこに置いてある丸皿か角皿を使いなさい」


真乃「あっ、この角皿、仕切りがあって五つのスペースに区切られてるね」


天音「汁気の多い料理でも味が混ざらないように、という配慮よ」


天音「その分、一皿に盛れる量は少なくなっちゃうけどね」


いつみ「そこで丸皿か」


天音「そうね」


遥「これなら一皿にいっぱい盛れるね!」


天音「だからって食べきれない量を盛るんじゃないわよ?」


遥「うん!分かってるよ!」


紗々「食べ放題とはいえ、食べきれる量を考えて料理を残さないようにするのがマナーですよ~」


天音「じゃあ各自、好きなものを取ったらテーブルに戻るって事で」


四人「はーい」

天音「とりあえず全部を少しずつ取っていきましょう」


天音「ポークソテー、メカジキのオーブン焼き、チキンの煮込み…」ヒョイ


真乃「ん、サラダのコーナーは野菜が充実してますね」


真乃「野菜以外にもサラダ用の薄切りソーセージやツナもあるのは嬉しいですね」ヒョイ


紗々「このおこげはシーフードのあんかけをかけて食べるんですね~」ヒョイ


紗々「麻婆茄子もありますし、洋食以外も食べれるのは良いですよね~」


遥「主食にはライスとパン、他にもスパゲッティやカレー、スープもある!」ヒョイ


遥「ドリアとかピラフもあるし、お腹いっぱいになりそうだね!」


いつみ「こういう時に原価とか考えちゃうのがアタシなんだよなぁ…」


いつみ「あ、ローストポークください」


TIPS
ローストポークはその場で切り立てを提供してくれるスタイル


いつみ「やっぱコレばっかり食べられたら原価割れしちゃうからなのかなぁ」

[テーブル]


天音「ひとまずこんなところかしら」コトン


いつみ「とりあえず今持ってきた分を食べたら次だな」コトン


遥「ねぇ天音ちゃん、飲み物は?」コトン


天音「飲み物も飲み放題よ」


天音「あそこのドリンクコーナーから好きなのを持ってくるのね」


遥「分かった!」


紗々「お待たせしました~」コトン


真乃「お待たせしました」コトン


真乃「これ、紗々さんと一緒に皆さんの分の箸とフォークとスプーンを持ってきました」


天音「あら、気が利くじゃない」


いつみ「そういえばテーブルには食器が無かったな」


遥「お待たせっ!」


天音「じゃあ全員揃った事だし食べましょうか」


五人「いただきます!」

天音「…うん!やっぱりどれも美味しいわね!」モグモグ


天音「ブッフェっていうと普通のレストランより一品一品が劣る店が多いけど、ここはどの料理もクオリティが高いわね」


天音「メインである肉・魚は勿論、付け合わせのグリル野菜も良い味してるわ」


真乃「サラダ用の生野菜も瑞々しくて食感、味ともに良いですね」シャキシャキ


真乃「特にヤングコーンが甘くて美味しいものなので良い素材を使ってるのが分かります」


天音「やっすい食べ放題とかサラダバーのヤングコーンって甘くないわよね」


天音「多分サラダ系の食材でもヤングコーンって原価がかなり高いからだと思うけど、甘いヤングコーンに巡り会えた時は喜びもひとしおだわ」


いつみ「そんなにヤングコーン好きなの?」


TIPS
ヤングコーンが甘くて美味しいレストランは良いレストラン(筆者の経験則に基づく)

紗々「おこげとあんかけという組み合わせを味わえるお店は少ないのでこういった形で提供してくれるのは嬉しいですね~」モグモグ


紗々「味も優しい感じで美味しいです~」


紗々「麻婆茄子さんも辛すぎないので、お子さんや辛いのが苦手な方でも食べられそうなのが良いですね~」


遥「逆にカレーは結構辛めの本格派だね!」モグモグ


遥「でも他のものと食べるならこれぐらいピリッとしてた方が塩梅が効いてていいかな!」


遥「スパゲッティとかグラタンなんかがクリームソースだから一緒に食べると丁度いい感じ!」


遥「あとお米美味しい!」


天音「そこ大事よね」

いつみ「ローストポークっていうと、ローストビーフより格下に感じちゃうけど全然そんな事なかったわ」モグモグ


いつみ「パサッとしてなくてジューシーで柔らかいし油が甘いし」


いつみ「あと近くに置いてあった青じそ風味のソースが合う合う」


いつみ「これが何度でも食べれるっていうんだから凄いよなー」


天音「最近は食べ放題なんかでもローストビーフは1人一皿まで、とか制限されてたりする店が多いのにね」


いつみ「他の料理もどれも美味しいし、原価の事とか気にしたら損だわ」


天音「そうそう、一番大事なのは食事を楽しむ事よ」


天音「というかブッフェの時点で普通のレストランより割高なんだから原価なんか気にするだけ無駄よ」


いつみ「あ、それ言っちゃう?」

天音「じゃあ二回目を持ってこようかしら」ガタッ


いつみ「次は何を食べようかなー」ガタッ


真乃「スパゲッティやスープも良いですね」ガタッ


遥「お肉とかお魚もだけど野菜も食べなきゃだよね!」ガタッ


紗々「次は洋食を攻めてみますかね~」ガタッ

[ブッフェコーナー]


天音「さっき取りきれなかった分を中心に気に入った料理をおかわりして…」


サトカ「おっ」


天音「あっ」


サトカ「これはこれは、プロキオン・プディングの皆さんではありませんか」


サトカ「こんな場所で奇遇ですね」


天音「その言葉、そっくりそのままお返しするわ」


遥「こんばんは!」


サトカ「ええ、こんばんはです」


真乃「澄原さんは何故ここに…?」


サトカ「ええ、実はつばめさ…依頼人と、とあるブツの回収に来たですよ」


いつみ「あー…」


紗々「そういう事だったんですね~」

サトカ「それにこのレストランは首都圏でも数少ない、私が出禁されていない食べ放題レストランなのですよ」


五人「あ~(納得)」


サトカ「…あー…冗談です」


天音「あっ、そうよね…」


真乃「本当の事かと…」


遥「うん…」


サトカ「なぜ皆さん少しガッカリしてるですか」


いつみ「なんかそれぐらい当たり前かと思ってたんで…」


サトカ「おおぅ…なんという逆信頼感…」


紗々「夢の国で夢が壊れましたね~」


サトカ「どれだけ私に夢見てるですか」

天音「っていうか、その皿なんか凄い事になってるわね」


サトカ「ああ、これですか」


サトカ「これは澄原サトカ特製・大盛お子様ランチプレートですよ」ドヤァ


TIPS
ブッフェコーナーの一角には子供に人気の料理が揃ったエリアがある


ハンバーグ、エビフライといった子供は勿論、大人も大好きな料理ばかりなので童心に帰ってお子様ランチ気分で盛ると楽しい


サトカ「ここはハンバーグ、エビフライ、オムライス、スパゲッティ・ナポリタンといったお子様ランチの定番メニューも食べ放題なので一度やってみるですよ」


遥「いいなぁ!」


いつみ「それ凄いやりたい」


真乃「これもある種の夢ですよね」


紗々「大人になると滅多に食べられなくなりますからね~」

サトカ「では私はこれからこれを平らげてくるのでこれで失礼するですよ」


天音「何回"これ"言うのよ」


いつみ「よし、アタシもお子様ランチ作ろう」


天音「さっきの真似したら他が食べられなくなるからほどほどにしなさいよ?」


天音「まだデザートもあるんだし」


遥「そうだ!デザートの分の余裕も作っておかないとだね!」


真乃「先ほどチラッと見ましたがデザートもかなり充実してましたからね」


紗々「食事もまだまだ食べたいですがデザートも楽しみですね~」

~30分後~


[テーブル]


天音「ふぅ…そろそろお腹もいっぱいになりかけてるしデザートに行こうかしら」ガタッ


真乃「そうだね」ガタッ


いつみ「ちょっとキツいけど甘い物は別腹…」ガタッ


天音「あんたは揚げ物食べ過ぎなのよ」


遥「あたしもう一杯カレー食べてくる!」ガタッ


天音「あんたはあんたで凄いわね」


紗々「では私達はデザートを取りに行きましょうか~」ガタッ

[ブッフェコーナー(デザート)]


天音「さて、どれ食べようか迷うわね」


いつみ「アタシはとりあえず重そうなケーキ系は後にして軽そうなムース系を…」


天音「あっ、そのチョコレートムースを食べるのは最後にしておきなさい」


いつみ「?」


TIPS
ミッキーのズボンの形をした板チョコが乗ったチョコレートムース


大きさはショットグラス程度の小さなものなので軽そうに感じるが、生チョコを三倍濃縮したような凄まじい甘さが舌にネットリと絡み付き、揚げ物料理以上の満腹感をもたらす危険なデザート


食後に一口食べると他のものが食べられなくなるレベル


いつみ「危ねぇ!」


天音「でも美味しい事は美味しいのよ」


天音「だから食べるなら最後の最後にしておきなさい」


いつみ「お、おう」

いつみ「じ…じゃあアタシはこの杏仁豆腐から行こうかな」ヒョイ


いつみ「マンゴープリンも入ってて美味しそうだし」


いつみ「あとはこのフルーツカクテルってのもサッパリしてそうだし持ってこっと」ヒョイ


天音「あたしはお腹の余裕がある内にスポンジケーキ系を行っておきたいわね」


天音「ってわけで、ショートケーキ、シュークリーム、ロールケーキね」ヒョイ


真乃「私はスポンジ系よりムースケーキかな」


真乃「キャラメルムースケーキにアップルムースケーキ…抹茶ムースケーキも美味しそうですね」ヒョイ


紗々「私はフルーツから行きますかね~」


紗々「メロンにパイナップルにオレンジ、どれも甘くて美味しそうです~」ヒョイ

[テーブル]


天音「ショートケーキは果物といった具材の無いシンプルなものね」モグモグ


天音「クリームとスポンジだけで勝負した、誤魔化しの無い単純だけど飽きの来ない美味しさだわ」


天音「シュークリームはいわゆるシュー生地よりクッキーに近い生地かしら」モグモグ


天音「スポンジとはまた一味違った食感と香ばしさのある味わいよ」


天音「で、ロールケーキだけどまず注目すべきはその見た目ね」


天音「モンスターズ・インクのサリーをイメージした青色のスポンジ生地に紫色の斑点模様がついたビジュアルは可愛いの一言だわ」


天音「味は見た目に劣らずのインパクトがある杏仁豆腐風味ね」


天音「生地も普通のスポンジケーキと比べてもっちりとしているから、味も相まってケーキというよりは餅系のスイーツみたいな…」


いつみ「食レポ長いな!」

真乃「キャラメルムースケーキは甘さとほろ苦さのバランスが絶妙ですね」モグモグ


真乃「アップルムースケーキもリンゴの甘味が良く出ていて美味しいです」


真乃「抹茶ムースケーキもそうですが、スポンジの無い分、ブッフェの食後のデザートとしてはサッパリ目でいいですね」


いつみ「杏仁豆腐もサッパリしてていいぞ!」モグモグ


いつみ「もう胃の中の油物が全部浄化されるよね」


いつみ「サッパリしてるだけじゃなくてマンゴープリンも入ってるから甘さもちゃんと味わえるのがいいな」


いつみ「フルーツカクテルは…いわゆるフルーツポンチ的なやつだな」モグモグ


いつみ「フルーツもシロップも甘いし、疲れた身体にガンガン糖分が補給される感じだわ」

紗々「フルーツカクテルも良いですが、私的には生のフルーツですかね~」


紗々「パイナップルとオレンジはどちらも完熟していて甘いです~」モグモグ


紗々「メロンも果肉が緑色の方のメロンですが、果肉のオレンジ色な夕張メロンタイプとは一味違った甘さで美味しいですよ~」


いつみ「なんかメロンってオレンジの方が甘く見えるけど、いい店のメロンって大概は緑の方だよなー」


遥「えっとね、カレーも美味しいよ!」


天音「知ってるわよ」


遥「じゃああたしもデザート取ってくるね!」ガタッ


真乃「まだ食べられるんですね…」


天音「あいつの胃袋どうなってんのかしら」


いつみ「なんか食べた瞬間から消化されてそうだよな」

遥「ただいま!」コトン


遥「とりあえず美味しそうなの全部持ってきたよ!」


いつみ「おー、おかえりって…お前それは…!」


遥「これ可愛いよねー!ミッキーのズボンが乗ってるんだよ!」


真乃「確かに可愛いです…可愛いですが…」


天音「遥、悪い事は言わないからそのチョコレートムースは一番最後に全員で五等分して食べましょう」


遥「ええっ!?こんなにちっちゃいのに!?」


紗々「何事も見た目だけでは推し測れないものなんですよ~」


遥「どゆこと!?」


天音「簡単に言うと、それを1人で食べたら悶え苦しむわよ」


遥「どゆこと!?」

~20分後~


いつみ「はー、食べた食べた」


真乃「お腹いっぱいになりましたね」


紗々「お食事もデザートも満足です~」


天音「あとはこのチョコレートムースを処理するだけね」


遥「処理って」


天音「じゃあ全員スプーンで5分の1ずつ取って、せーので食べましょう」


天音「じゃないと遅れた人が食べづらいから」


遥「そこまでキツいの!?」


天音「全員スプーンは持ったわね?」


四人「…」コクン


五人「せーの」パクッ


五人「…」モグッ


五人「~ッッッ!」

いつみ「あぁ~…キッツいなコレ!」


いつみ「いや、美味しいよ!?美味しいけどさ!?」


いつみ「ここまで甘ったるいとは思わないじゃん!?」


天音「クソ甘いわよね」


真乃「確かに甘いけどクソとか言わない」


天音「美味しいんだけど甘過ぎて喉が飲み込むのを拒否するのよ」


遥「味は美味しいんだけどさ、これ身体に悪いんじゃないかなってぐらい甘いもんね」


紗々「これを一個食べたら血糖値が10ぐらい上がりそうですよね~」


真乃「そんなに簡単には上がりませんよ…多分」


TIPS
甘くて美味しくて、そしてとにかく重いスーパーヘビー級デザート


覚悟して食べる事


天音「…ちょっとウーロン茶取ってくるわ」ガタッ


いつみ「あ、アタシも…」ガタッ

~10分後~


天音「…さて、もう色々な意味で限界だしそろそろ出ましょうか」


天音「幸い、取ってきた料理はギリギリ完食出来たところだし」


真乃「もう飲み物も入らないぐらいギリギリだよね」


いつみ「甘い物は別腹っていうけど、別腹もいっぱいだもんな」


遥「でもレストランを出たらどうしようか?」


天音「そうね、今の時間だと…」


天音「もうすぐ夜のパレードの時間だし、どこかで場所取りでもして待ちましょうか」


紗々「食べたばかりですし、その方がありがたいですね~」


いつみ「んじゃ、行きますか」ガタッ


いつみ「うっ…立ち上がると身体が重いな…」


天音「明日の朝、体重計に乗るのが怖いわね…」

[クリスタルパレスレストラン前]


~PM7:10~


天音「もう動くのも面倒だし、昼に見たところでいいわよね?」


天音「ちょうど人も居ないし」


いつみ「こっちもその方が助かるわ」


天音「さて、パレードが始まるのは7:30だから…」


天音「ここにくるまでは30分ぐらいあるわね」


天音「パレードの後はどこも人でごった返すから、トイレとか買い物なんかの用事があったら今の内に行っておきなさいよ?」


遥「じゃあ、あたしポップコーン買ってくる!」


真乃「まだ食べるんですか!?」


遥「行ってきまーす!」


紗々「お気をつけて~」


天音「あの胃袋のキャパシティは羨ましいわね」

~5分後~


遥「たっだいまー!」


天音「あら、早かったじゃない」


遥「だってすぐ近くだもん」ユビサシ


いつみ「あ、本当だ」


真乃「何味のポップコーンを買ってきたんですか?」


遥「えっとね、しょうゆバター味!」カパッ


いつみ「あっ、お腹いっぱいなのにバターの良い匂いが…」


TIPS
クリスタルパレスレストランのすぐ近く、ザ・ガゼーボというレストランの横にあるポップコーンワゴンではしょうゆバター味を販売中


甘い系のポップコーンとは一味違った甘じょっぱい、どこか懐かしい味


遥「やっぱり甘いものを食べた後はしょっぱいものだよね!」


天音「食べる余裕があればだけど」


紗々「魅力的ですがお腹いっぱいですよね~」


真乃「ええ、満腹です」


いつみ「残念だけどなー」

~さらに5分後~


天音「やっぱここのポップコーンは美味しいわね」バリボリ


天音「映画館とかのも嫌いじゃないけどポップコーンといったらここのよね」


いつみ「回転率が良いからいつでも出来立てが食べられるってのも良いよなー」バリボリ


真乃「フレーバーも提供される時に上からかけるタイプではなく、ストックの段階で味付けされているので味にバラツキが無いのも良いですね」バリボリ


紗々「どこを食べても美味しいですよね~」バリボリ


遥「みんな結構余裕あったね!?」バリボリ


天音「もう限界よ」バリボリ


遥「天音ちゃん!?言ってる事とやってる事がおかしいよ!?」

~PM7:35~


パッ…


遥「あっ、周りの街灯が消えちゃったよ?」


天音「そろそろ来るわね」


<デューン…


<テッテレッレー テレレレン テレレテッテテー♪


<…Ladies and gentlemen boys and girls…


真乃「このレトロフューチャーなイントロと合成音声のようなアナウンスはワクワクしますね」


TIPS
誰しもが一度は聞いた事のあるイントロから始まるのは、ディズニーランドの夜のパレードの定番、エレクトリカルパレード・ドリームライツ


実は公演がスタートした2001年から現在までの間に少しずつリニューアルしていたりする


天音「最近だと去年の夏頃にリニューアルしてアナ雪のフロートなんかが増えたわね」


真乃「最近…?」

<…Tokyo Disneyland…Electrical Parade… Dreamlights


<デーンデーン デーンデーン♪


<ズンチャズンチャ ズンチャズンチャ♪


遥「この徐々に盛り上がっていく感じがテンションあがるよね!」


紗々「これまでの疲れも忘れちゃいますよね~」


<テンテレテンテン テンテレテレテレ テンテレ テレレレレレレンレン♪


<テーテテ テンテンテン テレレンテレレン テレレレレン♪


TIPS
歌詞が無いので文字に起こしずらい


いつみ「口で言う分には簡単なんだけどなー」

ブルーフェアリー「…welcome welcome」


遥「おっきな妖精さんだ!」


紗々「ブルーフェアリーさんですよ~」


TIPS
パレードの先陣を切るのは青いドレスと巨大な青い羽がきらびやかなブルーフェアリーのフロート


ブルーフェアリー「Hello dear have you been a good little boy?」


いつみ「はい?」


TIPS
一部のキャラクターを除いたほとんどのキャラクターのセリフは英語


とはいえ大半のセリフが"素敵な夜ですね"程度の事しか言っていないので、意味なんて分からなくても問題ナッシングですわ(ノエル談)


真乃「まぁ、雰囲気で楽しめますから」


遥「うぇるかむ、までは分かったんだけどね」


天音「それぐらいなら誰だって分かるわよ」

グーフィー「みんな~!楽しんでるか~い!」


TIPS
ブルーフェアリーに続けて登場するのはグーフィーが運転する機関車のフロート


機関車の後にはミッキーとミニーの乗るフロートが連結している


天音「ちなみに短編アニメーション時代からグーフィーは運転役が多いわ」


真乃「謎の信頼感」


紗々「他にもメインキャラクターの中で唯一の子持ちだったり、ああ見えてちゃんとしてるんですよ~」


いつみ「子供いたのかよ!?」


TIPS
グーフィーにはマックスという名の息子がいる


マックスはダンスと音楽とスケボーが好きな今時の男の子で、それ系のパレードやショーにも良く登場する


なお母親は未登場の為、安否不明


遥「設定に闇があるよ!?」

ピート「I'm Pete, and this is my friend, Elliott!」


いつみ「なんて言ってるか分かんないけど、いぇーい!」


エリオット<プシュー


天音「今日も鼻息が荒いわね」


遥「鼻息というより煙出てるよ?」


真乃「しかし見覚えの無いキャラクター達ですよね」


天音「まぁ、マイナーよね」


TIPS
グーフィーの機関車から三台後に来るのが、"ピートとドラゴン"のフロート


少年"ピート"が親友の、巨大だか心優しきドラゴン"エリオット"の手にちょこんと座る姿が微笑ましい


ちなみに日本での原作知名度はほぼ皆無なので、パレードのオリジナルキャラクターだと思われがち


紗々「実写リメイク版もあまり話題になりませんでしたからね~」

ジーニー「はぁ~い!みなさんおっ待たせしましたー!」


ジーニー「今夜はジーニーの特別な魔法で楽しんでいってね~!」


いつみ「テンションが悠水センパイと一緒」


天音「沙島悠水もジーニーをリスペクトしてるのかもしれないわね」


TIPS
パレードの中盤に来るのが映画・アラジンの世界観のフロート


映画の劇中歌、フレンド・ライク・ミーにのせて、次々と身体の模様や服が代わるジーニーのフロートは一見の価値あり


遥「おおぉ!目がチカチカするよ!」


真乃「これは凄いですね!本当に魔法で姿が変わっているようです!」


紗々「全部で20パターンぐらいの変身があるそうですよ~」

アナ「how beautiful!」


エルサ「Let it go~♪let it go~♪」


遥「氷のお城がキラキラしてる!」


紗々「全部キレイですけど本当にキレイですよね~」


TIPS
パレードの終盤に登場するのが、大きな氷の城を模したアナと雪の女王のフロート


少しも寒くないわ~♪でお馴染みの名曲、let it goに合わせて氷の魔法を披露してフロートを輝かせてくれる


いつみ「ありの~ままの~姿見せるのよぉ~♪」スッ(猫と戯れる天音の写真)


天音「なに撮ってんのよ!?」


真乃「ありの~ままの~自分になるのぉ~♪」スッ(伊緒にツンデレる天音の写真)


天音「いつ撮ったの!?」


~以下・割愛~

~PM8:10~


いつみ「いやぁ、エレクトリカルパレードは良いねぇ」


いつみ「もう良いとしか言えない」


天音「もうなんというか良いわよねぇ」


天音「何が良いって良いものは良いのよ」


TIPS
エレクトリカルパレード・ドリームライツは良い


真乃「語彙力」


遥「キレイだったよね!」


天音「キレイだったわねぇ」


紗々「キレイでしたね~」


いつみ「キレイだったなー」


真乃「確かに素晴らしかったですが、皆さん現実に戻ってきてください」

天音「さて、良い時間だし、そろそろ帰ろうかしら」


紗々「名残惜しいですけど夜もだいぶ更けましたからね~」


いつみ「明日は学校だもんな」


真乃「それに家まで帰る時間を考えるとそろそろ園内から出ないと遅くなってしまいますからね」


天音「じゃあ帰る…その前に、あと1ヶ所だけ寄ってってもいいかしら?」


天音「最後に買いたいものがあるのよ」


遥「お土産ならもう買ったよね?それにお店はどこもパレードを見た人達で混んでそうだけど…」


天音「いえ、むしろこの時間だからこそ寄りたい所があるのよ」


天音「まぁ、ついてきなさい」

[スウィートハート・カフェ]


天音「ここに入るわよ」


いつみ「ここは…おっ!パン屋か!」


遥「天音ちゃんお腹すいちゃったの?」


天音「いえ、ここで買うのはお土産用のパンよ」


真乃「パンのお土産…?」


TIPS
ワールドバザールの外側にあるパン屋、スウィート・ハート・カフェ


様々な種類のパン・デニッシュ・パイを開園直後から閉園間際まで販売中


園内で食べれるのは勿論だが、持ち帰り用の袋も用意してくれるのでお土産としてテイクアウトも出来る


天音「ちなみにこの時間だと混むから、パンなんかが絶えず新しいのが出てきていいのよ」


紗々「さながらパンのわんこそば状態ですね~」

天音「じゃあ各自トレーとトングを持って好きなのを選びましょう」カチカチ


遥「いっぱい種類があって迷っちゃうね!」


真乃「天音のオススメは?」


天音「そうね、これだけは食べて欲しいっていうのはこれね」ヒョイ


天音「クロワッサンよ」


TIPS
バターの芳醇な香りとサクサクとした食感が口当たりの良いクロワッサン(200円)


味、大きさ、値段、どれをとっても非の打ち所の無いこの店のエース


天音「同じ価格帯で、ここのクオリティを越えるクロワッサンには出会った事が無いわね」


いつみ「そこまで言われると食べたくなるな」ヒョイ


紗々「ちなみに一晩おくとふんわり柔らかな食感になるので、翌朝食べるのにもオススメですよ~」


天音「サクサクで食べたい時はトースターで温めるとサクサク感が復活するわ」

<ほほぅ、クロワッサンをお選ぶになるとは流石天音さん…


天音「その声は…!?」


サトカ「あ、ども、先ほどぶりの澄原サトカです」ペコリ


天音「って、あんたかい!」


サトカ「ここでお土産のパンを買うのが今日のハイライトですよ」


遥「ハイライトなんだ」


サトカ「ええ、ここのパンが食べたいが為にディズニーランドへ来たと言っても過言ではないですよ」


いつみ「つば…依頼人さんは?」


サトカ「もう先に帰ったですよ」


真乃「では1人で残ってまでパンを買いに…?」


紗々「澄原さんらしいですね~」

サトカ「それはそうと、ここのオススメはクロワッサンだけではありません」


サトカ「私のオススメはこちらですね」ヒョイ


サトカ「カレーパンですよ」


天音「でしょうね」


TIPS
通常の揚げカレーパンではなく焼きカレーパンなので、揚げたものより油っぽくないのが特徴


カレー部分は意外とスパイシーな本格派


サトカ「ビジュアルも丸ではなくコッペパンのような楕円形なので、カレーパンという概念を打ち破る意欲作ですよ」


サトカ「きっと商品開発担当には熱心なカレーパン信者が…」


遥「きっと作ってる人はそこまでカレーパンの概念とか考えてないと思う」


紗々「とはいえ美味しそうですね~」

サトカ「他にはこちらのパンも美味しかったですね」ヒョイ


サトカ「ライスブレッド(あん)ですよ」


真乃「美味しかったって事はもう食べたんですか」


サトカ「ええ、朝食にいただきました」


TIPS
米粉を使った生地で作られたあんパン


犬用オヤツの骨のような形が可愛い


小麦粉のパンよりモチモチとした食感が甘さ控えめなつぶあんと合う


夕依「つぶあんパンと聞いて」ヌッ


いつみ「うおっ!?」


天音「どこから出てきたのよ!?」


夕依「そんな些細な事より今はつぶあんの話をいたしましょう」


紗々「些細な事ではないですね~」

夕依「そもそもつぶあんは~…つぶあんであるからして~…つぶあんたらしめる~…」ウンタラカンタラ


いつみ「あっ、もうつぶあんの良さは分かりましたんで…」


夕依「それは何よりです」


夕依「では私はこのライスブレッド(つぶあん)を買って帰ります」


天音「勝手に"つぶ"付けてんじゃないわよ」


真乃「今頃ミラの皆さんは大騒ぎしているんじゃないでしょうか…?」


遥「軽くパニックだろうね」


いつみ「果たして今日中に帰れるのか」


サトカ「あー…それは難しいでしょうね」


サトカ「もう会計を済まして消えましたから」


天音「早いわね!?」

[スウィートハート・カフェ前]


サトカ「では私もこれで失礼します」


サトカ「早く帰ってこのパンを食べなくてはならないので」


いつみ「帰って食べるんですか!?」


遥「それなら今ここで食べたらいいじゃないかな?」


サトカ「いえ、帰って家で食べるパンはここで食べるのとはまた違う味わいがあるですよ」


天音「分かる」コクン


真乃「分かるんだ」


サトカ「ではまたエテルノでお会いしましょう」


紗々「お気をつけて~」

~PM8:25~


天音「じゃああたし達も帰りましょうか」


天音「…と思ったけど、もうちょっとで花火のショーが始まるわね」


天音「せっかくだし見てから帰りましょう」


遥「やった!」


真乃「花火を見るのは久しぶりですね」


いつみ「まだ5月だもんなー」


紗々「花火までは後5分ほどですので近くに屋根と木の無い場所まで移動しましょう~」

~PM8:30~


[パートナーズ像前]


TIPS
ワールドバザールとプラザの間にあるミッキーマウスとウォルト・ディズニーの銅像、パートナーズ像


ミッキーの誕生65周年を記念して作られたもの(日本にあるものはレプリカ版でオリジナル版はアメリカのディズニーランドにある)


<~♪


ヒュー…


ドパーン!


天音「花火ってキレイよねぇ」


真乃「音楽もいいよね」


TIPS
35周年のテーマソングにのせて花火が夜空を彩るナイトショー、ブランニュードリーム


1日の締めくくりにふさわしい派手で繊細な花火が美しい


遥「たーまやー!」


紗々「か~ぎや~!」


<ワカツキヤ~!


いつみ「なんか違うの聞こえた」


~以下・割愛~

[コインロッカーでお土産を回収後・帰路]


~PM9:00~


天音「あぁ~…楽しかったわねぇ~…」


天音「明日から現実が待ってるかと思うとツラいわぁ~…」


天音「あぁ~…帰りたくないわねぇ~…」ズーン…


真乃「早くもディズニーロスに…」


遥「しっかし楽しかったよね!またみんなで来たいね!」


紗々「そうですね~クリスマスとかにも来たいですよね~」


天音「クリスマス…!?」ピクッ


いつみ「おっ、立ち直った」


天音「クリスマスのディズニーランドとかシーはねぇ、本当に良いのよ」


天音「あぁ、もう早く冬にならないかしら」


いつみ「まだ初夏だよ!」


天音「クリスマスもこの5人…いやフィフス・フォースの全員で行きたいわね!」

天音「まぁ、夜木沼伊緒だけは誘わないけど」


真乃「ダメだよ!?」


遥「伊緒センパイも誘ってあげようよ!?」


紗々「さすがに伊緒さんだけ仲間外れは無いですね~」


いつみ「お前そういうとこ本当に直せよな!?」


天音「はんっ、誰に何を言われようとあたしはあたしの道を行くだけよ」


天音「そう…ハートの女王(不思議の国のアリス)のようにね」


いつみ「悪役じゃねぇか!」


END

ようやく完結しました

約2ヶ月という長い間、お付き合いありがとうございました

いよいよ明日、7月10日よりディズニーランドでは夏祭りイベント&新ナイトショーの"Celebrate! Tokyo Disneyland"がスタートします

夏休みはディズニーへGO!

鬼のように混んでるけどね!

ではまた!


※関連SS

ディズニーシー×バンドリSS(これも長い)

友希那「ジェラトーニ可愛い」紗夜「マックスの方が可愛いですが」
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=338043

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