【FGO】番外亜種特異点 幕末 (69)

「我らは官軍なり、畏れ多くも天皇陛下の尖兵である」

「これなる錦旗に弓を引けば汝らは賊軍ぞ、おとなしく降伏せよ!」

何が官軍か、我らが賊軍じゃと……?御門に矢玉を撃ち込み賊軍となったのは貴様らだろう。

だが、周りの奴らはそのようなことは思わぬか。気概の違いかここで退けば士道不覚悟などと

言ったところで、もはや逃散した者どもは戻るまい。ならばワシはワシが出来ることをするだけのことよ。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1525605824


ダヴィンチ「新たな特異点? 魔人柱はすべてもういなくなったんじゃないか?」

カルデア職員「はい、今までのものと比べればはるかに小さなものですがこれは間違いありません」

ダヴィンチ「まったく、これじゃあ撤収の準備もできたもんじゃない」

カルデア職員「どうしますか?」

ダヴィンチ「放っておくわけにもいかないだろう、至急招集をかけてくれ」

――

ダヴィンチ「やあマスターお疲れのところすまないがまた厄介ごとだ

『厄介ごと?』

ダヴィンチ「そうだ、これを見てほしい。新たな亜種特異点が発見された」

『魔人柱はすべていなくなったのでは?』

ダヴィンチ「逃亡した4体はすべて撃破したはずさ。それは間違いない」

ダヴィンチ「今までのものと違って反応も極小、実際天才である私にもどういうことかわからないのが実情さ」

マシュ「申し訳ありません。遅くなりました」

ダヴィンチ「ああ、マスターもさっき来たところだ」

ダヴィンチ「もう少し具体的なデータが出てから呼びたかったんだけど」

ダヴィンチ「国連の目もあるからね。バレないようにこっそりとレイシフトを手配するのも大変でね」

マシュ「あの、バレないようにというのは可能なのですか?」

ダヴィンチ「うむ、反応が極めて小さい特異点だ。調査の名目でもなんでも後からごまかしは利かせて見せるさ」

ダヴィンチ「だが、その分準備不足にもなりかねないがね」

ダヴィンチ「そのうえ規模が小さくて安定していないものでね、レイシフトを行うにしてもタイミングを図らないといけないのさ」

カルデア職員「次回レイシフト可能時刻は推定でおよそ20分後です」

ダヴィンチ「と、いうわけなんだが……」

柳生「同行できるものが少ないようだな?」

お栄「そもそも人選の基準がわからねぇ」

ダヴィンチ「あぁ、それは場所が1869年の日本……当時はまだ江戸と呼ばれていた場所だからだよ」

お栄「江戸かぁ、といってもその年代ならもっと適任がいそうなもんじゃねぇのけぇ?」

ダヴィンチ「その適任二人が見当たらないのだから仕方がないんだ、時代は違えど土地勘という意味でも適任だと思う」

マシュ「見当たらない?」

『もしかして』

ダヴィンチ「そのもしかしてだと思う」

カルデア職員「特異点反応増大、予想より早いぞ……」

ダヴィンチ「どうやらゆっくり話している時間はなさそうだ。急ですまないが、おねがいできるかな?」

『いつものことだし、しょうがないね』

お栄「ちょっと納得できねぇがしかたがねぇな」

柳生「これも運命だ仕方あるまい」


鷹……いや、トンビが鳴いている……

『田園風景……?』

マシュ「レイシフトを確認……目標の位置よりややずれたようです』

『それより、二人は?』

カルデア職員「同行サーヴァント確認できません」

ダヴィンチ「何!?一体何があった?」

カルデア職員「想定地点よりも位置も異なります。原因は不明です」

ダヴィンチ「不明で済むか!こんな状況で襲われたらひとたまりもないぞ」

???「ずいぶん騒がしいのぉ、こんな何もないところで何をやっておるのだ?」

『!?』

???「驚かせてすまなんだな、しかしお主変わった格好をしておるな」

???「毛唐じゃワシの言葉はわからんか……しかし斯様なところに一人とはどうしたものか」

『あの、言葉はわかります』

???「ほうか、ワシは山口二郎という。お主名は?」

『○○です』

山口「ふむ、名を聞いたところで何をするでもないがの」

『ところでここは……江戸……ですか?』

山口「何を言うておるか、ここは江戸よりはずれの多摩の片田舎よ」

山口「江戸の用があるのならばワシも用を済ませ戻るところじゃついてきてもよいぞ……ところで」

『?』

山口「その物騒な連中はお主のツレか?」

山口「ほうか、じゃあワシの客かの」

―――――――――――――――――――

山口「ふうむ、こんなところか。まだ息のあるのもおるじゃろう。ワシは器用じゃが慈悲はないぞ」

『あまり殺しは……』

山口「ふん、そんなことを言う間に退いていきよる。所詮人なんぞ血の詰まった糞袋にすぎん」

山口「それに、ワシのおかげで命拾いしたのだ嫌ならついてこんでもよいぞ」

ダヴィンチ「自分の身を守るサーヴァントもおらず、目的地もわからないとなれば」

ダヴィンチ「不服かもしれないが、ついていくほかなさそうだね」

山口「なんだコレは」

ダヴィンチ「ああ、あまり気にしないでくれたまえちょっとした通信さ」

山口「人が透明になって見えるものを気にせずなどおれるか」

ダヴィンチ「仕方ない、彼しか頼れる人物は今はいないからね簡単に事情を説明しよう」

さわりの投下は終了。ちゃんと酉ついてないね……。
FGOそのものの世界線とはちょっと違うパラレルだと思っていただければ幸いです。
キャラ崩壊すると思うのでオリジナル多め

戦闘したなら牙突で誰か判りそうなもんだけど

期待

酉これであってたっけ・・・?投下開始します

酉これか

山口「毛唐の言葉はよくはわからぬが、大方の事情は分かった」

山口「しかし、今の江戸はお主らの言うような場所ではない」

『というと?』

山口「確かに、戦はあった。じゃが勝ったのは幕府方じゃ、長州は敗れ薩摩は幕府方についた」

ダヴィンチ「なるほど、つまりそこで大きく歯車が狂ったわけだ」

山口「そうは言うても初めは薩長連合と会津方との戦であったことには間違いない」

山口「西郷隆盛が軍を率いて江戸にくるまではな」

山口「今やヤツも幕府方……いや、江戸新政府の頭目じゃからな。長州と手を結んだあとにまた江戸方へ付くなど節操のないやつじゃ」

ダヴィンチ「じゃあ未だに江戸と長州で内戦中というわけかい?」

山口「いや、すでに長州の主だったものは捕らえられ戦は終わっておるよ」

山口「ただし、江戸新政府が仕切る江戸は過去と比べ窮屈なものとなっておるがの
   それは明日に江戸が近くに見えてくればいやでもわかろう」

山口「そのような顔をするな。速足でも江戸までは1日はかかる。とりあえずは目的地に着くことを考えよ」

――翌朝――

山口「起きたか。まずは朝餉じゃ。死にそうな顔をしおってシャキっとせんか」

『山口さんは、江戸についたら別れるんですよね?』

山口「あぁ、ワシとて家もあれば家族もある身じゃからな。じゃが、さあばんととやらには心当たりがある」

『心当たり?』

山口「さほど付き合いも古くはないがの、最近居ついた毛唐がそのようなことを言って居る店があってな」

山口「なんとも都合の良いことかとは思う。それにさあばんととやらは江戸方のマトにもなっておるようだしの」

ダヴィンチ「情勢がなかなかつかみづらくはあるが、今の話を聞いている段階では平和そうではないか」

山口「平和か……たしかに、狼藉者が現れれば旧幕府の狗やら何やらが瞬きする間にひっとらえる」

山口「それが平和というのであれば間違いではなかろうよ」

山口「じゃが、何かをすれば捕らえられるという恐怖と表裏一体の平和だ……さて、では行くとするか」


山口「見えてきた……あれが、江戸の街並みよ」

『あれ……何か違和感が』

山口「違和感?あぁ、アレのことか。なに、民草にはもう見慣れたものじゃ」

山口「宙に浮いておるの理屈はわからんが……函館より来たりし五稜郭アレが江戸新政府の根城よ」


―――――――――――――――――

公家風の男「人理を守護せしものが現れたか」

洋装の男「ドウヤラ先兵ハ斬ラレタヨウデースネ」

公家風の男「ライダー、もう少し普通にしゃべることができんのか」

幕末のライダー「オーゥソーリーソーリー、ヤッパリキャラ作りは大事デスヨキャスター」

幕末のキャスター「まぁ良い。ヤツらの居場所など直にわかろうのぉ?セイバー?」

幕末のセイバー「はい、今拙者も含め見回りを強化しとりあんす」

幕末のセイバー「他のサーヴァント様のお力も借りる必要はござりあんせん、したらば……」

幕末のキャスター「よい、ことがうまく運べばいままでの五倍はずもう」

幕末のセイバー「おもさげながんす。では拙者はこれにて」

幕末のライダー「全く、武士トイウモノは金銭に執着シナイノデハ無カッタノ!?」

幕末のライダー「ネェ?ミスタ土方?」

土方「…………」ギロッ

幕末のライダー「オーゥ、無念ガ晴レタ世界に居るノーニ愛想の無い人デースネ」

土方(俺はただ……俺達の理想を取り戻したいだけだ。誰がこんな事……)

山口「さて、ワシはここまでじゃ」

『ここは……?』

山口「顔見知りの店じゃ、大店というわけではないが食うには困らんだろう」

店主「これはさ……山口様いらっしゃいませ」

山口「急に訪ねてすまんな、少し頼みがあってな」

店主「山口様の頼みとあっては聞かぬわけにはいきますまい、そちらの方のことですかな?」

山口「察しがよくて助かる。さあばんとを探しておるそうだ」

店主「なんと……それならばお二階におあがりなせぇ。申し遅れました、稗田利八と申します」

稗田「さ、歩き詰めでお疲れでしょうがおあがりなせぇ」

山口「では、ワシはこれでな」

『ありがとうございました』

山口「たまには気まぐれもよいものじゃな」


稗田「ちょいと失礼するよ……」

???「あぁ、もう夕飯の時間かい?」

稗田「いえ、そうじゃないんだがねあんたに尋ね人だよ」

???「尋ね人?俺にか?」

???「なんだ、こんなやつ知らんぞ」

稗田「そうお言いなさんな、さあばんとを探して尋ねられたそうだ」

???「はーんなるほど。あんたが件のマスターってわけかい。すまないリハチ外してくれ」

稗田「はいはい、夕飯は二人分でいいね?」

???「頼むぜ」

『どうして自分のことを?』

???「聖杯ってのは、必要な情報を教えてくれるらしいじゃねぇか。だからな、そのわかるのさ
    といっても、自分がなぜこんなところに呼び出されてはぐれになったかはわからんがね」

???「っと、自己紹介がまだだったな俺はハインリッヒ・レーマン・ヴィブロックという」

ヴィブロック「どういうわけ全く事情はつかめていないが、ここは本来あるべき姿をしていないというのはわかる」

『自分もそのためにここに来た、何が起きているのかはしっている?』

ヴィブロック「何を企んでいるかまではわからんね、ただサーヴァントは歴史を変えようとしている」

ヴィブロック「そして、俺のようなはぐれと政府についているサーヴァントには違いがある」

『違い?』

ヴィブロック「そう、俺みたいなのを"こちら側"とした場合に"あちら側"には強い無念があるってことさ」

『無念……』

ヴィブロック「俺にだって未練や無念が全くないといえば嘘になる。だが、俺は一般的には天寿を全うした」

ヴィブロック「あとは、はぐれもこの街に紛れている奴がいる。だから何人が喚ばれたのかはわからない」

ヴィブロック「少なくともサーヴァントらしきヤツは二人見かけたことがある」

稗田「お話の途中ですまないね、夕飯だよ」

ヴィブロック「リハチ、いつもすまないな。何の役にも立たないというのに」

稗田「なぁに、異国の話はそれなりにいつも楽しませてもらってるよ。私が今ここに居られるのも助けられたからさ」

稗田「こんな半欠けの顔でもすいてくれる女房もいる。困ったときは助け合うのが仏様の教えさね」

ヴィブロック「すまないな、俺はクリスチャンだからブッダには詳しくない」

稗田「細かいことは気になさるな、冷めないうちにおあがりよ。あとは、土産話があればご相伴にあずかりたいってとこだね」

ヴィブロック「そうさな、そこの御仁はすごい話があるかもしれんぞ?」

投下終了。酉は毎回入れないといけない仕様なんですね。



ヴィレンブロックとはまた絶妙というか微妙というか各所にギリギリ怒られない範囲を攻めた結果というか
デーニッツやオットーより知名度には劣るが一応題材にした小説もあるから鯖として呼べるんじゃないかってギリギリの範囲で、ほんとに実装されたらwiki知識だけ得た奴らがTwitterで「型月はナチ擁護した!!」って騒いで炎上するだろうなぁって鯖

乙です
なるほどオリ鯖が出てくるのか
調べてみたらライダーになるのかな?
今後の展開楽しみ

ぐだの性別決めたほうがやりやすそうなので直近で
男か女かだけ誰かきめておくんなまし↓

女の子

ぐだ男

これより投下を開始します

ヴィレンブロック「さて、リハチもいるがお前さんが必要なことはまだ聞けていないって顔だな」

ヴィレンブロック「聖杯からの知識でわかるさ、確かにあの要塞は異様だがこれだけでは特異点たる理由が薄い」

ヴィレンブロック「アレさえ除けばただの歴史のifだからな」

稗田「たしかに、空に浮かぶ島ってなぁヘンだがそれも私らにしてみればもはや日常ですからね」

ヴィレンブロック「リハチはこの日常に慣れてしまったかもしれないが、日々新選組と呼ばれる連中や
         そのほかごちゃごちゃした連中が見回っている」

ヴィレンブロック「これだけなら、普通のことだ。だが、この街は度を越している」

稗田「度を?」

ヴィレンブロック「元々この街には奉行所という警察システムがある。それに加えて新撰組やら何やらが混ざればお互いに手柄を取り合うことになる」

ヴィレンブロック「もちろんその手柄のために、事件を捏造したりすることだってありうるわけだ」

稗田「私らの感覚では普通だと思っていても、違うものなんですねぇ」

ヴィレンブロック「事実として治安が良くなるという利点はあるけどね。それに、どうやら要塞の連中はもっと別のことを考えているとも聞く」

『もっと別のもの?』

ヴィレンブロック「まだ噂というか小耳にはさむ程度の小さな情報だが……おっと」

ダヴィンチ「そちらも気づいたようだね、サーヴァントの反応だ」

稗田「お身内の方ですかい?」

ヴィレンブロック「俺と同じようなはぐれならいいんだがね、特にマスターという存在はここでは劇薬さ」

ヴィレンブロック「新撰組なんかに見つかった日には……」

???「店主はいるかい?」

稗田「はい、ただいま」

ダヴィンチ「マスターは隠れておいた方がいいね。ヴィレンブロック君は霊体化はできるのかな?」

ヴィレンブロック「おっと、誰だいこの美人さんは」

ダヴィンチ「正直なことはいいことだ、そういえば自己紹介が……と言っている場合でもなさそうなのだが」

『ダヴィンチちゃんです』

ヴィレンブロック「もしかして、レオナルド・ダヴィンチか?こんな美女だとは聞いていないぞ?」

ダヴィンチ「正直なことはいいことだが、人の事情はいろいろあるのだよ。それよりもだ」

ヴィレンブロック「あぁ、ちょっと様子を見てみるとするか」

同心「ってぇわけだからよ、このあたりもヤツら回ってくるから用心しな」

稗田「はい、ありがとうございます」

ヴィレンブロック(奉行所の巡査だな、確か同心とか言ったか?)

同心「ん」

稗田「あ……おい、アレを」

スッ袖の下

同心「ヤツら平気で濡れ衣も吹っ掛けるが、その前に問答無用で叩っ斬られねぇよううまいことやりな」

ヴィレンブロック(堂々と賄賂か、まぁこれで済むのならといったところだな)

稗田「はい、お勤めご苦労様でございます」

同心「それじゃあな」

同心「……」

ヴィレンブロック(!!……一瞬目があった!?霊体化しているのに?)

ヴィレンブロック(ヤツがサーヴァント……とは考えにくいな、どう見てもこの時代の"人間"だ)

???「店主、夜分に恐れ入ります、まだやっておりあんすでしょか?」

稗田「へぇ、もう仕舞にするところでございますよ」

幕末のセイバー「左様でござりあんしたか、失礼拙者新撰組のものにござりあんすが、
        この度見回り地域が拡大した故あいさつ回りに来た次第であんす」

ヴィレンブロック(こいつか……念のために身を隠しておくか)

稗田「ご苦労なことでございます。私共でできることでしたらお申しつけください」

幕末のセイバー「んたば今回はあいさつ回りだけであんす。最近は攘夷の声もなりをひそめてござりあんすが
        不良異人が逃げ込むなどありあんしたら、役目柄捕らえねばならぬ故強力をばお願いする次第」

稗田「私ら庶民とすればどちらかというとそういったものに迷惑を被る側ですので、むしろ協力いただくには手前どもにございますよ」

幕末のセイバー「したらば、拙者はこれにて……」

稗田「おい……あっ、新選組の方にはこれはいけませなんだな」

幕末のセイバー「心遣いは感謝いたしあんす。隊規にもそのように……しかし主人の心遣いを無にするわけにもいきませぬ」バッスッ

幕末のセイバー「おもさげながんす、ありがたく頂戴いたしあんす」

稗田「は、はぁ……」

稗田「おはようございます、朝餉をお持ちしました」

ヴィレンブロック「グーテンモルゲンリハチ。いつもすまないね」

『おはようございます、稗田さん』

稗田「お嬢さんもおはようございます、今日はお出かけになられるので?」

『まだ調べなければいけないことがある』

稗田「流石にその着物(べべ)では目立ちます。女房のでよろしければ用立てましょう」

『何から何まですいません』

稗田「なぁに、これも仏さんのお導きですよ」

ヴィレンブロック「調べるって言ったってどうするつもりだい?」

『とりあえず、街を一回りしてみないとわからない。あと、召喚サークル設置が必要だし』

ヴィレンブロック「なるほどなぁ、お前さん俺がここにいる理由がわかるかい?」

ヴィレンブロック「リハチ、すまないが彼女を土蔵へ入れてやってくれないか?」

稗田「土蔵……ですか?流石にそれぁ……」

ヴィレンブロック「使ってる方じゃない。屋根が壊れているほうさ」

稗田「あぁ、そちらですか。ならよろしいでしょう番頭に案内させましょう」

『ここは……?』

ヴィレンブロック「2月ほど前の話だ。この町は龍脈ではないが大きな魔翌力がある」

ヴィレンブロック「そこに少しのきっかけがあれば、サーヴァントを召喚したりすることもある」

ヴィレンブロック「雷がそのきっかけになったようでね、ここなら使えるんじゃないか?」

ダヴィンチ「なるほど、ここなら問題はなさそうだ。君がここにいた理由もわかったよ」

ヴィレンブロック「あいにく魔術だの魔法だのとは無縁なのでこれ以上は専門家に任せるとしよう」


ヴィレンブロック「ところで、街を一回りするといったってどうするつもりだ?」

ヴィレンブロック「案内人もいないんだろう?」

ダヴィンチ「あぁ、本来同行するはずだったサーヴァントが実は……」

お栄「面目ねぇ」

柳生「ふむ、どうやら我らは弾かれたようだな」

ダヴィンチ「というわけさ。通信はできるようだから必要であれば適宜対応はできると思うが」

ヴィレンブロック「道案内はできても対処はできないか」

『だからついてこれなかったんだね……』

ダヴンィチ「とはいえ手掛かりがないわけではないさ。あの空に浮かぶ要塞―五稜郭―はこの街になじんでいる」

ヴィレンブロック「景観だのなんだのを棚に上げればな」

マシュ「ホームズさんも足を使って調査をするといっていましたしまずは聞き込みから始めましょう」

『じっとしていても情報は入ってこないからね』

ヴィレンブロック「じゃあ早速、着替えてから出てみるかい?」

『ヴィレンブロックさんは?』

ヴィレンブロック「この街にも多少は外国人がいるらしいからね、このままでも問題ないだろう」

ヴィレンブロック「それに、五稜郭にも外国人がいるらしい」

ダヴィンチ「思わぬ情報だね、詳しく聞かせてもらえないかい?」

ヴィレンブロック「いや、そこまでしかわからんよ出入りをする姿は何度か見られている程度だが、ある程度階級は上の者のようだ」

ダヴィンチ「じゃあまずはその外国人から調べてみようか」

『資料で見たことはあったけど……』

『大きい街ですね』

ヴィレンブロック「そうだな、それ以上に悪目立ちしている気もするが」

『お小遣いまでもらってしまった……』

ヴィレンブロック「リハチが仕事ばかりではせっかくの江戸の気分も味わえないといってたしいいんじゃないか……む?」

男「昼から異人が女連れたぁいい御身分だな」

男2「それに見た感じそこそこ持ってもいそうだしなぁ……」

男3「俺達困ってるんだ、ちょっと協力してくれねぇか?」

ヴィレンブロック「やれやれ、白昼堂々とはおそれいるね」

『治安はいいのでは?』

ヴィレンブロック「こんな小物は相手にしていたらキリがないようだな」

男「なんだとぉ!?やっちめぇ」

???「数に任せて言いがかりをつけて襲い掛かるのはさすがに見逃せんズラ」

???「したらばワシはこっちにつこうかノ」

男2「で、でけぇ」

???「なんじゃ来ぬのか?じゃあこっちからぶちかますズラ」

男3「がはぁ」

男2「ちょ……おい……ぶべらっ」

男「ひっ……」

ヴィレンブロック「因縁をつけておいて逃げられると思わないことだ」

男「いでででで、参った。参ったよ……」

???「もうそのへんでいいと思うズラよ」

ヴィレンブロック「そうだな、助かったよ大きな人」

???「ワシは太郎吉ずら、また会うこともあるかとおもうけど覚えておいて欲しいずら」

ヴィレンブロック「そうだな、ところで君は……」

同心「あぁ、どいたどいた。こんな昼間っから騒ぎを起こしてやがるのはどこのどいつでぃ」

同心「っと、異人絡みかよまいったねぇこりゃあ」

太郎吉「じゃ、ワシはこれにて」

同心「待て待て、これだけの騒ぎを起こしてなんもなしじゃ奉行所としても……」

太郎吉「何ズラ?」

同心「いや、行っていい。ほら、散った散った」

町人A「なんだ、もう終わりかよ」

町人B「八丁堀がいるんじゃしかたねぇやな、仕事に戻るべ」

ヴィレンブロック「彼を引き留めたほうがいいんじゃないかな?」

ダヴィンチ「あぁ、その方がいいだろう彼はサーヴァントだ」

『太郎吉って聞いたことがない英霊ですけど……』

ダヴィンチ「実はその名を持つ人物で大きな体格を持つ人物が一人いてね」

ダヴィンチ「本来その時代だと故人のはず……なんだけど。ここは本人に聞いてみよう」

投下完了。
今後出していくサーヴァントのデータっぽいのって捏造したほうがいんすかね?
わかりやすさのために

あと、イメージとしてゲームのテキストをイメージしているので戦闘描写は少なめ



おー雷電だ、良い奴を連れてるくねぇ
日本の最強の英霊といえば舩坂弘ばっか話題に上がるけど、個人的には雷電の方が格上だなぁ
年季と格が違いすぎる



ステータスとかどんな人物に解釈されてるかとか気になるしサーヴァントのデータは見てみたいかな

軽く投下しま

ダヴィンチ「雷電為右衛門――それが彼の名だ――」

『雷電?』

ヴィレンブロック「なるほど、ぶちかましってのはそういうことか」

ダヴィンチ「本来であればその時代の半世紀前には逝去しているからね」

ダヴィンチ「それに常人ではありうべからざる力……間違いないだろう」

太郎吉「そんな名で呼ばれたこともあったズラねぇ」

雷電「じゃが、相撲取りでもないワシが四股名を名乗るわけにもいかんズラ?」

ダヴィンチ「サーヴァントとして在るのであれば通りがいい方を名乗るべきじゃないかな?」

ヴィレンブロック「ところで、ここはちょっと目立ちすぎる少し移動しないか」

雷電「そうズラね、ワシはでかい分目立ちますからなぁ」

ヴィレンブロック「助かるよ」

雷電「して、何をききたんじゃ?」

『あなたは、サーヴァントなんですよね?』

雷電「一応はそういうことになるのかのぉ、さして町も変わらぬしよくわからんズラ」

雷電「気づいたらここにいて、なにをすればいいかわからんズラ」

雷電「ただ、気になったことがあるが故に歩き回っていたところズラ」

『気になったこと?」

雷電「五稜郭の連中はここが無念のない素晴らしい世界だと喧伝しているズラ」

雷電「たしかに、聖杯っちゅうものの知識で多少はわかるズラ」

雷電「じゃが、その中でも異人のサーヴァントは違うと……」

『何か知っているの?』

雷電「江戸の街中だけではわからんズラ」

雷電「ただ、そいつは浦賀と五稜郭を行き来しているという話は聞いたズラ」

『浦賀?』

ダヴィンチ「現代だと電車で2時間とかからないが、この時代だと結構距離があるんじゃないか?」

雷電「サーヴァントとやらは健脚ズラからねぇ……」

ヴィレンブロック「浦賀か……この時代だとなにかあるのかね?」

ダヴィンチ「浦賀……異人……浦賀は確か港があるはずだ」

ヴィレンブロック「なるほど、だいたい見えてきた」

ヴィレンブロック「俺も一応は船乗りだからな、こちらにきてひと月ほどの間は港めぐりもしたもんだ」

ヴィレンブロック「その中にはこの時代にそぐわない巨大な船があったよ」

ダヴィンチ「あぁ、だが決めつけるには早すぎる候補が複数あるからね実物を見てみないことには」

新撰組隊士「貴様ら、こんなところで何をしている?」

新撰組隊士B「なにか良からぬことを企んでいるのではないか?」

雷電「特に何もないんじゃが……」

新撰組隊士「でかい男と異人がつるんで何を言っておるか、ちょっときてもらおうか」

同心「あいや、待たれよ……」

新撰組隊士C「なんだ貴様、ただの町方か……」

同心「先ほど、そこで喧嘩騒ぎがございましてなそこの二人は番屋の方で取り調べが必要と相成りまして」

新撰組隊士B「不浄役人風情が出しゃばるな」

同心「そうおっしゃいましても、このあたりは町方の管轄のはず。お互いに面倒は避けたいところでございましょう?」

同心「私共にも面子というものがあるのです、何卒……何卒……」

新撰組隊士「チッ、気が萎えたわ行くぞ」

新撰組隊士B・C「お、おう……」

同心「てめぇら、俺がいたからよかったもののあんまりゴチャゴチャ嗅ぎまわってるんじゃねぇ」

ヴィレンブロック「助けられた……と考えたらいいのかね?」

同心「てめぇらがどう思おうが勝手だがよぉ、こっちはこっちで動きにくなるってんだ」

同心「てめぇらのようなヤツの考えはある程度わかっちゃいるんだ、今夜ここに来な」

ヴィレンブロック「ここは……?」

同心「ごちゃごちゃ言ってねぇで散りな、これ以上は今は無理だ」

オカマっぽい同心「まったく、喧嘩騒ぎをほっぽり出してどこに行ってるのかしら全く」

同心「ヤベッ、今のうちに早くどこへでも行っちまえ。面倒なことになる前にな」

投下終了、現在登場のサーヴァントのデータねつ造っぽいの

[ライダー]ハインリヒ・レーマン・ヴィレンブロック ☆3

筋力B 耐久C 敏捷B 魔翌力E 幸運A 

出典:史実、dasboot
地域:ドイツ
属性:中立・中庸 性別:男性

ドイツ第三帝国のUボートエースで撃沈スコア第8位。
戦争を生き残り戦後は商船船長として活躍した。

作者の一言:das boot(邦題:Uボート)から拾ってきました。


[バーサーカー]雷電為右衛門 ☆4

筋力A+ 耐久B+ 幸運B 魔翌力D 幸運C

出典:史実
地域:日本
属性:秩序・善 性別:男性

生涯で10敗しかしなかった伝説の力士。
晩年は自宅からほぼ出ることはなかったという。

作者の一言:ズラ口調の雷電為右衛門はとある作品からいただいてます。



サーヴァントのモデルは何らかの作品からのことが多いので多重クロスともいえるなコレは……



わかりやすくてありがたい



FGO原作なんて鯖の設定を二次創作作品やら映画やらからとってるのばかりでむしろ原点に忠実な物の方が少ないから気にするな

これより投下を開始しまーす。

ヴィレンブロック「さて、どうしたものか」

『騒ぎを起こして捕まるよりは……』

ヴィレンブロック「一理あるのだが、罠という可能性がないわけではない」

雷電「ワシはなんとも言えんズラ、そもそもはぐれサーヴァントの身じゃし特に目的もない」

『雷電さんは今はどういう生活を?』

雷電「ヤサは神社じゃが、そこにおるもんも相撲取りでな、

雷電「これがなかなかに強い、弟子を育てた経験はあまりないが楽しいズラ」

『じゃあこれからそこに戻る?』

雷電「そうズラねぇ、ワシのヤサは三巡稲荷(みめぐりいなり)という神社じゃから気が向いたら来るがええ」

ダヴィンチ「三囲神社ではなくかい?」

雷電「有名なのは三に囲うと書くほうじゃが、三回巡ると書く神社よ人気もあまりないし、偶に子供が遊び場にしとるぐらいじゃ」

ヴィレンブロック「なるほど、ではまた機会があればうかがうよ」

雷電「では、ワシはこれにて」

ヴィレンブロック「一度戻るか……」

『そうですね』


稗田「おや、案外早いお帰りだったね」

ヴィレンブロック「あぁ、だけど今日はちょっと夜に出る予定が出来たよ」

稗田「夜に……?大丈夫なのかい?」

ヴィレンブロック「俺がついているんだ多分大丈夫さ、迷惑はもちろんかけないようにするよ」

稗田「私のことはあまり気にしないでようござんすがね、やはり夜はいろんなものが活発になるので」

ヴィレンブロック「新撰組なら今日会ったよ。ほかには?」

稗田「最近は政府方も手を焼いているそうなのですが大きな野犬が出ることがあるとか」

ヴィレンブロック「野犬……ねぇ?」

『とにかく日が落ちるまで待ってみることにします』

稗田「はいはい、嬢ちゃん一人は危ないからかならず一緒についていくんだよ」

――

幕末のキャスター「新撰組の隊士が接触をしたようだな」

土方「そんな事なぜわかるんだ?」

幕末のキャスター「なに、江戸新政府のすべては文字通り私が握っているのだよ」

土方「お前からすれば俺達もただの体の一部ってことか」

幕末のキャスター「まぁ、そうカッカしてくれるな。君にとっては新撰組が時代の主流にあることが願いだろう?」

幕末のライダー「ハーイエブリワーン」

土方「……」

幕末のライダー「アイソアリマセーンネ、私は自分の計画そろそろハジメマース」

幕末のキャスター「ふむ、我々とたもとを分かつか……」

幕末のライダー「裏切ル違いマースよ?もともと合意してタ事ヨ?」

土方「ほかの二人はどうしてる?」

幕末のキャスター「アーチャーとランサーか……」

幕末のキャスター「アーチャーは私よくわからぬ。ランサーは君の依頼を遂行中だ」

幕末のキャスター「君の無念は晴れた、後は願いの方だろう?」

???「失礼するでごわす」

土方「西郷か……」

西郷隆盛「貴様(きさん)に呼び捨てにされる覚えはありもはん。キャスター殿に尋ねたいことがあり申す」

幕末のキャスター「何かな?」

西郷「最近江戸市中で凶暴な野犬が出るとの話があり申す何か存ぜぬか?」

幕末のキャスター「狼なら心当たりはあるがね、特にはわからぬな」

幕末のキャスター「邪魔になるのであれば斬ってしまえばよかろう?」

西郷「それが、とてつもなく強い故我々でも歯が立ち申さんものらしく」

幕末のキャスター「そういう依頼なら新撰組に依頼するのが筋だろう?」


西郷「それは……」

幕末のセイバー「したらば、拙者にお申し付けくださりあんす」

幕末のキャスター「セイバー……戻っていたか」

幕末のセイバー「立ち聞きするつもりはござりませなんだが、拙者であればお役に立てましょう」

西郷「確かに貴公の腕であれば、どのようなものが来ても問題はなかろうが」

幕末のキャスター「そうだ、彼に頼むがいいさ」

幕末のセイバー「土方先生、よろしいでしょうか?」

土方「好きにするがいいさ、西郷がいいというのならな」

西郷「こちらとしても願ってもない話ではごわす……」

幕末のセイバー「したらば……」チラッ

西郷「何か……?」

幕末のセイバー「お手当は……いかほど頂戴できましょうか?」

西郷「なっ……」

土方「彼はそういう男だ、別に金で解決するならばよかろう?」

西郷「仕方ない、手持ちはこれだけでごわすがあとは成功報酬でこの倍だし申す」

幕末のセイバー「おもさげながんす♪」

西郷「新撰組はあまり金に執着する連中は少ないと聞いており申したが」

土方「やつだけは話が別だ」

――

ヴィレンブロック「さて、そろそろいいだろう?」

『そうだね、場所はわかるの?」

ヴィレンブロック「大体はね、それに優秀なナビゲートがいるんだろう?」

ダヴィンチ「まぁ、こちらのデータで何とかね」

ダヴィンチ「とにかく向かってみてくれ、ある程度昼のデータがあるから人との接触は避けるルートを提示する」


同心「来たか……」

『こんばんわ』

同心「まず最初に聞こう。お前たちは何者だ?」

『何者……とは?』

同心「まずそこの男はサーヴァントだな?」

ヴィレンブロック「あぁ、そうだがこちらとしても身元不明の人物に正体を明かす気はない」

ヴィレンブロック「それに君はサーヴァントじゃないはずだが、なぜそれがわかった?」

同心「お前さんの言うことも確かにわかる」

同心「俺の名は渡辺小五郎、説明するにはそうだなこの先の小屋についてきてくれ」

渡辺「失礼します、連れてまいりました」

???「入りな」

年かさの同心「よく来たな、まぁ上がりな」

『同じ……同心さん?』

ダヴィンチ「いや、その人物はサーヴァントだ。だが同心のサーヴァントなんて一体……」

年かさの同心「おっしゃる通り私はサーヴァントと呼ばれる存在さ。クラスはアサシン」

幕末のアサシン「サーヴァントが呼ばれる。それもはぐれで、そこに居なさるライダーの他にも相撲取りがいたろ?」

ヴィレンブロック「なるほど、アサシンというのは情報通なのかい?」

幕末のアサシン「お前さん方は自分がここに呼ばれた意味がわからんのだろう」

幕末のアサシン「俺も事実まではわからねぇがよ、サーヴァントが数多く召喚された……らしい」

『らしい?』


幕末のアサシン「俺も自分の役割まではわからねぇ、だがよ頭の中に響くのか心に直接くるのか」

幕末のアサシン「こうしろ、ってことだけはわかる本来はこういうのはキャスターの役割なんだろうがな」

『それで一体……』

幕末のアサシン「ここは江戸であって江戸じゃねぇ、無念のある連中の無念を晴らす場」

幕末のアサシン「だがきれいに往生したサーヴァントもいる」

幕末のアサシン「俺なんかは本来無念も、何もない存在のはずだがな」

幕末のアサシン「だから、情報提供者の役割を与えられたのかもしれん。とはいえ芯の部分はわからねぇが」

幕末のアサシン「新政府のサーヴァントには江戸を火の海にしようとするやつらがいるようだ」

『新撰組がいるのならそれは行動理念に反するのでは?』

幕末のアサシン「確かに、理念に反する奴もいるだろうさ。それゆえに奴らも一枚岩というわけではない」

幕末のアサシン「異人のサーヴァント、クラスはライダー……」

幕末のアサシン「今わかることはこいつは、江戸に火をつけたがっているってことだけさ」

『それは……』

幕末のアサシン「俺は江戸を離れられねぇ、だからお前さん達に頼むのよ」

幕末のアサシン「どうやら、ヤツの計画はもうそろそろ大詰めらしいからな。できれば急いでくれ」

ヴィレンブロック「罠という可能性は?」

渡辺「罠だったらこんなまどろっこしい真似はしねぇよ、あの時新撰組に引き渡せばよかっただろう?」

幕末のアサシン「そういうことだ、信用するしないはそちらの勝手だがな」

投下完了、再投下は寝るまでにあるか、それとも明日か?

必殺仕事人かwww
じゃあアサシンは主水かな?

仕事人とは懐かしい

ぶっちゃけると、もともとはSSではなく動画で作っていてタイトルが「必殺運命人」でしたので
本来はガッツリ必殺シリーズと絡めたかったのですよ……アサシンだらけになって収集がつかなくなるので没りました

まぁ仕事人ならアサシンになるだろうなぁ

ヴィレンブロック「さて、乗り掛かった舟だ、どうする?マスター?」

『阻止する、稗田さんたちの悲しむ姿は見たくない』

ヴィレンブロック「そうだな、リハチには恩がある。見過ごすこともできないな」

ヴィレンブロック「浦賀まではどれだけ急いでも1日はかかるからな」

渡辺「なら、これを持っていけ」

『これは?』

渡辺「幕府側の公用手形だ。これなら新政府の連中でも手出しができねぇ」

渡辺「今の江戸には幕府と江戸新政府の二つの頭がある。お互いに不可侵を決め込んでいやがるが」

渡辺「これを見せれば面倒なことを避けたがる連中は引き下がるさ」

『ありがとうございます』

ヴィレンブロック「いつ動くかわからないのが現状だとにかく動こう」

ヴィレンブロック「ところで、ヘルアサシン……?」

幕末のアサシン「なんでぇ?」

ヴィレンブロック「江戸にはこんなに大きな犬がいるのかね?」

ダヴィンチ「いや、そいつはどう見ても魔獣だよ」

『逃がしてくれそうには無いね』

野犬?「ぐおおおお」

幕末のアサシン「仕方ねぇ、手伝ってやるとするか」

――

『ものすごく固い……』

ヴィレンブロック「これは、こちらがこれ以上持ちそうにないな」

ヒュン ズバッ

『何事!?』

ヴィレンブロック「魔獣の首が落ちた?」

幕末のセイバー「危ないところでしたな、お怪我はありませぬか?」

ダヴィンチ「!!」

『はい、ありません』

幕末のセイバー「いやぁ、お役目とはいえ拙者もたまげましたあのような野犬がいるとは」

幕末のセイバー「あなた方が気を牽いてくれていたおかげにござりまする、おもさげながんす」

『いえ、自分たちも必死で』

幕末のセイバー「したらば、まだほかにも居るかもしれませぬ故拙者は見回りに戻り申す」

幕末のセイバー「斯様な夜分に外出なさるのは危険でござりますれば、お気をつけなされるよう」

ヴィレンブロック「彼は……」

ダヴィンチ「間違いない。サーヴァントのようだがこちらには気づいていなかったようだね」

『何か事情があったのかも?』

ダヴィンチ「言葉に特徴があり、あの格好は新撰組の隊士かな?」

幕末のアサシン「のようだな」

ヴィレンブロック「なんにせよ、絡まれずに済んだんだこっちは先を急ぐとしよう」


――

沖田(カルデアから急に連れてこられたこの時代。また、彼に会うことが出来ようとは)

沖田(思ってもみなかった、本来なら私も病床に臥せっていたのだから)

沖田「近藤さん、お茶が入りましたよ」

近藤勇「あぁ、すまないな」

沖田「お体の加減はいかがですか?」

近藤「今日は調子がいいみたいだ、早くトシ達と合流したいものだな」

沖田(この世界での近藤さんも狙撃の傷がまだ癒えきらないのだろう)

沖田(本当ならば知るはずもなかった尊敬する人の弱った姿)

近藤「いつもすまないな、総司。たまには出かけてみたらどうだい?」

沖田「そんな、近藤さんを置いてどこかになんて」

近藤「トシ達はあの空に浮かぶ城で一体何をしているんだろうな……」

近藤「ずっと一緒にやってきた。仲間を斬らねばならぬ時もあった」

近藤「新撰組はそこにある。だが、俺はそこにはいない……」

沖田「近藤さん……」

近藤「すまない、少し一人になりたい気分みてぇだ」

沖田「わかりました。一服ついたら少し出てみます」

沖田「ただし、無理はしないでくださいね万が一襲われることなんてあっても返り討ちにできる体ではないのですから」

近藤「わかった、わかった」

――

沖田「そういって出てきたはいいけど、どこに行こうか……」

沖田「土方さんは、あの上だって近藤さんは言ってたけど、今の私ではとても行けそうにない」

沖田「あれ、こんなところに神社なんてあったっけ?せっかくだし近藤さんのためにもお参りしていこう」

???「あーっと、そのお参りはやめておいた方がいいと思うズラ」

沖田「ひゃい!」

雷電「おっと、驚かせてしまってすまんズラ」

雷電「じゃが、あの神社にお参りはおすすめできんズラ」

沖田「みめぐり稲荷って確かかなり御利益があるって有名な……?」

雷電「ご利益か、確かにあるにはあるズラよ?」

派手な老人「雷電殿、我々の商売の邪魔はしないでくださいよー」

相撲取り風の男「そうでごわす、ただでさえ辺鄙なところで人が来ないんですから」

少女「……」ジィ

沖田「な、何か?」

少女「伊勢屋ちゃん、為ちゃん」

老人・相撲取り「はい?」

雷電「ズラ?」

少女「あ、為右衛門のほうじゃないよ」

伊勢屋「どうしたんです?おつや」

九頭龍為五郎「なにかおかしいことを?」

おつや「この人生きてないもん、だから拝んでも拝まなくても同じだよ」

伊勢屋「何?」

為五郎「ってことは……」

雷電「もしかしてあんたさんサーヴァントズラ?」

沖田「えっ、あっはいそうですが……」

雷電「なるほど、あんたもはぐれズラね」

沖田「厳密には私ははぐれではないです」

沖田「カルデアというところに召喚されていたのですが、ある事情でこちらに来たみたいで」

雷電「カルデア?というとあのマスターの知り合いズラ?」

沖田「えぇ、そうですがマスターをご存知なんですか?」

雷電「つい昨日会ったばかりズラ。対して話はできてはおらんが」

沖田「そうですか、となるとやはりここは本来あるべき姿ではないんですね」

雷電「小難しいことはよくわからんズラ」

雷電「じゃが、彼女の知り合いということなら力になることもできるかもしれんズラ?」

沖田「ありがとうございます。ですが、私は……」

雷電「何か事情があるんズラね」

――

ヴィレンブロック「さて……もうすぐ浦賀だが」

『ちょっと速足すぎませんか?』

ヴィレンブロック「そうかね?途中でおぶってやったろう?」

『流石にこの距離を徒歩で半日はキツかったです』

ヴィレンブロック「だがおかげで日没前には潜り込めたさ……」

ヴィレンブロック「かなり大きな港だな」

ダヴィンチ「資料にあるものとはかなり違うね」

ヴィレンブロック「確かに、この時代の港湾というよりはこれは俺たちの時代のような感じがするな」

ダヴィンチ「素材こそ木造の部分などが多くみられるけどね、これなら戦艦だって直に停泊できそうだ」

ヴィレンブロック「ん?誰か来る隠れろ」

水兵A「おい、どうした?」

水兵B「誰かいた気がしてな」

水兵C「おいおい、丘が長くて狂っちまったのか?地元の奴らはここには入らねぇよ」

水兵A「それともアノ子が恋しくてってか?HAHAHA」

水兵C「からかわないでくれよ……」

ヴィレンブロック「水兵のようだな……よし、行った」

ヴィレンブロック「奴らが向かったのは……なぁ、ダヴィンチ女史」

ダヴィンチ「なんだね?」

ヴィレンブロック「この時代にあんな巨大な艦はあるかね?」

ダヴィンチ「あれは……見た目は外輪蒸気船のように見えるが……」

ヴィレンブロック「あの大きさなら少なく見積もっても15000いや、18000トンはある」

ダヴィンチ「この時代の船なら大きくても4000トンもいかないはずさ。だが、外輪船なのだろう?」

ヴィレンブロック「あぁ、そしてマストには星条旗か……アメリカ船籍というわけだ」

水兵達「おい、お前ら何をしている」

ヴィレンブロック「見つかったか、だが情報は拾えた強硬突破するぞ」

――

幕末のライダー「マッタク何ノ騒ぎデスか」

士官「どうやら侵入者のようです」

幕末のライダー「別ニ地元の人間ガ入た所デ何する訳でもナイデショ」

士官「それが、どうやらサーヴァントのようだと報告が上がっています」

幕末のライダー「ホワット!?」

幕末のライダー「まさか、五稜郭の連中の仕業か、クソ共が!」

士官「いえ、どうやら西洋人のようです。あと、提督口調が……」

幕末のライダー「うるせぇ!」ドンッ

士官「ぐはっ」

幕末のライダー「何をしに来たか分からんが生かして帰すな!殺しても構わんが、出来るなら生け捕りにしろ!」

下士官「はっ!」


ヴィレンブロック「どうやら、捲いたようではあるな……」

『ここは倉庫かな?』

ヴィレンブロック「の、ようだな。これは……」

ヴィレンブロック「ちょっと危ない火遊びが出来そうだぜ?フロイライン?」

『ほどほどにね』

――

下士官「報告します!」

幕末のライダー「どうした?」

下士官「第二倉庫で火災発生、消火作業中!」

幕末のライダー「シット!第二倉庫だと!?」

幕末のライダー「艦隊を港外退避させロ!あそこには予備の弾薬が詰まっているんだぞ!」

士官「全艦に信号!至急港外退避用意!」

士官「提督?どちらへ?」

――

ヴィレンブロック「やったぞ、この混乱に乗じて早く逃げよう」

マシュ「ルートはこちらで案内します」

ヴィレンブロック「よし、行くぞフロイライン」





ヴィレンブロック「よし、あの柵を超えれば脱出だ」

幕末のライダー「soはイキまセーンよ」

ヴィレンブロック「チッ、最後の最後で見つかったか」

幕末のライダー「ドコのネズミか知りマセンがヨクもヤッてクレマシたネ」

ヴィレンブロック「ずいぶんと変わった口調の御仁だ」

『そんなことを言っている場合じゃないのでは』

幕末のライダー「この借りはすぐに利子付キで返済サシアゲますコトヨ」

ヴィレンブロック「くるぞ、マスターサポートを!」

――

ドンッ

ひときわ大きな爆発音が響く。

幕末のライダー「ぐ、ぐぬう」

ヴィレンブロック「今だ、脱出するぞ」

水兵達「「待て!」」

幕末のライダー「放っておけ」

水兵「は?しかし……」

幕末のライダー「倉庫ひとつを失ったところで、計画が崩れるわけでもない。それより艦の状況は?」

水兵「延焼防止を優先したため、艦が退避する時間は稼げました。おそらく被害はありません」

幕末のライダー「Good なら予備の備蓄弾薬を積み込みなさい」

下士官「ですが、予定は1日ほどずれそうですが……」

幕末のライダー「その程度なら誤差ヨ」

投下完了。体感的にはここまでで6-7章ぐらいが終わって中盤に差し掛かっていくイメージです。
戦闘を省略しているのは実際のFGOのゲームのシナリオ(戦闘以外の台詞がある部分)をイメージして造っているからだと解釈してください。



まぁ実際に戦闘すると面倒だから別にいいよ
流石にボス格の止めは亜種特異点レベルの記述は欲しいけど

ヴィレンブロック「なんとかなった……か?」

『これで、江戸攻撃は防げた?』

ヴィレンブロック「時間稼ぎにはなっただろうが、根本的には変わらないだろう」

ヴィレンブロック「考えがないわけではないが、あくまでもあれは五稜郭のうちの一人」

ヴィレンブロック「すべてでないと考えるのであれば、一度江戸に戻って足固めをした方がいい」

『それで大丈夫なの?』

ヴィレンブロック「手はある。だが、何も策を講じず行けば戻ってこられないかもしれない」

ヴィレンブロック「そうなったときに、君の目的は果たせるのかね?」

『それは……そうだけど」

ヴィレンブロック「それに、手を打つにしてもまだ完全じゃない」

――

おつや「お姉ちゃん、もう行っちゃうの?」

沖田「えぇ、待っている人がいるので」

雷電「それが、事情ズラね……」

沖田「生前の私ではなしえなかった願いです。今は……」

伊勢屋「私共はずっとここにおりますので」

為五郎「誰かが拝まぬ限りはな……」

沖田「では、これで」

――

沖田「ただいま帰りました」

近藤「おお、帰ったか。何かうれしそうな顔をしているな」

沖田「えぇ、珍しいものを見つけたので」

近藤「そうか、お前も俺の事など……いや、これ以上は言うまい」

???「ごめんよ、誰かいるかね?」

沖田「はい、ただいま……」

???「ここに……あんた、どこかで会ったことあるかい?」

沖田「あなたは……」

近藤「どなたかな?」

???「近藤さん!やっと見つけた」

近藤「左之……か?」

原田左之助「ああ、そうだよ。原田左之助だ」

近藤「久しぶりだな、大阪以来か?」

原田「あぁ、ところで近藤さん。あんたは今何をしている?」

近藤「見ての通りさ、これじゃ刀は握れん」

原田「そうか、新撰組に戻る気はねぇのか?」

近藤「五稜郭(あそこ)にか?冗談じゃない、俺にはもう無理だよ」

原田「何故だ!?土方だって、みんなだってあそこにいる!何故!?」

原田「一日だけ待つ。それまでに考えてくれ」

――

ヴィレンブロック「さて、江戸には帰ってきたがアテが無いな」

『アサシンさんのところは?』

ヴィレンブロック「彼がいつもあそこにいるとは限らない。かといって下手に目立つこともできない」

ヴィレンブロック「となれば……まずは、あの大男に会ってみようと思うんだ」

『雷電さんだね』

ヴィレンブロック「あぁ、確か神社にいるといっていたが具体的な場所がわからんな」

ダヴィンチ「三囲神社の道順かい?いや、だが彼が言っていたのは三巡稲荷だったね?」

マシュ「三巡稲荷という神社は記録には……」

ダヴィンチ「だが、雷電為右衛門が戻っていった方向ならある程度は追えるさ」

ヴィレンブロック「おっと、その前に……お客さんかな?」

新撰組隊士「おとなしく我々に従うのであれば手荒な真似はしない」

新撰組隊士B「我々についてきてもらおう」

ヴィレンブロック「一体何の用かな?君たちに連れていかれるような覚えはないのだが」

新撰組隊士「従わぬならばここで斬る」

――

ヴィレンブロック「お尋ね者のような扱いだな。何かしたかね、我々が」

『もしかして浦賀の件がもう?』

ヴィレンブロック「我々はそれこそ人が可能な速度よりも早く戻ってきたというのに?早すぎる」

ダヴィンチ「まぁ、こうなってしまっては仕方がないさ。もうすぐ三巡稲荷だと思われる地点だ」

『これが……?思っていたより小さいね』

雷電「あんた、こないだの嬢ちゃんズラね」

ヴィレンブロック「やあ、わかりにくい場所にあるもんだ。会いに来たよ」

雷電「はぁ……」

おつや「この人たちは?」

雷電「ワシとおなじはぐれのサーヴァントとマスター……ズラ」

伊勢屋「成程、ここ最近人が多く来ることはいいことです。で、どうです?せっかく神社に来たのですから」

為五郎「拝んでいかれてはいかがかな?」

雷電「っとそれは……やめておいた方がいいズラ」

『どうして?』

伊勢屋「困りますよ、我々の商売の邪魔をされては……」

ダヴィンチ「歓談の途中申し訳ないが、そこの3人からすごいエネルギーを感じるのだが」

ダヴィンチ「だが、サーヴァントではない。一体何者だい?」

伊勢屋「あぁ、バレてしまいましたか。実は私共はこの神社の神体。つまり自ら申すのも恐縮ですが神です」

ダヴィンチ「神格……にしては見えないんだけどね。ヤオヨロズというやつかい?」

為五郎「左様、この国にはいろいろと神がおり申すからな」

おつや「ダメだよ、このお姉ちゃんはまだ死ぬわけにもいかないみたいだから」

『死ぬ?』

伊勢屋「正直に申しましょう。わたくし神は神でも貧乏神でございます」

ヴィレンブロック「貧乏神……にはとても見えない見た目だけど?」

伊勢屋「見るからに貧乏神でございという恰好ではだれも寄り付きませんでしょう?」

為五郎「同じく疫病神でごわす」

ダヴィンチ「最後の一人は……」

おつや「死神だよ?」

『みんな真逆だ!』

伊勢屋「おかげで我らを拝む人はまずいない始末。ここは助けると思って一つ何卒」

ヴィレンブロック「流石に死神までついてくるのはシャレにならないな」

???「サーヴァントの反応を追ってきてみたが……大当たりのようだな」

雷電「誰ズラ?」

???「俺か?俺はアーチャーと呼ばれているみたいだな。お前とお前どっちがあのいけ好かねぇ西洋人のハナを明かした?」

ヴィレンブロック「あー……多分俺だな」

幕末のアーチャー「そうか、話を聞いたときはなかなか痛快だったぜ。新撰組を使って会おうとしたんだがな」

ヴィレンブロック「成程、だからお尋ね者になってたのか」

幕末のアーチャー「ま、あの西洋人ライダーの口入もあって捕縛って名目になってたみたいだがな」

幕末のアーチャー「しかし、そっちのでかい男も面白そうだな。ここは一丁やりあってみるとしよう」

――

幕末のアーチャー「成程、なかなか楽しめるようだな。あの西洋人がひと泡ふかされるだけある」

幕末のアーチャー「もう知っているかもしれんが、ヤツの目的はこの江戸を砲撃すること」

幕末のアーチャー「そのために船を出す予定らしいからな。邪魔をするなら早い方がいいぜ」

ヴィレンブロック「何故そんなことを?君は五稜郭の仲間なのだろう?」

幕末のアーチャー「俺の目的も近いものがあるが……正直こんな島国に興味はねぇ」

幕末のアーチャー「本当はアッチでやらねばならねぇんだ。無念を晴らすためにはな」

幕末のアーチャー「じゃあ、また会うこともあるだろう。それまで他のヤツにやられるんじゃねえぞ」

――

雷電「なんだったんズラ?あれは……」

ダヴィンチ「五稜郭のサーヴァントのようだったが、すまない全く予想がつかない」

雷電「一人を除いてすべて日ノ本の者じゃとおもうたが、傾いていなけりゃアレも日ノ本の者ではないのぉ」

ヴィレンブロック「そうなのか?あまり変わらないように見えたが」

伊勢屋「今日は来客の多い日ですね……」

沖田「雷電さんはいますか……?」

『沖田!?』

ダヴィンチ「やはり、こちらに来ていたか」

雷電「お知り合いのようズラね」

『むしろ、二人が知り合いのほうが驚きだよ』

沖田「マスター……?あぁ、特異点なのですから当たり前かもしれませんね」

沖田「そんなことよりも、近藤さんが!」

『近藤?』

ダヴィンチ「近藤勇のことかい?確かに、この状況なら彼もまだ生きているだろうが」

ヴィレンブロック「たしか、新撰組のトップだよな?」

ダヴィンチ「その彼がどうしたというんだ?」

沖田「実は……」

――

ダヴィンチ「成程……確か新撰組の隊規に勝手に隊を離れると切腹とあったよね?」

沖田「おそらく、原田さんは近藤さんが色よい回答をしなければ……」

『でも、近藤勇はもう戦えないんでしょ?』

沖田「あの人の体ではもう無理なのも事実です。ですが、五稜郭には私の過去の仲間たちもいます」

『あなたにとって新撰組はもう……』

沖田「ええ、過去です。私の今はここにあります。たとえ切腹となろうとも」

あー、憑神か
映画版じゃなくて原作小説しかしらないけど読んだことあるわ

主人公がやたら深呼吸してるイメージしかないけど

ちょっと展開に詰まりましたので安価でも取ってみようかと思います
↓一番近いところで

A.沖田ルート
B.ヴィレンブロックルート

浅田次郎先生は好きなので、3作ほど今回は拝借しています。

B

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