善子「堕天使が堕ちた話 (29)

善子「お、おじゃましまーす」ソワソワ

ルビィ「あ、いらっしゃい善子ちゃん!」

善子「あ、ルビィ。ダイヤは?」

ルビィ「……多分すぐ来ると思う」

ダイヤ「善子さん、いらっしゃい!」

善子「ダイヤ! 今日はお招きありがとう!」

ダイヤ「いえ、ではわたくしの部屋にいきましょうか」

善子「うん!」

ルビィ「……」

ルビィ「ね、ねえお姉ちゃん」

ダイヤ「なんですの?」

ルビィ「ルビィもお部屋いっていい?」

ダイヤ「えっと、それは――」

善子「……」ソデクイッ

ダイヤ「ごめんなさい。善子さんと折り入った話があるので」

ルビィ「……。そっか、ごめんねわがまま言って」

善子「こっちこそルビィの家でもあるのにごめんなさい」

善子「ヨハネが帰ったらいくらでもダイヤに甘えていいから」ニコッ

ルビィ(お姉ちゃんはずるい)

ルビィ(ルビィの方が善子ちゃんのこと前から知ってるのに)

ルビィ(ルビィはリトルデーモン4号なのに……!)

ルビィ(善子ちゃんも全然分かってない)

ルビィ(ルビィがほしいのは――)

ルビィ「お姉ちゃんじゃなくて善子ちゃんなのに」ボソッ

――

善子「ね、ねえダイヤ」

ダイヤ「どうかしまして?」

善子「えっとね、その」モジモジ

ダイヤ「あぁ、ほらいらっしゃい」

善子「っ!」パアアアアアアア

善子「ダイヤ!」モギュッ

ダイヤ「あらあら、甘えん坊ですわね」ナデナデ

善子「……今日は、いい?」

ダイヤ「なにを?」

善子「だから、き、キス!」

ダイヤ「わたくしたちにはまだ早いですわ」

善子「そ、そうよね! まだ高校生だもんね!」

ダイヤ「まったく、善子さんは気が早いんだから」クスクス

善子「あはは……」

善子(別にダイヤの身体目当てってわけじゃない)

善子(ダイヤの身体ってすっごくえっちだけど、ヨハネが好きになったのはそこじゃない)

善子(ダイヤはヨハネをきちんと見てくれて、気にかけてくれて、一見正反対だけどすごく似てて)

善子(石頭なのにどこか抜けててかわいい、そんなところを好きになった)

善子(けど――)

善子(キスさえお預けされて、もしかするとダイヤはヨハネのこと本当は好きじゃないんじゃないか、とか余計なことを考えちゃう)

――

善子(結局ダイヤにはお部屋でいっぱい甘えた)

善子(けど、お風呂は別だしそれに――)

善子「なにが善子さんの布団は客室に用意しておきましたわ、よ……」

善子(恋人の家に来て普通1人で寝る?)

善子(最低でも同じ部屋で色々お話しながら『まだ起きてる?』とかやったり)

善子「ヨハネ何しにきたんだろ……」

善子(ダイヤのことは大好きだけど、なんていうか価値観がすごく違う)

善子(相手は良家のお嬢様なんだから多少は仕方ないと思うけど)

コンコン

善子「は、はいぃ!?」

ルビィ「善子ちゃん、起きてる?」ガチャッ

善子「る、ルビィ!?」

ルビィ「あはは、ほんとにここで寝るんだ……」

善子「あんたの姉がそうしろっていうのよ」

ルビィ「善子ちゃんの恋人がね」

善子「……ちょっと愚痴聞いて」

ルビィ「うん」

ルビィ「あ、夜のお話ってなんだかわくわくするからジュース持って来るね!」

善子「はあ!?」

――

ルビィ「えぇっ!? キスもしてないの!?」

善子「そ、まだはやいですわーって」ゴクゴク

ルビィ「えぇ、善子ちゃんかわいそう……」

善子「ルビィもそう思うでしょ!?」ドンッ

ルビィ「ぴぎぃっ!?」

ルビィ「ルビィが善子ちゃんの恋人だったらしたいって言ったらしてあげるのに……」

善子「あー、じゃあルビィを恋人にすればよかったかも」

ルビィ「っ!」

善子「なーんて――」

ルビィ「んっ……♡」チュッ

善子「っ!?」

善子「ちょ、やめてっ!」ドンッ

ルビィ「……やめないよ」ガシッ

善子「!?」

ルビィ「善子ちゃん、ルビィのこと恋人にしたいんでしょ?」

善子「そ、それはちょっとした冗談で!」

ルビィ「でも善子ちゃんのここは冗談じゃないみたい♡」クチュッ

善子「んぅっ♡」

善子「こ、これはちがくて……♡」

ルビィ「ルビィの指こんなにほしがってるのに違うの?」ツプッ

善子「あっ♡ ち、ちがうのぉ♡」

善子(だめなのに、身体が勝手に熱くなって……♡)

ルビィ「違うって、善子ちゃんは好きでもない子にいじられてびしょびしょにしちゃうの?」

善子「びしょびしょになんて、なってないぃ♡」

ルビィ「ふーん……♡」クチュクチュ

善子「る、ルビィ♡ こんなのおかしいからやめましょ……?」アセアセ

ルビィ「ね、善子ちゃんはお姉ちゃんが好きなはずなのにルビィにされて悦んじゃってるんだもんね♡ おかしいよね♡」クチュクチュ

ルビィ「ルビィなら気持ちよくさせてあげられるのに、お姉ちゃんは今頃お部屋で1人」ボソッ

ルビィ「もしかしてお姉ちゃんも自分を慰めてたりして♡」キュッ

善子「んんぅ♡ そこらめぇ♡」

ルビィ「善子ちゃん、これはルビィが勝手にやってるだけ」

ルビィ「善子ちゃんは嫌なんだよね?」クチュクチュッ

善子「い、嫌に決まってるじゃない……んっ♡」

ルビィ「ルビィが全部悪いの、善子ちゃんは悪くない」

ルビィ「だから、ルビィの指で気持ちよくなっちゃっても善子ちゃんは悪くないの♡」クチュッ

善子「ヨハネはわるくない……?」

ルビィ「そ、悪くないんだったら楽しんだ方が絶対いいよ」クチュッグチュッ

善子「んー……。そっかぁ♡」

善子(よくわかんなくなってきたけど、ルビィが言うならそうなのよね)

善子(思考にはもやがかかってきて、何も考えられなくなっていく)

ルビィ「じゅるっ♡ 善子ちゃんのお汁おいし♡」

善子「んはぁ♡ ルビィ♡ ルビィ♡♡」

善子「だめ、なにかきちゃう♡♡♡」

ルビィ「ふふ、いいよ、善子ちゃん♡」

ルビィ「いっぱいいっぱい気持ちよくなっちゃえ♡」グチュグチュッ

善子「んんぅぅぅ♡♡♡♡」ビクンビクン

ルビィ「ふふ♡ 善子ちゃんが気持ちよさそうでよかった♡」

善子「る、びぃ♡ ちゅぅっ♡」

ルビィ「ん、ちゅっ♡ もう、善子ちゃんってば♡」

善子(その時の私は完全に快楽の虜になっていて)

ルビィ「善子ちゃん、気持ちいい?」クチュクチュッ

善子「ん♡ るびぃ♡♡ んちゅっ♡」

ルビィ「あはは♡ お姉ちゃんともしたことないのにルビィとはいっぱいちゅーしちゃったね♡」

善子(ルビィにキスすればもっと気持ちよくしてくれるって、それだけを考えてた)

善子(その後もルビィにはいっぱいいっぱい慰めてもらって)

善子(かすかに香るダイヤと同じ香り、そしてルビィ特有の甘い香りに)

ルビィ「善子ちゃんは悪くないから、ルビィが全部悪いから」

善子(ルビィのその言葉に――)

善子(ヨハネはどんどん堕ちていった)

――

善子「……」

善子(ヨハネはなんてことをしてしまったんだろう)

善子(恋人の妹と、同級生と――)

ルビィ『善子ちゃんは悪くないよ』

善子(悪くないわけない。だってヨハネから求めてた)

善子(ルビィの唇を、ルビィの指を)

善子「……。ごめんなさい、ダイヤ」

ダイヤ「何かいいまして? 善子さん」

善子「え、だ、ダイヤ!?」

ダイヤ「中々起きてこないから起こしにきたんです」

ダイヤ「お休みだからとはいえ寝坊は厳禁ですわ」

善子「ダイヤ……」ポロポロ

ダイヤ「!? な、何を泣いていますの!?」

善子「ごめんなさい、ごめんなさいぃ……」ポロポロ

ダイヤ「え、えっと……? よ、よくわかりませんけど、泣き止んで?」アセアセ

ダイヤ「何があったかは知りませんが、わたくしは善子さんの味方ですわよ」ナデナデ

善子(堕ちてしまったヨハネを優しくなでてくれるダイヤの温もりを感じて)

善子(もう2度とこんなことはしないって誓った)

善子(ヨハネは間違いなくダイヤが好きで、ダイヤもヨハネを想ってくれてる)

善子(キスとか、えっちなこととか、そういうのはしなくても気持ちはつながってる)

善子(今この瞬間はそう思えたから――)

――
後日

善子「ごめ、なさっ♡ ダイヤ、ごめんなさい♡」

ルビィ「大丈夫、善子ちゃんは悪くない」クチュクチュッ

善子(ダメだった)

善子(一度あの快楽を覚えてしまうと、もう忘れられなかった)

善子(ダイヤのことが好きな分、ダイヤと一緒にいるだけであの快楽を求めてしまって)

善子(一度してしまったんだから、とルビィの元を訪ねてしまった)

善子「はっ♡ ルビィ♡」

ルビィ「んっ♡ んちゅっ♡ ぴちゅ♡」

善子「ちゅぷっ♡ ちゅぅっ♡」

善子(舌も絡ませたギルティなキス)

善子(それを求めてしまうほど、ヨハネは堕ちていた)

ダイヤ「ただいま帰りましたわ」

善子「っ!」

ルビィ「おかえりーお姉ちゃん」クチュクチュッ

善子「ちょ、る、ルビィ。指止めて」コソコソ

ダイヤ「誰か来ていますの?」

ルビィ「うん、善子ちゃんと遊んでるの♡」クチュクチュ

ダイヤ「善子さんと? まあ、友達付き合いも大事ですわね」

善子「ダイヤも♡ 大事だけどぉ♡ はっ♡ ルビィも大事な♡ 友達だからぁ♡」

ダイヤ「なんだか息切れしているようですけど、何を?」

ルビィ「罰ゲームでスクワットやったんだよね、善子ちゃん♡」クチュクチュッ

善子「んっ♡ ゲームで負けて、罰ゲームでぇ♡」

ダイヤ「あら、そうでしたの。遅くならないうちに帰るんですのよ?」

ルビィ「ふふ、お姉ちゃんちょっと嫉妬してた♡」グチュッグチュッ

善子「んはぁ♡ 声抑えるの♡ 必死で♡」

ルビィ「お姉ちゃんにはばれたらまずいもんね♡」

善子「んんぅぅううううううう♡♡♡」プシャアアアアアア

ルビィ「あ♡ 善子ちゃんお潮吹いちゃった♡」

――

善子(それからもヨハネは度々ルビィに慰められて)

善子(いわばセフレの関係になっていった)

善子(そんなある日のこと)

ダイヤ「すぅ、すぅ」

善子「こ、ここでするの!?」ドキドキ

ルビィ「うん♡ お姉ちゃんって寝ると結構起きないし♡」

ルビィ「それに、ご飯に少し睡眠薬盛っておいたから起きないと思う」

善子「だ、だからって……」ドキドキ

ダイヤ「すぅ……」

ルビィ「そんなこと言って善子ちゃんのここ、こんなになってるのに♡」グチュッ

善子「あんっ♡」

ルビィ「あれ? いつもよりぐちょぐちょ?」グチュグチュッ

善子「だ、だって♡ この部屋ダイヤの匂いが濃くて♡」

ルビィ「ふふ♡ 善子ちゃんってば本当にお姉ちゃんが好きなんだ♡」

ルビィ「妬けちゃうなぁ」ボソッ

ルビィ「でも善子ちゃんのここはお姉ちゃん知らないんだもんね♡」グチュグチュッ

善子「んぅ♡」

ルビィ「こっちも、お姉ちゃんは知らない♡ んちゅっ♡」

善子「ちゅるっ♡ ちゅうっ♡」

ルビィ「ね、善子ちゃん」クチュクチュッ

善子「ん、ふっ♡ なに?」

ルビィ「お姉ちゃんとルビィどっちが好き?」クチュクチュッ

善子「それ、は……♡」

善子「ダイヤ、だけどぉ♡」

ルビィ「そっか……」

善子「だけどぉ♡ ルビィとのえっちも同じくらいすきぃ♡」

ルビィ「善子ちゃんは素直だね♡」クチュクチュ

善子「だってぇ♡ きもちいいんだもん♡」

善子「ダイヤの前でルビィにえっちなことされてるの、さいこぉ♡」

ルビィ「……こんなえっちな善子ちゃんを放っておくなんて、お姉ちゃんもおバカだなあ♡」グチュグチュッ

善子「る、び♡ イッちゃうぅ♡」

ルビィ「お姉ちゃんの前でルビィにされてイッちゃうの?♡」グチュグチュグチュッ

善子「んぅ♡ ダイヤ♡ こんな恋人でごめんね♡」

善子「んんぅぅぅううううう♡♡♡♡♡」プシャアアアアアアアアア

ルビィ「あは♡ お姉ちゃんの部屋でお潮吹いちゃった♡」

善子「ん、はぁ♡ はぁ♡ ダイヤ、愛してるぅ♡」

ダイヤ「すぅ、すぅ……」

ルビィ「善子ちゃん、もう満足?」

善子「……」フルフル

ルビィ「じゃあ、続きはルビィの部屋でやろっか♡」

善子「うん♡」

善子「心はずっとダイヤのものだから、安心してねダイヤ♡」

善子「愛してるわ、ダイヤ♡」

ルビィ「……。善子ちゃん」グイッ

善子「もう、ルビィったら♡ んっ♡」チュッ

おわり

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