283P「最近ちょっと灯織が狂…やんちゃになっている気が」 (23)

283P(以降P表記)「するんですよ」

はづき「やんちゃって、あのクールビューティーの灯織ちゃんがですか?」

P「あのクールな灯織がです」

はづき「…プロデューサーさん。明日はお休みしたほうが良いのでは…」

P「お、俺は正気です!」

はづき「だって…あの灯織ちゃんですよ?」

P「だからあの灯織がなんです」

はづき「…」

はづき「うっそだぁ」

P「ほ、ほんとですってば!」

はづき「またまたぁ~」

P「本当ですってば!命賭けます!」

はづき「いや要りません」

P「え、ひどくない?」


ガチャッ


灯織「おはようございます」

はづき「あら噂をすれば。おはようございます」

P「お、おはよう灯織…」

灯織「…?おはようございます。どうしたんですか?変な顔して」

はづき「この人は元々こんな顔ですよー?」

P「俺がどのような人生を送ってきてこのような顔になったのかあなたが知っているのか!」

灯織「プロデューサー。今日のレッスンの予定はどうなっていますか?」

P「え?あ、ええっと……10時からダンスレッスンを入れてあるよ」

灯織「覚えてはいてくれていたんですね。ありがとうございます。では準備をしてきますね」ガチャッ バタン

はづき「…」

P「…」

はづき「全然普通じゃないですか」

P「ほ、本当に最近ちょっとおかしいんですって!」

はづき「まったまたぁ~」

P「い、命賭けます!」

はづき「要りませんってば」

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P「はづきさん全然信じてくれないんだもんなぁ…社長は元から宛てにならないし。この事務所の癒しは真乃の鳩だけか…」シクシク

灯織「真乃がどうかしたんですか?」

P「うわぁ!」ビクッ

灯織「す、すいません…驚かせるつもりは無かったんですが」

P「い、ぃやこちらこそゴメン。ちょっと考え事してたからさ…」

灯織「そうですか」

P「そうなんです」

P(灯織について悩んでた、なんて本人には言えないけどなぁ)

灯織「ところでプロデューサー」

P「うん?」

灯織「レッスン、終わりました」

P「そうか。どうだった?」

灯織「やはりまだまだ練習の必要がありますね。序盤はひたすらラジオ出演でメンタルばかり上げていた弊害でしょうか」

P「それ以上はいけない」

P「でもそっか…それじゃあもう少しダンスレッスンの枠増やしておこうか」

灯織「そうして頂けると助かります」

P「おう、任せとけ」

灯織「プロデューサー」

P「うん?」

灯織「私、レッスン終わったんです」

P「ああ、それは今聞いたけど」

灯織「終わったんです」

P「うん、だから聞い」

灯織「終わったんです」ズイッ

P「お、お疲れ様…頑張ったな」ナデナデ

灯織「…子供扱いはやめてください」ペシッ

灯織「それに頑張るのは当たり前の事です」

P「ご、ごめん。二度としないように気をつけるよ」

灯織「は?」

P「ヒィッ」


灯織「プロデューサー。ちょっとお願いしたい事があるのですが…」

P「珍しいな、どうしたんだ?」

灯織「この前のオーディションの反省を踏まえてファッションの勉強をしたいのですが」

P「ああ、ビジュアルレッスンか。分かった、予定に入れておくよ」

灯織「ありがとうございます。では明日の11時頃に駅前で良いですか?」

P「え?」

灯織「…?予定に入れて頂けるんですよね?」

P「うん、そうだけど…何でそれで明日の話に?」

灯織「私、明日はオフなんです」

P「奇遇だね俺もなんだ」

灯織「知っています」

P「言ってないのに何故知っている」

灯織「ありがとうございます。私ファッションにはあまり詳しくないのでプロデューサーのご意見を頂けると助かります」

P「俺もそんなに詳しくはないよ!?そういう事なら真乃やめぐるに頼んだほうがいいんじゃないか?」

灯織「めぐるは無駄に友達多くて忙しそうですし真乃はクルッポーですし」

P「あれぇー?俺の知らない間にイルミネのチームワークどっか行った?」

灯織「と言う訳で明日、よろしくお願いします」

P「何がどうなってどういう訳!?」

灯織「あ、肝心なことを忘れていました」

P「常識?」

灯織「卵焼きは甘いのとしょっぱいのどちらが良いですか?」

P「甘いの」

灯織「わかりました。では失礼します」スタスタスタ

P「…」

P「……」

P「…あれ、俺のオフがサラッと潰れたぞ?」


灯織「プロデューサー、こっちです」

P「お、お待たせ……悪い、早めに来たつもりなんだけど…」ゼェゼェ

灯織「いえ、私もつい2時間前に来たばかりですし」

P「時間の概念の差が凄い」

灯織「チケットは買ってあります。12時からの上映なのでまだ時間はありますね」

P「あれ?ファッションの勉強したいって言ってなかった?」

灯織「プロデューサーこの前アヴェ〇ジャーズ観てみたいってCMを見ながら言っていましたよね」

P「確かに言ったね。自宅でね。1人の時にね」

灯織「混雑する前に飲み物を買っておきましょうか。アイスコーヒーにガムシロとミルク3つずつでしたよね?」

P「うんバッチリ正解。灯織は気が利く娘だなぁ」

灯織「プロデューサー?白目剥いていると危ないですよ?」

P「あ、ゴメンゴメン…ちょっと直視しきれない現実に直面したもんだからさ」

灯織「じゃあ飲み物買ってきます。チケット持っていてもらえますか?」

P「ありがとう。わぁ当然のようにカップル割り引きだぁ」



オモシロカッター デシテー ヨシノトブナー


灯織「面白かったですね」

P「そうだね。上映中ずーっと灯織の視線俺に向いてたけど」

灯織「特にこう、アイアンマンがベアークロー2刀流で2倍のジャンプに3倍の回転で突撃したシーンは、観ていてつい熱が入りました」

P「灯織は一体何を見てたのかなー?あとそろそろ手を離してくれると嬉しいなー。握り締められっぱなしだからさー」

灯織「すみません。他意は無いです」パッ

P「左手にようやく血が巡る」

灯織「お昼時ですし、向こうの広場でお弁当食べましょうか」

P「オナカスイタナー」

灯織「えっ…ファンの方?写真ですか?ええ、どうぞ」ギュッ

P「どうぞじゃないよ腕を組むなぁ!」


P「凄い!タコさんウィンナーにから揚げに甘い卵焼きにポテトサラダ!俺の中のドリームチームだっ!」パァァッ

灯織「お口に合うといいんですが…。人に食べてもらう事なんてほとんどありませんでしたし」

P「いやぁこれだけ作れたら十分立派だよ!俺料理って言ったらお湯を入れる事と粉末スープを入れる事しか出来ないし」

P「あむっ…うわ美味っ!卵焼きもから揚げもすごく好みの味付けだよ!」

灯織「そうですか。良かったです」

P「うわぁ本当に美味い…まるで実家のお袋の味みたいだ。ってか母ちゃんの味そっくりだ」モグモグ

灯織「おにぎりの中身はおかか昆布とわさび菜の2種類にしてみました」

P「凄い!偶然にも我が家伝統の具だ」

灯織「そんなに喜んで貰えると作った甲斐があります」

P「うーん、灯織は良い奥さんになりそうだなぁ」モキュモキュ

灯織「それはちょっと…」

P「あっ…!ご、ごめん。こういう事を軽はずみに言うのは良くないよな」

灯織「トップアイドルになって引退した後でお願いします」

P「うーんよく意味が分からないなぁ」

灯織「将来的には私のほうが収入が上になりそうですし、指輪は私が用意しますね」

P「うーん!意味がっ!よくっ!わかんないなぁ!!」

灯織「はいあなた。あーん」

P「すいみせん周りの方!撮影はご容赦下さい!出来る事なら見なかったことにして下さい!なんでもしますから!」



灯織「では服を見に行きましょうか」

P「ようやく本来の目的に…」ヨロッ

灯織「お疲れのようですが大丈夫ですか?」

P「だいじょばない」

灯織「そこにベンチがありますし膝、貸しましょうか?」

P「公衆の面前で無ければお言葉に甘えるところだよチクショウ!」


灯織「プロデューサー、これなんてどうでしょう?」

P「イイトオモウヨー」

灯織「でもこちらの方も捨てがたいと言うか…。どう思いますか?」

P「ニアウニアウー」

灯織「…プロデューサー?」

P「モウイイカーイ」

灯織「どうして両手で顔を覆って後ろを向いているんですか」

P「それはここが女性下着売り場だからだよ!?」

灯織「下着も服ですよ?何を言っているんですか」

P「お前には分からないかもしれないけど拗らせ気味の魔法使い予備軍にこの場所は難易度が高いんだよ!」

灯織「若干透けている黒のレースとフリルのついたパステルブルーではどちらが良いと思いますか?」

P「聴覚から情報突っ込んでくるのもやめて想像しちゃう!」

灯織「……残念です。私のサイズでは無いみたいです」

P「あったら試着する気だった!?」

灯織「…くっ!」

P「そのネタはやめよう」

灯織「分かっています。どうせ私はひんそーでひんにゅーでドラム缶で…」

P「そんな事ないよ年相応だよ!真乃がポヨポヨでめぐるがバインバインすぎるだけで!」

灯織「プロデューサーの好みは」

P「バインバインですな!」ビッ

灯織「……ふぅん」

P「……ウソダヨー?」

灯織「いえ、プロデューサーのそういうご趣味は理解していますから。押し入れの奥のPS4の箱に隠してあるDVDもバインバインな女の子ばかりですもんね」

P「ちょっと待って!?」

灯織「気にしないでください。別にプロデューサーがどういったご趣味だろうと私には関係ありませんから」スタスタスタ

P「ちょっと待って灯織!待って灯織!下着売り場の奥に行かれると追いかけられない!」


灯織「もうすっかり暗くなってしまいましたね」

P「ソウダネ」

灯織「今日はありがとうございました。有意義なオフだったと思います」

P「ソレハナニヨリ」

灯織「では帰りましょうか」

P「ソウダネ」

灯織「あぁ、でも帰る前に一度スーパーに寄った方がいいですね」

P「夕飯の買い出し?」

灯織「いえ、プロデューサーのご自宅のトイレットペーパー、もう残り少なくなっているでしょう?」

P「」

灯織「洗剤も買い足して置いた方がいいですし…あ、お米も買っておきましょうか」

P「」

灯織「どうしたんですか?早くしないと閉まってしまいますよ?」

P「」

灯織「まるで鳩が真乃くらったような顔して…。さぁ、行きましょう?」ギュッ

P「」

灯織「晩ご飯は肉じゃがでいいですか?」

P「」

灯織「お風呂沸かせたらお背中流しますね」

P「」

灯織「お風呂上ったら耳掃除しますね。1人では怖くて出来ないんですもんね」

P「」

灯織「まだまだ足りないところばかりですけど……私は、誰より輝くアイドルになりたいんです」

P「その前にスキャンダルで終わるわァ!!」








鳩「クルッポー」

真乃「うんうん、そうなんだー?」

めぐる「何て言ってるか分かるの?」

真乃「えっとね。まだまだ続くよ、だって」

鳩「終わりだよ」

こんばんは初めまして。取り合えず物の試しでシャニマスやってみて運が良ければ5回に1回Bランク行けば上出来レベルのヘタクソです。
取り合えずある程度プレイしてみたのでSSの方も物の試しでやってみようと思ったらこの有様です。いやあんまり時間無いのですよ正直まだ灯織とめぐるとチャンポンくらいしかプレイしてません許してください何でもしますん。
実験的にやってみただけなのでまた次はいつも通りヘンテコ事務所のお話になると思います。もしかしたらまた発作的に気が狂ってこっちの事務所に手を出すかもしれませんが勘弁して下さい風土病だと思います。


オツカーレ

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