P・モバP「デュエル(LIVEバトル)!!」 (103)

?「ふーん、あれが765プロのプロデューサー?」

???「ああ、そうだ」

?「さっきの戦い(P・黒井「デュエル!!」見なくても平気)、まあ、悪くないかな。さすが765プロってところかな」

???「そうだな。でも、オレたちならやってやれないことはないさ」

?「へえ、けっこう自信あるんだ」

???「ああ、ついに完成したこいつなら、倒せない相手などいないさ」

???「たとえそれが、あの765プロであっても、な」

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???「この……」






モバP「『シンデレラデッキ』ならな……!」

ド ン☆

P「律子……」

律子「どうかしました?プロデューサー」

P「これから先の激動のアイドル業界を、オレは正しくアイドルたちを導いていけるだろうか……」

律子「なんですか急にそんな話」

P「確かに今、765プロは順調だ。
  人によっては気が早くトップアイドルに一番近い事務所などと言ってくださる人たちもいる」

P「だけどオレは、なにか言い知れない不安があるんだ……このままのオレたちで大丈夫だろうか」

律子「へー、そうですか」

P「レッスンや営業だけでは辿り着くことのできないなにかが、
  これからのオレたちには必要なんじゃないだろうか……」

律子「はあ、そうですか」

P「……おい律子、ちょっと冷たいんじゃないか?オレは真剣に悩んで、相談してるんだぞ」

律子「へー、真剣に悩んでたんですか……知らなかった……」









律子「だったらそういう話カードショップでするのやめません?」

P「どうして?」

律子「どうしてじゃありませんよ!カードのカの字もない話をカードショップで相談しないでください!!」

律子「まったくたまに真剣な顔して悩んでると思ったら!何考えて生きてるんですか!!」

P「いいじゃないか、カードショップ好きなんだよ。買い物もあるし」

律子「あんたの私的な買い物ついでに重大な相談しないでください!!」

律子「言っときますけど、カード買うためにお金貸して、とかだったら貸しませんからね!」

P「そんな事、担当アイドルに言うわけないだろ」

律子「だったら早く買い物済ませてきてくださいよ!

P「わかったよ、買ってくるよ」




P「経費で」


律子「ダメに決まってんでしょうがぁ!!」

P「え?なんでさ」

律子「なんでじゃありませんよ!会社のお金でカード買わせる会社がどこにありますか!!」

P「ウチの会社?」

律子「一度もないわぁ!ウチはアイドル事務所でしょうがぁ!いつからカードゲーム会社になりましたか!!」

P「なに言ってんだよ、律子だって、この前オレと黒井社長が仕事を巡ってデュエルしてるのを見てたじゃないか」

P「それに社長だって言ってただろ。これから先のアイドル業界では必要になるって
  だから許してくれるよ、きっと」

律子「許すかあ!それに私はまだ信じてませんからねー!!どうせ社長と黒井社長の悪ふざけでしょう!」

P「そんなことないって……」

???「おや?あなたたちは……もしかして765プロさんですか?」

P「あなたは?」

モバP「お初にお目にかかります。私はCG(シンデレラガール)プロダクションのモバPと申します」

律子「え!CGプロって、あの!?」

モバP「これはこれは……765プロのアイドルである秋月律子さんに覚えていただけてるなんて、光栄ですね
    我々も、業界の先輩であり、輝かしい功績を持つあなたたちを尊敬し、目標としておりますゆえ」

律子「そ、そうですか、ありがとうございます」

モバP「ぜひ、一度直に765プロのみなさんとお目にかかり、ご挨拶に伺いたいと思っておりました」

P「ああ、いいぜ、別に。ちょうど持ってきてるしな」

律子「(持ってきてる?)私たち以外に誰か来てましたっけ?

P「何言ってんだ?ここにあるじゃないか」



P「『765デッキ』が!!」



律子「どういう流れでその結論に達してんですかあんたはぁ!?」

律子「今アイドルに挨拶したいって言ったんですよ、彼は!!なんでカード出すんですか!?失礼でしょう!!」

モバP「そうですか、ではこちらもこの」


モバP「『シンデレラデッキ』で!!」


律子「あんたもかい!!

律子「ウチのアイドルに挨拶したいって言って、なんでカードゲームしだすんですか!?」

P・モバP「それがプロデューサーだから?」

律子「いないわあ!そんなプロデューサー!!挨拶ってなに?そういう事!?」

律子「この業界いつからこんな会話するようになったんですかー!!私は知りませんよぉ!!」

??「『アイマスカードバトル』かい!?ならばジャッジがいるだろう!とお!」

律子「ゲ、この声はまさか」

スタッ!!

高木「そう、私だ!!」

律子「社長―!なにしにきたんですかー!!」

高木「む!?どうしたんだね律子くん!?なにやらそうとう疲れてるようだが!?」

P「律子、大丈夫か!?まったくおまえは心配性だから……」

律子「あんたたちに対して疲れてるんですけど!?」

律子「小鳥さん怒ってましたよ!!また社長が勝手にどっか行っちゃったって!!」

高木「そうなのだよ、この前も正座させられて叱られてしまったし……老体には堪えるよ……」

律子「社長がちゃんと仕事をしないからでしょう!?」

高木「なにをいってるのかね!?ちゃんと仕事しているよ!今だって仕事しに来てるじゃないか!!審判の!!」

律子「あなたの仕事はカードゲームですか!!?あなたそれでもアイドル事務所の社長ですか!!」

高木「もちろんだよ!!」グッ!

律子(……別事務所に移籍考えようかな……)

高木「さて、冗談はここまでにして……」

律子「どこから冗談!?どこまでが本気なんです!?」

高木「二人とも、位置についたな!?」

律子「この展開が冗談じゃないんですか!?」


高木「ではデュエル、開始!!」



P・モバP「デュエル!!」



律子(あーあ、やっぱり始まっちゃうのね……)

モバP「私の先行ですね。ドロ―」

モバP「まずはこの子の相手をしていただきましょう」


モバP「私は、『双葉杏』をデビューさせます」


\ブーン/\バシュウ!/
『杏』「……」スー、スー

『双葉杏』

\トゥイーウン!/
能力 0


P「!? の、能力数値が0……!?」

P「しかも、な、なんだ!?この子は?寝ている……?」

モバP「フフ、この子は少しアイドルの活動のやる気が欠けているところがありましてね……
    それがカードにも反映されて、デビューしてから3ターンの間、
    LIVEを開催することも、ユニットを組むこともできないのです」

P「なんだって……?(能力数値0……にも関わらず、3ターンもなにもできないアイドルなんて……)」

モバP「そして私は手札から、イベントカード『運命を告げるお城の時計』を発動します!!」


『運命を告げるお城の時計』
6ターン後、シンデレラが姿を現すことを告げるお城の時計。
さらに6ターン後、このカードはシンデレラと共に引退する


カッチ……カッチ……カッチ……

P「なんだ、このカードは……!?」

モバP「フフフ、そうですね……他のカードゲームの言葉を借りるなら、儀式カードとでも言えるでしょうか……」

P「儀式カード……」


モバP「先行側は1ターン目はLIVEを開催できません……というより、どのみち『杏』がしないでしょうがね」

『杏』「そうだー!杏は働かないぞー!」ゴロゴロ……

モバP「フフフ、彼女もこう言っているので、私は1枚楽屋にカードを伏せて、ターンエンドします」

カッチ……カッチ……カッチ……

カチッ☆

P「時計の針が1時を指した……」


P「オレのターン、ドロ―カード!!」

P(1時を指したが、特にアイドルにもステージにも変化はないようだ……
  あの時計も気になるが、まずは目先の相手だ!)

P「オレは手札から、『我那覇響』をデビュー!!」


『響』「ハイサーイ!!」

『我那覇響』

能力 1500


P「そして、『我那覇響』の特殊能力を発動!」

P「『我那覇響』のデビューに成功した場合、プロデューサーの任意で、
   デッキから上2枚のカードを能力値0の『我那覇響・トークン』としてステージに出すことができる!!」


『我那覇響・トークン』
能力値 0


『我那覇響・トークン』
能力値 0


律子「あれ、あんな能力、『響』にありました?」

高木「黒井との戦いのときの事かね?
   それなら黒井のところの『我那覇くん』は、『【漆黒のアイドル】我那覇響』という別カードなので、能力も違うのだよ」

律子「なるほど」

モバP「へえ、良いアイドルですね。一気に3人のアイドルをデビューできるなんて」

P「ああ、うちの自慢のアイドルさ!!」

P「さらに、いうなら、『響・トークン』はLIVEバトルで引退させられてもアピールポイントが発生しない優れものだ!」

P「ただし、『響・トークン』はアピールする事は出来ないがな!」

『響』「ねえねえ、プロデューサー?」

P「どうした?『響』?」

『響』「ずーっと思ってたけど、『響・トークン』っていうの、正直変だと思うぞ!」

P「え、変?」

『響』「だってそうでしょ!たとえカードゲームの能力上しかたないとしてもさー、
    同じ人が3人もいる状況って、絵面的にもすっごく不自然だよ!」

P「そ、それはそうだけどさ……じゃあどうしろって言うんだよ?」

『響』「カンタンだよ! 左はハム蔵、右はいぬ美に変えれば、自分のキャラ的にも自然だし、ファンサービスもできて、とってもいいと思うぞ!」

『響』「うん、それがいい!あはは!さすが自分! ナイスアイディアで完璧でしょ!」

P「え、ええ?そんなことできるのかあ~?」

『響』「いいから、やってみてよぉ!」

P「わ、わかったよ……すまん、モバP、ちょっと待ってくれ!」

モバP「ふふ、わかりました」

P「やれやれ……この立体映像、変えられるのかな?」

高木「どれ、ちょっとかして見たまえ、プロデューサーくん」

P「あ、すみません、社長……」

律子「もう、なにやってんだか……」

……そして

P「よ、よし、できたぞ!」

『ハム蔵』
能力 0


『いぬ美』
能力 0

P「どうだ?これで満足か?」

『響』「うわあ!ありがとう!社長、プロデューサー!あはは!『ハム蔵』、『いぬ美』、一緒にがんばろうなー!」

P「さてと……すまん、待ってくれてありがとうなー、モバP!」 

モバP「はい!」

P「始めます、お願いします、社長!」

高木「では、再開!!」

P「よし、『響』!『ハム蔵』や『いぬ美』と戯れているところ悪いが、いくぞ!」

『響』「OK!自分にまかせておけば、なんくるないさー!」

P(『双葉杏』……能力0にも関わらず何もしないカード……特殊な能力を秘めているとみて、間違いない!
  ならば!3ターンも寝かしておくわけにはいかない!!)

LIVEバトル!!

『我那覇響』
能力 1500


VS


『双葉杏』
能力 0


P「『我那覇響』のアピール!!」


P「『TRIAL DANCE』!!」

モバP「ま、やっぱり仕掛けてきますよね……」

モバP「でも、いくらやる気に欠けるその子でも……」

モバP「自分に降りかかる火の粉を、払わないわけはない。というより……!」



『杏』「……!」ギンッ!!

カッ!!

P「な……!?」

『響』「うぎゃあ――――――――!!?」

モバP「……自分の平穏を脅かされたとき、真の力を発揮するんですよ……」

シュウウウウ……!!


『我那覇響』、引退!!


P「バカな、『響』が返り討ちに……!?」

モバP「『双葉杏』の特殊能力です。『杏』に対しアピールを行ったアイドル・ユニットを引退させる能力です」

モバP「たとえ、どんな能力数値を持った相手でも、ね……」

P「なんだって!?」

モバP「まあまあ、そんなに焦らないでください。『杏』は自分からアピールをすることはありませんし、
    もっといえば『杏』はもう一つの能力に、アピール対象にしなくても良いカードなんです。
    次にアピールするときは、彼女のことは無視して私にダイレクトアピールする方がよろしいでしょう」

P「く……!なんてこった……!(伏せカードを使わないのは、使う必要がなかったからなのか……!)」


『杏』「ねー、ねー、プロデューサー。 もう休んでていい?もう仕事はしたでしょー?」

モバP「ああ、『杏』、良くやったな、後でアメを買ってあげよう」

『杏』「ええ、本当!?さっすがプロデューサー!」

P「……」

P(しかし恐ろしいヤツだ、モバP……涼しい顔しているがこいつ、もし『響』じゃなかったら、
  オレのステージにはアイドルが一人もいない状態になり、次のターンでアイドルをデビューされていたら
  反撃でアピールポイントを大量に与える結果になってしまっていたわけだ……)

P(これは……より気を引き締めてかからないとな!!)

P(『双葉杏』……彼女のカード能力は気になるが、今は彼女をどうにかする手立てがない……)

P「オレは楽屋にカードを一枚ふせて、ターンエンド……」

P(それに……)チラッ

カッチ……カッチ……カッチ……

カチッ☆!

P(時計の針が2時を指した……!)

P(何が起ころうとしているにかわからないが……
  ゲームメイクをヤツの思い通りにされているようで気にいらないが、今は従うしかない……!)

モバP「安心してください。きちんと、765プロのみなさんに失礼のないよう、最初のお相手をするアイドルは用意していますから」

モバP「私のターン、ドローカード」

モバP「さあさ、765プロのみなさんをエスコートしてさしあげなさい」

モバP「私は『桃井あずき』をデビューします」



『あずき』「アイドルデビュー大作戦、大成功!!」
『桃井あずき』
能力1500



モバP「さらに私は手札から、イベントカード、『お城の舞踏会への招待状』を発動します」

『お城の舞踏会への招待状』
プロデューサーは互いにデッキから3枚カードを引き、それがアイドルカードであればそのまま特殊デビューできる
それがアイドルカード以外だった場合、引いたカードを引退させ山札から引退させた枚数分アイドルカードを選び、さらに特殊デビューできる

その名の通り、お城の舞踏会へ招待するための招待状


モバP「3枚ともイベントカードですね。ちょうどいいです。
    このイベントカードを引退させ、アイドルカードを山札から3枚選びます」

モバP「『あずき』、この招待状で、山札から『忍』たちを呼んできてくれるかい?」

『あずき』「OK!ユニットデビュー大作戦、名付けてプロジェクトF、だね!」

P「なに、ユニットデビュー!?」

モバP「ああ! だ、ダメじゃないか、『あずき』!」

『あずき』「ああ!ご、ごめん、プロデューサー!いつもの調子で、つい……」

モバP「気を付けてくれよ?まあ、みんながきたらユニットをデビューさせる気ではいたけどさ……」

『柚』「なになに?まーた、『あずきチャン』の大作戦失敗しちゃったの?」
『喜多見柚』
能力1500

『忍』「ダメだよ?カードゲームなんだから戦術を先に言っちゃあ」
『工藤忍』
能力1600

『穂乃香』「ユニットでしたからまだ良いものの、今度は伏せカードの中身を言ってしまわないように、気を付けてくださいね?」
『綾瀬穂乃香』
能力1700

『あずき』「さ、さすがのあずきでも、伏せカードをバラしたりしないよぉ!」

P「あ、あははは……」

モバP「コホン!……申し訳ありません、では気を取り直して……」

モバP「『桃井あずき』、『喜多見柚』、『工藤忍』、『綾瀬穂乃香』、の4人がステージに揃ったため……!」

モバP「私は、カルテットユニット、『フリルドスクエア』を特殊デビューします!」


『フリルドスクエア』
能力7500

バン☆


P「『フリルドスクエア』……」

P「『フリルドスクエア』……」

社長「……」

律子「どうかしました?社長?」

社長「能力数値が少し平均値より低いのが気になるのだ……」

律子「どうしてですか?」

社長「うむ、基本的に
デュオユニットは6000以上、
トリオユニットは7000以上、
カルテットユニットは8000以上、
クインテットユニットは9000以上であることが多いのだが……」

社長「そして、平均値より数値が低いものは、アイドル・ユニットのどちらもやっかいな特殊能力を抱えていることが多い……」

律子「やっかいな特殊能力……あの、『双葉杏』というアイドルがいい例ですね」

社長「うむ……気を抜くなよ、プロデューサーくん……!」

P「オレも3枚ドローする……(引いたカードは……『真』か!あとは衣装カードにイベントカード!)

P(よし、良いだろう!カルテットにはカルテットだ!!)

P「引いたカードを2枚引退させ……!そしてアイドルカードを山札から選ぶ!!」

P「選んだのは『天海春香』、『高槻やよい』!そして引いた『菊地真』をデビューさせる!!」


『真』「やーりぃ!」
『菊地真』
能力1700


『春香』「うー、わっほい!」
『天海春香』
能力1500


『やよい』「うっうー!!」
『高槻やよい』
能力1450


P(よし、次のターンで、こちらもカルテットユニット『パーフェクトサン』をデビューさせるぞ!!)

P「その為にも、このターンを凌ぎ切るぞ!!」

モバP「おっと、ではこの瞬間、私は手札から衣装カード、『ガラスの靴』を発動します!!」

P「なに!?」

モバP「装備対象は『菊地真』さん!!」

『真・ガラスの靴装備』「ええ!?こ、これ……!」

P「なんだ!?このカードは?『ガラスの靴』が『真』に装備された!?」

モバP「フフ、似合ってますよ、『真さん』」

モバP「そしてこの瞬間、『真さん』の能力は500ポイントアップ!」

『菊地真・ガラスの靴装備』
  
 \ティロリロリロリロ……ティテン!/
能力1700→能力2200


P(バカな?相手に装備させて、しかも能力まで上げるなんて、何を考えているんだ?)


『真・ガラスの靴装備』「ぷ、プロデューサー!!すごい!『ガラスの靴』ですよ!『ガラスの靴』!!
            くうーっ!童話のお姫様になったみたいで、すっごく嬉しいです!!」


P「そ、そうか、良かったな……あはは……」

モバP「喜んでいただけて、こちらとしても大変喜ばしい」

モバP「ですが……このカード『ガラスの靴』を装備されたアイドルがいるプロデューサーは、
    装備したアイドル・ユニット以外ではLIVEを開催することができなくなるのです!!」


P「なんだと!?」

『ガラスの靴』

衣装カード

装備したアイドルの能力を500ポイントアップする
このカードは相手プロデューサーのアイドルにも装備でき、その効果をユニットにも適用できる
相手アイドルに装備した場合、このカードをコントロールする権利は相手プロデューサーに譲渡される。
ただし、一度装備した後のプロデューサー間の変更はできない。
通常の衣装カードと違い、装備するアイドル・及びユニットをプロデューサーの任意で変更できる
『シンデレラ属性』を持たないアイドルは、このカードを装備したアイドル・及びユニット以外はアピールする事ができなくなる
このカードはLIVEバトル・及びカードの効果で破壊されない
シンデレラがステージに現れたとき、そのシンデレラに装備権が譲渡され、真の力を引き出す

余談だがこのカード、通常仕様と限定プロモーション仕様の二つがある。
通常版はガラスの靴を誰の足かは明確にされていないが、誰かが履こうとしている絵が描かれている。
限定版は今のところ
『十時愛梨』、『神崎蘭子』、『渋谷凛』、『塩見周子』、『島村卯月』、『高垣楓』の全6種類で、
彼女たちがそれぞれガラスの靴を履こうとしている様が描かれている。
本来はイベント専用の特別仕様で配布の意図はなかったのだが、大反響となり問い合わせが殺到したため、
数量限定で販売されるにいたった経緯がある
販売会場は長蛇の列となり、あまりの欲しさのため会場近くに数日前から集まる猛者まであらわれ、ニュースに取り上げられた
関係者がまだまったく予定されていなかったのにも関わらず、7種類目の登場を示唆する話を冗談半分にした事があり、
アイドルたちの所属する事務所への問い合わせの電話が
数日にわたってこの話題で鳴り止まなくなるという異常事態にまで発展した事があるという

モバP「安心してください。『ガラスの靴』の操作権は、あなたに譲渡されています。
私のアイドルにあなたの意志で履かせることはできないが、他の自分のアイドルに履かせ、LIVE開催権を移すことはできる」

P(だがそれは、1ターンに一人のアイドルか、もしくは1ユニットしかLIVEを開催することができなくされたのと同じこと……!)

P「く……ロマンチックな名前にも関わらず、なんてやっかいなカードだ……!」

モバP「『ガラスの靴』は選ばれたものにしか履くことができない聖なる靴……!
そして、その真の力を活かすことができるのも一人だけなんですよ」

モバP(そう、選ばれた者だけにしかない真の力が、ね……フフフ)

モバP「では……『フリルドスクエア』でアピールをさせていただきます!!」

モバP「対象は……『高槻やよいさん』!あなたです!!」

P(当然だろうな、今能力値が一番低いのは『やよい』だ。だが……!)

P「いいだろう、こい!!やるぞ!『やよい』!!」」

『やよい』「もちろんです!私にドーンと任せてください!!」

LIVEバトル!!


『フリルドスクエア』
能力7500


VS


『高槻やよい』
能力1450


モバP「『フリルドスクエア』のアピール!!」


モバP「『お願い!シンデレラ』!!」

モバP「これが決まれば、アピールポイントを6050ポイント稼ぐことができます!!」

律子「まずいですよ!確かこのカードゲーム、先に1万ポイント稼いだ方が勝つんですよね?」

高木「その通りだ!このままでは半分以上も稼がれてしまう上、次のターンでカルテットユニットも組めなくなる!!」

P「そうはさせない!!」

P「ふふ、大作戦か……だったらこっちも負けられないよなあ!亜美、真美!」

P「伏せカードオープン!!『イタズラ大作戦』!!」


『イタズラ大作戦』

相手がアピール宣言をしたときに発動できる
相手のアピールによるアイドルの引退を防ぎ、
さらにそのアピールで発生するはずだったアピールポイントの半分を得ることができる

ちなみにこのカードは人と同じくらい大きいサイズの筆やペンで
街中をインクや絵の具まみれにするくらいイタズラ書きをする亜美と真美の姿が描かれている


高木「おお!防いだうえ、こちらの有利になるカードか!!」

P「そっちのアピールを利用させてもらう!!」

『ぴにゃこら太ぬいぐるみ』
アピールポイントが発生する場合に発動できる
発生するアピールポイントを無効にする

余談だがこのカードには普通の女子高校生の身長の2、3倍はあろうかと思われる巨大なぴにゃこら太と、
巨大なぴにゃこら太に感激して大喜びでおなかのあたりに抱きつく綾瀬穂乃香、
てっぺんは柚のものだ!と言わんばかりに頭の上に乗る喜多見柚、
ぴにゃこら太とはいえ、自分の身長の倍もある巨大なぬいぐるみに思わず笑みをこぼして腕を抱きしめる工藤忍、
どこが一番セクシーに撮影できるか考えていたが、ぴにゃこら太でセクシーは難しいと考えた後、
みんなが楽しんでるのでまあいいか、と普通に脇腹あたりに笑顔で抱きつく桃井あずき
というぴにゃこら太ぬいぐるみと戯れるフリルドスクエアの面々が描かれている

P(今のを軽々と返してくるか……!やるな!)

モバP「さすがですね、今のアピールを凌ぐとは」

P「いーや、そっちこそ良いアピールだったと思うぞ。業界の先輩として、意地を見せとかないとな」

モバP「しかたありません、これでターンエンドです」

律子「やりましたね」

高木「いや……何かおかしい」

律子「え?」

高木(今の攻防、モバPくんは伏せカードを晒してまで防ぐべきではなかった。)

高木(モバPくんのユニットは先ほども言及した通り、通常より能力値が低い……であれば、
   伏せカードは使わず、ブラフとして残しておけばより有利にゲームを進められたはず……)

高木(にもかかわらず、相手に4人アイドルがステージにおり、
   カルテットユニットがデビューされる可能性が高いこの状況で
   彼はなんの後ろ盾もない状態で焦り一つ見せず相手のターンへ移行させた……)

高木(その意味するところはつまり……!) 

カッチ……カッチ……カッチ……

カチッ☆

P(……時計の針は3時を指したが、やはりなにも起こらない……
どうやら本当に、6ターンを過ぎてからその力を発揮し始めるらしい……)


P「オレのターン、ドロ―!!」

P(『ガラスの靴』の効果で、こちらは一人のアイドル・もしくは1ユニットしかLIVEを開催できない……)

P「く、まあいい!ならばなおさらだ!!元々一つにまとめる予定だったのだから、かまいはしない!!」

P「カルテットユニット!『パーフェクトサン』をデビュー!!

『春香』「え、でもプロデューサーさん……」

『真』「これって響じゃなくて……」

『やよい』「ハム蔵ですよー?」

『ハム蔵』「ジュイ!」

P「ああ!しまった!映像を直してなかったあ!」

律子「だあ!」ドテッ!

律子「もう!何やってるんですか!プロデューサー!!」

P「悪い悪い!またタイム―!!」

……そして

P「よし、直った」

『響・トークン』「ちぇ、いいアイディアだと思ったのに」

P「言ってる場合か!」


P「気を取り直して、カルテットユニット、『パーフェクトサン』をデビュー!!」


『パーフェクトサン・ガラスの靴装備』
能力8000+500(ガラスの靴効果)

P「そしてオレはさらに、『パーフェクトサン』の特殊能力を発動する!!」

モバP(特殊能力!)

P「『パーフェクトサン』は、『ユニットを組んだ最初の1ターン目のみ、基礎能力数値を2倍にする』事ができるのさ!!」

P「これで『パーフェクトサン』の能力数値は16500だ!!」

律子「ええ!?すごい能力じゃないですか!!」

高木「うむ!これが通れば、9000ポイント稼ぐことができる!!勝利まで後一歩まで届くぞ!!」

P「よし!『パーフェクトサン』で『フリルドスクエア』にアピールだ!!」

モバP(くるか!!)

LIVEバトル!!


『パーフェクトサン』
能力16000+500(ガラスの靴の効果)=16500


VS


『フリルドスクエア』
能力7500


P「『パーフェクトサン』のアピール!!」


P「『Colorful Days』!!」

モバP「おっと!!ここで『フリルド・スクエア』の特殊能力を発動させてもらいます!!」

P「なに!?」

律子「え!?」

高木「やはり、迎撃タイプの能力だったか!!」


モバP「能力は……!
    
   『1ターンに1度だけ、相手のアピール対象を『フリルドスクエア』以外へ変更する事ができます』!」


P「なんだと!?」

律子「ま、まさかそれって!?」

高木「キミも気づいたか、律子くん!この恐ろしいコンボに!」

モバP「つまり……『パーフェクトサン』はアピール対象を変更し、『双葉杏』にアピールする事になる……!!」

P「!!」

LIVEバトル!!

『パーフェクトサン』
能力16000+500(ガラスの靴の効果)=16500


VS


『双葉杏』
能力 0


モバP「そして、その結果はッ!」

『杏』「……!」

カッ!!!


『パーフェクトサン』「うわあああああああああ!!!」


『パーフェクトサン』、引退!!


モバP「……『杏』の能力で、『パーフェクトサン』は引退に追い込まれる……」

P「な、なんてことだ……『パーフェクトサン』が、なすすべもなく引退させられるなんて……!」

高木「なるほど……一度目にアピールしたアイドルは、『フリルドスクエア』の能力によって
アピール対象を『双葉杏』に変更を余儀なくされ……確実に引退に追い込まれる……!」

律子「でも、『フリルドスクエア』の能力は1ターンに1回なんでしょう!?だったら……あ!」

高木「そう……その弱点は『ガラスの靴』の効果で補われる……!」

P「能力を消費させた後、もし、仮にもう一つ『フリルドスクエア』を
アピールで引退させることができるカードがあっても……
『ガラスの靴』の効果によって、1ターンに1人のアイドルか1ユニットしかアピールできないため、
無防備になった『フリルドスクエア』にアピールすることはできない!」

P「な、なんて凶悪なコンボなんだ、こいつは……!」

モバP「これが、このデッキが誇る最強コンボ……『スクエア・コンボ』です」

モバP「……フフフ、言ったでしょう?
真のシンデレラが舞踏会に到着し……運命の時を迎えるまでの、エスコートだと!」

P(こ、このコンボはまだ、本領じゃないと言う事か……?真のシンデレラとは、いったい……!)

P(これだけの高度な戦術を展開しておきながら、ヤツのいう、シンデレラがデビューするための前哨戦にすぎないというのなら……)

P(明らかに強力なアイドルに違いない……!なら、一刻も早くこの凶悪コンボから抜け出さなくては、勝機はない!!)

とりあえず今日はここまで

すみません、>>40のところから展開を書き直します
『ぴにゃこら太ぬいぐるみ』はなかったことにしてください
『パーフェクトサン』と『フリルドスクエア』の能力もちょっと変更してます

モバP「さすがですね、今のアピールを凌ぐとは」

P「いーや、そっちこそ良いアピールだったと思うぞ。業界の先輩として、意地を見せとかないとな」

モバP「しかたありません、私はこのままターンエンドです」

律子「やりましたね、これでアピールを防いだうえ、プロデューサーのアピールポイントは3750ポイント!」

高木「……」

律子「どうしました?なにか問題でも?」

高木「ああ、なにか変だ……」

律子「変?」

高木(彼の『フリルドスクエア』は能力数値は先ほども言った通り平均より能力値が低い……にも関わらず、
   相手が4人のアイドルをデビューさせており、カルテットユニットがデビューする可能性があるこの状況化なら、
   一人でも多くアイドルを引退させておきたかったはず……
   それを阻止されたにも関わらず、彼は平然としている……その意味するところはつまり……!)

カッチ……カッチ……カッチ……

カチッ☆

P(……時計の針は3時を指したが、やはりなにも起こらない……
どうやら本当に、6ターンを過ぎてからその力を発揮し始めるらしい……)


P「オレのターン、ドロ―!!」

P(『ガラスの靴』の効果で、こちらは一人のアイドル・もしくは1ユニットしかLIVEを開催できない……)

P「く、まあいい!ならばなおさらだ!!元々一つにまとめる予定だったのだから、かまいはしない!!」

P「『天海春香』、『菊地真』、『高槻やよい』、『我那覇響(トークン)』の4人が揃ったとき、デビューできるカルテットユニット!」

P「『パーフェクトサン』を特殊デビュー!!」


『春香』「え、でもプロデューサーさん……」

『真』「これって響じゃなくて……」

『やよい』「ハム蔵ですよー?」

『ハム蔵』「ジュイ!」

P「ああ!しまった!映像を直してなかったあ!」

律子「だあ!」ドテッ!

律子「もう!何やってるんですか!プロデューサー!!」

P「悪い悪い!またタイム―!!」

……そして

P「よし、直った」

『響・トークン』「ちぇ、いいアイディアだと思ったのに」

P「言ってる場合か!」


P「気を取り直して、カルテットユニット、『パーフェクトサン』をデビュー!!」


『パーフェクトサン・ガラスの靴装備』
能力8000+500(ガラスの靴効果)

 

P「そしてオレはさらに、『パーフェクトサン』の特殊能力を発動する!!」

モバP(特殊能力!)

P「『パーフェクトサン』は、『ユニットを組んだ最初の1ターン目のみ、基礎能力数値を1.5倍にする』事ができるのさ!!」

P「これで『パーフェクトサン』の能力数値は12500だ!!」

律子「ええ!?すごい能力じゃないですか!!」

高木「うむ!これが通れば、5000ポイント稼ぐことができる!!勝利までもう半分まで届くぞ!!」

P「よし!『パーフェクトサン』で『フリルドスクエア』にアピールだ!!」

モバP(くるか!!)

LIVEバトル!!


『パーフェクトサン』
能力12000+500(ガラスの靴の効果)=12500


VS


『フリルドスクエア』
能力7500


P「『パーフェクトサン』のアピール!!」


P「『Colorful Days』!!」

モバP「おっと!!ここで『フリルド・スクエア』の特殊能力を発動させてもらいます!!」

P「なに!?」

律子「え!?」

高木「なるほど、やはり迎撃タイプの能力だったか!!」


モバP「能力は……!

    『1ターンに1度だけ、相手のアピール対象を任意の自身のアイドル・ユニットに変更する事ができます』!」


P「なんだと!?」

律子「ま、まさかそれって!?」

高木「キミも気づいたか、律子くん!この恐ろしいコンボに!」

モバP「つまり……『パーフェクトサン』のアピール対象を変更し、『双葉杏』にアピールする事になる……!!」

P「!!」

LIVEバトル!!

『パーフェクトサン』
能力16000+500(ガラスの靴の効果)=16500


VS


『双葉杏』
能力 0


モバP「そして、その結果はッ!」

LIVEバトル!!

『パーフェクトサン』
能力12000+500(ガラスの靴の効果)=12500


VS


『双葉杏』
能力 0


モバP「そして、その結果はッ!」

『杏』「……!」

カッ!!!


『パーフェクトサン』「うわあああああああああ!!!」


『パーフェクトサン』、引退!!


モバP「……『杏』の能力で、『パーフェクトサン』は引退に追い込まれる……」

P「な、なんてことだ……『パーフェクトサン』が、なすすべもなく引退させられるなんて……!」

高木「なるほど……一度目にアピールしたアイドルは、『フリルドスクエア』の能力によって
アピール対象を『双葉杏』に変更を余儀なくされ……確実に引退に追い込まれる……!」

律子「でも、『フリルドスクエア』の能力は1ターンに1回なんでしょう!?だったら……あ!」

高木「そう……その弱点は『ガラスの靴』の効果で補われる……!」

P「能力を消費させた後、もし、仮にもう一つ『フリルドスクエア』を
  アピールで引退させることができるカードがあっても……
  『ガラスの靴』の効果によって、1ターンに1人のアイドルしかアピールできないため、
  無防備になった『フリルドスクエア』にアピールすることはできない!」

P「な、なんて凶悪なコンボなんだ、こいつは……!」

モバP「これが、このデッキが誇る最強コンボ……『スクエア・コンボ』です」

モバP「……フフフ、まあ、焦らずお待ちください……
    シンデレラに魔法がかかり……運命の時を迎える、その時まで!」

P(こ、このコンボはまだ、本領じゃないと言う事か……?シンデレラとは、いったい……!)

P(これだけの高度な戦術を展開しておきながら、ヤツのいう、シンデレラがデビューするための前哨戦にすぎないというのなら……)

P(明らかに強力なアイドルに違いない……!なら、一刻も早くこの凶悪コンボから抜け出さなくては、勝機はない!!)

P「……く……オレはカードを楽屋に1枚伏せて……ターンエンド……」


カッチ……カッチ……カッチ……!

カチッ☆!

P(時計が4時を指した……!あと6ターン目までにオレのターンが回ってくるのはたった1ターンしかない……!)

P(あと1ターンで、オレに勝ち目はあるのか……!?)

小鳥「このデュエルを観戦しているみなさん、初めまして!ご存知の方は、こんにちは!」

小鳥「私は765プロの事務員、音無小鳥と申します」

小鳥「ここで一度お二人のデュエルの状況整理を私が担当させていただきますので、よろしくお願いいたしますね!」


小鳥「まずは765プロのプロデューサーさんの方から!」

小鳥「現在、765プロのプロデューサーさんの場には


・ステージ上

アイドルトークンカード『我那覇響・トークン』能力 0+500(『ガラスの靴』の効果)=500


・楽屋(空き残り4)

伏せカード1枚


・アピールポイント:3750


となっています」

小鳥「続いて、CGプロのプロデューサーさんの場には


・ステージ上

アイドルカード 『双葉杏』能力 0

ユニットカード 『フリルドスクエア』能力 7500


・楽屋(空き残り2)

伏せカード1枚

『運命を告げるお城の時計』(時計の針は4時を指しています)

『ガラスの靴』(『パーフェクトサン』が引退したため、装備権が『我那覇響・トークン』に渡り、装備中)


・アピールポイント:0


となっています」

  


小鳥「以上となります! では、引き続き、デュエルをお楽しみください!」


 

律子「かなりマズイ状況ですね……」

高木「うむ……相手の方がアイドルもユニットの数も多いうえ、こちらはアピールを封殺されているような状況だ……」

高木「このままではジワジワやられてしまう……!」

律子「しかも、向こうにはまだシンデレラと呼ばれる謎の存在も……!」

高木「頑張るのだ、プロデューサーくん……!」

P(このターンは何とか持ちこたえられるはず……!)

P(『響・トークン』は引退させられてもアピールポイントは発生しない……!)

P(『フリルドスクエア』のアピールはノーダメージでしのげる……)

P(『双葉杏』は3ターン目が過ぎLIVEを開催できるようになっているが、能力値は0……
  彼女の能力は自らアピールした場合には発動しないようだし、アピールはおそらくない)

P(このターンを凌いで、次のターンに何とかするしかない!!)

モバP「私のターン、ドロ―カード」

モバP「……フ」

P「!(笑った……!)」


モバP「私は……このままターンエンドします」


P「なに!?」

律子「え!?アピールしないの!?」

高木「まさかのドローゴーとは……!」

律子「ドローゴー?」

高木「カードを引くだけでなにもせずターンを回す戦法のことをカードゲームではそう呼ぶのだ」

高木(完全に戦力的に有利にも関わらず、ドローゴーを選択した……!
   それは、やはり彼が『シンデレラ』と呼ぶ存在への絶対的な信頼を意味する!)

モバP(もうまもなく……魔法はかかる……)

モバP(あの伏せカード、万が一と言うこともある)

モバP(であれば、危険を冒さない事が最善……)

モバP(魔法がかかれば……その伏せカードだって意味をなさなくなるのだから……)

カチ……カチ……カチ……!

カチッ☆!

律子「5時……!後、1ターン……」

律子「で、でも、あはは、ここまでやって、実は全然大したことありませんでしたー、ってやつなんじゃ……」

高木「……」

P「……」

律子「……」……ゴクリ

律子「……社長!この1ターンで、プロデューサーが勝つ見込みは!?」

高木「……」

律子「社長!!」

P「心配せずに見ていてくれ、律子」

律子「プロデューサー……」

P「オレは必ず勝つ。このターンでな。絶対だ」

P「おまえを……765プロのみんなを、トップアイドルにするためにもな!!」

律子「プロデューサー……!」




律子(カードゲームでトップアイドルは目指してないってことは言っちゃいけない空気ね)

P(すべてはこのドローで決まる……!!)

P(来てくれ!オレに勝利をもたらすカードよ!!)

P「オレのターン……ドローカードォ!!」


律子「……」

高木「……」

P「……」

モバP「……」

P「よく……!来てくれたあ!!」

高木「おお!?」

律子「引いたんですか!?」

モバP「バカな、この状況を打開できるカードなんて……!!」


P「オレは手札からッ!アイドルカード『萩原雪歩』をデビュー!!」


『雪歩』「ぽー」
『萩原雪歩』
能力1500


モバP「『萩原雪歩』……!」

P「そしてオレはさらに、手札からコミュカード『歌のお姉さんとの約束』を発動!!」


『歌のお姉さんとの約束』

このカードをアイドルカード能力500の『天海春香』として扱う『天海春香・トークン』を
ステージ上にデビューさせることができる
『天海春香』にしか使用できないカードも使用できる

なお、このカードにはかつて春香が「歌のお姉さん」と呼ぶ女性と一緒に公園で歌を歌った、
春香にとってとても大切な思い出を思い出し、ライブに望むステージ上の春香の姿が描かれている


P「このカードでさらに『天海春香・トークン』を特殊デビューさせる……!」


『春香・トークン』「ヴァイ!」
『天海春香・トークン』
能力500

P「そして!『天海春香(トークン)』、『萩原雪歩』、『我那覇響(トークン)』の3人が揃ったため……!!」


P「トリオユニット『Sprout』を特殊デビュー!!」


『Sprout』
能力 7000


P「『Sprout』の特殊能力発動!『Sprout』は相手のアピール対象変更の効果を受けない!!」

P「だがこれだけだと『Sprout』は『フリルドスクエア』の能力数値で引き分けてしまうし、『双葉杏』には能力で瞬殺される……!!」

P「だからこれを使わせてもらう!手札から……!」

P「コミュカード『なんくるないさー!』」


『なんくるないさー!』
アイドルもしくはユニットカードを1枚指定し、指定されたカードはカード効果による引退をされなくする
ちなみにこのカードの絵には、大きく空に飛びあがって、笑顔で太陽に向かって右腕を突き上げた、元気いっぱいな我那覇響の姿が描かれている

余談だがこのカード、響のイベントで期間限定配布された絵が全く別のプロモーション仕様がある
通常版では一般的な響のイメージである元気いっぱいな我那覇響が描かれているが、
期間限定版は、寂しがり屋な彼女の一面をクローズアップしており、
沖縄にいる家族に電話をかけながら少しだけ涙を流して指でぬぐっている姿が描かれている
本当は涙を流すほど会いたい気持でいっぱいだが、強がって電話口で家族に憎まれ口を叩いているその姿に、心を打ち抜かれたファンは多く、
響の新規ファン獲得に多く貢献し、通常版と限定版のどちらも響ファンからは必需品と名高いカード


高木「おお!やったぞ!!」

律子「これなら、『双葉杏』の能力効果も無効だし、能力0だから7000ポイントがそのまま入る!!

高木「ああ!現在アピールポイント3750のプロデューサーくんは1万ポイントとなり、勝利だ!!」

モバP「なるほど、ですが……! そうはさせません!!」

モバP「私も伏せカードオープン!!」

モバP「イベントカード、『メルヘンチェンジ・ビーム』!!」


『メルヘンチェンジ・ビーム』
アイドルもしくはユニットを1つ指定し、指定されたアイドル・ユニットは1ターンの間アピールできない

なお、このカードの絵にはウインクしながら両手でウサギを彷彿とさせるポーズをとるウサミン星人こと安部菜々の姿が描かれている

余談だが、安部菜々の魅力がふんだんに込められており、本人も満足の出来とのことで、
多くのファンの心を打ちぬきウサミン星人化を促進させたカード
シンプルかつ強力なカード効果で使いやすいというのも相まって、デッキに採用されやすく、
多くのアイマスカードバトルプレイヤーをウサミン星人化させた
しかし、このカードを持ってサインを求めてきた子どもに「ウサミン星はどこにあるのか?」を問われ、
電車で行ける距離にある可能性が示唆されたことがあり、大騒ぎになった事があるらしい

『菜々』「ウサミンパワーでぇー!『メルヘーン……チェーンジ』☆!!」

ピリピリーン!!

ボワン!!

『菜々』「はーい! わーん、つー!せ・え・のっ!」

『響・トークン』「ミミミン、ミミミン、ウーサミン!(な、なんだこれー!?)」

『萩原雪歩』「ミミミン、ミミミン、ウーサミン!(うう、普通の言葉が話せませんー!!)」

『春香・トークン』「ミミミン、ミミミン、ウーサミン!(プロデューサーさん、なんとかしてくださーい!!)」

モバP「このカードで指定されたアイドル・ユニットはそのターン、LIVEを開催することはできない!!」

モバP「私が選んだのはもちろん『SprouT』!」

モバP「そして、現状『SprouT』以外では『フリルドスクエア』には対抗できない!」

モバP「これで終わりです!!」

律子「ああ!?そんなあ!」

高木「なんという事だ!逆転の目が潰されてしまった!!これでは、もう……!」

P「ミミミン、ミミミン、ウーサミン!(かかったな!)」

モバP「なに!?」

P「ミミミン、ミミミン、ウーサミン!(その伏せカードがなにか気になっていたんだ……!
                   相手のLIVE開催を妨害するカードだったのか、危なかったぜ!)」

P「ウサウサウーサ、ウーサミン!(でもな、思惑通りだ!!)」


律子「なーんでプロデューサーまでウサミン語しゃべってんですかあ!!」

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