【コンマ】崩壊する世界を旅する19【安価】 (1000)

コンマによる判定と安価による選択で、崩壊する世界を旅するSSです。
結末はあなたの選択、そしてコンマによる運で決められます。

最終目標はストーリーの展開で変わります。デッドエンドも当然あり得ます。
前作「崩壊する世界を旅する」に準拠した世界観になりますが、初めての方でも入れるようなストーリーにします。

なお、スレ主はスマホから打つため、進行が遅くなりがち&まとまった投下がしにくい点ご容赦ください。

今作wikiと前作wikiは下になります。
ルールや人物説明はこちらを参考にしてください。

今作wiki
http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%80%91%E5%B4%A9%E5%A3%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%80%91

前作wiki
http://ss.vip2ch.com/jmp/1485168424

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523924039

書き直しからスタートです。

ブレイズはしばらく考え込んだ。しばらく思案した後、深刻そうに口を開く。

「……存外、厄介かもしれませんね。ケインは500年前にも同じように『死病』をばらまき、世界を混乱と恐怖に陥れたのですが……。ケインだけで、それは行われてはいなかった。
彼は死霊術者を強制し、無理矢理禁術を使わせて『死病』を作らせたのです。
恐らくはユリウスも死霊術者です。ただ、正統な死霊術者の血統は久しく失われているはずで、恐らくは非正統である彼単独でできるようなことでもない。
まあケインの依り代であるクリスにはごくわずかにリリアの血が流れて……あっ」

ブレイズが口を抑えた。

「どうしたんですか?」

「……いましたよ。一人だけ、死霊術の知識がありそうな人物が。クリス、そしてジェニーさんの先祖。魔導師ではありませんが、前時代の知識を唯一保持する者。……アリス・シェフィールドです」

「何ですって!?」

俺は思わず叫んだ。アリスが、クリス側に??
ただ、考えてみればアリスはこっちに戻ってからどこにもいなかった。誰も行方を知らなかったが……まさか!?

「信じがたいでしょうが、辻褄は合います。さすがにアリスが自発的にケインに協力したとは、到底思えない。間違いなく洗脳の結果です。
ただ、洗脳が解除されているならアリスは危ない。救出が必要です」

ふと窓の方を見ると、夕日が射し込んでいた。もうこんな時間か。ブレイズも時計を見る。

「……さて、そろそろ行きましょうか。皆さんとも、情報を共有しておきたいので」

「行くって、どこに?」

俺の言葉にブレイズは苦笑した。

「戦略会議、ですよ。フィオナさん以外の『一族』は健在なのでしょう?ならば話をしておかねばならない。
イーリスにはジェラードとジュリアン、アングヴィラにはエリックとランダムですか。行くならどちらかでしょうね。
まあ、呼べばいいだけのことですが」

1 イーリスに行く
2 アングヴィラに行く
3 ズマに行く
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要
※状況が状況なので他都市にいる「一族」は高確率で来ます。
※イーリスの場合はカミュとエデル、エリスが参加。アングヴィラの場合はユリリエとジョセフが参加します。
ただ、ユリリエは低確率で既にイーリスにいるかもしれません。
※ズマの事態はまだ切迫してはいません。余程酷いコンマでない限り、まだアリスは生存しているはずです。

なお、お忘れの方も多いでしょうが、アリスは前作後日談でジェイクとリリア(ジェニーたちの祖先です)の息子と結婚しています。
ここからユミナとソールの子孫(シデ、ダナの子孫でもある)の血が混じり、突然変異的にアシャク(クリス直系の先祖)が誕生してしまったという流れです。

なぜケインの子孫扱いなのか、というとネタバレ気味になりますが、ダナの母はケインに一度犯されています。
遺伝子的にはダナはケインの娘ではないのですが、ダナも潜在的にこの際「感染」していたということになります。

再開は1040ぐらいから。

「ならイーリスに。サンダースは」

「連れていきます。説明には必要でしょう」

俺はエデルに電話を掛けた。カミュやエリスと話すのは気まずい。エリスにいさかいの記憶はないが、それでもだ。

05以下で?????

※クリティカル、ランダムとエイリーク登場までは確定

奇数 ダリウス意識回復、フィオナダウン状態で当面出てこず
偶数 ユリリエが来ている

6の倍数で両方

『サイファーか。アングヴィラの件は無事に終わったそうだな、さっきランダムさんが来たぞ』

「ランダムさんがですか?早いですね」

『『どうせイーリスに集まるだろ』、だそうだ。流石の読みだな。
エイリークさんも来ている。来てすぐにパーシャ嬢に替わったが。今どこにいる?』

「モリブスです。ブレイズ大司教も一緒ですが、これから向かいます」

「そうか」と短く言うと、エデルは少し黙った。

『ダリウス君の意識が戻ったぞ。深手を負っているから無理ができる状況ではないが、会話ならできる。
それと……ボロボロの女性が彼の部屋にいたが、あれは一体?』

フィオナだ。しかし彼女までやられたのか??

「フィオナさん、ですね。『一族』の一人の……しかし不可解です、彼女がそこまでやられるとは」

ブレイズが険しい表情になる。

「マルケという女、相当使いますね。……何者でしょうか、ただのケインの子孫じゃないのだけは確かですが」

俺は頷くと電話に戻った。

『その女性はどこに』

「ダリウス君は『宝石に戻った、しばらく出そうもない』と。トリスはかなり危ないようだな」

これは色々な可能性を考えなくてはならなさそうだ。俺は思わず目に手をやった。

「ダリウスが無事だったのはともかく、気になりますね。後で話を聞いてみます」

###########

ノワールが開いたゲートの先には……

01~25 困りきったエリスがいた
26~71 ランダムとパーシャがいた
71~99 ユリリエがいた

※文章訂正

『サイファーか。アングヴィラの件は無事に終わったそうだな、さっきランダムさんが来たぞ』

「ランダムさんがですか?早いですね」

『『どうせイーリスに集まるだろ』、だそうだ。流石の読みだな。
エイリークさんも来ている。来てすぐにパーシャ嬢に替わったが。今どこにいる?』

「モリブスです。ブレイズ大司教も一緒ですが、これから向かいます」

「そうか」と短く言うと、エデルは少し黙った。

『ダリウス君の意識が戻ったぞ。深手を負っているから無理ができる状況ではないが、会話ならできる。
それと……ボロボロの女性が彼の部屋にいたが、あれは一体?』

フィオナだ。しかし彼女までやられたのか??

「フィオナさん、ですね。『一族』の一人の……しかし不可解です、彼女がそこまでやられるとは」

ブレイズが険しい表情になる。

「マルケという女、やはり相当使いますね。……ただのケインの子孫じゃないのは確かですが」

俺は頷くと電話に戻った。

『その女性はどこに』

「ダリウス君は『宝石に戻った、しばらく出そうもない』と。トリスはかなり危ないようだな」

これは色々な可能性を考えなくてはならなさそうだ。俺は思わず目に手をやった。

「ダリウスが無事だったのはともかく、気になりますね。後で話を聞いてみます」

###########

ノワールが開いたゲートの先には……

01~25 困りきったエリスがいた
26~71 ランダムとパーシャがいた
71~99 ユリリエがいた

少し中断。

ゲートの先には、困った表情のエリスがいた。

「まず、アングヴィラ解放作戦成功、おめでとうと言おうかしら。正直、こんなに早い決着は見込んでなかったわ。流石、と言うべきかしら」

「世辞はよせ、何か問題があったんだな」

ふう、とエリスは溜め息をつく。

「そうね……カミュ様の情緒が、あまり安定してないのよ。『サイファーはいないの』とたびたび口にしたり、妙にそわそわしたり……いないはずのあなたを切羽詰まった様子で執務室に呼ぼうとした時は、さすがに焦ったわ。何かあったの?」

45-賢さ(20)×1.5=15以上で成功

※24…成功

本当のことを話すのは危険過ぎる。昨日もそれで大変なことになりかけたのだ。
話す情報は、あくまで限定的に。勘の鋭いエリスだが、何とかなるはずだ。

「カミュが両性具有というのは、知ってるか?」

「……いいえ。ただ、あの方が女装し始めて、その可能性は感じてた。むしろあっちの方がしっくり来たくらいだから」

「なら話は早い。どうも、俺に惚れているらしくてな……久々に会ったので、こうなってしまったらしい」

45-魅力(17)=28以上で魅惑の眼差し消費せず、本成功は62以上

※79…本成功(エリス納得、トニーも介入せず)

「なるほどね。あの方、前から思い込み強かったし。そこのちっちゃい彼女の存在を知ったなら、ああなるのは少し納得ね」

ノワールがムッとした。どうにもこの二人は折り合いが良くなさそうだ。
エリスはそれを見ぬふりをして続ける。

「ただ、まだ危機が去ったとは到底言えないんでしょ?ランダムさんから聞いたわ。
カミュ様があのままだと流石にまずいわ、士気にも関わる。何とかできない?」

俺はユリリエのことを思い出していた。彼女は、メモを読んだのだろうか?

電話を取り出し、ユリリエにかける。

『ん、どうしたの?』

「いや、イーリスに来てくれとメモを残したはずだが……見なかったのか?」

01~30 カミュはねえ、苦手なんだよ
31~60 メモ?そんなのあったっけ
61~80 あー、悩んでる
81~99 今から行くとこだよ

『カミュはねえ……苦手なんだよ。嫌な奴じゃないのは分かるよ?でもさ、あんたも身に覚えあるでしょ。愛が重すぎるんだよねえ……。
そもそも、何であたしだけじゃなくあんたも恋愛対象になってるかさっぱりだし。来てくれってあったけど、会ったらどうなるか分かんないんだよねえ』

ユリリエは明確に渋っている。どうするか?

1 全部の事情を話す
2 最小限(カミュがサイファーを追い回してる、基本認識はエリスと同じレベル)の情報を話す
3 とにかく来てくれと理由は話さない
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察必要

確かにエリスがいる前で1はなかったですね。2で決定です。

俺はさっきエリスに話したのと同じ内容を話した。「うーん」とユリリエが唸る。

01~50 それにしたって変じゃない?
51~75 納得行ったかどうか……
76~99 なるほど、ねえ

『なるほど、ねえ……。セシル陛下じゃなくって、あいつが両性具有者だったんだ。
まあそれはともかく、あいつならなくはない行動かな。職務そっちのけで何やってんだよ……』

ユリリエは呆れたように言った。

「そういうことだ、頼まれてくれないか?喝を入れるだけでいい」

『……いいわ、あたしが一回そっち行ってしばいてくる。殴られないと分かんないでしょ、あいつ』

ユリリエは電話を切った。しばらくすると、空間の歪みから彼女が現れる。

「よっと。ブレイズ大司教も一緒だったんだね。ランダムさんは『多分会議がある』って言ってたから、それかな。で、あいつはどこなの?」

「……多分、執務室よ。それにしても、カミュ様があなたを慕うのはなぜかしら?あなたの素性は知ってるけど」

「ガキの頃に面倒見てやったら、なつかれただけよ。サイファーもそれに近いんじゃないかな。ああいう環境だから、近い年代の友人なんていなかっただろうしね……。それにしても困った奴になったけど」

ユリリエは溜め息をついた。

……さて。

1 ユリリエ一人で向かわせる
2 サイファーと同行させる
3 エリスと同行させる
4 全員で行く
5 ユリリエを一旦抑える
6 その他自由安価

※安価下5多数決、考察必要

上げます。

もう一度上げます。

再開します。なお40は2扱いとし、決戦投票します。

2か3で安価下5、考察不要

「俺も一緒に行こう。念のためだな」

「ユリリエ一人で行かせないの?かえってこじれるんじゃなくて?」

エリスが眉を潜めた。確かにその可能性はある。だが、俺の時と同じ状況になったら……止める役は必要だ。
ノワールは全てを理解し、頷いた。ヘカテルもトニーも察したようだ。

45-魅力(17)=28以上で魅惑の眼差し消費せず

※魅惑の眼差し消費

「……仕方ないわね。穏便に済ませるのよ」

エリス
########

「しっかし、そこまでサイファーに執着する理由、分からないなあ。まあ寂しかったんだろうけど」

執務室に向かう廊下で、ユリリエがこぼした。

1 真相を言う
2 黙ったままでいる

安価下5多数決、考察不要

※訂正します

※魅惑の眼差し消費

「……仕方ないわね。穏便に済ませるのよ」

エリスが仏頂面で言った。言われなくても、そのつもりだ。


########

「しっかし、そこまでサイファーに執着する理由、分からないなあ。まあ寂しかったんだろうけど」

執務室に向かう廊下で、ユリリエがこぼした。

1 真相を言う
2 黙ったままでいる

安価下5多数決、考察不要

俺は立ち止まった。

「……すまん、さっきは全てを話してない。ノワールとヘカテルはもう知っているが……」

「ん?何かあったの、やっぱり」

俺はユリリエの目を見据えた。

「少し、別の部屋に入ろう。立ち話で誰かに聞かれたら事だ。第一、結構長くなる」

ユリリエはキョトンとした顔だ。……真実を話した時、どういう反応になるか見当も付かない。だが、言わないよりははるかにいいはずだ。

#########

俺は今は空室になっている近衛騎士団長の部屋に入った。カミュに犯されたこと、それを拒めなかったこと。その背景に、彼女の血統と俺の「汚染」があるということ。
一度はノワールとヘカテルとの関係が露見し、危機に陥ったことまで話した。

…………

……

01~15 何であんたが受け入れなかったの!!
16~30 あの馬鹿……!!
31~80 なるほど、ね
81~99 あんたが会わせたがった理由、分かったわ

※ストーリーに重大な変化をもたらしうるため、ネンヤを強制始動します

コンマ下で再判定

「あの馬鹿……!!」

全てを聞き終えると、ユリリエが怒りで顔を真っ赤にした。

「馬鹿だとは思ってたけど、最っ低ね……!サイファーに彼女がいるのに、術を使って襲う?あり得ないわ、今すぐぶん殴ってくる!!」

「ちょっと待てユリリエ、カミュも全て自分の意思じゃ……」

「だとしてもよ!!サイファーは優しいから拒まないとか思ってたんだろうけど、その考え自体が甘えよ!!絶対許さない!」

※45-魅力(17)=28以上で一応の成功、本成功は62以上

※本成功、ユリリエ沈静化

俺は出ていこうとするユリリエの手首を掴み、鋭く見据えた。

「……やめろ。怒る気持ちは分かる。だが、それをぶつけてどうする?
カミュはカミュで、相当傷ついている。今のあいつは、ジェラードに時間を巻き戻される前よりマシとはいえ、かなり混乱している。
傷口に塩を塗り込むようなものだ。それがどういう結果を招くか……さっき話した『暴走』の話を思い出せば、その危険性は分かるはずだ」

「じゃあどうすりゃいいのよ!」

俺は少し目を閉じ、そしてユリリエを見る。

「分からせることだ。あいつが一人じゃないと。だが、それができるのは、俺じゃない。俺はそこまで背負えない」

「……あたしに背負え、って?」

引きつった笑いをユリリエが浮かべた。

「無理強いはしない。お前の怒りは分かる。だが、一度落ち着いて話だけでも聞いてやってくれ。別に男女の関係になれとか、そんな無茶は要らない。茶飲み友達ぐらいになってくれれば、それでいい」

45-魅力(17)×2=11以上で成功

※78…成功

「……分かった、そこまで言うなら。それにしても、何であんなめんどくさい奴になったんだろうねえ……なまじ権力と実力を持ってると、皆ああなるのかな。……アミールみたいに」

ユリリエが嘆息した。

「アミールがどうだかは知らないが、カミュを救えないことはないはずだ。行くぞ」


俺たちは部屋を出て、執務室に向かう。

…………

……

01~15 ???????
16~40 サイファーさんだ!
41~70 サイファーさん!……それに、ユリリエ、さん??
71~90 ユリリエ、さん??
91~99 ??????????

執務室の前に来ると、何か異様な雰囲気がした。中からは啜り泣く声と水音。それに、この匂いは……。

「……まずいな、今入ると」

「どうしたのさ。入ってまずいことでも……」

65-ユリリエ知力(23)=42以上で成功

※08…失敗

ユリリエがドアノブに手をかけた。ユリリエは中でカミュが自分を慰めているであろうことを察していないのだ。

俺は彼女の手首を掴む。

※75以上でまだ気付かれない

※気付かれる

「……サイファーさん??……それと、誰か……」

部屋からカミュの声が聞こえた。このまま行くと、発情している彼女と出くわすことになる!

俺は……

※65以上で?????

※ファンブル

バンっ、とドアが開けられた。そこには、下着だけ――下を慌てて履いただけの――カミュがいた。

「サイファーさん!!来てくれたんですね!!……寂しかった……」

ユリリエが、ギョッと一歩後ろに後ずさった。

「あ、ユリリエさんまで……!!ねえ、一緒に……」

ぶわっと、またあのピンクの霧が部屋に拡がる。こいつはまずい!!

75-賢さ(20)×2=35以上で成功、75以上で別の対処法にトライ

※失敗、脱出方法思い付かず

クソっ、また頭が……。霞む意識の中、ユリリエを見る。彼女は……

95-賢さ(28)×2=39以上で成功、未満の場合追加判定

※86…成功

「うおおおおおっっ!!!」

ユリリエが頭をブンブンと振って咆哮した。そして、思い切り右腕を振りかぶったかと思うと、拳をカミュに叩き付けた!

「いい加減目覚ましなよ、この馬鹿っ!!何かあったらすぐ色仕掛けか!!」

01~25 カミュはふらりと、焦点の合わない目で立ち上がる
26~50 カミュはそのまま昏倒した
51~99 あ、ああっ……

カミュはふらりと、焦点の合わない目で立ち上がる。

「……ひどいですよ、ユリリエさん……」

カミュは正気を失いかけている。……このまま行くと、かなりまずいことになるかもしれない。
ピンク色の霧が、さらに濃くなる気配がする。今度食らったら、また同じことに……しかも会議前だ、俺たちは被害者で済むが、カミュはもうそのままにしておけないということになるだろう。

75-賢さ(20)=55以上で???、未満で多数決へ

※クリティカル、瞬時に行動へ

俺は手持ちに浄化薬があるのを思い出した。冴えない頭で懐を探る。……あった!
こいつを飲ませれば、あるいはカミュは止まるだろう。だが、どうやって?

……方法はある。俺ならできる。

俺は念を込め、カミュの背後に転移した。何が起きたか分からないカミュは、動きが僅かに止まる。
そして後ろから無理矢理、薬の瓶をカミュにねじ込んだ!!

…………

……

01~30 カミュから力が抜けていく
31~60 カミュはその場で気絶する
61~90 あ、ああ……!!
91~99 ご、ごめんなさい……!!

カミュから力が抜けていくのを感じる。……だが、まだ完全に効いているわけでも無さそうだ。気を抜いたら、またさっきのを食らう危険がある。

さて、どうする??

1 ユリリエにもう一発殴らせる
2 もう少し粘って全部飲ませる
3 一回絞め落として飲ませる
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

105で決定です。

俺はカミュをそのまま羽交い締めにする。そしてユリリエに叫んだ。

「ユリリエっ!!『時間遡行』を頼むっ!!押さえている間、ひたすらかけてくれ!!!」

「分かったっ!!」

ユリリエがカミュの方に向かう。

※35以下で霧再発動

※霧再発動

その時、再び霧が濃くなった!まずい、一手遅いか??

ユリリエは……

95-賢さ(28)×2=39以上で成功、67以上で???

※26…失敗

ユリリエはカミュに辿り着く手前で、ガクッと倒れかかった。やはり耐えきれなかったのだ。
カミュが妖艶な笑みを浮かべる。まだ、薬は残っている。こうなれば……

75-器用さ(20)×2=35以上で???

※69…成功

俺は気力を振り絞り、もう一度薬を飲ませにかかった!後ろに食らいつくまでは上手く行った、後は力づくで……

カミュは一瞬驚いた表情を見せた。「まだ動けるんだ」というのが見てとれる。

俺は気合いを込め、カミュの口に瓶を近付ける。カミュも抵抗するが……力なら俺の方が強いはずだ!

75-筋力(29)=46以上で成功、未満で再判定

※93…成功

「素直に……飲めっ!!」

俺は歯を食い縛り、カミュの抵抗を押さえ付ける。そして強引に薬瓶をもう一度ねじ込むと、それを一気に飲ませる。

「うぷっ……!!」

カミュはそれを吐き出そうとした。当然、そうするだろう。だがこれならどうだ??

俺はカミュの首を後ろに向けさせ、そこに口付ける。吐き出された薬液を、もう一度口移しで飲ませるのだ。
これは拒めまい。待ちに待った王子様からのキスだ、拒めるはずがない!

…………

……

01~10 ??????
11~40 かはっ……
41~80 カミュの目から光が消えていく
81~99 カミュの目から涙が流れてきた

「かはっ……!!」

カミュは俺を突き飛ばし、ふらついた。霧は再び薄れていく。薬はかなり効いているようだ。もう一押しだ!

「ユリリエ、動けるか??」

01~20 うん、へーき
21~50 ゴメン、これは……動けない。身体が熱い……
51~99 何とか……

「……何とか……身体は熱いけど、まだ……動ける」

ユリリエは情欲を理性で強引に押さえ付けている様子だった。この状況でも自分を見失わないとは……俺は舌を巻いた。

さて、どうする?

1 もう一度時間遡行にトライ(さっきと似た流れになります)
2 ユリリエに殴らせる
3 逃げる
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

「ユリリエ、もう一度やってみよう。これでダメなら……」

「分かった、やってみる」

俺は三度、カミュの後ろに組み付いた。大分抵抗も弱くなっている。
そこにユリリエがやって来た。そして、張り手のように右掌をカミュの頭部へと当てようとする!

※20以下で霧再発動

※霧再発動なし

ガシッっとユリリエの右掌がカミュの頭部を包んだ。そしてユリリエは目を閉じ、固く歯を食い縛る。

「んん……!!んんん、ん!!」

カミュは声にならない叫びを上げる。抵抗はにわかに激しくなった。

75-筋力(28)×2=19以上で成功(後2回の成功必要)

※10…失敗

「う、うわああっっ!!!」

カミュが渾身の力で俺を振りほどいた。ヘカテルの手も離れる。

「そ、そんなに僕を拒むの……??なら……」

カミュから禍々しい気配がする。……大分弱っているはずだが、これは……!!?

※行動を決定してください。かなり切迫しています。

1 もう一度時間遡行にトライ
2 ユリリエに殴らせる
3 サイファーが刀を抜く
4 ユリリエに魔弾銃を撃たせる
5 逃げる
6 その他自由安価

翌朝までの多数決、考察必要

なお3、4は結果次第では大事になります。上手く止められるかもしれませんが。

ついに終わらなかったか…

魔弾銃は衰弱弾撃つってことでよろしい?

>>154
その選択もあります。ただ、強力なので当たるとただでは済みません。元々戦闘用なので。

1つヒントを言うと、これまでで選択を誤っている箇所があります。

なお、1000レスは失敗でした。

寝る前に上げます。

3で峰打ちとかは?

>>164
できなくはないです。ただ、峰打ちは実は結構殺傷能力あるので要注意ですが。

(よくよく考えたらサイファーは魔翌力完全遮断のDEMO着てるのでは……)

レイプされそうになりましたってみんなに言えば殺しても許されない?お荷物もいいところだろこれ

>>166
そこについては前回も同じなので、統一させています。少し原理が違うと思っていただければ。

0900メドに一度意見を集約したいと思います。まだゼロ票です。

>>168
殺すのはNGでしょう。この後どうするかは考え所ではあります。

再開します。

「ユリリエ!!俺が抑える、一発殴って、気絶させてくれ!もう余裕はない!!」

「……分かった!!」

俺は最後の気力を使って、もう一度組み付こうとした。カミュの動きも相当鈍い、捕まえられるはず……!

75-器用さ(20)×3=15以上で成功

※04…失敗

しかし、足がもつれてマトモに動けない!ユリリエに託すしかない……!

「うおおおおお!!」

気合いを入れてユリリエがカミュに突進する。カミュは彼女を睨んだ。

「無駄だよ!!」

95-ユリリエ器用さ(28)×2=39以上で成功

※コンマ下3採用です。

※24…失敗

カミュはその突進をすっと避けた。

「……ランボうなんテ、したクなかっタのに……!!もウ、カマウモノカ!!!」

カミュから邪悪な気が膨れ上がる。これは……万事休すか……

※コンマ下1~3までで50以上があるごとに何かがあります。再判定になります。
※全部50未満ならデッドエンドです。

※救済判定のためファンブルなしとします。

※支援判定2回ですが、00があるためにノワールとブレイズ固定、強制成功扱い

その時。

「サイファー!!ユリリエちゃん!!」

霞む意識の外で聞き慣れた声が聞こえた。……ノワール……??

「ジャマスルな!!サイファーサンは、ボクノ……」

「五月蝿いですよ貴方。少し黙って下さい」

金髪の眼鏡の男が、静かに言う。……身体の自由が、少し戻ってきた。
顔を上げると、そこにはブレイズがいた。

「……ア……アァっ……!!?」

目の色が赤く染まったカミュが、激しく痙攣している。そしてバタッとその場に倒れ込んだ。

「サイファー!!ユリリエちゃん!!大丈夫??」

「……また、あれをやられた。……危なかった、今度は精神まるごと支配しにかかっていたからな。それに、これは……『暴走』」

俺は床に転がる薬瓶を見た。……効いてこそいたが、その効き目を打ち消されるとは。

ユリリエも頭を振って気を取り直そうとした。

「……ありがと、本当助かった。……どうしてここに?」

「戻ってくるのが遅かったのと、魔力の膨張を感じたから。ブレイズさんも来るのに同意してくれたわ。連れてきて、正解だった」

ブレイズが頷く。

「痴話喧嘩に興味はないのですがね。ただ、あの魔力を感じたらそうも言ってられなくなりました。しばらくこの娘は、目を覚まさないでしょう」

ブレイズすら危機感を抱くほどだったか。しかし、なぜ急にここまで?

※65以上で追加情報、ファンブルなし

昼に再開します。

コンマの都合上仕方ないわけですが、一応理由は用意してあります。(このスレで少し匂わせています)
ブレイズが来たため分かることもあるでしょう。

再開します。

※追加情報なし

「……で、こいつどうするのさ。……正直、もうどうしようもないよ」

ユリリエが肩で息をしながら言った。俺の方も、理性が焼き焦げる手前だ。
もしノワールたちが来てなかったら、仮にカミュを何とかできていても、ユリリエを襲っていた可能性すらあった。

「……確かに。この状況見たら、ほとんど理性なくなってたみたいね。今日の会議は体調不良でやり過ごせるとしても、回復したら元の木阿弥かも」

「二代連続での廃位、か。ただそうなったら、この国も危ないかもな。王政廃止となると、国民の動揺も大きい」

……さて、どうすべきだろう。

1 ユリリエの時間遡行を使う(どこまで戻すかは再安価)
2 ブレイズに精神操作してもらう(中身は再安価)
3 ノワールの治療に賭ける(低確率)
4 諦めて正当防衛を口実に殺害する
5 ブレイズにカミュの精神を読んでもらう
6 その他自由安価

※安価下5多数決、考察とりあえず不要

「ブレイズ大司教、カミュの精神を読んでもらえますか?急にこうなったのには、何か理由があるはず……」

「確かに。ただ、さっき軽く読もうとしましたが、強固な何かに跳ね返されました。本腰を入れねばダメなようですね」

そう言うとブレイズはしゃがみこみ、カミュの頭に手を当てる。

……

01~20 ……
21~65 厄介ですね
66~99 なるほど……

「……厄介ですね。誰かの介入の形跡がある」

「……誰か?」

ブレイズは頷いた。

「彼女自身は認識していないようですが。……とりあえずケインではないでしょう。奴には会っていないでしょうから。
ただ、少し前に『刷り込み』を受けています。『イーリスを壊せ』と。これでも、その暗示に随分と抵抗したようですよ」

「『感染』とは、また違うんですか?」

俺の質問に、ブレイズの表情が曇る。

「相乗効果、ですね。貴方と交わったことで、それがさらに酷くなった。たがが外れてしまったわけです。
その人物がそこまで読んでいたかは知りません。ただ、結果として非常に上手く作用しかけた。策士ですよ」

策士……そんな人物が、いただろうか?

※サイファーが気付く(コンマ下1、95以上)
※ノワールが気付く(コンマ下2、90以上)
※ユリリエが気付く(コンマ下3、97以上)

※ここで気付かなくても、自由安価などでリカバリーは充分利きます。(ただ、現状の描写で犯人はまず分からないと思います)

※全員気付かない

ダメだ、さっぱり思い付かない。ノワールが口を開く。

「でも誰か分からないと、どうしようもないんですよね?」

「その人物の支配か、『感染』かどちらか取り除ければ何とかなるでしょう。少なくとも、暴走の懸念は大きく薄れる。両方どうにかしないと、根本的解決にならないでしょうけどね。
それと、この娘の内面の問題もあります。やはり、心が弱い。支える相手がいないと、脆い人物ですよ」

しかし、浄化薬はさほど効かなかった。……どうすべきか。

1 ユリリエの時間遡行を使う(どこまで戻すかは再安価)
2 ブレイズに精神操作してもらう(中身は再安価)
3 ノワールの治療に賭ける(低確率)
4 諦めて正当防衛を口実に殺害する
5 マルコを呼んで浄化弾を使う(残り2発)
6 その他自由安価

※安価下5多数決、考察とりあえず不要
※浄化弾の残りはうろ覚えです。確かクリスに使ったため2発のはずですが、間違っていたらご指摘お願いします。(浄化薬はありません)

なお、1ヶ所ミスを発見しましたが、後でフォローします。
(大したミスではありませんが、若干不自然というものです。本イベントにはあまり関係ありません)

一応捕捉です。

クリスの一派は、全員何かしらを「操作する」力を持っています。ユリウスは死霊、リーンは植物(竜も可能)、ギャラは動物や魔獣といった具合です。クリスは精神です。
サンダースやマルケ、セレスティアはまだ不明です。(サンダースは片鱗をデッドエンド時に見せています)

この辺りがヒントかもしれません。

>>214
なお、これでもなお捻っています。

上げます。

サンダースは平衡感覚だったり体勢だったりを操作するんかね?

>>219
いい線突いてますね。サンダースが戦う機会があるかはまだ不明ですが、吹っ飛ばしダメージの重さには理由があります。

クリス一派ってのは子孫の転生体なの?

更新は遅くなりそうです。

>>221
単に遺伝子上の繋がりがあるか(ケインは前作では新人類開発という理由はあったにせよレイプ魔でした)、ないしは犯された影響で残存したウィルスが別の子に移ったかですね。
クリス一派は、どちらかの因子を持った「転生体の候補生」の集まりです。もっともセレスティアやサンダースがそうであるように、正気なら常識人であったり善人であったりすることも多々あります。

クリスは後者です。ここまで言うとお分かりでしょうが、シデとダナの子孫には僅かですが転生体の資質があります。
とはいえ、外部からの刺激さえなければ何の問題もありません。

なお、現在3票入っています。

上げます。

3やったあとにダメだったら1とかできない?

>>226
できなくはないです。ただ、1のリスクが上がります。

上げます。まだ決定していません。

少し進めます。

誰かにカミュが操られている可能性がある……ならば、カミュに近い人物に話を訊くのがいいのではないか?
そうなると……シュトロムの後任のエリスか。さっきのように、怒り狂わないといいが。

「ノワール、少しエリスに話を聞いてみよう。何か、分かるかもしれない」

###########

俺は諜報部に足を向けた。外はもう、大分暗くなっている。

「あら、サイファー。もうそろそろね、行くの?カミュ様は落ち着いた?」

「あまり芳しくないな……それと、お前に訊きたいことがある。カミュに、最近1対1で接触した奴はいるか?」

エリスは考え込んだ。

…………

……

01~35 どうかしら……
36~70 うーん
71~99 一人いるわ

※クリティカル

「……一人いるわ。シュトロム前諜報部長よ。
執行直前、カミュ様と二人きりにはなっていた。最後の言葉を伝える、と。でも、それがどうかしたの?カミュ様は『忠義の想いは変わりません、と言っていたよ』って仰ってたけど」

俺ははっとした。クリス一派でイーリスの内乱を担当するはずの人間は、処刑されたと聞いた。
それがシュトロムだとすれば?……だが、まだ材料は足りない。

「何か、死ぬ前おかしな所はなかったか」

「……確かに、セシル前国王やベルトラン宰相への呪詛は多かった気はする。『これだけ尽くしてこれか』、と。恨みがあったのは、確かみたい。
それ以外は……そうだわ、彼の家を家宅捜索してたら、これを」

エリスは俺に、小さな指輪を手渡した。

「よく分からない代物だけど、何か強力な魔力が秘められてる予感はあるわ。ただ、私にこれが何かまでは分からないわね」

……何だろうか、これは?黒い宝石など、ほとんどお目にはかかれない。

※50以上でノワールが一緒にいる、ファンブルなし

寝落ちしてました

しかも途中送信……再開します。

※クリティカル、判定1つスキップ

「……これは何か分かるか?」

俺はノワールにそれを手渡した。エリスの所には一人で行くつもりだったが、「前みたいなことがあったら、私も説明する」と言ってついてきたのだ。

ノワールはうーんと唸る。

「……これ魔力増幅の媒体だよ」

「魔力増幅?」

ノワールが頷く。

「平たく言えば、魔法の効力を上げるためのものね。火球しか使えない初等魔導師でも、建物1つを焼き尽くす業火を巻き起こすことができる。
その代わり、寿命とか何かを失う危険極まりないものだから、まず使われはしないわ。これをシュトロムが持ってた、てことは……」

「シュトロムは魔法は使えなかったと思ったが……分からんな」

エリスが口に手を当て、何か考え始めた。

「どうだろう……ごく初等の魔法なら、使えた可能性があるわ。彼は訊問の達人と言われていたけど、拷問の達人でもあった。
ただ痛め付けるのではなく、拷問の対象者の精神を弱らせ、こちらに協力的にさせるわけだけど……『僅かに感情操作を入れている』とか言ってた記憶がある。
要は人の感情をある程度好きな方向に動かせるみたいだった」

「てことは、精神操作の真似事もこれを使えばできなくはない、ってことね。ただ、だとしてもカミュをどうやって正気に戻すかは、別の問題よね」

「……ちょっと待って!?カミュ様に、何かあったの?」

1 全部話す
2 襲われた事実だけ話す
3 正気を失いかけてると話す
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要

俺は簡潔に、襲われた事実だけ話した。エリスの表情が凍る。

「……意味分かんない。どうしてそんなことするのよ、しかもユリリエにまで」

「だから正気を失ってる、って言ってるんだ。明確な原因は分からないが、とにかく狂い始めてる。その背景に、シュトロムの行為がある可能性が高いと見ている」

45-魅力(17)×2=11以上で成功

※クリティカル、エリス協力的に+コンマにボーナス

「……なるほどね……シュトロムが真っ当な人間とは思ってなかったけど、従者殺しの話を考えれば乱心はなくはないわね。
死刑を前に、この宝石を使ってカミュ様に『国を滅ぼせ』とかそんな暗示をかけた、って辺りかしら?もう命なんて惜しくはなかったでしょうから」

「さすがだな、ブレイズ大司教もそういう暗示をかけられていると言っていた。思考を読んだ上だから、まず間違いない。
ついでに言うと、シュトロムは謹慎中にクリスと接触していた可能性が高い。それは調べたか?」

エリスがはっとした表情になった。

「……それは手落ちだったかもしれない。私自身、ズマにいるのが長かったから……大至急、調べるわ。
ただ、カミュ様をこのままにしておくわけにも行かないわね……ノワール、あなた心当たりはあって?」

01~10 うーん……
11~25 選択肢A
26~50 選択肢AとB
51~99 選択肢AとBとC

ノワールは少し考え、口を開いた。

「考えられるのは、あと3日待って、異世界のマエザキさんの所にカミュを連れていくことかな。マエザキさんなら浄化処置で何とかしてくれると思う。
ただ、暗示の問題は残るんだよね。かけた人間が死んでる以上、そこは精神の上書きをするしかない、というのが一案だけど……。
後は時間遡行ぐらいかな。こっちは汚染は取り除けるけど、精神操作の影響は残る。多分そこまで取り除こうというのは非現実的だと思うな」

俺は頷いた。汚染を取り除くのすら、1日以上はかかってしまうだろう。

「他にはないのか?」

ノワールは少し黙り、少し躊躇いがちに話し始めた。

「……あと、これは私の直感なんだけど。シュトロムが生きている……というより、思念体だけどこかにいる気がしないでもないんだよね。いわば、ゴースト。
根拠はどこにもないの。でも暗示を『かけ続けて』るんじゃないかなって。1回ジェラードが抑えて、すぐにこれでしょ?ちょっと変なんだよね。とするとこれしかない。
シュトロムは魔力増幅媒体を使って強烈に暗示をカミュに刻み込んだわけだけど、それだけじゃない気もする。調べるだけ調べるのもいいかもね」

「ゴースト、ねえ。単なる怪談でしかないと思ってたけど……ユリウスの話を聞くと、なくはないのね」

「そういうこと。ただ、可能性の問題。手っ取り早いのは精神の上書きだけど、破綻すると怖い。時間遡行はジェラードさんか、ユリリエちゃんに負担をかける。
思念体探しはやってる間にまた暴走するかもしれない。一番自然な形で元に戻せそうだけど……」

どれかを選べ、ということか。どうする?

1 ブレイズに頼んで上書きしてもらう
2 ユリリエに頼んで時間遡行で戻す
3 思念体探しを始める
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察必要

4ジェラードに相談してみるのは?たしか思念体に攻撃できる神器持ってたよな

>>250
多分死の復讐者のことですね。封印されたはずですが、ヴォーパル同様サルベージされているのかどうか?
なお、思念体を探す流れになりますので3でカウントします。

ジェラードが思念体ヘルラに如意棒で攻撃してたよね

2と3は同時にできないの?

>>253
あ、そっちでしたね。失礼しました。
なお、元ネタ的にどちらも超重量武器です。

>>254
2で暴走のきっかけとなったサイファー逆レイプまで戻すとなると、時間が相当かかります。その上で3だと、記憶に齟齬が出るかもしれませんね。
今回の襲撃前まで戻すならあまりその心配はいりません(3はこちらと、ずっと眠らせるという選択肢が次に出ます)

今日更新ないかもです。すみません。

少し進めます。

「……思念体、か。よく分からないが、可能性があるなら潰しておくべきだな。ただどうしたものか……」

「ユリウスってのが死霊術師なんでしょ?ならそこから当たるのがいいんじゃないかな。
でも、私も思念体とかは文献の中でしか知らない。誰かに話を聞いた方がいいかもね」

思念体に詳しい人間?「一族」の誰かだろうか?

1 ランダムに訊く
2 ブレイズに訊く
3 ジュリアンに訊く
4 ブランドに訊く(電話、どちらにせよ来ます)
5 エイリークに訊く(高確率でパーシャ)
6 ジェラードに訊く

※安価下5多数決、考察不要

……よく分からない。ただ、一度触れた人間ならジェラードかブレイズだ。
ブレイズは思念体の可能性に気付いていなかった。とすると、ジェラードに訊くのは悪くない気がする。

「ジェラードさんに訊いてみよう。これから会議だ、そこでやってみる」

###########

「カミュが暴走??」

カミュがここに来れない旨を説明すると、会議室は騒然となった。俺は淡々と経緯を説明する。勿論、全てではないが。

「……一度ならず二度までも、か。僕は甘かったらしいな」

ジェラードが険しい表情で言った。

「貴方の判断は間違ってませんよ。私でも同じ反応をしたでしょう。
それにしても、思念体ですか。証拠は?」

ブレイズに俺は首を振った。

「ノワールの直感でしかないのが現状です。ただ、推論に筋は通ってます。一度暴走しかかった状態から時間遡行で元に戻したのに、またすぐに再発しかけた。どう考えても不自然です。
怪しい人物はイーリスには現状、いない。とするとこのぐらいしか可能性がない、と」

「……まあ確かにな。しかし、思念体は当人がその気にならない限り見えないわけだ。
魔力感知で把握はできるが、現状はいないわけだよな?向こうさんはプレーンウォークが使えるとすると、こっちに来たとき叩くか、その死霊術師を叩くかしかねえな。
さらに言うなら、見つけたとしてどう叩くかだ」

俺は頷き、ジェラードを見た。

「ジェラードさん、時間遡行をしていて、何か気付いたことはありましたか?」

※60以上で違和感あり、ファンブルなし

※違和感あり

「……確かに、心身が少し急激に変化した箇所が1回あった気がする。ちょうど、僕たちが訪れるほんの少し前の所だ。
暴走に伴う変化と解釈していたが、あの時点で介入していたのかもしれない」

「てことは、シュトロムの思念体がいるのはどうも可能性が高いな。思念体なら、ジェラード兄の出番じゃないのか?」

ジェラードは苦笑した。

「ランダム、もう500年も前のことだよ。もう僕も、サロメの思念体とやり合ったことを忘れかけていたくらいだ」

01~20 それに、如意棒は……
21~30 それに、如意棒は封印してしまった
31~75 それに、僕には如意棒はしばらく振るえない
76~99 ただ、それなら僕が力を貸そう

「ただ、そういうことなら僕が力を貸そう。自分でやらかした不始末の結果の一つだ、僕自身でケリを付けないといけない」

「……『アレ』を使う気か」

ブランドにジェラードが頷く。

「『如意金葹棒重一万三千五百斤』。僕専用の神器だ。攻撃力だけなら『死の復讐者』に匹敵するか、その上を行く。
重過ぎて僕以外では扱いきれないけどね。思念体すら滅することができる、数少ない武器の一つだ。幸い、まだ手元にはある。ズマの状況もそこまで悲観しなくていいようだし、一気に攻め落とせるはずだ」

どうやら俺とエリスが遅れている間に、ブレイズが粗方の説明はしてくれていたらしい。それなら話が早い。

さて、そうなるとズマ行きの人選だ。どうすべきか……

※ズマ行きのメンバーを決めます。ジェラード抜いて4人です。

※行けるメンバーは以下の通りです。
サイファー
ノワール
ヘカテル
マルコ
火蓮
ナージャ
トニー
ユリリエ
エリス
ルイジ

※ジェラードに全部任せてズマ以外の所に行くのも不可能ではありません。
※「一族」を誘うのも不可能ではありません。ただし、判定突破が必要です。エイリークは可能ですが、パーシャ時は相変わらず足手まといです。

※2000ぐらいまでの多数決とします。考察一応不要です。

※出発は翌朝になります。イベントが挟まる可能性があります。

※ジェラード参戦のため、相当ごり押しは効きます。ただし、死病と増援だけは注意です。

ヘカテルは考えた方がいいと思うんだけどなぁ。日本行く前は危なげな関係だったのにいきなり仲良しになってたらエリスやナージャに気付かれそう。マルコとカレンにもまだ明かしてないからフォローしてもらえるとも限らないし

>>280
その点は確かにその通りで、露見の仕方によっては荒れます。
とはいえ、ヘカテルが近接最強なのもあり、言い訳は通りやすいですけどね。

なお、ノワールとの関係は大体理解されているとは思います。エリスは不満そうですが。
ユリリエは……知ってましたっけ。あんまり気にしなさそうなので、多分どっちでもいいでしょうけど。

ユリリエには話したんじゃない?カミュのところに行く前の会話見た感じヘカテルとの二股すら受け入れてそうだが

>>283
そうでしたね。二股については元不良少女というのもあってユリリエは結構寛容だと思います。
ただ、そこに愛があるかは凄いこだわりそうですが。

上げます。

再開は2130ぐらいです。
現在はサイファー、ノワール、ヘカテル、ユリリエが4票、サイファー、ノワール、マルコ、火蓮が5票です。
再開まで延長します。

あとジェラードの如意棒って血の呪い対策あるの?ないならヴォーパルのヘカテルか浄化できるマルコのどっちか欲しいけど

>>300
多分ないと思います。ユリウスはサイファーたちが倒すことになる可能性が高めです(コンマ次第ですが)。

では、サイファー、ノワール、マルコ、火蓮で決定します。もう少々お待ちください。

俺はまず行くべきだろう。問題は残りだ。魔力感知の要員として、ノワールは欠かせない。
ユリウスがクリスの一派であると考えると、浄化弾を撃てるマルコ。そして相手が多数だろうことを考えればカレン。この辺りか。
ヘカテルには悪いが、1対多数には彼女は弱い。イーリスでの守りを固めてもらおう。

「……ズマには、俺とノワール、マルコとカレンで行きます。少数で強襲をかけるなら、この人選が最善と考えますが」

「いいんじゃねぇか?俺は異論なしだ」

ランダムがそう言うと、エリスがそれに続けた。

「向こうの事情に詳しそうなのがいないのがちょっと引っ掛かるけど、まあいいわ。明日朝行くの?」

「そのつもりだ。今日はちょっと遅いしな」

「分かった。こちらの守りは任せて頂戴。多少の情報収集もしておくわ」

「了解だ。……新大陸との同盟計画への対処やキサラギらの襲来も控えてる。早めにケリを付けよう」

#########

時刻は10時を回った。……どうするか。

1 カミュの様子を見に行く
2 トニーの部屋に行く
3 ヘカテルの部屋に行く
4 ノワールの部屋に行く
5 ユリリエの部屋に行く
6 ダリウスを見舞いに行く
7 ジェラードに会いに行く
8 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要
※行動は2回できるか微妙です。

俺はトニーがいる部屋に向かった。彼は客人として、王宮の部屋を宛がわれている。
トニーは、俺とノワール、そしてヘカテルの関係に気付いている。その点を、あまり吹聴してほしくはなかった。

ノックをする。

……

※90以上で?????、ファンブルなし

※特に何もなし

「サイファーか、一人でどうした?」

トニーがきょとんとした顔で現れた。既に寝る準備をしていたらしい。

「大した用事じゃない。……気付いているんだよな、俺たちのこと」

「……ああ、そのことか。カミュの話は少し聞いた。どうしようもなかったらしいな。まあ、あのタイミングで3人揃って事後の匂いをさせて出てきたのは、お前らしくなかったが……」

「分かるのか?」

俺の言葉にトニーが苦笑した。

「分かるさ。女性経験だけなら、お前の倍はある。伊達に少し長く生きてないし、身体を武器に情報を得ることだってあったからな。
ただ、カミュはもちろん、エリスってのも相当あれだな。昔、お前と何かあっただろ」

「それも分かるのか?」

トニーはニヤリと笑った。

「ノワールを見る目が、微妙に曇ってるからな。ありゃ、お前の元カノって辺りだろう。まだ未練あるだろうな。
そこにもってきて、ヘカテルとの事まで知れたら……おっかねえぞ、あの姉ちゃん」

「……身に染みてるよ」

エリスが一度怒り狂ったのを俺は思い出した。あいつと別れた一因に、俺の女関係のだらしなさがあったのは確かだ。
俺は中途半端な気持ちでヘカテルを抱いたわけではないが……エリスが理解してくれるかは、甚だ怪しい。

「……カミュについては、話に聞いた思念体を何とかすりゃいいかもしれない。俺はオカルトは信じないが、この世界の理は俺たちのそれと違うみたいだからな。
だが、エリスは違う。それに、二人と添い遂げるつもりなんだろう?短い付き合いだが、そのぐらいは分かる。とすりゃ、いつかは解決しなきゃいけない問題だ」

「ちゃんと話すしかない、か」

「嘘は隠し通せない。それは普遍的な真実だ。お前がエリスって姉ちゃんを大切だと思っているなら、尚更だ」

……

01~35 できるだけ早く言うべきだ
36~70 言うなら、俺がフォローする
71~99 ……まあもう一つ、解決法があるが……

女たらしのサイファーの倍ってトニーさん…

寝落ちしていました。

>>312
トニーは37ぐらいですし、潜入捜査の過程で女をたらしこむのは割とお手の物だったので。サイファーとは違い、大体任務絡みです。

俺はトニーの言葉に反論できなかった。その通り、いつかは通る道だ。

トニーは、黙り込む俺を見てやれやれと言いたげに苦笑した。

「……まあ、その時には俺が間に入ってやる。お前とは短い付き合いだが、それなりの考えがあってだろう。
カミュについちゃ、マトモじゃねえのは聞いてる。正気になって落ち着いてから話をするしかねえだろうな。……今彼女はどうしてるんだ?」

「ブレイズ大司教に気絶させられて、眠りに付かされてる。『かなり深く眠らせた』って言ってたが、起きたらどうなるかだな。
一応、応急処置としてあの時間帯近辺の記憶は剥ぎ取ったらしいが」

「……不安だな。行くのは明朝か」

トニーが何か考えている。

※50以上である提案

※トニーから提案

トニーがチラリと時計を見た。

「まだ寝るにはちと早いな。もしカミュかエリスの所に行くなら、同行するぜ」

……さて。

1 カミュの寝室に行く(襲撃確率はかなり低め、高確率で睡眠中)
2 エリスのいる諜報部に行く(エリスにカミングアウトします)
3 一旦断る

※安価下5多数決、考察不要

少し進めます。

##########

数分後、俺は諜報部の部屋の前にいた。もう夜も遅いが、エリスはここにいるだろう。
彼女が家に帰るのは、大体深夜だ。俺と別れてからのエリスは、仕事中毒と言っていいほど仕事に打ち込んでいた。

呼び鈴を鳴らす。

※95以上で特殊イベント、ファンブルなし

※特に何もなし

ドアが開く。出てきたのは、若い女性部員だ。

「サイファー副団長ですか?夜分遅くにどうかなさいましたか」

「エリスと話がしたい。少し人払いも頼みたいが」

女性部員は首を捻りながら、エリスを呼びに行った。しばらくすると、彼女が現れた。疲労の色が少し濃く見える。

「サイファー、どうしたのよ。明日朝は早いんじゃなくて?……後ろの貴方は」

「すまねえな、ちょっと俺も同席させてくれ。てか、同業なんだな。俺とは真逆のタイプのようだが」

確かに堅物のエリスは、少し緩い雰囲気のトニーとは違う。上手く間に入ってくれるといいが。

01~20 何か妙ね
21~70 分かったわ
71~99 ……なるほどね

「……分かったわ、奥の部屋に。ミリスはいいと言うまでこっちに来ないで、お願い」

ミリスと呼ばれた女は「了解しました」と別の部屋に去っていく。

「で、用件は何なの?」

1 いきなりカミングアウトする
2 カミュの件から話す
3 ズマの件で相談と、別の話からする
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察一応不要

再開は2100前後です。

上げます。

再開します。

「カミュの件だ。今後も含めて、話しておきたいことがある」

「でしょうね。その、トニーさんがいるのもそれに絡むんでしょう?」

「……まあそんなところだ」

トニーは軽く俺を一瞥した。「やることはやれ」ということか。

###########

「で、話しておきたいことというのは?」

エリスがカップの紅茶を一口飲んで切り出した。

「カミュを、これからどうするかということだ。今までの話は、こちらの内々で留められているんだよな」

01~10 ……結構深刻ね
11~25 少し、王宮内部で噂になってしまってる
26~99 ええ、特に問題なく

「ええ、特に問題なく。だから、シュトロムの思念体を倒して影響下から抜け出した後は、あの方自身の問題よ。
流石に、2代連続で廃位というのはあまりに動揺が大きすぎる。跡継ぎもいないし」

「いないわけじゃないが……フレールは正気に戻って、今地上にいる。
俺が片腕を斬り飛ばしたのもあって療養中だが、本人に跡を継ぐつもりはないだろうな」

エリスが目を見開いた。

「それ本当なの?」

「嘘を言う理由もない。ただ、クーデタを起こした張本人だからな。
未遂に終わったとはいえ、表舞台にまた立つのは難しい。本人もそれを理解しているはずだ」

「……まあ、そうよね。あの方なら、上手く統治できると思ったのだけど。こっちに戻る機会は、ないのかしら」

45-賢さ(20)=25以上である方法を思いつく(上手くいくとは限りません)、ファンブルなし

※クリティカル(判定に中程度の補正が付きます)

……フレールと会話する機会なら、なくはない。「異世界」との通信機はまだ、懐の中にある。

ただ、確か時間の流れはここと向こうは同じのはずだ。時間は夜の11時、繋がるのかどうか。
そもそも、通信した所で繋がる先はマエザキの研究所だ。フレールがいるのは、恐らくイシカワの宿。
治療か何かで研究所にいればいいのだが。

俺はダメで元々と、通信機を取り出した。

01、11、22 繋がらない
02~20 マエザキが出る、ネーロなど不在
21~40 マエザキが出る、ネーロはいるがフレールは不在
41~99 マエザキが出る、フレールがいる

『もしもし、サイファー君かね?どうした、こんな夜遅くに。ネーロさんが随分と心配していたが』

マエザキがいつもの調子で出てきた。

「そちらはお変わりないようですね。こちらも、一応は何とかなってます。ノワールの体調も元に戻りましたし」

『そうか、それは何よりだ。加藤君から明後日に一度こちらに戻るとの連絡を受けた。ある程度、行き来がしやすくなるはずだ。
連絡は、増援の件かね?それとも、他に』

「増援……ベロンの一派がこちらに来ると聞いています」

※80以上でマエザキも動きがあるのを知っている、ファンブルなし

※知っている

『流石だな、そのことを知っているとは……。モハーベに立てこもったベロン一派だが、米軍によりほぼ壊滅した。
一部の幹部――石上もその中に含まれるらしいが――はどこかへと消え去ったらしいがな。ともかく、モハーベは奪還したよ』

トニーが「流石だな」と漏らした。ギッグスたちがやったのかもしれない。

「その過程で、侵攻の情報を?」

『うむ。モハーベに僅かに残されたデータと、捕虜の情報で『エクゾダス計画』なるものがあるのが分かった。
君らの世界への侵攻と、そこにあるであろう超兵器を確保した上で逆侵攻をかけようというものだ。
とはいえ、時期も読めている。可及的速やかに、そちらへ支援部隊を送るつもりだ。君らもベロンの侵攻を知っているのなら、話は早いな』

「ええ。誰が来るかも分かっています。イシガミの部下のキサラギ、そしてクエルボの下にいたアルバレスが指揮を執るようです」

『ベロンや石上は動かないか。甘く見ているのか、それとも……まあいい。その件については、またおいおい連絡しよう。
用件はそれだけか?他に何かありそうだったが』

俺は一拍置いた。

「フレールはそちらにいますか?いたら、少し話したいのですが」

『おお、フレール君か。ちょうど治療のためにこちらに来ていた所だ。少し待ってくれ』


少し高めの音階で、静かな音色が奏でられている。フレールが来るまで、これを聴けということらしい。
しばらくして、フレールの声が向こうから聞こえた。

『私だ。……イーリスに、何かあったのか』

後ろで「フレール様!?」とエリスが驚いているのが聞こえた。俺はそれに構わず、話を続ける。

「……イーリス自体は無事だ。だが、何もないとは全く言えない。カミュのことだ」

『カミュに何かあったのか』

フレールの声の調子が、一段低くなった。

「ああ。平たく言えば、『暴走』しかけている。
経緯を説明しだすとかなり長くなるが、かいつまんで言えば処刑したシュトロムが思念体になり、カミュを操作し、そう仕向けたってところだ。
明日思念体の討伐に出るが、問題はその後だ。……『暴走』の一因が、俺への思慕にある以上、思念体を倒しても根本的な解決にはなりそうもない。
そこで、肉親であるお前に相談したというわけだ」

『……話の全貌が見えないな。詳しく話してくれ』

1 全部話す(この夜の残りイベント回数は強制的にゼロになります、必然的にエリスへのカミングアウトもこれで行います)
2 ぼかして話す(ヘカテルの話などを飛ばします)

安価下3多数決、考察不要

俺は全て話すことにした。元からそのつもりでここに来たのだ。
時折エリスに目線をやりながら、できるだけ平静であるよう努めて話す。

俺がノワールとヘカテル二人を抱いたと話した時、エリスの顔が明確に引きつった。
話している相手がフレールだからか、何かを言おうと飲み込んだようだが……後で覚悟した方がいいだろう。


一通り話し終わると、フレールが深く溜息をついた。

『なるほど、な……』

01~20 しかし、お前の非も大きい
21~50 お前に問題なしとはしないが……
51~85 育て方を間違えたか、な
86~99 そこに誰かいるだろう

『お前自身、緩んでいたのはあるだろう。一度暴走しかけたのは、お前の責任だ。
だが、問題の大半はあいつの心の弱さにある。育て方を間違えたか、な……』

「というと?」

『知っての通り、イーリス王家には稀に両性具有者が出る。
建国者のユリウス・ヴィルエールもそうだし、その母――というより父だが――ジュリア・オーディナルもそうだ。
『一族』の血を特に強く引いている証とされ、代々両性具有者は大切に育てられてきた。だが、カミュに対しては過保護に育て過ぎた。
心を通わせられる同世代の人間と接する機会がほとんどないまま成長した結果、数少ない友人に随分固執するようになってしまった。
歳は離れているが、幼少期から付き合いのあるお前。そして、子供の頃に家同士が交流していたユリリエ・スナイダ。
その二人ぐらいしか、あいつにとって本当の意味で心を開ける肉親以外の人間はいなかったわけだ』

フレールはそこまで言うと、少し黙った。思うところが色々あるらしい。

『……だから、お前とユリリエをあいつが襲ったというのは、とてもよく分かる。多分、あいつなりに助けを求めていたんだろう。
だから、正気を取り戻しそのことを思い出したら……あいつのことだ、間違いなく後悔に苛まれる。国王としての職務は、まず果たせまい。
救う方法はどれかだ。お前かユリリエがカミュを受け入れるか、別に心を開ける人間が見つかるか。
ブレイズ大司教に精神を弄ってもらう手はあるが……俺としては全く勧められない。ファラのようなことは、もうたくさんだからな』

「しかし、俺にはノワールとヘカテルがいる。俺は二人は幸せにできる自信はあるが、カミュまで背負えないぞ?
何より、二人ともカミュはよく思ってない。特にヘカテルは。
ユリリエもカミュは遠ざけたがっている。……厳しいな」

『肉親として、弟――妹でもあるか――には幸せになってもらいたいものだがな。さすがにこのまま心を閉ざしていくのを見るのは忍びない』

電話の向こうから、深い溜め息が聞こえた。

……

01~75 特に何もなし
75~90 ……友人を増やす、か……
91~99 ??????????(再判定)

※ファンブルなし

※352を採用

友人を増やす、か……こちらの世界では、皆カミュの「第二王子」という肩書に一歩引いてしまっていた。
まして「三大名家」の一つだ。これを気にしないのは、同じ三大名家の人間か、幼馴染ぐらいなものだろう。

だが、向こうの世界ならどうか?多分、誰も彼女に遠慮はしないだろう。
両性具有であることを知られて平然としている人間はいないだろうが、身分の違いは乗り越えられる。

「……思念体を倒したら、一度そっちで落ち着かせた方がいいかもな。どちらにせよ、浄化処置は受けなきゃいけない。
国内向けには病気療養とでも言っておけば通じる。お前も後3週間ぐらいはそっちだろうから、多少は気も紛れるんじゃないか。
それに、あいつには友人がもっと必要だ。恋人であればなおいいが、少なくとも王宮内部だけの人間関係から離れないと」

『それもそうだな。……』

※60以上で会話続行、85以上だと?????

※会話終了

今日はここまで。なお、カミングアウトがフレール中心に進み概ね穏当に終わったことで、エリス的には矛を収める形になります。

再開は夕方か夜です。

とりあえず本件は言い訳無用です。軽率でした。申し訳ありません。

自分のやり方を曲げないのはいいけどそれを他人にも求めるのはちょっと違うよな

少し進めます。

>>392
その通りですね。猛省です。不干渉を通すべきでした。

『こちらにカミュが来るのは、最短で3日後か。それまでは、あいつを守ってやってくれ。それが、愚兄としての願いだ』

「……分かった」

『では、また近いうちに会うことになるだろう。……もしファラに会うようなことがあったら、よろしく伝えてくれ』

フレールがそう言うと、電話は切れた。
部屋に、妙な沈黙が流れる。

「……やっと腑に落ちたわ。昨日、少し記憶が飛んでいたのは、そのためね」

エリスが深い溜め息をついた。

「すまない。……一度本当のことを告げたが、取り合ってくれなかった。だが、これ以上逃げるわけにもいかない。
いつかは通る道だ、ちゃんと伝えたかった。フレールを介した形になってしまったが……」

45-魅力(17)×2=11以上で成功、28以上で追加判定なし

※29…成功

エリスは苦笑した。

「……まあ、あんたの事情は理解したわ。ヘカテルもヘカテルで大分拗らせていたようだし。あんたらが納得しているなら、私が口出す話じゃないのも分かった。
今のあんたが前のあんたとは違う、ってのも分かってはいたのよ。……ただ、記憶が飛んでた時はカミュ様の件もあってそこま で考えが及んでなかったみたいね。
……昔の私とあんたのことを少し思い出しちゃったのかもしれない」

「すまなかったな。……明日は留守にするが、カミュのことを頼む」

エリスは「任せて」と頷いた。

「……俺が来た意味は、結局なかったようだな」

トニーが笑いながら肩をすくめる。

※65以上で追加イベント、ファンブルなし

※追加イベントあり

2130ぐらいまで中断します。

再開します。

「……そうでもないわよ?あなた、私の同業でしょ?
さっき少し話があったけど、あなたの世界からの襲撃が1週後にあるらしいじゃない。
あなたがそうであるように、私も向こうの世界には興味があるの。少し、ご教授頂けないかしら?」

エリスが微笑むと、トニーは少し驚いたような表情を浮かべた。

「そう来るとは思わなかったな。……サイファー、お前も少し付き合ってくれないか。
流石に美人の姉ちゃんと夜にサシってのは、ちょっと都合が悪いだろ」

1 二人きりにさせる
2 自分も付き合う

安価下3多数決、考察不要

※1はランダムで好感度が上下します。2は一律コンマ下一桁上昇です

「まあ、付き合おうか」

その後深夜まで、トニーの世界の文化や風俗について、二人で説明した。
エリスが特に興味を示したのは、「テレビ」と「ネット」の存在だった。
「情報戦に活用できそうね」との言葉に、トニーが「そこに目を付けるとは大したもんだな」と目を丸くしていたのが印象に残った。
どうやら、二人の相性はそう悪くはないらしい。


色々説明しているうちに日付は変わり、終わったのは午前2時手前になっていた。これ以上は明日に響く。

「色々説明してくれてありがとう。また、機会があったらよろしく頼むわね」

エリスが微笑んで俺たちを見送る。俺とエリスの関係改善のきっかけにでもなればいいのだが。

※コンマ下一桁 エリス好感度上昇
※コンマ下2一桁 トニー好感度上昇

※エリス好感度 99
※トニー好感度 141

###########

※05以下、ないしは97以上でイベント発生(コンマ下)
※4の倍数で???(コンマ下2)

※カミュ再暴走はなし
※ユリリエに何か起きている可能性があります

#############

翌朝。カミュの房中術の影響でなかなか寝付けなかったが、何とか時間通りに目を覚ませた。
既にノワールとマルコ、カレンには話を通してある。ヘカテルは少しがっかりした様子だったが、まあ仕方がない。

集合場所の王宮前広場に行く。既に3人は揃っていた。ジェラードとエイリーク、そしてランダムもいる。
見送りにはヘカテルとエリス、そしてトニーがいた。

「すまない、俺が最後か。……他の『一族』の方々は」

「ブランドはクラークに、ブレイズはモリブスに戻ったよ。ジュリアンは……依代の女が、恋人の看病に行っている都合上来ていない」

ジェラードが静かに言う。その一方で、ランダムが妙に落ち着かない。

「……妙だな、ユリリエもいるはずなんだが」

……

01~15 ???????
16~50 体調不良(?)でダウン
51~70 単なる遅刻
71~95 一度アングヴィラに戻っていると連絡
96~99 ???????????


その時、ランダムの電話が鳴った。

「あ、ユリリエか?一体どうした……え、ああ。なるほどな……確かに俺かお前のどっちかはいた方がいいか。
じゃあそっちはお前に任せる。頼んだ」

ランダムがバツが悪そうに頭をかく。

「アングヴィラ復興に向けた会議があったのを、すっかり忘れてたぜ……。
不穏分子や魔物の残りなど、片付けなきゃいけない話は山積してやがった。俺も後でアングヴィラに戻るが、何かあったら連絡してくれ」

ユリリエに何があったかは知らないが、少し見ないうちに随分しっかりしてきたらしい。
姉のリナが見たら、何と言うだろうか。

ともあれ、出発の時間だ。ノワールがゲートを開く。

「じゃあ、行くよ。場所はズマの首都、元冒険者ギルド近辺」

俺たちはそこに足を踏み入れた。

…………

……

※30以下で襲撃イベント(再判定)

※なお、ユリリエがアングヴィラに戻ったことでサコミズの消息が分かるなどの利点があります。



※襲撃イベントなし

###########

辿り着いた先からは、瓦礫の山と点在する掘っ立て小屋が見えた。確か、難民キャンプがこの近くにあると聞いている。
掘っ立て小屋は、かつてのギルドの名残であるようだ。ここを起点に、ユリウス一派と争っていたらしい。

※40以下でノワールに異変

※ノワールに異変

01~25 見るからに体調不良(コンマ修正-30、満足に動けない)
26~40 体調がすぐれていない(コンマ修正-20、行動に相当の制約)
41~80 体調はあまりよくなさそう(コンマ修正-10、長距離の移動や再度のプレーンウォークは不可)
81~99 やや違和感(コンマ修正-5、行動制約特になし)


ノワールを見ると、少し首を捻っている。

「どうした?」

「いや……ここって魔素が相当濃いんだよね。前にもあったかもだけど。
だから、もう『魔素当たり』しちゃってるかも。一応全然動けるけど、これからの行動次第ではきついかもね」

そうか、ノワールは強い魔素に耐えられる身体ではなかったのを思い出した。
ズマは魔素汚染が始まり、既に人が長時間住める環境ではなくなっている。ノワールには酷な環境かもしれない。

「すまなかった、配慮が足りなかったな」

「いいの。このぐらいだったら動けるし。でも、ズマに土地勘ある人っていないよね。小屋、少し入ってみようか」

ノワールの提案に乗り、近くに3つある小屋を回ってみることにした。

……

01~10 ????????
11~30 全滅、か……
31~90 魔族の兵士で生き残りがいる(再判定)
91~99 ……お前は???(再判定)

※DVECは一度ノワールから脱がした状態になっています。
まだ誰も装備していない状態のものが1着残っていますが、近いうちにどうするか決める機会があります。

「……酷い……」

小屋を一つずつ開けてみたが、惨々たるものだった。最初の一つは誰もおらず、二つ目には餓死したと思われる老人。
そして最後の一つは色々食いちぎられた3人の兵士の死体。……これでは情報収集も何もあったものじゃない。

「参りましたね……。一応エイリークさんに電話で指示を仰げば、場所は分かると思うんですけど」

※50以下で襲撃イベント

ゲート開くのはジェラードじゃないのか

※襲撃イベント

その時、外から物音がした。これは……何だ?

「早速お出ましのようだね」

ジェラードが険しい表情になる。臨戦態勢を取り、外に出ると……

01~25 ??????????
26~40 リッチ『黒き掠奪者』含む
41~85 普通のゾンビとスケルトンの群れ
86~99 ネクロマンサーと普通のゾンビとスケルトン 


>>435
確かジェラードはズマには行ったことがないはずです。つまり、行きでは使えません。

それにしてもノワールは使用制限あるし送るならエリックが他の誰かのが自然じゃね?

※ノワールとの絆効果により再判定

>>439
ああ、確かにそうですね。こちらの手落ちでした。
とりあえず、「見送りに来たのはエリックではなくパーシャだった」と訂正します。彼女はプレーンウォークできませんので。
また、ランダムは難民キャンプの存在は知っていますが、行ったことはないはずです。

一応しばらくこれでイベントを進行しますが、おっしゃる通り流れが不自然なので何か考えます。

※再判定

01~10 ???????????
11~90 リッチ『黒き掠奪者』3体含むアンデッドの大群(戦闘に入ります)
91~95 ?????????????
96~99 ???????????????

※戦闘開始

今日はここまで。とりあえず、援軍判定を甘めにする方向で対処します。
(ただし、戦闘の内容次第)

少し進めます。

外に出ると、スケルトンの尖兵が彼方に向けて走っていた所だった。マルコがそれを撃ち抜くが、向こうに見えるのは……アンデッドの大軍?
10や20ではない、一個中隊ぐらいの規模はある。これを、俺たち5人で押し返せるのか??

「厄介だね、数だけじゃなく『黒き掠奪者』までいる。それも3体……まずあいつらを何とかしないとだね」

ジェラードが固い笑いを浮かべる。彼をもってしても、容易ではないのか?

70-ノワール知力(33)=47以上で成功

※06…失敗

「『黒き掠奪者』って?」

ノワールがジェラードに訊いた。彼女でも知らないのか。

「上級リッチだよ……来るぞ!」

まだ遠くにいたはずの黒いフードを被った存在が3体、一気にこちらに襲い掛かる!手には鎌、まるで伝承上の死神のようだ。

「1体は僕が引き受けよう、残りは君らで引き受けてくれ。油断すると……死ぬぞ」

ジェラードはそう言うと、虚空から小さな棒を取り出した。それは瞬時に巨大な鋼鉄の棒へと変化する。

「サイファーさん!」

カレンの叫びで前を向くと、黒い「死神」が20メドほどの所までで迫っていた。

1 4人で2体と戦う
2 2人ずつで1体と戦う

※安価下、多数決ではありません。考察不要
※割り振りはサイファーとノワール、マルコと火蓮です。

「皆まとまれ!!全員で対処するっ」

相手の手の内は読めない。そもそも、アンデッドと戦うこと自体が初めてなのだ。慎重にやらないと……。

※45-賢さ(20)=25以上で安価選択へ、75以上なら?

※安価選択へ

ここで俺が裏を取ることは不可能ではない。多分、できる。
だが、その後が厄介だ。奴らは俺を標的にするだろう。上手く最初の一撃で1体を片付けられればいいが、もしそうでないと……俺は一瞬とは言え、集中攻撃を受けかねない。

どうする?

1 瞬間転移で裏を取る
2 やめて迎え撃つ

安価下3多数決、考察不要

俺はその考えを振り払った。危険を冒す必要はない、団結して当たろう。

「来たよ!」

ノワールが叫ぶ。

※50以上で先制(コンマ下)
※45-火蓮知力(25)=20以上で弱点看破成功、80以上で共有(コンマ下2)

※黒き掠奪者はアンデッドです。精神系攻撃は通じず、ほぼ全ての状態異常に強い耐性があります。
※黒き掠奪者は半実体です。物理攻撃は通りますが、ダメージは半減します。(クリムゾン系は魔翌力弾にオートで切り替わるため通常通りです)
また、暗黒魔法も半減します。量子分解は暗黒魔法でないため通じます。

鳥付け忘れていました。

※先制判定はコンマ下3の偶奇判定です

奇数 不意討ち確定、連続攻撃(追加判定)
偶数 不意討ち確定、ノワールからの攻撃(量子分解を使います)

※弱点看破はクリティカル、全員の与ダメージ3倍

失礼しました。奇数→ネンヤ消費再判定ですね。
ここから下2です。

来るっ……そう思ったその時、2体の「死神」の動きが微かに止まった。横の様子を見ているように見える。
俺もそこに視線を向けた。そこには……


ブォォォン


ジェラードがあの棒を振るい、「死神」の一体を両断していたのが見えた。……何だあれは??

驚きを感じつつ視線を元に戻す。まだ2体は動かない。

「余所見してるなら、これでも食らいなさい!!」

ノワールが右手に光を、左手に闇を纏わせる。それを身体の前で合わせると……

バリバリバリっ!!!

強烈な魔力の塊がそこにあった。ノワールはそれを2体に向けて放つ!!

※10以上なら戦闘終了(弱点看破の効果も加味してます)

※戦闘終了

グオオオオオォォォン

重低音と共に、その魔力の矢……というより塊は放たれた。2体の「死神」はそれに飲み込まれる。

「…………!!?」

それは奴らを飲み込んだ後も前進を続ける。地面は抉られ、辺りの瓦礫も消滅させていく。
まだ離れているアンデッドの本隊に魔力の塊がぶつかると、その一角が消し飛んだのが見えた。

そこでようやく、光とも闇ともつかない魔力の塊は消え去った。

「……何だ今のは」

俺は唖然として立ち尽くした。ジェラードも、「何……??」と鋼鉄の棒を片手に驚いている。

ノワールは大きく溜め息をついた。

「やっぱ身体に負担かかるね、これ……上手くいったみたいだけど。
試しにやったけど、これは禁術かも」

「……その通りだ、あれは『量子分解』。全てを消し飛ばす魔法だが、人間でできた人間なんて見たことがない。オルド王が大昔にやったのを見たきりだ。
君が使えるとは……正直驚きだ。これもオルディニウムの効果なんだろうか」

※30以下でノワール狂気度上昇

※狂気度上昇 コンマ下一桁
(現在狂気度16)

※ノワール狂気度 25

※発狂判定
01~20 暴走
21~50 頭痛で苦しんで動けない
51~75 頭痛で苦しむがまだ動ける
76~90 頭痛を感じる
91~99 再判定

ジェラードがそう言った次の瞬間。

「い……痛い……痛いぃ……!!!」

ノワールが急に倒れ込んだ。目から涙を流し、相当の苦痛なのが見てとれる。
これは……俺にも経験がある。オルディニウムの汚染が、進んでしまったのだ。とすれば……

「ノワール、しっかりしろ!!気を強く持ってくれ、頭の中の声に負けるな!!」

ノワールは「ああああ!!!」と頭を抱えて苦しむだけで、俺の声が聞こえている様子はない。
そこに、ジェラードがやって来た。

「やはり禁術の反動が出たね……すぐに対処しよう」

ノワールの頭に右手をかざす。

……

01~10 効果なし
11~40 効果あり、ただし狂気度は25据え置き
41~99 効果あり、狂気度16に

こりゃ次回以降の使用は多数決ものだな

※クリティカル、この後予定していたペナルティなし
(量子分解使用時は確定で狂気度が上がる予定でしたが、これがなくなります)

するとやがてノワールの様子は落ち着いてきた。目にも光が戻る。

「……あれ、何で私倒れてるんだろ……って『黒き掠奪者』は??」

「まあ覚えてないだろうね。君が使った禁術『量子分解』で消し飛んだよ。アンデッドの群れも四散した。指揮官はあいつらだっただろうからね。
しかし、危ない所だったね。僕がいなかったら大変なことになっていた。あの禁術、『汚染』を進行させるらしい」

ノワールの額に冷や汗が浮かんだ。

「じゃあ、さっき私は……」

「そう、暴走しかけた。しなくてもしばらく使い物にはならなかっただろうね。
僕が時間遡行で戻したから、大事にはならなかったが……あれを使うなら、使いどころは考えた方がいい」

重い沈黙が流れた。力には代償が不可欠、ということか。

「だがまあ、結果だけ見れば上々だ。当面の危機は去ったからね。
さて、難民キャンプへと向かおうか。尖兵が向かっていたのは南の方だから、多分そっちだろう。とするとユリウスの本拠は北か」

ジェラードが言う。俺たちはその言葉に従うことにした。

#########

※15以下で難民キャンプに異変あり

狂気度は16になったのかな?

中断します。

>>487
そうなりますね。

やっぱりメイオウ攻撃か

再開します。

>>490
狂気度は16ですね。

>>492
メイオウ攻撃は知りませんでした。メドローアの方ですね。

##########

「……これは酷い……」

マルコが呟いた。難民キャンプは隙間なくテントのような何かで埋まり、痩せこけた人々や魔族が飢えで苦しんでいる。
あちらこちらで炊き出しが行われているが、全て長蛇の列だ。しかも、言い争いも耐えていない。
アングヴィラも酷いものだったが、ここはそれに輪をかけて悲惨な状況だった。

……しかも、見たところ難民の数は数千では効かない様子だ。秩序が辛うじて保たれているのが、奇跡的とも言えた。

「御覧の通りです。正直、エイリーク様の元に団結して気力で過ごして来ましたが、もうもちそうもない」

入口から案内してくれたズマの兵士は、溜め息混じりに首を振った。当人も疲労が限界に達している様子だ。

「ヤシロはどこに?」

30以上でキャンプにいる(ヤシロ、コンマ下)

(アルヴィス、コンマ下2)
01~10 重体、ないしは死亡
11~35 負傷中
36~60 出撃のため不在
61~99 キャンプにいる

※二人ともキャンプにいる

「ヤシロ様なら、あそこに。炊き出しを手伝っておられます」

兵士が指差した先には、浅黒いガッチリとした体格の男がいる。彼の所に向かうと、「サイファーか」と力ない声が返ってきた。

「……かなり辛そうだな、手伝おうか」

「いや、いい。こいつらが飢えてるのに、俺が何もしないわけにはいかねぇ。パーシャは、元気か」

「彼女とは軽く挨拶した程度だが、元気そうだ。聞いているかもしれないが、アングヴィラが一昨日解放された」

ヤシロは静かに、ゆっくりと頷いた。

「……らしいな。で、今日はここか。もっと早く来て欲しかったってのが本音だが、それでも助かる。……この子供は」

「済まないね、直接会うのは初めてかな。ジェラードだ」

ヤシロの表情から色が消えた。

「……なっ……!!?」

「心配しなくていい、僕本来の人格に戻っただけさ。クリスの呪縛から解放されただけのことだよ。
……さて、とっととユリウスを落としたいとこだね。さっきもアンデッドの大軍に襲われたんだが、向こうも相当切羽詰まってる。
多分、近いうちに玉砕、相討ち覚悟の総力戦を仕掛けてくるだろうね。あれはその第一波、と考えていいだろう。
アルヴィス、って魔族もいるようだね。少し落ち着いて話せる場所は」

「……向こうのテントだ。一応、ここの本部ってことになってる」

ヤシロは若い魔族に炊き出しを任せると、少し大きめのテントに向けて歩き出した。

「こいつは噂以上の酷さだな……何人いるんだ、一体」

「ズマの首都、ミナールの総人口の9割、ざっくり14万はいる。お前は酷いと思ってるみたいだが、これでもギリギリ被害は抑えたんだよ。
地方の民を助けたいが、ミナールで手一杯だった。全てが終わったら何とかしてぇが……」

悔しそうにヤシロが歯を食い縛る。ジェラードがそれに続けた。

「エイリークはここを転移するつもりだったみたいだね。まあそれもやむ無しだろうが、食料をどうするつもりなのやら……っと、着いたね」

テントに入ると、髭が伸び放題になったアルヴィスがいた。瞑想していた様子だ。

「ヤシロか。決戦に出るつ……お前は」

アルヴィスは俺の姿を見て固まった。

「久しぶりだな。援護に来た。ユリウスを倒すために」

「サイファー、か……どうやってここに?まあそれはいい、心底助かる。見ての通り、ここは限界だ。ユリウスを倒せるなら、どんな力でも借りたい」

ヤシロが頷いた。

「同感だ。さっきジェラードが言ったことが本当なら、ここはもうもたねえ。攻め落とさないと、かなりまずい」

「……ユリウスの居場所は?」

「いくつか転々としてるんだ。だが今は多分……」

01~35 ズマの鉱脈に繋がる亀裂近辺
36~75 ミナール北部の丘陵地帯
76~99 ミナール北部の平野地帯

「ミナール北部の丘陵地帯だ。あそこはロプト族の支配地域だったからな」

ヤシロの視線がアルヴィスに向く。アルヴィスは息を軽く吐いた。

5の倍数 ユリウスはロプト族最過激派
それ以外 ユリウスはアルヴィスの息子
ゾロ目か90以上だと……?

※アルヴィスとユリウスに血縁関係なし
(アルヴィスは無条件で作戦に参加できます)

「……ロプト族、と言っても幾つか派閥がある。私も大概に過激な方だったが、邪教信仰に走っていたのがユリウスだ。
ハスタ族のみならず、ロプト族穏健派まで手に掛けた狂人だ。下手をしたら、自分たちの命すら惜しくないかもしれない。
あれは生かしてはいけない人間だ、もはやロプトだハスタだの言ってる場合じゃない」

アルヴィスが険しい表情で言った。

「……問題はどうやって攻め入るかだな。ここからユリウスの本拠までは」

「徒歩で3時間、といった所だな。正攻法で行っても、返り討ちが落ちだと思うが」

「動員できる兵士は?動けそうなのは少ない気がするが」

01~30 ほぼゼロ
31~50 一個小隊(30人ぐらい)
51~75 二個小隊(60人ぐらい)
76~90 三個中隊(90人ぐらい)
91~99 一個中隊(120人ぐらい)

ヤシロが溜め息をついた。

「……見ての通りだ。皆、限界に来ている。ここから攻め入る気力のある奴は、もういねえ。エイリーク様に奮い立たされ、何とかここを守り通してきたが、食糧難には勝てなかった。
向こうもかなりギリギリのはずだが、死霊は飢えも疲れも感じねえ。次攻められたら、もうダメだな」

「となると、俺たちだけでやるしかないのか?」

「……そうなるな。俺とアルヴィスも行けるが……その間、ここは留守になる。無防備な状況にしてどうなるか、自信はねえ」

俺は考えた。ここで迎え撃つ水際作戦?しかし、相手が本隊で来る保証はない。何より損害は確実に出る。
正攻法で少人数で特攻?さっきの規模を正面から相手にするのは厳しい。それにさっきは、ノワールが汚染の危険性を負ってまで禁術を使わないとどうしようもなかった。これも相応に危険だ。
エイリークは呼ぶつもりだが、パーシャの状態だとそもそもこちらに来れない。ランダムか誰かが連れてきたとしても、パーシャである限りは足手まといだ。

※80以上でジェラードから提案、ファンブルなし

寝落ちしていました。再開します。

※ジェラードから提案

「……エリックはこの難民キャンプをどこかに移すつもりだったらしいね」

ジェラードが口を開いた。

「……?そうだが、そんな場所が……」

「一応、あることはあるよ。安全か、と問われると甚だ怪しいけどね。でもここよりはいいはずだ。
『穴』の中、第四階層だ。サイラスが理想的だったけど、あそこはさすがに危ない。そこで第四階層だ。確か、人間が住宅地として開発しようとしてたらしいね。
あの広さなら、転移できるはずだ。食糧問題は……後でランダムにでも相談するか」

俺は「えっ……」と絶句した。確かに第四階層には、かつてナージャが住んでいた。しかし、それをやって何をするつもりだ?それに、何故今?

ジェラードは俺の考えを読んでいたかのように微笑んだ。

「何故今動かすのかって思ってるみたいだね。理由は二つある。まず単純にここが限界だということさ。魔素汚染もあって皆もうほとんど動けない。なら少しでも負担が軽い所に移した方がいい。
エリックは『穴』の事情に疎かったから第四階層に思いが至らなかったようだけど、僕ならできる。この魔素の濃度なら、僕にさほど負担もかからないだろう。ランダムに言えば、『食料庫』も準備してくれるだろう。
もう一つの狙いは、これをやることで相手にパニックを引き起こさせることだ。襲撃しようとしたらあるはずのモノがない、いるはずの人間がいない。確実に足は止まるだろう。その間隙を僕らは突く。
奇襲が成功する条件は、知っているだろう?」

「予測ができない、打撃が強烈、そしてそもそも相手の判断力が混乱している……ですか」

「その通り。この戦力で強襲を成功するには、多分それぐらいしか可能性がない。勿論、さっきみたいに強引に捩じ伏せられないわけじゃない。ただ、一種の賭けだし、また暴走されかかっても困るからね」

アルヴィスがジェラードを見た。

「……転移は貴方が?」

「そのつもりだが、ある程度力は残しておきたい。サイファー、エリックに連絡を」

俺は電話を取り出した。

……

01~05 出ない
06~30 パーシャのまま
31~99 エイリークが出る

※初期設定ミスにより甘くしてあります

##########

「これは予想以上に酷いな……余が不在の2日でこうなるか」

俺の求めに応じて現れたエイリークは険しい顔になった。アルヴィスが溜め息をついた。

「散発的な襲撃で、徐々に削られていったのです。貴方がいても、食糧難である限り大差はなかったかと」

「確かに。ジェラード、それでこれを第四階層に移すと?」

ジェラードは頷いた。

「僕は思念体対策である程度余力を残しておきたいからね。君の力もあると助かる。ランダムには連絡がとれたかい?」

「正午ごろには向かうそうだ。『食料庫』なら準備しておくと言っていた。これが済んだら、ユリウスを強襲する、そうだな」

「そうなるね。ただ、彼の汚染の進行具合次第では僕らだけでは彼を滅っせないかもしれない。サイファーたちの力は不可欠だ。
進軍は……こればかりは自力で何とかするしかないか」

※75以上でショートカット可能

※ショートカット不可能

「やむを得ないな。少し外に出る、転移を始めるぞ」


エイリークはそう言うと外に出た。そしてよく通る声で話し始める。

「余がエイリークだ。まず2日間の不在、心より詫びる。苦難を強いた。そして貴様らはよくそれに耐えた。それに心より感謝する」

声は耳からだけではなく頭の中からも聞こえてくる。精神感応の一種なのだろうか?

周囲が一気にざわつき始めた。エイリークは話を続ける。

「余はこの地を暫し捨てることを決断した。この地は魔素に冒され、人が住める土地ではない。貴様らの身体も蝕まれて行くだろう。飢えももはや極限まで来た。決断せねばならぬ。
この時に備え、余は貴様らに新たな住みかを用意した。暫く不便を強いるだろう。だが、食料は十分にある。飢えに苦しむことはないだろう。
……これより、『転移の儀』を行う!!」

ざわつきはさらに激しくなった。歓声をあげるもの、戸惑うもの、泣き出すもの。ジェラードは「芝居が好きな奴だな」と苦笑し、地面に手を当てた。

「貴様らはその場を動いてはならない。一瞬で新天地への道は開かれる」

目の前のジェラードの手から、赤い光が発せられていた。「魔力を流し込んでいる!?」とノワールが呟いた。

「では行くぞ!!」

ジェラードの手からの光がテント中を満たしたと思った瞬間、周囲の空間全てが捻れた。

###########

※10以下で追加イベント

※襲撃イベントなし

#########

光が収まると、ジェラードが大きな溜め息をついた。

「……やはり多少消耗するね。エリックを呼んで正解だった」

外に出ると、薄暗い空洞の中にいた。所々、建てかけの空き家がある。前に来た時は、ナージャしか住んでいる人間はいなかったはずだ。

人々のざわめきは、徐々に歓声と泣き声に変わった。それは苦難から解き放たれた喜びと、故郷を失った悲しみが混ざったもののようにも思えた。

「……ここが貴様らの新たな地だ。魔素が抜けるまでの間、しばしここに住むと、いい」

エイリークは膝立ちになっていた。ジェラードと比較しても消耗の色は濃い。
周りにいた人々が、「エイリーク様!!」と叫び始める。

※40以下でパーシャに戻る

※エイリークのまま

「……余は大丈夫だ。また少し、留守にする」

エイリークはふらつきながら、テントに戻った。

「やはり肉体が人間だからかな?その消耗は」

ジェラードが苦笑した。エイリークは不機嫌そうに彼を睨む。

「本来の肉体なら何の問題もなかった。ケインが存外に脆かった理由が改めて分かったな。
この500年、ろくに本気で力を使わなかったからな……やむを得ないことだ」

「ユリウスの本拠強襲には耐えられるか?……と訊いて否と答える君ではないな」

ククっとエイリークが笑った。

「小娘が出るのは押さえ付けた。極力短時間でやれば、行けるはずだ」

「そういうことにしておこうか。じゃあ、再び地上へと行きたいが……少なくとも誰かは残った方がいいだろうな。外はまだかなり混乱している」

1 エリックを残す(要複数回説得判定)
2 ヤシロを残す
3 アルヴィスを残す
4 ノワールを残す
5 マルコを残す
6 火蓮を残す
7 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要
※2と3は一応セットにできます
※エリックはやや消耗しています

再開します。

「ヤシロがいいかと。彼は今のズマの指導者です、押さえも効くかと」

俺は提案した。消耗していても戦力としてエイリークは欠かせない。アルヴィスはユリウスの手の内を知っているようだ。
となれば、消去法でヤシロになる。

45-魅力(17)×2=11以上で魅惑の眼差し発動せず

※40…成功

「仕方ないな、お前らに任せる。食料は来るんだよな?」

「ランダムに連絡しておく。あいつが『食料庫』の開発者だ、如何様にでもするだろう」

エイリークがヤシロに言った。ジェラードが空間に歪みを作る。

「とりあえず、旧ギルドの所まで行こう。ユリウスの居場所は、アルヴィスが案内するということだな」

アルヴィスが頷いた。

「難所は館前の森の周辺です。あそこに伏兵を置かれ、何度撤退を強いられたか……後は見晴らしのいい街道ですが、逆に言えば回避が難しいということでもあります」

俺はノワールを見る。

「隠密魔法を使っていこう。……アンデッドにどれだけ効くのか知らないが」

「そうだね……視覚じゃなく、魔力や生命力を察知して動くから、気休め程度かな。まあ、やれるだけやってみる」

###########

※10以下で襲撃(あと判定3回)

>>526はノワールとの絆効果で無効、再判定
(ファンブル回避はネンヤのみ)

※襲撃なし

俺たちは再び旧ギルド周辺に来た。

「ここから先の生存者は?」

「多分、いないはずだ。もしいるとしたら、それは生者を擬態したゾンビか何かだ。何回かやられてる、気を付けてくれ」

「……ゾンビが擬態するんですか?」

カレンがアルヴィスに訊いた。ゾンビの存在は、彼女も知っていたらしい。

「私も最近知ったことだ。近くに術師がいたことが多いが、たまにいないこともある。往々にして、酷い疫病持ちだ」

フン、とエイリークが鼻で笑う。

「要は片っ端から斬ればいいだけ、違うか?こんな所で時間を食っているわけにもいかぬ、行くぞ」

エイリークが早足で歩き始めた。俺たちはそれを追う。

※40以下でイベント発生(再判定)

※イベント発生

奇数 襲撃
偶数 生存者発見

##########

しばらく行くと、向こうから何かの気配がした。微かに骸骨の尖兵の姿も確認できる。

「第2波なのか、第3波なのか……とにかく、やり過ごすのは無理なようだね」

ジェラードの言葉に、ノワールが目を閉じる。

01~05 えっ……
06~30 不死なる『カシェイ』
31~50 骸骨王『カントラス』
51~75 黒き掠奪者×3
76~99 黒き掠奪者

※51以上は戦闘スキップの可能性大

今日はここまで。

ノワールの暗黒は半減にしても破邪術とか光の矢は効果ないんかね

>>541
破邪術は効果があります。ノワールは優先的に使うでしょう。
光の矢はダメージ軽減には引っ掛かりません。特効かはコンマ次第です。(黒き掠奪者には確定で特効)

再開します。

ノワールの額に汗がにじんだ。

「これ……相当厄介だよ。物凄い魔力の持ち主が、向こうにいる」

「……のようだね。アンデッドでこの魔力は……『カントラス』、いや『カシェイ』か。これを使役するということは……」

ジェラードの声にも緊張がにじむ。エイリークが頷いた。

「ユリウスという男、相当だな。あるいは、別の誰かが協力した結果か。とにかく、一筋縄でいかない相手だというのは間違いないな」

アンデッドの大軍の姿が大きくなる。その中央に、紫色の衣に身を包んだ何者かがいる。
それに気付いたのか、ジェラードが俺に言った。

「あれが『カシェイ』だ。全ての死神の王。『穴』では第四十階層以降にいるはずの魔物だ。
僕たちなら何てことはない、と言いたいけど……他のリッチを大量に呼び出すんだ。手早くやらないと、物量に押し潰されるぞ」

「如意棒」を手に取り、ジェラードが構えた。

※70以下で会話イベント

※会話イベント

その時、アンデッドの大軍の動きが止まった。

「人間、いやそれに与した管理者よ。お初にお目にかかる、『カシェイ』だ」

底冷えのする低い声が響いた。相手が名乗ってきた?

「……お喋りをしている暇も余裕もないんだけどね。どういうつもりだい」

ジェラードの言葉にクックックとカシェイが笑った。

01~10 ???????
11~30 バッドイベントA
31~50 バッドイベントB
51~99 いや、生前の名残でね

※重要事実発覚

「……何故我がここにいると思う?」

愉快そうにカシェイが笑う。ジェラードが明確に不機嫌になった。

「戯れ言は聞きたくないね」

「これを聞いても平静でいられるかね?アリス・ベーレンはこちらの手に落ちた」

「……何??」

25メドほど向こうで止まっているカシェイの表情は見えない。アンデッドに表情があるかは分からないが。
だが、もし分かるなら、間違いなく嘲笑していることだろう。

「そういうことだ。貴殿らをここで極力足止めするが我の役目。アリス・ベーレンの知識をもってこの地の地脈を破壊し、他の都市でも反転攻勢に移る。
恐らく、貴殿らがユリウス殿の邸に辿り着いた頃には、そこは藻抜けの殻であろうよ」

空気が一気に重くなった。アリスが相手方についた?
洗脳なのか?その可能性はなくはない。シュトロムの思念体がいるからだ。だが、もっと悪い可能性は……「殺された上で使役されている」。

まだユリウスの居場所までは相当ある。決断すべき時だ。

1 戦う
2 ズマを諦め別の地に転戦する
3 その他自由安価

※安価下5多数決、考察必要

※まだ地脈は破壊されてません
※地脈破壊と共にユリウス一派は離脱します
※地脈破壊でオルドの器が強化されます

上の選択に不備がありました。一端多数決取り止めます。

※重要事実発覚

「……何故我がここにいると思う?」

愉快そうにカシェイが笑う。ジェラードが明確に不機嫌になった。

「戯れ言は聞きたくないね」

「これを聞いても平静でいられるかね?アリス・ベーレンはこちらの手に落ちた」

「……何??」

25メドほど向こうで止まっているカシェイの表情は見えない。アンデッドに表情があるかは分からないが。
だが、もし分かるなら、間違いなく嘲笑していることだろう。

「そういうことだ。貴殿らをここで極力足止めするが我の役目。アリス・ベーレンの知識をもってこの地の地脈を破壊し、他の都市でも反転攻勢に移る。
恐らく、貴殿らがユリウス殿の邸に辿り着いた頃には、そこは藻抜けの殻であろうよ」

空気が一気に重くなった。アリスが相手方についた?
洗脳なのか?その可能性はなくはない。シュトロムの思念体がいるからだ。だが、もっと悪い可能性は……「殺された上で使役されている」。

エイリークが忌々しそうに吐き捨てた。

「余が不在の時を狙っていたか……!!小癪なっ!!」

「地脈はあなたが守っていたのでは?」

「その通りだ。だが、あそこには簡単には近付けぬ。結界も張っていた。それを突破しようというのか……!?」

「地脈の場所はどこなんだ??」

ジェラードが訊く。

……

01~85 ズマのオルディニウム鉱脈
86~99 難民キャンプ近く

そういやアリスってプレーンウォークできる電話持ってたと思うんだけど、渡した主でもあるランダムならそこに飛べたりするんじゃないか?

「ズマのオルディニウム鉱脈近くだ。……余が戻らねば、地脈は危うい……!」

エイリークが歯噛みした。

「しかし、君は消耗している。……君だけじゃダメだ。誰か応援に向かわねば」

※エイリークの支援に向かう人間を決めてください。安価下5多数決、考察必要

※エイリークは疲労のため十分ではありません。パーシャになると無力です。
※全員で向かう手もありますが、ノワールは高確率で戦力外です(DVECを着せればいいですが、ダルフの杖による殴りしかできません)。
※サイファーとジェラード、エイリークはいいですが、それ以外は高濃度魔素によるペナルティを受けます。DVECを現地で着るならその限りではありません。
※残った面子はそのまま進軍します。つまり、カシェイを倒せる戦力を残す必要があります。エイリークと一緒に行く戦力が重要なのは言うまでもありません。

>>554
そこに気付かれるとは……
ただ、ランダムがいきなり行っても彼単独ではさすがに厳しいですが。

上げます。

基本選べるのは今いる面子(サイファー、ノワール、マルコ、火蓮、アルヴィス、ジェラード)です。
ランダムが来れるならこちらも増援はできますが、これはランダムに連絡を取った上での話になります(ランダムはアングヴィラにいる可能性が小さくありません)。一度その可能性は横に置いてください。

上げます。

エイリークの同行人数に制限はありませんが、2~3人推奨です。
(面子によりますが、カシェイを2人で倒すのは現実的ではありません)

また、カシェイと戦わず逃げるのは手ですが、その場合ユリウス邸の探索は難しくなります。

0000まで結論が出なければ延長します。

ノワール庇える奴居なくなることは理解してるか?

サイファーが防護服着てるのに瞬間移動使えるならノワールも防護服下でオルディニウム依存の能力は使えるんじゃない?とか言ってみる

ところで過去世界の人って魔素の影響あまり受けないって設定は

>>562
攻撃に無防備なので、当たると厳しいですね。
残す場合、やられる前にやるを徹底しないといけません。さもなくば逃げるか。

>>563
これはその通りです。魔法ではないカテゴリーなので、時間停止などは使えますね。

>>565
忘れておりません。ただ、さすがに鉱脈内だと火蓮もペナルティが入ります。

パーシャに戻ったら鉱山内から出る手段が無くなって魔素に当たりすぎて死ぬ気しかしない…

>>569
パーシャに戻ってかつ守れる人間がいないと極めて厳しくなりますね。

0000から再投票とします。

なお、増援の流れです。

カシェイを前に悠長にランダムに電話はできません。鉱脈に行った人間がランダムに連絡し、その上でどうするかになります。
ただ、既に鉱脈にアリスが来ていた場合は難しくなりますが。

>>572に同意して、エリック回復させる。飛んだの数分まえだし数秒で終わるべ

>>574
やるなら飛んだ後ですね。ジェラード同行が前提で。
このためここでは採用しません。(隙を見せたらカシェイは多分仕掛けてきます)

自分がいいたかったのは4階層に飛んだ時点で回復しなかったのは描写的にどうかな?と思ったわけなんだけど

>>576
これについては手落ちですね。申し訳ありません。

描写的におかしくなるならネンヤ消費して、概ねの流れはそのままに巻き戻したりとかは出来ないか?エリック健在ならペナルティ少ないカレン付けるくらいで済みそうな気もするし大分違ってくるような

>>580
これについては描写がおかしくなるのでできかねます。申し訳ありません。

ただ、ネンヤ健在のため今後の展開は柔軟に対応するつもりでは元々います。

時間遡行の方に制限かけたほうがいいんじゃないの?ジェラードだからこそやってないけど敵側に使われたら割と何でもありなぶっ壊れスキルでしょ

大魔法ぶっぱから術者回復でもう一回ぶっぱとかもできる訳だし。暴走抑えられた事から考えると体内の魔翌力含めて巻き戻してるだろうしな

寝る前に。

>>582
ユリリエについては制限かけます。多分1日1回が妥当でしょう。
リナは再びの本格参戦があれば考えますが、ユリリエよりは緩いはずです。(3回とか)
ただNPCとして出るとしても大分先ですが。最終局面でヘルラは出すつもりですが。
ジェラードは割と何でもありです。583的なものもできます。ただし、ジェラードが無傷に近くないと厳しいです。

敵がガチで使ってきたら、ということですが……これについてはネタバレになるため伏せますが、少なくとも1体は条件付きですが使えますね。
ただし、封じる手段はあります。

上げます。

もう一度上げます。再開は1200メドです。

ポイントはノワールをどうするかという点、vsユリウスとvsカシェイをどう両立するかという点でしょうか。どうやっても一定のリスクは残ります。

現在
サイファーとマルコに1票
マルコと火蓮に2票
です。まだ受け付けます。

黒い何とかですらジェラードが1体引き受けるのがやっとだったのに、2ランク上の敵相手にジェラード無しで太刀打ちできるとは思えないけどいかんせん情報が無くて何とも言えぬ

>>598
ジェラードは単体攻撃中心ですので、各個撃破にならざるを得なかった面はありますね。なお、描写から分かるように黒き掠奪者ぐらいなら苦にしません。
カシェイは少し言わせてますが召喚が厄介ですね。電撃戦推薦です。

昼更新ができなさそうです。1800ぐらいまで延長します。

上げます。

現在

サイファーとマルコに1票
マルコと火蓮に2票
サイファーとジェラードに1票

です。3票獲得には至ってないので延ばします。(更新は遅くなる気がします)

上げ忘れていました。

マルコと火蓮で決定します。再開します。

「マルコとカレンはエイリークさんと一緒に行ってくれ!俺たちはここを切り抜けてユリウスの居場所に向かう!」

「……分かりました!どうか無事でいてくださいっ」

エイリークが後方に歪みを作り出した。カシェイがよく響く声で嘲笑う。

「逃げるか、『一族』たるものが」

「余の辞書に退却の二文字はない。地脈を切り崩そうとでも言うのだろう?そうはさせぬ」

「……間に合うといいがね。まあ、我は役割を果たすのみ」

そう言うと、禍々しい気が向こうから流れてきた。

01~20 黒き掠奪者5体召喚
21~80 黒き掠奪者3体召喚
81~95 黒き掠奪者召喚
96~99 ??????????

カシェイの周りを5体の黒い死神が取り囲んだ。……あれは、さっきの??

「参ったね、これはさすがにしんどくなりそうだ。……やれるかい?」

「やるしかないですね。……マルコ、カレン。頼んだ」

二人は頷く。エイリークと三人で歪みの向こうに消えた瞬間が、戦いの合図になった。

※50以上で先制(コンマ下)
※カリスマ発動判定
70-ノワール魅力(27)=43以上で成功(コンマ下2)
(カシェイのみに有効)

※相手先制
※ノワール行動時カシェイのみ必中
(カシェイは理性があるため効きます)

「では……まずはこちらから行こうか」

カシェイが凄まじい勢いで突っ込んでくる!手には長い鎌。奴はそれを……

01~30 地面に突き刺した
31~70 横凪ぎに薙いだ
71~99 俺に向けて斬り付けた

どうでもいいけどカリスマって必中じゃなくて、判定成功で不意打ちになるスキルだったような

奴はそれを、地面に向けて突き刺した!地面から、無数の魔力の槍が現れる!!

※45-器用さ(20)=25以上でノワールを庇う

>>641
不意打ちは必中なのでそう解釈して頂ければ。

※83…成功

俺は後方にいるノワールの所に行き、咄嗟に庇った。これは彼女では反応しきれない!
それに、攻撃は魔力と見えた。これなら問題なく守れるはずだ。

※05以上でジェラード回避(コンマ下)
※40以上でアルヴィス回避(コンマ下2)
※03以上でサイファーダメージなし(コンマ下3)

※ジェラードとサイファーは問題なし
※アルヴィスについて偶奇判定です。

奇数 致命傷(再判定、即死中~高確率)
偶数 カウンター(効果絶大)

コンマ下3

>>649
失礼しました。奇数はネンヤ発動と再判定です。

※ネンヤ発動、再判定

※全員回避

俺はノワールを抱えその場で踞った。やはり読み通り、これなら問題なく耐えられる。

「よっ」

「はぁっ!!」

二人も軽い身のこなしで槍を避けたようだ。カシェイが――フードの下は半分が骸骨、もう半分が老人だ――にやりと笑う。

「そう来なくては」

俺はノワールを置くと、「村正」を抜刀した。この距離ならば!

45-器用さ(20)×2=05以上で命中

※15…命中

※ダメージ
コンマ下一桁×7+筋力(28)×7+知力(22)×7+145
(カシェイは半実体のため物理ダメージが通りにくいです)

ダメージ 530
カシェイ残りHP 25000-530=24470

俺の迎撃は僅かにフードを斬っただけに終わった。手応えが……全くない。

カシェイが笑う。向こうから一斉に黒い死神たちが襲ってくるのが見えた。

※40以上でノワール先手

※ノワール先手

「させないっ!!」

ノワールは立ち上がり……

※量子分解を使いますか?
安価下5多数決、考察不要

ノワールは右手に光を、左手に闇を纏った。それを重ね合わせカシェイに向けると……

「消え去れ!!」

ダメージ
コンマ下÷2%+10(最低35%)(不意打ちのためボーナス)

※巻き添えになる黒き掠奪者の数(コンマ下2、別途回避判定)
01~10 0体
11~25 1体
26~45 2体
46~65 3体
66~85 4体
86~99 5体

ダメージ 8750
カシェイ残りHP 15720

※巻き添えなし

ノワールの黒い光球に、カシェイの右半身が消し飛ぶ。……しかしそれはすぐに再生する!?

「今のは肝を冷やしたぞ、人間……霊体部分で助かったな」

ノワールが唾を飲み込んだ音が聞こえた気がした。
そして黒い死神がまず2体、鎌を振りかぶる!

「こいつらは一旦俺が引き受ける!!カシェイは任せたっ!!」

俺は気合いを入れる。物理攻撃は俺に向くはずだ。その間に、何とかっ……

※30以下でノワール狂気度上昇

※ノワール狂気度上昇なし
※不屈の誓い発動
※結界の霧発動

まずは目の前の死神だ。今なら、大体の攻撃は受けられるはず……

45-知力(22)=23以上で何かに気付く

※特殊攻撃に気付く

受けようとしたその時。鎌の刃を、うっすらと何かが覆っているのに気付いた。これは、下手に受けるとまずいものなのか?

1 交わす
2 受ける

※コンマ下、多数決ではありません。考察不要

俺は交わすことを選んだ。危険だと分かっていて足を踏み入れる愚か者はいない!

45-器用さ(20)=25以上で回避(コンマ下1、2)

※回避、一発クリティカルでカウンター

俺はしゃがみながら鎌を交わす。一体の振りが大きい、隙だらけだ!!

ダメージ
コンマ下一桁×7+筋力(28)×7+知力(22)×7+145

※朦朧発動か否か再判定
40以上で発動、連続攻撃へ
(半実体なので実体部分に当たったかどうかということです)

※絆効果で戦闘中のファンブル無効発動、再判定

※朦朧なし

ダメージ 558
黒き掠奪者A 残りHP 7500-558=6942

スカッ……

俺の反撃は再び空を切った。また「霊体」とやらか??埒が明かない。

「君ではろくに打撃は通らない、僕に任せておけ」

ジェラードが巨大な棒を構え、カシェイに突き出した!!

※30以上で命中

※命中

※ダメージ
01~30 3000
31~60 5000
61~80 7000
81~99 10000

カシェイ残りHP 8720

ジェラードの一撃はカシェイを貫いた。カシェイの顔の老人部分が僅かに苦痛で歪む。

「流石ジェラード公。……敵に回るとこれ程厄介とは」

「の割にはまだ余力はありそうだね。……『死神の王』と呼ばれるだけはある」

カシェイは素早く後退し、棒をケープから抜いた。

「これは早めに決着を付けねばならぬ。……下僕よ、襲えっ」

後方からまた3体の死神が来た。3本の鎌が陽の光にきらめく。
俺は再び避けることにした。カシェイさえ倒せば……!

45-器用さ(20)=25以上で回避(コンマ下1~3)

※全て回避、黒き掠奪者Dにはクリティカルでカウンター

ダメージ
コンマ下一桁×7+筋力(28)×7+知力(22)×7+145

ダメージ 537
黒き掠奪者残りHP 6963

俺は鎌の斬撃の嵐を巧みに避けていく。一体に隙ができたので刀を振るうが、手応えは全くなかった。
俺が囮になっている間に、カシェイをやれるのか??

アルヴィスが何か印を結んでいる。そういえば、彼の闘い方を俺は知らない。

4の倍数 破邪術
4の倍数+1 属性付与
4の倍数+2 結界魔法
4の倍数+3 加速魔法

「……ロプト族の矜持、思い知るがいいっ!!!」

アルヴィスが叫ぶと、地面一帯が白い光に包まれた。そしてそれは、一気にカシェイたちを包み込む!!

※25以上で命中(コンマ下1~6)
※コンマ下1がカシェイ、以下A~Eに対応
※ダメージ判定などは一律にやります

※B以外命中、Bはファンブル
※ファンブルとして反動でスタンとします

ダメージ(一律、コンマ下)
01~25 1000
26~50 2500
51~75 4000
76~90 6000
91~99 8000

追加効果(コンマ下2、ファンブルなし)
70以上で発動

※8000ダメージ
※追加効果でスタン
※カシェイ残りHP 720(サイファーの攻撃で死亡?は確定)

「ヒョォォォォォ……!!?」

死神たちがか細い叫びとともに次々と消えていく。アルヴィスは歯を食い縛り、その場で必死に魔力を送り込んだ。
一体だけ難を逃れたようだが、5体いた死神のうち4体は虚空へと消えた。
カシェイのフードも吹き飛び、苦悶の表情を浮かべた老人と骸骨の顔と、腐りかけの身体だけが宙に浮かんでいる。

そして、バタンとアルヴィスはその場に倒れた。魔力を使いすぎたのだ。

「か……身体が、動かぬ……!?」

俺は瞬間転移を使い、カシェイの後方へと移った。

1 そのまま斬り捨てる
2 何か質問する

※安価下3多数決、考察は不要ですが2は質問内容を合わせて書いてください。
※2だと余った黒き掠奪者が何かする懸念があります。

「失せろ」

俺はカシェイを一刀両断に斬り捨てた。断末魔をあげる余裕もなく、奴の残骸は徐々に塵へと消えた。

残るは、あの死神だけだが……

※50以上で消滅

※黒き掠奪者残存

黒い死神はまだその場に浮かんでいる。

「……しぶとい奴ね、消えなさい!」

ノワールは……

70-知力(33)=37以上で??75以上だと???

寝落ちしていました。少し進めます。

※2発とも破邪術

ノワールは白い光を死神に向けて放った。

「これで終わりに!!」

70-知力(33)×1.5=21以上で命中(コンマ下1、2)

※1発命中

ダメージ
コンマ下一桁×10+知力(33)×10+35

ダメージ 465
黒き掠奪者B残りHP 7035

ノワールの光は、フードをかすっただけで終わった。

「浅いっ!?」

それと同時に奴は鎌を振り上げ……

01~25 衝撃波を放った(全体攻撃)
26~50 凪ぎ払った(再判定、複数攻撃)
51~75 アルヴィスに向かった
76~90 ノワールに向かった
91~95 俺に向かった
96~99 ジェラードに向かった

※凪ぎ払い

奇数 後衛狙い(ノワール、アルヴィス)
偶数 前衛狙い(サイファー、ジェラード)

奴は鎌を振り上げ、俺とジェラードに向けて凪ぎ払った!
あの鎌には何があるか分からない、ここは交わすのが安全か??

45-器用さ(20)=25以上で回避(コンマ下1)
ジェラードは10以上で回避(コンマ下2)

※二人とも回避

俺はそれを後ろ跳びで避ける。ジェラードは既に攻撃体制に移っていた。

「……全く、しぶといね。だが、もう終わりだ」

ジェラードは鋼鉄の棒を上から叩きつけた。

※15以上で命中

(これ周りの大群は棒立ちなのか…?)

※命中

ダメージ
01~15 3000
16~40 5000
41~99 戦闘終了

>>735
迫ってきてます。その処理はまた後程。

黒き掠奪者残りHP 4035

ザンッ

ジェラードの一撃は死神を両断した……かに見えた。しかしドクロの奥の目は、まだ光っている。

「くそっ、僕としたことが!!」

まだ遠くにいたはずのアンデッドの群れは、もう20メドほどの所まで近づいていた。統率者たるカシェイが倒れても進軍を止めないということは、こいつを倒さないと終わらないということなのか??

さすがにあの量に襲われたら、いかに俺たちでも一たまりもない。猶予は精々、数十秒ということか。

※50以上でアルヴィス意識を取り戻す

※アルヴィス、スタンから回復

その時、倒れていたアルヴィスが身体を起こした。手には再び印が結ばれている。

「アルヴィス??無茶だ!その身体で!!」

「無茶をしないといけない時が……あるだろう?」

ギッと黒い死神をアルヴィスは見る。そして……

※25以上で命中

※命中

ダメージ(コンマ下)
01~25 1000
26~50 2500
51~75 4000
76~90 6000
91~99 8000

追加効果(コンマ下2、ファンブルなし)
70以上で発動

ノワールの破邪術ってパッシブスキルじゃなかった?暗黒魔法+破邪術みたいな感じで倍率がプラスされる感じの

黒き掠奪者残りHP 3035

アルヴィスが放った破邪術は、しかし先程のような力はない。死神が、僅かに笑った気がした。
そして、疲労でしゃがみこんだ彼に止めの一撃を食らわさんと鎌を振りかぶった。

庇わねば、多分アルヴィスは危ない。しかし、大軍はもうそこまで来ている。

俺はどうする?

1 無敵化を発動し庇う(直後に5倍カウンター)
2 そのまま庇う
3 無敵化を発動し大群の囮になる
4 その他自由安価

※安価下5多数決、考察不要

>>747
倍数はプラスされてます。(8→10)
ただ、これで効果が微妙だったのは、前の判定の失敗が効いています。

光の矢に破邪術乗せて撃ったってこと?

>>750
そういうことですね。75以上なら特効確定でした。

俺は身体に力を込めた。体温が急激に上がっていくのが分かる。汗は湯気となり、身体が金色に発光する。

「うぉぉぉっっ!!」

左足を強く蹴り出し、アルヴィスの所に向かう。間に合うはずだ!!

45-器用さ(20)=25以上で庇う

※庇うことに成功
※一刀両断込みで10倍ダメージのため必殺

俺は背中で鎌を受けた。鈍い衝撃が走るが、痛みはない。鎌に何を纏っていようが、通じないという確信があった。

「どりゃぁぁぁぁっっ!!」

振り向き際に「村正」を跳ね上げると、死神は下から上へと真っ二つになった。……やっと終わったか。

45-耐久力(35)=10以上で狂気度上昇せず(コンマ下)
15以上でアンデッドの大群機能停止(コンマ下2)

※狂気度上昇なし
※大群機能停止せず

俺は大きく溜め息をついた。しかし、安堵していられたのは一瞬だった。

「まだ押し寄せて来ているぞ!!」

ジェラードが叫んだ。既に先団が彼に取り付こうとしている。ジェラードはそれを棒で凪ぎ払った。

「さっきの奴らで打ち止めじゃなかったの??どうしてまだ……」

ノワールも愕然とした表情を浮かべた。この大群を捌くのはマトモじゃ無理だ、どうにかして突破しなければ……!!

45-賢さ(20)=25以上で???75以上なら……

※クリティカル、75以上で扱います

俺は大群の向こう側を見た。そこには何もない。距離にして15メド、転移で行ける距離でもある。

俺はすかさずアルヴィスを背負い、ノワールとジェラードの腕を握った。

「離脱するっ!!」

次の瞬間、俺たちは大群の包囲から抜け出していた。標的を失ったアンデッドたちは、キョロキョロと辺りをうかがっている。

「すまない、しかし何故……」

ジェラードが呟く。俺も周囲を見渡した。

01~15 ……あれはっ……!!
16~50 上空にもう一体か……!?
51~90 木陰に誰かいる
91~99 ……あれはっ!!!

「……あれはっ……!!?」

大群の最後方に、茶色い煙のようなものがある。それはすぐに人形の形を取り……

「……久し振りですね」

落ち着き払った、しかし邪悪な笑みを浮かべた。

「シュトロム諜報部長……!!?」

一旦切ります。

「あの物量から逃げ切るとは、想像以上です。最早、私が知るあなたではなさそうだ」

煙の姿のまま、シュトロムは静かに、しかしはっきりと言った。ジェラードが如意棒を構え、俺の前に立つ。

「君が本当の操者だった、というわけか。姿を現さなかったのは、怖いからか?」

「いえ、カシェイならやれると思っていたからですよ。少なくとも、貴方たちを足止めできる程度には。ジェラード、貴方以外なら殺せると思ってましたがもう一歩、でしたねぇ。
そこの二人がもがき苦しみ逝く様を見れるかと思いましたが、やはり私が出るしかなさそうです」

アンデッドたちが一斉にこちらに向き直った。

「さて……今度は本気で行きますよ」

※50以上で先制(コンマ下)
※65以上で戦闘時の技回数リセット(コンマ下2)

※この戦闘でサイファーがシュトロムに対して与えられる有効打はクリティカルのみです。その他は無効になります。
※ノワール、アルヴィスの破邪術は有効です。ただし、アルヴィスは限界に近い状態です。なお、恐慌は通ることは通ります。
※ジェラードの攻撃がほぼ唯一の有効ダメージソースです。

※シュトロム先制

「……まずは小手調べから行きますかね」

シュトロムがそう言うと、頭が強烈に痛み始めた!!これは……!?

「せ、精神感応??」

ノワールが頭を抱えながら言う。いきなりか!

45-賢さ(20)=25以上(サイファー、コンマ下)
70-賢さ(27)×2=16以上(ノワール、コンマ下2)
35以上(アルヴィス、コンマ下3)
03以上(ジェラード、コンマ下4)

で抵抗

※アルヴィスのみ再判定

01~05 精神支配
06~20 重スタン
21~99 通常スタン

「ぐああっ!?」

アルヴィスがその場に踞った。俺はかろうじて痛みを振り払う。

「……カミュにもこうしたのかっ!?」

「よくご存じで。もう少し優しくしましたがね。ノワールさんも、大概に意思が強いようだ」

ギリッと歯を食い縛り、ノワールがロッドを構えた。

「私も精神感応はできるからね……!多少は守れるのよ」

そう言うと……

70-賢さ(27)×2=16以上で攻撃A、43以上で攻撃Bを選択
16未満なら破邪術を選択

※光の矢を選択

「行けっ!!」

ノワールはロッドの先から光の矢を放った!

※05以上で命中(コンマ下1、2)
(ミス確率は5%は残ります)

※2発とも命中

ダメージ
コンマ下1、2一桁×8+知力(34)×8+85

※ダメージコンマが50以上なら破邪術の効果が発動

ダメージ 960
シュトロムHP 15000-960=14040

光の矢はシュトロムのいる辺りを貫いた。しかし……

「破邪術ですか。しかしこの程度では効きませんね。本職ならいざ知らず……」

「お喋りしてる余裕があるのか?」

ジェラードが棒を伸ばした。それは一直線にシュトロムに向かう!

※30以上で命中

※回避される

シュトロムはそれを素早く交わした。

「やれやれ、それだけは当たりたくないものです。その重量が枷になっているようですが?」

「……お喋りな奴だ……本気を出させてもらうか」

ジェラードの周りに魔力が集まり始めた。シュトロムはそれを見るや……

01~30 黒い死神を呼び出した(再判定)
31~80 屍よ行きなさい!
81~99 再び頭痛が……!!

「貴方には止まってもらう!」

シュトロムが俺たちの方を見る。煙の姿の奥にある目が赤く光ると、再び頭痛が俺たちを襲った!!

45-賢さ(20)=25以上(サイファー、コンマ下)
70-賢さ(27)×2=16以上(ノワール、コンマ下2)
35以上(アルヴィス、コンマ下3)
05以上(ジェラード、コンマ下4)

で抵抗

(アルヴィスは失敗時追加判定へ)

※ノワールのみ再判定

01~05 精神支配
06~15 重スタン
16~70 通常スタン
71~99 軽症(次ターンまでコンマ修正-20)

「ぐっ……!!」

ノワールもアルヴィスのようにその場に踞った。精神支配で身動きを止め、なぶるつもりか!?

「いよいよ気に食わないね。この程度で僕を足止めできると??ブレイズならいざ知らず、100年早い!!」

ジェラードが叫んだ。アンデッドの大群は、ゆっくりと近付いてきている。このままだと、さっきのようになりかねない。

俺は……

1 アンデッドを足止めしに行く(戦闘から離脱、ジェラードに委ねます)
2 シュトロムを攻撃(攻撃はほぼ無効ですが……?)
3 ノワールとアルヴィスを抱えて逃げる(転移はまだ使えません、逃走判定に成功が必要)
4 その他自由安価

安価下5多数決、考察不要

再開します。

俺はアンデッドの大群に向け駆け出した。俺が囮になれば、まだ戦えるはずだ。見たところ、個々は弱い。斬撃も効く。
そしてシュトロムは、物理的な攻撃が多分できない。あくまで精神感応で足止めし、アンデッドに襲わせる考えのはずだ!

「一人で足止めすると?……できますかね」

シュトロムが嘲笑った。と同時に、5体ほどのスケルトンとゾンビが、俺に組み付く!!

45-筋力(28)=17以上で振り払い成功

※19…成功

俺は身を屈め、「村正」を横凪ぎにする。スケルトンは両断され、吹き飛ばされた。

俺の周りを今度はゾンビたちが取り囲む。毒が確かあったはずだ、攻撃は下手に受けられない。

「流石、と言っておくか。だがどこまでもつかな」

「……君の相手は僕だ。久々に使うが……」

横目でジェラードを見ると、彼の姿が歪んで見える。これは?

「僕を『時間遡行』しかできない脳筋と思うなよ?時間を戻せる、ということはつまり……」

次の瞬間、ジェラードの姿が消えた。

01~20 攻撃回数1回
21~40 攻撃回数2回
41~60 攻撃回数3回
61~80 攻撃回数4回
81~99 攻撃回数5回

※「時間加速」による連続攻撃5回
※コンマ下25以上ならイベント発生(チャンスは5回)

※イベント発生、最低ダメージ3000のためシュトロム離脱判定へ

次の瞬間、ジェラードはシュトロムを通り過ぎていた。

「……何をした?」

「僕の周りの時間を『加速』させた。君はもう『5回斬られている』」

「……馬鹿な。そんなはずは……」

そう言うや否や、シュトロムの煙が霧散し始める!

「な……何っ!!?」

「こちらの時間が進めた時間に『追い付いて』きたみたいだね。君はもう、終わりだ」

※25以下で?

※シュトロム消失

「も……戻らねば!!あの壺に転移できさえ……」

シュトロムの姿はどんどん薄れている。ジェラードは哀れんだように首を振った。

「無駄だ。こいつは因果律を断ち切る。君みたいな非実体の存在も、叩き潰せるんだよ。もう、君は終わりだ」

「う、うおおおおっ!!私の忠義は、私の誇りはぁぁぁ!!!」

ゾンビの動きはゆっくりになっていく。俺はシュトロムを見た。

「……イーリスへの忠義か?……あんたは勝手に裏切ったと思い込み、逆恨みして王家を潰そうとした。そんな独り善がりの忠義なんて、無用だ」

ノワールとアルヴィスが立ち上がる。砂煙を含んだ風が一陣吹いた。

「………!!!」

それと共に、シュトロムの姿は消えた。

「……死んだの?」

「というより、現世との繋がりが切られた。もう、現れることはないよ」

ノワールの問いに、ジェラードは棒をどこかにしまって言った。
アンデッドの大群は、動きを止めている。やがて一部が砂になり始めた。大地へと戻るのだ。

「やっと終わったか……しかし、随分時間を取られたな」

「確かに。足止めというカシェイの目的は、ちゃんと達成されたわけだ」

アルヴィスが荒い息を整えて言った。

「しかし、『壺』って言ってたね。何か向こうにあるのかな」

「さあね。行けば分かることだ。ただ、シュトロムの思念体を消すという目的の一つは達せられた。エイリークに合流するかは任せるが」

俺は……

1 そのまま進む
2 合流する

※2だとイベントがある程度進んでから合流になります

※安価下3多数決、考察不要

ランダムに連絡して向こうに加勢できるなら1とかは

>>823
ランダムに連絡してみるのは手ですが、同時進行のためこのタイミングでやると正否判定が向こうの状況に依存します。
ここで視点をマルコ視点に切り換えるので、とりあえずペンディングになりますね。

少し分かりにくくなったので、多数決を一度取り止めてマルコ視点に移ります。
マルコサイドをある程度進めた上で、多数決をやり直します。申し訳ありません。

###########

僕たちは空間の歪みを抜けた。空気が一気に重苦しくなる。……これは雰囲気がそうなのじゃない。物理的に、何か重いのだ。

「……何か嫌な所ね。魔素が濃いってことかしら」

「オルディニウムの鉱脈だ。余が結界を張るが、貴様ら人間が長居する場所ではないな」

エイリークさんが言う。……

※10以下で既に……

※まだ来襲していない
※マルコは-10、火蓮は-5のペナルティがこれからのコンマ判定に付きます

「しかし、僕たちだけで大丈夫ですか?アリスさんにユリウス……こっちに来るんですよね、多分」

「そうだな。ユリウスは余が叩き斬ればいいが、アリスはそうもいかぬ。あの者の知と智は、まだ要る。……既に殺されていたら、話は別だが」

エイリークさんは険しい表情で洞穴の向こうを見た。
背後を見ると、柔らかな黄色い光が見える。これが「地脈」?

「オルディニウムと何かの鉱物が反応し、土地の力を保っているのだ。これが破壊されると、完全にズマ一帯は崩壊する」

ゴクリ、と僕は唾を飲み込んだ。

「まあ、余だけでも大丈夫であろうが、不安ならランダムでも呼ぶといい。数はいるに越したことはない」

僕はランダムさんに電話を掛けた。

01~10 出ない?
11~50 今アングヴィラだ
51~99 今イーリスだ

『おう、マルコか。どうだそっちは』

ランダムさんの陽気な声が聞こえてきた。僕は心から安堵した。

「……あまり良くないです。サイファーさんはアンデッドの大群に襲われ、アリスさんはユリウスの手に落ちたと。
僕たちは別行動で地脈を守ってる所です。ユリウスが、じきに来るかもしれない」

『マジかそれは。場所は……ズマのオルディニウム鉱脈内?』

「ええ。来て頂けますか?」

『無論だ。ありったけ連れていっていいか?』

僕は周りを見た。何かあった時に満足に動けるだけの余裕を作るなら、せいぜい2人までか。

……誰を呼ぼう?

※安価下5多数決、考察不要

※呼べるのは
エリス
ヘカテル
トニー
ナージャ(条件付き)
のどれかです。

なお、ナージャは呼べればジュリアンが実体化します。呼ぶのに失敗すると合流が遅れるため不利になるかもしれません。

ランダム込?抜?

>>831
ランダムは確定です。

ヘカテルとナージャ

>>835は無効です(ランダムが含まれていないため)。

ヘカテルで決定します。今日はここまで。

魔素が濃いと電話って繋がりづらかったんじゃなかったか

1500ぐらいに少し進めます。

>>841
これは手落ちでしたね……繋がらない範囲を01~25としてもよかったかもしれません。
結論は同じなので特に問題はなさそうですけど。

再開します。

多分、イーリスにいる中で一番戦力になりそうなのはヘカテルさんだ。確か、向こうの世界の防護服ももらっていたはずだ。ここで戦うなら、彼女が一番良さそうな気がする。

###########

しばらくすると、ランダムさんとヘカテルさんが来た。二人とも、深刻そうな表情だ。

「サイファー副団長は?」

ヘカテルさんの問いに、エイリークさんが首を振る。

「まだ連絡はないな。ジェラードがやられることは、まずないはずだが」

「加勢に行かなくていいんですかっ」

「あの男を信用しろ。それに、こっちにもじきに誰かが来る。奴の元に行くなら、連絡があってからか、そいつを倒してからだ」

エイリークさんが険しい顔で言った。

「まあ仕方ないな。あっちがどうなってるかは知らねえが、ジェラードがいる以上はまず大丈夫のはずだ。
むしろアリスの件が気になる。『手に落ちた』とはっきり言っていたんだな」

「ああ。そしてカシェイというアンデッドの目的は『足止め』だとも。とすればそろそろ来る頃合いだ」

01~05 ??????
06~25 アリスは死亡済み、Ω+αとユリウス
26~45 アリスは死亡済み、Ω+α
46~60 アリスは洗脳状態、Ω
61~75 アリスは洗脳状態、???
76~99 来ない

その時、何かの機械音が聞こえた。誰かがこちらに来ている??

「……早速お出ましか」

薄明かりの中を、機械兵――カレンの世界のものとよく似ている――と小さな人影、その後ろにさらに甲冑を着た何者かが歩いて来ている。
小さな人影は、アリスさんか??

僕たちまで20メドほどの所に来たとき、それらは止まった。
甲冑を着た男……顔は骸骨そのものだ……が一歩前に出た。

「やはり守っていたか、『一族』エイリーク」

「貴様は……何度かまみえているな。骸骨王『カントラス』」

カタカタと骸骨が笑う。

「覚えていたようで恐悦至極だ。貴公に私は倒せぬがな」

エイリークさんが渋い顔になった。

「どういうことだ?」

「あれはジェラードの能力を移植されている。少なくとも、同じ『一族』ではどうしようもない」

「移植……アリスか」

ランダムさんがアリスさんを見た。目には光がなく、明確に正気ではない。

「生きてはいるようだな。シュトロムに洗脳されてる感じか?」

「だろうな。とすると、迂闊に攻められん」

キィ、と機械兵が動いた。

「何であれがここに」

「多分、ありゃウィルコニアのものだな。500年前にうろついてたのに似てる。使役者は、機械に強いアリスだろう」

カレンの呟きに、ランダムが答えた。人は乗っていないようだ。

「お喋りしている余裕があるとはな。増援を呼んだからといって、思い上がるな!」

骸骨の騎士が、空間からランスを取り出した。そして一気に突進してくる!

※75以上でイベント発生

※クリティカル、シュトロム死亡で洗脳解除

その時、アリスさんが動いた。

「……ここ、どこ??」

彼女は呆然とした表情だ。目にも光が戻っている。これは一体……?
彼女の異変を察したか、カントラスの動きが僅かに止まる。これは討ち取る好機だ!

「今だっ!!」

僕はクリムゾンを構える。

※30以上で不意討ち

再開します。

骸骨の騎士がこちらに向き直るより一瞬早く、僕はクリムゾンの引き金を引いた。
魔力弾が奴に放たれる!!

ダメージ
(コンマ下1~3一桁×7+知力(28)×7+180)×9

※麻酔弾は対アンデッドのため効きません

ダメージ 11475
カントラス残りHP 20000-11475=8525

ダァァァン!!!

カントラスは銃弾を浴びると洞穴の壁に向かって吹っ飛んだ。巨体が壁とぶつかり、轟音が響き渡る。
スッと奴は立ち上がり、ランスを構える。

「小僧……!!何者だ!?」

「ただの商人だよ。お前の勝機は、もう万に一つもない」

カレンが銃口をカントラスに向け、ヘカテルさんが二刀を構える。エイリークさんやランダムさん抜きでも、ほぼ問題なく撃退できそうだ。

カントラスは……

01~15 せめて人間どもだけでも!
16~35 コォォォォ
36~60 小癪なぁ!!
61~95 この女がどうなってもいいのか?
96~99 ユリウス様ぁ!!

「せめて人間どもだけでも!!」

奴は両手に魔力を集め始めた。そして、それを一気に解き放つ!!

50-知力(28)×1.5=08以上(マルコ、コンマ下1)
55-知力(25)×1.5=18以上(火蓮、コンマ下2)
(ヘカテルは魔力攻撃は基本無効、コンマ下3がファンブルでなければ問題なし)

一族で殺せないなら神器特攻乗らないのか?

※全員回避

僕は魔力の奔流をすんでの所で交わした。坑道の壁が深くえぐれるのを見て、僕は内心ぞっとした。
当たっていたらただでは済まなかっただろう。

カレンもヘカテルさんも特に問題はなく避けたようだ。そして、カレンがアズーリの引き金を引いた。

(コンマ下1、2×8+知力(25)×8+195)×3

>>863,865
カントラスには確かにコーウィンの能力の一部が移植されています。
ただあくまで移植されたのは能力であり、カントラス自身は「一族」ではありません。
この辺りを説明するとあれですが、一族特効は「一族の遺伝子があり、なおかつその因子が強い」ことが条件になります。
(クリスには特効があったと思います。展開上その事実は省きましたが(どちらにせよ致命打だったため))

クリスの一派は残りユリウスとマルケだけですが、多分ユリウスはそこまで因子は強くないでしょう(コンマ判定低確率)。
マルケは……

コーウィン?ジェラード?

それだと一族では殺せないってのはどういう意味で言ったんだろ

※弱点看破の判定を入れ忘れてました。
55-知力(25)=30以上で成功

※なお、狙撃の効果により868はクリティカルです(12倍ダメージ)

>>874
コーウィンの間違いです。申し訳ありません。

>>875
後で説明が入ります。

現時点での総ダメージ 6189

※連射発動
(コンマ下一桁×8+知力(25)×8+195)×3

※連射確定のため戦闘終了?

カレンの銃が数発火を噴くと、カントラスは再び壁に叩きつけられた。
鎧の隙間から見える骨は粉々になり、もはや形を保っていられなくなったようだ。

「カ……!?カラダガ、モトニモドラヌ……??」

アリスがカントラスに向けてゆっくりと歩いてきた。

「あんたの再生能力は、対『一族』に特化したものだからね。精神支配された私がユリウスの奴に命じられてやったことだけど。
人間の攻撃には、存外脆かったということね」

それでもなお、ゆっくりではあるが骨が形を取り戻そうとしていた。

「そこの剣士の子。止めを刺して。その剣――ヴォーパルブレードなら楽勝のはずよ」

ヘカテルさんが頷いた。……

05以下で追加イベント

※追加イベントなし、戦闘終了

ガシャン!!

ヘカテルさんは鎧を両断した。骨は再び粉々になり、そして砂のようになって消えた。

「ありがと。こいつはクリスとユリウスが対一族用に仕立て上げた特注のアンデッドなのよ。
『一族では一族は殺せない』のだけど、その理屈は魔力と遺伝子の結合状況に由来するものなの。
……まあ詳しく話すと日が暮れるのだけど、カントラスは一族の因子を持たずに一族によって『殺されない』特殊な魔物だったってわけ。
こいつと『ε支援型』があれば、一族であろうが増援が来ようが何とかなるとユリウスは考えたのでしょうね」

アリスさんは横にある機械兵を見た。ε……確か何度か目にしている奴だ。

「『支援型』ですか」

「そう。物理攻撃に加えて毒や何やらも振り撒く、性格の悪い代物よ。ウィルコニアで錆びていたのを、クリスの奴がリストアしたようね。
もし私が正気を失ったままなら、それなりに厄介だったはずよ。
多分、私に精神支配をかけた術者――シュトロムという思念体が消えたから、大事にならずに終わったのでしょうけど。
……クリスはもう死んだのでしょう?ユリウスがパニックになってたわ」

ランダムさんが頷いた。

「死んだ、ってのが適切かは知らねえが……ブチ切れたブレイズ兄がエグいことをやったみたいだぜ。
血の呪いを発動させず、なおかつ永遠に殺すとか訳分からねえことを言ってたが……。
まあ、復活はまずないと見ていい。もうすっかりブレイズ兄が落ち着いていたしな」

「それなら安心だわ。とにかく、ユリウスは復讐に燃えてるわ。……となると、別行動をしているもう一方の子たちが心配ね」

「ここは放っておいていいんですか?」

※50以上で放置基本可、ファンブルなし

※基本放置可能

アリスさんが笑った。

「大丈夫。地脈の破壊は力づくではなかなか難しいものなのよ。私もこれ、持たされたし」

彼女は懐から小さな塊を取り出した。紫色に光っている。それを見たエイリークさんが叫んだ。

「アンバライト、それも魔素吸収が早いタイプか!!」

「そう、ご名答。平たく言えば、私はここに来て、爆弾と共にお役御免になる予定だったわけ。
でも、もう問題ないわね」

エイリークさんは頷き、アンバライトの鉱石を握りしめたかと思うとそれを粉々にしてみせた。

「全くだな。ユリウスは地脈を壊せないのか」

「彼には無理。取り得が死霊術しかないから。ただ、まだ切り札を持ってるから、彼を倒すつもりなら油断はできないけど。
あるいはトリスからマルケを呼んでくれば別だけど、多分彼女は求めには応じないわね」

切り札……前に聞いた「死病」か。

「なら話は早え、ジェラード兄やサイファーと合流すべきだな。ただ、シュトロムの思念体が消えたってことは、多分やったのはジェラード兄たちか」

「恐らくは。さすがはジェラード、と言うべきか」

エイリークさんはふうと息をつくと、電話を取り出した。

※合流前に1問、アリスに質問ができます。自由安価で訊いてください。
※安価下5までで適切なものを採用します。

洗脳されてた時のこと覚えてるか

>>886
これは上の描写からほぼ覚えてますね。理性とは別に誰かが身体を操作しているのに近い感覚だったと言えましょう。
この辺りはローマンやフレールなどと共通してますね。

上げます。

選択は889とします。(891も実は絡んでいる話です)
今日はここまで。

そういや、カレンに増強薬って飲ませたっけ?
まだなら合流した時にでも飲ませたい。

少し進めます。

>>893
これはできます。後程。

「ところで、ウィルコニアの状況ってどんな感じなんですか?クリスが何か罠を張ってるらしいと聞いてましたが」

僕はアリスさんに訊いた。

01~15 情報ほぼなし
16~50 うーん……
51~75 全部は知ってる訳じゃないけど
75~95 かなりの所まで分かってるわ
96~99 ???????

「うーん……全部分かってる訳じゃないわ。私の移動は研究区画に制限されてたから」

「そうなんですか?」

僕の問いに、アリスさんは頷いた。

「クリス――というよりケインは私を信用してなかったみたいね。洗脳したのが自分でなく、シュトロムだったからもしれない。
ただ細胞の改編だとか遺伝子操作は私にしかできない。ウィルコニアの設備を使いこなせるのは、私だけだからね。だから、常に監視を付けて研究だけやらせてた」

「じゃあ、中に何が仕掛けられているかは分からない、と?」

「何かやってるのは確か。どんなトラップかまでは……あ、確か……」

奇数 待ち伏せ(再判定)
偶数 通常トラップ

「確か、思念体化技術を使って待ち伏せる、とは聞いていたわ。確か500年前にも使われてた手法ね」

「思念体化技術?」

ランダムさんが訝しげに訊いた。

「そう。生きてる人間も思念体にできちゃうって奴ね。ユリウスの死霊術は死人を思念体にするけど、元は科学的に意識を肉体から分離させる技術だったのよ」

「てことは、近付くまで分からねえってことか。しかし、待ち伏せに使うだけの駒なんて、残ってたか?」

……

01~70 分からないわ
71~95 可能性は二つ
96~99 多分……

「ケインの奴、竜人を捕縛したらしいのよ。誰かは聞いてない。ただ、可能性は二つあると思ってる。
一人は、サイラスの主であったマイセン。殺されたとあなたたちも聞いてたはずだし、私もそう思ってた。ただ、死体は確認されてない。彼を使っている可能性はあるわ。
もう一つは、セレスティアの父親。竜人だとすれば寿命はまだ尽きてないはず。多分、どちらかね」

「なるほど。しかし精神操作はもう解除されたはずだろ?ケインもシュトロムもいないなら、機能しないんじゃねえか」

「そこは分からない。ただ、仕掛けは多分まだある。油断はしない方がいいわ」

エイリークさんがゲートを開ききった。そして、アリスさんに言う。

「貴女は引いた方がいい。戻るなら、イーリスまでランダムが送ってくれるだろう。
貴女は、肉体的にはただの人間だ。

「ケインの奴、竜人を捕縛したらしいのよ。誰かは聞いてない。ただ、可能性は二つあると思ってる。
一人は、サイラスの主であったマイセン。殺されたとあなたたちも聞いてたはずだし、私もそう思ってた。ただ、死体は確認されてない。彼を使っている可能性はあるわ。
もう一つは、セレスティアの父親。竜人だとすれば寿命はまだ尽きてないはず。多分、どちらかね」

「なるほど。しかし精神操作はもう解除されたはずだろ?ケインもシュトロムもいないなら、機能しないんじゃねえか」

「そこは分からない。ただ、仕掛けは多分まだある。油断はしない方がいいわ」

エイリークさんがゲートを開ききった。そして、アリスさんに言う。

「貴女は引いた方がいい。貴女は、肉体的にはただの人間だ。戻るなら、イーリスまでランダムが送ってくれるだろう」

アリスさんは少し考えて、口を開いた。目には強い決意がある。

「εを使えば、あなたたちの戦力にはなるわ。足手まといにはならない」

僕の意見は……

1 連れていく
2 イーリスに行かせる

※安価下5多数決、考察不要
※アリスは攻撃を食らうと少なくとも瀕死です。ただ、補助攻撃要員としては強力です。

上げます。

再開します。

僕は考えた。戦力は既にある程度ある。それに、アリスさんを危険に晒す状況ではない。

「僕は、一度イーリスに戻した方がいいと思います。今、世界で最も安全な場所ですし」

ランダムさんが頷いた。

「俺も同感だ。とりあえず、一度俺が送っておく。……それでいいな、アリス」

アリスさんが溜め息をついた。

「……仕方ないわね。その代わり、ユリウスはちゃんと討ってよ。私を虚仮にしてくれた奴は許せない。
それと、ありがとう。取り返しのつかないことをするところだった」

「それは言うまでもない。余たちが、必ず討つ」

ランダムさんがゲートを開いた。

1 ランダムにイーリスに残ってもらう
2 ランダムには後で合流してもらう

※安価下3多数決、考察不要
※909さんの意見を反映したものです

2
鉱山内じゃランダムの能力も活かせないし、今後の敵も一族では殺せないのだとしたらあまり旨味が無いから

代わりに誰か連れて来てもらうのもありか?

>>912
これについてはコンマ判定になりますね。<追加増援の有無

僕はランダムさんを呼び止めた。

「ランダムさん、少しイーリスに留まってもらえますか?まだ襲撃がないとも限らないですし、それにカミュさんのことも気になります」

「いいのか?俺抜きで。まあ、ジェラード兄とエイリーク兄ならどうとでもしそうだが」

ランダムさんはエイリークさんを見た。

「それが賢明だな。必要があれば呼ぶ。問題はあるまい」

「しゃあないな。確かにそれも一理ある。……じゃあ、とりあえず任せたぜ」

ランダムさんは苦笑しながら歪みの中に入っていった。アリスさんとεもその後に続く。

「ウィルコニアに行くことがあったら、その時は声をかけて。手助けできると思う」

2人が消えた後、今度はエイリークさんが空間に歪みを作り始めた。

「とりあえず、ジェラードたちは無事だ。多少疲労しているぐらいらしい。
ただ、ユリウスの居場所までは大分あるようだが……。行くぞ」

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※視点がサイファーサイドに戻ります。

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シュトロムを倒してすぐ後、エイリークからの電話がかかってきた。
アリスの確保と地脈の防衛に成功したと聞いた時、俺は思わず大きな安堵の溜め息を漏らした。
ノワールも「良かった……」とその場にへたり込んだ。さっきの戦闘で、少なからず彼女も消耗しているらしい。

「これから合流するそうだ。イーリスからヘカテルという女剣士も合流したらしいね。
これで、数の上では少し楽になったかな」

「ええ。ただ、ユリウスの本拠までは大分距離がある」

俺とジェラードの会話に、ノワールが頷いた。

「まだ全体の3分の1ぐらいしか来てない。それに、私たちへの襲撃と地脈破壊の失敗も、そのうち感付くわ。
そうなった時、どこかに逃げる可能性はそれなりに高いと思う。行くだけ行くけど、そこは頭に入れておいた方がいいかも」

80以上でアルヴィスが発言、ファンブルなし

※アルヴィス発言なし

やがて、空間からエイリークたちが現われた。ヘカテルもいる。

「サイファーさん、ノワールさん!!無事でよかった……」

彼女は駆け寄って来るや否や、泣き笑い顔で俺とノワールを抱きしめた。
マルコとカレンが少しビックリした表情になった。俺たちのことは軽く伝えておいたが、実際に目の当たりにすると違うのかもしれない。

「大袈裟だなあ、大丈夫だよ。まあちょっと危なかったけど。
もうシュトロムも消えたし、大分向こうの兵力は減ったんじゃないかな」

「そうだといいですけどね。……そもそもユリウスは、何故来なかったんでしょう」

ヘカテルが思案顔をした。

「可能性は二つ。もう逃げたか、何かの理由で向こうに留まらざるを得なかったか、だ。後者であることを祈りたいが……」

「留まらざるを得ない理由、ですか……何でしょうね」

俺は首を振った。情報があまりに少ない。

「そう言えばサイファーさん。増強薬って、まだ一本残ってましたよね。カレンに使っては?」

「あっ」と俺は声をあげた。そう言えば、飲ませる機会がなかった。

「増強薬、ですか?」

「ああ。マルコも飲んだが、ブランドさん……というか竜人秘伝の薬らしい。マズいが効くぞ」

「他の皆も飲んだんですか?」

俺は頷くと、ザックから瓶を取り出した。カレンは訝し気にそれを開け、一気に流し込む。

01~30 全パラメーター+1
31~60 全パラメーター+1と成長ポイント10ポイント付与(割り振りは次の成長判定で)
61~80 全パラメーター+1と好感度上昇(20+コンマ下一桁×3)
81~99 再判定

※マルコとの絆効果でファンブル無効、再判定(対象が火蓮のため絆効果の発動はこちらです)

※全パラメーター+1と成長ポイント10p
(一度デッドエンドで下がった部分が戻りました)

「うっ……まずっ。……ってこれは……確かに力が湧いてきますね」

カレンも増強薬の効果は実感したようだ。不思議そうに自分の腕の辺りを見る。

「これで良し、と。じゃあ、先に進むか」

まだ難所の森を通り抜けていない。緊張を緩めるわけにはいかなそうだ。

##########

※60以下でイベント発生

※イベントなし

危険地域と言われていた森に入る。陰鬱としていかにも死霊が出そうな雰囲気だったが、妙な気配はない。

「もうあらかた倒してしまったんですかね」

マルコが辺りを警戒しながら言う。

「さっき襲撃してきたカシェイは召喚術に長けた死霊だった。アルヴィスがいなかったら、ジェラードさんはともかく俺たちは危なかったな」

俺はアルヴィスを見る。

「私は魔族だが、母方の祖先がユングヴィ教団の人間でな。その都合、破邪術が使えるのだ。
先ほどやったのは、秘術の一つ『神威』だ。私は本職ではないからあの程度の威力だったが、極めたものならもっと威力は高いはずだ」

「『神威』……ねぇ」

ノワールが唸った。

※50以上でノワールも使用可能(賢さ系奥義で使えます)

※なお、ファンブルなしです。

※ノワールは使用不可(他に使えるかもしれないキャラは2人います)

「うーん、聞いたこともないなあ」

「門外不出であるらしいからな。ユングヴィ教団の歴代司教でも、使える人間はそういなかったはずだ」

そんなものがあるとは俺も知らなかった。ブレイズなら使えるのだろうか?……彼は精神感応術一本のような気がするが。

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やがて、森を抜けると乾いた荒野に出た。生命の気配は、ほとんど感じない。

「後少しで着くはずだ。……心して行こう」

※15以下でイベント発生


※襲撃なし

しばらく行くと、土壁に囲まれた屋敷が見えてきた。あれが、ユリウスの館か。
土か何かで出来ているらしい建物を、荒野には不似合いな深緑の蔦が覆っている。

「……それほど広くはなさそうだけど。どうしようか」

ノワールの言葉に、マルコが目を閉じた。

※鉢金の感知は自動成功(45-マルコ知力×2はマイナスのため)

01~05 えっ……??
06~40 誰もいない……?
41~60 人の気配はしますね……
61~99 強い魔力を感じますね

「強い魔力を感じますね。多分、あれがユリウスです」

「まだここにいたか……となると、何かやっている可能性が高いね。シュトロムは『壺』がどうのと言っていたけど」

エイリークがにやっと笑った。

「まあ、奴だけなら好都合だ。一気にケリをつけてやろう」

ユリウスの居場所はマルコが把握している。奇襲自体は問題なくできそうだが?

1 正面突破
(全ての敵に全員で当たれるため、奇襲できなかったとしても被害は少なめです。成功確率は小~中)
2 上空からの奇襲
(ランダムを呼んでランダム、ヘカテル+2人で強襲します。ランダムが来る際に一度襲撃判定が挟まります。成功確率は中、戦闘は4人です)
3 超速攻
(ノワールが量子分解で建物に空洞を開け、そこからサイファーとエリック二人で特攻。
成功確率は高めですが、何かあった場合しばらく2人で相手しないといけません)

安価下5多数決、考察不要

※館にいるのは基本ユリウスのみです。アンデッド複数召喚などで対処する相手になります。
現状は「まだ」どうとでもなる感じです。

3で決定です。今日はここまで。

再開します。

ユリウスはプレーンウォークが使えると思った方がいい。とすると、悟られる前にやるか、使う暇を与える前にやればいい。

そうなると……

「ノワール、量子分解を建物に撃ってくれ。穴が空いた所に、俺とエイリークさんで突っ込む。瞬間転移、使えましたよね」

「うむ。ここからなら二息もあればいけるだろう」

※ユリウスの居場所は

奇数 1階
偶数 2階

失礼しました。

奇数 2階
偶数 1階

です。

前提ミスにより再判定にします。

※採用は950

「ユリウスの居場所は1階、そうだな」

マルコが頷いた。

「上手くすれば量子分解で消し飛ばせるでしょうけど、こっちから見て奥ですからそこまでは期待できないかもですね。
ただ、ほとんど考えさせる余裕なくユリウスの元へは行けるはずです」

ノワールが頷いた。

「了解。じゃあやるよ」

ノワールが左手に闇を、右手に光を纏った。そして、それを身体の前で重ね合わせる。
俺はエイリークさんの手を握った。彼女の転移で喉元に迫り、対面したら俺の転移で背後から斬る。それで終わりだ。

「いっけぇぇぇ!!!」

バリバリバリっという轟音とともに、巨大な光と闇が入り交じった球が建物へと向かう!!

01~80 建物に穴が開く
81~95 ガッ……?
96~99 ??????

ゴォォォォッッ

球はそれに当たるもの全てを消し飛ばし、建物に巨大な空洞を空けた。

その向こうによろめく人影が見える。あれがユリウスか?

※30以下でノワールの狂気度上昇

※狂気度上昇 コンマ下一桁

※狂気度 24

ノワールが軽く頭を押さえた。

「大丈夫か??」

「うん、何とか……私はいいから行って!!」

俺は頷く。エイリークが目をつぶると、一気に周囲の風景が変わった。そして館の中がよりはっきり見える。
よろめいていた人間の姿も見える。痩せた長髪の若い男――女のようにも見える――の右手から血が流れていた。多分右手をノワールによって消し飛ばされたのだ。

彼と目があった。驚きと怒りが瞳に浮かんでいる。

「貴様ぁぁぁぁ!!!」

甲高い声が響いた。俺は柄に手を伸ばし、奴の背後に回った。

01~40 戦闘へ
41~70 重傷(エリックの攻撃判定へ)
71~95 戦闘不能
96~99 致命傷

※戦闘へ

俺はユリウスの背後に回り、「村正」を抜いた。奴は既にダメージを負っている。ここで仕留める!!

ダメージ
(コンマ下一桁×7+筋力(28)×7+知力(22)×7+195)×16

※一刀両断、強撃、不意討ち、村正の特殊効果により16倍ダメージ

ダメージ 9728
ユリウス残りHP 5272

※朦朧発生

(コンマ下一桁×7+筋力(28)×7+知力(22)×7+115)×8

※不意討ち、強撃、村正の特殊効果で8倍ダメージ

ダメージ 4168
ユリウス残りHP 1104

俺は横凪ぎに斬った後、返す刀で袈裟斬りにした。

「ああああああっっ!!」

ユリウスは膝まずいた。そして俺をぎっと見る。

「このやろぉぉぉ!!!」

彼の背後から邪悪な気が生じる。これはっ……

01~25 ????????
26~50 生命力を使った自爆攻撃
51~75 アンデッド召喚
76~99 魔法攻撃

「消えろっ!!!!」

これは……暗黒魔法??ノワールのそれと比べると弱いが、それでも強烈だ。……相手が俺でなければ。

※05以上でノーダメージ、捕縛の有無など

魔法は俺の前でかき消された。絶望の表情が奴に浮かぶ。

「さて、貴様に勝ち目はなくなったが……サイファー、どうする」

黒い魔剣をユリウスに突きつけ、エイリークが言う。

1 殺す
2 捕縛する
3 その他自由安価

※安価下3多数決、考察必要

HP半分下回った気絶判定ってもう撤廃なん?

1で決定します。次スレに移ります。

>>976
ボスであるという点と、ある事情を考慮しこの判定は飛ばしてます。

新スレです。移動お願いします。

【コンマ】崩壊する世界を旅する20【安価】
【コンマ】崩壊する世界を旅する20【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525053979/)

ユリウスについてはどなたか過去の同名キャラとの類似性を指摘されてましたが、これは多少なりとも関係性があります。
詳しく明かす機会が今後出てくるかどうかかなり怪しいですが……。

1000で75以上で判定やり直し権です。(発動タイミングは指定)

ついでに雑談です。アミールサイドをJとしたのは設定的にしくじったかと思いましたが、元ネタの元ネタでは○○の庇護者がqなのでどうやらこれでよかったようです。

馬倒せたことないわ

>>983
糞qはレンジャーと悪魔混沌の戦士の時にやったっきりですかね。射撃職以外で基本勝てる気がしません。

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