善子「素直になる方法」 (8)

ようよし

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1523720892

善子(私には憧れの人がいる)

善子(一学年先輩の曜さん)

善子(いつも元気いっぱいで、私のことを引っ張ってくれる人)

善子(私には無い輝きをいっぱい持っている)

善子(Aqoursに入った時から、仲良くしたいと思ってた)

善子(でも私は曜さんを前にするといつも素直になれなくて、つい毒を吐いちゃったりして)

善子(彼女はそんな私を笑顔で受け止めてくれるから、直す機会もなくて)

善子(それはそれで、良い関係なのかもしれない)

善子(でも私は千歌さんと曜さんみたいな、誰が見ても仲良しな関係になりたいの)

善子(そのためには、やっぱり素直に接することができないといけない)

善子(でもどうしたらいいのか分からない)

善子(今まで、ずっと捻くれた生き方をしてきたんだもん)

善子(いくら調べても、素直になる方法なんて出てこない)

善子(だから、誰かに相談することにしたんだけど――)

   ※



花丸「――それでマルたちに相談に来たの?」

善子「そうよ」

ルビィ「でもその内容なら、もっと大人なお姉ちゃんとかの方が」

善子「だってあんたたち、いつも素直にお互いに気持ちを伝えあっているじゃない」

花丸「そうかな?」

ルビィ「そんなことないと思うよぉ」

善子「いやいや、自覚ないの?」

ルビまる「「うん」」

善子「自己紹介で『来世もルビィちゃんと~』とか言ったりしてるのに?」

花丸「それぐらい普通ずら」

善子「リリーに頼んで2人で歌うパートをたくさん作ってもらってるのに?」

ルビィ「たまたまだよぉ」

善子「前、2人で相合傘描いてたわよね」

花丸「たいしたことじゃないよね」

ルビィ「うゅ」

善子「たいしたことあるわよ!」


ルビまる『ビクッ』

善子「そもそも中学の3年間ずっと2人で過ごしたとか、普通じゃないのよあんたたちは!?」

花丸「えー、そうかなぁ」

善子「普通持たなくなるわよ、趣味が合ってるわけでもない2人でずっとなんて」

花丸「でもマル、ルビィちゃんの事大好きだし」

ルビィ「ルビィもマルちゃんの事大好きだもん」

善子「ほらそれよ! いま素直に気持ちを伝えあってるでしょ!?」

ルビィ「あ、本当だね」

花丸「当たり前すぎて気づかなかったずら」

善子「あ、あんた達ねぇ」

ルビィ「もちろん、善子ちゃんのことも大好きだよ」

花丸「マルもだよ」

善子「あ、ありがとう」

ルビィ「善子ちゃんは、ルビィたちのこと好き?」

善子「え、えっと、堕天使はそんな簡単に媚を売ったりは――」

花丸「やっぱり素直じゃないずら」

ルビィ「あはは」

善子「う、うるさいわね」



善子「とにかく、本題に戻るけど、どうすればいいのよ、素直になるには」

ルビィ「でも、善子ちゃんと曜ちゃん、もう充分仲良しさんだと思うけど」

善子「そう?」

花丸「そもそも、捻くれてない善子ちゃんなんて、らしくないよ」

善子「それは、そうかもしれないけど」

花丸「善子ちゃんはさ、曜ちゃんとどうなりたいの?」

善子「え?」

花丸「仲良くなりたいって言っても色々あるでしょ」

花丸「親友みたいになりたいとか、恋人みたいな関係になりたいとか」

善子「こ、恋人みたいな関係って」

花丸「それによって変わってくるんじゃないかな、素直になる方法も」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom